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闘争の系統 〜ネタバレノート〜

1ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/06/21(土) 16:38:22
こちらは、闘争の系統に在籍するSS執筆者さんたちが、
温めてあるネタがあるけれど、シナリオ進行上の順番の問題や、
今現在まだテレビで番組が放送中などで、ルール上まだ本編に
投稿できないなど、披露したいけれどできない構想をここで
明かしちゃおうというスレッドです。

ここはタイトル通り、ネタバレ上等なスレッドです。
物語の核心に関わる事実に触れられる場合もありますので、
ネタバレが嫌いな方は、閲覧にはくれぐれもご注意を!

■設定資料集(まとめサイト)
ttp://www.geocities.jp/oa002843/index.html

247ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2015/01/19(月) 11:44:57
※内容に変更有り。

<<巨神兵、覚醒>>

荒廃した未来世界を旅するアイアンギアー一行。その旅の中で、彼らは
未来世界を支配しようとする男、ムスカの野望を知り戦っていた。
だが、ムスカは『火の七日間』を引き起こした巨神兵の卵を見つけ、
今アイアンギアー一行の前で孵化しようとしていた。

ムスカ「はははは、見給え!これこそが、『火の七日間』で文明を
 滅ぼした巨神兵の誕生だ!」
巨神兵「うぉーーーーー!!」

卵から孵った巨神兵は大きな雄叫びを上げる。

ジロン「で・・・デカイ!」
オボロ「何て、禍々しい姿をしているんだ・・・!」
ソシエ「恐い・・・」
ロラン「気をしっかり持って下さい、ソシエお嬢様!」
ゲイナー「まるで、オーバーデビルみたいだ・・・」
ディアナ「巨神兵をこのままにしてはいけません!皆さん、攻撃を
  巨神兵に集中して下さい!」

巨神兵の姿に戦々恐々となるアイアンギアーの一行。ディアナは
巨神兵を止めるべく、攻撃命令を下す。ウォーカーギャリアや
ザブングルといったWM、∀ガンダムを始めとするMS、キングゲイナー
等のオーバーマンは一斉斉射を行う。

家康「やったか・・・!」
ジョセフ「いや、待て!まさか・・・」

煙が晴れると、そこには傷一つない巨神兵が立っていた。

ガウリ「何て奴だ!?」
ムスカ「はっはっはっは!さぁ、私の邪魔をして来た君達とはそろそろ
 お別れと行こう・・・攻撃せよ、巨神兵!」
巨神兵「・・・・」
ゲイン「不味い!皆、逃げろ!!」

巨神兵の口にエネルギーが充填されていく。その危険さに気付いた
ゲインは皆に逃げるように促す。しかし、巨神兵の口から光が放たれた。

一同「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

光が収まると、彼らはその場に居らず焼野原となった大地が残るのみだった。

248ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/01/21(水) 16:04:03
≪必殺偽物作戦!≫

ミスリルのメリッサ・マオ曹長が何者かに拉致された。
犯人はサラジア・シークレット・サービスである。
サラジア・シークレット・サービスは、元ダークノイドの
怪奇傭兵オー・ル・ボワールを雇い、偽物のメリッサに化けさせる。
オー・ル・ボワールは、自分のDNAを変化させて他人に変身する
ことができるのだ。

◇  ◇  ◇

【ここで解説】オー・ル・ボワールは『獣戦士ガルキーバ』の第17話で登場。
声の出演は、ヒロインの舞原このは役と同じく根谷美智子氏の一人二役。
劇中ではこのはに化けて、神城桃矢を欺こうとした。
つまり『フルメタル・パニック!』でも根谷氏が演じたキャラである
メリッサ・マオに化けさせるという声優ネタです。

◇  ◇  ◇

さらにサラジアは、宇宙刑務所から元宇宙刑事エステバン=セイギを脱獄させて
味方に引き入れる。彼と顔が瓜二つであるブルーバスター=岩崎リュウジに
成り済まさせるためだ。ミスリルへの報復と同時に、
自国の石油ビジネスのために日頃からエネトロンのような
新エネルギーの存在を疎ましく思っていたサラジア政府は、
エネルギー管理局にも撹乱工作を行うつもりなのだ。

リュウジに変装したセイギとメリッサに化けたル・ボワールは、
何食わぬ顔でメリダ島に堂々と乗り込むが、そこで二人が
不幸にして出くわしてしまったのが、同じくメリダ島に何かの用で来ていた
マリネラ国王パタリロ・ド・マリネール八世だったからさあ大変!
早々に彼らの正体を見破ったパタリロは、偽物の正体を暴いて
ミスリルとエネルギー管理局に恩を売りつけようと二人に付きまとい始める。
やがて自力で脱出して来たメリッサや、特命戦隊、バンコランらMI6をも巻き込んで、
いよいよ事態は思わぬ方向へ…!?

果たしてセイギとオー・ル・ボワールは
パタリロのおちょくりの魔の手から逃れる事はできるのか!?

249ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/01/26(月) 12:45:09
≪シグフェル捕わる! 忍びの里の復讐鬼≫

***ブレイバーベース・柔剣道場***

ブリット「始め!!」

合図を聞いて、お互いが静かに立ち上がる。

ゼンガー「どうした? 来ないのか?」
シグフェル「……っ!」

じりじりとゼンガーがにじり寄ってくる。
シグフェルは迫力に押されて思わず後ずさりする。

ある用件があってブレイバーベースを訪れていた
ゼンガー・ゾンボルト少佐に剣の稽古を
つけてもらうことになった牧村光平。ゼンガーは光平に
シグフェルに変身してかかって来いという。
最初は「大丈夫か?」と思って慢心していたシグフェルだったが、
すぐにゼンガーの物凄い威圧感に圧倒される。

ゼンガー「チェストオオオッ!!!」

スパァァァァァァン!!!!

ゼンガーの凄まじく綺麗で力強い一本が
シグフェルの面を叩いていた。シグフェルは前のめりに崩れ落ちる。

ゼンガー「まだまだだな。しかし筋はいい。
 これからも日々の鍛錬を欠かさない事だ」
光平「ありがとうございました」

事もあろうに変身した状態で生身の人間相手に負けた事で
ショックを受けた光平だったが、すっかりゼンガーの強さに心服する。

ちょうどそこに、月影一族の里に伝わる伝承に、
シグフェルやイーバの由来にも関わるらしい
謎の言い伝えが残っているとの情報が入る。
シグフェルの身体の秘密を突き止めたい光平は、
ブリットの操縦するグルンガスト弐式に同乗する形で
月影一族の里まで送ってもらうことに。

光平「ブルックリンさん、よろしくお願いします」
ブリット「俺の事はブリットでいいよ」

250ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/01/26(月) 12:45:51
***杉谷悪之坊の陣屋***

シグフェル=牧村光平が月影一族の里に向かった。
この情報を入手したGショッカー・ブラックサタンの
謎の紳士タイタンは、杉谷悪之坊の忍者屋敷を訪れ、
協力を要請する。

悪之坊配下「貴様何者だ?」
タイタン「待て、早まるな。俺は杉谷悪之坊殿に
 所用があって来たのだ」
悪之坊配下「なに、お頭に? 参られい」

タイタンは悪之坊のところまで案内される。

悪之坊「客人、よう見えられた。楽になされい」
タイタン「さすがは甲州忍者にその人ありといわれた
 杉谷悪之坊殿。実はな…」

タイタンは悪之坊に話を持ちかける。


***月影の里・錦織仁兵衛の家***

錦織佳代は17歳。月影一族のくノ一として修行中の身である少女だ。
若い時は凄腕の忍びとして名を馳せながら、今は山に生えている
各種薬草に通じた薬師として余生を送っている祖父・仁兵衛と
二人きりで穏やかに暮らしている。

佳代「おじいちゃん、薬草採って来たよ」
仁兵衛「おお、ご苦労だったな」

佳代が帰って来た時、仁兵衛は薬草を調合している
作業の最中だった。

佳代「それ、リシュウ先生の?」
仁兵衛「あれから半年、そろそろこの前ゼンガーに託した
 腰痛の薬も切れて来る頃合いだからな」
佳代「もしかすると今日あたり来るかもしれないね♪」
仁兵衛「ふふふっ…ゼンガーが来るのがそんなに楽しみか?」
佳代「そりゃあもちろんさ。あたいの剣のお師匠様だもん。
 厳しかったなあ、あの人の稽古。でもそのおかげで、
 もうおじいちゃんと技比べをしても負けないよ!」
仁兵衛「こいつが…!(^^)ニコ」

仁兵衛一家とゼンガー・ゾンボルトとは、
以前から家族ぐるみのつきあいである。
リシュウ・トウゴウが愛用している腰痛の薬も
仁兵衛が調合しており、それを半年おきに
ゼンガーが代わりに受け取りにやってくるのが
習慣になっていた。

仁兵衛「なあ佳代、忍びの修行もいいが、
 闇の中で命がけで殺し合いをするより、
 忍びの業なんぞ忘れて、並みの男のところへ
 嫁に行った方がいいんじゃないか?
 それが女の幸せというものだ」
佳代「お生憎さま! あたいはまだ嫁になんか
 いかないよ!」

251ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/01/26(月) 12:46:30
だが佳代の留守中に、杉谷悪之坊の一味によって
家の中に踏み込まれた仁兵衛は殺されてしまう。
帰って来て祖父の変わり果てた姿を見た佳代は愕然とする。

佳代「おじいちゃん!!…おじいちゃん!! そんな…!
 いったい誰がこんなことを!?」
悪之坊「お前の祖父を殺したのはゼンガー・ゾンボルトよ」
佳代「ゼンガーさんが!? そんな…嘘だ!」
悪之坊「嘘ではない。ゼンガーはDC戦争でコロニー統合軍側に加担した件を
 赦免してもらう代わりに、今や連邦の犬に成り下がったのだ」
佳代「………」
悪之坊「世間ではブレイバーズの事を"正義の味方"だの
 "世直し大明神"だなどと持ち上げておるが、その実態は、
 地球連邦の支配体制を揺るがしそうな芽を事前に摘んでまわる
 秘密警察組織にすぎん」

そして何も知らずに仁兵衛の家を訪れたゼンガーは、
いきなり佳代に襲われる。

ゼンガー「何をする!?」
佳代「おじいちゃんの仇! 死ね!!」
ゼンガー「俺が仁兵衛の敵だと!?
 いったいなんのことだ!!」
佳代「とぼけるなぁー!!」

ひとまずゼンガーは、辛くもその場を脱出する。
一方光平は、ブリットと共に月影の里に近づいていたが、
山中で何者かに襲われている女性を発見。
襲っている一味を追い払って、女性を救出するが…。

光平「もう大丈夫だ。安心して」
佳代「フフフッ…」
光平「な、何をするんだ!?」

実はこの女性は佳代の変装であり、
襲われているように見えたのは全て悪之坊一味の自作自演。
あっという間に光平は口に猿轡を噛まされ、林の中へと引きずり込まれ、
ブリットから引き離されてしまう。光平の声を声帯模写した佳代に
巧みに誘導されたブリットは罠にはまり、崖下へと転落する。

佳代(光平の声)「ブリットォッ! こっちだぁ!
 早く助けにきてくれぇぇ!!」
光平「……んんっ!!(違うッ! 俺はそっちじゃない!! )」

ブリット「うわああああッッ!!!」

252ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/01/26(月) 12:47:09
口に猿轡をされ両手両足を縛られた光平は、
悪之坊の忍者屋敷に運び込まれてしまった。

悪之坊「よういたした。下がってよい」
佳代「悪之坊、コイツを捕まえれば
 仇を討たせてくれるっていう約束だよ!」
悪之坊「案ずるな。この小僧を助け出すために
 ゼンガーたちは必ずこの屋敷に乗り込んでくる
 であろう。その時に仇は討たせてやる」
佳代「………」

佳代は部屋から出て行った。
縛られている光平は縄を解こうと懸命にもがく。

悪之坊「無駄だ。そのロープの中には特殊な針金が
 編み込まれてある。もがけばもがくほど引き締まって
 苦しくなるだけだぞ」
光平「……んんっ!!」

佳代と入れ違いで、謎の紳士タイタンが
ブラックサタン戦闘員たちを引き連れて入って来た。

悪之坊「タイタン殿、この小僧に間違いないか?」
タイタン「確かに」

タイタンは床に寝転がされている光平を抱き起こして
その顔をニヤニヤと見つめる。

タイタン「フフフッ…シグフェル、とうとう我ら
 Gショッカーの手に落ちたな」
光平「………ッ!!」

光平はタイタンを気丈に精一杯睨み返す。

タイタン「ハハハ…悔しいか? だがこれまでだ。
 いずれ基地でお前の身体を解剖してじっくりと調べ上げ、
 それが済めばGショッカーの強力な兵士として洗脳してくれる。
 覚悟を決めるんだな。…では、この小僧は我々が。
 運び出せ!!」
戦闘員「ミューッ‼」

タイタンに命令された戦闘員たちが、捕らわれた光平を
担いで運び出そうとするが、それを止めたのは悪之坊だった。

悪之坊「待て! そうはいかん」
タイタン「な、なにっ!?」
悪之坊「我ら忍びはタダでは技は売らん。
 その小僧が欲しくば代価を払ってもらおうか?」
タイタン「それならば、シグフェル捕獲成功の暁には、
 貴殿を世紀王候補に取り立てるとの約束のはず!」
悪之坊「だがそれはまだ口約束にすぎん」
タイタン「悪之坊殿、貴殿は表裏六柱の至高邪神様の
 お言葉が信じられんというのか!!」
悪之坊「我ら忍びは己以外は何者も信じぬ習わしでな」
タイタン「ではどうすればよいのだ!?」
悪之坊「この小僧はわしが直接無幻城まで連れて行き、
 至高邪神様より直にお言葉を賜る。それまでは
 この小僧をおぬしに渡す訳にはいかん」
タイタン「うぐぐッ、おのれ……!!」

253ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/01/26(月) 12:47:44
屋敷の牢に監禁された光平に、佳代が食事を運んでくる。
佳代は光平の猿轡を外す。

佳代「飯だよ。食べな…」
光平「ありがとう…」
佳代「ゼンガーをおびき出すまでの辛抱だ。
 無事に奴を仕留めたらお前は帰してやるよ」
光平「なんでゼンガー少佐を?」
佳代「アイツはおじいちゃんの仇だからさ!」

光平は佳代から事情を聞き出す。

光平「きっと何かの間違いだ!
 ゼンガー少佐はそんな人じゃない!」
佳代「うるさいね! 余計な口出しをするんじゃないよ!」

怒った佳代は再び光平の口に猿轡を嵌めて
牢屋から出て行ってしまう。

佳代「どうしてだろう。アイツの顔を見てると、
 なぜか胸がドキドキする…!」

一人になった佳代は家に戻る。そこで屋根裏に隠れていた
ゼンガーとレーツェルに捕まり、屋根裏に連れ込まれる。

佳代「おのれゼンガー!!」
ゼンガー「落ちつけ! 仁兵衛を殺ったのは俺ではない!!」
佳代「嘘をつけ!!」
レーツェル「嘘ではない!! ゼンガーはお前の祖父を
 殺してなどいない!!」
佳代「うるさい! 地球連邦のスパイの言う事なんか
 信じるもんか!」
レーツェル「それも違うな。我々は連邦のスパイなどではない!
 いったい誰にそんな事を吹き込まれた!?」
ゼンガー「さっきお前を手助けしていたのは甲州忍者だったな。
 杉谷悪之坊にそう言われたのか?」
佳代「………」
ゼンガー「やはりな…。佳代、これだけは信じてくれ!
 長年親戚以上の付き合いをしていた仁兵衛をどうして俺が!」

ゼンガーは懸命に説得を試みるが、佳代は頑なに
なかなか応じようとしない。

ゼンガー「佳代、お前がどうしても俺を仇だと
 思うなら仕方がない。そのくないで俺の心臓を突け!」
佳代「………」
ゼンガー「どうした、やらないのか?」
佳代「アタシは人の情けは受けない!
 やるなら忍びらしく正々堂々尋常な勝負をするよ!」
ゼンガー「そうか……」
佳代「せっかくだから教えてやるよ。アンタたちの仲間の
 光平って坊やは今、悪之坊の屋敷にいるよ」
レーツェル「なにっ!?」
佳代「アンタたちはアイツを助けるために悪之坊の屋敷に
 乗り込むんだろう。勝負はその時まで預けておくよ!」

それだけ言うと、佳代は家から飛び出して行った。

レーツェル「あの少年が悪之坊の手に…。
 ゼンガー、これはマズイなことになったな」
ゼンガー「ああ。ブリットの奴がついていながら、
 アイツいったいどうしたというんだ!!」

254ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/01/26(月) 12:48:21
ゼンガーとレーツェルはブレイバーベースに連絡を取り応援を要請する。
杉谷悪之坊が関わっているということで、磁雷矢と姫忍・恵美破、山地学の
山地三兄弟が援軍に駆けつける。崖下に転落していたブリットも、独自に
ブラックサタンの動きを追っていた仮面ライダーストロンガーに助け出されていた。
捕らわれた光平救出のため、ゼンガーたちは悪之坊の屋敷近くに集結した。

レーツェル「見たところ何の備えもないようだが?」
磁雷矢「それが奴らの手です。下手に乗り込んだら
 どんな罠が待ち構えているかわかりません」
恵美破「ここはしばらく様子を見ましょう」
ブリット「しかしこうしている間にも、
 光平の身に万一の事があったら…」
磁雷矢「いや、焦りは禁物だ。
 忍びとは耐え忍ぶこと。根競べに負けたら
 命はなくなるぞ!」
ゼンガー「ブリット、"餅は餅屋"と言うぞ。
 ここは磁雷矢たちの意見に従おう」
ブリット「はい!」

やがてゼンガーたちは隙を見て悪之坊の屋敷内に突入する。
そのどさくさに紛れてタイタンたちは密かに光平を連れ出して
ずらかろうと画策するが…。

佳代「待ちな! そいつは事が済んだら解放してやる
 約束だった筈だよ!」
タイタン「解放だと? バカを言え。この小僧は大事な獲物。
 このままGショッカーの基地まで連れて行くのだ!」
佳代「なんだって!?」
タイタン「そこをどけ! さもないと貴様も仁兵衛と
 同様地獄に送ってやるぞ!!」
佳代「それじゃあおじいちゃんを殺したのは…!?」
タイタン「ハハハッ…今頃気づきおったか!
 犯人は悪之坊よ。お前を使ってゼンガー・ゾンボルトを
 殺させるためにな!」
佳代「おのれ〜!!」

佳代はタイタンに立ち向かうが、百目タイタンに変身した
タイタンに生身の少女が敵うはずもない。しかし窮地に陥った
佳代を救ったのは仮面ライダーストロンガーだった。

ストロンガー「腹黒い貴様の事だ。折を見てこんなことを
 するんじゃないかと見張っていたら案の定だったな!」
百目タイタン「おのれストロンガー!!」
ストロンガー「光平、大丈夫か!?」
光平「ストロンガー!」

ストロンガーは光平を縄の戒めから解放する。

百目タイタン「喰らえッ!!」
佳代「――ッ!?」
光平「危ないッ!!」

百目タイタンが放った銃弾から佳代を庇った光平は、
左肩に被弾して流血する。

光平「うわあッ!!」
佳代「アンタ……アタシのために!?」
光平「…大した怪我じゃない」

255ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/01/26(月) 12:49:06
追い詰められる杉谷悪之坊。

ゼンガー「逃げられはせんぞ!」
磁雷矢「悪之坊、もはやこれまでだ!
 潔く佳代さんに討たれてやれ!」
悪之坊「おのれ〜〜!!」

ゼンガーと幾度か斬り結んだ後、
磁雷矢によって組み伏せられる悪之坊。

磁雷矢「今だ佳代さん!」
ゼンガー「仁兵衛の仇を討て!」
佳代「…はい! 杉谷悪之坊、おじいちゃんの仇! 覚悟ォッ!!」
悪之坊「うぎゃああああ!!! む、無念…!!」

こうしてブレイバーズの協力で、佳代は見事祖父の仇を討ち果たし、
杉谷悪之坊の一味は全滅したのだった。

恵美破「闘破、よかったの?
 悪之坊は闘破の実の両親の仇でも
 あったんでしょ」
磁雷矢「ああ、別に構わないさ。
 俺はすでに一度、悪之坊をこの手で
 倒しているからな」


***月影一族頭領の館***

頭領「佳代よ、よく考えても見よ。ゼンガー・ゾンボルトほどの者が、
 そう易々と自分が犯人であるという証拠を迂闊に残していくであろうか?
 この程度の子供だましの姦計に嵌められるとは、その方も忍びとしては
 まだまだ未熟じゃ!」
佳代「はい……」

事件が解決した後、佳代は一族の頭からお説教を受けていた。

佳代「ゼンガーさん、光平さん、この度は本当にごめんなさい…。
 騙されていたとはいえ悪の一味に加担したんだ。アタシを警察に
 突き出すなり、煮るなり焼くなり好きにしておくれ」
ゼンガー「そのような事をしても仁兵衛は喜ぶまい…」
佳代「でも、それじゃアタシの忍びとしてのけじめがつかないよ」
光平「いいじゃないか、そんなこと。悪いのは全部杉谷悪之坊と
 Gショッカーなんだ」
佳代「アンタにはあんなにひどいことをしたのに、
 アタシが憎くないのかい?」
光平「"罪を憎んで人を憎まず"。これは俺の父さんが
 昔よく俺に言っていたことなんだ。それから
 俺の事を呼ぶ時は、さんづけなんかせずに"光平"でいいよ」
佳代「………(///)」

この瞬間、錦織佳代は牧村光平に完全にデレたのであった。

佳代「…じゃ、じゃあさ、あたいのことも佳代って呼んでよ」
光平「…?? それじゃあ、佳代…ちゃん」
佳代「ムッ…!!(怒」

256ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/01/26(月) 12:49:50
これで全て一件落着かと思われていたのだが、
数日経ったある日…。

***海防大学付属高校***

朱音「今日は転校生を紹介します」
佳代「三重県の高校から転校して来ました錦織佳代です!
 どうか皆さんよろしくお願いします♪」
光平「――佳代ちゃん!?」

いきなり転校生として自分たちのクラスに現れた佳代に、
光平はびっくり仰天する。

佳代「えへへっ…来ちゃった。よろしくね光平♪」
光平「えっ? あ、ああ…」
優香「ねえ光平くん、誰なのあの娘?」
慎哉「随分と光平に馴れ馴れしいよな…」
光平「な、なんて説明したらいいのか…(汗」

昼の休憩時間、一緒にお弁当を食べようと光平のいる
校舎の屋上へとやって来た沢渡優香は、同じくお弁当を
持って来た佳代と鉢合わせる。

優香「ちょっと待ってよ! アナタいったい光平くんの何なの!」
佳代「そーゆーアンタこそ光平の何なのさ!」
光平「ちょっと二人とも、喧嘩しないで…(汗」
優香「ねえ光平くん、食べるのは私の手作りのお弁当よね?」
佳代「いいや、もちろんアタシの手作りのお弁当だよな?」
光平「いや…その…(汗」
優香「どっちなの!!」
佳代「ハッキリして!!」

こうして光平は思いがけぬ修羅場に巻き込まれ、ほとほと困り果てるのであった。
…が、その一方で転入生・錦織佳代と、クラス担任・千坂朱音は
お互いが忍びの世界の人間であると見抜いていた。
怪しいと思った佳代は、放課後に学校から退勤して帰宅の途に就く
朱音を密かに尾行するが、途中で見失ってしまう。

佳代「アイツ…どこ行った!?」

街路樹の上から佳代のうろたえている様子を
じっと観察している朱音。

朱音「……(フフッ、その歳で私を尾行しようだなんて
 10年は早いわよ。お嬢さん)」

257ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/01/26(月) 12:50:31
佳代の尾行を撒いた朱音は、状況報告のため、
公園のベンチで上司である天童忍軍の組頭と落ち合う。
ちなみに組頭は、どこにでもいる隠居風の老人を装っている。

組頭「それで、その後のブレイバーズの動きは?」
朱音「特に変わった事はございません。ただ…」
組頭「ただ、何だ?」
朱音「今日、学校の方に月影一族のくノ一の娘が
 転校してまいりました」
組頭「なに、月影のくノ一が?」
朱音「どうもブレイバーズの動きとは特に関わりは
 ないと見受けられますが…」
組頭「月影一族はスーパー戦隊の一つであるバトルフィーバー隊とも
 関わりが深い。その娘からも片時たりとも目を離すな」
朱音「心得ました」

組頭はベンチから立ち上がる。

組頭「朱音、つけられたな…」
朱音「お頭…?」

去り際にそれだけ言い残して、組頭はその場から立ち去る。
驚いた朱音が振り返ると、なんとそこには
尾行を撒いたはずだった佳代がいたのだった。

佳代「………」
朱音「……(こいつ、いつの間に!?)」
佳代「随分と探しまわったよ。
 舐めないでもらえるかい!」
朱音「こんなところで何をしているの錦織さん。
 もう空も暗くなってきたから早く家に帰りなさい」
佳代「天童の忍びがブレイバーズを見張っているって
 噂を聞いた事があるけど、それって先生のこと?」
朱音「…天童?? いったいなんのことかしら」
佳代「とぼけるんならそれでもいいよ。
 でも、もし光平たちに手出しをしたら、
 その時はアタシが容赦しないからね!」
朱音「言っている意味がよくわからないけど、
 まあ、気をつけておくわ。フフッ…」
佳代「………」

こうしてまた牧村光平の周辺は、水面下も含めて
一段と騒がしくなりそうな気配である…。

258ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/01/26(月) 15:21:27
その後、錦織佳代は江田島平八邸に呼び出された。
江田島のところに月影一族の頭領から紹介状の手紙が届いたのだという。

江田島「月影の長老からの手紙によるとな、そちらにはねっかえりの
 じゃじゃ馬が行ったと思うので、どうかご面倒をおかけするが
 よろしくお願いしたい――とある」
佳代「……お頭ったら、余計なことをっ!」
富樫「実は塾長も天童との対抗上、忍び働きをする人手を欲して
 おられてな。どうだ、塾長のもとで隠密として働くつもりはないか?」
江田島「海防大付属と言えば天下に聞こえし名門校よ。
 その歳で学費を稼ぐのは大変であろう。報酬なら弾むぞ」
佳代「…Σ(゚д゚;) ハッ!? もしかして、このアタシの若くて美しい肉体が
 目当てで、力尽くで手篭めにしようと!?」
富樫「ハァ…??」

今の佳代の言葉を聞いて、江田島も富樫も大笑いする。

江田島「ガハハハハ!!」
佳代「何がおかしいのさ!?」
富樫「生憎だったなお嬢ちゃん。塾長の夜のお相手なら
 あと50年くらい経ったら改めて来てくれ」
佳代「……(50年!? そんなに年月が経ったらアタシは
 もうお婆さんになってるじゃないか! 日本の首領(ドン)だか
 何だか知らないけど、どーゆー趣味してんだこのジジイ??)」
江田島「…で、話を受け入れる気になったか?
 貴様にとっても決して悪い話ではあるまいと思うが」
佳代「いいよ。確かに都会生活の中でお金は必要だしね。
 その話乗った!」
江田島「よし、決まった!」

こうして錦織佳代は江田島平八と雇用関係を結び、
江田島のことを「江田島の御前」と呼んで、忍びとして仕える事に。

259ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/01/26(月) 18:31:30
≪大博士リー・ケフレン、超サイヤ人と対決!≫

闘争の系統の物語も、かなり終盤に差し掛かった段階。
改造実験帝国メスの大博士リー・ケフレンは、己の威信をかけて、
ついに復活した伝説の超サイヤ人・孫悟空と対決することになる。

ケフレン「みんな…みんな改造してやる!
 生命改造こそが私の喜び。特に全宇宙で
 最強の戦闘能力を誇る超サイヤ人・孫悟空!
 貴様をこの手で改造することこそが、
 この私の最上の喜びなのだ!!」
悟空「なにっ!?」

ケフレンの奏でる遺伝子シンセサイザーの音色が
悟空を苦しめる。

悟空「うわあああっ!!!!!!」
ケフレン「フハハハハ!! 苦しめ…もっと苦しめ!!」

パン「おじいちゃん! そんな楽器の音色になんか負けないで!!」

宇宙最強クラスの戦闘力の持ち主と、宇宙最高クラスの頭脳の持ち主。
果たして、この勝負の行方は!?

260ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2015/01/27(火) 11:28:14
<<ラピュタ王の帰還>>

***月・冬の宮殿***

高度な産業文明が崩壊したこの時代。月には地球から移住してきた者達を
先祖に持つムーンレイスが住んでいた。ムーンレイスは月の女王ディアナ・ソレル
によって統治されているが、現在はディアナと入れ替わった地球人の女性
キエル・ハイムが治めていた。だが、ムーンレイスの首都ゲンガナムは
シャドウミラーの助力で復活を遂げたギンガナム艦隊とある男によって占有されていた。

キエル「・・・・・ハリー大尉」
???「ご機嫌は如何かな?ディアナ女王・・・いや、キエル嬢」
キエル「ムスカ大佐・・・」

冬の宮殿の一室に軟禁されているキエルは、ギンガナムによって
捕えられた親衛隊長であるハリー・オード大尉の事を内心心配していた。
そこにやってきたのは、ギンガナムと共に首都を現在、占有している軍人
ムスカ大佐だった。

かつて空中に強大な軍事力を保有していたラピュタ王国の王族の末裔である
ムスカは目を失明し、崩れゆくラピュタ島と運命を共にしたが、気が付くと
元の状態に戻っており、シャドウミラーとの接触によって、再びラピュタ王国の
復興と世界支配の野望を果たすべく、シャドウミラーの助力を得たのであった。
そして月を占有した理由は、ムーンレイスの持つ高度な科学力を手に入れる事と
冬の宮殿にある黒歴史のデータから、ある情報を得る為だった。

キエル「ムスカ大佐、あなたは何を望むのですか?」
ムスカ「ラピュタ島無き今、地上にかつてのラピュタ王国の栄華を取り戻す事。
 今はそれが私の望みだ。・・・この宮殿は実にすばらしい。美しく・・・そして
 黒歴史という過去の遺産を知る事が出来るのですからな」

不敵な笑みを浮かべながら、キエルに自身の望みを語るムスカ。
そこに大きな警報が宮殿に鳴り響く。

ムスカ「何事だ!?」
ムスカの部下A「はっ!月面に巨大な生物が出現したとの情報が・・・
 この報せにギム・ギンガナム殿が出撃いたしました」

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

月面には時空クレバスを通って、巨大怪獣が出現し暴れ回っていた。

ギンガナム「怪獣など、このターンXの敵ではないわぁぁぁぁ!!!」

ターンXに乗り、駆けつけたギム・ギンガナムは怒涛の攻撃と必殺の
シャイニングフィンガーによって、怪獣を倒した。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

ムスカの部下A「出現した怪獣はギム・ギンガナム殿が倒しました」
ムスカ「流石はギンガナム殿とターンXだ。実に頼もしい」
ムスカの部下B「ムスカ大佐、黒歴史のデータから、目的の情報を入手しました!」
ムスカ「よくやった!―ふふふ、見つけたぞ・・・“巨神兵”」

黒歴史のデータの中でも、特に厳重にプロテクトが掛けられているデータがあった。
だがムスカはシャドウミラーやムーンレイスの人間を使って、データのプロテクトの
解除と解析を行い、目的の情報・巨神兵が眠っているとされる場所を見つけ出すのであった。

261ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2015/02/03(火) 11:49:04
<<開幕 あの世一武闘会>>

界王星で修行するユウキやタツミ。そしてタツミの仲間である元ナイトレイドの
メンバー達。ある日、界王からあの世で一番の強さを決める「あの世一武闘会」
の開催を知らされ、出場する事を決めた。

「あの世一武闘会」の会場でユウキ達は様々な出会いをしていく・・・・。

シェーレ「・・・此処は何処なんでしょう?」
音也「・・・御嬢さん。お一人でしたら俺のヴァイオリンを聞いていきませんか?」
シェーレ「はぁ・・・・」
ニコル「ちょっと、女性に何をしているんですか、音也さん(汗」

ナイトレイドの一員だが、普段はぼんやりとしている眼鏡の女性シェーレは
天才的なヴァイオリンの腕を持つ紅音也にナンパされ、ピアノ好きなMSの
パイロット、ニコル・アマルフィと出会う。

プラート「あんた、良い体をしているなぁ。名前は?」
ジョナサン「僕はジョナサン・ジョースター。皆からはJOJOって呼ばれている」

タツミの兄貴分であるプラートは吸血鬼DIOと死闘を演じた19世紀の英国人
ジョナサン・ジョースターと試合し、友情を築く。

ネジ「八卦六十四掌!!」
タツミ「(すげぇ!剣で攻撃しているのに、掌で全部受け流している!)」

タツミは第4次忍界大戦で戦死した木の葉の里の忍、日向ネジと対戦。
ネジの八卦六十四掌がタツミの剣技を受け流していく。

果たして、あの世一武闘会の優勝は誰の手に!

262ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2015/02/04(水) 15:18:40
※思いついたので、ネタとして投稿。

<<天凰輝シグフェル×銀河英雄伝説>>

海防大付属高校に通う光平は親友の慎哉、ガールフレンドの優香と
共に授業で使った資料を返しに歴史資料室にやってくる。

光平「リー先生、資料を返しに来ました!」
リー「ああ、ありがとう。そこに置いておいてくれ」
優香「・・・・相変わらず、部屋を散らかしてますね(呆」
リー「はは、申し訳ない・・・・」

歴史資料室で光平達を迎えたのは、海防大付属高校で歴史の授業を
担当しているリー・ウェンという中国系の教師である。あまりパッとしない
顔立ちで地味な風体をしているが、授業は分かりやすく生徒から慕われている。
また良く部屋を散らかしている事でも有名であり、光平達は部屋の片づけを
哲だった後、紅茶をご馳走になった。

光平「う〜〜〜、疲れたぁ〜」
優香「すっかり、遅くなっちゃったわね」
慎哉「・・・・・・」
光平「どうしたんだよ?歴史資料室の方なんか見て」

出てきた歴史資料室の方を見つめる慎哉に、光平は疑問に思い尋ねた。

慎哉「いや・・・リー先生って、ヤン・ウェンリー元帥に似ているなぁと思ってっさ」
光平「ヤン・ウェンリー元帥?」
優香「その人って、昔、銀河帝国と戦争していた自由惑星同盟の凄腕の元帥よね?」

ヤン・ウェンリー元帥―かつて銀河帝国と長きにわたって争い続けた自由惑星同盟の
軍人で、その戦術・戦略から「魔術師ヤン(ミラクル・ヤン)」の異名で知られるが、銀河
帝国ローエングラム王朝初代皇帝ラインハルト・フォン・ローエングラムとの和平を
結ぼうとした矢先に、それを快く思わない連中(地球教)の手によって、若くしてこの世を
去った偉人である。

慎哉「・・・かの元帥も、元々は歴史研究家になりたがっていたって聞くし、
 もしかしたら、黄泉がえりで生き返って高校教師になったんじゃないかと
 思うんだけど・・・・・・」

263ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2015/02/04(水) 15:20:55
慎哉はそんなヤン・ウェンリーとリー・ウェンが似ていると言うのだが・・・・。

光平&優香「「まっさかぁ〜〜」」
光平「何で、宇宙で大活躍した偉大な軍人が、地球の日本の高校教師を
 しているんだよ?」
優香「私も、映画で銀河帝国と自由惑星同盟の戦争を見た事があるけど
 イメージが全然違うわ・・・」

銀河帝国と自由惑星同盟の戦いが終了してから17年の歳月が流れた現在。
両国の戦いは伝奇小説や映画にもなったが、かなり美化されており、フィクションの
ヤン・ウェンリーとリー・ウェンが同一人物だとは2人には思えなかった。さらに
付け加えるなら、高度な情報社会になったとはいえ、遠い銀河の出来事を一介の
地球人の高校生が知るわけが無い。

慎哉「・・・そ、そうだよね。そんな偉い人が高校教師になるわけないっか。アハハ」
光平「そうそう」ウンウン
ローゼン「おい、お前等!とっくに下校時間は過ぎてるぞ。油を売ってないで
 すぐに下校しろ!!」
光平「おっと、体育のローゼン先生だ!今すぐ帰ります!」
優香「先生、さようなら!」
慎哉「失礼します!(・・・・そういえば、ローゼン先生もシェーンコップっていう
 ヤン元帥と共に戦った軍人に似ているけど・・・まさかね)」

同一人物かもしれないと推測した慎哉も、光平達に諭され考えを改める。
そこへ学校の体育教師であるローゼン・ワルコップに下校時間の注意を
受けて、3人はすぐに下校するのだが、最後に慎哉はふと、ローゼンが
ヤン・ウェンリーの部下だった軍人ワルター・フォン・シェーンコップに
似ている事に気が付くが、すぐに自分の考えを否定した。

ローゼン「ふぅー・・・・そろそろ出てきたらどうです?ヤン提督」
リー?「おいおい、此処では私は歴史教師のリー・ウェンだよ。シェーンコップ」
ローゼン?「それならば、私は体育教師のローゼン・ワルコップですよ。リー先生」
リー?「うう・・・」ポリポリ

実はこの2人、先程光平達が話していた正真正銘自由惑星同盟の軍人ヤン・ウェンリーと
その部下ワルター・フォン・シェーンコップ本人である。例によって黄泉還りで生き返った
2人だが自分達が死んでから17年は経過しており、今更過去の人間である自分達が
戻っても迷惑になると考え、銀河の辺境である地球に赴き、名を変えて
静かに暮らしていたのであった。

シェーンコップ「あの生徒・・・・朝倉慎哉は実に良い勘をしている。噂では
 ハッカーとしても能力が高く、軍に欲しい逸材ですなあ」
ヤン「我々は、もう軍とは関係ないよ。さて、我々も帰るとしよう。そうだ!
 近くに良い食堂を見つけたんだ。『日々平穏』っていう店なんだけどね。
 頼めばあらゆる料理を作ってくれるんだ」
シェーンコップ「・・・良いでしょう。お供しますよ」

だが、これからの戦い。再び魔術師の戦略が必要となる日が来る事を
彼らは知らない。―――銀河にまた、1ページ

264ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/05(木) 18:57:30
ここで皆様に一つご提案がございます。
原典において一度死亡しながら、闘争の系統本作において
黄泉がえり現象で生き返っているキャラクターについてですが、
いちいち「黄泉がえった人間」「黄泉がえりで復活した人間」と呼称するのも
なにかと長ったらしいので、該当人物を指す短い専門用語を考えたいと思います。

今後「黄泉がえり現象で復活したキャラクター」については、
「復活」の英訳「Resurrection(リザレクション)」をもじって、
「再生者(リザレクター)」と劇中において呼称させたいと
思うのですが、いかがでしょうか?

>>833-834 凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.
>やはり小説作品が主体だからか、
>台詞だけでなく地の文にも力が入っていて、
>なかなか読みごたえのある作品であった。
皇帝ラインハルトがこの世を去ってから17年経過した現在の
銀河帝国の様子を『モーレツ宇宙海賊』や『革命機ヴァルヴレイヴ』の
設定も織り込んで読み手に説明する必要性もあり、
台詞の間の文章が長々とした文面になりましたが、
それで重厚感を出せていれば幸いです。

>初物づくしで戦闘シーンはなかなか苦慮したのだが、
>何とかお目に適うものとなっていれば幸いだ。
>次はスーパー1とどのように邂逅していくか、
>楽しみにさせていただこう。
新技「フレイムアーム」は、シグフェルが愛剣となるフレアセイバーを
再入手するまでの間、活躍の頻度は多くなりそうです。

>過去にはユグドラシル・コーポレーションとの折衝を担当していたが、
>実は不治の病を患っており、出資の見返りにその特効薬の開発を
>医療系企業のユグドラシルに進めさせていたとか。
>普段は冷静沈着だが、抑えていた病気の症状が出て苦しむ事があり、
>その時だけは余裕を失って取り乱すなどいかがだろうか。
戦極凌馬なら特効薬の秘密を握っていそう。
そうなるとある意味で「赤い服の男」はプロフェッサー凌馬に
弱みを握られている事にもなりますね。

265ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/05(木) 18:58:02
失礼、誤爆しました。

266ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/05(木) 20:08:38
あくまでネタだけです。本投稿の予定はございません。

≪沈黙のラ・セーヌ≫

PU旗艦エトワール・ド・ラ・セーヌ号がハイジャックされた!
ハイジャック犯一味の正体は、世界各地で暗躍し、
世を混乱の渦に巻き込もうと企むテロリスト集団、
「兇鬼の掟(きょうきのおきて)」だ!

ラクス・クライン、リリーナ・ドーリアン以下大勢の乗員が人質となり、
兇鬼の掟の緻密且つ完璧な計画を前にして、ブレイバーズは手も足も出ない。
しかし、兇鬼の掟には一つだけ予想外の大きな誤算が待ち構えていた。

エトワール・ド・ラ・セーヌ号の乗員の中に、
たまたまこの日だけ専属料理人として乗り込んでいた、
別名「世界最強のコック」と恐れられる"あの男"がいたことに!

元・米海軍特殊部隊「SEAL」の対テロ部隊の指揮官
ケイシー・ライバック(演:スティーブン・セガール)だ!!

たった一人だけ危うく難を逃れたクインホークこと楯ユリカは、
ライバックと合流し二人だけで兇鬼の掟に対する反撃を開始する!
この艦にあのケイシー・ライバックが乗っていた事が分かり、
兇鬼の掟の幹部たちは戦慄する!(笑。
ライバックの圧倒的な戦闘力を前にして次々と
哀れ虫けらの様に潰されていくテロル闘人たち…。
そしてついに、『バトルホーク』のテレビシリーズでは
最後まで正体を見せる事がなかった、兇鬼の掟の首領・黄金大帝が姿を現し、
直々にライバックと一対一で対決することに!

全然ハラハラしないナイフでの格闘。
まず、ライバックが黄金大帝の胸を軽く突き、軽く切る。
その後、アヤシイ“セガール拳の舞”を披露。
そして黄金大帝の手首も軽く切り、お互いちょっともつれたその刹那、
ライバックは黄金大帝のナイフを口でくわえ、黄金大帝の脳天めがけてナイフをズブリ。
残酷!小さいお子様には見せないようにしましょう。
いくら悪党やからって何もそこまでせんでも…(汗。

ライバック「キッチンでは負けた事はないんだ!」

国際テロ組織・兇鬼の掟はここに壊滅したのだった。

[完]

267ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/08(日) 15:32:59
これはあくまでネタだけです。本投稿の予定はありません(たぶん…)。

≪闘争の系統×ザ・ハングマン≫

「ハングマン」とは、法で裁けぬ悪党を葬る闇の処刑人たちのことである!
しかし決して悪人を殺す事はしない。犯した罪を公に暴いて晒し者にした上で、
社会的に抹殺するのである。

彼らのアジトである西新宿の高層ビルのオフィスの一室に、
以下の5名のメンバーが集められた。

城ヶ崎課長(機甲警察メタルジャック)呼名…ブラック
龍造寺 淳平(エルフを狩るモノたち)呼名…ヌンチャク
篠田 善太郎(超者ライディーン)呼名…バニー
芹沢 英里加(勇者指令ダグオン)呼名…ジャッキー
舞原 一馬(獣戦士ガルキーバ)呼名…オショウ

理事長「これでみんな揃いましたね。法律というものは元来弱い者を守るために
 あるものです。ところが、その法律を逆手にとって、悠然と悪事を働く
 悪党どもがいます」
篠田「悪い奴はみんな殺しちゃいましょ」
理事長「殺しは厳禁します。許せぬ悪党は、その正体を暴露して、
 社会的に死に至らしめるのです」
英里加「社会的に、死って…?」
理事長「その悪事を公開する事は、死刑台に送る事です。
 それが死刑執行人・ハングマンのやり方です」
一馬「うむ、俺好みのやり方だ」
淳平「最初に死刑台に送るのはどんな野郎ですか?」
城ヶ崎「どうしても吊るしたい奴がいる…!」
理事長「よいですか皆さん、高給を払う以上、私の命令は絶対です。
 誰を殺るか、指令は私が出します」

CLAMP学園理事長――ハングマンに指令を出す組織の元締である。
元国家機関の中心人物とも想像されるが、正体不明。呼名…ゴッド。

268ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/08(日) 17:25:19
≪フィリナとメルカッツの関係≫

地球連邦の資源エネルギー政策にも大きな影響力と発言権を持つ、
アルジェの石油王一族アルシャード家の令嬢フィリナ・クラウディア・アルシャードは
幾つもの会社経営者や博士号などの地位を有しているが、その中でも主に普段使用している肩書きが、
「CEC社」の代表取締役・最高経営責任者(CEO)である。

正式名称「クラウディア エレクトロニクス社 Claudia Electronics Corporation(略称:CEC)」は、
フランス・パリの本社を中心として世界15ヶ国に支社を置き、石油産業のみならず、
太陽光、風力、エネトロンなどの新世代エネルギーや医療分野にも力を注ぐ、
アルシャード一族保有の巨大企業の一つである。

ある日フィリナは、本社の自分のオフィスに副社長のカール・メッツを呼び寄せた。

メッツ「社長、お呼びでしょうか?」
フィリナ「よく来てくださいました副社長。さあ、そこにおかけになって」

メッツ副社長は中背で骨太の体格で、眠そうな両目を除いては
特に外見上にこれといった特徴はない年齢60代の老人だが、
その豊富な知識と経験で、副社長就任からずっとフィリナを補佐してきた人物だ。
会社に来る以前は、ドイツのミュンヘン工科大学で経営学を専攻する教授だった――
――はずなのだが…??

フィリナ「なぜか大学に問い合わせても、貴方の事は誰もご存知ないみたいですね?」
メッツ「………」

実は以前からメッツ副社長の素性に不審を抱いていたフィリナは、
密かにメッツの過去を入念に洗い、彼の持つドイツ国籍すらも
捏造された物であるところまで掴んだのだった。
フィリナに証拠を突きつけられ追及されたメッツは、
逆上して開き直るかと思いきや、あっさり観念したように
口元を軽くほころばせた。

メッツ「これは参りましたな。降参です。
 私の身元は巧妙かつ緻密に偽造していたつもりだったのですがね…」
フィリナ「それではお認めになるんですね?」
メッツ「それで、どうなさいます? 私を解雇しますか?」
フィリナ「その前に事情を聞かせてください。
 どうしてこんな事を?」

どうしてもメッツがよからぬ事を企む悪人だとは思えないフィリナは
釈明するように促すが、彼はそれを拒否する。

メッツ「申し訳ありませんが、詳しい事はお話しできません」
フィリナ「どうしてです?」
メッツ「余計な事を知れば、貴女の身にも危険が及ぶかも
 しれないからです」

これは「これ以上余計な詮索をすると、お前に危害を加えるぞ」と
脅しているのではなく、「貴女を今現在自分の抱えている面倒に
巻き込みたくないのだ」という彼なりの配慮なのだとフィリナは理解した。

フィリナ「誰かの命令か指示を受けて動いているの?」
メッツ「ええ、一応はそんなところですな」

このメッツからの答えを聞いて納得したフィリナは、
今回は不問に付す事にする。副社長を解任されて会社から追い出され、
下手をすると警察に身分詐称で突き出されるのではと
覚悟を決めていたメッツは意外な展開に驚く。

メッツ「よろしいのですか!?」
フィリナ「ええ。これまでのところ我が社の利益に反するような
 行為は認められていませんし、どうかこれからも副社長として
 職務に励んでください」
メッツ「ありがとう、マドモアゼル・フィリナ」

メッツ副社長はフィリナに向けて深々と一礼して退室した。
結局のところ、メッツの本当の正体については本人が口を噤んだままなため
解らないが、きっと何か大きな敵と戦っている複雑な事情が
あるのだろうとフィリナは察するのであった。

実はこのカール・メッツの正体こそ、地球から遠く離れた銀河系の彼方で
当時の自由惑星同盟軍の名将ヤン・ウェンリー提督の片腕であった、
ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ上級大将その人であり、
黄泉がえり現象により再生者(リザレクター)として復活した彼ら仲間たちは、
顔の一部を整形し、指紋も消し、生前の過去の名前も捨てて、
再び胎動を開始した地球教を監視する戦いを水面下で開始していたことなど、
当のフィリナは知る由もなかった…。

269ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/08(日) 21:05:28
≪大鉄人17、ついに復活!≫

FBI特命捜査官・滝和也が極秘情報を持ってアメリカから日本に帰国した。
なんとシグフェルの正体は、日本の重工業企業「東亜工廠」が戦前に開発した
秘密兵器「鳥人兵」(←オリジナル設定)ではないかというのだ!

すでに当時の関係者は全員亡くなっており、終戦直後に資料もほとんど
破棄されたため、現在の東亜工廠本社に手掛かりは残されてはいなかった。
本郷猛と一文字隼人のダブルライダー、滝和也、そしてレッドマフラー剣持隊は、
早速「鳥人兵」が眠るとされる小笠原諸島近海の海底遺跡へと乗り込む。

一方その情報は、Gショッカーの改造実験帝国メスの移動要塞ラボーに君臨する
悪魔の大博士リー・ケフレンとその一派にも届いていた。
ネオ生命体ドラスの改造強化のためにシグフェルを捕獲せんとする
ケフレンが送り込んだ巨大獣戦士にブレイバーズは大苦戦。

そこに、我らが正義の巨大スーパーロボット・大鉄人ワンセブンと、
そのパートナー・南三郎少年が、レッドマフラー隊の危機を救うべくついに登場。
ワンセブンVS巨大獣戦士の激戦が開始される!

270ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/09(月) 17:42:08
≪まだイラスト未作成状態の新オリキャラ案≫

○ラファエル
(イメージキャラクターボイス:緑川光)
エターナリア伝説の戦士アイレシオの魂に目覚めた舞原このはのパートナーとなる
亀族のアニマノイド戦士。機甲神獣形態はガメラとダイムゲンを足して2で割ったのに近い姿となる。
知的・物静かで温厚な性格。趣味は読書。一人称は「僕」。

○エージェントSSS1
(イメージキャラクターアクター:未定)
「SSS(スリーエス)」のコードネームナンバーを持つ第一号の男にして、
サラジアシークレットサービスの長官。

○皇女ニクラシス・ギル
(イメージキャラクターボイス:未定)
宇宙帝国ザンギャックの皇帝アクドス・ギルの長女にしてワルズ・ギルの妹。
表向きは父や兄に従順な態度を装うが、その本性は恐るべき野心家であり、
漁夫の利を得るために、兄ワルズと従兄弟バッカスの後継者争いを煽って共倒れに導き、
あわよくば父帝をも倒して次期皇帝、さらにはGショッカー次期創世王の座すらも
虎視眈々と狙っている。

271ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2015/02/10(火) 11:40:55
※映画『ミュータントニンジャタートルズ』公開記念。

戸隠流の忍者ジライヤの宿敵、妖忍一族の頭領鬼忍毒斎はアメリカの
ニューヨークで暗躍する忍者集団フッド団の首領シュレッダーと手を組み、
日本の東京で暴れ回る。

シュレッダー「噂のジライヤとかいう忍者の実力は、こんな物か!」
ジライヤ「シュレッダー・・・・何て、強さなんだ!」

ジライヤこと山地闘破は半蔵学院の飛鳥達やブレイバーズに協力する
事になった航空都市艦“武蔵”の面々と共にシュレッダー率いるフッド団や
妖忍一族と戦うが、シュレッダーの強さに窮地に立たされてしまう。
しかし、そこに黒い4つの影が現れ、シュレッダーからジライヤを助けた。

飛鳥「か、亀!?」
ジライヤ「君達は・・・?」
レオナルド「俺達はミュータントニンジャタートルズ。シュレッダーを追って
 この日本へ来た!」
点蔵「そちらも忍者なのでござるか?」
シュレッダー「この亀共、どこまでも邪魔しおって!!」

ジライヤを助けたのは、ニューヨークでフッド団と戦うレオナルド、ラファエロ
ミケランジェロ、ドナテロという4匹の亀の忍者達。タートルズの登場に
フッド団と妖忍一族は撤退する。

哲山「お久しぶりです、スプリンター殿」
スプリンター「哲山殿こそ、お変わりなく」

タートルズの師匠であり、育ての父であるスプリンターと山地哲山は
古くからの友人同士だった。シュレッダーと鬼忍毒斎を倒すべく、
ジライヤはタートルズと共闘する事になる。

闘破「さっきは助けてくれてありがとう。俺の名は山地闘破だ」
レオナルド「俺の名はレオナルド。こちらこそ、よろしく頼む」

闘破とレオナルドはお互いの自己紹介をする。

ミケランジェロ「うわぁ、皆かわいいね!僕はミケランジェロ。マイキーって呼んでね!」
喜美「あら、私の可愛さが分かるなんて良い亀ちゃんね」
葛城「テンション高いなぁ、お前」
斑鳩「私は少し、苦手かもしれません」

お調子者でムードメーカーなミケランジェロは喜美や葛城達を見て
声を掛ける。

ラファエロ「うるせぇぞ!マイキー!!」
学「こっちの赤い鉢巻の亀のにーちゃんは随分短気だなぁ」
点蔵「あまり怒り過ぎるのは、体に毒でござる。お茶でも飲んで
 落ち着くでござるよ」
ラファエロ「・・・・なかなか美味ぇな、このお茶」

ミケランジェロの騒がしさに怒鳴るラファエロを見て、点蔵は心を
落ち着かせる為のお茶を差し出す。

ドナテロ「・・・・これが異世界の技術か。じっくり調べてみたいなぁ」
宗茂「私はあなた方と手合せしたいと思います」

この世界とは異なる技術を使う武蔵の武装を調べてみたいと思う
ドナテロに立花・宗茂はタートルズと戦ってみたいと言う。

そんな中、再び暴れ回るフット団と妖忍一族にジライヤ達とタートルズが
挑むのであった。

272凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2015/02/11(水) 00:25:45
≪まだイラスト未作成状態の新オリキャラ案≫

○仁科紗那
 岩手県の山奥にある岩屋村で暮らしていた蝦夷の末裔。
 雪のように色白でたおやかな、どこかミステリアスな雰囲気の漂う少女で、
 村人からは「雪ん子」と渾名され、気味悪がられていじめられている。
 岩屋村周辺に出没する怪獣ウーは紗那の亡き母親の魂が怪獣化したものと言われ、
 紗那が危険に陥った時には必ずウーが現れる。

 ウィスパードであり、岩屋村を支配していた独立幻野党に
 そのブラックテクノロジーを利用され、AS「ダンタリオン」の建造に協力させられる。
 岩屋村の人々は誰もウィスパードの事を知らないので、
 幼い頃から思念波を受信して意味不明な言葉を口走る紗那を狐憑きだと思って怖れてきた。

 実はアフマド・アルハザードこと仁科宗禎の血縁者で、
 宗禎の大姪(弟の孫娘)にあたる。
 仁科家の人間は過去の隠滅を図るアルハザードによって全て殺されており、
 父は出稼ぎ先の東京での交通事故死、母は雪山での遭難死を偽装し
 サラジア・シークレット・サービスの工作員に暗殺された。
 紗那も幼い頃に母親と一緒に雪山に放り出され、共に死ぬはずだったが、
 運良く岩屋村の村人に助けられて生き延び、
 アルハザードの知らないところで今日まで存命してきた。
 しかしその存在をついにアルハザードに知られ、命を狙われる事になる。

 父・牧村光一郎が行方を追っていた仁科宗禎について調べるため、
 岩屋村を訪れていた牧村光平と出会い、ピンチを助けられる。
 だがシグフェルの奮闘も空しく、最後は死んでしまった…かと思われたが、
 無事に生きており、事件後、ロングだった髪を短く切ってイメージチェンジし、
 名も清水紗織と改め海防大学付属高校へ転入、光平のクラスメイトとなる。

273ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2015/02/12(木) 11:57:13
<<イラスト未作成状態の新オリキャラ案及び版権キャラ案>>

○岡島信人(イメージキャラクターボイス.岡本信彦)
 海防大付属高校・情報処理科コースの高校1年生。クラブはテニス部に所属しており、
 光平や慎哉の後輩。オカルトや都市伝説に興味があり、オカルトサイトを運営している。
 このサイトによって、直接の面識は無いが、日向冬樹や佐天涙子、清十字怪奇探偵団の
 清継と連絡を取り合っている。最近の興味はシグフェルの活躍。 

○山守正太=マグネシックス
 根倉山で1人で暮らしていた野生児。人間離れした運動神経を持っていたので
 敵味方から「バイオの血を受け継いだ者か?」と思われていたが、バイオロボに
 「資格なし」と意気消沈していた所、ファラに騙されてバイオマンと戦う「マグネ戦士」
 にされてしまう。その後、コントロールから逃れ、共にギアに立ち向かった。
 レジェンド大戦で変身能力を失ったバイオマンの代わりに戦うべく、未来科学研究所の
 協力で再びマグネ戦士に変身するようになる。バイオマンが力を取り戻した後は
 バイオマン6人目の戦士・マグネシックスを名乗るようになる。

