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闘争の系統 〜ネタバレノート〜

1ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/06/21(土) 16:38:22
こちらは、闘争の系統に在籍するSS執筆者さんたちが、
温めてあるネタがあるけれど、シナリオ進行上の順番の問題や、
今現在まだテレビで番組が放送中などで、ルール上まだ本編に
投稿できないなど、披露したいけれどできない構想をここで
明かしちゃおうというスレッドです。

ここはタイトル通り、ネタバレ上等なスレッドです。
物語の核心に関わる事実に触れられる場合もありますので、
ネタバレが嫌いな方は、閲覧にはくれぐれもご注意を!

■設定資料集(まとめサイト)
ttp://www.geocities.jp/oa002843/index.html

146ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/19(金) 13:12:51
>>120修正

***ジラの巣***

ジラA「ギシャァァ!」
ジラB「ギシャァァァ!」
量産型ボン太くんA「ふもっふ」ドドドドド
量産型ボン太くんB「ふも〜」ドドドド

ジラの巣へとやってきた、量産型ボン太くんを装着したタマネギ部隊達は
幼生体のジラにマシンガンを雨の様に撃つ。

イスカンダル「ふむ、こいつに乗るのも久しぶりだのう。では・・・
       蹂躙の開始だ!」
タマネギ部隊C「爆弾投下、開始!」
タマネギ部隊D「投下、開始!」

神威の車輪に乗るイスカンダルは卵のある位置の上空へとやって来ると、
同乗しているタマネギ部隊に、持ってきた爆弾を投下する。

ドカーン、ドカーン

爆弾の雨によって、ジラの卵は燃えて近くにいた幼生体のジラも
爆弾によって、蹂躙されていく。

栄人「あっけないな」
クラマ「俺達も来る必要なかったんじゃないのか?」

同行していた青銅聖闘士とガイストクラッシャー達はジラを倒していくが、
空からの航空爆撃によって殆どが全滅した。

ズシーン、ズシーン

ハヤト「何だ、この大きな足跡は!?」
ユナ「見て!?」

大きな足跡がして、一同が驚いていると森から現れたのは
完全に成長したジラだった。

ジラ(完全体)「キシャァァァァ!!」
イスカンダル「くっ、あれほど成長しておる者がいたとは!?」

巨大なジラが出現し、喰われそうになったので急いで『神威の車輪』を
移動させる。

量産型ボン太くんA「ふも〜(撃てー!)」
量産型ボン太くんB「ふもも、ふもっふ(怯まずに撃て!!)」

量産型ボン太くんを装着しているタマネギ部隊はマシンガンで応戦するが、
あまり効果は無かった。

イズナ「ここからが、俺達の出番のようだな」
シレン「ああ、アンコールの開始だ」

完全体のジラの登場に、青銅聖闘士とガイストクラッシャー達は
気をとりなおして、構え直すのであった。

***ブリアン島・森林地帯***

一方、Gショッカーの秘密基地から助けられた子供達は、秘密基地の場所を
教えてくれたピグモンや助けに来た高木はるか達に護られながら、キャンプ場
へと戻るべく森林地帯を走っていた。

ズシーン、ズシーン

吼児「この地面の揺れは!?」
クーコ「あ・・・あそこにいるのは、もしかして!?」
バラゴン「ガァォォォー!」
充紀「バラゴンや!レッドキングを倒したバラゴンがおるで!」

地面の揺れに驚く吼児。そしてザウラーズのクーコや選ばれし
ドライバーである羽根充紀は、森から現れたバラゴンの登場に
驚愕する!

はるか「皆、バラバラにならないで!急いでこの場から離れて、
    キャンプ場へと戻るのよ!」

はるかはクナイを構え、皆がバラバラに行動にしないように注意しつつ
急いで、キャンプ場へと戻ろうとするのであった。

147ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 14:44:40
<対エビラ戦部分>

***ブリアン島沖・海底***

エルファ「ブリアン島にまもなく到着します」
佐原「よし。直ちに救出部隊は出撃準備だ!」

その時、ブレイバーベースが大きく揺れる。
ブリアン島に近づくブレイバーベースに、
エビラが体当たりを仕掛けてきたのだ!

ギルモア「何事じゃ!?」
パーセプター「心配ない。セイバートニューロン合金で覆われた
 このブレイバーベースには、この程度の突撃などビクともしない!」
万丈「僕がダイターン3で出よう。エルファ、援護を頼む!」
エルファ「了解です!」

ダイターン3がブレイバーベースから出撃し、
エビラとの水中戦が展開される!
すぐさまダイターン3を捕食対象と見做したエビラが、
巨大な右腕の鋏をハンマーのように振り下ろして攻撃して、
もう一つの槍のような細長い鋏となっている左腕に突き刺そうとする。

万丈「そうはさせるか! サン・レーザー!」

ダイターン3は頭部からレーザー砲を発射してエビラを牽制。

佐原「ブレイバーベースもダイターン3を援護する。攻撃開始!」
エルファ「光子魚雷発射!」

ブレイバーベースに備え付けられている60門の水中専用誘導型光子魚雷が一斉に発射され、
ほぼ全弾がエビラに命中した!

エビラ「ぎゅああいいいん!!!!!!!」

今の魚雷攻撃によるダメージで、エビラの硬い装甲も相当に劣化した。

エルファ「万丈さん、今から太陽エネルギーをそちらに送信します!」
万丈「了解だ!」

普段なら太陽下でなければ使用できない必殺技サン・アタックも、
ブレイバーベースから充填された太陽エネルギーを送信されることにより、
太陽の光が届かぬ深い海底でも使用可能となるのだ!

万丈「日輪の力を借りて今、必殺のサン・アタック!」

ダイターンクラッシュで粉砕されたエビラは、
粉々に爆散するのであった…。

佐原「すぐに救出部隊を島に上陸させるんだ!」

148ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 14:45:09
<対レッドキング戦部分>

エルファ「ブレイバーベース、トランスフォーム! ロボットモード!」

海上に浮上したブレイバーベースは、巨大人型ロボットモードへとトランスフォームした!
その変形システムは、サイバトロンの要塞型トランスフォーマー、メトロフレックスと
フォートレスマキシマス、さらにはバトル級超大型可変万能ステルス宇宙攻撃空母の
トランスフォーメーション機能をも参考に設計・開発された。
身長3000メートルに達する、文字通りの正義の巨神である!

ブレイバーベースロボ「………」
レッドキング「――!? グォォォォ!!!」

体長45メートルに過ぎないレッドキングなど、
もはやブレイバーベースロボから見れば、
そこら辺の蟲を踏み潰すにも等しい有様である。

大輔「すげぇ…!」
イエローガンバー「なんだありゃ…」

まだ島で戦っている子供たちも、
目の前のあまりの巨体に呆気にとられている。

エルファ「…ホーミングレーザー、発射!」

ブレイバーベースロボから発射された
曲進性レーザーの雨がレッドキングに降り注がれる。
レッドキングは断末魔の叫びすら上げる間もなく
あっという間に蒸発してしまった…。

149ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 14:45:44
<全ての戦いが終わった後の部分>

***無幻城・秘密警察長官執務室***

アポロガイスト「………」

アポロガイストは、ブレイバーベースロボがブリアン島沖で戦っている様子が
収められた映像をまじまじと分析しながら見つめていた。
ブリアン島の戦いで一人逃げ帰ってきた怪人(誰にするかはまだ未定)が、
これら映像を録画して持ち帰ってきたのだ

アポロガイスト「ブレイバーズの秘密要塞がこれほどまでの
 力を秘めていようとは。まさに恐るべき相手だ…!」
怪人「どうかこの映像データで一つ、作戦司令部のお偉方には
 何卒落としなしを。へへっ…」
アポロガイスト「フフフ…○○よ、よくぞこの映像を持ち帰ってきてくれた。
 秘密警察長官として礼を言うぞ」
怪人「へへへっ…ありがとうごぜいやす」

だが次の瞬間にはアポロガイストのアポロフルーレが
怪人の急所を貫いていた!

アポロガイスト「用の済んだ奴は死ねいっ!」
怪人「そんな…ひどい! ウギャアアア!!!!」

怪人の身体は跡形もなく蒸発してしまった。

アポロガイスト「さてと、直ちに対策を練らなければ…」

冷酷非情なアポロガイストは、直ちに持ち帰られた映像データの
更なる詳細な分析を部下たちに命じるのであった。

150ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 17:30:32
<対エビラ戦部分 >>147修正>

***ブリアン島沖・海底***

エルファ「ブリアン島にまもなく到着します」
佐原「よし。直ちに救出部隊は出撃準備だ!」

その時、ブレイバーベースが大きく揺れる。
ブリアン島に近づくブレイバーベースに、
エビラが体当たりを仕掛けてきたのだ!

ギルモア「何事じゃ!?」
パーセプター「心配ない。セイバートニューロン合金で覆われた
 このブレイバーベースには、この程度の突撃などビクともしない!」
万丈「僕がダイターン3で出よう。エルファ、援護を頼む!」
エルファ「了解です!」

ダイターン3がブレイバーベースから出撃し、
エビラとの水中戦が展開される!
すぐさまダイターン3を捕食対象と見做したエビラが、
巨大な右腕の鋏をハンマーのように振り下ろして攻撃して、
もう一つの槍のような細長い鋏となっている左腕に突き刺そうとする。
レッドキングにもぎ取られた左の鋏は、いつの間にか再生していた。(←修正した箇所ここ)

万丈「そうはさせるか! サン・レーザー!」

ダイターン3は頭部からレーザー砲を発射してエビラを牽制。

佐原「ブレイバーベースもダイターン3を援護する。攻撃開始!」
エルファ「光子魚雷発射!」

ブレイバーベースに備え付けられている60門の水中専用誘導型光子魚雷が一斉に発射され、
ほぼ全弾がエビラに命中した!

エビラ「ぎゅああいいいん!!!!!!!」

今の魚雷攻撃によるダメージで、エビラの硬い装甲も相当に劣化した。

エルファ「万丈さん、今から太陽エネルギーをそちらに送信します!」
万丈「了解だ!」

普段なら太陽下でなければ使用できない必殺技サン・アタックも、
ブレイバーベースから充填された太陽エネルギーを送信されることにより、
太陽の光が届かぬ深い海底でも使用可能となるのだ!

万丈「日輪の力を借りて今、必殺のサン・アタック!」

ダイターンクラッシュで粉砕されたエビラは、
粉々に爆散するのであった…。

佐原「すぐに救出部隊を島に上陸させるんだ!」

151ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 19:24:28
>>138関連

***東京・幡ヶ谷駅前近くの交差点***

深夜の時間帯。その日の勤務を終えた真奥貞夫は、
魔王城=渋谷区笹塚にあるオンボロアパート、ヴィラ・ローザへの帰路についていた。
すでに周囲の店はどこも閉まっており、人通りの絶えた交差点を照らすのは、
今や外灯と明滅する信号機のみである。

真奥「……!?」

横断歩道を渡り、レストランの角を曲がった辺りのところで、
真奥は何者かが自分を尾行していることに気づく。
真奥は急に猛ダッシュして、尾行者をまくことにする。

真奥「俺に何か用か?」
???「――!?」

尾行相手を見失った正体不明の人影が路上をウロウロしているところに、
タイミングを見計らった真奥が背後に回りこみ、不意に声をかけた。

真奥「あれ、アンタは昼間の…」
紗矢華「………」

目の前に立っていた尾行者の姿は、ポニーテールの髪形をした女子高生だった。
真奥は記憶を手繰り寄せ、この女子高生が昼間、マグロナルド幡ヶ谷駅前店に
もう一人の若い男と来ていた客だと気づく。

紗矢華「今日のお昼にあなたを偶然見かけてから、
 ずっと閉店まで観察させてもらったわ」
真奥「観察…?」
紗矢華「カメラに収められていた画像とあまりに外見が違いすぎるし、
 気のせいかとも思ったけれど、あなた、昼間故障したフライヤーを
 一瞬で修理したでしょ。それも魔力を使って…」
真奥「――!!」
紗矢華「あなたの事も調べさせてもらったわ、真奥貞夫さん。
 ちょうど一年前からこの近くのマグロナルド幡ヶ谷駅前店で働き始める。
 現住所は渋谷区笹塚×-×-× ヴィラ・ローザ笹塚201号室。
 しかしそれ以前の経歴は全く不明…。あなたの戸籍には偽造の疑いがあります!」

どうやらエンテイスラからの刺客ではなさそうだが、
真奥は目の前の女子高生からただならぬ殺気を感じた。

紗矢華「あなた、未登録の魔族ね!?」
真奥「アンタ…何もんだ?」
紗矢華「問答無用! 真奥貞夫、私と一緒に来てもらうわ!
 話なら獅子王機関でゆっくり聞きましょう!」

152ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 19:24:59
紗矢華は銀色の洋弓を構え、真奥に狙いを定めて弦を引き絞る。

紗矢華「――獅子の舞女たる高神の真射姫が讃え奉る!
 極光の炎駒、煌華の麒麟、其は天樂と轟雷を統べ、憤焔をまといて
 妖霊冥鬼を射貫く者なり――!」
真奥「お、おい、ちょっと待て!!」

放たれた呪矢が上空へ舞い上がったかと思えば、
すぐに光の矢弾となって地上の真奥めがけて降り注ごうとする!

千穂「真奥さん!!」
真奥「ちーちゃん!? だめだ危ない! 来るな!」
紗矢華「――!!」

真奥を心配してこっそり後を付けていた佐々木千穂は、
紗矢華が真奥を襲撃している現場に出くわし、思わず真奥を庇おうと飛び出した。
意外な展開に戸惑う真奥と紗矢華。間一髪でビルの庇の下の影に隠れて
一部始終を観察していた伊集院玲が二人を助ける。

千穂「真奥さん、大丈夫ですか!?」
真奥「アタタタタ…ちーちゃんこそ怪我はないか?」
玲「どうやらお二人ともご無事のようですね」
紗矢華「あなた、真奥貞夫と同じ店でアルバイトしてた娘ね。
 やっぱり真奥が人間じゃないことを知ってるようね…」
千穂「何なんですか! あなたたちは!
 いきなり真奥さんを襲うだなんて!」
玲「失礼。実は僕たちは日本政府の意向を受けて動いている者です」
紗矢華「笹塚や幡ヶ谷周辺でここ最近、かなり高度で強力な魔力を持った
 魔族が潜伏しているようだとの報告を受けて、内偵を続けていたのよ。
 そしたら真奥貞夫、あなたに行き当たった」
玲「戸籍や住民票が偽造された疑いのある未登録魔族が
 東京都内に潜伏していたとなると、不法入国に問われる可能性があります」
千穂「もしかして…真奥さんを捕まえちゃうんですか!?」
紗矢華「それはこの男の返答次第ね。場合によっては佐々木千穂さん、
 あなたにも詳しく事情を聞く必要があるわ」
真奥「待てよ。ちーちゃんは関係ねえ!」

真奥は玲と紗矢華を睨みつける。
そこへ突然どこからか黒いバンが突っ込んで来たと思うと、
あっという間に真奥を車の中に強引に連れ込み、連れ去ってしまった!

真奥「な…なんだ!? うわっ!!」

玲「しまった!」
紗矢華「いきなりなんなの!?」
千穂「真奥さあ〜ん!!!!」

153ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 19:25:35
***渋谷区笹塚 ヴィラ・ローザ201号室***

芦屋「魔王様が誘拐された!?」

佐々木千穂は大急ぎでヴィラ・ローザ201号室に駆け込み、
芦屋四郎に急報を告げた。すぐに警察に通報するように
千穂は訴えるが、同じ部屋に漆原を匿っている件もあり、
真奥家には警察には訴えづらい事情があった。

漆原「誰だろうね。真奥を誘拐するだなんていう物好きは…」
芦屋「落ち着いている場合か! しかし困った。もし身代金の要求がきたとしても、
 我が家にはとてもそんな支払いに耐えられる余裕は…」
千穂「とにかく、遊佐さんや鈴乃さんにもこの事を伝えないと!」
芦屋「ところで佐々木さん、そちらの方たちは?」

芦屋は伊集院玲と煌坂紗矢華のいる方向を指差す。

玲「はじめまして」
紗矢華「………」

千穂「ああ…この人たちは――」


一方、その頃…。

***東京都内某所・廃倉庫***

真奥「………」

真奥貞夫は廃倉庫の中の薄暗い奥の一室で、
椅子に縛り付けられていた。

秘書N「そんな怖い顔をしないでいただけます?
 我々は貴方を助けて差し上げたのですよ」
真奥「どこの世界に助けた相手を縛り上げて
 監禁している人間がいるんだよ!」
秘書R「あのまま放って置いたら、貴方は今頃、日本政府に引き渡されて
 強制送還されていたのかもしれないのですよ」
真奥「………」

事は一週間ほど前に遡る。
サラジアの副大統領官邸で、秘書NとRの二人は
アルハザード副大統領からある密命を受けていた。

秘書N「我々二人が日本へですか?」
アルハザード「そうだ。2〜3ヶ月前の事だが、
 日本の東京都内の笹塚と呼ばれるエリアとその近辺で、
 強大な魔力反応が観測された」
秘書R「しかし現地マスコミの報道では、その笹塚と呼ばれる地区で
 魔力絡みの事件が起こったとの報道は全くありませんが…?」
アルハザード「だからこそ怪しいのだ。聖域条約で定められた魔族特区でもない場所に、
 どうして著しい魔力反応が示されたのか? お前たち、行って詳細を調べて来い。
 もしかすれば、今後魔界同盟との交渉を有利に進めるための
 重要なファクターが見つかるかもしれん…」

こうしてアルハザードの命令を受けた秘書NとRの二人は、
偽造パスポートを使用して日本に密入国し、伊集院玲と煌坂紗矢華の目の前で
真奥貞夫を拉致したのである。

真奥「言っておくけどな。俺を誘拐しても一銭にもなんねーぞ!」
秘書N「お金が目当てではありません」
秘書R「貴方が本当はどこから来たのかも私たちには興味はありません。
 ですがどうでしょう。我々と手を組みませんか? もし話に乗るなら、
 私たちの主人が貴方の失われた魔力を取り戻せるように取り計うとお約束しましょう」
真奥「………」

果たして捕らわれた真奥貞夫の運命やいかに!

154ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 19:49:59
○真奥貞夫→煌坂紗矢華に尾行され襲撃される。その後、秘書Nと秘書Rに拉致される。
○佐々木千穂→煌坂紗矢華の攻撃から真奥貞夫を庇う。その後、真奥が拉致されたことを芦屋たちに報せる。
○芦屋四郎→佐々木千穂から真奥が拉致されたと知らされる。
○漆原半蔵→佐々木千穂から真奥が拉致されたと知らされる。
○煌坂紗矢華→真奥貞夫に接触するが、秘書Nと秘書Rに真奥を拉致されてしまう。
○伊集院玲→真奥貞夫に接触するが、秘書Nと秘書Rに真奥を拉致されてしまう。
●秘書N→アルハザードの密命を受け、日本に密入国。真奥貞夫を拉致する。
●秘書R→アルハザードの密命を受け、日本に密入国。真奥貞夫を拉致する。


○伊集院玲=怪人20面相(CLAMP学園探偵団/20面相におねがい!!/X)
 妹之山残の側近。小学生時代は初等部4年生時に学生会に会計として所属し、この頃から残に仕えていた。
 料理の腕前は一流コック以上。素直で心優しい性格。鷹村蘇芳の陰に隠れがちであるが、
 彼もかなりの武術の使い手である。争いごとは好まない。実は怪人20面相というもう一つの顔を持つ。
 大川財閥令嬢・大川詠心と結婚している。

○煌坂紗矢華(ストライク・ザ・ブラッド)
 獅子王機関に所属する舞威媛(まいひめ)。六式重装降魔弓(デア・フライシュッツ)
 “煌華鱗(こうかりん)”と呼ばれる可変式の武装を用い、剣形態では接近白兵戦と
 擬似的な空間切断、弓形態では音による多彩な魔術を行使する。
 親友であり妹のような存在である姫柊雪菜を大切にしている上、
 過去のトラウマに由来する男嫌いも相まって、暁古城と出会った当初は彼に強烈な敵愾心を向けていた。
 だが幾度かの共闘などを経るうちに、彼に好意を抱き始め、現在では立派なツンデレになっている。

○真奥貞夫=魔王サタン・ジャコブ(はたらく魔王さま!)
 異世界エンテ・イスラを支配しようとしていた魔王。エンテ・イスラを支配する寸前の所で
 勇者エミリアによる反撃を喰らい、部下の悪魔大元帥アルシエルともどもエンテ・イスラから逃げ出し、
 現代日本に流れ着く。日本では魔力そのものが存在しないため回復する手段が無く、
 体も魔王モードを保てずに普通の人間の姿となってしまい、生きるために生活費を稼ぐために
 アルバイトを始め、現在はマグロナルドの幡ヶ谷駅前店で働くフリーター生活を送っている。
 しかし人間の負の感情から魔力が生成されることから、周囲が危機に陥っている時には
 颯爽と魔王モードになって見せ場を奪う生粋のヒーロー。ただし獲得した魔力は
 その直後に現場の修復保全などでほぼ使いきってしまうのがお決まりのパターンである。

○芦屋四郎=悪魔大元帥アルシエル(はたらく魔王さま!)
 真奥貞夫こと魔王サタンの腹心の部下。魔王とともに勇者エミリアに追い詰められ、
 現代日本に流れ着く。真奥(後に漆原も)と同居しながら、専業主夫として
 彼らの生活を支えている。戸籍上は20歳だが、悪魔としての実際年齢は1500歳以上。

○漆原半蔵=悪魔大元帥ルシフェル(はたらく魔王さま!)
 真奥貞夫こと魔王サタンの部下。元天使であり、いわゆる堕天使である。
 魔王軍に所属していたが、真奥を裏切り、天界復帰を条件に元恵美の仲間、
 オルバ・メイヤーと結託して恵美と真奥の命を狙っていた。しかし、2人に敗れ、
 真奥家に居座ることになる。日本では1日中家に引きこもってニートをしている。
 天才的なハッカーの腕前を持つ。

○佐々木千穂(はたらく魔王さま!)
 真奥貞夫のバイト先であるマグロナルド幡ヶ谷駅前店の後輩で、東京都立笹幡北高校2年生の女子高生。
 目標に向かって働く真奥を慕って、密かに恋心を抱いている。真奥たちが異世界からやって来た人間で
 あることを知っている数少ない存在。

155凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/19(金) 20:48:28
ファイブレッド「爆発まであと20分…。どうすればいいんだ!」

怪人軍団と戦いながら、ファイブマン達は焦りを募らせていた。
例えここで勝っても、島から脱出する事ができない以上、
20分後には全員島ごと海の藻屑となるのである。

アルマジーグ「さあ、時間がないぞ!」
モグラング「諦めろ。ここがお前達の死に場所なのだ!」

その時、海に轟音と共に巨大な水飛沫が上がった。
エビラを倒したブレイバーベースが海面に浮上したのだ。

ファイブレッド「あれは、ブレイバーベース!」
ファイブブラック「俺達を助けに来てくれたんだ!」

ブレイバーベースから一機の小型輸送機がこちらへ向けて飛び立ち、
そこから救援部隊の戦士達が飛び降りると、岩山の上に並び立った。

1号「仮面ライダー1号!」
2号「仮面ライダー2号!」
V3「仮面ライダーV3!」
RX「仮面ライダーBLACK! RX!!」
サンバルカン「太陽戦隊! サンバルカン!!」
ソルブレイバー「特救指令! ソルブレイン!!」

