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デジモンアドベンチャー02 存在の意味〜lastcombatant〜

1蒼桜:2008/05/20(火) 23:12:14
何度も書き直してすいません、今回は完結できるようにがんばります。
更新速度は亀より遅いですが、宜しくお願します。
第一話は次から始まります。

2蒼桜:2008/05/22(木) 21:10:13
第一話【転校生=主人公?】

よう、俺の名前は海野獣爪(うみのじゅうじ)小六。
この度親の気まぐれでお台場に引っ越してきましたとさ。
きまぐれなんぞで引越しとはどういうことかって?知るか、んなもん。
俺の新しい学校は…なんだっけ?…ああ、お台場小学校だとよ。
只今その学校の廊下を爆走中。
なんでかって?途中で誘拐にあったからだコノヤロー。
初日から遅刻ってのは流石にきついんでな、それで爆走中。
ええっと、確かあそこに見える6−2とか言うのが俺のクラスのはず。
まぁ月組とかパンダ組とかじゃなくて安心したぜ。
体力はあるほうなんでな、息切れせずに扉のまえで待ってると先生がやってきた。
どうやら遅刻は免れたようだ。

「おお、君が転校生の海野か、よろしくな」
「どうも」

先生にはわるいが俺は素っ気無くてな。
とりあえずその先生に着いて運命の扉…とまでは行かないが、そこに入った。

「静かにー今日は転校生を紹介するぞー」

これだよ、雅に転校生原理。このパターンが重複する。
そんな事はさておき、俺は仏頂面で挨拶したね。

「海野獣爪、得意科目は全教科。趣味は…特になし」

キャーと女子から黄色い声援が上がる。
俺は思ってないけど、周りからいうと俗にイケメンらしい。
男子からはブルーな声援が来たがな。

「海野はまだパートナー出ジモンがいない、無理なバトルはしないようにな」
「はーい」

デジモン?何じゃそりゃと思う方々もいるかもしれない。
デジタルモンスター通称でジモン。
デジタルの世界の住人さ。
パートナーを持っている奴はまだすくないがな。

「席はそうだな…八神の隣だ」

八神?はて…何処かで聞いた事のある名前だな。
そんな事を頭の片隅に置きながら、指定された席へと向かう。
俺は運命なんぞきにしちゃいないが、今回は感謝したね。
まさか、俺の初恋の人に出会えるとは…ね。

3蒼桜:2008/06/06(金) 22:42:13
第二話【初恋=失恋?】

どうも、一応この小説の主人公獣爪だ。覚えてる?
そうそう前に言ったが、パートナーデジモンを持っている奴は少ないつったけど俺が浅はかだった。
クラス全員がデジモンを持ってるってどういうことだ、ちくしょう。

まぁそんな事はさておき、続きに入る。
いやだってさ、初恋の人の隣だよ?テンション上がるだろ?
そんなこんなで俺は意気揚揚としてその席にいったさ。

「初めまして、私は八神ヒカリよろしくね」

助けてー、ヘルプミー、どうやら彼女は俺の事忘れてるらしい。
前言撤回、テンション下がるわ…。

「初めまして、僕の名前は海野獣爪。よろしく」

内心泣きながらも営業スマイルで挨拶した俺、ナイス。
はっきしいってその後の事は覚えてない、死んでたからな。
記憶が回復したのは八神に起こされて、空はもう真っ赤だったね。

「大丈夫?保健室行こうか?」

その心配した顔に乾杯…そんな事言ってる暇じゃなかったな。

「ありがとう、大丈夫。僕はこれから部活見学に行くので」
「それならあたしも着いていくよ。折角だしね」
「そうね、この学校のことならヒカリの方が詳しいわ」

因みに今喋った猫の名前はテイルモン。どうやら八神のデジモンらしいね。
白い毛並み…触ったらふわふわしてそうだな。

「ではお言葉に甘えて…」
「その後はデジタルワールドの説明かな?」

またまた説明。地域ごとにゲートが開く場所が違う。
よってこのあたりの地形はしらないから助かるわ。

「うん、そうしてもらえると助かる」
「じゃあまず一番近いバスケット部から」

そんなこんなで部活動を全部みしてもらった。
え?展開が速いって?ごめん、部活書くの辛い。
さてと…次はデジタルワールド…か。
安心しろ。ここはちゃんと映すからな。

「まず、パソコンがあるのはPCルーム。そこへ行こう」
「うん、わかった」

八神に連れられてやってきたのは、四階の隅の教室までやってきた。
鍵はないらしく、勢いつけてあけたけど無駄骨だったな。
中には数人の男がいた、むむ、なんか危険。

「ヒカリちゃん、そいつは?」
「転入してきた海野獣爪君だよ、大輔君」
「初めまして海野です」
「おう、俺本宮大輔。よろしく。こっちはパートナーのブイモン」
「よろしくな♪」

危険度零、いい友達になれそうだな。
そんな事を思っていると、本宮の後ろから金髪の美少年がやってきた。

「初めまして、高石タケルです。こっちはパートナーのパタモン」
「よろしくね〜」

こっちは危険度60。中々だな。
数人つったけど二人しか居なかったな。
ま、これからいくデジタルワールドであんなことが起きるなんて誰一人思っても見なかったけどな。

4蒼桜:2008/06/07(土) 22:55:08
第三話【転校生=謎?】

ゲートを通って来たのは湖、路面電車っぽいのがあるな。

「ここが私たちの学校からいけるデジタルワールドだよ」
「意外といい場所だろ?」

ああ、俺のゲートはいきなり海の上だからな。
それにくらべりゃいい場所だ。綺麗だしな。

「すんごくいい場所だね、来れて嬉しいよ」

俺の営業スマイルは結構使えるらしい、先に来ていた女子児童の目がハートになったのを確認。
ま、いっか。あいつもちゃんとついてきているみたいだし。

「こんにちは、新人?」
「あ、麗ちゃん。そうなの、転入生の海野君」
「初めまして」
「あら?私相手に仮面はいらないわよ」

ほう、俺の本性がわかるとはなこの女(アマ)できるな。
隣にいるのは…ブラックテイルモンか。

「あにゃーお初さんね、あたいはブラックテイルモン宜しくね」
「どうも」

おいおい、麗とやらさっきから他の女子児童がお前を睨んでるぞ。
……ちッこの気配はロイヤ―――の野郎共の手下か…。
しかも…こいつらの中にロイヤ―――がいるのか…。

「ごめん、この辺を散歩してきていいかな?」
「それなら私たちも…」
「一人で行きたいんだ」

俺は本の少しの殺気を振りまいてみたが効果は絶大のようだな。
三人共ちょいとびっくりしてるな、不可解なのはあのアマだ。
まだにこにこしてやがる…壊してやろうか。

みじけぇけど一旦きるぜ

5魁斬 ◆W1bwfJDcQU:2008/06/08(日) 23:35:40
なんか、謎めいた始まり方ですね(笑)

興味を引くようでいいです。
内容も面白いしね。

ちなみに、麗は「れい」と読むのでしょうか…? それとも「うらら」でしょうか…?