○フブキ=吹雪鬼(イメージアクター:未定)
 本名:不破冬海(ふわふゆみ)。かつて猛士関東支部に所属し、引退した吹雪鬼の
 弟子である高校3年生であり、先代のコードネームを襲名。女性みたいな名前と
 容姿をしているが列記とした男性。威吹鬼同様風の属性を持ち、音撃管・烈氷
 (れつひょう)を武器にし、音撃射・大亜紋弩(ダイアモンド)が必殺技である。

●喝采の“マオ”(イメージキャラクターボイス:草尾毅)
 「読心」のギアスを持つ青年。C.C.に対して歪んだ愛情を持っており、ルルーシュと敵対。
 死亡した後、黄泉がえりで再生者となり、ギアスの世界から地球へと転移。
 BF団のエージェントとなり、「喝采」の二つ名で呼ばれるようになる。
 シグフェル=光平の調査をしていた所、声や面影がルルーシュに似ている事から
 気に食わない相手として見ている。

274ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/15(日) 15:55:08
注意:ほぼオリキャラオンリーのシナリオになります。
閲覧にはご注意ください。尚、「清水紗織」は今後
名前が変更される可能性があります。

≪海防大学付属高校での学園風景≫


***海防大学付属高校・校舎屋上***

優香「光平くん、これ家庭科の時間で私が作った
 ミルフィーユよ。食べてみて!」
佳代「いいや、アタシの作ったこのモンブランの方が
 美味しいよ!」
光平「………(汗」

またいつもの昼休みの時間がやって来た。
沢渡優香と錦織佳代の二人は、今度は家庭科の授業で
それぞれ作ったご自慢のスイーツを持ち寄って、一人静かに
弁当を食べていた牧村光平を挟んで、今日も火花を散らしている。

優香「あ〜ら錦織さん、そのモンブランケーキ、
 クリームの分量が多すぎるんじゃなくて!?」
佳代「そーゆー沢渡さんこそ、パイ生地の切れ目が雑なんじゃないの?
 さっきからポロポロ破片がこぼれてるよ!」
優香「なによっ!!」
佳代「なにさっ!!」
光平「頼むから二人とも仲良くしてくれよ…(汗」

光平がほとほと困り果てていたところへもう一人、
今度は物静かな雰囲気のショートヘアの女子生徒がやって来た。
この少女の名前は清水紗織。佳代から少し遅れた時期に
ここ海防大付属高に転入してきた少女だ。

優香「清水さん…?」
紗織「お願い、沢渡さん、錦織さん、喧嘩しないで…。
 みんなで仲良く食べましょう…」
佳代「うっ…!」
優香「まあ、清水さんがそう言うなら…」

紗織の哀願するような視線に負けた優香と佳代は一時休戦。
同じく自作のロールケーキを持って来た紗織も交えて、
四人で仲良く昼食の時間を過ごすことに…。

佳代「正直、清水さんのあの涙うるうるの瞳で訴えかけられると、
 こっちも戦意喪失しちゃうんだよね…」
優香「同感…」

275ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/15(日) 15:55:44
こうして優香と佳代の"女の争い"も、紗織が間に立ってくれたおかげで収まり
よかったかと思いきや、一難去ってまた一難。光平にはまた別の難問が立ちはだかっていた(笑。

男子生徒A「どうして牧村ばっかり女の子にモテるんだ!!」
男子生徒B「俺たちも鬼じゃない。沢渡さんとの仲だけは認めてやろう。
 実際お似合いのカップルだからな。悔しいがそれは認める」
男子生徒C「しかぁーし! 沢渡さんと並ぶ学校三大女神、
 錦織佳代さんと清水紗織さんまで一人で独占するなど
 断じて許さん!!」

海防大学付属高校・三大女神――
――同校在籍の男子生徒達が勝手につけている、
沢渡優香、錦織佳代、清水紗織の三人の総称だ。

元々優香は、生徒会副会長として頼りになるまとめ役で、
後輩の女子生徒達から「優しくて頼れるお姉さま」として慕われている。
同時に陸上部のエースでもあり、容姿端麗、学業も優秀。
校内での人気は相当高い。

一方の佳代と紗織は、まだ転入してきたばかりなのだが、
こちらもあっという間に生徒間での知名度&好感度は急上昇。

佳代は、忍びの者として育てられた事もあり、スポーツは万能。
実際体育の授業でも、見ていた体育教師や一般生徒が
度肝を抜くような荒技を披露して見せた。
山里育ちで鍛え上げられた肉体が見事に美と調和している、
スポーティー&ビューティー美少女と受け止められているようだ。

紗織は、よく休憩時間や放課後などで図書館を利用して
本を読んでいる様子が他の生徒たちに度々目撃されており、
その光景が「神秘的でミステリアス」な雰囲気であるとして
男子生徒(特にオタク層)のハートを図らずも射止めてしまったらしい。

男子生徒A「我が新聞部が入手した情報によると、まもなく
 錦織さんと清水さんはクラブ活動をどこにするか選択するはずだ」
男子生徒B「では錦織さんは我々バレー部がいただくとしよう」
男子生徒C「何を言うか! 錦織さんは卓球部に入るという
 神託がすでに下っているのだ! 否やは言わせん!」
男子生徒D「それじゃあ、清水さんは僕たちアニメーション同好会が
 遠慮なく頂きますね。ウヒヒヒヒ…」
男子生徒E「ふざけるな! 清水さんをそんな危ないキモオタの巣窟に
 送り込むなど言語道断! 彼女は我らミステリー研究会が――」
男子生徒A「皆の者静まれぇーっ!! ここで今我々が仲間割れしてどうする!?
 まずは二人のヒロインを牧村の毒牙から守り抜くのが先決であるぞ!!」
男子生徒B〜E「「―承知ッッ!!」」

276ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/15(日) 15:56:15
教室では、光平が何かに疲れたように
前のめりでぐったりと机によっかかって
脱力したように座っている。

光平「………」
慎哉「どうした?光平」
光平「なんか最近さ、みんなの俺を見る視線に
 "冷たい"というか"悪意"というかさ、何か悪寒みたいな
 怖い物を感じるんだよ…(汗」
慎哉「ああ、なるほどね…」

最近の光平は、すっかり他の男子生徒達大勢の
羨望と嫉妬の的になってしまっているようだ。
現に今でも何人かの男子生徒が嫉妬の炎を剥き出しにして
廊下からじっと教室の光平の方を見張っている。

光平は別に積極的に佳代や紗織を口説こうと、
下心で彼女たちに優しい言葉をかけたのではないというのは
慎哉にもよく解ってはいたのだが、だとしてもそれで二人の女の子が
恋心を抱いてしまい、しかも当の本人は鈍感で、女の子たちの好意に
全く気が付いていないというのだから、それはそれで罪作りだ。
こればかりは「自業自得」だとして、親友の慎哉もこの件に限っては
光平を突き放しているのだった。

優香「そういえば錦織さんと清水さんは、部活どこにするか決めたの?」
紗織「私はまだ決めてない…」
佳代「アタシはパス! 最近勧誘に寄って来る男どもがウザくってさ…」
慎哉「でも錦織ってスポーツ得意そうじゃんか。なんか勿体ないよな」
佳代「アタシは放課後は学費を稼ぐために働かなきゃいけないしね。
 クラブ活動は当面無理…」
優香「錦織さんも大変なんだね…」
佳代「まあね…」

普段は光平を巡り犬猿の仲である優香と佳代の二人なのだが、
優香は素直に苦学生の生活を送っている佳代を気遣う。

光平「紗那さん……じゃなかった、今は清水紗織さんだよね。
 清水さんはどんな部活がいいの?」
紗織「私、運動とか苦手だから…文化系がいい」
光平「じゃあ後で俺が清水さんを文化部の部室棟まで案内するよ」
紗織「うん、ありがとう…」

光平は優香のことは「優香」と名前で呼び捨て、
佳代のことは「佳代ちゃん」と名前に"ちゃん付け"で呼んでいるのに、
自分の名前を呼ぶ時は三人の中で一番よそよそしい「苗字+さん付け」なんだ――
――とちょっぴり残念がる紗織であった。

277ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/15(日) 15:56:55
佳代「えーっ! 学校で部活をしてもいいの!?」
富樫「何をそんなに驚いている?」

錦織佳代は、昼は海防大学付属高校に通う女子生徒。そして夜は、
日本の首領(ドン)と恐れられる男塾塾長・江田島平八に隠密として仕える、
月影一族出身のくノ一(女忍者)であるという、もう一つの顔を持つ。
佳代が稼いでいるという学費や生活費は、専ら江田島からの
指令任務をこなしての報酬で賄われているのだ。
江田島の秘書・富樫源次は、その江田島からの指令を佳代に伝える、
云わば佳代の夜の稼業において直接の上司に当たる人物だ。

佳代「放課後に呑気にクラブ活動なんかにうつつを抜かしてたら、
 隠密としての任務に支障が出るんじゃないのかい?」
富樫「隠密の任務もそうしょっちゅうあるもんじゃない。
 人生に一度きりの高校生活だ。遠慮せずに楽しめ!」

江田島平八が運営し、現内閣総理大臣・剣桃太郎以下
錚々たる面々を輩出した私塾・男塾について、
「学園ライフをエンジョイする」「青春を謳歌する」などという
言葉とは無縁である超スパルタ教育が行われているという噂は、
当然佳代も耳にはしていた。男塾の校舎敷地は女人禁制であるため、
江田島に仕える佳代自身も中に踏み入った事はないが、
いかに学校が違うとはいえ、そのような教育方針を示している
江田島が自分にクラブ活動を許してくれるとは、佳代には
俄かには信じられなかったのである。

佳代「もしかしてアタシを女の子だと思って甘く見てるの?」
富樫「…ん? せっかくの塾長からのご好意だ。訝しがらずに
 素直に受け取れ。牧村光平をモノにするチャンスだろ!」
佳代「なっ…!!(///)」

佳代は富樫の一言に、顔を真っ赤にして沈黙してしまう。
それを見た富樫は豪快に笑い飛ばす。

富樫「ワハハハハ!!!」

◇   ◇   ◇

数日後、錦織佳代が入部を選択したのは水泳部だった。

雄大「残念だなあ。佳代先輩なら絶対に光平先輩目当てで
 テニス部に来ると思ってたのに!」
慎哉「お前何言ってるんだ?」
雄大「だって、慎哉先輩は佳代先輩のスコート姿を
 見たくなかったんスか!?」
慎哉「お前なあ…(汗」

岡島雄大は、光平たちより一年下のテニス部の後輩である。
学校の授業では、慎哉と同じく情報処理技術科コースを選択しており、
慎哉には劣るものの彼も相当なITスキルを有している。
噂ではネット上で人気オカルトサイトを運営しているという噂も…。
雄大は光平や慎哉から非常に可愛がられており、
また雄大の方も光平や慎哉にとても懐いている。

慎哉「でも錦織がテニス部に来なかったのは、
 俺も正直意外だったなあ…」

278ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/15(日) 15:57:28
水泳部の練習場として使用されているプール…。
泳ぎ終えた競泳水着姿の佳代がプールから上がると、
フェンス越しにこちらの様子をじっと伺っている
陸上ウェア姿の優香の姿を見つけた。

佳代「何の用?」
優香「ちょっと様子見に来た…」
佳代「ふ〜ん…。そんなところじゃ話もできない。
 中に入ってきなよ」

プール建物の中に入って来た優香は、佳代と本題に入って
話し始める。

優香「意外だった…」
佳代「何が?」
優香「てっきり光平くん目当てにテニス部に入部する
 もんだと思ってたのに…」
佳代「沢渡さんは陸上部なんだろ。アタシは泥棒猫みたいな
 真似だけはしたくないんだ。やるなら正々堂々、
 アンタと五分五分の対等な条件で勝負しないと…」
優香「理由はそれだけ…?」
佳代「本当は女子水泳部の先輩が熱心に誘ってくれたことも
 あるんだけどさ」
優香「ちょっとアナタの事見直した」
佳代「…??」

優香の言葉に佳代はキョトンとした表情をする。

優香「…ねえ、光平くんがシグフェルになった理由は
 知ってるんでしょ?」
佳代「それも聞いてる。沢渡さんを庇って異形の姿に変身できる
 身体に変えられてしまったって事も…」
優香「………」
佳代「それでも光平は沢渡さんに愚痴や恨み言一つだって
 言おうとしない。それどころか今も懸命にアンタを守ろうとしてる。
 正直見てて羨ましいよ…」
優香「錦織さん…」
佳代「だからこそ、アンタには絶対負けたくない!!」
優香「あーっ! 言っときますけど、光平くんは絶対に
 アナタなんかには渡しませんからね!! ベーッだっ!!」
佳代「勝負は最後まで分かんないよ! ベベベのベーッ!!」
優香「フフフッ!!!」
佳代「キャハハ!!!」

互いに舌を出してふざけ合う優香と佳代。
この二人、今すぐに"仲良しこよし"とまではいかないまでも、
徐々に打ち解けて来ているようである。

279ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/15(日) 15:58:00
文化部棟のすぐ隣に建つ「歴史民俗資料館」。
日本国内のみならず、世界各国の衣食住・農耕・漁業・生産などの
生活に密着した民俗資料を展示し、人類の歩んで来た歴史を
知ることができる。
考古資料、社寺関係資料、古文書なども一緒に多数展示されており、
ここには置かれていない古代の遺物等も、全てコンピューターで
データベース化されていて、いつでも閲覧が可能な施設だ。

紗織「………」

昨日、文化部の各部活の案内で光平にここに連れて来てもらった紗織は、
今日の放課後も一人でこの場所に再び来ていた。
幼い頃に蝦夷の部族の伝承などを聞かされて育った紗織には、
資料館の中の展示物にとても魅かれるものがあったようだ。

雄大「あれっ、清水先輩?」
紗織「あなた確か…一年の岡島君?」

紗織が中を見学していたところへ、たまたまちょうど
眼鏡をかけた男子生徒が、大きな段ボール箱の荷物を抱えてやって来た。

雄大「はい。光平先輩や慎哉先輩の一年後輩の岡島雄大ッす!」
紗織「ここで何をしているの?」
雄大「部活に使う荷物の後片づけです」
紗織「…えっ? あなた確かテニス部だったんじゃ…」
雄大「掛け持ちで民俗研究会にも所属してるんッスよ」

聞けば岡島雄大は、自身のオカルト好きの趣味が講じて、
世界各地の神話・伝説や妖怪・魔物に関する伝承についても
詳しく調べられる民俗研究会にも籍を置いているのだという。

雄大「もっとも部員は僕一人で、顧問の先生もあんな調子だから
 大した発表実績もないんです。学校から部活とも認めてもらえず
 同好会扱いで、しかも長い間休部状態なんスけどね…(汗」

雄大から説明を受けた紗織は、何か意を決したように話を切り出す。

紗織「ねえ…その民族研究会って、今もまだ部員を募集してるの?」
雄大「……え? エ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ッ!!!!!」

<シナリオ終わり>

280ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2015/02/15(日) 17:00:05
<<トッキュウジャー最終回記念ネタ・スーパー戦隊シリーズに登場した少年少女を成長させてみた>>

※子供だったが大人に成長してシャドーラインと戦ったトッキュウジャーに因んで、過去のシリーズで
子供だったキャラクターを中学生〜高校生ぐらいまで成長させてみたネタである。なお設定に矛盾が
生じる部分があるが、あくまでネタという事で気にしないでほしい。

○天堂凱=オレンジファルコン、天堂綾=ピンクスパロウ(鳥人戦隊ジェットマン)
鳥人戦隊ジェットマンとして戦った竜と香の子供である兄妹。凱は17歳の高校2年生で兄。
綾は15歳の中学3年生で妹。両親のバードニックウェーブを受け継いでおり、超人的な
身体能力を有している。凱は父である竜や母である香のじいやから剣道を学び、自身も
剣道部に所属。名前の元となったブラックコンドル=結城凱の事を両親から聞いていて
尊敬しているが、納豆嫌いの彼に対して、こちらは納豆が好物。
綾はかつて魂だけの状態となったラディゲ伯爵に憑りつかれていた影響かは不明だが、
ラディゲ伯爵の気配を感じ取る事が出来る。またA.N.E.G.E.Lのファン。
クロスチェンジャーで凱は隼の戦士オレンジファルコン、綾は雀の戦士ピンクスパロウに変身する。

【解説】出展:凱は『鳥人戦隊ジェットマン』の総集編から。綾は漫画『鳥人戦隊ジェットマン時を駆けて』からである。
 漫画版の方は公式の続編ではなく総集編と設定が矛盾しており、凱と綾が兄妹という設定は無いがイイトコ取りで
 兄妹という設定に据えた。

○吼新星コウ=キバレンジャー(五星戦隊ダイレンジャー)
 ダイレンジャー6番目の戦士であり、シリーズ初の小学生戦士。ゴーマ族の幹部シャダム中佐と
 人間の母の間で生まれた子供であり、10歳までに母に会わなければゴーマ族になってしまうという
 宿命を背負っていた。阿古丸とは双子の兄弟。白虎真剣でキバレンジャーに変身。正体を隠す為
 白虎真剣が代わりに喋っていた。あれから数年が経ち、17歳の高校2年生に成長。所属は野球部。
 凱とクラスメイトで友人。時々、亮の「赤龍軒」でバイトをしている。

◯天馬市太郎=ブラックレーサー(激走戦隊カーレンジャー)
 自動車会社ペガサスの社長の息子。17歳の高校2年生。カーレンジャーである
 5人の社員やシグナルマンと仲が良く、カーレンジャーの正体を知る数少ない地球人。
 高校進学時、アルカディア学園高等部に進学しようとしたが受験に失敗。凱やコウの
 いる学校に進学した。イエローレーサー=志乃原菜摘からメカニック技術を教わっているが、基本雑用を
 させられている。その他に「キッチンがいなも」でバイトをしている。
 地球の城南大学に留学しに来たラジエッタ(20代)の魔法でブラックレーサーに変身出来るようになる。

◯青山勇太(星獣戦隊ギンガマン)
 宇宙海賊バルバンと戦った星獣戦隊ギンガマンに協力した小学生。現在は16歳で
 高校1年生。所属は父の影響からか美術部。自分もいつか絵本作家になりたいと
 夢に持つ。コウ達の後輩にあたる。

◯伯亜舞(爆竜戦隊アバレンジャー)
 アバレッド=伯亜凌駕の姪。15歳の中学3年生。アメリカで子役として活躍していたので
 英語が堪能で今も変わらず優しい性格をしている。日本でも女優として活動しており、
 芸能界で活動しているプリキュアと交流がある。なお、ヤツデンワニの打診で「恐竜や」の
 イメージキャラクターも務めた。

◯ミコト=黎明の使徒リジェ(爆竜戦隊アバレンジャー)
 アスカとマホロの娘で邪命因子に影響で黎明の使徒リジェとなっていたが
 デズモゾーリャが消滅した事で赤ん坊に戻った。あれから年月を経て、
 使徒だった頃にまで成長。爆竜とも心を通わせている。

◯天知望(天装戦隊ゴセイジャー)
 ゴセイジャーに協力した少年。現在、14歳の中学2年生。
 所属はサッカー部。伯亜舞のいる中学と同じ中学に通っている。

・・・・・途中で力が尽いてしまった。以上、お見苦しいネタでした。

281凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2015/02/18(水) 21:40:05
≪シグフェルVSバルゴグ≫

謎のヒーロー・シグフェルの正体は牧村光平であった。
Gショッカーが掴んだこの情報は、
直ちにサラジア共和国のアフマド・アルハザード副大統領の下へも打電された。

アルハザード「牧村光平…。
 まさか…いや、名前からして間違いない…。
 うむ…やはりそうだ…!」

ネロス帝国から送られてきたシグフェルの資料を持つアルハザードの手は、
わなわなと震えているのであった。

秘書N「牧村光平、17歳。
 東京の海防大学付属高校に在籍している学生です」
秘書R「彼の両親は幼い頃にサラジアで死亡しており、
 現在は東京都内の朝倉家という民間人の家庭に身を寄せているようです」
アルハザード「その両親が問題なのだ!
 エゴスのホウタイ怪人が調べ上げたというこの資料によれば、
 奴の父親はあの牧村光一郎ではないか」
秘書N「10年ほど前、中近東方面で活動していた日本の外交官ですね」
秘書R「ご存じなのですか? 副大統領」
アルハザード「うむ。奴はちょっとした有名人でな…。
 もう20年近く前の事だが、光一郎は赴任先のアルジェで
 石油王アルシャード一族の娘と恋に落ち、
 そのまま駆け落ちしてしまったそうだ。
 お前達はまだ子供だったので知らんだろうが、
 アルシャードは激怒して日本への石油の輸出を止めるとまで言い出し、
 それはもう大騒ぎになったものよ」
秘書R「そのような事が…」
アルハザード「結局、何とか事は穏便に収まったが、
 日本の外務省を揺るがす一大スキャンダルだったゆえ、
 政府はこの件を一切シークレット扱いにしておる。
 噂によれば、駆け落ちした二人の間には息子が生まれたとの事だが、
 どこでどうしているのか、知る者は今まで誰もいなかった…」
秘書N「その息子こそが、この牧村光平…」

しばらく押し黙っていたアルハザードは、
顔に噴き出す冷や汗をハンカチで拭うと、呟くように言った。

アルハザード「…殺さねばならん」
秘書N「はっ…?」
アルハザード「牧村光一郎の息子は抹殺せねばならん。
 万が一にも奴が父親からあの秘密を聞かされていれば…。
 この私にとって一大事となる」
秘書R「…?」
アルハザード「もたもたしている暇はない。
 一刻も早く牧村光平をこの世から葬り去るのだ!」
秘書N・R「…! かしこまりました!」

282凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2015/02/18(水) 21:42:26
こうしてシグフェルの命を狙うようになったアルハザードだが、
シグフェルはやはり手強く、暗殺のため日本へ送り込んだエージェントSSS8、SSS7は揃って戦死。
そうこうしている間に色々あって、シグフェルはブレイバーズ加盟を果たす。
業を煮やしたアルハザードは、遂に自ら極秘来日し、
日本に乗り込んでシグフェル抹殺作戦の陣頭指揮を執る事になった。


***東京郊外・某霊園***

光平「父さん…、母さん…」

今日は、光平の父・光一郎と母・エメリアの命日である。
二人が眠る郊外の霊園を訪れた光平は、
両親の墓前で手を合わせ、静かに祈りを捧げる。

だが、そんな光平の足元を這い回る一匹のトカゲがいた。
トカゲは光一郎の墓石の上に登ったので、
光平はそれを取り除けようと手を伸ばした。
 
トカゲ「ククク…。両親がいなくて寂しいか牧村光平。
 ならばお前もすぐに二人に会いに行けばよい…!」
光平「…!」

そのトカゲは人語を喋ったかと思うと、
金色の三角頭巾で顔を覆った人間の姿に変貌した!

紅トカゲ「異形忍・紅トカゲ、推参!
 牧村光平…いやシグフェル。貴様の命と剣を頂きに来た!」
光平「何だって!?」

巨大な異世界の刀、骨縛刀【カゲヌイ】を手にした紅トカゲは、
戸惑う光平に問答無用で斬りかかった。

紅トカゲ「どうした? 早くシグフェルになって
 貴様の愛剣フレアセイバーを見せてみろ!」
光平「くっ…! 翔着(シグ・トランス)!」

シグフェルに変身した光平はフレアセイバーを構え、
紅トカゲの骨縛刀と激しく斬り結ぶ。

紅トカゲ「ほう…。やはりいい剣だ。
 そのような名剣こそ、我がコレクションに相応しい」

シグフェルの剣筋を見切った紅トカゲは、
骨縛刀の一撃をシグフェルの右肩に叩き込んだ。

シグフェル「ぐわぁっ!?」

骨縛刀の刀身には麻痺毒が仕込んである。
傷口から毒が体内へと染み込み、シグフェルの動きを鈍らせていく。

シグフェル「くそっ、体が痺れる…!」
紅トカゲ「このような卑怯な戦法、
 武士道に反する邪道なのは心得ているが…。
 許せ。私はどうしても貴様のフレアセイバーが欲しいのだ!」

麻痺毒の効果でどんどん動きの切れを失っていくシグフェルを、
紅トカゲは鋭い斬撃で追い詰めていった。

シグフェル「うわぁーっ!」

とうとう崖まで追い込まれ、必殺の一撃を食らって
崖下へ転落してしまうシグフェル。

283凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2015/02/18(水) 21:45:34
沢渡優香は霊園に来ていた。
今日が光平の両親の命日なのは知っている。
光平は必ずここで墓参りをし、昔を思い出して悲しくなるだろう。
それを慰め、励ましてあげるつもりだった。
しかし行き違いになってしまったのか、
牧村夫妻の墓前に光平の姿はない。

優香「光平くん、もう帰っちゃったのかしら…」

その時、優香は後ろから誰かに肩を叩かれたかと思うと、
振り返った途端に口を塞がれ、取り押さえられてしまった。

バルゴグ「フフフ…。牧村光平の級友の小娘か。
 さあ泣き叫べ。助けてとシグフェルを呼ぶんだ」
優香「そんな事、絶対にしないわ!」
バルゴグ「なかなか気丈なお嬢さんだ。
 だが、素直に言う事を聞いた方が身のためという場合もあるのだよ。
 シグフェルを呼びたくなければ、
 呼びたくなるようにしてやろう」

捕らえて杭に縛り付けた優香を、
魔道師バルゴグは痛めつけようとする。

紅トカゲ「バルゴグ殿…。
 このようなやり方は、いくら何でも非道に過ぎる。
 その女の子を放してやってくれ」
バルゴグ「目的のためなら手段は選ばん。
 貴様は私が雇っているのだ。
 シグフェルの剣が欲しければ、私の言う事に黙って従え!」
紅トカゲ「ううむ…!
 これは手を組む相手を間違えたか…」
バルゴグ「さあ、シグフェルを呼ぶんだ。
 さもないと痛い目を見るぞ!」

シグフェル「俺ならここにいるぜ!」

彼らの背後に颯爽と現れたシグフェルは、
バルゴグと戦闘に突入する。

バルゴグ「イオナズン!」
シグフェル「バジェト・レイ!」

バルゴグの爆発魔法とシグフェルの炎弾が激突する!