仮面ライダー1号、2号、V3、RX、サンバルカン、ソルブレイン。
救助隊として選抜された十人のブレイバーズ・ヒーローが揃って名乗りを決めた。

ファイブレッド「おお…! みんな!」
1号「みんな、無事だったか!」
2号「あんまり帰りが遅いんで、迎えに来たぜ!」
V3「Gショッカーの怪人達を倒して、
 早くブレイバーベースでこの島から脱出するんだ!」
アルマジーグ「そうはさせん!
 貴様ら全員、島ごとあの世行きだ!」
ソルジャンヌ「子供達は、絶対に助け出してみせるわ!」
バルイーグル「行くぞGショッカー!」
RX「許さん!」

こうして、集結したヒーロー達と怪人軍団の決戦が始まった。

1号・2号「「ライダーダブルパンチ!」」
ワニ獣人「グォォ…!」

1号と2号は息の合ったコンビネーション攻撃でワニ獣人を叩きのめし、
止めの同時パンチで絶命させた。

RX「RX! ロボライダー!」

ロボライダーにフォームチェンジしたRXは、
同じく硬い装甲を誇るアルマジーグに戦いを挑む。

ロボライダー「ボルティックシューター!」
アルマジーグ「ギャァッ!!」

ロボライダーのビーム銃はアルマジーグの甲羅も破壊した。
のたうち回るアルマジーグの腹に、RXに戻ったロボライダーは必殺剣を突き立てる。

RX「リボルケイン!!」
アルマジーグ「ぐ…おおおおっ!!」

光の刃で貫かれ、アルマジーグは爆死した。

ソルブレイバー「ギガストリーマー!」
ムササビードル「ぎゃぁぁぁっ!!」

ソルブレイバーのギガストリーマーが
上空のムササビードルを蜂の巣にし、墜落させた。

V3「今だ。V3・回転フルキック!!」

仮面ライダーV3のキックがムササビードルに炸裂。
ムササビードルは大爆発する。

バルイーグル「ニューバルカンボールだ!」
バルシャーク「レディー・セット!」
バルパンサー「GO!」

サンバルカンの三人はニューバルカンボールをセットし、
バルパンサーがキック、バルシャークがパンチでパスを繋ぎ、
最後にバルイーグルがシュートを決める。

バルパンサー「ワン!」
バルシャーク「ツー!」
バルイーグル「アタック!!」
モグラング「ぐおおおっ!!」

ニューバルカンボールをぶつけられ、モグラングは弾き飛ばされ爆発した。

ソルドーザー「つあっ!!」
ソルジャンヌ「さあ、みんな早くこっちへ!」

激戦のさ中、ソルドーザーがGショッカー基地の壁を突き破り、
ソルジャンヌが助け出した子供達の避難誘導をする。

アマゾン「大切断!」
カニバブラー「ギェ――ッ!!」

アマゾンライダーの大切断で胸を斬り裂かれたカニバブラーは、
もがき苦しみながら海岸へと逃げて行く。

イクサ「待ちなさい!」
カニバブラー「おのれ、ここで死んでたまるか〜!」

海へ飛び込んだカニバブラーは、そのまま逃亡したのであった。

156ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 23:41:21
<シグフェル編シナリオ>
独自に謎のヒーロー・シグフェルの正体を追う、やり手の美人TVキャスターである
八神冴子は、軍の立場からシグフェルの行方を追う剣持隊長とは
共に同じくブレイバーズ関係者でありながらも必然的に張り合う立場に。
剣持は、冴子のことを表面上は鬱陶しく思いつつも、対ドラゴ帝国戦争での
功労者である冴子の事は内心高く買っている。

そんなある日、八神冴子は偶然、まさか相手がそのシグフェル関係者とも知らずに、
沢渡優香と知り合うことに。優香は、シグフェルの正体を突き止めたら、
メディアを通して世間に公表するつもりなのか?と冴子に尋ねる。

冴子「それは時と場合によるわね」
優香「時と場合…?」
冴子「私はシグフェルがどういう事情で戦いに身を投じているのか、
 それが知りたいの。もし彼に孤独に戦わなければならない
 何か特別な理由があるのであれば、その手助けをしたいだけ…」
優香「………」

アルジェの石油王・アルシャード財閥の令嬢、フィリナ・クラウディア・アルシャードが
お忍びで来日し、タクシーに乗ってある場所へと向かっていた。
そこを突然襲ってきたのは、以前三枝かおるを狙ってジャンパーソンに敗れた
国際兵器マフィア・ジェフ権藤とその一味だった。
危うく拉致されようとしていたフィリナだったが、間一髪でそれを救ったのは
天凰輝シグフェルだった。

シグフェル「大丈夫か、フィリナ!」
フィリナ「…その声、まさか光平なの!?」

いったん朝倉家に腰を落ち着かせるフィリナと光平たち。
フィリナは従弟の光平の身の上に起こった出来事を説明されて驚くが、
すぐに事情を飲み込んだ。

フィリナ「まさか噂の謎のヒーロー、シグフェルの正体が光平だったとわね。
 正直驚いたわ…」
優香「お願いですフィリナさん、この事は誰にも秘密にしておいてください!」
慎哉「俺からもお願いします!」
フィリナ「……わかったわ。それよりも光平、慎哉くん、優香、
 これからどこかにでも遊びに行かない?」

フィリナは光平たちを誘って、街中へ遊びに出かける。
一方、フィリナ・クラウディア・アルシャードがジェフ権藤の一味に襲われたところを
シグフェルに救われたという情報は、スマートブレイン社長・村上峡児の耳にも届いていた。

村上「妙ですねえ…。今までイーバ絡みの事件にしか顔を出すことのなかったシグフェルが、
 今回に限ってなぜ…? これは調べてみる必要がありそうです」

村上はシグフェルの正体がフィリナの知己の人間だと睨み、
ジェフ権藤と接触して手を結び、フィリナの周辺を洗い出し始める。
シグフェルは襲ってきたオルフェノクたちをなんとか撃退し、
フィリナも無事に離日して帰国の途についたが、
Gショッカーのシグフェル追及の手は着実に光平の近辺へと迫っていた…。

157ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 23:41:55
ある日、光平と慎哉は近所のスーパーに買出しに来ていたところ、
何かの菌に寄生されたと思しき買い物客の主婦が倒れる現場に遭遇。
光平はシグフェルとしての透視能力で、
主婦を収容していった救急車が偽者だと見破るが、
慎哉は怪しい救急車の跡を追おうとした光平を止める。
こういう事件は本来、警察かブレイバーズが対応すべき仕事である。
一般人である光平が無理に首を突っ込むべきではないと言うのだ。
光平と慎哉は警察に通報するだけに留め、その日は帰宅した。

通報を受けて出動したブレイバーズは偽救急車から主婦を無事保護する。
検査の結果、主婦はバルボレラ菌に感染していた事が判明。
バルボレラ菌は、スペースマフィアに所属していたエイリアンたちの食糧の原料である。
Gショッカーがこの近くに食料生産工場を秘密裏に建設しているのだ!
さらに他にももう一つ気になるのが、匿名の通報者の存在。
無知識な一般市民がバルボレラ菌を見分けるなど、普通なら不可能だ。
いったい通報してきたのは何者なのか…?
ブレイバーズは調査を開始する。

一方その頃、エゴスの基地では、エゴス一の鑑識とプロファイリングの達人である
ホウタイ怪人が、今まで収集し分析したデータを元に、いよいよシグフェルの正体の核心に
迫ろうとしていた。シグフェルの人間としての姿である牧村光平の顔と名前以外全て、
なんと海防大付属高校に通う男子生徒というところまで突き止めていたのである。

ホウタイ怪人「シグフェルは歳は16〜7、性別は男、海防大付属高校に通う
 高校生と思われる」
ヘッダー「さすがは神子! そこまで突き止められるとは見事でございます!」
サロメ「フン…。肝心の顔と名前が解らないんじゃ、意味ないじゃないか」
ホウタイ怪人「それももう時間の問題だ」

翌朝、学校で昨日のスーパーでの一件を聞いた優香は、
警察に届け出ただけで主婦を直接助けようとしなかった
光平と慎哉を非難し、いつしか口論へと発展する。

優香「そんなひどい! もしそれでその主婦の人に
 万一の事があったらどうするつもりだったの!」
慎哉「警察にはちゃんと届けておいたぜ。
 そもそもシグフェルはブレイバーズみたいな
 正義の味方じゃないんだ。そこまでする義理は
 ないはずだ。下手に首を突っ込んで、またこの間みたいに
 光平が面倒事に巻き込まれたらどうするんだよ!」
優香「でも光平くんには…シグフェルには
 人を助ける力があるのよ!」
慎哉「何言ってるんだ! 元はと言えば光平はお前の身代わりになって!!」
優香「…!!」
光平「―慎哉っ!!」

光平に制され、慎哉も思わず発してしまった失言にハッとなる。
数ヶ月前に優香の身代わりとなって東条寺理乃に謎の人体実験を施され、
人ならざる肉体へと変貌してしまった光平。優香は今でもその事を
悔やんでいると、慎哉自身もよくわかっていたはずなのに…。

慎哉「…ごめん。俺も言い過ぎた」
光平「いや違うよ。俺が悪いんだ。やっぱりあの時、
 偽の救急車に乗せられた人を、俺がシグフェルに変身して
 助けるべきだったんだ…」
優香「光平くん…」

その日から、光平たち3人の間はギクシャクし始め、
気まずい雰囲気が続くことに…。

158ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 23:42:45
ある日の日曜。慎哉は早朝の日課で、
愛犬のくらのすけを連れて散歩に出ていたところ、
この間見かけたものと同じ、例の怪しい偽救急車に遭遇した。

慎哉「光平の手を煩わせるまでもない!
 こうなったら俺自身の手で奴らのアジトを突き止めてやる!」

慎哉は救急車を尾行し、郊外の廃病院の地下へと迷い込む。
そこは誘拐してきた大勢の人間たちを肥料として、
バルボレラフーズやゴルゴメスの実を大量生産し備蓄している
Gショッカー怪人たちのための食糧生産工場だったのだ!
慎哉はつい足音を立ててしまい見つかり、捕まってしまった。

慎哉「ちきしょう! 放せ! 放せよ!」
ゾドー「小僧、いったいどこから入って来た!?」
リーガ「ちょうどいい。お前もバルボレラ菌の餌食になってもらうぞ!」
慎哉「や、やめろ〜!!」

慎哉の首筋に注射器の針が迫ろうとしていたその時、
突然飛んできた小柄が、リーガの右手から注射器を叩き落した。

リーガ「何奴!?」
ホウタイ怪人「しばらく! あいやしばらく!」

小柄を飛ばしてきたのは、ホウタイ怪人とサロメだった。

ゾドー「エゴスがここにいったい何の用だ?」
サロメ「その小僧の始末、しばらくお待ち願いたい」
リーガ「なにっ!」
ホウタイ怪人「我がプロファイリングに基づく推理の結果では、
 その小僧、あのシグフェルの縁者である可能性が極めて高い!」
ゾドー「なんだと! それは本当か!」
ホウタイ怪人「この小僧を餌にしてシグフェルをおびき出し捕獲することに
 成功すれば、方々にも至高邪神のお覚えはめでたかろう」
サロメ「小僧、大人しくおし。大事な獲物が罠にかかる前に、
 餌に騒がれては困るからね!」
慎哉「何すんだ!やめ…むぐんんんっっ!?」

サロメは慎哉の口に猿轡を押し込む。

159ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 23:43:24
慎哉から遅れて起床した光平は、
朝の犬の散歩から慎哉の帰りが遅いことを心配する。
そこへ一匹だけ戻ってきたくらのすけが、
必死に吠えて主人の危機を光平に伝えようとする。

くらのすけ「ワンワンワンワン!!!!!!」
光平「くらのすけ、どうしたんだ!?
 もしかして慎哉の身に何かあったのか!?」
くらのすけ「ワンワンワンワン!!!!!!」
光平「よしっ、案内してくれ!」

光平は、たまたまその場に居合わせた優香と共に
くらのすけに案内されて廃病院へと到着する。

優香「この中に慎哉くんが…」
光平「いいか優香、もし30分経っても俺が戻って来なかったら
 警察を通してブレイバーズに通報してくれ!」
優香「光平くん…」

優香とくらのすけを病院玄関前の通りに残し、
単身地下へと潜入する光平。そこで見たのは
捕らわれた慎哉の姿だった。

光平「慎哉! 今助ける!」
慎哉「んんんーっ!!!(…ダメだ光平! 来るな!)」

慎哉の側まで近寄ろうとしたその時、
天井から降ってきた捕獲用の網に絡め取られてしまう光平。
その瞬間に高圧電流がネットに流れる。

光平「うわああああっっ!!!!!!」
サロメ「5万ボルトの高圧電流だ。普通の人間なら
 一瞬で黒焦げになるはず。だがお前はなんともない」
光平「……くっ」
ホウタイ怪人「さあ、大事なお友達の命が惜しければ、
 貴様の正体を教えてもらおうか!」

ついにシグフェルの正体がGショッカーにバレてしまうのか!
果たして光平たちの運命やいかに!?

160ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/20(土) 09:31:06
子供達を助けにファイブマン達と共に来た仮面ライダーアマゾン。
他に捕えらえていないか、戦闘員達と戦いながら基地の中を進む。

アマゾン「・・・他に子供達は?」
あきら「―た、助けてくれ!」
アマゾン「この声は!」

あきらの声がしたので、アマゾンが駆けつけるとあきらやヨッパー達が
ワニ獣人や赤ジューシャ達に調理されそうになっていた。

ヨッパー「うわぁぁ、俺なんか喰っても不味いって(泣」
マーボー「食べるのは好きだけど、食べられるのは嫌だ〜!」
アマゾン「まてぃ!」
ワニ獣人「ぐぅ〜、貴様はアマゾンライダー!」
アマゾンライダー「ワニ獣人、貴様もこの島に来ていたのか。あきら君達を離せ!」
ワニ獣人「黙れ、このガキ共は大事な食糧となるのだ。邪魔はさせんぞ!」

調理の支度をしていた赤ジューシャ達はアマゾンに襲い掛かり、ワニ獣人も
強力な尻尾を振り上げる。

アマゾン「ケケーイ」
赤ジューシャA「キャッ!」
赤ジューシャB「グゥ!」

しかし、アマゾンは赤ジューシャ達を蹴散らし、ワニ獣人の尻尾も躱して
捕まっているあきら達の前へとやって来る。

アマゾン「さぁ、もう安心だ。この基地から脱出してくれ!」
あきら「ありがとう、アマゾン!」
ヨッパー「助かった!」
大介「早く、逃げないと...」

アマゾンはその爪で、身動きできないあきら達の枷を壊して
脱出させる。

ワニ獣人「ぐぅ〜、貴様!」
アマゾン「来い、ワニ獣人!」

ドカ〜ン

残ったアマゾンとワニ獣人は戦いの末、基地の外へと飛び出す。
ワニ獣人が大きな口で噛み砕こうとして、アマゾンも爪を立てて
応戦する。

バース・プロトタイプ「アマゾンライダー、手を貸すぜ!」ババババ
ワニ獣人「何だ、これは!?こんな物が効くか!」

アマゾンとワニ獣人の戦いに気が付いたバース・プロトタイプは
バースバスターからセルメダルのエネルギー弾をワニ獣人に
浴びせるが、ワニ獣人はあまり効いていなかった。

アマゾン「隙有りだ」ザシュ
ワニ獣人「ぐわぁ!」
アマゾン「大切断!」ザシュザシュザシュ

バース・プロトタイプのバースバスターに怯んでいる隙をついて、
アマゾンは両腕の鋭利なヒレで、ワニ獣人の頭や体を斬り裂いた!

アマゾン「ありがとう、バース」
バース・プロトタイプ「良いってことよ。さぁ、まだ戦いは終わってねえぜ!」

アマゾンはお礼を言うが、バース・プロトタイプはそれを気にせず、
まだ終わらない戦いへと共に赴いた。

161ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/20(土) 10:51:48

※レッドキング戦・前半

バラゴンからも逃げ延び、高木はるか等に率いられキャンプ場に子供達が戻ってきた。
マグネドンやジラ、バラゴンと戦ってくれた救出部隊も戻ってきて、一同はとりあえず安堵する。

ゴセイピンク「皆、無事でよかった〜」
はるか「でも、まだGショッカーの基地には星川先生達が戦っているわ。
     助けにいかないと...」

皆が無事に戻ってきた事で、留守番をしていたゴセイピンクは安堵する。
だが、はるかの言うとおりGショッカーの基地ではファイブマン達が
戦闘中である。一刻も早く助けに行かなければならない、その時!
地響きが起きる。

レッドキング「キシャァァァ―オ!」
仁「だぁぁ、まだコイツ(レッドキング)がいたんだった!」

再び現れたレッドキングに、その場にいる面々は動揺が走る。

大輔「チビモン、もう一度進化出来るか!」
チビモン「ダメだよ、大輔〜。さっきの戦いで力を使い果たしたよ」
ゴーオンゴールド「トリプター達も、さっきまで元の姿になっていたからな」
ゴーオンシルバー「少し、時間を置かないと...」

大輔達のデジモンも戦った後なので、力を使い果たし皆幼年期に退化。
ゴーオンウィングスのパートナーの炎神もさっきまで、元の姿だったので
力を使い果たしている。その他にも、ファイバードや天空神達も先の戦闘で
レッドキングを相手にする程のパワーが残っていなかった。

アトム「もう一度、僕が...」
ニンジャホワイト「いいえ、あなたもまだ修理を終えたばかりだわ。
           ここは私が!」

なおレッドキングに挑もうとするアトムを制して、ニンジャホワイトは
「巨大獣将之術」で、ホワイトカークを召喚、さらに「獣将ファイターの術」で
分身であるバトルカークも呼び出した。

ニンジャホワイト「カークビーク!」
レッドキング「キシャ―!」

45mのレッドキングに対して、ホワイトカークは31m、バトルカークは
25mなので、レッドキングよりかは小さいが、武器のカークビークや
空中戦法で立ち向かう。しかし、レッドキングは島が騒がしい事で
気が立っているせいなのか、全然怯む様子は無かった。

レッドキング「キシャァァ!」
ニンジャホワイト「キャァ!」

レッドキングのパワーによって、ホワイトカークやバトルカークは
消え去り、ニンジャホワイトも地上へと落ちてしまう。

斑鳩「鶴姫さん!」
ゴセイピンク「ウィンドライブカード・テンソウ」

ゴセイピンクは風を操るウィンドライブカードをテンソウダーにセットし
風を操って、ニンジャホワイトが地上へと衝突するのを防いだ。

鷹介「ほっ、よかった」
鵺野「だが、このままでは...」
パタリロ「・・・いや、もうすぐ来るぞ!」
鵺野「えっ?」

ニンジャホワイトが無事で、鷹介は安堵するが、依然として立ちはだかる
レッドキングに鵺野は焦りを感じるが、そこにパタリロが「何か来る」と
発言する。

ザッパ〜〜ン

すると、海の方を見るとエビラとの戦いを終えたブレイバーベースが
浮上するのであった。

>>148へ続く?

162凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/20(土) 14:40:01
>>155修正

ファイブレッド「爆発まであと20分…。どうすればいいんだ!」

怪人軍団と戦いながら、ファイブマン達は焦りを募らせていた。
例えここで勝っても、島から脱出する事ができない以上、
20分後には全員島ごと海の藻屑となるのである。

カニバブラー「さあ、時間がないぞ!」
モグラング「諦めろ。ここがお前達の死に場所なのだ!」

その時、海に轟音と共に巨大な水飛沫が上がった。
エビラを倒したブレイバーベースが海面に浮上したのだ。

ファイブレッド「あれは、ブレイバーベース!」
ファイブブラック「俺達を助けに来てくれたんだ!」

ブレイバーベースから一機の小型輸送機がこちらへ向けて飛び立ち、
そこから救援部隊の戦士達が飛び降りると、岩山の上に並び立った。

1号「仮面ライダー1号!」
2号「仮面ライダー2号!」
V3「仮面ライダーV3!」
RX「仮面ライダーBLACK! RX!!」
サンバルカン「太陽戦隊! サンバルカン!!」
ソルブレイバー「特救指令! ソルブレイン!!」

仮面ライダー1号、2号、V3、RX、サンバルカン、ソルブレイン。
救助隊として選抜された十人のブレイバーズ・ヒーローが揃って名乗りを決めた。

ファイブレッド「おお…! みんな!」
1号「みんな、無事だったか!」
2号「あんまり帰りが遅いんで、迎えに来たぜ!」
V3「Gショッカーの怪人達を倒して、
 早くブレイバーベースでこの島から脱出するんだ!」
アルマジーグ「そうはさせん!
 貴様ら全員、島ごとあの世行きだ!」
ソルジャンヌ「子供達は、絶対に助け出してみせるわ!」
バルイーグル「行くぞGショッカー!」
RX「許さん!」

こうして、集結したヒーロー達と怪人軍団の決戦が始まった。

RX「RX! ロボライダー! ボルティックシューター!」

ロボライダーにフォームチェンジしたRXは、
武器のビーム銃でショッカー戦闘員の群れを薙ぎ倒して行く。

アルマジーグ「俺が相手だ。喰らえ!」
ロボライダー「うわっ!?」

背中を丸めて球体となったアルマジーグの体当たりが、ロボライダーを弾き飛ばす。

1号・2号「「ライダーダブルパンチ!」」

1号と2号の同時パンチがアルマジーグを跳ね返した。
元の姿に戻ってのたうち回るアルマジーグに、
RXに戻ったロボライダーは必殺剣を突き立てる。

RX「リボルケイン!!」
アルマジーグ「ぐ…おおおおっ!!」

光の刃で貫かれ、アルマジーグは爆死した。

ソルブレイバー「ギガストリーマー!」
ムササビードル「ぎゃぁぁぁっ!!」

ソルブレイバーのギガストリーマーが
上空のムササビードルを蜂の巣にし、墜落させた。

V3「今だ。V3・回転フルキック!!」

仮面ライダーV3のキックがムササビードルに炸裂。
ムササビードルは大爆発する。

バルイーグル「ニューバルカンボールだ!」
バルシャーク「レディー・セット!」
バルパンサー「GO!」

サンバルカンの三人はニューバルカンボールをセットし、
バルパンサーがキック、バルシャークがパンチでパスを繋ぎ、
最後にバルイーグルがシュートを決める。

バルパンサー「ワン!」
バルシャーク「ツー!」
バルイーグル「アタック!!」
モグラング「ぐおおおっ!!」

ニューバルカンボールをぶつけられ、モグラングは弾き飛ばされ爆発した。

ソルドーザー「つあっ!!」
ソルジャンヌ「さあ、みんな早くこっちへ!」

激戦のさ中、ソルドーザーがGショッカー基地の壁を突き破り、
ソルジャンヌが助け出した子供達の避難誘導をする。

アマゾン「大切断!」
カニバブラー「ギェ――ッ!!」

アマゾンライダーの大切断で胸を斬り裂かれたカニバブラーは、
もがき苦しみながら海岸へと逃げて行く。

イクサ「待ちなさい!」
カニバブラー「おのれ、ここで死んでたまるか〜!」

海へ飛び込んだカニバブラーは、そのまま逃亡したのであった。

163凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/20(土) 14:47:19
ファイブマン「ファイブマシン、発進!」
サンバルカン「ジャガーバルカン、発進!」