6蒼桜:2008/06/14(土) 18:46:57
魁斬さん久しぶりです。
更新停滞していてすみませんでした…。
これからは頑張るので宜しくお願します。

麗は「うらら」ではなく「れい」です。

7蒼桜:2008/07/11(金) 21:22:25
第四話【敵=怪物】

さて、八神達も帰ったし…あの女はどこかへいったし…。

「出てきていいぞ、ドラクモン」

草陰から飛び出てきたのは俺のパートナードラクモン、パートナーが居ないって言ったのは嘘だ、色々あって隠してるがな。
容姿を伝えたいのは山々なんだが、面倒だから自分で調べてください。怨むなら伝えられない作者を怨んでください。

「呼んだか!獣爪!」
「ああ、ここら辺の木をなぎ倒してくれ」
「ヒャハ!いいぜ、アンデットファング」

噛むときの衝撃みたいなものか?俺のドラクモンはそれが強いから噛む衝撃が飛んでくんだ。
威力も保証する、あ、もう全部なぎ倒しやがった。

「さてと…下か」

俺は地面を蹴って後ろへ飛んだ、俺の感覚で約2秒後そこからドリルが現われた。
ま、予想通りあいつだな…面倒、さっさと倒すか。

「ドラクモン、二分だ」
「あぁ?1分ありゃ十分だ」

そんなクソ意味のねぇ話をしてると、先程出てきたドリルの全てが出てきた。
奴のなはドリモゲモン、どうせ―――モンの刺客だろ。

「ドリルスピン!!」

おいおい、挨拶もなしですか…とか俺が思ってると回転しながら突っ込んできやがった。
まぁそれに当たるほど俺らもバカじゃないよ?ここテストに出るので注意。

「アンデットファング!」

俺らが避けてドリもゲモンがそこらのきにぶつかって倒れているところをドラクモンが噛み付く。
あー血液データ出てる。噛みすぎだバカ。

「ドラクモン、さっさとやれ」
「へいへい…アンデットスラッシャー」

アンコクの力を爪に纏わせ、思い切り敵を引き裂く…って何で俺解説してんだ?
あ〜終わったな。ドリモゲモンは血液データを噴出しながら倒れ、01に分解され消えていった。
残酷?俺はこうやって生きてきた…昔も…今もだ。

「1分2秒…規定の時間オーバーだ」
「え〜それぐらい気にすんナよ」
「やかましい、お前が1分つったんだろうが」

俺らはドリモゲモンを殺した事を全く気にせず、テレビのところへ戻った。

8蒼桜:2008/07/11(金) 22:06:04
第五話【学校生活=危険?】

昨日ドリモゲモンを倒し、戻った頃には夜だった。
おっかしいな…ま、いっか。
そんなこんなで学校の2時間目、デジモンバトル授業だ。
前回言ったとおり俺はパートナーが居ない事になってるんで見学中ー。
あ〜どれもこれも雑魚ばっか、八神達は違うよ?勿論。

「よ〜し今日はここまで、デジモン達を休ませなさい」

先生やさしいなぁ…まだ後20分ありますよ…。
あ、あのガジモンのパートナー…名前何だっけ?大樹だっけ?馴れ馴れしく八神に話し掛けやがって…。

「あら?妬いてるの?」
「お前は心が読めるのか?クソ女」
「おー怖い怖い」

タオル被ってやってきたのはむかつく女、麗だ。
あー今日は運が悪い、良い事ないな。

「何よ〜あたしじゃ不満なわけ?」
「うるさいな、寄るな」

座ってる俺と同じ目線で近付いてきやがる…後数センチでキスできるんじゃないか?
それを押しのけて俺はさっさと教室へ戻る。
後ろから「ブーもうちょっとだったのに」って声は完全無視。
疲れた…戻ったら寝よ。


まぁそれで寝たわけだ…起きたのは次の時間が終わった後の10分休みだったかな?
俺の安らかな眠りを同じクラスの男子全員で起こしやがった。

「おい、お前空野とどういう関係だ?」
「空野…?」
「空野麗だ」

あ〜あの女ね、どういう関係って…。

「唯のお友達かな?」

とか猫被っとく…関わったら絶対面倒だからだ。

「嘘つけ、なんださっきの時間のあの行動は」

さっきの…?ああ、あの近付いてきた奴ね。
知るか、こっちが効きたいわぼけ。

「な、何って空野さんが近付いてきたんだよ」
「ふん…空野がお前みたいなドベ相手にするわけないだろ」
「ああ?調子乗ってるとぶっ殺すぞ」

とか適当に脅しといた、効果覿面、めっちゃ顔がびびってら。

「と、兎に角空野に近付くなよ」

近付くなよって…あっちから近付いてくるってあの子話聞いてた?
そんな事気にせず、適当にまた寝始めた。





「ねぇおきて?」

ん……何か声が聞えたので起きる。
だけど目を開けても真っ暗…あれなんで?
と同時に感じる顔に当たるやわらかい感覚と甘いにおい…?
三秒ほど経って、俺は自分の立場がわかった。

「…ッ!!何すんだてめぇ!!」
「あら〜?嬉しかった?」

俺はどうやらあの空野とかいうやろうのむねに埋まってたらしい。
あの小学生ではありえない大きめな…ってなんでこんな事言ってんだ?おれ。
作者よ…いつからこの小説はエロ方面に走ったんだ…これっきりにしてくれ。

「う〜ん…嬉しいと思ったんだけどね…」
「ふざけるな、お前は」
「にゃー露出を多くするにゃ〜」

おいこら黒猫、要らないアドバイスなどするな。
そういうことで俺の波乱万丈な一日は幕を閉じました…。




同時刻ゲンナイ宅…。

「ゲンナイさん、僕ら全員を集めた理由とは?」
「光四郎のイウ通りだ、どうしたんだ?じいさん」

同時刻、太一達選ばれし子供はゲンナイ宅に全員集合していた。

「うむ…良い事と悪いこと、二つあるが、どちらから効く?」
「今回は良い事の方から効きましょう」
「うむわかった、実は仲間が7人確認されたんじゃ」
「七人も?紋章をもった?」
「うむ、して悪い事とは…」




「今またデジタルワールドが崩壊しかけている」

9蒼桜:2008/07/12(土) 12:36:16
第六話【闇=敵?】

「そんな…僕らの紋章で治ったんじゃなかったのかい?」
「丈、この世界はとても不安定な状態にあるんじゃ、神、イグドラシルやホメオスタシスなどは無事じゃ…しかし、世界のバランスを取る者達の一つが今デジタマに戻り、どこにいるかわからない」
「その…一つって何なんですか!?」
「…『七大魔王』じゃ」

七大魔王と聞き、子供達は訳もわからず唯立っているだけだが、一番変化を見せたのはデジモン達だった。

「な…七大魔王だって!?」
「そんなえらいこっちゃ!!」
「まさか…七大魔王もバランスを保っていたとはね…」
「テイルモン、その七大魔王って…?」

いつもの冷静沈着なテイルモンとは違い、少し恐れながら語った。

「七つの大罪を司る…闇の王達よ」
「その通り、じゃが今回は七大魔王は敵では無く、仲間じゃ」
「ゲンナイさん!!闇が仲間ってどういう事ですか!」
「セラフィモンやオファニモンを堕天させた物…今度の敵は…」




「グランドラクモンじゃ」




「それを止める為に俺がいるわけね…」

何か皆がびっくりして声出せないみたいだから俺が代わりにいったら…そんな怖い顔でみんなよ。
ご存知の通りこの物語の主人公、獣爪で〜す。あの女から急いで逃げてきたらこんなことになりました〜。