紅トカゲ「ううむ…!」

二人の戦いを逡巡しながら見ていた紅トカゲは、
意を決してこの隙に優香の縄を解いた。

バルゴグ「裏切ったな、紅トカゲ!」
紅トカゲ「この私にも忍びの誇りがある!」

紅トカゲはシグフェルに加勢。
フレアセイバーと骨縛刀の同時攻撃がバルゴグを切り裂いた。

バルゴグ「おのれ…!
 牧村の息子よ、命はいずれ必ずもらうぞ!」

形勢不利と見たバルゴグはローブを翻し撤退した。

シグフェル「牧村の息子…。
 あの怪人、ひょっとして俺の父さんの事を知ってるのか…?」

 ◇   ◇   ◇

紅トカゲ「この度は、本当にすまなかった。
 あのような悪魔と手を組むとは、
 絶世の名剣欲しさに、私としたことが我を忘れてしまっていたようだ」
シグフェル「いいって事ですよ。
 また機会があったら一緒に戦いましょう」

和解したシグフェルと紅トカゲはがっちりと握手する。

紅トカゲ「…詫びの印に、一つだけ教えよう。
 君のご両親の死の真相を知りたければ、
 仁科宗禎という男の足跡を追いたまえ。
 そうすれば真実が見えてくるだろう」
光平「仁科宗禎…?」
紅トカゲ「私が言えるのはそれだけだ。
 幸運を祈っているぞ、シグフェル」

紅トカゲは去って行く。
光平の両親の死には何か秘密があるのか?
仁科宗禎とは一体誰か?
シグフェルを巡る新たなシナリオが、今動き出そうとしていた――。

284ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/19(木) 19:39:41
>>281追加

***サラジア首都・上空***

アルハザード副大統領と秘書たちのやり取りを、
密かに遠隔透視の術で覗き見ていた者たちがいた。

サラジア副大統領官邸の遥か上空に浮遊している二人の人影――
――人々から"イーバ"と呼ばれる堕神の使徒たちを操って暗躍している
東条寺理乃とケビン・オルバである。

理乃「これはまた…意外な展開ね」
ケビン「どうする。我々もアルハザードに手を貸すか?」
理乃「何も慌てる事はないわ。アークシセイザー様から
 私たちにはまだ表に出るなと厳命されているし、
 まずは高みの見物としゃれこもうじゃないの…」
ケビン「首尾よくバルゴグがシグフェルを仕留めれば
 それでよし。砂漠の魔導師のお手並み拝見か。
 それもまた面白い」

やがて二人の姿は、発生した時空クレパスの中へと消えて行った…。

285ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/19(木) 20:38:46
≪オリキャラ案≫
※今後の出番はそれほど多くはなく、実質「一話限り」に近いので、
あえてイラストは用意しません。

○牧村靖臣(まきむら・やすおみ)
(イメージキャラクターボイス:田中信夫)
牧村光平の父方の祖父。光一郎の父親。
沖縄県美那城村(架空の地名)にてサトウキビ畑を経営している農家。
ちなみに先祖は、江戸時代に琉球王国に移住してきた薩摩藩士だった。
農業の傍ら、小さな琉球古武術の道場を開いており、近所の子供たちに
空手を教えている。幼い頃の光平もここで武道を習った。
光平は「じいちゃん」と呼んでいる。

○牧村トヨ(まきむら・とよ)
(イメージキャラクターボイス:有馬瑞香)
牧村光平の母方の祖母。光一郎の母親。
夫の農作業を傍らから支えながら毎日を生活している。
光平を目に入れても痛くないほどに可愛がっており、
優香や慎哉の事も実の孫と同様に優しく接している。
光平は「ばあちゃん」と呼んでいる。

○ナセル・サイード・アルシャード
(イメージキャラクターボイス:飯塚昭三or菅生隆之)
光平とフィリナの母方の祖父。エメリアの父親。
アルジェリアの石油王アルシャード家の家長にして総帥。
一族の絶対的権力者。この老人の一声によって、
国際石油市場の動向が瞬く間に一変する。
今でも光一郎の事は全く認めていないが、
亡き愛娘エメリアの忘れ形見である孫の光平を
後継者にしようと思い始めており、
やがて光平がシグフェルとなりブレイバーズに加わった事を知って、
光平をブレイバーズから引き離そうと画策し始める。
まだ光平との面識はない。

286ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/19(木) 20:55:22
≪訂正≫
○牧村トヨ(まきむら・とよ)
(イメージキャラクターボイス:有馬瑞香)
牧村光平の父方の祖母。光一郎の母親。

287ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/21(土) 15:17:35
≪光平、沖縄の実家に帰る≫

***沖縄県中頭郡美那城村(※1)***

沖縄本島にある美那城村(みなぐすくそん)は、
那覇市の北東約25kmに位置し、太平洋に面している。
一面がサトウキビ畑と青く美しい海に囲まれた小さな村だ。

たまたま土日と祝日が続いた連休を利用して、
牧村光平は沢渡優香と朝倉慎哉を一緒に伴って、
父方の実家のあるこの地に里帰りしていた。

光平「じいちゃん、ばあちゃん、ただいま!」
靖臣「おお光平、よく来たな。待っとったぞ」
トヨ「優香ちゃんと慎哉君も、早く家の中にお入りなさい」
優香「おばあちゃん、ご無沙汰してます」
慎哉「お世話になります」

牧村靖臣は、牧村光平の父方の祖父。すなわち光平の父・光一郎の父親である。
この村で代々サトウキビ畑を営んでいる農家だ。
ちなみに先祖は、江戸時代に琉球王国に移住してきた薩摩藩士だったらしい。
農業の傍ら、小さな琉球古武術の道場を開いており、近所の子供たちに
空手を教えている。幼い頃の光平もここで武道を習った。

その妻トヨは、当然ながら光平の祖母。光一郎の母親だ。
夫の農作業を傍らから支えながら毎日を生活している。
孫の光平を目に入れても痛くないほどに可愛がっており、
また優香や慎哉の事も光平同様実の孫のように思っている。


***同村内・某寺***

光平「父さん…、母さん…」

今日は、光平の父・光一郎と母・エメリアの命日である。
光平がこうして実家に里帰りしたのは、命日での両親の墓参りが目的だった。
二人が眠る寺に、慎哉、優香と3人で一緒に訪れた光平は、
両親の墓前で手を合わせ、静かに祈りを捧げる。

慎哉「早いもんだな…。おじさんとおばさんが亡くなって
 もう7年になるのか」
光平「………」

慎哉も小さい頃に光平の両親との面識はあった。

実はこの墓には、父・光一郎の御骨は納められているのだが、
母・エメリアの物はない。両親の死後、エメリアの亡骸は
すぐに母方の実家であるアルシャード一族が素早く
引き取ってしまったからだ。

優香「光平くんのお母さん、なんだかかわいそう…。
 実家の都合で、亡くなってから愛する旦那様と引き離されて
 しまうだなんて…」
光平「……さて、もう行こうか」
優香「光平くん…」

(※1)「沖縄県中頭郡」までは実在するが、「美那城村」は闘争の系統オリジナルの架空の地域。

288ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/21(土) 15:18:18
***牧村家隣の道場***

牧村家のすぐ隣の小さな古い道場では、
光平の祖父・靖臣が近所の子供たちに空手を教えていた。

近所の男の子A「あっ、光平兄ちゃんだ!」
近所の男の子B「光平兄ちゃんおかえりなさ〜い!」
光平「みんな、元気にしてたか? おや、この前よりだいぶ背が伸びたな。
 コラコラッ、やめろよクスぐったいったら…!」

光平は、実はこの道場に通う子供たちには慕われていて、
ちょっとした人気者だったりする。

靖臣「どうだ光平、久々に手合わせでもするか?」
光平「うん、頼むよ、じいちゃん」

道着に着替えた光平は、子供たちが見守る中
祖父と手合わせをする。

その後、光平と慎哉は靖臣の農作業を手伝い、
優香はトヨと一緒に夕飯の調理に取り掛かる。

その日の農作業を終えて、シャワーを浴びて着替えた光平と慎哉は、
夕飯が出来上がるまでの間、二人で海沿いを散歩する。
光平が紅トカゲに襲われたのはこの時だった!

紅トカゲ「ククク…。両親がいなくて寂しいか牧村光平。
 ならばお前もすぐに二人に会いに行けばよい…!」
光平「…!」

シグフェルに変身した光平は、慎哉を安全な場所まで下がらせると、
紅トカゲに応戦。麻酔毒のために苦戦し、崖まで追い込まれ、
必殺の一撃を食らって崖下へ転落してしまうシグフェル。

慎哉「――光平ッッ!!」

289ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/21(土) 15:18:49
シグフェルが海に転落したのを目撃した慎哉は、
大急ぎで牧村家に戻りこの事を伝える。
靖臣、トヨ、慎哉、優香の4人で周辺を捜索するが、
この時に一人でいた優香がバルゴグに拉致されてしまう。

バルゴグ「フフフ…。牧村光平の級友の小娘か。
 さあ泣き叫べ。助けてとシグフェルを呼ぶんだ」
優香「そんな事、絶対にするもんですか!」

なんとか海中から陸地に這い上がった光平は、
びしょ濡れの姿になりながらも慎哉と合流。
今度は優香と連絡が取れなくなり
行方不明になったと告げられる。

紅トカゲ「バルゴグ殿…。
 このようなやり方は、いくら何でも非道に過ぎる。
 その女の子は放してやってくれ」
バルゴグ「目的のためなら手段は選ばん。
 貴様は私が雇っているのだ。
 シグフェルの剣が欲しければ、私の言う事に黙って従え!」
紅トカゲ「ううむ…!
 これは手を組む相手を間違えたか…」
バルゴグ「さあ、シグフェルを呼ぶんだ。
 さもないと痛い目を見るぞ!」

シグフェル「俺ならここにいるぜ!」

間一髪で優香の危機に間に合い、
彼らの背後に颯爽と現れたシグフェルは、
バルゴグと戦闘に突入するのであった。

290ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/25(水) 21:27:28
≪パルジャ王国の危機≫

かつて暗黒科学帝国デスダークの襲撃で被害を受けたパルジャ王国も、
大戦隊ゴーグルファイブの活躍によって、今は亡き王女アリーナと
日本人男性・和也との間に生まれた、王家の血をひく少女・由美が
母国へと渡り、その後数年経過して若き女王として即位した事で
順調に復興の道を辿っていた。(※1)

しかしある日、江田島平八への密書を携えて密かに来日した
パルジャ国の侍女と従者の二人が謎の刺客集団に襲われる。
侍女は手傷を負ったところを、偶然通りかかった
侍戦隊シンケンジャーに助けられる。

そして侍女とはぐれた従者は命を落とし、彼が懐に忍ばせていた密書は
天童配下の千坂朱音の手に渡った。

***志葉邸***

侍女「おかげで助かりました」
丈瑠「ところで、貴女を襲った賊に何か心当たりは?」
侍女「ございません…」
茉子「では、パルジャ王国に何か揉め事でも?」
侍女「ど、どうしてそれを!?」
茉子「貴女の帯に結び付けられていた守り袋のアクセサリ、
 これはパルジャ王国の特産品よ」
彦馬「それに貴女は一介の海外旅行者の身なりを装ってはおられるが、
 実は歴としたご身分の貴族の娘御とお見受けした。
 よろしければお話しくださいませぬか?」
侍女「お助けいただいたお礼は幾重にも申し上げますが、
 何卒…何もお尋ねにならずにお許しを!」

侍女は丈瑠たちの素性を警戒して、何も喋ろうとしない。だが…

流ノ介「ご安心ください。我らはブレイバーズに連なる
 スーパー戦隊の一つ、侍戦隊シンケンジャーです!」
侍女「えっ!」

ブレイバーズの名前を聞いた侍女は安堵したのか、
事情を話し始めた。

侍女「これはご無礼を申し仕上げました。
 私はパルジャ王家に仕える家老ラムダス(※2)の娘にございます。
 日本の江田島平八先生のお力にすがるべく、
 父の書状を持参したものでございます」
彦馬「江田島翁に書状を?」
侍女「はい、その書状は万が一の事を考え、
 供の者に預けておりましたが…」
丈瑠「シーッ!! 待てッ」

291ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/25(水) 21:28:14
丈瑠「誰だッ!?」

侵入者の気配を感じ取った丈瑠たちは、座敷前方の庭へと出る。
そこには尼僧姿に扮した千坂朱音が立っていた。

ことは「朱音先生!?」
千明「何しにきやがった!」
朱音「江田島平八先生宛ての書状を持参したわ」
彦馬「なんと、江田島翁宛ての!?」
侍女「その書状は…!」
朱音「千住宿近くの荒川縁で、パルジャ人の男が
 所持していたもの」
丈瑠「その男はどうした?」
朱音「得体の知れぬ忍びともアヤカシとも知れぬ
 一味の手にかかって…」
侍女「死んだのですか…!?」

共に来日した従者が死んだ事を知り、侍女は嘆き悲しむ。
丈瑠は朱音から書状を受け取った。

朱音「では、私はこれで…」
彦馬「待たれい朱音殿! この書面の中に目を通されたな!?」
朱音「これは…礼を言ってくださるのかと思いきや、
 咎め立てとは恐れ入ったわ」
丈瑠「………」
朱音「パルジャ王国女王急病につき、今月に予定されていた
 訪日と首脳会談の延期について、言い訳と取り成しを願う
 文面がくどくどと書かれているわ。天童には関わりのない事…」

千坂朱音はそれだけ言い残して、志葉邸から立ち去って行った。

源太「待ちやがれ!」
丈瑠「よせ源太! 追わなくていい」

侍女の詳しい話によれば、パルジャ国の由美女王は急な病に倒れたらしい。
しかも大臣の推挙により、あの石津麟一郎が軍事顧問として
パルジャ王国政府の要職に潜り込んでいるという。
現在のパルジャ王国は日本政府の仲介の下、国の復興に必要なエネトロン発電所の開発に
地球連邦政府の許可を得るための大事な時期を控えていた。
数年前にN国という国が無断で国内にエネトロン発電所を設置した結果、
西側諸国から軍事転用を疑われ、安保理から経済制裁を受けている。

千明「しかしデジタル全盛のこのご時世に
 わざわざ手書きの手紙かよ…」
丈瑠「おそらく傍受されるのを恐れたんだろう」
茉子「なるほど。手書きの手紙なら、メールや国際電話と違って
 盗聴されたりする心配もないもんね」


***駐日パルジャ王国大使館***

刺客「大使閣下…」
大使「抜かったな?」

パルジャの駐日大使は、本国にいる大臣や石津一味と通じていた。
本国の大臣は、女王急病を契機として石津と手を結び、
国の乗っ取りを画策している様子…。

大使「…となると、ラムダスの書状は江田島平八翁の手に入り、
 次第によっては日本の諜報機関やブレイバーズが動くかもしれん。
 急ぎ本国に戻れ!」
刺客「ハハッ」

292ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/25(水) 21:28:50
***聖居・御所***

その日、聖居へと出仕した聖天子付き補佐官・天童菊之丞は、
たまたまちょうど聖天子と談笑していた江田島平八と顔を合わせる。

菊之丞「江田島殿…」
聖天子「まあ菊之丞さん、よいところに来ました。
 江田島のじいの話はいつ聴いても面白いものです」
江田島「ちょうど今お話も終わったところよ。
 それでは聖天子様、ワシはこれにて…」
菊之丞「玄関までお見送りいたしましょう」
江田島「うむ、済まぬな」

江田島平八と天童菊之丞――日本の最高実力者二人が並んで聖居の廊下を歩く。
菊之丞は昨夜起こった出来事について、しっかり千坂朱音から報告を受けて承知していた。

菊之丞「江田島殿、早速ながらパルジャ王国女王の
 訪日延期の件につき、この機にご意向を承りたいと存ずる」
江田島「ほう、パルジャ国女王の訪日が延期とな。
 それはまた何故に?」
菊之丞「これは異なことを。すでに江田島殿の
 お耳にお入りになっておられるはず」
江田島「いや、急な病と聞いただけだ。
 他に何か仔細でもあるのか?」
菊之丞「なかなかおとぼけもお上手…。
 江田島殿、パルジャ女王の病の様子次第では、
 しかるべき制裁も考慮いたさねばなりませぬぞ」
江田島「しかるべき制裁を…? まるで鵜の目鷹の目、
 諸外国の弱みを嗅ぎまわっているようだのう」
菊之丞「全ては日本の国益のため」
江田島「そのためには、N国と同様に
 疑惑だけで経済制裁に追い込むのか?」
菊之丞「パルジャ国は女王の指導の下、急速な経済発展を遂げ、
 また反日国との外交ルートの繋がりも深く、このまま余計な力を
 つけさせれば、いつ日本国に弓を引くやも知れず」
江田島「菊之丞よ、パルジャ国の経済が豊かになれば、
 パルジャの国民の暮らしも上向くはずだ。それは周辺地域の
 安定にもつながる。たとえ治める国は違えど、国政に携わる者として
 素直に喜んではやれぬのか!?」
菊之丞「江田島殿のお考えは甘うございます。
 転ばぬ先の杖、それこそがそれがしの信条…」
江田島「では、パルジャの女王の病の次第によっては……」
菊之丞「地球連邦安保理の準常任理事国として、パルジャに対し
 軍事面も含めた思い切った制裁の動議を。いずれ江田島殿にも
 ご報告できる時が参りましたら、改めてお目にかかりたいと存ずる」

こうして江田島の見送りを早々に終えた菊之丞は、また聖居の中へと戻って行った。
パルジャ王国の内紛に付け込んで、日本を外交的優位に立たせ、
ゆくゆくはパルジャを日本に従属させる――これこそが天童菊之丞の
思い描く魂胆である。

秘書の富樫源次が運転する車へと乗り込んだ江田島は、
そっと車外に向けて声をかける。

江田島「志葉の若当主よ、聞いていたな?」
シンケンレッド「ハッ、ここに控えております」

聖居・御所の車寄せ玄関の柱の影には、
志葉丈瑠=シンケンレッドが控えていた。

江田島「あい済まぬが、急ぎパルジャ国へと出向いてもらうぞ」
シンケンレッド「承知仕りました。首尾をお待ちください」

こうして江田島平八からの密命を帯びた侍戦隊シンケンジャーは、
忍者戦隊カクレンジャーや忍風戦隊ハリケンジャーと共に
きな臭い陰謀渦巻くパルジャ王国へと向かう事に…。
「和風スーパー戦隊」「天童忍軍」「石津&大臣とその黒幕一味(※3)」
による三つ巴の大乱戦が始まる!

(※1)『大戦隊ゴーグルファイブ』第33話「シーザー大爆破?!」参照。
(※2)『大戦隊ゴーグルファイブ』第33話「シーザー大爆破?!」に登場した
 パルジャ国の召使の名前。その後、家老にまで出世したという独自設定。
(※3)石津と大臣の背後にいるのは、妖怪帝国かサラジアのどちらかにする予定。

293ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2015/02/26(木) 12:30:14
<<希望の名を持つ海賊(仮)>>

北辰に連れ去られた小バーム代表であるエリカの行方とクリュス基地を
襲った宇宙連合の探索をするべく一矢やルリ、J9チーム達は火星に
おいて情報収集と補給を行うべく、とある都市船にやってきた。

マリン「あまり都市船という場所に来た事が無かったが、かなり治安が悪いなぁ」
京四郎「立て続けによる戦争で、経済は疲弊・・・・自治政府に働きをかけてはいるんだが
 どうにも其処の代表は正直に言って、無能の部類だからなぁ。軍備にばかり金を掛けて
 市民の懐は貧しいままで、治安が悪くなる一方だ・・・・哀しい事だがな」

都市船に訪れたマリンに京四郎は火星の経済状況を話す。手分けして情報収集を行う
彼らはある人だかりを目にする。

海賊A「金は払ったんだから、文句は無えだろう!?」」
???「おいおい、どう見ても代金が足りねえよ。少しぐらいならまけてもいいが、
 あからさまに代金を踏み倒すのは、よく無いぜ」
海賊B「てめぇ、言わせておけば・・・・!」
???「待ちなぁ!」

どうやら、都市船に来た海賊が露店商から買った商品を少ない代金で
踏み倒そうとして、揉めているらしい。見かねた一矢は海賊に立ち向かおう
とすると、集まっていた野次馬から逆立った髪に眼帯、そして大きな碇を持った
長身の男が乱入してきた。

???「おうおうおう、この“西海の鬼”長宗我部元親様の前で
 狼藉は許さねえぜ!」
海賊A「何をぅ?」
海賊B「野郎ども、やっちまえ!」

長宗我部元親と名乗る人物に海賊達は手下を率いて、暴れ始めるが
元親は碇を振り回して蹴散らしていく。

お町「あの元親って人、随分強いわね」
キッド「―?海賊共がどんどん集まって来たぞ!」
一矢「俺達も加勢するぞ!」

海賊の手下を蹴散らしていく元親の元に、海賊の手下がどんどん
集まってきたので、一矢達も加勢した。

海賊A「待て、こいつがどうなっても知らんぞ!」

分が悪いと感じた海賊は、露天商の首にナイフを突きつけて
人質にとった。人質を心配して、攻撃を止めてしまう一矢達だが
元親はあんまり深刻にはならずに余裕の表情をしていた。

元親「グラム、いつまでおとなしくしている!いい加減蹴散らせ!」
海賊A「何!?」
グラム「・・・悪い、元親。迷惑掛けた!」

グラムと呼ばれた露天商の青年はそのフットワークで、海賊の1人に
ストレートパンチを顔面に喰らわせて、倒してしまう。

海賊B「な・・・・」

仲間が1人倒れた事に仲間の海賊は狼狽えていると、背後にチャイナ
ドレスと長いマフラーをした女性が現れ、気絶させられてしまう。

元親「助かったぜ、思春」
思春「・・・・全く、騒ぎなんか起こして。グラム、元親、船に戻るぞ。
 ベス達が待っている」
グラム「ああ、そうだな。あんた達も助けてくれてありがとうな」

思春と呼ばれる女性はグラムや元親と仲間らしく、船に戻るように言う。
そしてグラムは共に戦ってくれた一矢達にもお礼を言う。

海賊A「くっ・・・このままで済むと思うなよ!おい、やれ!」

グラムに殴られた海賊は気がついて、立ち上がると船で待機している
手下に連絡をする。すると、都市船が大きく揺れ動いた。自棄になった
海賊が手下に命令して、都市船を攻撃するように命令を出したのである。

294ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2015/02/26(木) 13:18:29
海賊の攻撃を止めようと、ナデシコに戻った一矢達はダイモスを
始めとする各々のロボットを出撃させる。海賊は戦艦から、ズゴッグや
ハイゴッグといった水中に特化したMSを出撃させた。

リョーコ「おいおい、何で火星の海賊が水中用MSに乗っているんだよ!」
ルリ「おそらく、闇ルートで仕入れたのでしょう」

火星の海を舞台にエステバリスやダイモス達スーパーロボット軍団は
戦うが、バルディオス以外は水中戦に適応していないので、動きが
鈍り、苦戦を強いられていた。

ハリー「艦長、この戦域に所属不明の戦艦が現れました!」
ルリ「あれは・・・・」

海賊と戦っているナデシコの前に現れたのは、古い戦艦だった。
その戦艦は海賊のいる戦艦を攻撃する。

ベス「貴方達は地球連邦軍ですね。こちらからも援護します」

戦艦の操縦をする女性、ベステモーナ(ベス)はナデシコに自分達も
加勢すると通信を送る。すると、戦艦から1体のロボットが出撃する。

キッド「MSか?」
アイザック「いや、あれはRB(ラウンドバックラー)という水中戦に特化した
 機動兵器だ。今はあまり使われていないが・・・・・」

アイザックはRBをMSと思ったキッドにRBの事を説明する。一方、そのRB
には先程の青年、グラム・リバーが搭乗していた。

グラム「さっきの人達は、連邦軍だったのか・・・・ま、助けてもらった礼だ。
 行くぜ、希望号!」

グラムはそのRB―希望号の名を呼んで、海賊に立ち向かうのであった。

295ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/02/28(土) 22:18:03
ギャグ編≪RYO-Ⅱパンデミック騒動≫

ある日、亀有公園前派出所の両津勘吉巡査長が何者かに拉致された!
犯人は世界征服を狙う悪の組織BCG(ブラック・チューシャ・グンダン)である。
BCG総統ドクターモオは、両津の眉毛から遺伝子サンプルを採取し、
最強の屈強な肉体を持つバイオ兵士を造ろうと画策するが、
その遺伝子サンプルが実験途中の予想外の事故により突然変異を起こし、
感染症ウィルス「RYO-Ⅱ」へと変質して、秘密基地の施設外に漏れてしまった。

「RYO-Ⅱ」はあっという間に関東中に広まり、
感染した市民の眉毛が両津のようにつながって暴走してしまう。
マユゾンと呼ばれた人々は、一斉に市民を襲ってその者をマユゾンにして増やしていく。
マユゾンの大軍に追われて絶体絶命の危機を迎えるも、学園都市に抗体をもった少女がいた。

その名は、佐 天 涙 子!

以前、重福省帆の事件でサインペンで眉毛を書き込まれた佐天は、
そのサインペンのインクの成分に、実は「RYO-Ⅱ」の免疫体質を持つ成分が含まれていて、
その成分が佐天の体内にしみ込んで偶然にも抗体を造り出していたのだ!

同じく抗体を持つ婚后光子らと合流した佐天は、
果たしてマユゾンに占領され地獄と化した
東京と学園都市を救う事が出来るのか!?

296ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2015/03/04(水) 15:12:15
<<強い奴が俺を待っている(仮)>>

Gショッカーに協力する香港のメディア王ヤンは自らの目的である優れた気を持つ
武術家を集める為、S.I.N社のセスやSKGBの責任者だったコワルスキー長官、
MAXの幹部であるミスターロビンソンと結託して、格闘大会を開催する。

様々な理由で大会に参加する武術家達。ある者は奪われた大切な人を
取り戻す為・・・・。

ジャッキー・ブライアント「サラは俺が取り戻す!」
ケン・マスターズ「待っていろ、イライザ!」

ある者は格闘大会を開催したヤン達を捕える為・・・・。

朔田流星「ICPOから、この大会を調査するように任務を受けました朔田流星です」
春麗「あなたが星心大輪拳の流星君ね。必ず大会の秘密を暴くわよ!」

ある者は大会乗っ取りを企てていたり・・・・。

三島平八「ふん、こんな大会なぞ儂が乗っ取ってくれるわぁ〜〜!!」

ある者は強さを求めて・・・・。

松坂直人「俺以外に強い奴はいないと思っていたが、面白くなりそうだ!」
ペドロ・マクガイア―「ペドロ・マグガイヤーです。よろしくお願いします!押す!!」

そして、繰り広げられる様々な激闘・・・・。

刃「へへ、一度本気で仕合をしてみたかったんだ!」
丈瑠「来い、刃!」

川神百代「川神流・致死蛍!」
西澤桃華「そんな技で、私が倒せると思うなよ、小娘!!」

アドン「貴様が『裏ムエタイ界の死神』の弟子か・・・・。ならば貴様を倒して
  俺がムエタイ最強を証明する!!」
白浜兼一「この人、強い!だけど、僕にも引く事は出来ないんだ!!」

そして大会の行方は・・・・・。

リュウ「しょぉぉぉうりゅぅぅぅうけぇぇぇぇん!!」
ドモン「石破!てんきょぉぉぉうけぇぇぇん!!」

最強は誰だ!?

297ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2015/03/05(木) 11:29:33
>>296 ×西澤桃華→◯西澤桜華

<<タランチュラロードイーバ・ビギニング>>

時は牧村光平がシグフェルに覚醒するずっと前の頃。

***アメリカ合衆国・ニューヨーク***

警官A「本部、逃走中の容疑者ケビン・オルバを発見。至急応援を寄越したし!」
ケビン「ふん!」ズギュン
警官B「ぐわぁ!」
警官A「このぉ!」チャキ!
ケビン「・・・・・」サクッ!

ニューヨーク市警に追われ、警官を銃やナイフで殺害するこの男性の名は
ケビン・オルバ。ニューヨークいや全米において何十という人間を殺してきた
殺人鬼(サイコキラー)である。今まで捕まらずにいた彼だが、運悪く警察官
に見つかったので、今必死に逃げていた。

ケビン「はぁ・・・はぁ・・・はぁ、こんな所で捕まってたまるかよ!」

キィィィィン

ケビン「くっ・・・頭がいてぇ・・・・何なんだよ!この頭痛は!」

ケビンは数日前から酷い頭痛に悩まされており、何日も碌に寝ていなかった。
頭を抱えていると警官やパトカーがケビンの周囲に集まっていく。

ケビン「俺に・・・・近づくなぁぁぁぁ!!」

ケビンは銃で集まってくる警官に向かって発砲しようとしたその時。
白い何かがケビンの銃を持っている手に当たり、壁に張り付いてしまう。
そこに現れたのは、赤と青のカラーリングに蜘蛛の巣の様なスーツを
着たヒーロー、“親愛なる隣人”スパイダーマンだった。スパイダーマンは
腕のウェブシューターから糸を出し、ケビンが銃を撃てないようにしたのであった。

スパイダーマン「はいはい、銃を撃つのはそこまでだよ!」
ケビン「てめぇ!!」
スパイダーマン「おっと、その口も閉じてね!それじゃ、後は警察の皆さん、
 お願いしまーす!」

スパイダーマンはケビンの口や体全体を糸で身動きが出来ないようにすると、
後のことは警官に任せて、また糸でビルからビルへと渡ってその場を去った。

***アルカトラズ刑務所***

ケビン「う・・・うぅ〜、頭が・・・・」

スパイダーマンによって警官に捕まったケビンは裁判によって、
死刑宣告がなされ、死刑囚としてアルカトラズ刑務所に収監された。
収監された後も頭痛に悩まされるケビンだが、日増しに頭痛は酷く
なっていた。それと同時に悪夢にも悩まされる彼は蜘蛛の様な物が
夢に出るようになった。

そして死刑執行の当日。電気椅子に掛けられるケビンは椅子に座らされる。

ケビン「(くっそぉ、あの蜘蛛野郎のせいで・・・俺は・・・・俺は!!)」

???『ふふふふ』

死刑執行が刻一刻と迫る中、ケビンの脳裏に神殿に鎮座する少女の
映像が見えた。

ケビン「―!?今のは・・・・そうか、そうだよ・・・・・思い出した!」

その映像に何かを思い出したと同時にケビンの死刑は執行され、
彼はこの世からいなくなった。その後、シグフェルの前に
タランチュラロードイーバ・ガーミッドが現れたのはそれからである。

298ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/03/14(土) 15:33:11
≪ドグマ王国、最期の対決!!≫

秩父連山の大森林奥地にある、流派・赤心少林拳の総本山「赤心寺」。
その赤心寺から、その昔玄海老師が先代聖天子から賜った「紫衣(しえ)」が、
何者かの手によって盗まれてしまった!