ファイブマンとサンバルカンの声に応えて、
両戦隊の巨大メカがブリアン島へ向けて発進する。

ファイブレッド「合体! トリプルジョイント!」

スカイアルファ、キャリアベータ、ランドガンマが変形し合体。
ファイブロボが完成した。

バルイーグル「合体! グランドクロス!」

コズモバルカンとブルバルカンも変形・合体し、
サンバルカンロボとなった。

紐男爵「おのれ〜! 紐電撃〜!!」

紐男爵はファイブロボに紐を巻き付け、高圧電流を流す。

ファイブレッド「ツインカノン!」

ファイブロボの腕のカノン砲から放たれるビームが、
紐男爵の紐を焼き切った。

サボテン将軍「サボテン火炎放射!!」

サボテン将軍の頭部の火炎放射機が火を吹くが、
サンバルカンロボはバルシールドでこれを防ぐ。

バルイーグル「ファイヤーパンチ!」

サンバルカンロボの拳にエネルギーを集中させ、
炎に包まれた強烈なパンチをサボテン将軍の腹に叩き込んだ。

ファイブレッド「止めだ。超次元ソード!」

コクピットのキーボードを操作し、
ファイブレッドは必殺剣・超次元ソードを呼び出す。

ファイブマン「未来を作る子供達の、無限のパワーを知れ!!」
紐男爵「うわぁぁぁっ!!」

必殺の斬撃が紐男爵を斬りつけ、爆死させた。

サボテン将軍「サボテン爆弾〜!」

一方、サボテン将軍はサボテン爆弾をサンバルカンロボに投げつけるが、
サンバルカンロボは取り出した太陽剣で全て叩き落とした。
そして剣にプラズマエネルギーが迸り、サンバルカンロボの必殺技が発動する。

バルイーグル「太陽剣・オーロラプラズマ返し!」
サボテン将軍「きゃぁぁぁっ!!」

横一文字の斬撃がサボテン将軍を斬り裂き、大爆発させた。

164凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/20(土) 15:00:12
<ベビーゴジラ誕生編>

東京郊外の恐竜博物館にデートに来た光平と優香。
この地域ではゴジラザウルスの化石が多数発掘されており、
博物館の展示もそのゴジラザウルスがメインである。

光平「ゴジラザウルスはジュラ期の日本や太平洋地域に生息していた恐竜で、
 その骨格などの形質はティラノサウルスなどの獣脚類に近いが、
 水中生活にも適応して進化した非常に特殊な種族である……か。なるほどね」
優香「ゴジラはこのゴジラザウルスが水爆実験の放射能で変異したものと考えられており、
 ゴジラが度々日本の太平洋側に襲来するのは、
 元々この地域を棲みかとしていた恐竜時代の帰巣本能によるとする説もある……だって。へぇ〜」

そして、二人の最大のお目当ては、地下1階で展示されている、
数日前にこの近くで発掘されたゴジラザウルスの卵の実物である。
非常に保存状態が良いが、生きているか死んでいるかは不明との事。
卵の前に立った優香は何かテレパシーのようなものを感じるが、
はっきりとは分からないまま、気のせいだろうと思って博物館を出る。

館内の見学を終えて外へ出た二人は、裏手の丘陵地帯を散策。
喉が渇いたので、光平は自動販売機にジュースを買いに行く。

優香「…な……何…? 私を呼んでる」

先ほどの謎のテレパシーに導かれて、
優香は卵がある博物館の地下へ一人で戻ってしまった。
優香が見守る中、鼓動を始めた卵はとうとう孵化し、
中からゴジラザウルスの赤ちゃんが誕生する。

その時、博物館の1階で爆弾が爆発、火災が発生する。

ヘビ獣人「この博物館から謎の怪電波が出て、
 ゲドンの作戦行動を妨害している! 破壊してしまえ!」

テレパシーが妨害電波となって計器類を狂わせていたため、
ゲドンはこれを除去するため博物館を襲撃、地上部分を爆破したのである。

ベビーゴジラ「クェ〜!」
優香「かわいい…」

非常警報が鳴り響き、博物館の1階でヘビ獣人が館員達を虐殺している中、
誕生したベビーゴジラは、優香を母親だと思い込んで甘えていた。

ヘビ獣人「妨害電波を出していたのはこいつか。
 俺様が喰ってやる!」
優香「きゃあっ!」

地下へ乗り込んできたヘビ獣人は、優香の目の前で何とベビーゴジラを丸呑みにしてしまった。
腹を大きく膨らませたまま、博物館から撤退するヘビ獣人。

光平「優香、大丈夫か!」
優香「私は平気。でも……恐竜の赤ちゃんが!」

ベビーゴジラが発するテレパシーを頼りにヘビ獣人を追跡するシグフェル。
丸呑みにされたベビーゴジラはまだ生きている。
ベビーを助けるためには、敵を爆殺するような必殺技は使えない。
危険を承知で、シグフェルはヘビ獣人に接近戦を挑む…!

165ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/20(土) 21:33:57
<アポロガイスト暗殺計画>

その日、Gショッカー秘密警察長官アポロガイストは、闇女王同盟の三巨頭に謁見していた。
秘密警察就任の挨拶がてら、闇女王同盟のお偉方にあまり羽目を外さぬよう釘を刺すためである。
男子禁制の闇女王同盟の後宮ではあるが、秘密警察長官には後宮を外部から監察する立場として、
後宮内への出入り自由の特権が至高邪神から直々に認められていた。

アポロガイスト「つきましては、本日よりこの女を後宮に入れたいと存じます」
ユウキ「………」

アポロガイストはファンガイアのクィーン・ユウキを三巨頭に引き合わせる。

ヘドリアン「誰じゃその女は?」
アポロガイスト「"キバの世界"におけるファンガイア族の女王にて、我が妻めにございます」
ヘドリアン「妻じゃと?」
パンドラ「これは驚きました。血も涙もないGODの殺人マシーンと恐れられていた貴方が、
 よもや妻帯して家庭を築いていたとは…!」

自分の妻を後宮に奉公に差し出すというアポロガイストだったが、
その真意は自分の息のかかった女怪人を後宮の中に送り込み、
これまで以上に闇女王同盟を厳しく監視するつもりであることは明白だった。

ヘドリアン「おの〜れアポロガイストめ!
 アマゾンキラーよ、なんとかならぬのか?」
アマゾンキラー「女王様、私にお任せください」

まずアマゾンキラーは、アポロガイストに恨みを抱いているという
GODの悪人怪人マッハアキレスに接近する。

アキレス「もし…」
アマゾンキラー「なんですか? 遠慮なく言ってください。
 私たちは信頼しあう同志です」

アマゾンキラーは自分の色香でアキレスを惑わし、言葉巧みに操ろうとする。

アキレス「もし…もしもだ。アポロガイストの奴が死んだらどうなる?」
アマゾンキラー「その時はヘドリアン女王様が、貴方を世紀王候補の一人として
 バトルファイトに推挙してくださいます」
アキレス「無理だな。奴はあらゆる戦闘術の達人だぞ」
アマゾンキラー「ですが近々、アポロガイストはXライダーと決闘します」
アキレス「でも十中八九アポロガイストの奴が勝つな!」
アマゾンキラー「しかし相手はあのXライダー。もし勝てたとしても
 アポロガイストも無傷では済まない筈です。その隙に殺しなさい…!
 そうすれば貴方には栄達の道が開けるのです」
アキレス「………」

こうしてまんまとマッハアキレスを暗殺実行犯として計画に引き入れることに
成功した策士アマゾンキラーは、次に後宮総取締役のシスタージルをも抱き込みにかかる。
最近、アポロガイストが公務と称して闇女王同盟内部へ口出しする機会が増えていることに、
シスタージルも内心不満が募り始めていたのだ。

シスタージル「アポロガイストがXライダーを倒した時、一緒にアポロガイストも
 まとめて仕留めてしまえばいいのよ。至高邪神様は、アポロガイストはXライダーと
 戦って名誉の戦死を遂げたと思われることでしょうね。フフフッ…」

166ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/20(土) 21:34:31
Xライダーと戦うアポロガイスト。しかし暗殺計画の存在を事前に察知していた
アポロガイストは、容易くマッハアキレスを返り討ちにして始末する。

Xライダー「アポロガイスト!」
アポロガイスト「Xライダー、今日はとんだ邪魔が入ったが、
 いずれ勝負は後日に改めてつけるぞ!」

一方その頃、無幻城ではシスタージルとアマゾンキラーの二人が、
アポロガイストの乗ったシャトルの帰りを待っていた。

シスタージル「首尾よくアキレスがアポロガイストの亡骸を
 持ち帰ってきたようね…」
アマゾンキラー「貴女と彼の合同葬儀は、とても盛大に挙行して差し上げます」
シスタージル「くだらない冗談はやめなさい。私は闇女王同盟の総取締役よ。
 将来は次期創世王としてGショッカーの頂点に立つ身に対して無礼よ」
アマゾンキラー「儚い夢に終わりましたね! さあ、シスタージルを逮捕しなさい!」

アマゾンキラーに命令された衛兵二人が、シスタージルの両脇を拘束する。

シスタージル「ふざけた真似はやめなさい! いったい何の罪なの!?」
アマゾンキラー「秘密警察長官の暗殺を命令した罪です」
シスタージル「証拠はあるの?」

そのシスタージルの言葉を待ってましたとばかりに、アマゾンキラーは右手に持っていた
ICレコーダーの再生スイッチを入れる。

レコーダーの再生音(ジルの声)「アポロガイストがXライダーを倒した時、一緒にアポロガイストも
 まとめて仕留めてしまえばいいのよ。至高邪神様は、アポロガイストはXライダーと
 戦って名誉の戦死を遂げたと思われることでしょうね。フフフッ…」

レコーダーから再生される自分の声を聞いて青ざめるシスタージル。
実はアマゾンキラーは、自分とシスタージルとの間に交わされた謀議の様子を
密かに録音していたのだ。そして自分の発言が録音されている部分のみ
都合よく削除し、暗殺計画の証拠として提出したのだった。
アマゾンキラーは邪魔者のアポロガイストを暗殺するのみならず、
事のついでにシスタージルも追い落として、再びヘドリアン女王を
後宮総取締の座に返り咲かせる魂胆だったのだ。

シスタージル「おのれ!謀ったなアマゾンキラー!!」

だがそこへ、なんとアポロガイストが生きて戻ってきた。

アマゾンキラー「エ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ッ!!」
シスタージル「エ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ッ!!」

アポロガイスト「どうした二人ともその顔は? 幽霊でも見たのか?」
アマゾンキラー「Xライダーはどうしました!?」
シスタージル「マッハアキレスはどうなったの!?」
アポロガイスト「このアポロマグナムでXライダーを撃とうとした時、
 運悪くアキレスの奴が間に入ってきてな。奴の事は名誉の戦死とでも報告しておこう」
アマゾンキラー「………( ゚д゚)ポカーン」
シスタージル「………( ゚д゚)ポカーン」
アポロガイスト「Xライダーもブレイバーズも想像以上の強敵だ!
 これからも手こずりそうだぞ。ゆっくり取り組もう。ゆっくりとな。フフフッ…」

悠然と去るアポロガイスト。後には互いに激しく睨みあう
アマゾンキラーとシスタージルの二人だけが残されたのであった…。

167ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/20(土) 21:37:13
>>165
訂正
× GODの悪人怪人マッハアキレスに接近する。
○ GODの神話怪人マッハアキレスに接近する。

168凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/20(土) 22:53:27
学「爆発まであと5分しかない。みんな急ぐんだ!」

Gショッカーと怪獣達を何とか全滅させ、東の平原のキャンプ場に全員が合流した時には
既に爆発のタイムリミットは目前に迫っていた。

ギルモア「さあ、早くブレイバーベースに乗るんじゃ!」
鵺野「慌てるな。まだ時間はある!」
宗介「パニックを起こすな! 整然と行動しろ!」

総勢百人を超えるキャンプ参加者達が続々とブレイバーベースに乗り込み、
全員が収容された時には、もう爆発1分前になっていた。

佐原「ようし、全員乗ったね?」
数美「大丈夫です。全員いるのを確認しました」
ギルモア「エルファや、急いでブレイバーベースを発進させてくれ」
エルファ「了解。ブレイバーベース、離陸します」

ジェット噴射で空へ急速上昇するブレイバーベース。
そして爆発の刻限が迫る。
5…4…3…2…1…0!!

ドゴォォォォン――!!

バリチウム弾の大爆発によって、
ブリアン島は跡形もなく吹き飛び、海の藻屑となった。

薫「うわぁ…!」
拳一「すげえ…!」
ケンタ「島がぶっ飛んじゃったよ…」
イサミ「綺麗で素敵な島だったのに…」

楽しい事も、大変な事もあった。
新しい友達もできたし、未知の敵とも戦った。
7日間のワイルドでスリリングな思い出を刻んだブリアン島は、
今、轟音と共に地上から姿を消したのであった。

169ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/21(日) 07:52:55
>>168加筆
学「爆発まであと5分しかない。みんな急ぐんだ!」

Gショッカーと怪獣達を何とか全滅させ、東の平原のキャンプ場に全員が合流した時には
既に爆発のタイムリミットは目前に迫っていた。

ギルモア「さあ、早くブレイバーベースに乗るんじゃ!」
鵺野「慌てるな。まだ時間はある!」
宗介「パニックを起こすな! 整然と行動しろ!」

総勢百人を超えるキャンプ参加者達が続々とブレイバーベースに乗り込み、
全員が収容された時には、もう爆発1分前になっていた。

佐原「ようし、全員乗ったね?」
数美「大丈夫です。全員いるのを確認しました」
ギルモア「エルファや、急いでブレイバーベースを発進させてくれ」
エルファ「了解。ブレイバーベース、離陸します」

ジェット噴射で空へ急速上昇するブレイバーベース。
そして爆発の刻限が迫る。
5…4…3…2…1…0!!

ドゴォォォォン――!!

バリチウム弾の大爆発によって、
ブリアン島は跡形もなく吹き飛び、海の藻屑となった。

薫「うわぁ…!」
拳一「すげえ…!」
ケンタ「島がぶっ飛んじゃったよ…」
イサミ「綺麗で素敵な島だったのに…」

楽しい事も、大変な事もあった。
新しい友達もできたし、未知の敵とも戦った。
7日間のワイルドでスリリングな思い出を刻んだブリアン島は、
今、轟音と共に地上から姿を消したのであった。

***ブレイバーベース***

ブレイバーベースでブリアン島から脱出した子供達は今までの緊張が途切れ
とにかく用意された料理を食べていた。島ではずっと魚と果実だったので、久しぶりの
久しぶりのパンラーメン、肉料理にサラダとひたすら食べるのであった。

大輔「よっしゃ、久しぶりのラーメンだ!」ズズズ
レッカ「うぉぉぉ、爆盛りだ!」バクバク
駆流「ご飯、おかわり!」
006「ホホホ。慌てなくても、まだまだ料理はたっぷりあるヨ。
    どんどん食べるよろし!」

子供達の為に、006を始めとする料理人達がたっぷりと料理を
振る舞う。

ハルカ「はい、俊介。あ〜ん(愛」
俊介「美味しいな、はるか...」
イサミ「・・・あの、有名レーサーの俊介君に恋人がいたなんて〜(泣」
トシ「・・・イサミ(汗」
クッキー「ショック〜」
ひろし「・・・クッキー...」

有名なレーサーであり、イケメンの部類である速水俊介に恋人が
いる事にショックを受ける面食いなイサミを始めとする女子達。
そんな中、アマゾン・・・山本大介は海を見つめいた。

本郷「どうかしたのか、大介?」
大介「先輩・・・あの時、カニの怪人(カニバブラー)を取り逃がした事が
    気がかりで」

海を見つめている大介に本郷が聞くと、大介はカニバブラーの事を話す。
島での戦いで、大介はカニバブラーの胸を斬り裂きはしたが、奴は
そのまま海へと飛び込み逃げてしまった。大介はこれが気がかりに感じていた。

ギルモア「・・・何事も無ければいいのだがのう」

話を聞いていたギルモアも少し、不安を抱えながら
海を見つめるのだった。

>>149に続く。

170ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/21(日) 08:11:55
>>134修正
巨大なジラを前に苦戦を強いられる青銅聖闘士やガイストクラッシャー達。
このままでは全滅すると思われたその時、ジラに攻撃する者が現れた。

蒼摩「な、何だ!?」
レッカ「あれは!?」

攻撃した方向を見ると、巨大な鳥の姿をしたヘリコプターと
その傍らに鶏の様なヘリコプターと虎の姿をしたジェット戦闘機がいた。
巨大なヘリコプターは通信が回復した事で、シュリケンジャーが呼び出した
天空神。その傍らのヘリとジェット機は、異世界から地球へと帰還した
ゴーオンウィングスのそのパートナーの炎神、トリプターとジェットラスである。

アトム「皆さん!ご無事ですか?」
イエローガンバー「助けにきたぜ、兄ちゃん達!」
龍峰「君は、アトム!?」
レッカ「虎太郎も、何でここに?」

満身創痍となっていた青銅聖闘士達の前に現れたのは、
レッドキングに吹っ飛ばされたアトムとキャンプ場で留守番していた
ガンバーチームだった。

アトム「はい。あの後、漁船に発見されてブレイバーベースで修理を
    受けていたんです」
レッドガンバー「それで、修理を終えたアトムは他のブレイバーズの
    皆さんと救援として駆けつけたんです」
ブルーガンバー「そしたら、怪獣の叫び声がしたので、天界君が
    天空神を呼び出して、こうして助けを連れてやって来ました!」

アトムやガンバ―チームの説明を受けた一同は、再び救援に
駆けつけたヘリコプターの方を見た。彼らは俄然、ジラに攻撃を加える。

シュリケンジャー「飛翔変形、天空神!」
ゴーオンゴールド「ミッションスタートだ!トリプターバタリオット!」
トリプター「OK、アニキ!パタパタパタ」
ゴーオンシルバー「シュリケンジャー達のサポートをするよ!
      ジェットラストラホーク!」
ジェットラス「了解だ、バディ。ギーン!」

天空神に乗り込むシュリケンジャーは、天空神をロボットモードへと
変形させる。ゴーオンゴールドとゴーオンシルバーはパートナーの
炎神であるトリプターとジェットラスと共に、天空神のサポートを行った。

ジラ「―ギャォォォオオオ!」
シュリケンジャー「天空手裏剣!」

ゴーオンウィングスの攻撃に怯むジラに対して、シュリケンジャーは
天空神の胸の着いている天空手裏剣で攻撃。だが、負けじとジラは
尻尾を大きく振り回して、天空神に攻撃した。

ゴーオンゴールド「シュリケンジャー、トリプター達が元の姿でいられる
   時間がそろそろ危うい。トドメを任せたぞ!」
シュリケンジャー「了解。シノビメダル、セット!」

炎神はヒューマンワールド(地球)では、長時間その姿をしていると
存在が崩壊してしまうので、炎神キャストと炎神ソウルに分かれてしまう。
そして、元の姿でいられるのは10分間でしかなかった。
シュリケンジャーは「廻」と書かれたシノビメダルをセットし
カラクリボール10のスピンビーを発動させる。

シュリケンジャー「究極奥義『暴れ独楽』」
ジラ「―ギャァァァス!!」

蜂の姿をした巨大独楽・スピンビーで必殺の究極奥義を発動させる。
究極奥義を受けて、ジラはついに倒れるのであった。

イスカンダル「う〜む、余の戦力に欲しいものだ」
アトム「さぁ、皆さん。今の内に、キャンプ場へと戻りましょう!」

天空神とジラの戦いを見ていたイスカンダルは、将来自分の戦力に
欲しいと思った。そして、アトムによって一同はキャンプ場へ戻るのであった。

171ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/21(日) 10:22:49

紐男爵「私(ワタクシ)の紐拳を喰らいなさい!」
サボテン将軍「私(ワタシ)のサボテン針鼠も付けるわよ!」
ファイブブルー「うわぁ!」
ファイブピンク「キャァ!」

ゴーマの怪人、紐男爵とサボテン将軍の攻撃を受けるファイブブルーと
ファイブピンク。

ファイブブルー「このぉ、ツインアレイ!」
ファイブピンク「キューティーサークル!」

負けじとファイブブルーとファイブピンクは、それぞれツインアレイと
キューティーサークルで、紐男爵とサボテン将軍を斬り倒す。

紐男爵「くっ。」
サボテン将軍「や、やるわね!」
ファイブレッド「スーパーファイブボールだ!」

いつの間にか他のファイブマンも集まり、スーパーファイブボールを
次々とパスしていき、5人のエネルギーが注ぎ込まれる。

ファイブレッド「スーパーファイブボール!」
紐男爵「ぐぉぉぉぉ!!」

最後にファイブレッドが蹴り上げ、紐男爵は強烈なシュートを受けて
盛大に爆発した。

バース・プロトタイプ「ファイブマン、俺も手を貸すぜ!」

バース・プロトタイプはバースドライバーにセルメダルを投入しセルバッシュモードを
発動し、抽出したエネルギーを290%にまで高めると、セルメダルを一杯にまで
入れたセルバレルパッドを銃口に接続して発動する。

― ―セルバースト!!

バース・プロトタイプ「おりゃー!」
サボテン将軍「ぎゃぁぁ!」

セルバーストを受けて、サボテン将軍はその場で倒れる。

紐男爵「ううう、まだ終わりませんよ...」
サボテン将軍「そうよ、ここからが本番なんだから・・・巨大化爆弾!」

一度は倒れた紐男爵とサボテン将軍だったが、立ち上がって
巨大化爆弾を発動させ、2体のゴーマ怪人は巨大化するのであった。

172凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/21(日) 14:32:47
>>169加筆

学「爆発まであと5分しかない。みんな急ぐんだ!」

Gショッカーと怪獣達を何とか全滅させ、東の平原のキャンプ場に全員が合流した時には
既に爆発のタイムリミットは目前に迫っていた。

ギルモア「さあ、早くブレイバーベースに乗るんじゃ!」
鵺野「慌てるな。まだ時間はある!」
宗介「パニックを起こすな! 整然と行動しろ!」

総勢百人を超えるキャンプ参加者達が続々とブレイバーベースに乗り込み、
全員が収容された時には、もう爆発1分前になっていた。

佐原「ようし、全員乗ったね?」
数美「大丈夫です。全員いるのを確認しました」
ギルモア「エルファや、急いでブレイバーベースを発進させてくれ」
エルファ「了解。ブレイバーベース、離陸します」

ジェット噴射で空へ急速上昇するブレイバーベース。
そして爆発の刻限が迫る。
5…4…3…2…1…0!!

ドゴォォォォン――!!