「獣爪君…?何でここに…」
「え?あの麗とか言うのから逃げてきたんだよ」
「ヒャッハー!胸に埋まって遊んでたんだぜ〜」

よし決定、ドラクモンは鉄拳+飯抜きな。
あの丁髷のじいさん?がこっち向いてる…そんな目で見るなて…。

「お主が…まさか…」
「おっと、じじい。それ以上は秘密だ」
「嘘…吐いてたの?」

いやだからそんな今にもなきそうな目で見ないで…。
あ…俺を知らない人は呆然としてるな…。
口調も変わってるし、パートナーはいるし…戸惑ってるな。

「悪いけど、素性は隠させてもらった、これでも狙われてるんでね」
「七つの大罪、七人の仲間…まさか!」
「そうじゃタケル、仲間は七大魔王といっただろう?」
「俺のドラクモンが司る大罪それは『怠惰』」




「怠惰のベルフェモンだ」




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
後書き、作者の言い訳。
すいません、いつになく乱文になってしまいました…。
次回は頑張るので勘弁です…。

10魁斬 ◆W1bwfJDcQU:2008/07/13(日) 12:41:14
な、なんと七大魔王が仲間…?
今までにないすごい展開ですねぇ(笑)

頑張ってください!!

11蒼桜:2008/07/13(日) 22:26:46
魁斬さん、感想どうもです。
そうです、七大魔王が仲間です^^
今までにない展開ですか…そういえばあまり見かけませんね。
次回もがんばるのでよろしくお願いします!

12蒼桜:2008/08/01(金) 22:49:34
第七話【仲間=裏切り?】

「怠惰の…ベルフェモン」

一乗寺だっけ?聞いたことある。まぁそいつが困惑表情でいるわけよ。
あーさすがに抵抗あるかな?まぁ七大魔王だもんな。

「因みに俺等はあんたらと付き合うつもりはない、俺は俺でやらしてもらう」
「そんな!非常事態なんですよ!」

あーちっちゃいのうるさいな…黙らすよ?

「悪いが俺は仲間を持ったことがない、そしてこれからももつきはない」
「あーら、私はいいでしょ?」

全員が声のしたほうに向く、案の定奴がいたよ…
まぁ、わかってたよ?ね、信じてな?。

「麗ちゃん・・・」
「ハロー、その子追って来たらなんか大変そうね。七大魔王ならここにいるわよ?」

ね、そこらへん俺もわかってたよ?とゆうよりドラクモンが感じてたみたいだな

「私のブラックテイルモンが司るは色欲…」

「色欲のリリスモンよ」

またみんなが驚いた顔してらぁ、ま俺には関係ないけどね。
だがしかし、七大魔王は揃ってなくちゃいけないからなぁ…。

「しょうがない、おまえは特別だ」
「あら嬉しい♪」

正直あいつにはついていけん…。♪マークって何よ…。
ねぇ皆怒りの目で見てくるんだけど…正直きついなぁ…。

「わかった。確かに一緒にいなくてはならないかもしれない。だけど最終的には同じ敵なんだ、今分かれたって大丈夫だよな」

「大輔君!?どうしたの…明日雨降るかな…」
「失礼だぞ、タケル!」
「とりあえず決定してくれたようなんで、俺は帰って寝る」
「一緒に寝たげようか?」
「ふざけるな…」

なんかあったま痛くなってきた、帰ろ帰ろ。

「ちょっと待った」
「太一?」

寝癖の酷い先輩か、なんだろ?つか帰りたい…。
真剣な顔だったんで一応話は聞こう。

「お前は一体どこまで進化できるんだ?」
「成熟期」
「そんな…大丈夫なんですか?」
「大丈夫じゃなければここにはいません」

多分、紋章は心にある、俺はそれを発動させる事はできるのだろうか…。
そんな事を考えながら俺は帰っていった。

13蒼桜:2008/08/08(金) 23:11:04
第八話【作者=バカ?】

やーやー俺はこのくだらない小説の主人公獣爪だ。
そして俺は今ひっじょーに困っている。なぜかって?

俺 の ベ ッ ト に あ の ク ソ 女 が 寝 て い る か ら だ !

「何でいるの何でいるのなんでいるのナンデイルノ」

やばい、そろそろ壊れそうだ、とりあえず起こしてみるか…。
俺はラスボスに挑む勇者になった気持ちでクソ女の肩をゆすり起こす。

「ん…んむぅ…」

い や 起 き ろ よ !

なぜ一文字空いてるかは俺の気持ちを察しながら読んでくれればわかる。
よーしとりあえず思い出そう思い出そう…昨日何があったか…。




八神達と別れてから三十分程度後…なぜか俺はあのクソ女と俺の家にいた。
一応この家は俺の一人暮らし用となっている。金は親が送ってくる。
え?引越したんじゃないのかって?冗談じゃない、誰が親と住みたがるか。
同じお台場にいるけど住んでいる所は結構離れてんの、お分かり?
そんなわけでさっきのなぜかの部分を思い出した。
現実世界へ戻ると大雨(雷つき)もう嵐じゃね?え?雷木に落ちたよ?ってぐらいの酷さだったんだ。
いや流石に俺だって女をこの雨の中ほっぽり出して帰れとは言わないよ?あいつ傘ないって言うから家の近い俺の家で雨宿りすることになった。
学校へこのままいると追い出されるんでな、渋々相合傘というものをしながら帰ったよ…。
しかもあいつ腕絡んできてさ…片手使えねぇし成すが侭だったよ。
そんなわけで今二人で俺の家にいるわけだ。

「言っとくが雨が止むまでだぞ」
「言ったわね、雨が止むまでよ」

思えばこれが俺の間違いだったかもしれん。
ここで雨が弱くなったらとか言っとけば変わったかもな…。
その頃五時半ぐらいだったんだが、結局八時までまっても雨が止まなかったんだ。
そして今日は金曜、あの女親に友達の家に泊まるっていってたらしいんだ。
雨が止むまでという条件は結局その日の内に果たせなかったんだ。

「お前はあの部屋使え、いいな」
「はいはい♪」

まぁしょうがなく泊めてやったわけだよ。
飯は食った、風呂もどちらとも入った。言っとくが一緒には断じてはいっとらん。
とゆうわけで後は寝るだけ―…となったんだがそうもいかず一緒にテレビまで付き合わされた。

「おいこら、誰が肩使って寝ていいつった」
「すーすーんにゃ・・・」

寝 や が っ た !
何なんだよチキショー、俺なんか悪いことしたか?
寝ちまった空野をお姫様抱っこで部屋につれてった…。
空野を置いて部屋をデテ、自分の部屋に戻ったときの疲労感はすごかったぜ…。
またもや波乱万丈な俺の一日は幕を閉じた…。



はい回想終わり。
なるほど全て思い出したぞ。
どうせ夜中に起きた空野がこっちの部屋来て寝たんだろ。
な ん て 奴 だ !
え、お年頃の男子だよ?俺、健全なる青少年なんだよ?
よーし、俺はこっそりと部屋から出た。
あー今日学校ねぇけど八神達に呼ばれてるんだったな…。
えっと後…15分?
NOOOOOOOO!!!!
俺は疾風の如き速さで身支度をし終え半分寝ぼけているドラクモンをつれ学校へ向かった。
本当…勘弁して欲しいぜ…。

14蒼桜:2008/08/16(土) 20:51:13
第九話【デジタルワールド=もう一つの故郷】

俺の家からの猛ダッシュでなんとか15分以内に学校のPCルームについた俺だったが、目の前の風景を見て呆然とした。
え、何でかって?だって昨日会った奴等以外に+αが居たからだコノヤロー。
しっかも、八神にベタベタくっ付いているのがいる、あれは…また大樹か…。