「紫衣」とは、紫色の法衣や袈裟をいい、古くから宗派を問わず高徳の僧・尼が朝廷から賜ってきた。
3日後には玄海老師が聖天子に法話を聞かせるため、その紫衣を着用して宮中に参内する予定が
迫っていた。もしそれまでに紫衣を取り返せなかった場合、玄海老師の面目は丸潰れとなり、
赤心少林拳の威信も地に堕ちるのだ。

一也「老師、なんとしても3日後までに紫衣を奪い返さなければ!」
玄海「無理に焦る事はない。当日にわし一人が恥をかけばそれで済む事じゃ」
弁慶「老師と江田島先生との関係を快く思わぬ天童の仕業でしょうか?」
玄海「…いや。天童菊之丞、良くも悪くもそのような姑息な手を使う男ではない。
 このような小細工を弄してまでわしを貶めたい人間は、後にも先にも唯一人――」
一也「――ドグマの帝王テラーマクロ!?」

赤心寺から紫衣を盗み出した犯人は、玄海の読んだ通りドグマ王国であった。

テラーマクロ「本来であれば、この紫衣はわしが着ている筈の物であった!」

樹海大師の下で修業に励んでいた、若き日の玄海と黒沼外鬼(テラーマクロ)…。
全ては赤心少林拳次期総帥の座を巡って玄海に敗れたテラーマクロの嫉妬心から
起こされた犯行であった。

玄海老師から奪った紫衣を身に纏ったテラーマクロは、
ドグマの残された軍勢をかき集めて、自らの威信をかけた聖居への総攻撃に乗り出す。
それを迎え討つは、仮面ライダースーパー1と赤心少林拳の拳士たち!
ドグマ王国との最終決戦の時が迫る!!

299ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/03/15(日) 13:20:23
最近やたらと東映ヒーロー映画で歴史改変ものが多いような気がするので…。

≪サタンの爪が、現代の地球を支配する!?≫

かつて日本で最初のTV特撮変身ヒーローとされる月光仮面と死闘を繰り広げた、悪のボス「サタンの爪」。
そのサタンの爪が、偶然のある出来事がきっかけとして時空を超えて、「ウルトラマンギンガ」
「手裏剣戦隊ニンニンジャー」「仮面ライダードライブ」そして「Go!プリンセスプリキュア」の
パワーソースを入手してしまう!

自分の元いた時代(昭和30年代)へと舞い戻ったサタンの爪は、
自らの組織の科学力でそれらパワーソースを解析して、自分たちの力として会得。
月光仮面、七色仮面、アラーの使者、ナショナルキッドといったヒーローたちを次々と倒していき、
ショッカーや黒十字軍、ギャラクターなどの後続の悪の組織を吸収して勢力を拡大。

歴史は改変され、サタンの爪が地球を支配する世の中となってしまう!
歪んだ歴史を元の姿に戻すべく、「仮面ライダー電王」や「未来戦隊タイムレンジャー」、
そして「T・Pぼん」等の時間系ヒーローたちがこの危機に集結。
他にもかろうじて歴史改変の影響を免れた一部ヒーローたちとも合流して、
いざ、時空を超えて昭和30年代の世界へ!!

果たしてサタンの爪を倒して、歴史を修正する事はできるのか!?

300ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/03/15(日) 20:07:08
≪天功世紀の大脱出!≫

今年の陣代高校の文化祭の催しとして、生徒会副会長として
文化祭実行委員を兼ねることになった千鳥かなめは、
ブレイバーズのコネを利用し、電子戦隊デンジマンや宇宙刑事ギャバン、
超人機メタルダーとも交流のある世界的イリュージョニスト、
プリンセス・テンコーこと二代目引田天功に出演交渉を行い、
快諾を得る事に成功する。

しかし、その昔引田天功にマジック勝負を挑んで敗れた
ベーダー怪物ミミラー、マクーのマジックダブラーことポール一星、
そしてネロス帝国ヨロイ軍団・爆闘士ガラドーたちが、
かつての雪辱を晴らすべく罠を張り巡らせていた…。

301ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2015/03/19(木) 10:47:56
<<ギャグ編 天体戦士サンレッド対フロシャイム in 甘城ブリリアントパーク>>

経営が苦しいテーマパーク「甘城ブリリアントパーク」実はキャストの大半が
魔法の国メープルランドから来た妖精なのだが、そのテーマパークの支配人
代行をひょんな事から引き受けた可児江西也は、サポートを務める千斗いすず
と共に今日も支配人代行として業務を行っていた。

西也「何、『スプラッシュ・オーシャン』のキャスト全員が風邪で寝込んだだと!?」
いすず「ええ、一週間は安静にしてないといけないそうよ」

パーク内にあるプール「スプラッシュ・オーシャン」では、キャスト達によるショーを
行っていたのだが、このままでは一週間もショーが出来ず経営に響いてしまう。

トリケン「それでしたら、私に打ってつけの知人がいるのですが、ご紹介致しましょうか?」
西也「本当か?すぐに紹介してくれ」

見た目がトリケラトプスの営業及び広報担当であるトリケンから、打ってつけの人物がいる
と聞かされ、西也は紹介してもらう。

後日、呼ばれたのが・・・・。

ヴァンプ「私、世界征服を目標に活動している悪の組織フロシャイムで
 川崎支部の司令官をしていますヴァンプと申します。そして、こちらが
 私たちの宿敵のヒーローであるレッドさんです」
サンレッド「・・・・って、何で俺を連れて来たんだよ!!」
西也「(・・・・・何だ、こいつ等(汗))」

トリケンが紹介してきたのは、川崎を舞台に戦っている天体戦士サンレッドと
悪の組織フロシャイムだった。トリケンはフロシャイムの怪人モスキーと
とあるイベントで知り合ってから友人となっており、今回紹介したのである。
(どんなイベントかは察して下さい・・・・)

サンレッドとフロシャイム、甘城ブリリアントパークを舞台に善と悪の壮絶な
戦いが始まる・・・・・のか?

302凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2015/03/23(月) 23:16:01
≪皇帝の尖兵≫

いよいよ地球侵略に乗り出した暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人率いるETF。
第一次地球攻撃隊の指揮を執るのは宇宙忍者バルタン星人である。

バルタン星人「フォッフォッフォッフォッフォッ…!」

地球のレーダー網をかい潜って宇宙船団を地球へ潜入させ、
富士山の麓、山中湖の地下に秘密基地を築いたETFは、
ここを拠点として活動を開始。
以後、バルタン星人配下の様々な宇宙人が宇宙怪獣を操り、各地を攻撃する。


≪シグフェル失明! 必殺の心眼一文字斬り≫

地球侵略に邪魔なシグフェルを抹殺すべくバルタン星人が送り出した刺客は、
敵の視力を奪う光線を得意技に持つ、目潰し星人ことカタン星人である。

沢渡優香の体に乗り移ったカタン星人は、
デートと称して牧村光平を誘い出し襲撃。
目から放った目潰し光線でシグフェル=光平を失明させてしまう。

闘破「俺が灼忍ストローボにやられたのと同じ症状だ。
 光平の目を治すには、雲取山の赤いヤマユリの花が必要だ」

しかし、バルタン星人はそれを見越したように
宣戦布告の動画をブレイバーズに送り付ける。

バルタン星人「シグフェルの目を治したければ
 赤いヤマユリの花を取りに雲取山まで来るがいい。
 我らETFの宇宙人軍団が総出でお迎えしよう!」

ザラブ星人、ゴドラ星人、イカルス星人、バルキー星人、ツルク星人etc…。
雲取山に来たブレイバーズを一挙に殲滅するため、
ETFの凶悪宇宙人達が集合し、手ぐすね引いて待ち構えている。
ヤマユリの花を取りに行けばブレイバーズがやられ、
取りに行かなければシグフェルの目は治らず戦闘不能…。
これがバルタン星人の卑劣な作戦なのである。

光平「いいんだみんな…。
 俺のためにわざわざ罠にかかりに行くのはやめてくれ。
 それより俺は、この状態でも全力で戦う!」

危険を恐れず雲取山へ乗り込もうとするブレイバーズの仲間達を止め、
光平は目が見えない状態でも戦えるよう修業を志願。
心を無にし、空気の流れや敵の気を感じ取って敵の動きを見切る
心眼の術を体得するため特訓する。

優香「光平くんが失明したのは私のせいだわ。
 私が何とかして赤いヤマユリの花を取って来なきゃ」
慎哉「よし、俺も手伝うぜ」

自分の体を利用された事で光平の失明に責任を感じていた優香は、
慎哉と共に雲取山への登山を決行。
赤いヤマユリの花を摘んで帰ろうとするが、
山一帯に待ち伏せていたETFの宇宙人に見つかってしまう。

グロテス星人「こいつら、シグフェルの仲間だな?」
テロリスト星人「殺してしまえ! それとも人質に取るか?」

だが、そこに現れたのは牙冥甲ザジロード!

ザジロード「行け! エイリアンどもは俺が倒す」
優香「彩堂寺くん、あなたは…」
ザジロード「勘違いするな。
 俺はお前達や牧村を助けに来たわけじゃない。
 ただ、目の見えないシグフェルの首を掻くような汚い真似はしたくないだけだ」
優香「………」

襲い来るETFの宇宙人達をバタバタと薙ぎ倒し、優香と慎哉を逃がすザジロード。
一方、目が見えないシグフェルをこのまま葬ってしまおうと、
カタン星人が光平を襲撃する。

カタン星人「フハハハハ!
 目が見えなくては手も足も出まい!」
シグフェル「落ち着け…。集中しろ…。
 心の目で敵の気を読むんだ…!」

カタン星人の猛攻でボロボロにされながら、
鍛えた心眼で必死に敵の動きを探るシグフェル。
果たして、シグフェルはカタン星人に勝てるのであろうか!?

303ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/03/28(土) 12:41:27
≪新妹魔王の契約者×ブラック・ブレット編≫

日本上陸を狙うジェフ権藤(※1)率いる国際兵器マフィアと、
広域指定暴力団『関東極天漠連合・伊達組』との抗争が激化する中、
伊達組組長・伊達臣人は「カタギの人間を抗争に巻き込んではならぬ」と
子分たちや傘下組織にくれぐれも敵の挑発に乗らないよう自制を促す。
一方その頃、サラジア共和国副大統領アフマド・アルハザードが
極秘裏に来日。所有する伊豆の別荘に籠り、何やら策謀を巡らし始める。
実はジェフ権藤率いる国際兵器マフィアが勢力拡大を図っているのも、
裏でアルハザードが動いていた。

聖ヶ坂学園近辺に野良ガストレアが出没しているとの通報を受け、
現地に駆け付けた民警の里見蓮太郎と藍原延朱コンビは、
聖ヶ坂学園高等部に通う東城刃更、成瀬澪&万理亜、野中柚希たちと
知り合い仲良くなる。

成瀬澪の正体は、先代の魔王ウィルベルトの娘にして、
彼の強大な力を受け継いだ魔族であった。

一方その頃、勇者一族の隠れ里よりの使者として、天童邸を訪れる斯波恭一。
魔界の魔族の動きの急変を察知した勇者一族は、
再び成瀬澪を監視対象から抹殺対象へと格上げし、
今後の対処について天童菊之丞に相談に訪れたのだった。

斯波「里の長老より天童閣下のご指示を仰げと言いつかって参りました。
 して、この件はいかなることに?」
菊之丞「…殺せ。その成瀬澪という少女に罪はないが、
 持って生まれた血の因果という他はあるまい。
 何かと騒がしい当今、魔王の姫君など格好の陰謀の道具じゃ。
 禍根は断たなければならぬ」

勇者一族と天童一門に命を狙われることとなった成瀬澪。
澪を守る刃更、万理亜、そして蓮太郎と延朱。
蓮太郎から連絡を受けて駆けつけた天童木更とティナ・スプラウトも助勢する。
そして澪の監視役だった柚希は、刃更たちと勇者の里の板挟みとなり
微妙な立場に追い込まれ苦悩することに。

(※1)特捜ロボジャンパーソン第17話「初公開JP(ジャンパーソン)基地」に
 登場した敵キャラ。

304ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/03/28(土) 12:42:06
しかし、勇者一族と天童一門の他にも
成瀬澪を付け狙い襲撃を繰り返す一団があった。
魔界同盟の魔物たちと行動を共にする謎の工作員集団である。
逃げた一味をそれぞれ尾行する、柚希と滝川八尋=ラース。
なんとその一味は駐日サラジア共和国大使館へと入って行ったのだった。

柚希「サラジア…?」
八尋「つまり奴等はサラジアと繋がっているって訳だ。
 魔界同盟とサラジアの工作員…妙な取り合わせだな」

実はアルハザードは、魔界同盟での発言力を伸ばすため、
先代魔王の娘である澪を自らの妻に迎えようと画策していたのだ。
事態は成瀬澪の身柄を巡って、ブレイバーズ、天童一門&勇者一族、
そしてサラジア&魔界同盟の三つの勢力による三つ巴の対決に発展する。

秘書N「申し訳ありません副大統領」
秘書R「天童が妙な動きをしておりますので、
 その動きを追えば必ずや成瀬澪の身柄は…」
アルハザード「私は常にお前たちを信頼している。
 だが、同時に私は気が短い事も忘れるな」

東城家は今や完全に天童忍軍によって包囲された。

万理亜「妙に静かですね…」
刃更「囲まれた!?」
蓮太郎「きっと近所の住民は全て連れ出されたんだ。
 いるのは全て天童の忍びだ…!」
澪「えっ…!」
延朱「どうするのだ蓮太郎!?」
木更「天童菊之丞に対抗できる権力の持ち主といえば、
 他に一人しかいないわ!」
ティナ「天童社長、それではあの方のお力をお借りするんですね?」
刃更「誰なんだ! その"あの方"ってのは!?」

このままでは家の中に大挙して忍びが乗り込んできて、
流血の海となることは時間の問題である。
切迫する事態の中で木更が一人だけ、
周囲を威嚇するように鋭い睨みを利かせながら
家の中からそっと外に出て来た。

木更「天童の者たち、そこにいるのは解ってるわ!
 よく聞きなさい。もし無辜の善良な一市民、
 それも未成年者の女子高生を天童がよってたかって
 殺したなんてことが聖天子様に知れれば、
 なんと思われるかしらね。あるいは天童は滅びるかも。
 天童菊之丞に伝えなさい! これより天童木更、
 首相官邸に赴いて内閣総理大臣・剣桃太郎氏にお目にかかるわ!」

305ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/03/28(土) 12:42:42
木更から報告を聞き、聖居に参内した剣桃太郎は直ちに聖天子に謁見。

菊之丞「楽しそうでございましたな。久々の聖天子様との世間話…」
桃太郎「ハハハ…いかにも。ただし、成瀬澪なる少女の一件は伏せました。
 その事が聖天子様のお耳に入れば、その少女は二度と"野の花"には
 戻れませぬゆえにな」
菊之丞「野の花…? 剣総理のお望みはそれだけにございましたか?」
桃太郎「無論のこと。しかし、今世間話に留めたのは、
 それだけのためではございません」
菊之丞「成瀬澪の命をこれ以上狙い続ければ、天童の非道を
 直ちに聖天子様に訴え出るとの意でござるな?」
桃太郎「………」
菊之丞「しかと承った。ここは私の負けのようですな。
 成瀬澪からは手を引き申そう。ただし、あの少女を利用せんと
 する者がいる以上、それらの輩を放置する訳には参りませんぞ」
桃太郎「それはブレイバーズが方をつける!」

こうして天童一門は手を引き、勇者一族も再び澪を
抹殺対象から監視対象へと格下げしたが、
アルハザードは尚も澪を拉致しようと狙い続けていた。
たまたま外に一人でいたところを澪は、
今度はジェフ権藤率いる国際兵器マフィアに襲われた。
その澪の窮地を救ったのが、偶然近くを散歩に出ていた伊達臣人である。
伊達臣人は事情を聞き、澪を自邸の中に匿う事に。

伊達「"窮鳥懐に入れば猟師もこれを撃たず"と言う。
 ましてやその小鳥がジェフ権藤に狙われている
 ともなれば尚更のこと」
蓮太郎「ヤクザの大親分の屋敷ならちょっとした要塞みたいなもんだ。
 かえってここの方が安全だろう」

ジェフ権藤が部下たちを引き連れて、伊達組本部の門前に乗り込んで来た。

権藤「ミスター伊達、黙って成瀬澪をこちらに引き渡してもらいたい。
 実はあの女の子は私の舎弟の身寄りの者でしてね」
伊達「こいつは驚いた。国際兵器マフィアの身内に、
 よもや魔王の血を引く人間がいたとはな…」
権藤「…なんの話かはわかりませんが、
 近いうちに成瀬澪は、国際政治の世界で
 高い地位のさる御方と祝言を上げることに
 なってますんでね。その御方に逆らうと、
 貴方も火傷ぐらいじゃすみませんよ」
伊達「その御方と言うのは、サラジア副大統領の
 アフマド・アルハザードの事か?」
権藤「――!?」
伊達「その顔からして図星だな。
 この伊達臣人が一番嫌うのはな、虎の威を駆る狐どもだ!
 おい権藤、貴様も男伊達を気取る組織のトップなら、
 そんな後ろ盾とは手を切ったらどうだ!!」
権藤「そんな事を言って、後で後悔しますよ」

伊達は権藤達を一喝して追い返した。

306ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/03/28(土) 12:43:40
夜、伊豆にあるアルハザードの秘密の別荘を、
天童菊之丞が訪問していた。

菊之丞「近頃巷を騒がす暴力団と国際兵器マフィアの抗争。
 その影にいるのは、ひょっとすると…」
アルハザード「何の事ですかな。天童補佐官、
 聖天子様のお側近くにお仕えする重鎮たるご貴殿が
 当て推量で発言してはいけませんな」
菊之丞「………」

そこへ秘書Nがやって来て、アルハザードにそっと耳打ちする。

アルハザード「フフフ…天童補佐官、国際条約で治外法権が
 認められているこの別荘の敷地内に、忍びを潜り込ませましたな!?」
菊之丞「………」

別荘の中に密かに配下の忍び(=千坂朱音)を潜入させておいた事を
アルハザードに見破られて、一転して窮地に陥る菊之丞。
しかし菊之丞はくるりと身を翻すと、外の庭に向かって小柄を投げつける。
その小柄は、庭に潜んでいた千坂朱音の左肩に命中。

朱音「くっ…!」

朱音はすぐにその場から塀を乗り越えて逃げ去った。
何が起こったのか訳が解らず唖然としている秘書Nと秘書R。

秘書N「……( ゚д゚)ポカーン!?」
秘書R「……( ゚д゚)ポカーン!?」
菊之丞「何をしておる!? 早く追いかけて曲者をひっ捕らえなされい!!」
秘書N「…は、はい!」
秘書R「…直ちに!」
菊之丞「アルハザード副大統領、日頃物騒な昨今。
 ご油断は禁物ですぞ」
アルハザード「……(菊之丞め、上手くこの場を切り抜けたな)」

秘書Nと秘書Rに追われる朱音を助けたのは、意外にも剣桃太郎であった。

朱音「剣総理!?」
桃太郎「お前とは以前に一度会ったな?」
朱音「…はい。大川端にて一度お目にかかっております」

桃太郎は朱音の左肩から刺さっている小柄を引き抜く。

桃太郎「菊之丞殿は、アルハザードに密偵を忍び込ませた事を
 見咎められたか」
朱音「剣総理、どうか今回ばかりはこの件から手をお引きください!
 お命にかかわります!」
桃太郎「………」

307ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/03/28(土) 12:44:25
アルハザードは次なる手として、自分の息のかかった
地球連邦検察局次長に圧力をかけ、日本政府に成瀬澪の身柄引き渡しの圧力までかける。
検察局次長はサラジアのオイルマネーの後押しで今の地位に就いており、
アルハザードには逆らえないのだ。

富樫「地球連邦政府直属の検察局まで動き出したとあっては、
 もう日本政府の力だけではどうにもならん」
伊達「桃に伝えてくれ。この一件、伊達臣人が一命に代えて引き受けた。
 一切の手出しは無用…!」

成瀬澪を守るためにブレイバーズの面々が伊達組本邸に集結して防備を固める。
もはやアルハザードは、澪の身柄を手に入れるため形振り構わぬ構えだ。

刃更「俺たちが血路を開く! その隙にお前は逃げるんだ!」
澪「そんな…イヤっ! みんなを置いてなんかいけない!!」

夜陰に乗じて伊達組本邸を包囲するサラジア工作員と魔界同盟。
いよいよ衝突は不可避と思われたその時――!

秘書N「何者だ!?」
菊之丞「下がりおろう! 我は天童菊之丞である!
 たって事に及ぶとあらば、このわしが相手になる!」

天童忍軍を引き連れて現れた天童菊之丞に威圧され、
サラジアの一味は撤退して行った。
続けて菊之丞は、伊達組本邸の中に向けて叫ぶ。

菊之丞「中の者もよく聞け!
 先代の魔王ウィルベルトの娘は死んでおる。
 すでに17年も昔にな。そこにおるのは、
 名もなきただの一介の女子高校生…」

澪「………」

菊之丞「そのような者に天童は興味はない!
 なれどこれだけは申し渡しておく。
 再び魔王の娘なる者が表舞台に現れる事あらば、
 この菊之丞、地の果てまで追って
 首級を頂戴仕る!」

ブレイバーズは天童菊之丞にその危機を救われることとなった…。

桃太郎「菊之丞殿、これであの闇の魔人が引き下がるとは思えませんが…」
菊之丞「さよう。しかし魔人には魔人なりに相応しい末路がござろう。
 違いますかな剣総理?」

暗い夜道で、剣桃太郎と天童菊之丞はすれ違いざまにそのまま別れる。

朱音「御前、アルハザードの処断を剣総理とブレイバーズに任せるおつもりで?」
菊之丞「さあて、どうなるかのう。しかしみすみす手をこまねいて
 待っているアルハザードでもあるまいて。今度こそアルハザードの別荘が、
 ブレイバーズの墓場ともなるかもしれず…」

いよいよ闇の魔人・魔道師バルゴグとブレイバーズとの
長きにわたる戦いにも今度こそ決着なるか?

それとも別の展開が待っているのか…?

308ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/03/28(土) 22:07:51
≪危うし!丁姫 C&Oslash;DE:BREAKER動く≫

輝望高校1年B組に通う黒髪ロングの桜小路桜は、見た目は清楚で儚げな美少女と周囲には思われているが、
実態は格闘技を習い、怪力を持ち、男言葉を喋る武士道少女。そして「関東のあばれ龍」の異名を持つ
関東鬼桜組の組長・桜小路剛徳の娘である。

桜は父と親交のある伊達臣人の仲介で、国会議事堂地下に住まう夢見の姫・丁(ひのと)のところへ
夏休みを利用して行儀見習いとして短期間奉公に出向いていた。その期間も無事終わり、
ある日、街中を歩いていた桜は何者かに襲われる。
桜は、そこをたまたま通りかかった錦織佳代に窮地を救われた。

佳代「桜小路さん、あの連中に何か心当たりは?」
桜「そんなことを言われても、私は事件に巻き込まれるような覚えはないのだ」
佳代「どんな些細なことでもいいわ!」
桜「そういえば……」

桜はつい先日、歓楽街で丁姫の側近の女性筆頭事務官が
ある中年男性とまるで愛人のように仲良く歩いていた現場を目撃していたのだ。
その中年男性と言うのが実は、反橋グループを経営する実業家の反橋栄一郎(※1)である。

30年前の夏、まだ子供だった反橋にいじめで2階のベランダから突き落とされ、
下半身不随となる重傷を負い、その後事故死した兄を持つ電磁波の世界的権威・奥田広行に復讐され、
自宅を破壊された事があるのだが、反橋は今も何一つ反省などしてはおらず、
金儲け第一主義の傲慢な性格は何も変わっていなかった。
それどころか民自党の厚労族議員に働きかけ、自らの政界進出を狙っていたのだった。
反橋と女性事務官は、癒着して何やら不正を働いているらしい。
その密談の現場を見られたと邪推した反橋が、桜を口封じに消しにかかったのだ。

そうなると丁姫にも身に危険が及ぶのではないかと憂慮した江田島平八は、
錦織佳代を護衛につける。

丁「剣総理からお話は伺いました。行儀見習いとして預かった娘が
 恐ろしい目に遭ったとなると、不憫でなりません」
江田島「その危険が丁姫にも及びはせぬかと案じておるのだ」
丁「まさかそのような…」
江田島「丁姫、お目通り願いたい者がおる。
 この者はわしの身近におるくノ一でな」
佳代「錦織佳代と申します。
 何卒お見知りおかれますよう」
江田島「この者を身辺の警護にお使い願いたい」
丁「これはもったいない。佳代とやら、よろしく頼みます」
佳代「ハイ、必ず!」

新人女性秘書官に扮し、丁姫の側近くに潜り込んだ佳代は、
さっそく問題の女性筆頭事務官のデスクを調べる。
そこからは案の定、反橋との不正の証拠が出て来た。

筆頭事務官「そんなところで何をしているの!?」
佳代「…す、すみません! まだ不慣れなものでして(汗」

(※1)特捜エクシードラフト第35話「見えない巨人」の登場人物。

309ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/03/28(土) 22:08:24
赤坂の高級ホテルのスイートルームで密会する反橋と筆頭事務官。

反橋「…では、丁姫の新参の秘書官がお前の机を探っていただと?」
筆頭事務官「間違いありません。私の身辺を丁姫が探らせている事は、
 先日の行儀見習いの娘の件でも明らかではありませんか。
 私と反橋先生との間柄を丁姫が薄々気がついたのではないかと…」
反橋「そうなれば、丁姫は次期総選挙における私の党公認に反対するだろう。
 丁姫の反対があっては、政界進出など夢のまた夢だ」
筆頭事務官「ですから、一刻も早く丁姫を取り除かなくては!」
反橋「いや待て! 党公認候補を決める幹事長会議まであと三日。
 丁姫を始末しても、それが表沙汰になっては幹事長会議も先に延ばされるだろう。
 そうなっては江田島のじじいも黙ってはいまい!」
筆頭事務官「では一体どうすれば…!?」

反橋は懐から紙包を取り出す。中身は痺れ薬である。

反橋「丁姫には病気になってもらうのだ。そして丁姫の意向として、
 筆頭事務官のお前から首相官邸に意見を伝えればいい」
筆頭事務官「では、その後で丁姫を…」
反橋「もちろん。それから先は、私は厚生労働大臣。
 そしてお前は宮内庁長官だ…」

不自由な身体のため滅多に外出などしない丁姫だが、
この日は上野寛永寺へ聖天子の名代として、輿に乗り代参に赴いていた。
控えの間で筆頭事務官は丁姫にお茶を勧める。

佳代「お待ちください! そのお茶をお飲みになってはなりません!」
筆頭事務官「無礼な! この茶に何か入っているとでも言うの!」
佳代「そうでないと言うのなら、ご自分で飲んでみたら?」
丁「筆頭事務官……」
筆頭事務官「やれやれ…余計な差し出口のために、
 少し手荒な真似をしなくてはいけないようね!」

反橋に金で雇われ、桜を襲った刺客たちは世界忍者・音忍宇破と音忍一族であった。
筆頭事務官の合図で、天井裏に潜んでいた音忍配下が一斉に飛び降りて、
丁姫と佳代に襲いかかる。

音忍下忍「動くな! 丁姫の命はないぞ!」
佳代「くっ…!」

310ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/03/28(土) 22:09:37
上野寛永寺から丁姫と佳代の姿が消えた。

蒼氷「申し訳ありません!」
緋炎「私たちが少し目を離した隙に、不覚を取りました!」
富樫「佳代はどうした?」
砕軌「彼女の姿も見えません!」
富樫「なあに、諦めるのはまだ早い。
 佳代が丁姫と一緒にいてくれればいいがな。
 それだけが頼みの綱だ」
蒼氷「私たちは反橋の邸を探ります」
富樫「頼むぞ」

反橋邸の地下牢に運び込まれる丁姫と佳代。

佳代「申し訳ございません。あたしの力が足りないばかりに…」
丁「気にせずともよいのです。なかなかこのような場所に来る機会もないでしょうし」

気遣う佳代に、丁姫は動じる様子もなくケロリと笑っている。

反橋「丁姫、ご機嫌はいかがかな?」
丁「愚かな事を。何が望みでこのようなことを?」
反橋「私の次期総選挙における党の公認が得られるまで、
 ここにいて頂く」
丁「桜小路桜さんを襲わせたのはなぜです?」
反橋「あの女子高生には、筆頭事務官との密談を聞かれたのでな」
佳代「違うね! 桜小路さんはアンタたちの姿を見ただけなんだ!
 話なんか何も聞いちゃいなかったんだよ!」
丁「哀れな…。ただ己たちの疑心暗鬼から、
 やたら若い命を付け狙うとは」
反橋「そんなことは今更どうでもいい。
 貴女には、内閣総理大臣・剣桃太郎宛てに、
 私を党公認に推挙するよう推薦状を書いて頂く」
丁「お断りします」
反橋「では仕方がない。その娘に少しばかり
 痛い思いをしてもらわなければならないのようだ!」
丁「お待ちなさい! 何をするつもりです!?」
佳代「丁姫様、あたしの身に何があっても
 連中の言いなりになってはいけません!」

佳代は丁姫の目の前で吊るされ、拷問される事に…。
一方その頃、桜小路桜も執拗に音忍一族の刺客に襲撃されていた。
その桜の危ういところを救ったのは――

桜「大神!!!」

その青年はすぐにニコリと笑うと…

大神「人違いです」

そう言って立ち去ろうとする。

日本には、板垣重政政権時代に創設された特務機関「牙」の他にも、
法で裁けぬ悪人を闇へと葬る、首相直属の秘密組織が存在した。

その名は「コード:ブレイカー」!