バリチウム弾の大爆発によって、
ブリアン島は跡形もなく吹き飛び、海の藻屑となった。

薫「うわぁ…!」
拳一「すげえ…!」
ケンタ「島がぶっ飛んじゃったよ…」
イサミ「綺麗で素敵な島だったのに…」

楽しい事も、大変な事もあった。
新しい友達もできたし、未知の敵とも戦った。
7日間のワイルドでスリリングな思い出を刻んだブリアン島は、
今、轟音と共に地上から姿を消したのであった。


***ブレイバーベース***

ブレイバーベースでブリアン島から脱出した子供達は今までの緊張が途切れ
とにかく用意された料理を食べていた。島ではずっと魚と果実だったので、久しぶりの
久しぶりのパンラーメン、肉料理にサラダとひたすら食べるのであった。

大輔「よっしゃ、久しぶりのラーメンだ!」ズズズ
レッカ「うぉぉぉ、爆盛りだ!」バクバク
駆流「ご飯、おかわり!」
006「ホホホ。慌てなくても、まだまだ料理はたっぷりあるヨ。
    どんどん食べるよろし!」

子供達の為に、006を始めとする料理人達がたっぷりと料理を
振る舞う。

ハルカ「はい、俊介。あ〜ん(愛」
俊介「美味しいな、はるか...」
イサミ「・・・あの、有名レーサーの俊介君に恋人がいたなんて〜(泣」
トシ「・・・イサミ(汗」
クッキー「ショック〜」
ひろし「・・・クッキー...」

有名なレーサーであり、イケメンの部類である速水俊介に恋人が
いる事にショックを受ける面食いなイサミを始めとする女子達。

ピグモン「キュキュー」

皆と一緒にブレイバーベースに収容され、島から脱出していたピグモンは、
そんな子供達の間をおどけたように跳び回っている。

健「怪獣の中にも、こんな心優しい奴がいたなんてな」
文矢「ああ。Gショッカーの基地を見つけて子供達を助け出せたのは、
 このピグモンのお陰だよな」
レミ「でも、この子の故郷の島も、もう無くなってしまったのね…」
クーコ「ねえ先生、このピグモンどうするの?」
きらら「お別れなんて事には、ならないよね?」
学「そうだなあ…。帰る場所がないわけだし、
 このブレイバーベースの中で保護する事はできないだろうか?」
ギルモア「それはいい。エルファ、どうじゃ?」
エルファ「賛成です。
 ピグモンの毎日の体調管理は、私が担当します」
吼児「じゃあ、またこれからもピグモンに会えるんだ!」
鵺野「ああ。ここに来れば、いつでも会える」

子供達がピグモンを取り巻いて喜びの声を上げる。
そんな中、アマゾン・・・山本大介は海を見つめていた。

本郷「どうかしたのか、大介?」
大介「先輩・・・あの時、カニの怪人(カニバブラー)を取り逃がした事が
    気がかりで」

海を見つめている大介に本郷が聞くと、大介はカニバブラーの事を話す。
島での戦いで、大介はカニバブラーの胸を斬り裂きはしたが、奴は
そのまま海へと飛び込み逃げてしまった。大介はこれが気がかりに感じていた。

ギルモア「・・・何事も無ければいいのだがのう」

話を聞いていたギルモアも少し、不安を抱えながら
海を見つめるのだった。

173ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/21(日) 14:58:43
>>164<ベビーゴジラ誕生編>続き

ベビーゴジラ「クェ〜!」
慎哉「………( ゚д゚)ポカーン」

無事にヘビ獣人からベビーゴジラを救い出すことに成功したシグフェルだったが、
光平と優香はひとまずベビーゴジラを朝倉家に連れ帰ることに。
当然の如く、ベビーゴジラを目の当たりにした慎哉は腰を抜かして放心状態に。

優香「お願い朝倉くん! しばらくこの子をここで預かって!」
慎哉「じょ…冗談だろ! どうやってこんな化け物をウチで面倒見るんだよ!
 ご近所さんの目だってあるだろ!」
光平「落ち着く先が決まるまで、ほんの2〜3日でいいんだ!」
慎哉「う〜ん…」

光平と優香に懇願され、家主代理の慎哉は渋々ながら承諾した。

ベビーゴジラ「クェ〜!」
くらのすけ「ガルルルルッ!!」

玄関先でベビーゴジラは犬小屋の方向を興味深く見つめ、
一方のくらのすけもベビーゴジラを強く睨み返す!

慎哉「なあ、まさかコイツ、くらのすけを食べたりしないよな…?」
光平「ま、まさか…アハハハ(汗」

光平はブレイバーベースに連絡を入れる。

光平「剣持隊長に連絡した。今急ピッチで受け入れ先の準備をしているから
 2〜3日だけこちらで預かってくれってさ」
慎哉「やっぱりどうしても2〜3日はウチで預かるのか…。onz
 そもそもコイツ、餌とかは何を食べるんだ? 排泄の処理とかどうすんだよ…」
光平「そこはそれ、凄腕のハッカー様のお力でいろいろと調べてくれよ」
慎哉「調子のいいこと言いやがって…」

その時、朝倉家の居間に電話のベルが鳴った。
応対して受話器を取った慎哉の顔が急に青ざめる。

慎哉「……(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク」
優香「どうしたの、朝倉くん?」
慎哉「マズイ……」
光平「何が?」
慎哉「姉ちゃんが帰ってくる…」

光平「エ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ッ!!」
優香「エ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ッ!!」

慎哉の姉・朝倉麻美は女子大生であり、現在は家を出で都内のアパートで一人暮らしをしている。
幼少の頃から慎哉はよく姉からプロレスごっこの実験台にされており、しかも成人してからは
酒癖ももの凄く悪い。さらには事前連絡もなしに今でもちょくちょく家の方に顔を出しては、
弟を執拗にからかうのみならず、光平にまで色香を惑わして近づいてくるのである。
麻美の怖さは、面識のある光平や優香もよく知っていた。

慎哉「よりにもよってこんな時に…! 姉ちゃんに見つかったら大変だ!
 急いでそいつをどこかに隠せ!」

174ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/21(日) 14:59:11
ベビーゴジラ「クェ〜!」
光平「ごめんな…」
優香「狭くて暗いけど、少しの間だけじっとしていてね…」

光平と優香はベビーゴジラを、2階の光平の部屋の押入れの中に押し込んだ。
その時ちょうど、朝倉家の玄関のチャイムが鳴る!

麻美「たっだいま〜!!」
慎哉「や…やあ、姉ちゃん。久しぶり…(汗」
麻美「元気にしてたか愛しの弟よ♪」
光平「あ、麻美さん…」
優香「ご無沙汰してます…」
麻美「あら光平くん、それに優香ちゃんもいたのね」

麻美は大きなスーツケースを家の中に運び込む。

慎哉「ね、姉ちゃん…その荷物どうしたんだよ?」
麻美「ああ、しばらくここで厄介になるからね!」
慎哉「えーっ!? いきなりなんでだよ!?
 アパートの方はどうしたんだよ!」
麻美「ほぉ〜アタシにそれを聞きたいか…? いい度胸だ弟よ」
慎哉「……(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク」

麻美は殺気を満面に浮かべた不気味な笑みを弟に向ける。
これだけで慎哉は全てを察した。どうせまた大学で彼氏にフラれたのだろう。
その傷心を癒すために実家に押しかけてきたというわけだ。実は麻美がこうした事情で
いきなり実家に戻ってくるのは、これが初めてではない。これでいったい
何回目の失恋になるのだろう。姉は外見上のルックスは申し分ないのだが、
そのガサツな性格なゆえに、恋愛はいつも長続きしない…。

麻美「やっぱり年上の男はダメね。光平くんみたいな年下の可愛い男の子の方が
 アタシの好みなのよ。ねっ、光平くん♥」
光平「……えっ、いや、その(///)」
優香「――!!(怒」

露出した服装の麻美に迫られ、思わず赤面してしまった光平を見て、
優香は嫉妬の感情を露にし、光平の左肘を思いっきりつねる。

光平「――痛ッ!!」

175ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/21(日) 14:59:45
麻美はスーツケースを2階に運ぼうとする。

慎哉「どこ行くんだよ!」
麻美「決まってるでしょ。荷物をアタシの部屋に運ぶのよ」
慎哉「2階はダメだ!」
麻美「…なんでよ? ねえあなたたち、さっきからアタシに
 何か隠してない?」
光平「ま、まさかそんな…アハハハ(汗」
優香「そんなわけないじゃないですか…(汗」
麻美「まあいいわ…」
光平「荷物なら俺が運んでおきますよ」
麻美「そう。ならお願い」
優香「光平くん、私も一緒に行くわ!」

光平と優香はスーツケースを運んで、まるで逃げるように
2階の今は空いている麻美の部屋へ…。

光平「ふぅ〜なんとか誤魔化せたか…」
優香「でもどうするの? これ以上はとても隠し切れないわよ」
光平「そんな事言ったって…。俺に聞かれてもなあ…」
優香「しっかりしてよ、もう!」

すっかり考えあぐねる光平。優香は光平の部屋にベビーゴジラの様子を見に行くが、
すぐに真っ青になって光平のところに戻ってきた。

優香「大変よ光平くん! ベビーゴジラがどこにもいないわ!」
光平「なんだって!!」

一方その頃、1階の浴室では、シャワーを浴びようと裸になった麻美と、
浴槽の中で戯れていたベビーゴジラがバッタリと遭遇していた…。

麻美「………??」
ベビーゴジラ「クェ〜!」

次の瞬間、麻美の悲鳴がご近所にまで響き渡ったのは言うまでもない。
そしてその様子を密かに伺っている怪しげな車が一台あった。
中に乗っていたのは悪の帝王ゴッドネロスに仕える美人秘書のKとSである。

K「ベビーゴジラは牧村光平の家に匿われている模様…」
S「直ちにゴッドネロス様に報告よ」

ネロス帝国はG細胞を採取するため、密かにベビーゴジラを狙っていた。
果たしてベビーゴジラの運命は!?

176ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/21(日) 17:31:13
>>172追記・修正

学「爆発まであと5分しかない。みんな急ぐんだ!」

Gショッカーと怪獣達を何とか全滅させ、東の平原のキャンプ場に全員が合流した時には
既に爆発のタイムリミットは目前に迫っていた。

ギルモア「さあ、早くブレイバーベースに乗るんじゃ!」
鵺野「慌てるな。まだ時間はある!」
宗介「パニックを起こすな! 整然と行動しろ!」

総勢百人を超えるキャンプ参加者達が続々とブレイバーベースに乗り込み、
全員が収容された時には、もう爆発1分前になっていた。

佐原「ようし、全員乗ったね?」
数美「大丈夫です。全員いるのを確認しました」
ギルモア「エルファや、急いでブレイバーベースを発進させてくれ」
エルファ「了解。ブレイバーベース、離陸します」

ジェット噴射で空へ急速上昇するブレイバーベース。
そして爆発の刻限が迫る。
5…4…3…2…1…0!!

ドゴォォォォン――!!

バリチウム弾の大爆発によって、
ブリアン島は跡形もなく吹き飛び、海の藻屑となった。

薫「うわぁ…!」
拳一「すげえ…!」
ケンタ「島がぶっ飛んじゃったよ…」
イサミ「綺麗で素敵な島だったのに…」

楽しい事も、大変な事もあった。
新しい友達もできたし、未知の敵とも戦った。
7日間のワイルドでスリリングな思い出を刻んだブリアン島は、
今、轟音と共に地上から姿を消したのであった。


***ブレイバーベース***

ブレイバーベースでブリアン島から脱出した子供達は今までの緊張が途切れ
とにかく用意された料理を食べていた。島ではずっと魚と果実だったので、
久しぶりのパンやラーメン、肉料理にサラダとひたすら食べるのであった。

大輔「よっしゃ、久しぶりのラーメンだ!」ズズズ
レッカ「うぉぉぉ、爆盛りだ!」バクバク
駆流「ご飯、おかわり!」
006「ホホホ。慌てなくても、まだまだ料理はたっぷりあるヨ。
    どんどん食べるよろし!」

子供達の為に、006を始めとする料理人達がたっぷりと料理を
振る舞う。

ハルカ「はい、俊介。あ〜ん(愛」
俊介「美味しいな、はるか...」
イサミ「・・・あの、有名レーサーの俊介君に恋人がいたなんて〜(泣」
トシ「・・・イサミ(汗」
クッキー「ショック〜」
ひろし「・・・クッキー...」

有名なレーサーであり、イケメンの部類である速水俊介に恋人が
いる事にショックを受ける面食いなイサミを始めとする女子達。

ピグモン「キュキュー」

皆と一緒にブレイバーベースに収容され、島から脱出していたピグモンは、
そんな子供達の間をおどけたように跳び回っている。

健「怪獣の中にも、こんな心優しい奴がいたなんてな」
文矢「ああ。Gショッカーの基地を見つけて子供達を助け出せたのは、
 このピグモンのお陰だよな」
レミ「でも、この子の故郷の島も、もう無くなってしまったのね…」
クーコ「ねえ先生、このピグモンどうするの?」
きらら「お別れなんて事には、ならないよね?」
学「そうだなあ…。帰る場所がないわけだし、
 このブレイバーベースの中で保護する事はできないだろうか?」
ギルモア「それはいい。エルファ、どうじゃ?」
エルファ「賛成です。
 ピグモンの毎日の体調管理は、私が担当します」
吼児「じゃあ、またこれからもピグモンに会えるんだ!」
育代「よかったね」
美紀「うん」
鵺野「ああ。ここに来れば、いつでも会える」

子供達がピグモンを取り巻いて喜びの声を上げる。
そんな中、アマゾン・・・山本大介は海を見つめていた。

本郷「どうかしたのか、大介?」
大介「先輩・・・あの時、カニの怪人(カニバブラー)を取り逃がした事が
    気がかりで」

海を見つめている大介に本郷が聞くと、大介はカニバブラーの事を話す。
島での戦いで、大介はカニバブラーの胸を斬り裂きはしたが、奴は
そのまま海へと飛び込み逃げてしまった。大介はこれが気がかりに感じていた。

ギルモア「・・・何事も無ければいいのだがのう」

話を聞いていたギルモアも少し、不安を抱えながら
海を見つめるのだった。

177ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/21(日) 17:57:08
○星川学→子供達をブレイバーベースに乗せて、脱出させる。
     ピグモンをブレイバーベースで保護する事を提案する。
○アイザック・ギルモア→子供達をブレイバーベースに乗せて、脱出させる。
○鵺野鳴介→子供達をブレイバーベースに乗せて、脱出させる。
○相良宗介→子供達をブレイバーベースに乗せて、脱出させる。
○佐原正光→ブレイバーベースを発信させる。
○エルファ→ブレイバーベースを離陸させる。そしてピグモンの体調管理を担当する。
○006→子供達に料理を振る舞う。
○速水俊介→ハルカから料理を食べさせてもらう。
○ハルカ→俊介に料理を食べさせる。
○花丘イサミ→面食いなので、俊介に恋人がいた事にショックを受ける。
○真野美紀→ピグモンが保護される事に喜ぶ。
○大山育代→ピグモンが保護される事に喜ぶ、
○山本大介→カニバブラーが逃亡した事が気がかりになる。

【今回の新登場】
○真野美紀(絶対無敵ライジンオー)
 地球防衛組・出席番号18番。エネルギーチェック、バクリュウオー各種武器類
 セーフティー管理担当で、バクリュウカッター発射担当でもある。飼育委員で
 動物の世話をしている。犬嫌いだったが、後に飼い犬となるシッポと出会った 
 事で克服した。将来の夢は獣医師。

○大山育代(熱血最強ゴウザウラー)
 動物好きで飼育委員であるザウラーズの一員。マッハプテラの動力を
 担当している。マーボー程ではないが、食べる事が好きで、少々太目の
 体型が特徴。

178ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/22(月) 10:59:48
『悪魔と祓魔師と学校霊(仮)』

一見普通の学園だが、そこに通う生徒の中には魔界から来た悪魔や
その眷属が通う学園―駒王学園。部員全員が悪魔であるオカルト
研究会の面々は部長で、主でもあるリアス・グレモリーから、はぐれ悪魔が
悪さをしている事を聞かされる。

リアス「はぐれ悪魔を放っておく事は出来ないわ。皆、出動よ!」
一誠「よーし、覚悟しろよ。はぐれ悪魔!」

人間から悪魔へと転生し、リアスの眷属であり恋人でもある兵頭一誠は、
はぐれ悪魔退治にやる気を見せる。

夜。はぐれ悪魔を見つけたオカルト研究会一同は、はぐれ悪魔を追跡して
廃工場に追い詰める。

一誠「追い詰めたぞ、はぐれ悪魔!」
ドラグ「ブースト!!」
はぐれ悪魔「ゲゲ!」

追い詰めた一誠は自身の体内に宿る神器<セイクリッド・ギア>
『赤龍帝の籠手』を発動させ、はぐれ悪魔に襲い掛かろうとした。

???「うぉぉぉぉ!」
一誠「?!」


そこへ青い炎で燃えている刀が、一誠と同時に飛び出して
一誠の『赤龍帝の籠手』とかち合ってしまう。その隙を突いて、
はぐれ悪魔は逃げ出してしまう。

???「だあ〜、逃げちまった!」
一誠「お、お前は誰だ!」すt青い炎で燃えている刀を持った、その人物は頭部からも青い炎が
燃えていて、文献に登場する悪魔の様に尻尾が生えており、学生服を
着用していた。

???「俺か?俺は奥村燐。祓魔師(エクソシスト)だ!」
一誠「エクソシストだと...!?」

学生服の少年―奥村燐は、一誠にそう名乗った。エクソシストと名乗った事で
一誠は『赤龍帝の籠手』を構える。

リアス「どうしたの?一誠!」
雪男「兄さん、悪魔はどうしましたか!?」

そこへリアス達、オカルト研究会と燐の双子の弟であり、同じ祓魔師の
奥村雪男と燐と同じ祓魔塾の面々が集まってくる。

一誠「部長、気を付けてくれ。こいつら、エクソシストだ!」
リアス「エクソシスト!」
雪男「兄さん、彼らはもしかして悪魔なのか!?」
燐「ああ、俺達が追っていた悪魔を倒そうとした時に邪魔しやがったんだ」
一誠「邪魔したのは、そっちだろ!」
燐「何!?」

一誠と燐はそれぞれの仲間に、先程の状況を伝える。一誠と燐は
お互いはぐれ悪魔を退治するのを邪魔したというので、睨み合いをする。

???「双方、お待ちなさい!」

一触即発というその時。白いシルクハットとタキシードを着込んだ
怪しげな人物が、双方に割り込んできた。

雪男「フェレス卿・・・あなたが何故、ここに?」
リアス「(フェレス卿!?)」
メフィスト「双方、お互いに事情がある様子。ここは、まず話し合いの
      テーブルに着きましょう」

突然、現れた白いタキシードの人物―メフィスト・フェレスの登場に
よって一同は鉾を治めるのであった。

179ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/22(月) 12:09:45
***駒王学園・オカルト研究部部室***

メフィスト・フェレスが現れ、その場を治められた一同はお互いの事情を知るべく
駒王学園のオカルト研究部の部室へと移動した。そして、テーブルにはリアスと
メフィストが席に着く。

リアス「・・・まさか、ここでかの有名なフェレス卿に会えるとは思ってもいなかったわ」
メフィスト「私も、現・魔王サーゼクス・ルシファーの妹君にしてグレモリー家のご息女
   で在らせられるリアス嬢にお会い出来て、光栄の極みです」

リアスの事も、メフィストの事もお互いの事は聞いているようだった。

一誠「あのメフィストって胡散臭い奴は、そんなに有名なのか?」
木場「メフィスト・フェレス卿。エクソシストの組織、正十字騎士團の
   エクソシストで、日本支部の支部長。表向きはヨハン・ファウスト5世
   を名乗っているけど、その実態は200年前に人間に味方した悪魔だよ」
一誠「あいつ、悪魔なのにエクソシストなのか?」

一誠は隣に立っている木場祐斗にメフィストの事を聞いて、彼が悪魔で
ありながらエクソシストである事に驚く。

メフィスト「私はあなた方が、平和的で人間との共存を望んでいる事を
  存じていてます。ゆえに人間界で悪さをしているはぐれ悪魔の退治
  している事も・・・そこで、どうでしょう?お互い協力して、あの
  はぐれ悪魔を退治するというのは?」
雪男「なっ!?」
燐「いいのかよ、そんな事をして?」

メフィストの共闘宣言に部屋にいる一同は驚き、騒ぎ出す。

メフィスト「皆さんが、混乱するのは必然でしょう。しかし昨今の情勢で
 我々の知る虚無界(ゲヘナ)や魔界、天界等とは異なる世界からも
 この物質界(アッシャー)を狙ってくる輩がいます。未知なる脅威に
 我々エクソシストでも、限界があるという物。ならば、あなた方との
 お力も借りたいと思うですが、如何ですかな?」
リアス「・・・いいわ、あなた方に協力しましょう」
一誠「部長?!」

メフィストの説明を聞いて、リアスは協力する事を了承する。
その事に一誠は驚いた。

リアス「確かに。今、世界では死んだ者が生き返る『黄泉還り』や
 異なる世界や時間軸に繋がると言われている『時空クレバス』が
 発生していて、魔界や冥界でも問題になっているわ。お兄さんからも
 場合によっては人間との協力が必要になるかもしれないと言われているし」

驚く一誠に、リアスから昨今の情勢から魔界や冥界でも問題となっており、
人間との共存が必要である事を説いた。あまり納得が言っていないという
雰囲気はあれど、一応協力関係を結んだ両陣営は逃げたはぐれ悪魔を探す事になる。

メフィスト「放った使い魔によりますと、はぐれ悪魔が逃げた先には・・・
 斉東高校がある地域にようですねえ」
雪男「さ、斉東高校ですか!?」
燐「ん?その学校がどうかしたのかよ」

斉東高校がある地域に、はぐれ悪魔が逃げたと聞いた途端、騒ぎ出す。
だが燐や一誠はあまり状況が分かっていなかった。

勝呂「斉東高校っていう学校は、恐山のイタコも逃げ出す程の心霊
  スポットなんや」
出雲「今まで、色んなエクソシストが除霊しようと挑戦したけど
  あまりの霊の多さに、誰も除霊したがらなくなったのよ」
朱乃「そちらのエクソシストさん達の言う通りよ。それ程の心霊スポットなのも
 教会、神社、お寺が三角形に結ばれていて巨大な霊場となっているの」

祓魔塾の生徒で、寺の息子である勝呂竜士と巫女の血筋である神木出雲が
燐に説明し、加えてオカルト研究部の副部長である姫島朱乃が補足した。

一誠「霊が大量に出没する学校って、どういう場所だよ」

悪魔に転生した身であるものの、人間生活が長い一誠は霊が大量に出没する
学校が想像つかなかった。

180ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/23(火) 10:35:21
駒王学園でオカルト研究部と祓魔塾が協力関係を結んでいた、その頃。
先程、難を逃れたはぐれ悪魔は斉東高校の近くにある公園に来ていた。

???「おい、そこの悪魔よ...」
はぐれ悪魔「ぎぎ!」

難を逃れた事で安堵していたはぐれ悪魔だったが、突然声を掛けられ
ので、後ろに下がる。

???「安心しろ。私の名はDr.ベルフェゴール。貴様と同じ悪魔だ。
  見た所、低級の悪魔だが・・・まあ、いい。我が部下として働いてもらうぞ」

現れたのは、Dr.ベルフェゴールという天使界と悪魔界の和解に反対して
愛天使と争う悪魔だった。ベルフェゴールの後ろには様々なはぐれ悪魔が
控えていた。追われていたはぐれ悪魔は自分よりも上のベルフェゴールに
従う事にした。