「おいこらクソポンコツどけ、俺は八神に話があるんだ」

と、いつもの俺ではなく素の俺を見せるとあいつは少し驚いた顔をしたがいきなり逆ギレした。
めんどくさ…。

「あぁ!?今話してんのは俺なんだからちょっと黙ってろよ」
「で、八神。今日は何故俺を呼んだ、仲間になれっつぅならお断りだ」

何故こんな言い訳をして皆が入ってこないかというとここは前側の扉であっちが後ろの扉で…パソコンでみえないからだ。
んで、軽くあいつを無視して話そうとしたら胸倉掴んできたわけよ。

「無視すんじゃねぇ!てめぇなんかまだデジモンすら持ってねぇじゃねぇか!なぁガジモン」
「おうともよ!」
「悪いけどそこの変な黒いのが俺のパートナーのドラクモン」
「じゅうじ〜腹減ったぁ〜」

この場面にそんな事言うなよ…ほらあいつらも笑ってっぞ。
そんな事お構いなしに俺の服を引っ張るドラクモン。ほらアンパンだ。

「ははは!!なんだそのひ弱そうなデジモンは!」
「ふはははは!!」
「ドラクモン、殴っといて」
「ラジャー」

流石のドラクモンもカチンと来たのか右ストレートをガジモンの右頬に食らわせて後ろ扉まで飛ばした。
ナイスショット!俺の気分もスカッとしたぜ。

「何だ何だ??」
「あが…ガジ…ガジモン」
「ドラクモン手加減しなくてもよかったんだぞ」
「腹減ってて力でねぇんだ。アンパン食べよ・・・」


はいそれから三十分後/…


「じゃあな大輔、俺達はこれから用があるから」
「お疲れ様です!」

とー先輩方は去っていきましたとさ。
えーと結局いるのは…俺、八神、高石、本宮、一乗寺、ちっちゃいオカッパ、眼鏡のはっちゃけた女と大樹。
ん、あれ?あれれれっれえれれれれれ、…あぶね壊れかけた。

「何でお前がここにいる」
「ブラックテイルモンルート」

何だそりゃ、と思わず聞きたくなったが我慢我慢…。
察しているかどうかは知りませんが、あのクソ女空野がいました。
驚きです、もう泣きたくなってきた…。

「酷いじゃない、自分のベットにまだ寝ている女の子がいるのに黙って出かけるなんて」
「え、海野自分のベットって…」
「気にすんなそしてにやけるな」

イライライライラ、アニメなんかだとむかつきマークというものが数個俺の頭についているはず。
ま、いいけどさ。もう後戻りはできな…ん?あれ、俺なんか凄い事言ってない?

「で、折角の俺の休日を潰してまで呼んだ理由はなんだ?」
「一々言う事が嫌みったらしいな…ヒカリちゃん説明お願い!」
「忘れてたんだね大輔君…」
「うっせーなタケル」

ショートコントを見てるみたいだ、一生懸命八神が宥めている。
大樹は灰になってるし、空野はブラックテイルモンで遊んでるしオカッパとその他はいつもの事だと見ている
あー名前も聞いたから名前で呼ぶか…。

「八神、ほっとけ。それより俺を呼んだ理由は?」
「あ、うん。今日はデジタルワールドの壊れた場所を修復するの。それを手伝ってほしいの!」

な ん で す と ー ー ! ! ! !
昨日つるむきは無いつったのに…。

「お願い!」
「わかった」

オッケー!!君のそのおねだりで僕はもうノックアウトさー!!
はっ…俺は今なにをしていたんだ…。

「んじゃ決まったところで行くわよー!!」


デジタルゲートオープン選ばれし子供達出動!!

15魁斬 ◆W1bwfJDcQU:2008/08/17(日) 08:54:39
ヒカリのお願いは大輔同様、獣爪も勝てなかったようですね(笑)
大輔はいつものことですが(苦笑)

デジタルワールド修復作業ですか、ありましたねぇ(訊くな)
あの時はせっかく直した橋をミノタルモンが…(orz

続き頑張ってください!!

16蒼桜:2008/08/17(日) 10:31:57
魁斬さんどうもです。
ええ、ヒカリのお願いには獣爪もノックアウトされました。
確かに、大輔はいつもの事、日常茶飯事になりかけていますが…。

デジタルワールド復旧作業です、あったんですね〜。
一応七大魔王がいなくなったのでデジタルワールドも壊れていきます。

感想どうもでした、次回も宜しくお願します!!

17蒼桜:2008/08/17(日) 11:13:21
第十話【修復=破壊】

何か八神のお願いでデジタルワールド修正にやってきたこの物語の主人公、海野獣爪だ。

「海野君だっけ?貴方はこのエリアを担当してくれない?わからない事があったら隣のエリアのタケル君とかに聞けばいいわ」
「へーい」

京さんだっけか?俺等より一学年上の筈だ、とりあえず少しは敬う言い方で話すか…。
大体このエリア全域は居住エリアみたいだな、とりあえず家を直すのを主体にしよう。

「んじゃ、俺行きますね」
「頑張ってねー」

さっき貰った地図を見ると…ここから歩いて五分ぐらいか…。
結構早いなーとか思いつつふと右を見ると…。
八神に言い寄っている大樹がいましたとさ。
復活早いな〜、さてどうやってお仕置きしましょうか…。

「ドラクモン、あいつに向かってアンデットスモークいけるか?」
「んあ?いけるけど」
「んじゃ頼む」

ドラクモンは口に闇の力を溜め始めた、それは直ぐに野球ボールぐらいの大きさになり、大樹に向かって飛んでいった。
見事にそれは大樹の腹に直撃、直撃と共に黒い煙を出した。
今のうちに…。

「八神、こっちだ」
「獣爪く…」

何故八神が最後まで喋れなかったかというと、俺が口をふさいでドラクモンのところまで戻ったからだ。

「八神、何でここにいる。お前の担当は俺のエリアの奥側のエリアの筈だぞ」
「担当が決まったからそこに行こうとしてここを通ったら話し掛けられてそのままあっちに…」

なんて無防備な、…まぁいいや。とりあえず俺のエリアぐらいまでは一緒に行くとするか。

「そうか、ならあっちまでくらいなら俺がついて行く」
「うん、ありがとう」

ん?まてよ、もう一つおかしい所があるな…。
えーと…あ、そうだ。

「あの白猫はどうした?」
「担当エリアの様子を見てくるって先に行っちゃった」

なるほどな、通りで守護神がいなかったわけか…。
よし、そろそろ行くとするか…。
俺が無言で歩き始めると、八神が慌てたようにその横をついてくる。
正直、もっと遅く歩いてもいいんだが…焦る八神を見るともっと早く歩きたくなる。
そのおかげで二分ぐらいで俺のエリアに着いた、八神とはここでおわかれだ。

「気ぃつけろよ」
「うん、ありがとう。後でね!」

それだけ言うと八神は走って自分のエリアに行った。
さてと…あー殆どの家が半壊してるなぁ…。

「どうする?ドラクモン」
「とりあえずある木材とかで家建て直そうぜ」
「りょーかい」





それから大体3時間後〜。
家は大体直した、散らばる木材とかも片付けた。
うし、このエリアは終わりでいいかな。

「おつかれ、ドラクモン。ほれ支給品のおにぎり2つだ」
「おにぎり〜」

おにぎりは大体一人に(デジモンも)2つ支給された、飲み物も1本ずつだ。
今大体現実世界でお昼頃だから丁度昼飯だな。
む、俺の中身はツナマヨと鮭か…うまい。
おにぎり二つを平らげた俺達は少し休んでから他のエリアを見に行く事にした。

「あったけぇな」
「ああ、気持ちいいな〜」

芝生に転がりぐだぐだすること20分後そろそろ行く事にした俺達はとりあえずタケルの所に行く事にした。

19蒼桜:2008/09/19(金) 22:54:45
第十一話【豆=デジモン】

草原の上でゴロゴロした後、タケルの所へ行こうとした俺達は竹林の中を歩いていた。

「のんびり行くのもいいな」
「まぁ〜なぁ〜………!!獣爪あれ!」

ドラクモンが指差した先には黒煙が上がっていた。
やべぇ、戦闘かもしんねぇ…仕方ないな…ッ!