名前・国籍・戸籍などの個人認識できるもの全てを抹消した異能者である
彼らに与えられた次なる任務は、反橋栄一郎とその配下一味の抹殺。
そして反橋によって囚われの身となった丁姫と錦織佳代の運命やいかに!?

311ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/03/28(土) 22:32:45
≪暗殺教室×ゼーガペイン×仮面ライダーX編≫

社会科見学でブレイバーベースを訪れた、椚ヶ丘中学校3年E組の生徒たち。
そこで研究開発が進められている、電脳空間の人間が現実(リアル)空間で
実体化できるリザレクションシステムの存在に触れた生徒の一人、
自律思考固定砲台こと通称:律は、研究主任のソゴル・キョウの説明に興味を抱く。

実はそのリザレクションシステムを狙っている者がいた。
かつてシグフェルによってあっさりと無残な最期を遂げたはずの、
GOD悪人軍団を率いる最高幹部キングダークこと悪魔の天才・呪博士である。
実は呪博士は死んではいなかった! 密かにアポロン宮殿の
メインコンピューターに自分の意識と人格を移植しており、
電脳空間上のデータとして密かに生き延びていたのだ!

殺せんせー「今まで磨いてきた暗殺の腕を披露するよい機会です!
 実習時間を設けます。Gショッカーの魔の手からリザレクションシステムを
 守り抜くのです! ヌルフフフ!!」

再び呪博士を現実世界に復活させるために、
リザレクションシステムを狙って襲い来るサソリジェロニモ親子以下、
GOD悪人軍団の残党たち。それを迎え撃つ潮田渚たち3年E組の面々は、
果たしてリザレクションシステムを守り抜く事ができるのか!?

312ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/03/28(土) 23:39:14
≪魔術師の帰還≫

再び日本への進出を狙って暗躍し始めた地球教。
しかし、その活動の成果は芳しくなかった。

担当主教「どうやら日本の公安機関やブレイバーズの他にも、
 我らの邪魔をする"影の組織"が存在するようで…」
ド・ヴィリエ「"影の組織"だと…? 我ら地球教を敵に回そうとする
 そのような身の程知らずの組織が存在するとでもいうのか?」

正体不明の"影の組織"について調査を始める地球教団。
その"影の組織"の中心人物が、海防大学付属高校に勤務する
歴史科の教師リー・ウェンであることを突き止めた地球教は、
下校時間を過ぎて大半の生徒も帰宅し、
夕刻になって学校の職場から退勤しようとする彼を襲撃する。

優香「あれっ、リー・ウェン先生…?」
リー・ウェン「いかん! 沢渡さん、こっちに来てはいけない!」
地球教徒「見られたからには仕方がない!
 お前にも一緒に来てもらうぞ!!」
優香「いやぁっ!! 誰かァッ!!」

生徒会の業務でたまたま帰りが遅れていた沢渡優香は、
偶然襲撃現場に居合わせ、リー・ウェン共々一緒に拉致されてしまう。

リー・ウェン「この娘は私とは何の関係もないんだ。
 この娘だけ帰してあげる訳にはいかないかな?」
地球教徒「勝手に喋るな! 静かにしていろ!」

リー・ウェンは一味に気づかれないよう、こっそりと小さい声で優香に話す。

リー・ウェン「いいかい沢渡さん、私が合図したら
 車から外に飛び降りるんだ」
優香「リー・ウェン先生…!?」

なんとか隙を見て脱出に成功するリー・ウェンと優香の二人。
地球教の追ってから逃れる教師と教え子、二人だけの決死の逃避行が始まる。

優香とリー・ウェンの失踪を知った牧村光平たちも捜索を開始する。
そんな中、錦織佳代は優香たちの捜索中に、白い装甲服に身を包み
戦斧(トマホーク)で武装した手強い白兵戦部隊と遭遇する。

佳代「こいつら只者じゃない! いったい何者!?」

尾行してみると、彼らは全員「ワルコップ警備保障」と呼ばれる警備会社に
務めている警備員たちだった。しかしその戸籍は全て偽造された物…。
さらに社長を務めるローゼン・ワルコップなる人物が、
リー・ウェンとも繋がりがある事までがその後の調べで判明する。

リー・ウェンの正体を突き止めるため、光平はリー・ウェンたちの溜まり場になっている
酒場「BAR JESSICA」へと単身乗り込む。中には黒人のマスター、マシュンゴがいた。

光平「どうしても聞きたい事がある…」
マシュンゴ「ここは未成年者は出入り禁止でしてね。
 申し訳ありませんが帰ってもらえますか」

そして事態は、千坂朱音を通じて天童菊之丞の耳にも達する。

菊之丞「そのリー・ウェンとやら、只者ではない。
 なんとしてでもその正体を探れ」
朱音「ハハッ」

リー・ウェンの正体は実は、かつて銀河系の戦史において
獅子帝ラインハルトと並び称せられた旧イゼルローン軍の名将、
ヤン・ウェンリー提督がこの世に黄泉還った姿であった。
そしてローゼン・ワルコップの正体は、ヤンの腹心として知られた
ワルター・フォン・シェーンコップ中将。装甲服の男たちは
彼の手勢として知られた薔薇の騎士(ローゼンリッター)連隊だったのだ。

彼ら旧イゼルローン軍出身者の再生者(リザレクター)たちは、
密かに名前を変え生前の素性を隠し、地球教と戦う影のネットワークを
構築していたのだった。

さらに悪い事に、リー・ウェンことヤン・ウェンリーを獲物として狙う
イーバまで出現し、ブレイバーズ、ヤン一党、ロゴス(地球教)、天童一門、
そしてイーバまでもがそれぞれの思惑で動きだして事態はますますややこしい展開に…。
果たして光平=シグフェルは、無事に優香とリー・ウェンを救う事が出来るのか!?

313ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/03/29(日) 10:15:44
>>311捕捉

椚ヶ丘中学校3年E組のブレイバーベース社会科見学の仕掛け人は、もちろん日本政府。
真の目的は、正義のヒーロー軍団の本拠地たるブレイバーベースにおびき出されて
のこのこやって来た殺せんせーの抹殺である。
見学コースを生徒たちを引率しながら回る殺せんせーに、"飛んで火に入る夏の虫"とばかりに
ヒーローたちが次から次へと刺客=暗殺者となって襲いかかるのだ!

アカレンジャー「殺せんせー! 貴様に地球は破壊させん!」
ライダー1号&2号「「ライダーダブルキィィックッ!!!」」
殺せんせー「ヌルフフフ!! その程度では私は殺せませんよ〜!」

歴戦の大物ヒーローたち渾身の必殺技を、次々と難なくかわしていく殺せんせー。

ズバット「2月2日、飛鳥五郎と言う男を殺したのは貴様だな!?」
殺せんせー「違います。その日、私はハワイで映画を見ていました」

そして事件解決後…。
ヒーローたちと殺せんせーは和解する。

ライダー1号「殺せんせー、どうやら我々は君の事を誤解していたようだ」
殺せんせー「そんな褒められても、来年地球を破壊するのはやめませんよ〜」
ライダー2号「それは心配ない。君の自慢の教え子たちが、きっと阻止してくれるだろう!」

烏間「ブレイバーズのヒーローたちの力をもってしても、奴を殺す事はできなかったか…」

殺せんせーと椚ヶ丘中学校3年E組の生徒たちはこうして帰って行った。

ライダー1号「しかしズバット、飛鳥五郎を殺害したのは確か神竜伸介ではなかったのか?」
ズバット「実は飛鳥が殺されたあの日、あの現場には神竜以外にも実はもう一人、
 飛鳥に銃弾を浴びせた人間がいた事がわかったんだ!」
ライダー2号「なんだって!?」
ズバット「その人間を捕まえない限り、俺の復讐の旅は終わらないのだ…!」

衝撃の事実が判明! 果たして、神竜伸介以外にもう一人いた真犯人とは!?

314ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/03/29(日) 11:12:34
≪タイトル未定≫

※ほとんどオリキャラのみで、今のところクロスオーバー要素はほとんどなし。

サラジアシークレットサービスの女スパイ、SSS3は、
「SSS(スリーエス)」のコードナンバーを持つエージェントたちの紅一点であり、
その美貌から、アフマド・アルハザード副大統領からも寵愛を受けていた。

そんなSSS3に、日本に上陸して牧村光平と北上紗希(仁科紗那)抹殺の命令が下る。
SSS3は、沢渡優香、朝倉慎哉、岡島雄大の3人を誘拐して人質に取り、
「もし他のブレイバーズの仲間に知らせたりすれば、人質の命はない」と脅迫して、
光平と紗希を指定場所の無人タンカーまでおびき寄せる。

SSS3「約束通り来たようね」
光平「みんなはどこにいる!」
SSS3「今から案内するわ。ついていらっしゃい。
 言っておくけど、シグフェルに変身したり、
 あのウーとかいう怪獣を呼び出したりしたら、
 即座に人質は殺すわよ」
光平「くっ、わかってる…!」
紗希「………」

光平と紗希は、SSS3に案内されて船内の薄暗い一室に案内された。
ちなみに紗希はさっきからずっと俯いて、無言のまま押し黙ったままだ。

光平「誰もいないじゃないか!?」

その時、天井から鋼鉄製の檻が降って来て、
光平と紗希は檻の中に閉じ込められてしまった。

光平「騙したな!!」
SSS3「フフフッ…まんまと罠にかかったね。
 もうすぐこのタンカーは爆発する。
 人質も後から冥土に送ってやるよ。
 あの世で再会するんだね!」
紗希「クククククッ…」

檻の中の紗希が突然笑い始める。

SSS3「何がおかしいの!?」
紗希「そんなこったろうと思ったよ!
 お生憎様だったね!!」

紗希は頭に被っていたカツラを脱ぎ捨て、
変装用のマスクを顔からベリベリッと剥ぎ取る。
なんとこの紗希は錦織佳代の変装だったのだ!

SSS3「お、お前は…!?」
佳代「残念だったね。さあ、沢渡さんたちが
 どこにいるのか喋ってもらうよ!!」

驚いたSSS3は、慌てて無線機で外部に連絡を取る。
だが……。

SSS3「こちらSSS3、応答せよ! 北上紗希は偽物よ!
 応答せよ! どうして返事がしないの!?
 ――まさか!!」

光平と佳代とSSS3がいる部屋には、
いつの間にか外からしっかり扉に鍵がかけられていた。
つまりSSS3は、仲間に裏切られて光平たちと一緒に
爆発寸前のタンカーに閉じ込められたのだ。

315ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/03/29(日) 11:13:07
SSS1「お前たち、最初からSSS3を始末するつもりだったのか?」
秘書N「あら、何かご不満ですか?」
SSS1「いや、別に。目的のターゲットさえ消去出来れば、私に異存はない」
秘書R「そもそもSSS3は口が軽いわ。あの女から何か機密が漏れやしないかと、
 副大統領も案じておられたのよ」
秘書N「SSS3、悪く思わないでね」

秘書Nと秘書Rは、前々からアルハザードの寵愛を受けるSSS3に嫉妬しており、
この機会に目の上のたんこぶを始末してしまおうと企んでいたのだった。

SSS3「ちきしょおおッッ!! NとRの仕業だね!!
 アタシをよくも裏切ったわねええ!!!」
光平「落ちつけ! まだ脱出のチャンスはある!!」
SSS3「お黙りィィッ!! このタンカーが吹っ飛んだら
 全てがおしまいなんだよ〜ッ!!」

目前に迫る死の恐怖でパニックに陥り泣き叫ぶSSS3を必死に宥める光平。
そんな時、厚い船板をぶち抜いて怪獣ウーとその肩に乗る本物の北上紗希が、
事前に打ち合わせた手筈通り救出に現れた。

紗希「光平くん! 錦織さん!」
佳代「グッドタイミングたよ北上さん♪」
紗希「さあ、早くウーの肩に乗って!!」

それから数10秒後、港に停泊していたタンカーは大爆発を起こしたのであった。

SSS1「これで天凰輝シグフェルもおしまいか。割とあっけないものだな」

翌朝、昏睡状態だったSSS3は、とある病院の病室のベットの上で目を覚ます。

SSS3「ここは…」
紗希「気がつきましたか?」
SSS3「あ、あんたたちは…??」

光平たちがタンカーから脱出する際、SSS3も一緒に助け出されていたのだった。

佳代「礼なら光平に言うんだね。あたしは放っておこうって言ったけど、
 "いくら悪人でも見殺しにはできない"んだってさ…」
光平「教えてほしい。優香や慎哉、雄大たち3人は今どこにいるんだ?」
SSS3「う…ううっ…(涙」

人生で初めて人の温かい心に触れたSSS3は改心し、
光平たちを今度こそ優香たちの本当の監禁場所へと案内する事に。
そして敵の銃弾から光平たちを庇って命を落とすことになる…。

316ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/03/29(日) 11:34:17
≪銀河皇帝、禁断の恋≫

ローエングラム王朝第三銀河帝国第二代皇帝アレクサンデル・ジークフリード・フォン・ローエングラムは、
惑星エンペリアスで出会った星間評議会の行政官研修生ユリア・エッフェンベルクと恋に落ちた。
実はユリアの正体は、旧ゴールデンバウム王朝最後の女帝カザリン・ケートヘン。
カザリンを自身の皇妃にと望むアレクに、母の皇太后ヒルダは猛反対する。

カザリンは、実際には血縁関係は無くとも、系図上はアレクの祖母に当たる女性であり、
「このような婚姻は人の道に外れる」というのである。

果たしてアレクとカザリン、二人の禁断の恋は実るのであろうか…。

317ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/03/31(火) 22:14:18
外宇宙編『二人皇帝、エンペリアスを目指す-6』を投稿しました。
おそらく次で完結できると思います。

>>936 ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2
>「暗殺教室」の方は、現在原作でいよいよ
>殺せんせーの正体とかが分かる過去編へと突入となっている。(殺せんせーに
>よれば、その命はどのみち3月までらしい)
おそらくテレビアニメ最終回は原作完結のところまでは到達しないでしょうから、
テレビアニメの終了時点から闘争の系統に参戦となれば、
まだ暗殺授業は続いていることになるでしょう。

>飛鳥五郎を殺したというもう一人の人物
>というのも気になる内容だ。
確かもう何年も前の事になると思うのですが、
『快傑ズバット』に関しては「最終回後の参戦」というルールに
特例を認めて除外するようにと名無しさんたちからクレームが出て、
それをアタシが強情に突っぱねて却下してしまったのですが、
ネタバレノートに投下した方式であれば、
「2月2日、飛鳥五郎と言う男を殺したのは貴様だな!?」の名台詞を
闘争の系統のシナリオの中でもズバットに言わせる事は可能かと思われます。

><<魔術師の帰還>>も、非常に面白い状況だった。
リー・ウェンの正体がヤン・ウェンリーと判明する、
展開上も重要なシナリオになります。

>そういえば、そういう設定じゃったな。アメリア大統領のズッキーニ・ニッキーニとは
>案外、政敵の関係なのかもしれない。
現在時点の「アメリア国」はアメリカ合衆国の隣辺りにある小さい国なのでしょうが、
『Gのレコンギスタ』の頃の時代になると、きっと急速に国力を伸ばして、
衰退した本家アメリカを吸収して乗っ取ってしまったのでしょうね。

318ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/03/31(火) 22:14:53
誤爆してしまいました…。

319ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/04/11(土) 21:23:08
※これはアタシが勝手に書いたシナリオですが、
もし凱聖クールギン様の方ですでに別の具体的シナリオが
出来あがっていらっしゃった場合は没にして頂いて結構です。

≪岩屋村編 序盤仮シナリオ案≫

異形忍 紅トカゲからの助言を受け、「仁科宗禎」なる人物について調べ始めた牧村光平。
朝倉慎哉の調べで、その「仁科宗禎」の生まれ故郷が東北・岩手県の過疎地域「岩屋村」である
ところまで突き止めた。

***海防大学付属高校・カフェテリア***

昼休み、学生食堂に集まった光平、慎哉、優香の三人は今後の事を相談する。

光平「今度の土日を使って、その岩屋村に行ってみようと思うんだ」
優香「うん、わかった。じゃあその日は腕によりをかけて
二人のお弁当を用意しておくんだから♪」
慎哉「おいおい沢渡、ハイキングに行くんじゃないんだぞ」
光平「いや、岩屋村には俺一人で行ってくるよ」
優香「えっ…?」
慎哉「なっ…!」
光平「これはあくまでも俺の個人的な事だし、
 みんなにまで迷惑はかけられない」
優香「でも…」
慎哉「そんな、水臭いぜ!」
光平「心配しなくても大丈夫だよ。東北の静かな田舎だっていう話だし、
 何も危ない事なんかないよ」

そこをたまたま近くを通りかかる錦織佳代。

佳代「岩屋村…?」

三人の会話から「岩屋村」という言葉を聞きとった佳代は、
しばらく様子を伺っていたが、その後いきなり光平の腕に飛びついた。

佳代「ならアタシが光平と一緒に行く!」
光平「佳代ちゃん!?」
慎哉「やれやれ、またお前か…(汗」
優香「ちょっと錦織さん! いきなり何なの!?
 光平くんに馴れ馴れしくしないでよ!!」
佳代「だって沢渡さんたちは今回は一緒に行かないんだろ?
 だったら光平とはアタシが代わりに一緒に行くよ。ねえ光平♪」
光平「…えっ? あ、ああ…そうだなぁ……」

光平の優柔不断な態度に、優香はブチ切れる。

優香「あらそう!! だったら勝手にすれば!!
 どうぞお二人でごゆっくり!!(怒」
光平「ちょ、ちょっと待てよ優香!?」

320ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/04/11(土) 21:23:42
翌朝の土曜日……。

***東京駅・東北新幹線ホーム***

佳代「なんで朝倉まで一緒にいるのさ!?(;一一) ジィー」
慎哉「なんたって光平のサポートは俺の役目だ。それに光平と錦織が
 過ちを犯さないようにしっかり見張る必要もあるからな!( ̄ー ̄)ニヤリ」
光平「なんだよ、"過ち"って…?(汗」
佳代「…ちぇっ」

朝、光平との待ち合わせの新幹線ホームにて、
慎哉も光平と一緒に現れたため、光平と二人っきりで
旅が出来ると思っていた佳代は当てが外れて
残念そうに地団太を踏む。

一方、麦わら帽子を深くかぶりサングラスをかけて
変装した沢渡優香が、柱の影からこっそりこちらの様子を見ていた。
それに佳代が気がつく。

佳代「沢渡さ〜ん、いつまでそんなところに隠れてるの〜!?」
優香「――!? あ、あら…これはまた皆さんお揃いで……。
 奇遇ねえ。オホホホホ………」
光平「優香、お前そんなところで何やってるんだ?」
優香「そんなのアタシの勝手でしょ!」
佳代「沢渡さんも岩手の方に用があるのよね〜」
優香「…え! ま、まあ…ね」
光平「しょうがないなあ…。それじゃあ一緒に行こうか、優香」
優香「う、うん…」

こうして光平、慎哉、優香、佳代の四人で
同じ新幹線に同乗し東北に向かう事になった。

慎哉「………」
佳代「なによ。アタシの顔になんかついてるの!」
慎哉「いやさ、お前が沢渡にも一緒に行こうって言うなんて
 意外だったからさ」
佳代「向こうは危険かもしれないし、
 勝手に一人で出歩かれても困るからね」
慎哉「何の話だ?」
佳代「別に。こっちの話し」

321ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/04/11(土) 21:24:46
実はこれには裏があったのである。
それは一昨日の夜のこと。

***江田島平八邸***

富樫「佳代、紹介しよう。こちらは破嵐財閥総帥・破嵐万丈氏だ」
万丈「破嵐万丈だ。はじめまして」
佳代「……(この人がメガノイド族を滅ぼした
 希代の快男児、破嵐万丈)」

破嵐万丈とその愛機ダイ・ターン3の活躍の噂は、
伊賀・月影の隠れ里で暮らしていた佳代の耳にも達していた。

江田島「佳代よ、お前は岩手の岩屋ダム建設工事の
 ニュースは知っておるな?」
佳代「はい。"税金の無駄遣いの象徴"だとかで
 マスコミから散々叩かれているアレですか」
江田島「野党の連中はこれ幸いにとマスコミの報道に便乗して
 与党を攻撃する材料に使っておるが、岩屋ダムの事業は
 洪水調節、灌漑、水力発電の三つを目的として、現地の
 振興と発展にはどうしても必要な物だ。…ま、今は
 この点についてはどうでもよい」
万丈「その事業の入札で、うちの傘下の建設会社が
 落札してね。近隣住民への説明や自然環境については
 充分に配慮させてもらったつもりだよ」
佳代「それで、その岩屋ダムに何か?」
万丈「事前調査のために現地に向かった
 うちの会社の人間が、まるで神隠しにでもあったか
 のように失踪した」

万丈の話によると、現地調査に向かったダム技術者の何人かが、
ダム建設予定地近くの岩屋村に入った時点で、ぷっつりと
連絡が途絶えたのだという。

富樫「岩手県警も懸命の捜査を続けているが、
 何しろその岩屋村というのが、よそ者には冷たい
 排他的な地域で、警察の行動にも極めて非協力的だ。
 そのため捜査は難航している」
江田島「佳代よ、お前は岩屋村に向かい、
 現地では破嵐万丈の指示に従って
 事の真相を調べてまいれ」
佳代「承知いたしました」

322ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/04/11(土) 21:25:20
こうして光平たち3人と一緒に岩屋村へと向かう事になった佳代なのだが、
盛岡に向かう新幹線の車中では、さらに一人、意外な人物と遭遇した。

朱音「あら光平くん、それにみんなもお揃いで」
光平「朱音ちゃん!?」
優香「朱音先生!?」
佳代「――!!」

旅行用のトランクケースを片手に旅の装いをした、
光平たちのクラスの担任教師・千坂朱音とバッタリ遭遇。

慎哉「朱音ちゃんも東北に?」
朱音「そうよ。岩手県の岩屋村に
 抜群の美肌効果がある隠し湯があるそうなの。
 これを見てみて♪」

朱音は荷物の中から観光ガイドを取り出し、
岩屋村の温泉記事を光平たちに指し示す。

優香「あっ、本当だぁ…」
光平「でも奇遇ですね。実は俺たちも
 岩屋村に行くところなんですよ」
朱音「あら本当に? そうしたら向こうで
 また会うかもしれないわね」
慎哉「よければ朱音ちゃんも一緒に行こうよ」
佳代「――なっ!?」

佳代は慌てて慎哉の袖を引っ張り、
小耳に何事かを呟こうとする。

慎哉「なんだよいきなり!?」
佳代「よした方がいいって…!」
慎哉「なんでだよ?」
佳代「それは……」

実は千坂朱音の正体が光平たちを監視している
天童のくノ一である事を知る佳代だったが、
その事情をここで彼らに説明するわけにもいかず
困ってしまう。

朱音「遠慮しておくわ。せっかくのお友達同士の
 水入らずの旅なんだし、教師なんかが一緒に
 いたりしたら息が詰まるでしょ」
光平「そんなことはないですよ」
朱音「気にしないで。向こうでまた会いましょ」

こうして光平たちはいったん朱音と別れた。

優香「朱音先生、そんな遠慮しなくてもいいのに…」
慎哉「朱音ちゃんも水臭いよなあ…」
光平「きっと朱音ちゃんも一人でゆっくりしたいんだよ。
 無理強いしちゃ気の毒だ」
佳代「………」

323ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/04/11(土) 21:26:06
***盛岡駅・路線バス乗り場***

盛岡に到着した光平たちは、駅前のバス乗り場で
岩屋村行きのバスが来るのを待っていたが…。

佳代「あっ、ゴメン! さっきトイレの中に忘れ物をした!」
優香「ええっ!?」
慎哉「おいおい、もうじきバスが来ちまうぞ!
 これを乗り逃したら次のパス2時間後なんだからな!」
佳代「先に行ってて! 後から追い付くから!」
光平「佳代ちゃん!!」

佳代はすぐに走り去って行ってしまった。

優香「なんなのあの娘! 勝手に私たちについてきたくせに!」
光平「………」


***盛岡市菜園・某百貨店屋上***

盛岡市街地唯一の、創業140年を誇る老舗百貨店の屋上にある看板の双方の隅の上に、
くノ一姿の錦織佳代と千坂朱音が睨みあうように立って対峙している。

佳代「いったい何しに来た?」
朱音「言ったでしょ。美肌効果のある温泉に入りに――」
佳代「とぼけるなッ!! どうせ天童のジジイから
 何か命じられて来たんでしょーが!」
朱音「そういう貴女こそ、江田島の御老体から
 何を命じられてきたの?」
佳代「言っておくけど、光平たちがここに来たのは
 ブレイバーズの任務とは何も関係がないんだ!
 とんだ取り越し苦労だったね」
朱音「フフッ…果たしてそうかしらね」
佳代「どういう意味だ!?」
朱音「光平くんたちが岩屋村に行くのは、
 "仁科宗禎"という人物について調べるため…。
 沖縄で光平くんたちを襲った闇の魔人が、
 それに何か関わっているのだとすれば…」
佳代「――!! 今も光平たちの身が危ない!?」

佳代は慌てて看板の上から飛び降りて、
ひとまず朱音の事は放っておき、
忍びの鍛えられた脚を使い目にも止まらぬ速さで
盛岡のビル街を駆け抜けていく。

朱音「フフフッ…さあて、岩屋村ではどうなることかしらね。
 しっかりと見定めさせてもらうわよ」

果たして岩屋村では、光平たちを何が待ち受けているのであろうか…。

324ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/04/14(火) 22:12:09
≪砂漠の姫の来日≫

宇都宮での聖天子暗殺未遂事件を解決した静弦太郎と霧島五郎、
そしてそのお目付け役の藤森典子も含めた三人の一行は、
目的地の関門海峡に向かう途中、せっかくの通り道なので、
国家警備機構の本部にも一応顔を出しておこうと東京に立ち寄る。

その途中、滑らかな褐色の肌と長いプラチナプロンドの髪を持つ一人の美少女が
独立幻野党の怪獣ロボットに襲われている現場に偶然遭遇。
その美少女は、お忍びで単身来日していたアルジェの石油王一族の令嬢、
フィリナ・クラウディア・アルシャードであった。
独立幻野党は、活動資金確保のための営利誘拐を目的としてフィリナを狙ったのだ。

アイアンキングに変身した五郎と共にフィリナを守る弦太郎。
苦戦したところに突然現れたのは、謎のヒーロー・シグフェルだった。
シグフェルはあっという間に怪獣ロボットを撃退して、
一瞬だけフィリナと目を合わせたかと思うと、無言のまま立ち去って行った。

弦太郎「なんだあの野郎! いきなり出て来て
 いいところだけかっさらって行きやがって!」
フィリナ「あれがシグフェル……」
弦太郎「……?」
典子「……(キレイ。まるでアラビアンナイトの物語から抜け出してきた
 砂漠の国のお姫様みたいだわ…)」

フィリナの美しさについうっかりと見とれる典子だったが、
シグフェルを見たフィリナの反応と態度に何か引っ掛かるモノを感じた弦太郎。
まずはともかく、独立幻野党に狙われているであろうフィリナに対して身辺警護を申し出る。
しかしフィリナはその申し出を拒絶した。

フィリナ「今回はプライベートで来ておりますので、
 身辺警護も接待の類も一切結構だと、事前に矢吹会長を通じて
 日本政府にもお願いしてあるはずです」
弦太郎「そうはいかねえなあ! 石油王のお嬢様だか何だか知らねえが、
 独立幻野党に狙われている人間にあっちこっち勝手に出歩かれても困る!」

フィリナの泊まっているホテルを見張る弦太郎たちだったが、
機転を利かしたフィリナにまんまと逃げられてしまう。

五郎「大変だ弦の字! 砂漠のお姫様が
 ホテルのどこにもいないぜ!」
弦太郎「ちきしょう! やられた!」

国家警備機構本部に戻った弦太郎たちを待っていたのは、
内閣安全保障室長の土橋竜三だった。
そこで彼らは土橋の口から、フィリナの従弟である
牧村光平の存在を知らされたのであった。

弦太郎「この日本に石油王一族の隠し子がいたとはねえ…。
 それで来日を公にできなかったってわけだ」

325ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/04/14(火) 22:13:10
一方、やっとのことで静弦太郎たちの尾行と監視を撒いたフィリナは、
朝倉家に到着。光平たちと再会する。