ベルフェゴール「ふっふっふ、見ているがいい。愛天使共よ」

ベルフェゴールは不気味な笑みを浮かべながら、ある企てを行うのであった。

***斉東高校***

翌朝。はぐれ悪魔を追うため、オカルト研究部と祓魔塾のエクソシスト達は
斉東高校の前へとやって来る。

燐「ここが、斉東高校か...」
一誠「全然、幽霊が出そうな感じはしねえけど」

燐や一誠は、斉東高校を見て、どこにでもある普通な高校みたいだと
思い、本当にここが日本屈指の大霊場なのかと疑問に思う。

メフィスト「既に、私から連絡をいれてあります。では、行きましょう」

引率者として付いてきたメフィストは既に、斉東高校に連絡を入れて
おり、学校見学の名目で入る事になっている。

一誠「本当に、学校霊とか出るの・・・か・・・よ?」

学校の中へ一歩入った一誠の前を通り過ぎたのは、何と学校には
必ずあるであろう二宮尊徳像。さらに走る二宮尊徳像、スキップする
二宮尊徳像と何体もの二宮尊徳像が学校の運動場で動いていた。

一誠「な・・・何じゃこれは〜〜!!」
燐「なあ、この石造って何体もある物なのか?」
勝呂「うなわけないやろ!」
木場「ここの理事長が、大のオカルト好きで全国から曰くつきの
   グッズを集めているらしいよ」

大勢の動く二宮尊徳像に一誠は驚き、木場からこの学校の
理事長がオカルトグッズを収集している事を話す。

リアス「そんなに驚く事じゃないわよ、イッセー。只、ゴーレムが動いていると
    思えばいいんだから」

リアスは驚く一誠に、動く二宮尊徳像をゴーレムと称して驚く程じゃないと
言う。そんなやり取りをしている時に、校舎から3人の男女がやってきた。

遥都「初めまして、駒王学園と正十字学園の方々ですね?斉東高校
  聖徒会会長を務めています北城遥都です。皆さんをご案内しに参りました」
睦月「聖徒会副会長、朝比奈睦月です。それでこっちは・・・」
和御「・・・」
遥都「和御君?」

オカルト研究部と祓魔塾を案内する為に現れた斉東高校の聖徒会
執行部である北城遥都と朝比奈睦月が自己紹介するのだが、
最後の一人泉龍寺和御の様子がおかしかった。

和御「ニャァー!!」
出雲「な、何よ。いきなり奇声なんか発して!」
子猫「・・・この人、猫の霊に憑りつかれている」

執行部の一人である和御は霊にとり憑かれやすい体質で
猫の霊が和御の中に入った事により、奇声を発する。
それに出雲がビックリし、オカルト研究部の一人である
塔城子猫は猫の霊がとり憑いた事を見抜いた。  

睦月「ああ〜、もう面倒くさいわね。朝比奈スペシャル!」
和御「ぐはぁ・・・あ、睦月さん!あざぁーす」

神社の娘である朝比奈睦月は慣れた手つきで、和御に憑いた
猫の霊を追い出す。霊が追い出された事で、和御は正気を取り戻した。

遥都「お見苦しい所を、お見せして申し訳ございません」
メフィスト「いえいえ、彼女の除霊は完璧。我々がスカウトしたいぐらいです」

遥都は見苦しい所を見せたと謝罪するが、メフィストは気にせずに
睦月の除霊を褒める。そして一同は聖徒会執行部の部室へと場所を移す。

181凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/23(火) 12:54:55
サラジア共和国副大統領、アフマド・アルハザード。
彼の前半生は謎に包まれており、サラジアでは誰もそれを知らない。

旧日本軍の仁科宗禎技術大尉は、南方での戦病死を装って日本での自分の存在を消し、
戦後サラジアへ渡り整形手術してアルハザードとなった。
十数年後、突如としてサラジアの政界に姿を現したアルハザードは
優れた指導力と政治的手腕をもって国民の支持を集め、のし上がって行くのだが、
その栄達の裏では彼の政敵となった人物が何人も変死している。

まだ政情不安定だった当時のサラジアでは、
政治の世界にテロリズムが持ち込まれる事は決して珍しくなかった。
アルハザード自身も、何度か政敵に暗殺されそうになりながら生き延びている。
護衛、また殺し屋として、アルハザードは外国人を含めた凄腕の傭兵を多数雇っていた。

アルハザード「ふうむ…。君の名前は?」
宗介「カシム、であります」
アルハザード「いくつかね」
宗介「14歳であります」
アルハザード「出身は? アラブ系の顔には見えんがね」
宗介「日本であります。ただし、幼少の頃にいただけですので、
 日本の事はよく憶えておりません」
アルハザード「ほほう日本人か。面白い。採用しよう。
 しばらく私の屋敷で他の兵士と一緒に見張り番でもしていなさい。
 家の中の雑用も君に任せよう」

カシムこと相良宗介が日本人だという事に興味を引かれ、
傭兵集団の中に雇い入れてみたアルハザードだったが、
まだ年少という事もあり、その実力には半信半疑であった。
提出された履歴書にはソ連の特殊機関ナージャだの、ヘルマジスタンのゲリラだのと
大層な所属経験が書かれているが、余りに凄すぎて逆に本当かどうか疑わしい。

秘書N「あのような子供が、役に立つのでしょうか…?」
アルハザード「役に立たなくとも良い。
 なかなかの美少年ではないか。傍近くに置いておくだけでも目の保養になる」

ところが、そんな宗介に本領発揮の機会が訪れる。

宗介「危ないっ!」
アルハザード「む…!」

ある日、アルハザードの屋敷が敵対者の手先の襲撃を受け、
防戦する歴戦の傭兵達が次々と倒されていく中、
宗介は孤軍奮闘で敵を撃ちまくり、アルハザードを守ったのであった。

アルハザード「凄まじい奴だ…!」

興味本位で雇ってみただけの少年が相当の実力者だった事を知り、
驚愕するアルハザード。あの壮絶な履歴書は嘘ではなかったのである。

だが、結局アルハザードは宗介を長くは傍に置いておかなかった。
金で動く傭兵というものは敵に買収されるのも珍しくない。
この男がもしいつか豹変して敵に回ったら? という怖れが内心あったのである。
羽振りのいいアルハザードから多額の報酬を受け取った宗介は
また次の傭兵稼業へと旅立って行った。
彼がミスリルに所属するようになるわずか1年前の事である。


それから数年後――。
ミスリルから宗介に任務が下る。

マデューカス「近年のサラジアの急速な軍事力強化は
 中東のパワーバランスを大きく変動させるものだ。
 アフマド・アルハザード副大統領は覇権主義の野心家であり、
 将来的には中東戦争をも引き起こさんとは限らない」
テッサ「サラジアは砂漠の科学都市テクノグラードに秘密の研究所を建設し、
 そこでゴジラ細胞の軍事応用を推し進めている疑惑があります。
 もし事実であれば、これは世界の脅威です」
宗介「そのテクノグラードを調査し、
 もしゴジラ細胞の件が事実ならば、その破壊工作を行なう、と?」
マデューカス「本来ならば、本件はインド洋戦隊の管轄だが…。
 敢えて君を選んだ理由は一つ。君はかつてアルハザードの傭兵部隊に属しており、
 サラジアに土地勘があるばかりか、アルハザードの手の内をよく知っている」
テッサ「アルハザードの抱える傭兵部隊は強力です。
 しかし相良さん、あなたは彼らについて、ミスリルの他の誰よりも知識があります」
宗介「了解しました。
 相良宗介軍曹、サラジアへ出動します!」

こうしてかつての雇い主アルハザードと対決する事になった宗介。
襲い来るアルハザードの傭兵部隊を切り抜けてテクノグラードへ侵入し、
アルハザードの野望を砕く事ができるのか?

アルハザード「貴様、あの時のカシムか!?」
宗介「俺は昔あんたを守った事を後悔している…。
 気のいいご主人様の正体が、こんな悪魔だったとはな」

182ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/25(木) 12:22:57
ドバイ同様、科学技術で発展し続けるサラジア共和国の首都。
その首都を今のご時世にしては、古めかしいアラビアナイトに
登場するような出で立ちをした3人の男女が歩いていた。

アリババ「一体、ここは何処なんだよ」
モルジアナ「・・・このような巨大な建物は、今まで見た事がありません」
アラジン「ここは、僕達がいた世界とは別の世界だね」

魔法のある「アラビアナイト」の様な世界から、時空クレバスで
地球へと来てしまったアリババ、モルジアナ、アラジンは元の世界へ
帰る方法を探して、サラジアの首都を歩いていた。

警察官「おい、そこの3人組。妙な格好をしているが旅行者か?
     パスポートを見せてもらおう」
アリババ「パスポート?・・・あ、いや俺達は...(汗」
警察官「見せられないのか?まさか、お前達不法入国者か!?
     詳しい話を聞かせてもらうぞ」
モルジアナ「・・・アリババさん達に、手出しはさせません」
警察官「ぐはぁ!」

その恰好から、警察官に呼び止められてパスポートを見せるように
言われるが、当然この世界のパスポートを所持していないアリババ達は
お茶を濁してしまい、警察官が連行しようとしたのでアリババ達を護ろうと
モルジアナは警察官を蹴り飛ばしてしまう。

警察官「お、応援を要請しろ!こいつらを逮捕だ〜〜!」

その様子を見ていた他の警察官によって、アリババ達を逮捕しようと
警察官達が集まってくる。捕まるわけにはいかないと、アリババや
アラジンも剣や魔法で抵抗する。

一方、公務の為に車を走らせるアルハザードは偶然にもアリババ達が
警察官を相手に抵抗し続ける様を目撃する。

アルハザード「・・・あれは、魔法か?しかも、私が知らない魔法だと?
   ・・・面白い。(ニヤ」

アリババ達が使う未知の魔法に興味を抱いたアルハザードは、
眠りの魔法を使用する。

アラジン「・・・(今、魔法が!?)」
アリババ「急に、眠気が!」

アラジンも魔法が発動した事に気付くが、眠りの魔法に掛かり
3人は捕えらえ、アルハザードの命により彼の屋敷に捕えられるので
あった。

183凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/29(月) 21:27:20
***東京・都立陣代高校***

林水「なるほど…。夏の終わりのちょっとした冒険といったところか」

ブレイバーズのブリアン島キャンプから何とか無事帰国した千鳥かなめは、
陣代高校の生徒会室で、生徒会長の林水敦信に長々と土産話を語っていた。

かなめ「ちょっとどころの騒ぎじゃありませんでしたよ。
 もう怪獣は出るわ、Gショッカーには攫われるわ、
 終いには島は大爆発して消し飛んじゃうわで、本気で死ぬかと思いました」
林水「…と言う割には、まんざらでもなかったような顔だが?」
かなめ「まあ、楽しかったって言えば楽しかったですけどね。
 海は綺麗だったし、大勢の子供達と仲良くなれたし、
 後はみんなでバーベキューにして食べたタコの怪獣が、なかなか珍味でした」
林水「ともかく、キャンプの手伝いの任務ご苦労だった。
 ところで相良君はどうしているかね?」
かなめ「ソースケは…、何かまた急用みたいで、
 5時限目から欠席してます」

ミスリルのサージェントである相良宗介は、
ブリアン島から戻って早々、新たな任務のためメリダ島基地へ召集されたのだった。

林水「ふむ…」

林水は思案顔で机の上の新聞を手に取り、国際面を開いて流し読みする。
サラジア軍がアダブとの国境近くで挑発とも取れる軍事演習を行ない、
あわや中東戦争勃発の危機になった――と、その新聞は報じていた。

林水「…嫌な雲行きだな」



***サラジア共和国・副大統領官邸***

サラジア共和国副大統領、アフマド・アルハザード。
彼の前半生は謎に包まれており、サラジアでは誰もそれを知らない。

秘書N「昨日のサラジア軍による大規模演習について、
 アダブ共和国政府から改めて抗議の文書が届いています」
アルハザード「フン、相当怖気づいたようだな。
 アメリカ政府は何と言っている?」
秘書R「アメリカはこの件に関して沈黙を守っています。
 現在まで、いかなる声明もホワイトハウスからは発表されていません」
アルハザード「マイケル・ウィルソンめ。
 アメリカの手前勝手な中東政策など、
 いつか根底から覆してくれるわ」

熱いコーヒーをすすったアルハザードは、
机の上の書類をまとめている二人の女性秘書を眺めて満足そうにほくそ笑んだ。

秘書N「副大統領、いかがなされましたか…?」
アルハザード「いや、どうしたという程の事でもない。
 ただ、お前達も随分大きくなったと思ってな」
秘書R「急に何を仰せられます…?」
アルハザード「憶えているか?
 お前達はまだ小さかった頃、身寄りのない孤児だったのを私が拾い、
 今日まで手塩にかけて育てたのだ」
秘書N「そのご恩は、一生忘れません」
秘書R「副大統領のためならどんな事でも行ない、
 恩義に報いたいと思っています」
アルハザード「フフフ…。それは祝着。
 だが、私は今になって一つ後悔している事がある…。
 昔、私に仕えていたカシムという少年兵を憶えておろう。
 今では立派な若者になっておるはずだが、
 もしあの男を手放さず、お前達のように懇ろに育てていれば、
 今頃は奴もお前達と同じく、私の忠実な部下として働いていたのではないか…? とな」

アルハザードはそう言って回想に浸った。
カシムという少年が彼の元にいたのは数年前の事である。
今、そのカシムがどこで何をしているのかアルハザードには知る由もない。
いや、ないはずであった――。

184凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/29(月) 21:30:41
それは、アルハザードが副大統領になる前の事である。

秘書N「お屋敷の門前で、アルハザード様にお仕えしたいと申している者がいますが…」
アルハザード「ほう、傭兵の志願者か。ここへ通せ」

まだ政情不安定だった当時のサラジアでは、
政治の世界にテロリズムが持ち込まれる事は決して珍しくなかった。
一議員から副大統領へ昇り詰めるまでの間に、
栄達の影でアルハザードが暗殺してきた政敵は数知れないし、
アルハザード自身も、何度となく政敵に暗殺されそうになりながら生き延びている。
護衛や殺し屋として、多数の傭兵を配下に抱えていたアルハザードはある日、
仕官してきた一人の少年兵を面接した。

アルハザード「ふうむ…。君の名前は?」
宗介「カシム、であります」
アルハザード「歳はいくつかね」
宗介「14歳であります」
アルハザード「出身は? アラブ系の顔には見えんがね」
宗介「日本であります。ただし、幼少の頃にいただけですので、
 日本の事はよく憶えておりません」
アルハザード「ほほう日本人か。面白い。採用しよう。
 私の屋敷で働きなさい」

カシム――本名は相良宗介。
日本人という点に興味を引かれ、アルハザードはこの少年を雇ってみる事にしたのだが、
まだ年少でもあり、その実力には半信半疑であった。

秘書N「提出された履歴書によれば、
 彼はソ連の特殊機関ナージャで訓練を受けた後、
 ヘルマジスタンでゲリラとして活動していたとの事ですが…」
アルハザード「本当かどうかは分からんな。
 自分を高く売るためのでたらめかも知れんが、まあ構わん。
 子供の背伸びだとしたら可愛いものだ」

余りにも波乱に富んだ宗介の生い立ちについては、
さすがのアルハザードもすぐには信じる気になれなかった。

秘書R「あのような子供が、役に立つのでしょうか?」
アルハザード「役に立たなくとも良い。
 なかなかの美少年ではないか。傍近くに置いておくだけで目の保養になる」

アルハザードに気に入られ、
ともかく他の傭兵達と屋敷の警護をするようになった宗介。
そんな彼に、本領発揮の機会が間もなく訪れる――。

185凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/29(月) 21:34:23
その夜、アルハザードは不吉な夢を見た。
蒸し暑い南の国で、自分がマラリアに苦しみ死んで行くという悪夢である。
この夢を見たのは一度や二度ではない。
目を覚ましたアルハザードは立ち上がり、水を飲もうと寝室を出た。
寝室が轟音と共に真っ赤な爆炎に包まれたのは、その直後であった。

アルハザード「…!?」

ロケットランチャーの一撃が窓ガラスを破り、彼のベッドに命中したのだ。
そんなはずはない……とアルハザードは訝った。
屋敷の内外では、精強な傭兵達が寝ずの見張り番をしている。
彼らを倒さない限り、狙撃などできるわけがないのだ。

アルハザード「何事だ!?」

室内で銃声が聞こえたので、アルハザードは戦慄した。
敵がもう屋敷内に踏み込んで来たのか…?
しかし、リビングルームで銃を撃っているのは敵ではなかった。

アルハザード「…カシム!?」
宗介「ご主人様! 敵襲です!
 殺し屋がこのお屋敷を包囲しています!」

そう言いながら、宗介は窓の外に向けてアサルトライフルを撃ちまくる。
庭の木の上にいた敵が撃ち落とされたのが、闇の中でも分かった。

宗介「使用人のハッサンが敵に内通し、
 庭へ殺し屋を入れてしまったようです。彼は逃げました」
アルハザード「他の兵どもは何をしている!?
 ユーゼフ! アブー! オベイド! 早く馳せ参じぬか!」
宗介「三人とも既に射殺されました。
 残っているのは自分だけであります」
アルハザード「何だと…!?」

アルハザードは驚愕した。
信頼を置いている三人の屈強な傭兵がいとも簡単にやられた事も驚きだったが、
それ以上に信じられないのは、彼らを倒すほどの強敵を相手に、
この少年が一人で互角に渡り合っているという眼前の事実である。

宗介「ここは危険です。お下がりを!」

ソファーを盾にしてアサルトライフルを撃ちながら、
声に一分の焦りもなく宗介は言う。

アルハザード「(あの経歴は本物だったか…)」

ソ連の特殊機関ナージャで訓練され、
ヘルマジスタンのゲリラとして鍛え抜かれた宗介の確かな実力を
アルハザードもここに来て認めざるを得なかった。

アルハザード「お前達は無事か」
秘書N「アルハザード様!」
秘書R「このような不始末、申し訳ございません!」
アルハザード「早く私を夜の闇に包め…!」

屋敷を包囲していた暗殺者達が一瞬で死体に変わったのは、
それから数分後の事であった。
これには宗介も驚いたが、とにかく敵が一掃されたのを確認し、
アルハザードの元へ駆け寄る。

宗介「ご主人様、お怪我はありませんか」
アルハザード「おおカシムよ…。よくやってくれた。
 お前のような優秀な戦士を配下に持てて光栄に思うぞ…」

宗介の強さを大いに称えたアルハザードだったが、
同時に底知れぬ恐怖も感じていた。
もし敵に買収されたのがハッサンではなくこのカシムだったら、
さしもの自分も命は無かったのではあるまいか――。

結局、猜疑心に苛まれたアルハザードは、
宗介を長くは傍に置いておかなかった。
理由をつけて契約を更新せず、宗介を解雇したのである。
羽振りのいいアルハザードから多額の報酬を受け取った宗介は多くを語らず、
また次の傭兵稼業へと旅立って行った。
彼がミスリルに所属するようになる、わずか1年前の事であった。

186ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/10/02(木) 10:49:29
アルハザードの部屋から、何かしらのカルテを手に入れた宗介は
さらに屋敷の中を探索する。そして、捕えられているアラジン、アリババ
モルジアナの3人を発見した宗介は只事では無いと思い、牢から彼らを
助け出す。だが、背後から大きな火球が宗介達を襲った。

アリババ「危ない!」
宗介「―!」

アリババが咄嗟に気付いて声を掛けたので、宗介は3人と一緒に
火球を避ける。

???「ほう・・・俺のファイヤーボールを避けたか」
宗介「貴様、何者だ!」

宗介の前に現れたのは、RPGに登場する戦士の様な衣装で
大きな杖を持っていた。宗介は3人の前に立ち、銃口を向けて
何者なのか問う。

メンヌヴィル「・・・俺の名は、『白炎』のメンヌヴィル。といっても、
        貴様に名乗った所で知らんだろうがなあ」

メンヌヴィルを名乗る男―彼は地球とは別に存在する異世界
『ハルケギニア』で傭兵をしていたメイジ(魔法使い)である。彼の世界
で死亡したメンヌヴィルだったが、黄泉還った後に時空クレバスを通り
地球へとやってきて、アルハザードの保護を受けて雇われるのであった。
彼は、呪文を唱えると再び大きな火球を作り出し、宗介達にぶつける。

アラジン「ポルク!」
メンヌヴィル「ムッ!」

アラジンは防御魔法(ポルク)を唱えて、宗介達の前にバリアーを
張り、メンヌヴィルのファイヤーボールを防いだ。

宗介「(今のは・・・いや、今はこの危機から逃れるのが先決だ)
    そこの3人、目を閉じろ!」

宗介はアラジン達に目を閉じるように叫ぶと、装備していた
スタングレネードを発動させ、強力な閃光を放つ。相手が光で
目をやられている隙に、この場から離脱しようとする。しかし―

メンヌヴィル「・・・逃がしはせんぞ」
宗介「何っ!?」

メンヌヴィルはスタングレネードの光にも怯まず、離脱しようとする
宗介の肩を掴み、部屋の奥へと投げ飛ばしてしまう。

アリババ「だ、大丈夫か!?アンタ」
メンヌヴィル「何かをした見たいだが、おそらく強力な光で目くらましでも
  したんだろう。だが、生憎俺には通じない」
宗介「・・・き、貴様、目が!?」

宗介はメンヌヴィルの顔をよく見ると、彼の目が義眼である事に
気が付いた。

メンヌヴィル「ふふふ、そうとも。俺は目が見えないんでね・・・だが、
  俺にはお前達がどこにいるのか分かるぞ。お前達の発する熱を
  俺は捉える事が出来る」

不気味な笑みを浮かべながら、自分の事を話すメンヌヴィル。そして
騒ぎを聞きつけた屋敷を警備している兵士が集まりだす。

モルジアナ「・・・私が道を開きます。飛び出したら、私に続いて下さい」
アリババ「モルジアナ...」
アラジン「モルさん...」

モルジアナは両手両足に枷を付けられていたが、彼女の一族「ファナリス」
特有の身体能力で跳躍し、両手を床につけたと同時に足枷を怖し、
そのままメンヌヴィルの顔面に強烈な蹴りをお見舞いする。彼女は今まで
アリババ達の身を案じて力を温存していたのであった。

メンヌヴィル「ぐほぉ」
宗介「よし、行くぞ!」

顔面にダメージを受けたメンヌヴィルは壁にぶつかり、同時に宗介達は
入口へと飛び出す。入口に集まっていた兵士達はモルジアナの蹴りで
一掃されていき、一同は部屋から逃亡するのであった。

メンヌヴィル「くっ・・・今のは声からして小娘か。しかし何という蹴り・・・
  ふふ、ああいう女程焼きたくなる・・・・そっちに4人逃げた。足止めは
  任せたぞ...」
???「キヒヒヒ。アイ、アイサー!」

メンヌヴィルはふらつきながら、耳に着けている通信機で、この世界で
得た相方に宗介達を足止めするように通信をいれる。

187ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/10/02(木) 11:35:11
廊下を走る宗介、アラジン、アリババ、モルジアナの4人。宗介は
彼らがアルハザードに取り上げられた剣や杖を取り返したいというので
急いで彼らの持ち物を回収し、脱出に向けて走っていた。