「ドラクモン、あっちはタケルの方だ。進化して急ぐぞ」
「りょーかい」

ドラクモン進化――ッ!サングルゥモン

狼のような姿に進化したサングルゥモンは、俺を乗せ黒煙のする方まで走った。
速さは俺が保証する、約十秒ほどで着いた。

「…タケルッ!」
「!?獣爪君。何故ココに?」
「煙が出てたからな…敵は?」
「それが小さくて見えないんだ…」

面倒な…だが小さいという認識が出来たという事は辛うじて見えたって事か。
なら、人間より強靭なデジモン、ましてや狼に近いサングルゥモンなら行けるだろう。

「サングルゥモン、敵はッ!?」
「わかる事には分かるが…早くて捕らえられない」

くっ…どうするか…、捕らえられないならこっちに向かってきてもらうしかねぇ。

「サングルゥモン、動くな」
「なッ!?獣爪君、それは!」
「大丈夫だ、俺のパートナーを信じろ」

とか何とか言いながら俺冷や汗かきまくりだぜ…。
少し心配だが…これしかねぇ。

「馬鹿め!自分から止まるとは!"スマイリーボム"」

当たり一面爆発音が鳴り響き、鼓膜を攻撃した。
危ない…かなりの至近距離だ。
タケルは…無事だな、パタモンも…まぁ頭に乗っかってるからな。

「獣爪君、サングルゥモンが…!!」
「分かってる、兎に角見てろ」

タケルが焦ってるのもわかる、なんせサングルゥモンが01に分解されているからな。
標的は…よし、油断して止まってる。

「サングルゥモン後ろにマメモンだ!行けるな!」

突然01のデータが動いたかと思うと、サングルゥモンがマメモンを捕らえていた。
当のマメモンもそうだが、タケルとパタモンも驚いている。

「なぜだ…お前は俺のスマイリーボムで…」
「わりぃがサングルゥモンは自分で01のデータになったり戻ったりできんだよ。ま、瞬時に01のデータになって交わしたんだよ」
「く…そ…がぁ…!!」
「さーて洗いざらい話してもらおうか」
「だれが…話すか!!」

あ、イラっときたぞ。この豆粒が…。

「サングルゥモン力入れろ」
「ぐああああああ!分かった話す、話す!!」
「よーし力ぬけサングルゥモン」

「お前等選ばれし子供を一人でも倒せば闇の力がもらえるって聞いたから…」
「誰に?」
「ヴァ、ヴァンデモンに…」

どうやらこれ以上聞いても無駄だな。
もう必要ないな…、危険因子は除去するほかあるまい。

「サングルゥモン潰せ」
「ひっ…ちょっと待って…!ギャアアアァァァ!!!」

今度こそ本当の01のデータに分解され消えていった。
こうして豆粒との戦いは終焉を迎えた。

20蒼桜:2008/09/28(日) 00:57:56
第十二話【早すぎたラスボス】

「獣爪君…ッ!!」

マメモンを倒し、ふとタケルの方を振り向くと『怒』の表情のタケルがいた。
…大体理由はわかる、だが、俺も譲れない。

「な…で…」
「あん?」
「なんで殺す必要があったんだッ!あのまま帰せば…帰せば…!」

あいつの言いたい事もわかる。だけど…。

「それじゃお前、逃げたマメモンがデジモンを殺さないと言い切れるか?」
「…ッ!」
「何かを守る為…力を求めたかもしれない。でもそれが復讐などに変わらないと…お前は言い切れるのか?」
「………」

お前等にはまだ辛いかもしれない…でも、いつかわかってくれ…。
そんな事を思いながら、京さん達の所に戻ろうとしたその時…。





何が起こったかわからなかった。




俺の右腕に暖かい『何か』がかかった。




暖かかった、見ると赤い色をしていた。




信じられない…信じたくない。




だってそうだろ…?




『何か』がドラクモンのデジコアを貫いていたんだから。




「ドラ…ドラクモーンーッ!!」

嘘だ…、嘘だろ…?あの馬鹿みたいに笑っていたお前は?
俺の隣にいてくれたお前は?
パートナーだとはしゃいでくれたおまえは?
イッタイドコニイルンダ?

「…やはり容易いな、七大魔王の…『レプリカ』を倒すのは…」

首を180度まわしてみなければ見えないほどの巨体。
全てを魅了する声。
早すぎる出現、予期せぬ出来事。
現われてしまった、『覇王』が。

「グランドラクモン……」
「ほう、我の名を知っている者がいたか」

そんな話をしている間に、ドラクモンの体は消えていく。
辛うじて残っている体を抱き上げる。

「じ…ゅう…じ…」
「馬鹿…話すな!!」

どうしても伝えたいこの言葉、短い時間だったけれども、何倍も…。

「じ…ゅうじ…おま…えと…い…た…ひ…び…け…っ…こう…たの…しか…った…ぜ…」

ドラクモンの体は霧となって消えた。
デジコアを壊された為、蘇る事は無い『命』
伝えられなかった言葉、言いたかった、せめて…『ありがとう』と…。




「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


少年の悲痛な叫びが森に…哀しく響いた。

21蒼桜:2008/10/01(水) 19:50:15
第十三話【真相】

ドラクモンが消えた後、俺の行動は自分でも驚くぐらい冷静だった。
まず、呆然としている高石を連れて森に逃走。
後ろから殺気が来ていたけど…今は気にしなかった。

「ゲンナイ…ゲンナイ…ゲンナイ…ッ!」

俺は行き場のない憎悪と怒りを、ゲンナイにぶつけていた。
5分ぐらい走った、手はまだ高石を掴んでいる。
目の前にゲンナイのいる湖を確認した。水があるのも構わず潜った。
途中から水が引いていき、階段で降りた。

「出て来い…ゲンナイ!!!」
「………気付いてしまったか」

ドラクモンを亡くした怒り憎悪哀しみ…全てぶつけた、

「…てめぇ、嘘ついていやがったな…ドラクモン達は・・・いやドラクモンは『囮』だ」
「…正解だ、唯一回復していないベルフェモンの…レプリカだ」
「そいつで時間を稼ごうと思っていた…だけど失敗したみてぇだな」
「何…!」
「あいつは…グランドラクモンは…知っていた。レプリカだという事を」

