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Digimon Adventure BRAVE
127
:
SORA
:2010/02/18(木) 08:24:43
Data.20 お前に会いに来たってとこだな
彼は灰色一色の世界にいた。
今さっきまで光が丘とデジタルワールドを結ぶゲートにいたのだが、“呼ばれた”と思ったら此処に来ていた。
『……なぁ、またこうやって会えるか?』
この世界で会った、人間の言葉を思い出す。
(会えるとは答えたが……。)
「あ、いた!」
聞き覚えのある声がした方を見ると、黄色い体をした小さなデジモンが、こちらに走ってきていた。
灰色の世界で、その色は妙に映える。
(本当に会いに来るとはな……。)
彼は自分から近づかず、ただ立っている。
「ブラックぅ〜……」
こちらへと走ってきた黄色いデジモンは止まるかと思えば、
「……ウォーグレイモンっ!」
『うおっ!?』
その小さな体で走ってきたスピードのままジャンプし、ブラックウォーグレイモンに突進…もとい、抱きついた。
ブラックウォーグレイモン……彼は彼で、予想外の行為に大きく仰け反るが、まともにくらった。
アグモンの抱きつくという名の突進に加えて、半端に仰け反ったため、バランスを崩し、アグモン共々後ろに倒れこんでしまった。
「あははは。しっかりしてよ〜!」
『……貴様っ』
とりあえず起き上がり、アグモンを引き剥がし自分の前に片手で持ち上げると、猫みたいな扱いを受けた本人は笑っていた。
謝る気ゼロだ。
「……仲良いなぁ、お前ら。」
下の方から声が聞こえたので視線を向けると、いつの間にかアグモンのパートナーが見上げていた。
「わーい!仲良し〜♪」
相変わらずぶら下げられているアグモンは、そんな自分の状況を気にすることなく喜んでいる。
『これが仲良く見えるのか……?』
「おう。」
『……………。』
ブラックウォーグレイモンの身長の半分ぐらいの高さしかない太一は、ブラックウォーグレイモンを見上げて頷くと、彼は無言…というより返せる言葉を失ったようだ。
『……で、何の用だ?』
ため息をつき、彼はアグモンを無造作に手放しながら、太一に問う。
アグモンは“どすん”という音を立てながら着地した。
「用? ……これと言って特には無いよな〜、アグモン♪」
「ね、太一♪」
二人して楽しげに顔を見合わせる。
彼は呆気に取られて、またため息をついた。
そんな姿に太一は笑いを堪える。
「あぁ。敢えて言うなら………。」
思いついたような太一の言いように、ブラックウォーグレイモンだけでなく、アグモンも不思議そうに太一を見る。
「お前に会いに来たってとこだな。」
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