???「おっと、ここから先は立ち入り禁止だぜ」

走っていた4人の前に立ちふさがったのは、カウボーイハットに
煙草を吹かす西部のガンマンの様な風貌をした男だった。

宗介「・・・(屋敷の警備をしている奴か。だが・・・銃も何も装備していない。
    何かの武術でも使うのか?)」

ガンマン風の男は、銃等の武器は装備していなかった。しかし、男の顔は
余裕のある顔をしていたので、宗介は素手で戦う武術家なのかと警戒した。

メギャン

宗介「―!」

男が拳銃を構えるような仕草をすると、宗介達の足下に銃弾が
撃たれたような跡が出来る。

宗介「(何だ!?奴が拳銃を撃つような動作をしたが、奴は銃を持っていない!
    背後からレーザーを撃ったというわけでもない・・・これも魔法という奴なのか?)」
アリババ「な、何だ!あいつも魔法を使うのか?」
アラジン「いや、アリババ君。あのおじさんから、魔法は感じなかったよ。
      でも、何かを撃ったのは間違いない...」

男が行った『見えない攻撃』に宗介やアリババは魔法の類なのかと困惑するが、
アラジンは魔法の気配は感じられず、それでも何かをしたのは理解出来た。

???「足止めはしたぜ、メンヌヴィルの旦那!」
メンヌヴィル「・・・よくやった、ホル・ホース!」

ガンマン風の男―ホル・ホースが叫ぶと、宗介達の背後からメンヌヴィルが
近づき、今度は別の呪文を唱えて杖の周囲に魔力を絡ませて刃状にする
魔法『ブレイド』を使い、刃となった杖で斬りかかる。

ガキン

アリババ「・・・ぐぅ〜〜!」
メンヌヴィル「・・・ほう、ブレイドを受け止めるとは面白い!」
ホル・ホース「旦那、手を貸すぜ!」

メンヌヴィルのブレイドに対して、アリババの短剣が受け止める。
それに対して、ホル・ホースは再び拳銃を構える仕草をする。
宗介やアリババ達には見えないが、ホル・ホースはかつて吸血鬼DIOに
雇われていたスタンド使いの殺し屋で、DIOを倒した承太郎一行との戦いで
重体となっていた体も完治して、現在はアルハザードに雇われいて
メンヌヴィルとコンビを組んでいた。そして、彼の能力であるスタンド
『皇帝<エンペラー>』は銃そのもののスタンド。銃弾もスタンドの一部で
あり、弾道も自由自在に変更できる。その弾丸をアリババに向けて放った。

アラジン「ポルク!」
ホル・ホース「何だと!?」

だがアラジンは、スタンドを見る事は出来ないが、ホル・ホースが
アリババに何かをするのは分かったので、防御魔法を使いアリババの
危機を救った。

モルジアナ「ふん!」
ホル・ホース「ぶべら!」

その隙を突いて、モルジアナはホル・ホースを蹴り飛ばし、さらに
壁を破壊して大穴を開ける。

宗介「そこから、逃げるぞ!」ドドドド
メンヌヴィル「むっ!?」

壁に開けた穴から逃げ出すべく、宗介はメンヌヴィルに銃を撃って
牽制し、その隙にアリババはメンヌヴィルから離れてアラジン達と共に
屋敷から脱出した。

メンヌヴィル「・・・逃げられてしまったか。まあいい、焼く楽しみが増えたぞ。
    ふふふふ...」

メンヌヴィルは宗介達を逃がしてしまったが、彼らを自分の火の魔法で
焼く楽しみが出来たと笑みを浮かべるのであった。

188ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/10/06(月) 09:45:06
アルハザードの屋敷から脱出した宗介は助け出したアラジン、アリババ、
モルジアナを逃亡用に用意していたジープに乗せて、国外へと脱出する
べく車を猛スピードで走らせていた。

アリババ「あ、あの...!」
宗介「喋るな!舌を噛むぞ」

そのスピードにアリババが口を開こうとすると、宗介は運転に
集中するべく黙らせる。一行を乗せた車は首都の郊外を出た。

モルジアナ「―!向こうに誰かいます」
宗介「何!?」

モルジアナが指を指すと、宗介達を乗せた車の遥か先には
一体の人影が見えた。その人影こそ、アルハザードが変身した
魔導師バルゴグである。

アリババ「何だ、アイツは!?」
アラジン「気を付けて、あの人・・・すごい魔力(マゴイ)を感じるよ」
宗介「・・・あいつが、バルゴグという怪人か!」

バルゴグの出現にアラジンはバルゴグから発する強大な魔力を感じ取り、
宗介はあの怪人が、バルゴグという事に気付く。

バルゴグ「このまま、逃がしはせんぞ!」

バルゴグはXライダーやスーパー1と戦った時のように、杖から
光線を出して時空クレバスを発生させ、時空の彼方からモンスターを
召喚する。

ブラックディノ「グワァァァオ!」
ダークハム「キヒヒヒ!」

時空クレバスから召喚されたのは、実際この地球でもテレビゲームとして
存在している『モンスターファーム』の世界からブラックディノという黒い恐竜
の様なモンスターとダークハムという人間大で目付きが悪い黒い兎のモンスター
が大勢、出現した。

バルゴグ「かかれ!」
ブラックディノ「グォォォオ!」
ダークハム「ムハー!」

バルゴグの命令で、ブラックディノとダークハムの大群は宗介達の
車に向かって、突進してくる。

宗介「くっ、ここは突っ切るしかない!」
アラジン「お兄さん、ここは僕らが何とかする。お兄さんはこれ(車)の
  操縦に集中して」
宗介「・・・仕方が無い。頼む」

宗介はモンスター達の相手をアラジン達に任せると、アクセルを踏み込み
車を加速させていく。近づいてきたブラックディノとダークハムに対して、
アラジンは魔法で、風魔法の『突風<アスファル・リーフ>』で吹き飛ばし、
アリババやモルジアナも剣や蹴りで、飛びかかって襲い掛かるダークハムを
蹴散らしていく。

バルゴグ「まだ向かってくるか・・・ファイガ!」

なお車を走らせる宗介達にバルゴグはファイガを始めとする魔法を
使って攻撃するが、宗介はその運転技術でかろうじて躱していく。

バルゴグ「ならば、拘束魔法で動きを...」
アラジン「雷電<ラムズ>」
バルゴグ「―くぅ!」

バルゴグは相手を拘束する魔法で車を止めようとするが、アラジンは
いち早く気づき電撃を飛ばしてバルゴグの魔法発動を阻止する。
そして、宗介達の車はバルゴグの隣を通り過ぎようとした。

バルゴグ「―!(あの運転している人間はどこかで・・・カシムか!)」

倒れる中、車を運転している人間―宗介の顔を見たバルゴグは
その人間がかつて自分が雇っていた傭兵のカシムだという事に気付く。
一方、宗介はバルゴグが自分のかつての雇い主という事に気付く事も
無く、アラジン達を乗せた車は夜の砂漠へと消えるのであった。

189凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/10/06(月) 21:15:48
宗介「アルハザードの屋敷には秘密の地下室がある…。
 誰も足を踏み入れてはならないと言って、
 あそこだけは使用人も決して入らせなかった。
 よし…。その部屋を探ってみるか」

屋敷の奥にある扉をそっと開け、
階段を下りて禁断の地下室へ宗介は潜入する。

宗介「ここは…」

地下室は石畳に床を覆われた広い空間になっていた。
電気照明はなく、壁にかけられた松明に火が灯されている。
一見して、ここは黒魔術を行なう部屋だと宗介は理解した。
大小様々な壺や水晶玉、魔法陣やタロットカード、
他にも用途不明の不気味な形状のオブジェなど、
怪しげな魔道具らしき物品がいくつも陳列されている。

宗介「確かにアルハザードにはオカルト趣味らしきものがあったが…。
 ここまで本格的に魔術に凝っていたとは」

軽い戦慄を覚えながら、大きな壺の中を覗き見る宗介。
紫色の奇妙な粘液が溜められ、鼻を突くような異臭を放っている。
宗介は素早くスポイトとビーカーを取り出し、中の液体を採取してポケットに仕舞った。

宗介「…こいつは何だ?」

部屋の隅にある本棚に宗介は目をやった。
並んでいるのは古い魔術書や宗教書がほとんどだったが、
一番上の棚には本ではなく、ファイルが収納されていた。
中の一冊を選んで取り出し、宗介はぱらぱらとページをめくる。

宗介「旧日本軍の機密資料…。
 終戦間際にシンガポールで行なわれていた、
 捕虜を使った生体実験のカルテだ」

戦時中、旧日本軍の科学班が密かに南方で行なっていた、
人体改造実験のカルテがそのファイルには綴じられていた。
米軍の何人もの捕虜が、どのように身体の一部を改造され、
それによってどのように運動能力や体調を変化させたかの詳細な記録である。
まだ未完成で問題のある改造技術を使っていたらしく、
カルテの多くは被験者の容体の急変と、直後の死をもって書き終えられている。

宗介「残酷で非人道的な実験だが…。
 それにしても、なぜ旧日本軍の資料がアルハザードの屋敷に…?」

不審に思いながら、宗介は次々とファイルを開いて流し読みしていく。

宗介「…待て、これは捕虜じゃない。日本人の名前だ」

一つだけ、別綴じにされた分厚いファイルが宗介の目に止まった。
他のものと同じく人体改造のカルテだが、
被験者の名前はアメリカ人ではなく、日本人になっている。

宗介「仁科宗禎 陸軍技術大尉…。
 一人だけ、軍人で改造手術の被験者になった者がいる」

これは何かある、と興味を持ってページをめくろうとする宗介。
その時、部屋の奥からうめくような声がした。
誰かが助けを求めているのだ。
宗介はファイルを本棚に仕舞い、声のする方へ向かった。

190ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/10/09(木) 10:26:15
サラジアから脱出し、異世界人であるアラジン達を保護した宗介達は
ブレイバーベースへと帰還した。しかし、未だにディオドスシステムは
未完成の状態にあり、アラジン達の世界を特定するのに困難な状態と
なっていた。

アリババ「・・・それじゃ、俺達は帰れないのか!?」
佐原「済まない。我々も尽力で完成を急いでいるのだが...」

帰る事が出来ない事にショックを受けるアリババ達だった。

エルファ「―!佐原博士、ディオドスシステムが起動しています」
佐原「何故、突然システムが動きだしたんだ!?」

ディオドスシステムは動き出し、その先がアラジン達のいた世界
という事が判明。そして3人は別れを告げて元の世界へと戻るのであった。

191ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/10/11(土) 12:22:03
宗介によってアラジン、アリババ、モルジアナの3人は
ブレイバーベースへと連れてかれる。サラジアでも巨大な建築物に
驚いていた3人だったが、ブレイバーベース内部はそれ以上の
衝撃だった。

アリババ「あ・・・(汗」
モルジアナ「・・・」
アラジン「・・・すごいね」

異世界の概念は理解しているアラジン達だが、まさに開いた口が
塞がらないという状態である。まるで一つの都市と言っても過言では
ない人の数、ジンを超える鋼鉄の巨人(MSを始めとする各種の
ロボット)や見た事も無い技術で造られた道具や兵器で溢れ返っていた。

エルファ「宗介さんが連れて来た異世界の方々ですね。案内役を
   任されましたエルファです」
スワン「同じく、案内役をするスワン・ホワイトでーす。よろしくお願いしま〜す」
アリババ「あ、よろしくお願いします(///)」
アラジン「はは、きれいなおねいさ〜ん!」
スワン「Oh〜!」
アリババ「ば、馬鹿!やめろよ、アラジン(汗」

案内役としてエルファとGGGの研究開発オペレーターであるスワン・ホワイトが
アラジン達の前に現れる。エルファの可愛さにアリババは赤面し、お胸の大きい
きれいなおねえさんが好みのアラジンはスワンはまさにストライクだったので
彼女に抱きついてしまう。アリババは慌てて、アラジンを引き離した。
そして、エルファ達に案内されて3人はブレイバーベースの司令室まで案内される。

***ブレイバーベース・司令室***

佐原「ようこそ、ブレイバーベースへ。この基地の総責任者を務める
    佐原正光だ」
ギルモア「わしはその補佐をしているギルモアじゃ。遠路はるばる
   疲れたじゃろう?」
アリババ「お気遣い、ありがとうございます」

司令室では佐原博士とギルモア博士が控えており、アリババが
代表して返事をする。

佐原「さて、君達を元の世界を帰したいのだが、君達を帰す為の装置
 ―ディオドスシステムというのだが・・・まだ未完成で帰すとなると
 困難なのだ」
アリババ「・・・帰れないんですか?」
ギルモア「確かに、元の世界へ帰れないというのはつらい事じゃろう。
  しかし、わし等はかならず君達を元の世界へ帰すと約束しよう!」

佐原からディオドスシステムが未完成な事で、元の世界に帰還する事が
困難な事を聞かされ、アリババ達はショックを受ける。ギルモアは
かならず元の世界へ帰すと約束した。

ピピ

佐原「私だ・・・何、ディオドスシステムが勝手に起動している!?」
ギルモア「何じゃと!?」

通信を受けた佐原は内容を聞くと、開発部からディオドスシステムが
勝手に起動している事という報告を受ける。佐原とギルモアは
エルファやアリババ達を連れて、開発部へと向かった。

192ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/10/11(土) 13:05:15
***ブレイバーベース・開発部***

開発部に一同はやって来ると、起動したディオドスシステムは
小規模な時空クレバスを起こしていた。

佐原「何故、このような事態に!?」
Drウルシェード「おお、来てくれたか!」
弥生「システムチェックをしている途中、急にシステムが起動して
   時空クレバスを発生させたんです」

システムのスタッフであるDrウルシェードと弥生から、システムが
発生した状況を伝える。そして、時空クレバスの先に何やら風景が
映し出される。

モルジアナ「・・・あれは!」
アラジン「マグノシュタットだ!マグノシュタットのある海岸だ!」
ギルモア「あの時空クレバスの先にある世界は、お前さん達の世界なのか?」

時空クレバスの先にある世界―それはアラジン達の住む世界で
レーム帝国と魔法都市マグノシュタットの決戦が行われた場所だった。

アリババ「・・・あれを通れば、俺達は帰れるのか」
アラジン「アリババくん、モルさん!」
モルジアナ「はい」
佐原「帰ろうとするのかね!だが、もし何かあれば...」
ギルモア「いや、この機会を逃してしまえば彼らが元の世界へと
  戻れるのが、何時になるのか分からん。ここは彼らの意志に任せよう」

3人は時空クレバスの前に立つ。佐原はこの状況で時空クレバスを
通る事に異議を唱えるが、ギルモアは3人の意志に任せるべきだと主張する。

アリババ「短い間でしたけど、ありがとうございました」
モルジアナ「お世話になりました」ペコ
アラジン「さよなら!・・・またね」

そして彼らは時空クレバスの中へと消えていき、クレバスが消えると
共にディオドスシステムも停止した。

ギルモア「彼らは行ってしまったか...」
佐原「エルファ、彼らの世界を特定する事は出来ないかね?」
エルファ「やってみます!―逆探知の結果、この時空クレバスは
 座標R28fc04x3の世界に繋がっていた事が分かりました」
ギルモア「それが、彼らのいた世界じゃな」

こうして砂漠の国に迷い込んだ異世界の3人は元の世界へと帰還した。
ただ、4番目のマギであるアラジンは再び、彼らと出会うのでは無いかと
そう感じるのであった。

193ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/10/15(水) 10:21:25
外宇宙編。
コズモレンジャーJ9達と別れ、エイジの言っていたレジスタンスに
合流しようと外宇宙を旅するダバ達ターナ一行。
その最中、一行はGショッカー・ゴズマ軍と交戦中である
ロミナ姫のエルシャンクと弾劾チームに合流した。

ダバ「あれは、エルシャンクや弾劾チーム!」
ジョウ「ダバか!?」
ロール「ペンタゴナワールドも、Gショッカーの脅威に晒されていると聞いていたが
    心強い」

合流した一行は、ダバの乗るエルガイムMr−Ⅱが出撃し、ジョウ・マヤの飛影、
ロール・クラン達弾劾チームのダンガイオーはゴズマ軍と戦闘。
だが、ゴズマ軍は更なる戦力を投入して事態はピンチに。そこへ援軍が駆けつけた!

イーター「はぁ〜はっは!正義の宇宙海賊、イーター・イーザック参上!」
シリウス「同じく、弟のシリウス参上!」
シーマ王女「ロミナ姫、ご無事ですか!?」

援軍に駆けつけたのは、イーターことワルター・ワルザックの乗る海賊戦艦
にしてレジェンドラの勇者でもあるキャプテンシャーク達とシーマ王女や
フラッシュマン達が乗るスターコンドルだった。彼らの合流により、事態は
終息して合流するのであった。

ロミナ姫「・・・ブレイバーズですか?」
シーマ「はい、先日星間評議会と地球連邦政府に間で取り交わされた協約に
 基づいて結成された部隊です。我々レジスタンスの方でも、星間評議会から
 打診を受けました。その中で、全宇宙の王女やご令嬢によって結成された
 支援組織プリンセス・ユニオン(PU)があるのですが、ロミナ姫にはPU
 のメンバーになっていただきたのです」

合流したシーマから、星間評議会からロミナ姫にプリンセス・ユニオンの一員と
なってほしいという打診があった事を話すのであった。

194凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/10/15(水) 22:00:15
≪ゴジラ×九龍≫

ゴジラには、渡り鳥の発する超音波に反応して引き寄せられるという性質がある。
南米の反米テロ組織「南アメリカ革命軍」はこの性質を利用し、
小型衛星からの超音波でゴジラを遠隔操作するコントロールマシンを開発した。
革命軍はこれを使ってゴジラをコントロールし、
逮捕されている自分達の同胞を釈放しなければゴジラにアメリカ全土を破壊させると脅迫。
予告通り、コントロールされて棲みかの日本近海を離れたゴジラは、
最初の示威行動としてハワイを襲撃した。

ウィルソン「革命軍の持つコントロールマシンを破壊すれば、
 ゴジラは操られなくなって太平洋へ戻るはずだ」

ブレイバーズに属するアメリカのヒーロー達は、
南米のアマゾン奥地にある革命軍の根拠地を攻撃。
アーム・スレイブや改造兵士なども動員し抵抗する革命軍だが、
アイアンマンやスパイダーマンらに次々と撃破されていく。
根拠地を壊滅させたアメリカのブレイバーズだったが、
肝心のコントロールマシンは発見できず、
世界のどこかから操作されたゴジラは遂にロサンゼルスに上陸した。

ガウルン「テストはもう十分だ。
 ゴジラさんには、今度は俺の言う事を聞いてもらおうか」
革命軍幹部「何だと? 勝手な真似は許さん。
 アメリカ全土を徹底的に破壊するまではゴジラは…」
ガウルン「黙れよ。死にてえのか」

革命軍を影から支援していたアマルガムのガウルンは、
組織の主導権を強奪してゴジラを意のままに操り、
ウィスパードである千鳥かなめの身柄引き渡しに応じなければ
ゴジラで東京を壊滅させると日本政府とミスリルに通告する。
「一人の命と引き換えに東京を守れるならば…」と考えた政府の一部勢力は
かなめを革命軍に引き渡してしまった。

剣「ゴジラ接近のため危険という名目で、
 全ての飛行機と船の運行を一時ストップさせろ。
 何人死ねば何人助かるなどと命の計算をする奴は男じゃねえ!」

剣桃太郎首相の機転を利かせた措置により、
かなめを拉致した革命軍メンバーは日本国内から出られず立ち往生する。

ガウルン「しょうがねえ。そっちがその気なら思い知らせてやるさ。
 さあいらっしゃい、ゴジラさ〜ん!」

遂に東京に上陸するゴジラ。
だがミスリルは、ふとしたヒントからガウルンの現在地を割り出す事に成功した。

テッサ「まさに灯台下暗し、ですね」
マデューカス「奴らのアジトが、
 まさか日本にあるとは思いもしませんでしたな」

そう、ゴジラコントロールマシンは実は最初から日本にあり、
ガウルンは日本に潜伏しながらゴジラを操っていたのだ。
マシンを破壊しかなめを助け出すため、相良宗介は単身ガウルンの待つアジトへ乗り込む…。

195凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/10/15(水) 22:06:13
≪キングコング空輸作戦≫

アルジェの石油王一族の令嬢フィリナ・クラウディア・アルシャードは、
石油採掘権の買い取り交渉のため南洋のファロ島へ赴くが、
石油が眠っている場所は島の聖地だと島民に拒否され、交渉は不調に終わる。
島民の意向や伝統を無視してまで採掘を進めるわけには行かないと、
やむなくフィリナは断念するが、嵐のため帰りの船が出せず、
その日は島に宿泊する事にした。

だが、同時に島に来ていたサラジア・オイルコーポレーションの一団は、
島民の反発を無視して強引に地上げを行ない、調査のため聖地へ乗り込んで行く。
彼らはそこで、島の守り神として崇拝されているキングコングを発見。
フィリナに興味を示したコングは彼女と仲良くなるが、
コーポレーションの調査団はコングをサラジアへ運んで見せ物にしようと、
麻酔弾で眠らせ空輸する。
だが、アフマド・アルハザード副大統領の狙いは別にあった。

アルハザード「大猿なんぞを連れて来られても興味はない。
 どうせ見せ物にするなら、もっと舞台を工夫してもらわねばな」

アルハザードがサラジアから送らせた麻酔弾はわざと効果が弱められており、
空輸中に目覚めたコングはサラジア到着前に暴れ出す。
やむなく太平洋に落とされたコングは、そのまま泳いで北上、
日本に上陸して街を破壊し始めた。

フィリナ「やめてコング! 大人しくするのよ」

フィリナの制止で暴れるのをやめたコングは睡眠薬を飲まされて眠り込む。
この間にファロ島へ空輸して連れ戻そうと考える日本政府や自衛隊だったが、
コング殺害を主張する強硬派は高性能爆弾による爆破作戦を決行。
だが爆破に耐えたコングは凶暴化して暴れ出す。
そこにウルトラマンが登場、コングと戦う。

フィリナ「ウルトラマン! コングを殺さないで!」

スペシウム光線の発射を思いとどまるウルトラマンだが、
猛獣と化したコングの攻撃に痛めつけられてしまう。
ウルトラマン危うし。果たしてフィリナの願いは届くのであろうか…!

196ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/10/16(木) 12:15:02
>>194≪ゴジラ×九龍≫加筆・一部改変

日本政府内部の一部勢力による千鳥かなめの身柄引き渡しの企ては、
聖居にいる聖天子の耳にも届いていた。聖天子はその企てを阻止しようと
自らも動くが、その前に補佐官・天童菊之丞が立ちはだかる。

聖天子「菊之丞さん、そこをどきなさい!」
菊之丞「いいえ、ここをお通しするわけには参りません!
 剣総理から何を吹き込まれたかは存じませぬが、
 大の虫を活かすためには、小の虫を殺す例えもございます」
聖天子「どちらが大でどちらが小です!?
 人の命に大小の区別などありません!」
菊之丞「やむを得ませぬな…」

菊之丞の指示で、屈強な黒服のSPたちが
聖天子の周囲を取り囲む。

聖天子「何の真似です?」
菊之丞「聖天子様はこれより自室にてご休養なされる。
 お部屋へお連れせよ!」
聖天子「くっ…!」
菊之丞「あなた様をお守りすることこそが先帝より仰せつかった
 私目の役目。ご無礼の段、何とぞお許しを…」

聖天子は菊之丞によって聖居の一室に事実上軟禁されてしまった。
しかし、転んでもタダで起きるような聖天子ではなかった。

聖天子「ケイさん、いますか?」
恵美破「はい聖天子様、ここにおります!」

廊下の見張りに気付かれないように、
天井裏に潜んでいた姫忍・恵美破が降りてきた。

聖天子「書状をしたためます。これを大至急
 月野うさぎさんに届けてください」
恵美破「はい、必ず!」

恵美破から聖天子のお墨付きを受け取ったセーラー戦士は、
千鳥かなめの身柄を移送中の公用車の車列を
成田(or羽田)空港に着く直前のところで強制的に停車させる。

官僚A「な、何事だ!」
かなめ「セーラームーン!?」
ムーン「やあやあ頭が高い! これが目に入らぬかぁっ!」

セーラームーンは聖天子のお墨付きを堂々と示すが…。

かなめ「セーラームーン、それ逆さま…」
ムーン「えっ!?…(汗」

慌てて書状を上下逆に持ち直したセーラームーンは、
気を取り直してお墨付きの中身を開いて読み聞かせようとするが、
難しい漢字ばかり書いてあり全然読めない…。

ムーン「………(汗」
かなめ「おいおい…」
マーキュリー「あのねセーラームーン、(小声で)ゴニョゴニョ…」

背後からセーラーマーキュリーにこっそり読み方を教えてもらう
セーラームーンの情けない姿に、千鳥かなめは助けに来てくれたことには
感謝しつつも半ば呆れ気味である。

ムーン「じょ…上意である! 千鳥かなめの身柄を引き渡すこと、
 断じてまかりならん! 直ちに車列を東京まで引き返すべし!」
マーズ「剣総理からの命令で、すでに日本国内の全ての
 空港は閉鎖されたわ!」
ジュピター「さっさとかなめちゃんをこっちに引き渡しな!」
官僚B「ハ…ハハーッ!!」
官僚C「直ちにそのように取り計らいます!」

こうして千鳥かなめの身柄引き渡しは間一髪で阻止された。
そして剣桃太郎首相の機転を利かせた措置により、
革命軍メンバーも日本国内から出られず立ち往生する。

ガウルン「しょうがねえ。そっちがその気なら思い知らせてやるさ。
 さあいらっしゃい、ゴジラさ〜ん!」

遂に東京に上陸するゴジラ。
だがミスリルは、ふとしたヒントからガウルンの現在地を割り出す事に成功した。

テッサ「まさに灯台下暗し、ですね」
マデューカス「奴らのアジトが、
 まさか日本にあるとは思いもしませんでしたな」

そう、ゴジラコントロールマシンは実は最初から日本にあり、
ガウルンは日本に潜伏しながらゴジラを操っていたのだ。
マシンを破壊しかなめを助け出すため、相良宗介は単身ガウルンの待つアジトへ乗り込む…。

197ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/10/16(木) 21:01:13
≪聖天子暗殺!宇都宮釣天井≫

人間が駆逐され、未だガストレアや幻獣の勢力圏となっている北関東のT県。
その最前線の地で戦う自衛隊や民警、学徒兵部隊を督戦・激励すべく、
聖天子が栃木県辺りまで行幸することとなった。
大阪エリア統治者・斉武宗玄は、テロ組織・独立幻野党と手を結び、
この機に聖天子暗殺を計画する。

宗玄「聖天子と天童菊之丞さえ片づけてしまえば、
 残る難敵は剣桃太郎と江田島平八だが、
 首尾よく暗殺が成功した暁には、その混乱に乗じて
 一気に始末してしまえばよい」

斉武宗玄の企てを察知した東京の日本政府。
普段は対立関係にある剣桃太郎首相と天童菊之丞補佐官だが、
今回は聖天子を守るという共通の目的で一致し、
一時休戦する形で共闘することに。

剣桃太郎は聖天子を守るため、国家警備機構の密使、
静弦太郎と霧島五郎の二名を極秘裏のうちに宇都宮へと派遣した。
宇都宮城の御休息所に仕掛けられた釣天井の罠が
刻一刻と聖天子の身に迫る!

198ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/10/18(土) 14:20:15
≪聖天子暗殺!宇都宮釣天井≫

***T県と栃木県の県境付近***

ここは北関東エリアにおけるT県と栃木県の間の
県境付近である。険しい山々と深い山林に囲まれ、
言うまでもないことながら周囲に人家などは全くない。
プロの登山家ですら滅多に立ち入らないこの地域を
ひたすら突き進む二人の青年の姿があった。

五郎「お〜い弦の字、ちょっと待ってくれよ〜!
 いい加減そろそろ休もうぜ!」
弦太郎「大の男が女みたいな情けない声出すんじゃねえやい!」
五郎「だってよぉ! もう三日も山ん中を
 飲まず食わずで歩きづめなんだぜ」

国家警備機構の密使、静弦太郎と霧島五郎。
南会津から出発し、関門海峡のビルドベースを目指しながら
只今隠密の旅の真っ最中であり、ちょうど北関東エリアの奥地に
入った頃合いであった。

弦太郎「てめえ元々登山家だったんだろ。
 こんな程度でへたばるとは情けねえやつだな」
五郎「登山の専門家だから言ってるの!
 だいたいここをどこだと思ってるわけ!
 T県だよT県! 昔住んでた人間は完全に駆逐されて、
 今や幻獣やガストレアが我が物顔で跳梁跋扈する巣窟じゃねえか!
 ここを通る途中でどんだけ気持ちの悪い化け物の群れに
 追いかけまわされたと――」
弦太郎「うるせえ! こっちの方が近道なんだよ!
 ぐだぐだ文句を言ってると置いてくぞ!」

公共の交通機関を利用せず、徒歩で移動していた弦太郎と五郎は、
実はガストレアや幻獣の完全な占領下にある"T県"の山中に
足を踏み入れていたのだった。

弦太郎「そういえばあれから不知火の連中も
 すっかり鳴りを潜めちまったみたいだが…」
五郎「何事もないに越したことなし。平和が一番よ」
弦太郎「それならとっとと次の目的地に到達しないとな」

その時、弦太郎と五郎の二人は、
いつの間にか容易ならぬ殺気を放つ集団に
囲まれていることに気付いた。

五郎「…おや、お客さんですかい?」
弦太郎「どうやらそうみたいだな。ちょうどいい。
 相手をしてやらあっ!」

腰のアイアンベルトに手をかける弦太郎。
大きな猛獣らしき影が数体、一斉に暗闇の中から
弦太郎と五郎めがけて襲いかかる!?

199ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/10/18(土) 14:20:53
***東京・首相官邸***

聖天子暗殺の陰謀を事前察知した聖居と首相官邸の両サイドは、
剣桃太郎首相と天童菊之丞補佐官の他に、
土橋内閣安全保障室長や冴島内閣危機管理監も同席して
その対応を協議していた。

土橋「なんとか聖天子様にご翻意していただくわけには
 参りませんか?」
菊之丞「無理だな…。これまで何度もご説得申しあげたが、
 ガストレアや幻獣に侵された国土回復のために
 危険な最前線で戦う自衛隊や民警の兵士たちを
 御自ら慰問なさりたいというのは、聖天子様の以前からの
 強いご希望でな。そのご意向は固い…!」
桃太郎「やはり現地での警護に万全を期すしかないか…」
菊之丞「………」

菊之丞は桃太郎の顔を何やら意味ありげにじっと見つめている。

桃太郎「菊之丞殿…?」
菊之丞「剣総理、先程からなにゆえあの男の名を口に出そうとなさらん?」
桃太郎「あの男とは?」
菊之丞「おとぼけ召さるな。里見蓮太郎のことだ。
 正直不本意ではあるが、あの男の他に聖天子様の警護に適任の者はおらん」

天童菊之丞は、天童家から出奔した里見蓮太郎と天童木更が
幾度も聖天子や剣桃太郎に重用されることを快く思ってはいなかったが、
現実、聖天子の身に危険が迫っている今となっては、
つまらぬ私情を優先させるような菊之丞ではなかった。

桃太郎「里見蓮太郎は今、藍原延珠と共に北陸エリアのN県における
 ガストレア繁殖地域の制圧任務に赴いている。そのことは菊之丞殿が
 一番よくご存じのはず」
菊之丞「………」

実は里見蓮太郎を聖天子の近くから遠ざけるために、
天童民間警備会社に仕事を依頼する形で、蓮太郎を危険な
北陸戦線に追いやるよう裏から手をまわしたのは、菊之丞本人だった。
だがそれは、今回の暗殺計画が露見する前のことである。

桃太郎「今から呼び戻すのでは時間がかかりましょう」
菊之丞「この菊之丞、一生の不覚であった」
桃太郎「これに懲りましたなら菊之丞殿、今後ご貴殿らしからぬ
 下手な小細工は差し控えられることです」
菊之丞「う〜む……」
土橋「しかし総理、どちらにしろ聖天子様のお側近くで
 警護につく人間はどうしても必要です」
冴島「その点につきましては総理、それに天童閣下、
 代わりに聖天子様の護衛にうってつけの人材がおります」
桃太郎「…それはもしや"あの二人"のことか?」
冴島「今ならそろそろ北関東の辺りに
 差し掛かっているはず…」

200ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/10/18(土) 14:21:34
***T県と栃木県の県境付近 第105山岳師団野営地***

弦太郎「………」
五郎「………」

静弦太郎と霧島五郎はロープで縛られて地面に座らされていた。
それを取り囲んでいるのは、どこぞの高校の制服に身を包んだ少年少女たちだが、
全員、銃や大剣で武装している。

グリンガム「ガルルルッッ!!」
ジジ「グゥゥゥッ!!」

その他にも虎ともライオンともつかぬ猛獣が数匹、
囚われの弦太郎と五郎をじっと睨みつけている。

五郎「や、やめてよ! 俺…美味しくないぜ…。
 (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
弦太郎「コイツらは雷電だな…」
五郎「…らいでん?? なんだいそりゃ?」
弦太郎「俺も現物を見るのは初めてだが、
 対幻獣戦用に遺伝子操作で生み出された
 生物兵器の動物兵だと聞いたことがある…」

武装した少年少女の一団の中から、
黒髪を後ろで三つ編に束ねたキツい目つきの少女が
弦太郎と五郎に尋問する。

美姫「あなたたちはいったい何者なの?」
弦太郎「だからさっきから言ってるじゃねえか。
 俺たちは国家警備機構の隊員だ」
紫苑「それなら身分証は?」
弦太郎「あいにくとそんな堅苦しいもんは
 普段から持ち歩いちゃいねえなあ…。なあ相棒!」
五郎「そうそう!」
美姫「怪しい…」
弦太郎「そういうお前らこそいったい何者だ?
 そんな物騒な得物をぶら下げてるんだ。
 まさかただの高校生ってわけじゃねえだろ」
紫苑「僕らは第105山岳師団・第7芝村中隊の者だ。
 自分は隊長代理の竜造寺紫苑」
美姫「アタシは金城美姫」
火焔「結城火焔だ」
源「……源健司」

これまで広島を主な任地としていた第7芝村中隊だが、
北関東戦線への増援としてこの地まで赴任してきていたのだった。

弦太郎「お前ら学徒兵か?」
源「…だったらどうした?」
弦太郎「まだお母ちゃまから乳離れもしていない
 お子ちゃまだってことだよ!」
源「…んだとゴラッ!?」
五郎「おい弦太郎! あんまりこの坊主…じゃなくて
 この方たちを怒らせるな! 今の俺たちの置かれてる
 状況わかってるの!?」
美姫「源も簡単に挑発にならない!」
源「うるせえっ! 面白れえっ。
 相手になってやろうじゃねえか!」

源健司は静弦太郎の縄をほどき、周囲が見守る中
互いに素手で取っ組み合いを始めた。激しい殴り合いの末に
ぶっ倒れる双方…。

弦太郎「ガキのくせになかなかいいパンチだ…。
 へへっ…気に入ったぜ…」
源「おめえもな…オッサン…」
弦太郎「オッサンだぁ…? バカヤロウ…。
 俺はまだ23だ……」

拳と拳で培われた漢の友情に、
事態を見守っていた周囲はすっかり呆れている。

美姫「男ってどうしてみんなああなのかしらね…」
五郎「同感…」

そこへ、連絡を受けた陸上自衛隊の尾上せいあ一佐に案内されて、
国家警備機構の藤森典子がやってきた。

典子「不審者を発見・拘束したと聞いて来てみれば案の定だわ!
 静君、霧島君、やっぱりまだこんなところで油を売ってたのね!」
弦太郎「テンコ!? お前いったいなんでこんなところに!?」
五郎「これぞ地獄に仏だ! 観音様だ! 典子様だ!
 おいっ、早くこのロープを解いてくれよ〜!」

果たして静弦太郎&霧島五郎のコンビを
今後どのような事態が待ち受けているのだろうか?
つづく…。

201ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/10/19(日) 10:31:47
荒廃した未来編<<<アイアンギアーVSドラゴノザウルス>>>

グエン卿から脱出したアイアンギアー一行は、かつて大西洋と呼ばれた
海を渡ってガリア大陸を目指していた。しかし碌に補給もしていないまま
海へと逃亡したので、そろそろ食糧が尽きようとしていた。

ジョセフ「な〜んで、俺が釣りをしなきゃあいけないんだろ・・・ハァ」
アナ「そんな事を言ってはいけません。まだまだ航海は続くのです。
   だからこそ食糧は確保しなければいけないのです!」
家康「はは、アナ姫殿は実に聡明だ。JOJOもアナ姫には敵わないと見える」
ジョセフ「うるせ〜」

ため息をつき、文句を垂れながら釣りをするジョセフにアナ姫は子供ながら
注意し、一緒に釣りをしていた家康は笑いながら、側の様子を見る。
他にも、ジロンやロランはウォーカーギャリアやホワイトドールに乗り、
地引網の要領で、魚を採っていたりしていた。

ジョセフ「ん?何だ〜」
???「きゅ〜」
アナ姫「まぁ、可愛い」

ジョセフが釣り上げたのはタコやイカの様な見た事が無い生き物だった。
アナ姫はその生物を見て、可愛いと喜ぶ。だが、そこへアイアンギアーに
突如大きな揺れが起きる。

ジロン「な、何だ!?」
チル「ジロン、あれを見るだわさ!」

大きな揺れと共に海から現れたのは、巨大な竜のような頭に
触手がついた生物だった。この生物こそ、現代において古代生物が
人間の流した石油の影響で復活し、巨大化してこの未来世界では
順応して生き残っていたドラゴノザウルスだった。

オボロ「何なんだ、あの巨大な生物は!?」
家康「物の怪か!?」

今まで山奥や戦国時代に住んでいたオボロや家康はドラゴノザウルス
の姿に驚く。アイアンギアーを襲うドラゴノザウルスに、WMやMSに
オーバーマンを出撃させて応戦するが、なお攻撃は収まらない。

ジョセフ「(奴は何で、ああもやられながらこの船を襲うんだ?)」
???「きゅ〜」
ジョセフ「・・・(まさか!)」
アナ姫「JOJO、もしやこの子は!」

ジョセフとアナ姫が気づいたのは、彼が釣り上げたのは生物は
ドラゴノザウルスの子供だった。ジョセフとアナ姫はドラゴノザウルスに
子供のドラゴノザウルスが無事で、返す事を伝える。子供が帰ってきた
事に落ち着きを取り戻し、ドラゴノザウルスの親子は海へと帰っていた。

エルチ「何とか、帰ってくれたけど補給がしたいわね。どうしたらいいかしら...」
ゲイン「おい、向こうから何かが近づいてくるぞ!」

物資の補給を考えるエルチ達に巨大な船―ガルガンチュア船団が
近づいてくるのであった。

202ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/10/19(日) 10:44:59
≪シグフェル特訓編≫

ラミアクィーンイーバ・スネイザとタランチュラロードイーバ・ガーミッドに
手痛い敗北を喫したシグフェル。光平は己の非力を痛感し、特訓を受けることを
志願するが、特訓方法については玄海老師と江田島平八が協議することとなった。

江田島「驚邏大四凶殺…短期間で実力を上げるにはこれしかあるまい」
玄海「文字通り命がけとなるな…」

一方、シグフェル特訓の情報を知った天童菊之丞サイドは…

菊之丞「そのシグフェルなる者、男塾名物と知られた驚邏大四凶殺に
 挑むとあっては、もはや命運尽きたであろうが、もし万一その試練を
 生きて乗り越えたとすれば、剣桃太郎…そして江田島平八にとって
 強力な手駒となろう」
朱音「光平君は…いえ、シグフェルは決してそのようなつもりでは!」
菊之丞「仮に今はそうでなくても、いずれは我ら天童一門にとり
 仇なす存在となる。朱音よ、近こう寄れ…」

菊之丞は沢木朱音の耳元で何事かつぶやく…。

朱音「――御前!?」

シグフェルへの変身を禁じられ、空手着姿に着替え、鉄球に足枷で繋がれた光平は、
富士山麓宝獄院(ほうごくいん)を起点に無数の白骨死体が眠る暗魎洞(あんりょうどう)を抜け、
富士山の山頂を目指す。途中では多くのブレイバーズ先輩ヒーローたちが妨害者となって立ちはだかる!

途中の道で爆弾が爆発し、深手の傷を負う光平。

光平「うわあああっっ!!!」

鬼ヒゲ「あんなところに爆弾など仕掛けていなかったはずだ!?」
江田島「おそらく天童の仕業であろう…」
鬼ヒゲ「いかがいたしますか?」
江田島「捨て置け。この程度のアクシデントを乗り切れぬようでは、
 驚邏大四凶殺を修めることはできぬ!」

一方その頃、この機に一気にシグフェルの息の根を止めようとする
スネイザとガーミッドは、沢渡優香を誘拐して人質に取る。

1号「よく聞け光平君、優香ちゃんがスネイザとガーミッドにさらわれた」
光平「なんだって!!」
2号「助けたければ、今日の夕刻までに指定の場所に
 お前一人で来いと脅迫状が届けられた!」
V3「だが、たとえいかなる事情があろうとも、
 この驚邏大四凶殺を途中で離脱することなど許されない!」
ライダーマン「今のお前が助けに行ったところで返り討ちに遭い、
 結局優香ちゃんを助けられないことは目に見えているからだ!」
X「優香ちゃんを助けたければ、まずは俺たちを倒してから行くことだ!」
アマゾン「早くしないと時間がないぞ!」

光平「ちくしょおおおお!!!!!!!!」

ストロンガー「そうだ…それでいい光平。ゆくぞ!
 ストロンガー電キック〜!!」

そして艱難辛苦を乗り越え、ついに光平は富士山山頂へと辿り着き、
驚邏大四凶殺をクリアした。

玄海「見事だ! ついに心・技・体の心得を会得したな」
江田島「この江田島平八、久々に熱いものを見せてわらったわ!」
光平「ありがとうございます!」
江田島「さ、ゆっくりしている時間はなかろう!
 すぐに貴様の恋人を助けに行ってやるがよい」
富樫「俺がヘリで指定の場所まで送ろう!」

パワーアップしたシグフェルは、スネイザとガーミッドに再挑戦。
彼らを圧倒する。

シグフェル「優香は返してもらうぞ!」
スネイザ「…バ、馬鹿な!?」
ガーミッド「不完全体の分際で、いったいどこにそんな力が…!」

203ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/10/19(日) 10:45:34
その様子の一部始終を見ていた者がいた。
シグフェル=牧村光平の命を付け狙う、
牙冥甲ザジロードこと彩堂寺戒である。
なんと戒は単身江田島平八邸へと乗り込んだ。

富樫「出直してきてもらおう。塾長は約束のない者と
 お会いにはならん」
江田島「構わぬ富樫よ。日頃ブレイバーズはおろか
 Gショッカーをも手こずらせているというザジロード。
 折あらば一度会ってみたいと思っておったところだ」
戒「牧村が挑んだという驚邏大四凶殺。俺にも挑戦させてもらおう」
江田島「ぬはははは!! よかろう!!」

江田島平八は、戒の望みをあっさりと承諾。

富樫「塾長、よろしいので?」
江田島「構わん構わん。たとえ誰であろうと来る者は拒まず。
 逃げる者は地獄の果てまで追って行く。それが男塾の流儀よ!」

空手着に着替え、ザジロードへの変身はもちろん禁止。
足に鉄球の足枷を嵌めるという光平と全く同じ条件で、
戒は驚邏大四凶殺に挑む!