光平「久しぶり、フィリナ」
フィリナ「思ったよりも元気そうね光平。さっきは助けてくれてありがとう。
 でも正直驚いたわ。あれがあなたの変身した姿なのね…」

実はフィリナは慎哉から国際郵便で手紙を受け取り、
来日前に光平がシグフェルである事を知っていた。
イーバとの戦いに身を投じつつも、
否応なしにブレイバーズとGショッカーの戦いにも巻き込まれ、
光平を改造した張本人である東条寺理乃のその後の行方もまったく掴めず、
途方に暮れていた光平たちは、フィリナに事情を打ち明け相談することにしたのだ。
しかし当のフィリナにも、正直これは手に余るというか、
どうすればよいのか見当すらつかないことであった。
とりあえず、アルシャード家の息のかかった信頼できる医療研究機関にて
光平の身体を解析して調べてみる等の選択肢も含め、
時間をかけてじっくりと解決策を考えてみようというところで話はまとまる。

一方、シグフェル出現の報は、スマートブレイン本社にも届いていた。

村上「これは妙ですねえ。今までイーバが出現した場所にしか
 原則として現れなかったシグフェルが、どうしてアルシャード家の
 令嬢の危機を救いにわざわざ現れたのでしょうか…」
ゴメス「幻の月光とは以前に中近東で一緒に暴れまわった仲です。
 そちらの方面からは私が当たってみましょう」

その会話の内容は、ネロス帝国・ヨロイ軍団爆闘士ガラドー配下の"影"が
密かに本社ビルの壁に張り付いて盗聴していた。

影「直ちに戻って軍団長に報告しなくては!」

地上に飛び降りた"影"は、すぐに急いでゴーストバンクへと戻る。
しかしそれに気づいていない村上社長たちではなかった。

村上「どうやら下の下な鼠がちょこまかと嗅ぎまわっているようですねえ」
ゴメス「今のはおそらくネロス帝国配下の下忍ですな。
 努々ご油断あるべからず」

シグフェルにフィリナ誘拐を邪魔され怒り心頭の幻の月光は、
接触してきたキャプテン・ゴメスの誘いに乗り、一時的にGショッカーと手を組む事に。

326ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/04/14(火) 22:14:18
翌日、フィリナの希望で東京観光に出かける光平たち。
それをつかず離れず護衛する静弦太郎と霧島五郎。
そしてフィリナを狙うオルフェノク&幻兵団、そしてネロス帝国。

(ここで何か一騒動起こる予定)

フィリナと光平たちはそれを無事に乗り切る。
その後の夜、日本の財界関係者にフィリナ来日の情報が漏れてしまい、
不本意ながらもフィリナは財界のパーティーに出席しなければならない羽目に。
沢渡優香を同伴者として連れて行くことにしたフィリナだったが、
高価なドレスに着替えて一緒に出席した優香は、
パーティー会場でジュースと間違えてカクテルを飲んでしまう。

優香「ふぃ〜りなさああん…(///)」
フィリナ「優香、貴女お酒飲んだわね!?」

酔っ払った優香を介抱するため、用意された部屋に入ったフィリナと優香だったが、
そこでついに二人はGショッカーに拉致されてしまうのだった。

※現時点で考えているシナリオの大まかな全体の流れは以上の通りです。
細かい部分はもちろん変更して構いません。
また今回も、ブレイバーズとGショッカーはシグフェルの正体を
突き止める事が出来ないままシナリオは終わります。

327ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/04/15(水) 22:39:51
≪魔術師の帰還 その後の顛末≫

>>312の続き。

海防大学付属高校に歴史科担当教諭兼民俗研究会顧問として勤務する
リー・ウェンの正体が、実はあの銀河系戦史にその名を轟かせる
英雄ヤン・ウェンリー提督が、黄泉がえり現象により
現世に復活した姿であった事が判明した。

雄大「エ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ッ!!
 リー・ウェン先生の正体が実は
 あのヤン・ウェンリー提督ゥゥッ!!?」
慎哉「―バカッ!! 声が大きいよ!」
雄大「…す、すみません(汗」
紗希「リー・ウェン先生、辞めちゃうのかな…」
佳代「残念だけど、正体がバレた以上、
 もうあたしたちの前にはいられないと思う…」
優香「先生の歴史の授業、とっても解りやすいし
 楽しくて好きだったのに…」
光平「寂しくなるな……」

光平たちが「リー・ウェンが教師を辞めてしまうのでは…?」と噂話をしている一方で、
その日もリー・ウェンことヤン・ウェンリーはいつものように
教職としての勤務を終えて職場からの帰宅の途につこうとしていたが、
背後から怪しい男が自分を尾行している事に気がつく。
シェーンコップに連絡を取り、その怪しい男を逆に路地裏に誘い込んで、
仲間たちと一緒になって取り囲む。

怪しい男「――!!」
ヤン「私に何か用かい?」
怪しい男「さすがは名将として名高いヤン・ウェンリー提督。
 ご無礼の段は何卒ご容赦を」
ブルームハルト「いったい何者だ! また地球教の手先か!?」
怪しい男「いや。私めは天童菊之丞が配下、鳴海多門めにございます。
 当方の主人が、是非ともヤン提督にお目にかかりたいと申しております」

突然の天童からの面会の申し出。
ヤンの仲間たちは猛反対する。

パトリチェフ「ヤン提督、行ってはいけません!」
フィッシャー「もしこれが提督を亡き者にせんとする
 天童の陰謀だったらどうします!?」
ヤン「天童が私を殺すつもりなら、とっくの昔にやっている。
 もし私が会談を拒否すれば、その時こそ天童は強硬手段に出てくるだろう。
 できるだけ無駄な血は流したくない。ここは向こうの申し出に応じよう」

こうしてヤンは天童菊之丞邸を訪問する事に…。
天童邸は薔薇の騎士(ローゼンリッター)連隊が包囲しつつ周辺に待機し、
もし万一"ヤンが邸内にて謎の不審死を遂げた"などという事態が発生しようものなら、
薔薇の騎士(ローゼンリッター)連隊は一丸となって天童邸に突入し、玉砕する構えである。
天童菊之丞とヤン・ウェンリーとの対談は、緊迫した雰囲気の中で行われた。

菊之丞「一度は志半ばにして倒れた者が、幸運にして再び現世に舞い戻ったともなれば、
 "あの時に潰えた夢よもう一度"と考えるのが男子の本懐ではござらぬかな?」

天童菊之丞は、あのジョアン・レベロも同じように考えたように、
いずれヤンが政治的権力を握って日本の国家体制をも揺るがすのではないかと
警戒していた。しかしヤンは自己流のジョークで、菊之丞の抱く疑念に正面から答える。

ヤン「そうですねえ…。私なら"たくさんの本に囲まれつつ、
 のんびり気ままな年金生活を享受する…"。今度こそ
 この念願を叶える事こそが、今の私の本懐です」
菊之丞「フフフッ…さようか」

これにはさすがの天童菊之丞も苦笑するほかなかった。

菊之丞「なればヤン・ウェ――いや、リー・ウェン教諭。
 当面はまだ海防大学付属高校にて誰にも遠慮せずに
 引き続き教職を続けられてはいかがかな?」

328ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/04/15(水) 22:40:49
***東京・銀座 BAR JESSICA***

ヤン一党の溜まり場兼アジトの一つとなっている
酒場「BAR JESSICA」に集まった仲間たち。
天童菊之丞との会談が終わったヤンは、
その内容を皆に報告した。

チュン・ウー・チェン「天童菊之丞がそのような事を…」
シェーンコップ「おそらく天童は、自分の目が届いて常時監視できる位置に
 ヤン提督を置いておかないと安心できないんでしょうなあ」
ビュコック「…それで、ヤンよ。お前さんはどうするつもりなんじゃ?」
ヤン「天童菊之丞の言うとおり、このまま今の場所で教職を続けようと思います。
 もし私が姿を消そうとすれば、天童は手段を選ばずに
 私を今の場所に押し留めようとするでしょう。
 そうなればまた無駄な血が流れます。それを防ぐためにも…」
ビュコック「うむ。まずはそれがよかろうて」

それにしても今回の事件では、ヤンたちにとっても
奇想天外な事実が次々と露呈した。

ヤンこと表の顔リー・ウェンが教師として務める海防大学付属高校の
生徒である牧村光平が、実はブレイバーズに所属するスーパーヒーローの一人、
天鳳輝シグフェルだったのだから…。
そして同じく同校生徒でもある錦織佳代は、
あの天童菊之丞とも双璧を成すフィクサーにして
日本の首領(ドン)と恐れられる江田島平八に仕えている月影一族出身のくノ一。
そして北上紗希も、ブラックテクノロジーを司るウィスパードとして
国際傭兵組織ミスリルの保護プログラム下にあり、破嵐財閥の総帥である
破嵐万丈から後見を受ける身でもある。
朝倉慎哉、岡島雄大、沢渡優香は特に何の特殊能力も持たない一般人だが、
光平たちとは固い絆で結ばれた協力者であり、光平たちを通じて
他のブレイバーズの歴戦のメンバーたちとも今では親交が深い。

リー・ウェンのよく知る教え子たちが、皆が皆揃いも揃って
意外な重要人物だったのだから、世の中は狭いし侮れない。
(そして一番油断がならないのは、リー・ウェンの職場の同僚でもある
女教師の千坂朱音が、実はブレイバーズを監視する天童の女間者だったことだが…。)

水面下で地球教と戦うヤン一党にとっても、
比較的近くにいる光平たちは無視できない存在となっていたのだ。

329ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/04/15(水) 22:41:37
マシュンゴ「その後ブレイバーズからは何も言ってきませんか?」
ヤン「うん。何も言ってこない」
イワン・コーネフ「意外に薄情な奴らですねえ。まさか彼らも
 ヤン提督の名声を知らないわけじゃないでしょう」
ヤン「天童は、私がブレイバーズと結び付くのをひどく警戒している」
マシュンゴ「それで向こうも余計な疑念を持たれたくなくて
 今は遠慮してるという事でしょうか?」
ヤン「それもあるかもしれないが、ブレイバーズは今回の件で
 我々の事を信頼してくれたようだ。それで余計な接触は控えているんだろう」
シェーンコップ「例の提督の学校での教え子たちはどうです?」
ヤン「光平君たちかい? 彼らはとってもいい子だよ」
シェーンコップ「情が移りましたか?」
ヤン「悪いかい?」
シェーンコップ「いえいえ、むしろその逆です。
 彼らとは大いに仲良くなって、これまで以上に師弟の絆を
 しっかりと築いてもらいたいものですな」

黄泉がえる前の生前の頃から、元々シェーンコップは
ヤン・ウェンリーが権力の座につく事を望んでいる節があり、
よくヤンに対して権力奪取を嗾けていた。
用意周到な陰謀家の一面も併せ持つシェーンコップにとって、
何の因果かこの世に再び自分たちが生き返った事は、
以前ヤンが地球教に暗殺された事で一度は潰えた
自分の夢を今度こそ叶える絶好の機会に他ならない。

奇しくも天童菊之丞が最も危惧している事を実現しようとしている人物こそが、
このワルター・フォン・シェーンコップその人に他ならなかった。

ヤン「おいおいシェーンコップ、まさか光平君たちを
 自分の野望のために利用しようっていうんじゃないだろうな?」
シェーンコップ「そこまでは言いませんがね。
 いずれブレイバーズとは堂々と共同戦線を張る日が
 必ず来ますよ。その時のためにも彼らの信用を今のうちから
 勝ち得ておくことも必要だとは思いますがねえ」

すでにシェーンコップの頭の中には、ブレイバーズの組織をも
「ヤン・ウェンリーに宇宙の覇権を握らせるプラン」のために
とことん利用する構想が出来上がりつつあるようである。
ヤンは「やれやれ」とため息をつきつつ、
酒の入ったグラスを傾けるのだった。

330ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/04/15(水) 22:42:11
翌日……。

***海防大学付属高校***

リー・ウェン「授業が始まるぞ! みんな席に着きなさい!」

世界史のカリキュラムの時間が始まろうという時に、
教室の生徒たちが皆揃って、悲しそうな表情で
教卓に立つリー・ウェンをじっと見つめている。

リー・ウェン「どうしたんだみんな、
 そんな今にも泣きそうな顔なんかして…??」
生徒A「先生! 辞めちゃうって本当なんですか!?」
生徒B「辞めないでください先生!」
慎哉「俺たちはみんなリー・ウェン先生の事が大好きなんだよ!」
優香「先生の歴史の講義がもう聞けなくなっちゃうなんてイヤです!」
光平「リー・ウェン先生!!」
リー・ウェン「…辞める? いったい誰が辞めるって言うんだ?」

クラス全員「「「……え!?」」」

教室にいる生徒全員の目が点になった…ww。

佳代「…じゃあ、先生辞めるんじゃないの??」
リー・ウェン「ただでさえ中高年には再就職が厳しい
 このご時世に辞めるわけなんかないだろう。
 バカな事を言ってないで、さっさと授業始めるぞ」

次の瞬間、教室中から生徒たちの喜びに満ちた
歓喜の声が溢れた。

生徒全員「「「やったああっっ!!!!!!」」」

リー・ウェン「いきなりうるさいぞお前たち!
 静かにしなさい! 隣の教室に迷惑だ!」

紗希「よかった……」

リー・ウェン「……(ありがとう。私の大事な生徒たち)」

こうして海防大学付属高校歴史科担当教諭リー・ウェンは、
これからも引き続き今の職場に留まり続ける事になったのだった。

もう一つの新たな銀河の歴史が、また一ページ。

331ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2015/04/16(木) 14:12:43
<<特捜エクシードラフト×ハイスクールD×D他:タイトル未定>>

平和を愛し、友情を信じ、人の命を守る為に犯罪に立ち向かう、警視庁特別救急警察隊。
通称“レスキューポリス”。その中の部隊の一つである特別救急警察隊=
エクシードラフトの隊長である叶隼人は、愛機であるバリアス7を走らせながら
街のパトロールを行っていた。

隼人「ん、あれは・・・・?」

隼人がパトロールをしていると、金髪の少女が不良少年に絡まれて
困っている所だったので、隼人は少女を不良少年達から助け出す。

アーシア「ありがとうございます。私はアーシア・アルジェントと言います」

アーシア・アルジェントという名の少女は、兵藤一誠という少年と
買い物(デート)をしていた所、うっかりはぐれて絡まれていたという。
そこへ、件の少年である兵藤一誠が現れ、彼からもお礼の言葉を聞くと
隼人は彼等と別れて、パトロールに戻った。

数日後、都内に新しくオープンしたショッピングモールで火災が発生し
ゴーゴーファイブとエクシードラフトに出動要請が下りる。隼人は隊員
である村岡耕作と大熊拳と共に現場へと出動した。

一方、ショッピングモールではあちこちで火事が起こり、壁や天井が
崩れたりとショッピングモールに来ていた人々は傷を負ったりと大混乱と
なっていた。そんな中、傷ついた人々を助けようと動いている者達がいた。

一誠「うぉぉぉぉぉ!!」

それは数日前、隼人が会った一誠達オカルト研究部のメンバーだった。
彼らも新しくオープンしたショッピングモールに買い物で来た所、巻き込まれた
のである。一誠達、オカルト研究部は実は全員悪魔であり、正体を隠しつつ
人々の救助を行っていた。だが、この火災は事故によるものではなかった。

一誠「何だ、アイツらは!?」
リアス「あれは・・・災魔一族にオルグ!」
コボルダ「貴様ら・・・只の人間ではないな!?」
シュテン「我々の邪魔をするのであれば、何であろうと排除するのみ!?」

ショッピングモールで火災を起こしたのは、Gショッカーの傘下となっている
災魔一族の次男である獣男爵コボルダとハイネスデュークオルグの1体
シュテンだった。実は彼らは、ザンギャックの皇太子ワルズ・ギルとちょっとした
トラブルを起こしてムシャクシャしていたので、憂さ晴らしに配下のサイマ獣と
オルグを使って、ショッピングモールを襲わせたのである。

リアス「皆、彼等をこのままにしておくわけにはいかないわ!倒すわよ!」
オカルト研究部一同「了解!」

修行を積み、様々な敵と戦ってきた一誠達オカルト研究部の面々だが
黄泉還ってから一層強くなったサイマ獣とオルグに苦戦する一誠達。
そんな中、シュテンの配下であるオルグの1体タービンオルグが、
アーシアに向けて攻撃しようとしていた。。一誠が駆けつけようとするが、
相手をしているコボルダに阻まれてしまう。だが、タービンオルグの攻撃は
アーシアに届かなかった。

シンクレッダー「エクシードラフトだ!これより破壊活動を行っているサイマ獣と
 オルグの排除を行う!」

現れたのはパワードスーツを実装したエクシードラフトだった。いち早く現場に
駆けつけた隼人、耕作、拳の3人はシンクレッダー、ドラフトブルース、ドラフトキース
にそれぞれ実装し、ショッピングモール内へと急行。そこでアーシアを攻撃しようとする
タービンオルグを見て、リボルバックG-3を撃って阻止したのであった。

その後、ゴーゴーファイブも駆けつけ、オカルト研究部、エクシードラフト、ゴーゴーファイブの
協力によりショッピングモールを襲ったサイマ獣とオルグは倒された。
(コボルダとシュテンには逃げられたが)

隼人「まさか、この前会った君達が、悪魔だったとは驚いたなぁ」
リアス「今回の件を含めて、うちの部員がお世話になりました。 
 特にアーシアの命を救って下さり感謝いたします」
耕作「(こんな可愛い女の子達が、悪魔だなんて信じられん)」
拳「(うんうん)」

事件後、隼人達はヘルメットを脱ぎ、オカルト研究部の面々と言葉を
交わす。かつてエクシードラフトは大門巌という強大な悪魔と戦った事が
あるが、同じ悪魔でも彼らからは邪悪な気配は無く、信用に足り得ると
隼人は感じるのであった。

332ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/05/08(金) 16:11:09
≪シグフェル、ついにブレイバーズの仲間となる。-1≫

謎のヒーロー、シグフェルの正体は牧村光平と判明した。
シグフェルの正体を暴いたエゴスのホウタイ怪人とその弟悪魔ロボットは
バトルフィーバーJによって倒され、またコルベット准将も死亡し、
ロゴス系の連邦軍部隊は胡散霧消に近い形で日本から引き揚げて行った。

そして光平たちの側にも、これまで知り合って来た多くの人間が
実はブレイバーズ所属のヒーローたちであったことが明らかとなったのである。

それから何事もなく平穏無事に数日が経過した。

佐原「我々に光平君を強制的に入隊させる権限はない。
 彼がブレイバーズに参加するかどうかは、あくまで彼自身の
 自由意志である事が大前提だ」
剣持「私が説き伏せます」

ブレイバーズでは剣持隊長が村中隊員を伴って海防大付属高に赴き、
光平への説得にかかることに。
一方Gショッカーも、スマートブレイン社長・村上峡児が、
知人である海防大学理事とのコネを利用して、一足先に光平に接触していた。

村上「牧村光平君、我々偉大なるGショッカーは、
 君を歓迎します!」
光平「お断りします! 帰ってくださいッ!!」
村上「君の親しい人間にも災いが及んでもよいのですか?
 落ち着いてよく考えることです…」

今度は放課後のテニス部の練習時に、剣持隊長と村中隊員が
光平に接触しに現れた。

剣持「スマートブレインの村上が君に会いに来たそうだな?」
光平「はい…」
剣持「何を言われたのかは聞かなくても大体想像がつく。
 Gショッカーに入れば最高の待遇とポストを用意する。
 しかしもし拒否すれば、君の身近な人間にも危害を加える。
 そんなところだろう?」
光平「………」
剣持「単刀直入に言う。ブレイバーズに入隊しろ。
 それが君自身のためでもある」
光平「俺のシグフェルとしての力に利用価値があるからですか?」
剣持「自惚れるな。正体不明の異能の力を持つ一民間人に
 これ以上勝手に外を歩き回られては我々としても迷惑する。
 それだけのことだ!」
光平「…なっ!?」

ここで近くから話を聞いていた慎哉が憤って中に割って入る。

慎哉「さっきから黙って聞いてりゃあ!
 そんな言い方ってあるかよ!」
光平「…慎哉!?」
剣持「君は?」
慎哉「海防大学付属高校2年A組、朝倉慎哉です!」
剣持「光平君の同級生か」
慎哉「アンタたち連邦軍がシグフェルに…光平にした仕打ちッ…。
 よもや忘れたとは言わせないぜ!!」

慎哉の言う「仕打ち」とは、
恐らくコルベット准将の部隊の犯した
数々の非道な所業の事を言っているのだろう。

村中「あれはコルベット准将が勝手に――」
剣持「よせっ!」

釈明しようとした村中隊員を制止する剣持。
仮に今ここで"ブレイバーズ派とロゴス派の対立"という
地球連邦軍内部の複雑な構造関係を説明したところで、
一介の市民である慎哉には理解できないであろう。
むしろかえって責任逃れの言い訳にしか聞こえないに違いない。

村中「しかし隊長…」
慎哉「光平はアンタたちには渡さない!
 今日はもう帰ってくれ!」
剣持「また来る」

333ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/05/08(金) 16:11:51
こうして剣持たちが諦めて帰ろうとしていたその時、
近くの道路を猛スピードで通行した黒塗りの怪しい車から
学校のテニスコートや校門めがけて銃が乱射された。
Gショッカーからの光平に対する警告だ。

剣持「危ないッ! みんな伏せろォッ!!」

剣持の機転で幸い死者や重傷者は出なかったが、
生徒たちの中から軽い怪我人が数名出てしまった。

光平「……!!」
剣持「これで解っただろう。君がシグフェルである以上、
 君自身の意思に関わらず、周囲の人間を危険に晒すことになる。
 これ以上他人を巻き込むな。このけじめは自分でつけるんだな」
光平「くっ…!!」
慎哉「待てよ光平!!」

惨状を目の当たりにした事と、剣持の言葉のダブルパンチで
居た堪れなくなった光平は、ショックでどこかへ駆け出してしまったのだった。

帰りの車の中で二人きりで話す剣持と村中。

村中「隊長、少し言い過ぎだったのでは…?」
剣持「…かもしれん。だが、俺たち大人がしてやれる事は、
 子供が道に迷った時に正しく導いてやることだ」

夕暮れ時の河川敷…。
学校から帰宅途中の光平は、一人で斜面の上に仰向けに寝転がり、
ただボーッと沈みゆく夕日を眺めていた。

光平「………」

そこをたまたま通り掛かったのが、車で洗濯物の配達途中だった
乾巧と園田真理の二人である。

真理「巧、あの子確か…」
巧「あいつは…」

『西洋洗濯舗 菊池』は朝倉家も時折よく利用しており、
巧と真理は光平の事を常連客として顔を覚えていた。
気になった二人は車を止めて光平の側に寄る。

巧「おい、どうした?」
光平「あなたは確か…愛想の悪いクリーニング屋さん?」
巧「"愛想の悪い"だけ余計だッ!!」
光平「す、すみません…(汗」

光平から落ち込んでいる事情を聴く巧と真理。
元々は亡き父のような外交官を目指して夢を抱いていた事、
そして最近いろいろな事が起こり過ぎて困惑しており、
どうしたらよいものか道に迷っている事を
光平は巧たちにありのままの心境を吐露した。

話を聞いた巧も、かつて自分は夢を持てなかった事、
そして今は「世界中の洗濯物が真っ白になるみたいに
皆が幸せになりますように」という夢を持つに至った
経緯などを語り、光平にアドバイスするのであった。

光平「ありがとうございます。おかげで気持ちが楽になりました。
 ええっと……」
巧「乾巧だ」
真理「私は園田真理よ。改めましてヨロシクね」
光平「俺は牧村光平です」
巧「よく知ってるよ」
光平「え…?」

334ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/05/08(金) 16:12:30
こうして巧たちと別れた後、気持ちが吹っ切れた光平は、
その日の晩に一人で某廃工場跡に赴き、村上峡児たちを呼び出して
ハッキリとGショッカーへの参加拒絶の意思を表明したのだった。
当然の如く村上は激怒!

村上「この私に恥を掻かせたからには…命はない!!」

地獄大使の変身したガラガランダ、村上の変身したローズオルフェノク、
天王路博史の変身したケルベロスⅡの三体の邪将が、
一斉に光平の息の根を止めようと襲いかかる。
光平もシグフェルに変身して応戦するが……。

ガラガランダ「温いッ! 温いわァッ!
 貴様はこのわしを誰だと思っておる!
 仮面ライダー1号2号と死闘を繰り広げた
 地獄大使様だぞ!!」
ケルベロスⅡ「シグフェル、君のパワーは確かに凄まじい。
 だがいかんせん君には経験不足が目立つのだよ」

歴戦の猛者であるGショッカー大幹部たちの猛攻の前に、
シグフェルは成す術もないまま一方的に弄られ続け、
ついにはダメージで変身も解除され光平の姿に戻ってしまう。
ローズオルフェノクが倒れた光平の首を片腕で掴んで
じわじわと締め上げる。

ローズオルフェノク@村上の影「さあ、もう終わりです」
光平「ぐあああああッッ!!!」

光平危うしッ!
その時――。

EXCEED CHARGE!!

電子音声と共に突然現れた円錐状の赤い光と共に
放たれた飛び蹴りが、光平の窮地を救った。

ローズオルフェノク@村上の影「お前は…乾巧!」
ファイズ「うちのお得意さんにこれ以上ちょっかい出すのは
 やめてもらおうか!」

ローズオルフェノクたちを牽制しつつ、首絞めから解放されて
床に落ちて咳き込んでいる光平を気遣うファイズ。

ファイズ「よっ、大丈夫か?」
光平「その声は…もしかして乾さん!?」

乾巧の正体を知りびっくりする光平。

ファイズ「まだやれるな?」
光平「勿論です!」

光平は再びシグフェルの姿に変身した。
すると周囲はいきなりライトアップされて一気に明るくなり、
なんといつの間にかブレイバーズの全ヒーローが集結していて
逆にローズオルフェノクたちを完全に包囲していたのだった。

ガラガランダ「ぐぬぬぬッ…貴様らいつの間に!?」

335ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/05/08(金) 16:13:26
ボーグマン(チャック)「光平、お前の意思と覚悟のほど、
 しっかりと聞かせてもらった!」
シグフェル「チャックさん!?」
セーラームーン「シグフェルは…いいえ、光平くんはもう私たちの
 大切な仲間よ! 邪悪なあなた達なんかに手出しはさせない!」
ボウケンレッド「シグフェル、これは本来君が持つべき物だ。
 受け取ってほしい」
シグフェル「これは……」

ボウケンレッドから手渡され、再び愛剣フレアセイバーを手にするシグフェル。
フレアセイバーと一体化したシグフェルのパワーは何十倍にも膨れ上がるのだ!