ゲンナイの表情に焦り…困惑…それらの感情が表れてきた。
俺も…責める権利はない、今更どうしようと、ドラクモンは…帰ってこない。

「すまなかった……」
「いいさ、俺も…あいつを守れなかった。責める権利はない」
「海野…」
「ああ、空野。お前も来てたのか」
「ええ、ゲンナイさんに現状報告をしに…あの、えっと…」
「無理に言葉を選ばなくても…いい」

あのお調子者の空野がしょぼくれてる、悪い事しちまったな。
俺はどうも調子が悪い、当然か…。そのまま立ち去ろうとする俺に、ゲンナイはいった。

「…ドラクモンをなくしたばかりですまないが…本当のパートナーとして近々お前のところにデジモンが行くだろう」
「……わかった」
「海野君、明日も学校に来て…くれるよね?」
「悪ィ高石…わっかんね」

自分でもわかるほど作り笑いを浮かべ…おれはデジタルワールドを去った。




翌日 AM 7:00 海野宅

「…寝覚めの悪ぃ朝だ…」

ドラクモンが来てから、朝は騒がしかった。今は懐かしき日々…か。
とりあえず、飯食ってシャワーも浴びる。朝やる事は終えた。
後は学校に行くだけ…どうも気がのらねぇが、心配かけるわけにはいかない。

ピーンポーン

インターホンが鳴り響く、ここは顔も見れる様になっている。
正直そっとしておいて欲しい、だが来た客を追い返すわけにはいかないわけで…。

「どちら様?」

画面を覗く自分がいた、日々の習慣とは恐ろしい。

『あの…空野ですけど…』
「おう、心配しなくても学校には行くぞ」
『そうだけど…一つ言い忘れていたから』
「あ?」

『泣きたい時は…泣いてもいいんだよ』
「!!」

言って欲しかった、誰かに。言って欲しかったのだ自分は。
少しの間だったけど一緒にいたパートナー、そいつが消えて…でも心配かけるわけにはいかない…自分に鍵をかけていた。
きっと、待っていた。そういってくれる人を…。

「…馬鹿野郎。泣けてきちまうだろうが」
『いいんだよ、それで。ほら行くよ学校』
「おう」

軽く髪を梳かし、制服を来て玄関のドアを開けた。

「おはよっ♪」
「…おはよ」

もう泣かない、十分に泣いたから。今度は哀しい涙ではなく、嬉しい涙を流せるように。
青い空を背に笑う空野が…なんだか綺麗に見えた…。

22蒼桜:2008/11/09(日) 23:24:08
第十四話【復活】

もう泣かないと決めた、泣いたってドラクモンが帰ってくるわけでもない。
なので笑うことにした、それがせめてもの…なんだろ?
…最終回じゃないヨ、まだ十四話だヨ。

「ほら、遅刻するわよ」
「ああ、ってお前なんだその速さ!まさかの5秒台!?」

相変わらず、振り回されてます。誰か助けて…。
何とか追いつき、下駄箱まで来ると俺はもう呼吸困難に陥っていた。

「ギリギリセーフね!」
「俺の命もギリギリだ…」

死にかけの足を酷使して何とか教室まで辿り着き、椅子に座り俺の意識は夢の中。


「起きて、海野君!」
「…んあ」

俺を呼ぶ声で俺の意識は現実に戻ってきた。
とりあえず顔を上げて声のするほうに向く。

「…八神か」
「八神か、じゃないよ。ほら給食給食」
「うー…」

まだ疲れの残る重い体を引きずり当番から給食を貰う。
椅子に座った瞬間、意識が旅立とうとしたがなんとか堪えた。

「…」
「…大丈夫?」
「ギリギリ…」

その後、俺の記憶はない。あ、スープに顔を突っ込んだとこまで覚えてる。
消え行く意識の中、俺は心配する八神の声が聞こえた気がする。




「う…」

白い天井…保健室か。
まぁ何度か世話になっている…理由は聞くな。

「あ、起きた?じゃあ邪魔だからどいてくれる?ベットから」
「先生に病人を労わるという気持ちはないんですか?」
「病人ならね、貴方はもう元気よ寝不足だから」

その後先生と二言三言話すと、俺は保健室を出た。
時刻は5時、もう既に下校時刻だ。
八神達の事だから多分今日も修復に行ってるだろう…でも、俺が行っても足手まといになるだけだ…。だからといって自暴自棄になるのは良くない。
鞄を取るために教室に戻った、一人だと思っていたが先客がいるようだ。

「あら〜もう大丈夫なの?」
「なんだその残念そうな声は…」

空野だ、どうやら今まで待ってたようだ。
自分のロッカーに入っている鞄を取り出し、帰る支度を始める。

「今日は手伝いに行かないの?」
「パートナーがいない俺が行っても足手まといになるだけだろ。それより、お前はどうなんだ」
「私は自由気侭、誰に縛られる事もないわ」
「どうだか」

教科書類も鞄にいれた、筆箱も入れた…よし後は帰るだけだ。
何も言わずに帰ろうとすると俺の服の襟首が引っ張られ、「グエッ」という変な声を出してしまった。

「な、何だよ」
「貴方パートナー探しているんでしょ?」
「だとしたら何だってんだ?」

教室の後ろから黒板まで、わざとらしく靴をならしてあいつは言った。


「なら行きましょう、光が丘に」

23蒼桜:2009/02/15(日) 00:44:44
第十五話【光ヶ丘】

行き交う人々、大きな交差点に沢山の車。
駅の前に佇む俺の開口一番の言葉はこれだった。

「え、マジで」

なんとも悲しい一言である、皆さんはこんな奴にはならないように。
…自分で自分を悪く言う事ほど悲しいものはないという教訓だな、これ。
と、俺にはもう一人連れがいるのだが、来た瞬間。

「あー、私これからちょっと用事あるからちょっと待ってて」

とか言いながら走り去っていった、放置である。
ちょっと待ってろといわれてから炎天下の中で三十分以上待たされている、今度彼女のちょっとという考えについて話し合おうと思う。
流石にこのままでは厳しいので涼しそうな木陰を探して五分、なんか木がたくさん生えている所を見つけ木陰に座る。
……『進入禁止!芝生を荒らすな!』という看板は見なかった事にしよう。
さらにそこで待つ事十五分、問題の彼女が帰ってきた。

「……貴方文字も読めないの?」
「……お前、俺に死ねと言ってるようなものだぞ」

一度炎天下の中で三十分立って貰えば俺の気持ちがわかるはず。
嫌味を込めていったつもりだが彼女は全く気にしている様子はなかった。

「…行くわよ、こんな美少女とのデートなんて一生に一度あるかないかだからきっちり楽しみなさい♪」
「……主旨変わってねぇか?」
「気のせいよ♪」

さぁ皆さん考えてくれどうやったらパートナー探しからデートになる?どうやら俺の脳では解明不可能らしいのでな。
再び炎天下の中に舞い戻り、あたりを見渡す…まぁ人ばっかりだがな。
今回の目的は俺のパートナー探し、こいつはいつもはふざけているが真剣なときは真剣だ、今回もそれが感じ取れる。だから信用する。
まぁ少しは付き合ってやるか……礼もかねて…な。

「んで、どこへ行くんだ?」
「ここよ」

彼女はいつ取り出したのかわからない地図を広げ(ポケットに入らない大きさ)光ヶ丘の中心部付近を指差す。
なんだかんだ言ってちゃんと考えてたらしい。ここからもそう遠くはない。

