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闘争の系統 〜ネタバレノートⅡ〜
214
:
ユガミ博士
◆AOwcv36qk.
:2022/07/03(日) 10:04:16
四葉「それにしても、オリンピックの代表選手、落選して残念だったね」
うるか「いやー、つい頑張りすぎちゃって」
うるかは先日開催された太陽系オリンピックの女子水泳競技の代表候補生だったが、
代表となるべく特訓をしている最中、つい体調を崩して風邪を引いてしまい残念ながら
代表候補から外れてしまった。なおその風邪もすっかり治っている。
成幸「でも俺は正直、代表に選ばれなくて良かったよ。今回の大会、結局テロが起きただろう?
もし代表に選ばれていたら、巻き込まれていたかもしれないと思うと...」
うるか「成幸...心配してくれてありがとう」
成幸は先日の太陽系オリンピックで起きた妖怪帝国によるテロ事件の事もあって、うるかが
代表選手に選ばれなかった事に安堵していた。うるかは成幸が自分の事を心配してくれた事を
嬉しく思い、ありがとうと感謝の言葉を伝える。その後4人は軽い雑談で盛り上がった後、
店を出た。
風太郎「どうする?これから一緒にどっか寄って行くか?」
成幸「いや、これ以上2人のデートを邪魔する訳にはいかないから、俺達はここで別れるよ」
風太郎「そうか。久しぶりに会えてよかったぜ」
成幸「こっちもだ。じゃあ俺達はこれで」
うるか「またね、四葉ちゃん!」
四葉「またね。また連絡するよ」
店を出た風太郎は、成幸達に一緒に廻らないか誘うが、成幸は風太郎達のデートを
邪魔したくないと、その誘いを断り、挨拶を交わしてその場を別れた。
風太郎「さて。そうなると、この後どうする?」
四葉「だったら、この辺をぶらり散歩しない?近くに公園があるみたいだし」
成幸達と別れた風太郎と四葉は夕飯までまだ時間もあるので、2人は辺りを散歩する事にした。
***公園***
近くの公園に来た風太郎と四葉は一息つけようとベンチに腰を下ろす。休日という事もあり、
公園には家族や友人、カップル等が訪れて大変賑わっていた。
コウタ「行くよ、勇太君!」
勇太「任せて。コウタ君」
風太郎「(子供か...俺も何時か四葉との間に子供が出来るんだよなぁ...
う...いかんいかん。真昼間から何を想像しているんだ)」カァ~
運動場でサッカーをしている子供達の様子を見て、風太郎は四葉との子供を想像する。
だが、その際四葉のアレやソレやも想像してしまい顔を真っ赤にした。
ふと隣にいる四葉に顔を向けると、同じように顔を真っ赤にしていた。
どうやら夫婦揃って同じ想像をしたらしい。
???「お兄ちゃーん、こっちこっち」
???「応、今行く」
風太郎「えっ!二乃?」
後ろの方から五つ子の次女・二乃によく似た声がしたので、2人は思わず後ろを振り向く。
振り向くと黒髪で短髪の少女が同じく黒髪の少年を含む男女のグループに声を掛けていた。
風太郎「びっくりした。別人か」
四葉「姉妹の私でさえも、二乃かと思ったよ。そういえば、あの男の子の声も
風太郎そっくりだね」
風太郎「そうか?」
二乃かと思って振り向いてみたら、やはり別人で風太郎と四葉は驚く。また黒髪の少年も
風太郎そっくりの声であると四葉が指摘するが、風太郎は「似ているか?」と首をかしげる。
風太郎「そろそろ日も暮れるし、帰るか」
四葉「シシ。久しぶりのデート楽しかったよ!風太郎」
風太郎「俺もだ」
それからしばらくして、気が付けば日が暮れようとしていた。久しぶりのデートを
満喫した風太郎と四葉。怪人が蔓延るこの世界で事件に巻き込まれることなく
無事デートを終えるのであった。
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