ケルベロスⅡ「村上君、この場はひとまず…」
ローズオルフェノク「ぬぅぅっ……」

形勢不利を悟ったローズオルフェノクたちGショッカー大幹部は、
無念ながらテレポートで撤退した。

シグフェル「みんな……」
剣持「ようこそブレイバーズへ!」

こうしてシグフェルこと牧村光平は、
正式にブレイバーズの仲間となったのだった。

336ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/05/08(金) 17:56:23
≪シグフェル、ついにブレイバーズの仲間となる。-2≫

ブレイバーベースでは、早速牧村光平本人の同意の下、
科学陣スタッフによるシグフェルの身体の解析作業が開始された。
これは光平本人も元から望んでいた事であった。
しかしブレイバーズの誇る最先端の科学技術力を持ってしても、
シグフェルのパワーの秘密に迫る事は困難を極めた。
分かった事と言えば、シグフェルはまさに「戦うためだけの生体兵器」であるが如き
存在であるという事ぐらいであった。

佐原「光平君、落ち着いて聞いてほしい。
 残念ながら今の我々の科学力では、
 君の肉体を元に戻す事は不可能だ。
 お役にたてず申し訳ない…」
光平「いえ、気にしないでください。
 ショックじゃないと言えば嘘になりますけど、
 これでスッキリしました」

もう一つ、ブレイバーズにとって残念だった点は、
謎の怪物群「イーバ」の正体について、シグフェルから何か情報を得られるのではと
期待しながら、実際はシグフェル=光平自身もイーバについては何も知らず、
具体的な証言が全く得られなかった事だ。
しかし、光平をシグフェルに改造したと思われる東条寺理乃が、
イーバとも何らかの関係を持っている可能性が高い。
そちらの方は警察機関の方で継続して追跡・捜査が行われるだろう。

優香「光平くん、今日も学校お休みなのね…」
慎哉「あのバカッ…」

慎哉は、光平がブレイバーズに加わった事に
まだ納得していない様子である。

ある日、光平がブレイバーズの訓練から
へとへとに疲れて傷ついた様子で帰って来た。
いったいどんな訓練をしているんだと心配になった慎哉と優香は、
その翌日に再び出かけた光平には内緒で後をつけて、
レッドマフラー隊の基地に忍びこんだ。

優香「いったいどうやって中に忍びこむの?」
慎哉「へへっ、任せとけって♪」

慎哉は持って来た携帯端末から回線に繋いで、
あっさりと非常口のロックを解除して
まんまと基地内に潜入してしまう。
そこで二人が見たものは、年下の南三郎少年に
訓練でしごかれている光平の姿だった。

三郎「なんだそのへっぴり腰は!
 しっかり走らないか牧村隊員!」
光平「はい!!」

この光景を目にした慎哉と優香はびっくり仰天。

慎哉「あの教官、どう見ても中坊だろ!
 なんで光平があんな奴の言いなりになってんだ!」
優香「やっぱり光平くん、ブレイバーズの人たちから
 いじめられてたんじゃ…」
慎哉「だから俺は反対だったんだ!」

337ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/05/08(金) 17:57:07
海野「コラッ君たち! こんなところで何をしている!」

巡回中の海野隊員に見つかってしまう慎哉と優香。
案の定、剣持隊長からはカミナリが落ちる。

剣持「君の友人でなければ、即座に逮捕するところだ!」
光平「申し訳ありません。責任は全て俺が取ります!」
慎哉「おい光平っ、もうこの人たちなんかに
 これ以上へーこらする必要なんかないぞ!」

慎哉は「光平が南三郎からいじめられていた」と猛抗議するが、
それを聞いていた光平から逆に大笑いされてしまう。

三郎少年はまるで実の兄が出来たかのように光平に懐いており、
両者の仲はとても良好とのこと。
たとえ年少と言えども南三郎は大鉄人ワンセブンの相棒として
ブレイン党の侵略ロボットと戦ってきた歴戦のベテラン戦士であり、
まだブレイバーズに入りたてのシグフェルから見れば立派な先輩なのだと、
光平は慎哉たちに懇切丁寧に説明した。

意外な展開に些か拍子抜けしながらも、
ひとまずは一応納得して帰路に着く慎哉と優香であったが、
"光平をブレイバーズに取られた"感じがして寂しい思いに駆られるのであった。

牧村光平の存在に気づいたアフマド・アルハザードからの第一の刺客が
日本に送り込まれて来たのは、そんな時であった。
エージェントSSS8は剣持が射殺したが、もう一人のSSS7は
操縦していた戦闘メカごとシグフェルが交戦の末に破壊する。

生まれて初めて"人を死に至らしめた"事に恐怖と不安を覚えるシグフェル。

三郎「やったじゃないか光平さん! さすがすごいよ♪」
シグフェル「………」
三郎「…どうしたんですか? 敵はみんなやっつけたじゃないですか!」
剣持「"人を殺す"のは初めてか?」
シグフェル「剣持隊長…」
剣持「慣れろとは言わん。それではただの人殺しだからな」
シグフェル「正直に言うと俺は怖いんです…。
 自分が自分でなくなってしまうみたいで…」
ワンセブン「ソレデイインダ…」
シグフェル「ワンセブン?」

大鉄人ワンセブンが頭上から、悩むシグフェルに語りかける。

ワンセブン「武器ヲ持ツ事ノ重サ、敵ヲ傷ツケル時ノ重サ、
 ソレヲ忘レタ時、ドンナ戦イも戦イノタメノ戦イデシカ
 ナクナッテシマウ…」
シグフェル「俺は決して忘れない。今日の戦いで感じた
 戦いで流れる人の血の重さを…!」
剣持「その気持ちさえ忘れなければ大丈夫だ!」

決意を強くするシグフェルと、それを笑顔で優しく見守る
南三郎と剣持隊長と大鉄人ワンセブン。
シグフェル=牧村光平は、こうして今日もまた一つ
戦士として成長した。

338ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/05/08(金) 17:58:01
レッドマフラー隊での初期研修も終わり、
いよいよシグフェルも他のヒーローたちと同様に
一人立ちして活動する事になった。
そのお祝いとして、ブレイバーベースで大々的に
光平の歓迎会が開かれる事に。

光平は佐原博士に、その歓迎パーティーに
慎哉と優香も一緒に招待してよいかと願い出る。
最近疎遠気味になっていたが、光平は決して
慎哉や優香との友情を忘れてはいなかった。

千恵「ごめんなさいね。窮屈な思いをさせて…」
優香「いえ、気にしないでください。
 私たちにも機密保持とかの事情がある事は
 わかってますから」

佐原千恵隊員が運転する車に乗り込んだ慎哉と優香。
要請に従って到着までの間、車中では目隠しをつけることとなる。
これは二人の今後の安全も考慮した措置だ。
そしてブレイバーベースに到着した二人を、
立体映像のエルファが丁重に出迎えた。

エルファ「朝倉慎哉さんに沢渡優香さんですね。
 お待ちしていました」
慎哉「す、すげー! 意思人格を備えた立体ホログラフィが
 もうここまで実用化されていたなんて!」

最初は緊張していた慎哉と優香だが、
他のブレイバーズメンバーたちの屈託のない親しげな態度に
徐々に緊張が解れていったのだった。
そして日本国内閣総理大臣・剣桃太郎が牧村光平の前に現れる。

慎哉「…そ、総理大臣!?」
桃太郎「牧村光平君というのは君か?
 君のお父上には生前に大変お世話になった」
光平「父をご存知なんですか!?」

残念ながら総理の職務の多忙のため、
剣桃太郎はすぐにパーティーの席から中座したが、
光平は短いながらも貴重な在りし日の父の思い出話を
聞く事が出来て嬉しかった。

光平「優香、慎哉、今まで本当にありがとう。
 俺がここまでやってこれたのも二人のおかげだ」
優香「どうしたの、急に改まって?」
光平「俺にはまだまだ至らない点ばかりだけど、
 どうかこれからも俺を支えてほしい」
慎哉「当然だろ♪ たとえお前がイヤだって言っても、
 俺の方からお前に地獄の果てまでついてってやるぜ!」
優香「私もよ、光平くん♪」
光平「ありがとう…本当にありがとうッ…!」

こうして牧村光平は、ブレイバーズの正式な一員として
気持ちを新たにするのであった。


***堕神界***

水晶玉で下界の様子を伺っている、
堕神の一族の大審官アークシセイザー。
何事かを企んでいる…。

アークシセイザー「シグフェルはブレイバーズの側に着いたか…。
 私の計画も若干の修正を余儀なくさせられることになるかも
 しれぬが、まだ大したことではない。フフフッ……」

339ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/05/08(金) 22:25:04
≪天凰輝シグフェル、最初の事件≫

ザンギャック帝国のワルズ・ギルが差し向けて来た刺客キアイドーを
侍戦隊シンケンジャーの指導と協力によって退けたシグフェル。
フレアセイバーを用いた斬撃の必殺技「火焔十字の舞(クロスプロミネンス)」を編み出し、
玄海老師から一筆を贈られ、以後は「天凰輝シグフェル」と名乗るようになった。

これはその天凰輝シグフェルが、最初に遭遇して、
正義のヒーローとして最初に解決した事件のエピソードである。

その頃、メガロシティの繁華街では若い男女が失踪して
行方不明となる事件が連続して多発していた。
その手口から、指名手配中の東条寺理乃の仕業ではないかと
メガロシティ署のチャックと桂美姫から注意を促された光平は、
独自にパトロールを開始する。

その光平をこっそりと尾行する人間がいた。
光平たちの後輩である岡島雄大だ。
雄大は光平の日頃の挙動不審から、
「実はシグフェルの正体は光平ではないか?」と
勘づき始めていたのだった。

雄大「やっぱり今日も光平先輩は同じところに出かけてる…。
 そういえば最近マスコミでシグフェルの話題が急に流れなくなったけど、
 ますます怪しい。今日こそシグフェルの正体を暴いてやるぞ!」

だが光平を尾行していた雄大は、
同じく付近を警戒中だったチャックに捕まってしまう。

チャック「コラッ! 小学生がこんな夜遅い時間に
 こんなところで何してる!?」
雄大「失敬なッ! こう見えても僕は立派な高校生ですよ!
 ……ってアレ? もしかしてチャック先生??」
チャック「……??」
雄大「お忘れですか!? サイソニック学園の初等部にいた
 岡島雄大ですよ!」
チャック「ええっ!? お前、まさかあの泣き虫っ子の雄大か!?」

ようやく思い出したチャック。
実は雄大はサイソニック学園の卒業生であり、
教師時代のチャックの教え子だったのだ。

雄大「いやあ懐かしいなあ…」
チャック「あのちびっ子雄大がこんなに大きくなってたとはなあ」
雄大「では僕はこの辺で…」
チャック「ちょっと待て! たとえ高校生だとしても
 未成年者には変わりがないぞ! 夜遊びを見過ごすわけにはいかん!
 このまま家に送り届けて親御さんにしっかり叱ってもらうからな!」
雄大「だから夜遊びじゃないんですったら!
 放してくださいよォ〜!!」

雄大はチャックに無理やりパトカーに乗せられ、自宅に強制送還されてしまったのだったww。
その様子をこっそり遠くから見ていた光平、慎哉、優香の三人。

光平「参ったな。まさか雄大まで俺の正体に気づき始めていたなんて…」
慎哉「アイツ妙なところで勘が鋭いからなあ…」
優香「このまま秘密にしているのも好奇心旺盛な岡島くんには
 かえって危険なんじゃないかしら。いっそのことシグフェルの正体を
 打ち明けて事情をしっかり説明した方がいいのかもしれない」
光平「そいつは剣持隊長たちとも相談だな。
 とりあえず明日も続けて周辺をパトロールしてみるよ」

340ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/05/08(金) 22:25:47
そして翌日のこと。学校への登校途中だった光平たち三人は、
通学路で黒髪のロングヘアの若い女性が
数人のチンピラに絡まれている現場に遭遇した。

朱音「いやあ! 何をするの!!」
チンピラA「このアマッ!!」
チンピラB「騒ぐなよ。これから俺たちと楽しい事しようぜ。ヒヒヒヒ…」
朱音「誰か助けてえ!!」

優香「大変ッ!?」
慎哉「すぐに助けなきゃ!!」

光平はチンピラ一人の腕をぐいっと掴む。

チンピラA「痛タッッッッ!!!」
光平「よせよ! その人は嫌がってるじゃないか!」
チンピラB「なんだこのガキッ! すっ込んでろ!!」

逆上したチンピラたちは一斉に光平めがけて襲いかかってくるが、
光平はいとも簡単に余裕で全員を返り討ちにする。

チンピラA「…ち、ちきしょう! 覚えてやがれッ!!」

チンピラたちは皆一目散に逃げ出して行った。
光平たちは倒れていた女性を介抱する。

朱音「………」

光平「しっかりしてください! 大丈夫ですか!」
優香「気を失っているわ」
慎哉「もう学校まですぐそこだ。医務室まで運ぼう!」

気絶しているその女性を学校の医務室まで運ぶ光平たち。
ベットの上で女性はようやく目を覚ました。

朱音「ここは…」
光平「気がつきましたか?」
朱音「あなたたちが助けてくれたのね? どうもありがとう。
 なんとお礼を言ったらいいのか」
光平「いいですよお礼なんて。困った時はお互い様です。
 気にしないでください」
優香「いったいどうしてあんな目に遭っていたんですか?」
朱音「道を歩いていたら、突然チンピラたちに因縁をつけられて…」
慎哉「ひどい奴等もいたもんだな。まったく…!」
光平「あの連中ももうこれに懲りてちょっかいを出してくる事は
 ないと思いますよ」
朱音「だといいのだけれど…」

その時、学校の始業時間を告げるチャイムが鳴った。

慎哉「まずい!」
優香「早く教室に行かないと!」
朱音「あなたたちここの学校の生徒なんでしょう?
 私の事なら大丈夫だから、早く教室に行きなさい」
光平「すみません。養護教諭の先生には話は通してありますから、
 落ち着くまでゆっくりして行ってください」
朱音「ありがとう」

341ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/05/08(金) 22:27:44
慌てて教室に滑り込んだ光平たちだったが、
そこで見たものは、先程のチンピラから助け出した女性が、
教壇に立つ姿だった。驚く光平たち。

光平「ええっ!?」
慎哉「どうなってんだいったい!?」

朱音「本日から産休に入った鈴木先生に代わって、
 このクラスを担任として受け持つ事になりました千坂朱音です。
 担当科目は英語科になります。みなさんよろしくお願いしますね♪」

千坂朱音は同時に光平と慎哉の所属するテニス部の顧問も
担当する事になった。朱音はその美しい容姿もさることながら、
生徒たちにも分け隔てなく親しげに接し、あっという間に
校内ナンバーワンの人気教師となった。
生徒たち(特に男子)の中には、彼女の事を親しみを込めて「朱音ちゃん」と
呼ぶ者も次第に増えて来た。朱音本人は「せめて授業中は先生と呼ぶように」と
注意しつつも、本音では「朱音ちゃん」と呼ばれる事に満更でもないらしい。

光平たちも、そんな朱音に完全に信頼を寄せるようになるのに
そう時間はかからなかった。

慎哉「さすが朱音ちゃんだよな。昔この学校にいた東条寺理乃とはエライ違いだ♪」
優香「東条寺先生なんかと比べたら朱音先生に失礼よ!」
慎哉「そりゃそうだ。あははは!!!」
光平「朱音ちゃんの英語の授業は本当に分かり易くていいよ。
 こんな楽しい授業もあるんだなって初めて知ったよ」

だが、この千坂朱音には実は光平たちも知らない
裏の顔が隠されていたのである。

その日、自宅のマンションへと帰宅した朱音を、
部屋の中で上役と思しき黒装束の男が待ち構えていた。

組頭「首尾は…?」
朱音「上々です」
組頭「して、近づいた手口は?」
朱音「街のゴロツキを金で雇い、私を襲わせました」
組頭「他愛もない手だが、連中にはそれが一番効く…!」
朱音「はい…」

朱音が光平たちの通学路でチンピラに襲われていたのは、
全ては光平に近づくために仕組んだ芝居だったのだ。

組頭「それで、その後のブレイバーズの動きは?」
朱音「メガロシティで起こっている連続男女失踪事件の捜査に
 何やら肩入れし始めた様子にございます」
組頭「よいか朱音、ブレイバーズは言わば休火山。
 世間の連中から"正義の味方"だの"世直し大明神"だのと
 持て囃される奴らがいつ噴火して日本の国家体制を揺るがすか、
 それは誰にもわからん。今後ともブレイバーズからは
 片時たりとも目を離すな!」
朱音「必ずやご期待に添うと、天童閣下にお伝えくださいまし」

342ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/05/08(金) 22:28:17
その日の夜も、光平はメガロシティの繁華街をパトロールしていた。
同じように雄大もしつこく光平を繰り返し尾行する。
そして光平はとある場所で、妖魔の秘密アジトと、
マネキンに変えられてしまった人々を偶然発見したのだった。

マネキンA「……(助けて!)」
マネキンB「……(誰か助けてくれ!)」

光平にはシグフェルとしての超感覚能力で、
マネキンたちの助けを求める声が聞こえるのだ。

光平「これは…!?」

ウォンゴット「見たなッ…!」
ケルベルス「何やら鼠が入り込んだようだな?」
光平「これはお前たちの仕業なのか!?」
ケルベルス「いかにもその通り! 妖魔獣に生気を吸い取られた人間は
 こうしてマネキンに変わってしまうのだ」
ウォンゴット「お前もマネキンに変わるがいい! やれっ妖魔獣よ!」
光平「今回の事件は東条寺の仕業じゃなかったのか…!」

雄大「光平先輩、逃げてください!!」
光平「雄大!?」

光平が妖魔に襲われようとしている現場を目撃した雄大は、
光平を助けようとして勇気を振り絞って飛び出してきた。

ケルベルス「生意気な小僧め。妖魔獣よ、やってしまえ!」
雄大「うわああッ!?」
光平「雄大ッ!?」

勢い勇んで出て来たものの、雄大はあっけなく
妖魔獣の触手に絡め取られ捕まってしまう。

雄大「…先輩ッ! 光平先輩ッ!!」
光平「……(どうする! 雄大のいる前じゃ
 シグフェルに変身できない!)」
ウォンゴット「まずはこの小僧からマネキンに変えてくれる」
雄大「助けてええッ!!!」
光平「やめろオオッ!!!」

その時、どこからか手裏剣が飛んできて触手を切り裂き、
雄大は妖魔獣の拘束から解放された。
一瞬だけ光平は、手裏剣の飛んできた方向のビル頭上に
女性らしき人影が見えたが、それはまずはさておき、
雄大の手を引っ張って必死に逃げる。

光平「雄大ッ、逃げるぞッ! こっちだ!!」
雄大「は、はいっ…!」

だがやがて妖魔獣に街区の一角の隅にまで
追い詰められてしまう。

雄大「行き止まり!? そんな…」
光平「しまった!!」

妖魔獣「グオオオッッッ…!!!!!」

妖魔獣の猛火攻撃で、哀れ光平と雄大は
微塵となって消えてしまった?

雄大「うわあああッッ!!」
光平「ぐっ…!! うわあああッッ!!」

343ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/05/08(金) 22:28:56
目撃者の光平と雄大の口を完全に封じたと思い込んだ
妖魔集団GILの幹部ウォンゴットとケルベルスは
アジトで祝杯をあげる。

ウォンゴット「我ら妖魔は地球の覇権争いで
 Gショッカーや妖怪帝国に後れを取ったが、
 これでその差も取り戻せる!」
ケルベルス「地球はいずれ我ら妖魔の物となるのだ。
 フハハハハ…!!!」

???「果たしてそれはどうかな?」

どこからかウォンゴットたちの悪事を咎める声が
エコーのように響いて来た。

ウォンゴット「…だ、誰だ!?」
ケルベルス「何者だ! 姿を見せろ!」

派手な時代劇調の効果音BGMと共に
颯爽とその姿を悪党たちの前に現す
紅蓮の鳳凰、天凰輝シグフェル。

シグフェル「天、悪蔓延ればそれを滅する! 俺はお前たちを地獄の業火で裁く使者!
 天凰輝シグフェルッ!!」

ウォンゴット「天凰輝シグフェルだと? バカな! シグフェルといえば
 神出鬼没のニューヒーロー。こんなところにいるはずがない!」
ケルベルス「構わん! 妖魔獣よ、やってしまえ!!」

シグフェルVS妖魔獣のバトルが開始された!
フレアセイバーの必殺剣による一刀両断が見事に決まり、
妖魔獣は撃破され、マネキンに変えられていた人々も
無事に元に戻ったのであった。

ウォンゴット「おのれ、覚えていろ!」
ケルベルス「次こそは必ず!」

ウォンゴットとケルベルスは捨て台詞と共に
逃げて行ったのだった。

雄大「光平先輩、やっぱり先輩がシグフェルだったんですね!?」
光平「バレちまったからには仕方ないか。
 でも雄大、この事は他のみんなには内緒だぞ」
雄大「その点なら安心してください。
 こう見えても僕は口が堅いですから!
 ……ただ、その、先輩」
光平「…どうしたんだよ?」
雄大「大変言いにくいんですけど……何なんですか、
 あの決め台詞とダサいポーズは…。正直に言って
 見てて恥ずかしかったですよ…(汗」
光平「ええっ!? ガ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ン!!
 ストロンガー先輩やセーラームーンの決め台詞を参考にして
 二週間も寝ないで考えたのにぃっ!!」

雄大の率直な指摘に、思わず凹んでしまう光平。
来週までには今度こそカッコイイ決め台詞と決めポーズを
考えておこうと心に誓う光平であった(笑。

それにしても、あの時手裏剣を投げて
妖魔獣の触手から雄大を救ってくれたあの女性は、
いったい何者だったのだろう…。

朱音「お頭…」
組頭「朱音、お前の使命はブレイバーズを監視する事だ。
 手助けする事ではない。それだけは忘れるな」
朱音「ハハッ!」

この後、牧村光平には、宿命のライバルとなる
彩堂寺戒=牙冥甲ザジロードとの対決や、
錦織佳代や北上紗希との出会いが待っているのである。

344ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/05/09(土) 10:22:29
≪堕神の宣戦布告≫

ブレイバーズ・ヨーロッパ支部の研究成果を持ち帰るため、
FBI特命捜査官・滝和也の護衛の下、緑川ルリ子博士が日本に帰国した。
久々のルリ子との再会を喜ぶ本郷猛、一文字隼人、そして立花藤兵衛。

だが、そのルリ子の帰国を待ち侘びていた者がもう一人いた。
ルリ子の父・緑川弘博士の知己であった東条寺宗晴博士について
情報を聞きたい牧村光平だ。
本郷や滝たちと共に朝倉家を訪問したルリ子は、
光平に東条寺博士について語る。

ルリ子「私も詳しくは知らないのだけれど、
 東条寺博士は"堕神"と呼ばれる存在についての
 研究に没頭していたらしいの」
光平「堕神……」

その後本郷たちは、近所をたまたまジョギングしていた
千坂朱音と偶然出会う。

光平「本郷さん、滝さん、紹介します。
 この人は俺の学校のクラスの担任で
 千坂朱音先生です」
朱音「千坂朱音です。どうぞよろしく♪」
滝「へぇ〜こんな美人の優しい先生に教えてもらえるだなんて、
 正直光平君たちが羨ましいなあ」
本郷「こちらこそよろしく」

朱音と握手を交わす本郷と滝だったが、
その時何らかの違和感を感じた。

本郷「………」
朱音「どうしました?」
本郷「いや、失礼。貴女の右手にかなり豆が潰れた跡が
 あったようなので…」
朱音「ああ、実は私、光平くんたちの高校でテニス部の顧問も
 務めているんです。きっとラケットの素振りの時に出来たやつですね」

朱音は笑顔で誤魔化すが、それに欺かれるような
本郷と滝ではなかった。

本郷「………(違う。これはラケットの素振りなんかで
 出来た擦り傷ではない)」
滝「………(明らかに剣術の鍛錬で出来た竹刀ダコだ。
 この女、いったい何者だ!?)」

345ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/05/09(土) 10:23:26
緑川ルリ子が日本に持ち帰った研究成果を狙って、
Gショッカー・バイオロンが暗躍を開始する。
一方、食屍鬼グールイーバも緑川ルリ子の命を狙って
行動を開始した。

シグフェル「やっぱりルリ子さんもイーバに狙われているのか!
 きっと背後には東条寺理乃がいるはずだ! どこにいるんだ東条寺!?」

1号&2号のダブルライダーと共に緑川ルリ子を守るシグフェル。
ブレイバーズ、Gショッカー、そしてイーバによる三つ巴の戦いが
繰り広げられる中、天童配下のくノ一・千坂朱音も水面下で動き始める。

忍び装束姿の朱音と遭遇するダブルライダー。

朱音「………」
ライダー1号「初めて会った時からもしやとは思ってはいたが…。
 朱音さん、天童菊之丞氏はまだブレイバーズの事をお疑いか!?」
ライダー2号「心配するな。お前の正体を光平君たちに話すつもりはない!」

朱音はライダーからの問いかけに答えることもなく、
無言のまま煙玉を投げて退散した。
それと入れ替わるように滝和也が駆けつけて来る。

滝「ライダー、無事だったか!」
ライダー1号「おおっ、滝!」
ライダー2号「やはりお前の睨んだ通り、
 千坂朱音は天童の女間者だったぞ」
滝「やっぱりそうだったか。だけどこれで
 あの女もしばらくは大人しくしてるだろう」

ついにブレイバーズとGショッカーの前にも姿を現す、
ラミアクィーンイーバ・スネイザとタランチュラロードイーバ・ガーミッド。

スネイザ「ブレイバーズの仮面ライダー1号と2号に、
 Gショッカーのバイオロン総統ドクターギバか…」
ガーミッド「我らは堕神の使徒」

ライダー1号「堕神の使徒…!?」
ドクターギバ「堕神だと!? するとあのイーバとかいう
 化け物どもを操っていたのは貴様らか!?」

スネイザ「いかにも!」
ガーミッド「いずれこの地球も我々堕神が頂く!」

マッドガルボ「ほざくなぁッ!!」

マッドガルボが2体の堕神めがけてビーム攻撃するが、
逆に弾き返されて倍返しのダメージを負わされてしまう。

マッドガルボ「うわあああッッ!!!」
マーシャ「ガルボ様ッ!?」
カーシャ「ガルボ様っ!!」

スネイザ「いずれお前たちも我らに跪く事になる日を
 楽しみに待っているがいい! アハハハハ!!!」
ガーミッド「フフフフッ…」

堕神たちは高笑いと共に引き揚げて行った。

ドクターギバ「おのれ!一体何者だ!
 ブレイバーズ、今日のところは引き揚げてやる!」

バイオロンも退却し、戦いは終わった。だが……。

シグフェル「堕神…。それこそが俺の倒すべき
 本当の敵なのか…!?」

ついにその姿を現した真の敵・堕神!
いったい何者なのだ。
次はいつ現れるのか。
君の前にまた難関が立ちはだかった。
負けるな、天凰輝シグフェル!

346ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2015/05/09(土) 10:28:17
≪シグフェルが「天凰輝シグフェル」と呼ばれるようになった理由・改訂版≫

シグフェル=牧村光平が正式にブレイバーズの仲間になってから
しばらくしての事…。

Gショッカー地球遠征軍に合流している
ザンギャック皇太子ワルズ・ギルは、賞金稼ぎキアイドーを放ち、
シグフェル抹殺に向かわせる。

キアイドー「期待して来てみれば、貴様の強さはこの程度か。
 つまらん。あの赤い海賊はもっと俺を楽しませてくれたぞ…!」
シグフェル「くっ…!」
キアイドー「これでは俺の退屈はちっとも治らん。
 貴様など殺す価値もない」

キアイドーに惨敗した光平は初めて死の恐怖を経験し、挫折を味わう。

一也「かつてゴーカイレッド=キャプテン・マーベラスも
 キアイドーにこの上ない敗北感を味わらされたが、彼はその後
 見事に克服して見せた。だからお前にもできるはずだ!」

沖一也は光平を赤心寺に連れて行き、そこで玄海老師に相談をする。

玄海老師「相手が剣を使うのであれば、こちらも剣の使い手に教わるのが
 一番!入ってくれ」
丈瑠「はっ!」

相談を受けた玄海老師は、志葉家の当主であるシンケンレッドこと志葉丈瑠を
引き合わせる。ブレイバーズには剣を武器に戦うヒーローは数多いが、シグフェル
はフレアソードを武器にしているので、同じく火を力にする剣士である
丈瑠が選ばれたのであった。

丈瑠「俺との修練は厳しいが、覚悟はあるか・・・・?」
光平「・・・・覚悟はあります。俺に教えてください、丈瑠さん!」
丈瑠「その覚悟、確かに俺が預かった!」

そして始まる丈瑠との修練は実に険しく、時には他のシンケンジャーを
相手に剣技を磨いていくのであった。

一方、ザンギャックの旗艦であるギガントホースに帰還したキアイドーは
シグフェルを仕留めずに戻ってきた事をワルズ・ギルから責められていたが
キアイドーは気にせずケロッとしていた。

キアイドー「俺は、俺の流儀で仕事をするまでだ」
ワルズ・ギル「ぐぬぬ、貴様〜!」
???「・・・その様な賞金稼ぎ風情に頼るからですよ、殿下」
ダマラス「何奴!?」

ワルズ・ギル達の前に現れたのは、1万年前最強の護星天使と謳われ
地球救星計画で地球を破壊し、新たな星を創り出そうとした救星主の
ブラジラだった。姿を現すと、ワルズ・ギルに膝をついて、頭を垂れる。

ブラジラ「殿下。この私めも殿下の配下にお加えいただけないでしょうか」
ダマラス「殿下!こ奴は自分の目的の為に、様々な組織を利用してきた者。
 信用されてはいけませぬぞ!」
ブラジラ「流石は皇帝アクドス・ギル様の懐刀で在らせられるダマラス参謀。
 私の様な者を警戒されるのは至極同然。ですが、私もヒーローには恨みを
 持つ身・・・・私を配下に加えて下さるのであれば、かならずやシグフェルを
 討ち取ってみせましょう」
ワルズ・ギル「・・・・良し。ブラジラよ、お前を我が配下に加えてやろう。そして
 キアイドーと共にシグフェルを倒して来い!キアイドーもそれで良いな?」
キアイドー「俺の邪魔をしなければ、構わん」
ダマラス「殿下!うぬぬ・・・殿下に妙なマネをすれば、その時は覚悟しろ!」
ブラジラ「かならずや、ご期待に副えましょう(・・・ふん、ザンギャックの力、
 利用させてもらう」




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