彼女はどこから出したか分からないペットボトルのジュース(さっきまで持ってなかった)を飲みながら歩き出す、不本意ながらその後についていくことにした。

「キャッ!…ちょっと!」
「おわっ…あぶねっ!」

なんでここまで混んでるのか問いたくなる、歩道は人で溢れ車道は車で溢れている。
この人ごみのせいで何度も空野とはぐれそうになる、あぁもうじれったい。
暫し考えて俺は空野に向かって左手を突き出した。

「ん」
「え?お手?」

空野は自分の右手を俺の手に乗せ「わん♪」と鳴いた(?)思わず殴りたくなったね。
その衝動をおさえつつも平常を装い真意を伝えた。

「馬鹿、このままだとはぐれるだろ。手ぇ繋ぐんだよ」
「あ…ありがと」

今度はきっちり俺の左手を掴む、ほんのり頬が赤くなってたのは気のせいだろ。
繋いじまえば俺も思い切り進めるので手を引っ張りながら人ごみを脱出した。

「ここまでくれば大丈夫だろう」
「う…うん。あ、後……その…手」
「手?……ああ悪い繋いだままだったな」

繋いだままで汗ばんだ手を離す、手汗をズボンで拭く。
……あれ?何この展開、え?これって確かバトル系小説だよね?
おっと…口が滑っちまった。と、兎に角目的地へ急ごう。

24蒼桜:2009/02/15(日) 00:48:57
どうも、お久しぶりです。
本当は後書きに書こうかと思ったんですが一応新年の挨拶なので新しく書かせてもらいます。
えー遅いですが(1ヶ月)あけましておめでとうございます。
忙しく、中々小説も更新できない蒼桜ですが、小説ともどもよろしくお願いします。

あ、後雑談&トーク版なんですが僕のレスを最後になぜか上がってるんですが…僕なんかやっちゃいました?
やっちゃってたらすいません!

25魁斬 ◆W1bwfJDcQU:2009/02/15(日) 09:47:17
お久しぶりです。
新年初書き込みですね。ありがとうございます。
今年もまったりやって行こうと思っていますので。
ヨロシクお願いしますッ!!

後、何故かメールが送れなかったんですが…。
明けまして〜…って感じのを送ろうと思ったら遅れませんでした。
メアド変えました!?

トーク板はこちらの都合で消させていただきました。
荒らしでもないので、心配しなくて良いですよww

26蒼桜:2009/02/15(日) 12:06:04
おお〜お久しぶりです!
こちらこそ今年もよろしくお願いします。

あ、失礼しました。メアドを変えてました。
すいません送った気になってました、こういうミスも直さなくては…。
とりあえず今のメアド送っておきますね。

トーク版僕のせいではなかったんですね、よかったw

27蒼桜:2009/02/15(日) 12:07:34
「後どれくらいだ?」
「ん〜あ、ほらあれ」

あれ…と指差す方向を見ると大きなマンションがあった。
あれが目的地?……誰かに会うつもりなのだろうか。

「えーっとあそこの屋上。そこにまず向かうよ」
「屋上?……何する気だ」
「だからパートナーを探すんでしょ」

いかにも馬鹿にした顔で俺を見る、絶対あいつの方が忘れていたはず。
どうやってあいつを見返そうか考えていると、空野がマンションの入り口に向かって走り始めた。

「お、おい!空野!」
「早く行くわよ」
「馬鹿前を――――」

見ろと言いたかったがもう遅かった、空野は木の根に躓き今にも転ぶところだった。

「あんの馬鹿――!」

俺の持てる力全てを使い地面を蹴る、走り始めたばかりなのでギリギリ…!

「んのヤロー!」

力を入れるという意味で叫んでみる、意外と効果はあるもんだ。
やはりギリギリだったが間に合うことに成功、そのまま空野を抱き上げる(お姫様だっこ)

「……前を見ろ」
「あ、あり…あ…ありが……ありがとう」

今回は流石に目を背ける事ができないので言おう、空野の顔は赤い。
ジタバタと俺の腕の上で暴れ始め、必死に降りようとする。
ま、俺の力には適わず終いには静かになったけどね。

「……優しくしてね」
「ぶっ飛ばすぞ」

思いっきり投げてやろうかと思ったが理性が抑え静かに下ろす。
なんか残念そうな顔してるけど無視だ。

「…エレベーター、乗るぞ」
「最上階から階段で上がりましょ」

丁度一階に来ていたエレベーターに乗り最上階を目指す。
チン…という音と同時にドアが開き外へ出る。

「階段はどこだ」
「ん〜そこ右」

指示どおり右へ行くとすぐ手前に屋上へ続く階段があった。
鍵がかかっていたけど落ちてた針金であけた。

「……空き巣した事ある?」
「いい加減本当にぶっ飛ばすぞ」

今日は風が強い、暖かい風だから熱くていやだけどな。
屋上には何もない。あー撤回貯水タンクがあったわ。
こんな所で何をするのか、全く意図が見えん。

「じゃ、開けるわよ」
「は?」

空野はどこから出したのかデジヴァイス(ポケットにふくらみはなかった、本日三度目)を取り出し、円を描くように手を動かす。
するとそこに突然ゲートが開いた。

「ど、どこへ繋がってんだよ!」
「デジモンが生まれる場所始まりの街





                  





                  貴方にはこれから本当のベルフェモンの卵を探してもらうわ」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

注意
あ、これ十五話の続きなんで短いのは許してください(汗

28魁斬 ◆W1bwfJDcQU:2009/02/15(日) 20:28:15
すみません、僕もアドレス変えたんです。
変更のお知らせを送ろうとしたら送れなかったので。

前のアドレスはとっておいてあるんですが、何故か見れなくて…。
どうやって、教えましょう…?

ちょっと対策練るんで。
方法が分かったらここで連絡します。

29蒼桜:2009/02/20(金) 22:44:04
第十六話【始まりの街】

「おぉぉぉぉわぁぁぁぁぁ!」
「うるさい!これぐらい我慢して!」

さて、俺が何故こんな情けなく悲鳴をあげているか説明しよう。
えーまず、ゲートを通っただろ?それで繋がってたのは空だ。
そりゃ木の高さぐらいならね、我慢できるよ。
詳しい高さはわからないけど空野が言ってた始まりの街という奴が豆粒ぐらいにしか見えない高さなんだよ、我慢できるわけねぇだろうが!

「おぉぉぉぼぉぉぉえぇぇぇぇてぇぇぇぇろぉぉぉぉぉよぉぉぉぉぉ!」
「え?何、聞こえない」

その一言で俺の悲痛な叫びは流され、速度をあげ落ちていくのだった。

「見て!海野、あのクッションにおちるから!」
「わかった!」

空野の言う通りクッションに落ちるよう設定されてたらしく、鈍い音と共に突っ込んだ。俺の体は跳ねてやっと大地に足がついた。
……大地に足がつくってすばらしい…。

「ここが始まりの街、この膨大な数の卵からベルフェモンの卵を探しなさい。本当にパートナーなら見つけられるわ」
「……おい、この数からか…?」

俺と同じように落ちてきた空野だが、何事もなかったのように振舞っている、なぜか腹立つ。
それにしても…見渡す限り全て卵で埋め尽くされている、この中からどう探せと…?
駄目だ、駄目だ、そういう悲観的な考えじゃなくてだな、もっとこう…ポジティブに…よし、手当たり次第探して行こう。

