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闘争の系統 〜ネタバレノートⅡ〜
215
:
ユガミ博士
◆AOwcv36qk.
:2022/07/07(木) 06:01:15
《番外編 ある老人達が孫の話をする話》
***愛知県***
日本の愛知県に住むとある老人―名前は新城肇。一年の殆どをオートバイに乗って旅をしている
人物である。最も、そのオートバイも現在は孫娘に譲ったが...。
今日は久しぶりに友人が訪ねてくるので、その準備をしていた。
ピンポーン
チャイムが鳴ったので、玄関の扉を開ける。扉を開けると、サングラスを掛けた
年齢を感じさせない筋骨隆々の老人が立っていた。
サングラスの老人「よっ!久しぶりだな。肇」
肇「元気そうで何よりだ。入ってくれ」
サングラスの老人「応!それとこれは土産の酒だ。一緒に飲もうぜ」
肇はサングラスの老人を招く。その老人は土産として酒を持ってきており、
2人は飲むことにした。
サングラスの老人「じゃあ。乾杯!」
肇「乾杯」
グラスに酒を注ぎこんで乾杯をする。このサングラスを掛けた老人とはオートバイで旅を
している時に出会ったのが、ウマが合って時々ツーリングをしたり連絡を取り合っていた。
肇の孫娘曰く「声が似ている」らしい。
今回東京にいる双葉という孫娘に会った帰りに、こちらに寄ると連絡が来たので家に招いた。
酒を飲み始め、酔いが回ったところで、お互いの孫について話をするようになった。
サングラスの老人「お前の所のりんちゃん、今何しているんだ?」
肇「りんなら、名古屋の出版社で働いている。営業をしていたんだが、数年前から
編集の仕事をしているそうだ」
肇の孫娘である志摩りんは、名古屋の小さな出版社でタウン誌の編集の仕事をしている。
自分に似てキャンプが好きな彼女だが、最近同じキャンプ好きの友人達と自分達でキャンプ場を作り、
そのオープンした日には自分も参加した。
サングラスの老人「自分でキャンプ場を作るなんて、スゲェじゃねえか」
肇「...双葉ちゃんは元気だったか?」
サングラスの老人「応!東京で会社員としてバリバリ働いていたぜ」
酒を飲み、ガハハと笑いながら孫娘の双葉の事を楽しそうに話すが、急に黙り込む。
肇「どうした?」
サングラスの老人「いやな...双葉の所にいる先輩って奴なんだがな」
しょんぼりとした顔で、彼は先輩と呼ばれる人物について話す。何でも双葉の会社の先輩で
色々と面倒を見ているそうだが、目の前の男はどうにもそれが気に入らないらしい。
肇「良い先輩じゃないか」
サングラスの老人「何が先輩だ!双葉の事は俺が一番分かっているというのに...。
お前、もしもりんちゃんが男を紹介してきたらどうするんだ?」
話を聞く限り、後輩の双葉を大切にする良い先輩ではないかと口にするが、目の前の男は
その先輩に嫉妬して、ふつふつと怒りが込み上げていた。そして「もしもりんが男を連れてきたら」と
質問されて、肇は少し考えて答えを出した。
肇「...りんが選んだ相手なら問題はない。りんを信じているからな」
サングラスの老人「信じているか...ならば、双葉がアイツと付き合うと言ったら、
祝福してやるべきか?いや...でも...ああぁ、やっぱり気に入らねぇ!」
肇からの答えを聞いて、小声でぶつくさと呟き、双葉と先輩の事について葛藤するが、
結局は気に入らないという気持ちが勝り、グラスの酒を一気に飲んだ。
「双葉ちゃん、大変だな」と思いつつ、肇も酒を飲んでいき、2人は一夜を過ごした。
翌日、彼を見送った後、孫の顔を見るかと思う肇だった。
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