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デジモンアドベンチャー02 存在の意味〜lastcombatant〜

27蒼桜:2009/02/15(日) 12:07:34
「後どれくらいだ?」
「ん〜あ、ほらあれ」

あれ…と指差す方向を見ると大きなマンションがあった。
あれが目的地?……誰かに会うつもりなのだろうか。

「えーっとあそこの屋上。そこにまず向かうよ」
「屋上?……何する気だ」
「だからパートナーを探すんでしょ」

いかにも馬鹿にした顔で俺を見る、絶対あいつの方が忘れていたはず。
どうやってあいつを見返そうか考えていると、空野がマンションの入り口に向かって走り始めた。

「お、おい!空野!」
「早く行くわよ」
「馬鹿前を――――」

見ろと言いたかったがもう遅かった、空野は木の根に躓き今にも転ぶところだった。

「あんの馬鹿――!」

俺の持てる力全てを使い地面を蹴る、走り始めたばかりなのでギリギリ…!

「んのヤロー!」

力を入れるという意味で叫んでみる、意外と効果はあるもんだ。
やはりギリギリだったが間に合うことに成功、そのまま空野を抱き上げる(お姫様だっこ)

「……前を見ろ」
「あ、あり…あ…ありが……ありがとう」

今回は流石に目を背ける事ができないので言おう、空野の顔は赤い。
ジタバタと俺の腕の上で暴れ始め、必死に降りようとする。
ま、俺の力には適わず終いには静かになったけどね。

「……優しくしてね」
「ぶっ飛ばすぞ」

思いっきり投げてやろうかと思ったが理性が抑え静かに下ろす。
なんか残念そうな顔してるけど無視だ。

「…エレベーター、乗るぞ」
「最上階から階段で上がりましょ」

丁度一階に来ていたエレベーターに乗り最上階を目指す。
チン…という音と同時にドアが開き外へ出る。

「階段はどこだ」
「ん〜そこ右」

指示どおり右へ行くとすぐ手前に屋上へ続く階段があった。
鍵がかかっていたけど落ちてた針金であけた。

「……空き巣した事ある?」
「いい加減本当にぶっ飛ばすぞ」

今日は風が強い、暖かい風だから熱くていやだけどな。
屋上には何もない。あー撤回貯水タンクがあったわ。
こんな所で何をするのか、全く意図が見えん。

「じゃ、開けるわよ」
「は?」

空野はどこから出したのかデジヴァイス(ポケットにふくらみはなかった、本日三度目)を取り出し、円を描くように手を動かす。
するとそこに突然ゲートが開いた。

「ど、どこへ繋がってんだよ!」
「デジモンが生まれる場所始まりの街





                  





                  貴方にはこれから本当のベルフェモンの卵を探してもらうわ」


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注意
あ、これ十五話の続きなんで短いのは許してください(汗


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