「これか?いや、これか?」
「にゃーそんな探し方じゃ一生見つかんないにゃ」
「なっ、黒猫お前いつからここに!?」
「にゃー黒猫じゃないにゃ、ブラックテイルモンだにゃ」

俺の頭を肉球が着いた手で叩いたのは空野のパートナーブラックテイルモンだった。
いつからいたのか全く気が付かなかったが、気にしない事にしよう。

「あんたが本当に七大魔王の長ベルフェモンのパートナーなら、わかるんだ。視覚に頼るんじゃない、感じるんだ」
「ブ、ブラックテイルモン?」

30蒼桜:2009/02/20(金) 22:44:39
さっきの黒猫の声とは思えない大人びた声、おそらくこれが本当のブラックテイルモンなのかもしれない。
確かに俺は視覚に頼りすぎていた、俺がパートナーではないかもしれない。
でもやってみる価値はある、目を閉じて心を落ち着けて…。

「……無理」
「…ヘタレ」
「……駄目男」

酷い言われ様である、因みに上が空野で下がブラックテイルモンだ。
いや、というかもう全力(またはヤケクソとも言う)でやってみたが全くわからないんだし…俺パートナーじゃないのかもしれない。

「…何考えてるかはわかるわ、私もそうだった。……考えてるから駄目なの」
「にゃー…あんたは何を思ってここに来た?」
「……お前ら言ってることが矛盾してるって気が付いているか?」

無理難題を押し付けられた気分だ、というより押し付けられてるか…。
勿論、二人の言っている事が間違っているとは思ってない。
考えるから駄目、でも心を落ち着けるために来た理由を思い出せ…という事でいいんだろうか?

「ふー……分かった、やってみよう。だが、違っても怒るなよ?」
「はいはい……」
「にゃー、意気地なしにゃー」

最後に黒猫が言った事は空耳と断定しようと思う。

………何故俺はここに卵を探しに来た?
何かを助けるための力が欲しかったから?
何かをまもる力が欲しかったから?
何かを……いや、考えるのは止めよう、もう答えはわかっている。
俺は…寂しかったんだ、パートナーがいない生活がこんなに寂しいものなんて思ってもいなかった。
寂しいだけでパートナーを求めるなんて間違っているかもしれない、でも。
俺の本当の気持ちだから、嘘偽りのない気持ちだから…これで見つからないならそれまでだ。

この考えが思いついたとき、俺はなぜか心が軽くなった感じがした。
目を瞑り何も考えないようにする、真っ白になる心。
すると突然、真っ白になった心に卵が現れる、俺は立ち上がり、同じ模様の卵を探した。

「これじゃない、これでもない…」

さっきとは違い適当ではなく絶対的確信をもって探す。
周りを探し、序所に範囲を広げ卵を一つずつ真剣に探してゆく。

「あった……これだ」

黒い卵に紫の縞模様、これが俺の心に浮かんだ卵だ。
俺の手が卵に触れた瞬間、卵がひかりだした。

「うわっ!」
「…合格よ、貴方はパートナーとして認識された。頑張って仲良くなりなさいよ」

……俺はこのとき、空野の最後の忠告とも言える事を聞いてなかった。
この軽い一言にそれほどの大切な意味がこめられているとは思いもよらなかった。
それは次の瞬間わかった。
卵の光が収まったかと思うと何かてのようなものが飛んできた。
それは正確に俺の顎を捉え殴り飛ばした。

「この…軟弱物がぁぁぁ!!」
「ぶべろばはぁ!!!」

空中を飛んでいる時、哀れむ空野と大爆笑する黒猫を見て俺の意識は旅立った。

31蒼桜:2009/02/20(金) 22:45:33
メアドの件、了解しました。
こちらも考えてみるので、案が思いついたらレスします。

32蒼桜:2009/02/22(日) 23:39:41
第十七話【パートナー=軟弱者?】

「ううっ…」

旅立った意識が少しずつ俺に帰ってきた、それと同時に顎の痛みも戻ってきた。
顎の痛みを我慢し、必死で起き上がる。起きて最初に見えたのは大爆笑中の(殴られたときから)黒猫だった。
とりあえず腹がたったので脳天に一発お見舞いしといた。

「ちょっと、ブラックテイルモンに当たらないでよ」
「うるさい、俺はどれくらい眠っていた?」
「大体10分くらい」
「そうか」

という事は10分間黒猫は大爆笑しつづけたという事だ、もう一発殴ろうか本気で悩む。というかあいつ役にたったっけ…?
そんな事(黒猫の存在価値)より俺を殴ったのは恐らく生まれてきたベルフェモンのはず、何故テイマーの俺が殴られなければならない。
あたりを見渡し、それらしきデジモンを探す。案の定目の前にいた。

「おまえか、俺を殴ったの」
「ふん、軟弱者を殴って何が悪い」
「お前俺のパートナーだろ」
「我の卵を3秒で見つけられないお前などテイマーではない」

……生まれて10分でもうこんなに捻くれてるとは正直驚いた、そして生まれて10分でこいつとやっていく自信がなくなった。
今更空野の一言の重要さに気付き、泣きたくなった。というか泣いた。

「…名前は?」
「え?」
「仮にも我がテイマーとなる男、名前を聞いておいて損はない」
「……海野獣爪」
「うむ、忘れるまで忘れん」

こいつ……一言一言が腹立つ、殴ってやろうかと思ったがさっきの顎の一発を思い出し、直に止めた。
困惑した表情で立ち尽くしていると、見かねた空野が話し掛けてきた。

「とりあえず名前聞いときなさいよ」
「名前?」
「そ。相手も聞いてきたんだから答えるでしょ」

なるほど、言葉のキャッチボールを始めるためのネタか。そこから会話を繋げていけという事か。

「おい、お前の名前を教えろ」
「…ベルフェモン、と答えたいが今はベアモンだ」
「よし、ベアモンだな。で、お前はどこまで進化できる?」
「成熟期だ、力が有り余っているからな」

成熟期という事はドラクモンと同じくらいの強さと考えていいのだろうか?
そう考えてまたさっきの顎の一発を思い出し、考えるのをやめた。
今進化できるかためしてみようか、そうすれば戦略も考えられるだろうし。

「ベアモン、今進化してもらえるか?敵と遭遇したときの作戦も考えたい」
「ふむ…一理ある。よかろう、デジヴァイスに思いを込めるがいい」

言われた通り、俺の力をデジヴァイスにこめる。
心の力というものは色々な種類の感情で出来ている。
憎悪がつよい心の力をこめると凶暴になる…と聞いた事がある。
まぁひとそれぞれって事だ。

「ベアモン進化――――!!グリズモン」

現れたのは大きい熊の姿をしたデジモン、グリズモンだった。
ベアモンの時にはなかった威圧感もあり、近づいているのが厳しいほどだった。
思わず後ずさりをして気が付く、自分はパートナーに恐怖してると。
少し苛ついたので少し無理して近づいてやった。

「ふん、無理しなくてもいい恐怖する事自体悪くはない。それにしてもやはり完全体は無理か」
「どういう意味だ」
「我も人間のパートナーとなった以上、パートナーの心の力を受け取りそれを自分の力として発揮する事ができる。貴様の紋章がない以上無意識に自分にストッパーをかけているみたいだな」
「そんなもんなのか、パートナーって」

こんな変な感じで一日が過ぎていった、俺にとってはある意味人生で一番忙しい日だったかもしれない。
これから起こる戦いなど気にせず、平和に…過ぎていった。

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