戒「天童の女狐、そこで見ているのはわかっているぞ! 出てこい!」

岩陰から様子を窺っていた、くノ一装束姿の沢木朱音が出てくる。

朱音「………」
戒「お前の飼い主にも伝えろ。いずれ以前の礼にご挨拶に伺うとな」

そこへ上空からバーベリィとストローブが現れ、空襲を仕掛けてきた。

朱音「あれはネロスの機甲軍団!?」
戒「俺が呼んだんだよ。裏切り者を始末する絶好の機会だとな…」
朱音「あなた正気なの!?」
戒「牧村と全く同じ条件でクリアしても意味はないだろ?
 奴より厳しい条件で試練を乗り越えてこそ、俺はシグフェルを超えられる!」
朱音「……(彩堂寺戒、恐ろしい子…)」

朱音は戒のシグフェル打倒に燃える恐るべき執念に戦慄するのであった。

204凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/10/21(火) 18:48:03
≪聖獣と聖剣≫

新潟県の妙高山、鹿児島県の池田湖、そして静岡県の富士の樹海。
この三つには、日本の歴史の原初から聖地とされてきた特別な場所がある。
かつて古代王朝に退治されて封印され、
その霊を慰めるため神として祀られるようになった三匹の怪獣――
婆羅護吽(バラゴン)、最珠羅(モスラ)、魏怒羅(ギドラ)の護国三聖獣が、
そこには眠っているのである。
大和朝廷の昔から、聖室は代々この三聖獣の供養を欠かさず行ない続けてきた。

だが、日本先住民の不知火一族からすれば、
三聖獣は元々、大和朝廷に征服された自分達の民族の神であった。
不知火一族は富士の樹海から魏怒羅を復活させ、街を襲わせる。
やむなくメカゴジラで迎え撃つ自衛隊だが、
聖獣の神秘の力の前には最先端科学を結集して造られたメカゴジラも敵わない。

聖天子「魏怒羅の霊を鎮めるには、あれを使うしかありません」
桃太郎「まさか聖天子様、聖室に伝わる三つの光の一つを…!?」

魏怒羅を倒せるのは、かつてヤマトタケルがヤマタノオロチ退治に使ったという
古代から聖室に受け継がれてきた聖剣・蛇韓鋤剣(オロチカラサビノツルギ)しかない。
聖居の剣璽の間から蛇韓鋤剣を取り出す聖天子。
聖天子から剣を託された静弦太郎は、巨大な魏怒羅に単身挑む。

205ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/10/22(水) 12:11:17
≪聖天子暗殺!宇都宮釣天井≫

***大阪エリア・斉武宗玄邸***

斉武宗玄の秘書・三枝(今シナリオ限りのオリジナルキャラ)と石津麟一郎が、
斉武の私兵たちに指図している。

石津「作戦はすべて今述べたとおりだ。行け!」
私兵A「ハッ!」

そこへ斉武宗玄が何食わぬ顔でやって来る。

斉武「三枝、貴様最近わしに隠れて何かコソコソと
 動いているそうだな?」
三枝「閣下、これはあくまで私どもの一存にて動いていること。
 閣下には一切関わりないことでございます」
斉武「フフフッ…そうか。ではわしは何も知らぬままでよいのだな?」
三枝「はい。さようでございます」

斉武宗玄は満足そうなニヤニヤ笑いを浮かべて出て行った。

石津「………(斉武宗玄、所詮はあの竜崎と同じ、
 己の欲得ずくでしか動かぬ低俗な輩か…!)」

石津麟一郎――かつてバイオフィードバック戦士による
国家転覆を企んだ自衛隊内部のクーデター組織『G機関』の首領だった男…。
国防省副長官・竜崎率いる上部組織R機関と結託して、
日本を真の国防国家へと変革せんとしていたが、
その野望は石津、竜崎共々、少女コマンドーこと五条いづみによって阻止され潰えた。
黄泉がえりにより地獄からこの世に舞い戻った石津は、
再び己の掲げる理想と野望の実現に向けて動き出したのである。

石津「これが宇都宮城御休息所の見取り図だ」
三枝「改修工事を請け負った建設業者は我々の息のかかった企業だ。
 すでに釣天井の仕掛けの準備は整った」
石津「首尾よく聖天子と天童菊之丞を葬った後は、
 残る難敵は剣桃太郎と江田島平八だが、
 聖天子暗殺の混乱に乗じて要所各所に配した我々の同志が
 一気に東京を制圧。その勢いで剣と江田島も抹殺する」
三枝「三日後の聖天子の宇都宮城お成りが待ち遠しい…」

しかしこの三枝、実は宇虫人タイタニアンに身体を乗っ取られていたのだ!
タイタニアンは背後から斉武や石津を散々利用した揚句、
密かに手を組んだ独立幻野党と日本を分割占領する腹積もりだ。

タイタニアン1号「斉武も石津も馬鹿な男よ! 我々に利用され、
 用が済めば切り捨てられる駒とも知らずにな…」
幻の月光「我らに先を越された不知火の連中の悔しがる顔が
 目に浮かぶようだ。フハハハ!!」

だが、この様子の一部始終は石津麟一郎も監視していた。

石津「狸どもがっ…」

石津はタイタニアンと独立幻野党の企みに気付かないふりをして、
逆に彼らを利用してやろうとの魂胆だ。


***T県と栃木県の県境付近 第105山岳師団野営地***

典子「ちょっと二人とも、どこ行くの!」
弦太郎「どこへ?って決まってんだろ!
 俺たちの任務は関門海峡のビルドベースに
 向かう事のはずだ。これから西に向かうのさ!」
典子「あなたたちには聖天子様を護衛する特別任務の
 命令が下りています。これは剣総理直々の特命よ」
弦太郎「あのな、そりゃあ今の総理は今までのバカ総理に
 比べればちっとはマシなお人らしいけどな、やんごとなき
 お姫様のボディーガードなんて、俺たちのガラじゃないの!」
五郎「せめて聖天子様が今よりあと2〜3歳くらい年上だったら、
 俺の好みにピッタリなんだけどな…」
弦太郎「バカヤロ。お前が聖天子様の婿君ってタイプか?
 せめててめえの面を鏡で見てから物を言いやがれ」
五郎「ひでえの…」
典子「静君、霧島君、世が世なら今の発言は不敬罪よ!」
弦太郎「知るかあっそんなこと!」

果たして静弦太郎と霧島五郎のコンビは、
聖天子暗殺計画を阻止できるのであろうか!

206ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/10/22(水) 13:41:46
弦太郎「タイタニアンや幻兵団が絡んでいるとなりゃあ、
 話は別だ。必ず奴らの悪企みを暴いてやるぜ!」

最初は聖天子護衛の任務に消極的だった静弦太郎だが、
背後にタイタニアンや独立幻野党の影を察知するや否や、
俄然やる気を出し捜査を開始。

五郎「アイアンショック!!」

三枝に乗り移っていたタイタニアンが変身した宇虫怪獣や、
独立幻野党の繰り出す鋼鉄の同志を迎え撃つアイアンキング。
北関東に増援に来ていた第7芝村中隊や青森第4中隊も加勢する。
弦太郎たちの活躍によって、聖天子暗殺の陰謀も見事未然に防がれた。

典子「ちょっと二人ともどこ行くの!?
 恐れ多くも聖天子様が直々にお褒めの言葉を
 くださるっていうのに!」
弦太郎「そういう堅苦しいのはゴメンだ。
 お偉いさん達にはお前からヨロシク言っといてくれや」
五郎「次は静岡あたりでも目指しますか♪」
弦太郎「おっ、いいねえ五郎さん。富士の景色を肴に
 温泉にでも浸かりながら軽く一杯♪」

弦太郎一行は西日本を目指す道中で、
編み笠を深くかぶった一人の托鉢僧とすれ違う…。

托鉢僧?「観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空…」
典子「ご苦労様です」

典子は財布から幾らかの小銭を托鉢僧にお布施する。

五郎「信心深いねえ、テンコちゃんは」
弦太郎「しかし石津麟一郎…。不知火太郎や幻の月光とは
 また違った手強い奴だった。奴とはまたどこかで会いそうな気がするぜ…!」
典子「案外、近くで私たちを監視してるのかも…」
五郎「おいおい、お二人とも、脅かしっこはナシにしましょうや!」

だが典子の勘通り、たった今すれ違った托鉢僧こそ、
逃走した石津麟一郎の変装だったのである!

石津「俺は決して諦めん。今回の企ては失敗したが、
 静弦太郎、それに霧島五郎ことアイアンキング。
 その顔と名前、確かに覚えておくぞ…!」

207ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/10/24(金) 09:02:01
ギャグ編≪健全ロボ ダイミダラー編≫

美容室プリンス――それはペンギン帝国に対抗するために結成された
国際的秘密組織である民間兵器開発ヘアサロンである!
その長官・又吉一雄は予算折衝のため内閣府を訪れていたが…

又吉「カ…カットだと!?」

政府から又吉に告げられたのは、
来年度からの補助金を全面カットするという
国からの"縁切り"通告であった。

土橋「国家財政も厳しい中、なんとかご承知置き願えないかと、はあ…」
又吉「国に金がないだと! ふざけるなあ〜!
 散々消費税を増税しておきながら、国庫に金がない
 などとは言わさんぞ!!」
土橋「そうは言われましてもなあ…」

土橋室長にのらりくらりと追及をかわされた又吉は、
結局激怒して基地に帰って来た。
実は美容室プリンスのブレイバーズ加盟申請も
何度も提出しては全て尽く却下されていた。

又吉「ペンギン帝国との和解が成った今となっては、
 我ら美容室プリンスは今や日本国にとって無用の長物というわけか!」
そり子「まあ、私たちが加わると他のブレイバーズ所属の
 未成年者ヒーロー&ヒロインたちに悪影響が出ると
 思ったんじゃないですか?」
もり子「ここに一番危険な人間がいるし…」
孝一「なんでだ! なんで俺たちはブレイバーズに入れねえんだ!
 あそこには美少女達が腐るほどいっぱいいるんだろ!
 もっとエッチなことがしてえええっ!!」
恭子「……(だから加盟申請が却下されるんじゃない!)」

ダイミダラー2型のパイロット・真玉橋孝一は、
美少女ヒロインたちの乳を揉めないことに
強い無念の想いを滲ませる。

又吉「きっとあの文部科学大臣が剣桃太郎に
 あることないこと吹き込んだに違いないのだ」
恭子「どうされるんですか? 長官…」
又吉「…諸君、この私と共に政府転覆に決起し、
 この腐った日本の国体変革に同意する者はいるか?」
恭子「エ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ッ!!」
孝一「その言葉を待っていたぜ! 師匠!」

又吉はとんでもないことを言い出した。

又吉「国会議事堂と首相官邸を武力占拠した上で、
 聖天子に勅令を強要し、憲法改正を強行して
 日本全国に美容室プリンスの名で号令するのだ!」
恭子「……(大変。早くなんとかしないと)」

恭子は苦渋の決断で、又吉の企てを公安当局に密告した。

治安要員「又吉一雄、真玉橋孝一、両名を内乱予備の疑いで
 身柄を拘束する!」
又吉「な、なにーっ!?」
孝一「恭子、てめー、俺たちを売りやがったな!」
恭子「許して、孝一君。これがあなたたちのためなのよ…」

又吉と孝一はPU(プリンセス・ユニオン)に設置された
特別法廷へと移送され裁かれることとなったが、
身柄移送中のPU戦艦エトワール・ド・ラ・セーヌの中で
なんと孝一が拘置施設から脱獄!?
エトワール・ド・ラ・セーヌ乗員のヒロインたちが
次々と孝一のセクハラ行為の毒牙にかかっていくという
ホラー&ドタバタ劇が展開される。

208ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/10/24(金) 11:19:24
<<<北海道孤立計画(仮)>>>

***青森県***

現在、青森県では幻獣や擬態獣が多発。青森と北海道を結ぶ
ツインブリッジを守る青森第4中隊だけでは対処できないという
事で、ダンナーベースから猿渡ゴオと妻である杏奈、長らく
ティターンズの監視を受けていた剛三兄弟のボルテスチームが
現地と共同戦線を行っていた。

擬態獣13号「ギギギ...」
ヴィーヴル「キシャー」
真央「・・・擬態獣13号4体、ヴィーヴル3体出現。3時の方向に移動」
咲良「第1小隊は作戦ポイントまで、敵を誘導をお願い!」
亜美@『了解。第1小隊、誘導を開始します!』

第4中隊の隊長である石田咲良の指示で、横山亜美率いる第1小隊が
出現した擬態獣と幻獣を人型戦車である栄光号や光輝号で追い詰める。

遥「・・・擬態獣、幻獣作戦ポイントに到着」
咲良「ゴーダンナー、ゴーオクサー、ボルテスⅤお願いします」
ゴオ「応、行くぞ杏奈!」
杏奈「OK。ゴオちん!」
健一「ボルテスチーム、行くぞ!」

作戦ポイントまで追い詰められた擬態獣と幻獣の前にゴオと杏奈の
乗るゴーオクサーとゴーオクサー。ボルテスチームの乗るボルテスⅤ
が現れ、戦闘態勢に入る。

健一「ガトリングミサイル!!」
ゴオ「ダンナーパンチ!」
杏奈「エンジェルバレット!」

3機のスーパーロボットは擬態獣や幻獣を攻撃する。第1小隊の
メンバーも支援攻撃をして、幻獣を仕留めていき、今回の戦闘は
終了した。

杏奈「お疲れ、ゴオちん!」
ゴオ「・・・は、恥ずかしいから人前でゴオちんは止めろ(///)」
愛梨沙「うわぁ〜、ラブラブだね。あれ」
尚也「・・・(僕も、真央とあれぐらい仲良くなりたいなあ)」

戦闘が終わり、お互いを労いイチャつくゴオと杏奈に、第1小隊の
渡部愛梨沙はそのイチャぶりに呆れ、通信士である鈴木真央の
ボーイフレンドである佐藤尚也は彼女とゴオと杏奈のような関係に
なりたいと思うのであった。
学校に戻ると、そこにカウボーイハットを被った人物が待ち構えていた。

咲良「あなたは、ゴレンジャーの一人である新命明さん」
健一「何故、こちらに?」
新命「戦闘ご苦労だった。だが、これからまた出撃しなければいけない
    かもしれない」

九州へと栄転した大岩大太同様、東北支部に栄転となったアオレンジャー
こと新命明は、任務上青森第4中隊と作戦を行う事があり、指揮を執る事も
あった。新命の口から、新たな任務が告げられる。

咲良「北海道孤立作戦?」
ゴオ「一体、それはどういう事ですか?」
新命「今、北海道支部に所属しているペギーからの情報なんだが、
    どうやらGショッカーは、北海道と本州の繋がりを絶ち
    北海道まるごと自分達の支配下に置くらしい」
健一「そんな事が...」
新命「悪の組織ってやつの中には、九州や四国をまるごと要塞化
    しようなんて輩もいるからな。情報だと、北海道と青森を
   繋いでいるツインブリッジを破壊しようとしているらしい。
   今、ペギーが追っているが何があるか分からない。我々も
   ツインブリッジに向かうぞ」

新命からGショッカーが北海道を孤立させて、自分達の支配下に
しようとしている作戦が伝えられる。Gショッカーの信じられないような
作戦に新命の下、青森第4中隊、ゴオと杏奈、ボルテスチームは
ツインブリッジへと向かうのであった。

209ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/10/24(金) 12:39:07
***北海道***

一方ツインブリッジの向こうに側である北海道では、モモレンジャーこと
ペギー松山が作戦の指揮を執るGショッカーを追って、戦闘が行われていた。

モモレンジャー「待ちなさい、Gショッカー!」
ゼロ1「ふん、この北海道は我々ブラックマグマ、引いては
  Gショッカーの拠点となるのだ!邪魔はさせん」
デスギラー将軍「その通り、その為に我々デスダークも基地を建設すべく
  協力するのだ!」

作戦を行うのは、機械帝国ブラックマグマと暗黒科学帝国デスダークだった。
ブラックマグマは北海道の地下に流れるマグマを目的とし、暗黒科学帝国
デスダークも基地を建設すべく協力していた。ブラックマグマのゼロガールズと
デスダークのデスギラー将軍はツインブリッジを破壊すべく機械生命体や
合成怪獣そして戦闘員であるマシンマンやマダラマンを呼び出して
モモレンジャーを阻む。

ゴーグルレッド「モモレンジャー、俺達も協力する!」
モモレンジャー「貴方達は、ゴーグルⅤ!何故、ここに?」

苦戦するモモレンジャーの救援に駆け付けたのは、大戦隊ゴーグルⅤ
実は、ゴーグルⅤの所属する未来科学研究所は北海道にある
NISAR(日本国際航空宇宙技術公団)へ技術提供を行っており、
その関係でゴーグルⅤも北海道に来ていたのであった。
モモレンジャーとゴーグルⅤによって、機械生命体と合成怪獣は
必殺技を受けて倒されるが、一方は巨大化し、一方はリフレッシュシャワー
光線を受けて、巨大コングを呼び出して乗り込み、ブリッジを破壊しようとする。

ゴウ「ツインブリッジを破壊させてたまるか。ゲッターチェンジ!」

そこへ現れたのはビッグネイザーから出撃した一文字ゴウ、橘翔、
大道凱のゲッターチームだった。3人はゲットマシンを合体させて
ゲッターロボゴウとなる。ゴーグルⅤもゴーグルシーザーが駆けつけ
レッド、ブルー、イエローは3機のマシンを合体させてゴーグルロボとなり
戦闘が始まった。

***青森県***

一方、新命は北海道側で戦闘が始まったという報せを受けた。だが、同時に
こちら側にも危機が及んでいた。

メイスン「北海道へは行かせんぞ!」
新命「何者だ!」
サイゴーン「我々は新帝国ギア。ドクターマンの命によりこの橋は
  我々が破壊する」

実はこの作戦にはブラックマグマやデスダークだけでなく、新帝国ギアも
参加していた。新命はアオレンジャーとなり、メイスンやサイゴーンと
戦うが、ブリッジを破壊するべくメカジャイガンが出撃。第4中隊や
ゴーダンナー、ボルテスⅤはそちらと戦闘を行う。

アオレンジャー「くっ」
メイスン「さぁ、死ね!アオレンジャー」

メイスンのミサイルがアオレンジャーを襲おうとしたその時。
誰かがアオレンジャーの前に立ち、ミサイルを切り落とす。

レッドワン「久しぶりだな。メイスン、サイゴーン!」
メイスン「貴様は、レッドワン!?」

レッドワンこと郷史朗は、元スペースシャトルのパイロットである為、
NISARに宇宙飛行士の教官として呼ばれたので、そこへ向かう途中だった。
アオレンジャーとレッドワンとの戦闘で、メイスン達は撤退。出撃した
メカジャイガンもスーパーロボット達の活躍で全て倒され、北海道側も
巨大生命体とコングはゲッターロボゴウとゴーグルロボに倒されるのであった。

後日、青森第4中隊は聖天子護衛の任務の為、北関東へと向かう辞令が下る。
幻獣の事が気がかりになるが、そこはゴオやボルテスチームに任せて、
青森第4中隊は北関東へと向かうのであった。

210ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/10/28(火) 20:10:14
≪シンケンジャーお見合い編≫

丈瑠「ですから、その件はお断りします!」
薫「いったい何が不満なのだ!?」

志葉家十九代目当主である志葉丈瑠と、先代の当主であり
若くして今は隠居の身である丈瑠の義母・薫が、
先ほどからずっと言い争いをしている。
何かアルバムのような物を薫が丈瑠に押し付け、
それを丈瑠が薫に突っ返すという…さっきからその繰り返しである。

薫「今度のお相手は四井財閥のご令嬢だ。
 これ以上の良縁は他にはまたとないぞ」
丈瑠「ですから、私は妻帯などするつもりはないのです。
 いずれ母上がしかるべき御方と結ばれ、御世継ぎの男子が
 生まれた暁には、志葉家当主の座は謹んで母上のお血筋に
 返上するつもりです」
薫「それが要らぬ遠慮というものだ!
 丈瑠、そなたは確かに養子ではあるが、
 今は私の認めた歴とした志葉家十九代目の当主。
 そのように卑屈になる必要がどこにある?」
丈瑠「別に卑屈になどなってはおりません!」

実はさっきから薫が丈瑠に押し付けながら、
それを丈瑠が薫に突っ返すのを繰り返している代物は、
薫が丈瑠にと持って来たお見合い写真である。
これまでも薫は選りすぐりの縁談を丈瑠の元に持ち込んではいるのだが、
その都度、丈瑠はその見合い話を悉く断り続けているのだった。

薫「強情な奴め。今日のところはこれで帰るが、
 この次来る時こそは首を洗って待っておれ!」
丈瑠「何度来られても同じことです」

実は山林や株券など、現在志葉家が所有している財産の名義も
未だ薫のままである。薫は再三に渡り名義を丈瑠に書き換えるよう
言い渡してはいるのだが、本家の丈瑠側の反応は鈍い。
丈瑠に仕える家老・日下部彦馬の言を借りれば「相続税対策」とのことだが、
元は影武者であり、養子として本家に入った身である丈瑠が、
本来の正当な当主である薫に遠慮してのことであるのは明白だった。

一計を案じた薫は、B.A.B.E.L.管理官・蕾見不二子に相談した。
志葉家も蕾見家も、両家共に旧華族の家柄である。

不二子「うふふ♪…そーゆーことなら
 まさにうってつけの人物を知ってるわ。任せて」

不二子は薫に、お見合いセッティングマニアの槍手女史を紹介する。
そして丈瑠を上手く誤魔化して、まんまとお見合い会場まで連れてくることに成功した。

丈瑠「…謀られた!?」
彦馬「殿、もはやこの上は潔く御覚悟を!」
丈瑠「ジイ、お前までグルか!」

見合いのお相手は、カークウッド共栄圏を拠点とする
人類史上最大の大企業と噂される獅子堂財団の三女・秋葉である。

槍手「本日はお日柄も良く、この度は志葉家御当主・丈瑠様と
 獅子堂家ご令妹・秋葉様のお見合いが相ととのいまして、
 まことにおめでたく心よりお祝い申し上げます」
薫「では、あとはお若い人同士で…」
風音「そうですね…」
丈瑠「…は、母上!?」
秋葉「…お姉ちゃん!?」

丈瑠と秋葉は二人きりにされてしまった。

丈瑠「歩こうか…」
秋葉「…は、はい」

緊張が解けず二人はぎこちないまま
そこら辺を一緒に散歩を始める。
それを監視しているのは、黒服&サングラス姿に身を固めた池波流ノ介たちや、
これまた同じ格好で二人の後を尾行する神凪いつきたち。

さらにはブレイバーベースの司令部にもいつの間にか
「志葉丈瑠&hearts;獅子堂秋葉お見合い監視大作戦本部」なるものが面白半分で設置され、
ブレイバーズを総動員してのお見合い作戦が展開される。

211ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/11/08(土) 17:25:08
≪闘争の系統 仮ED案その一 ややバッドエンディングパターン??≫

見事ラスボスを倒し、ブレイバーズが決戦の地から
地球へと帰還する日が迫っていた。

―天童菊之丞邸。
菊之丞と、天童忍びの元締め・影の十三(じゅうざ)が
話している。

十三「御前、此度のことで、天童はどのように始末をつける
 おつもりで?」
菊之丞「ブレイバーズを一人残らず斬れ」
十三「えっ!? ブレイバーズは地球と宇宙を救った英雄なのでは?」
菊之丞「だからこそ油断もあろうというものじゃ。まさか平和を取り戻した
 功労者の自分たちが、凱旋した途端に殺されるとは奴らも夢にも思うまい。
 この世に戦乱の火種がなくなった今、もはやブレイバーズなど無用の長物。
 此度こそは討ちもらすでないぞ」

そこへ、千坂朱音が駆け込んでくる。

朱音「御前、ブレイバーズはこの宇宙を守った恩人です。そのブレイバーズの
 みんなの命を奪うなど、人の道に反します!」
菊之丞「だまれ朱音、勝手にわしのもとを去り、ブレイバーズの
 もとへ走ったお前が今さら何を言うか。天童の隆盛のためには、
 人の道に反したこともせねばなるまい…」
朱音「――!! 御前、死んでもらいます!」

朱音は短剣を抜き、菊之丞に襲い掛かった、そのとき…。
一瞬早く、十三の剣が朱音をとらえていた。火薬玉で
なんとかその場を脱する朱音…。

◇  ◇  ◇

桃太郎「停めろ!」

公用車で官邸から公邸へと戻る途中の剣桃太郎の前に現れたのは、
血まみれの姿となった朱音だった。
朱音の体が、桃太郎の腕の中で体温を失っていく…。

桃太郎「朱音、しっかりしろ。誰にやられた?」
朱音「影、の…十三…。剣総理…、菊之丞様は今度こそ、
 ブレイバーズ全員を討ち取るために、手段を選ばず攻めてきます。
 ヒーローたちの周囲にいる皆さんすら巻き込むことなど、
 なんとも思っていないはずです…」
桃太郎「もういい、喋るな!」
朱音「剣総理…以前から…貴方の事は…お慕い、申しておりました……」
桃太郎「………」
朱音「私…、幸せ…。剣さんの、腕の、中…で、死ぬことが、
 でき、る、から…」

天童のくの一・千坂朱音の最期だった。桃太郎はそのなきがらを
強く抱きしめた。

桃太郎「天童菊之丞はどうあっても、ブレイバーズの皆を殺そうというのか…」

212ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/11/08(土) 17:25:40
ブレイバーズのヒーローたちを守るため、
剣桃太郎は天童菊之丞との最後の対決に向かう!

富樫「桃…」
桃太郎「富樫、ついて来るなよ。ここから先は、
 俺と天童菊之丞との私闘だ」

対決の場は百人を超える天童忍びに埋められ、
そこだけ彼らの装束の黒に染められたようだった。

十三「剣総理、お命頂戴いたす」
桃太郎「影の十三か。貴様だけは許さん!」

十三の放った剣を真剣白刃取りで奪い、脳天から
斬り下げる桃太郎。

十三「ぐわああっっ!!!」

十三は血しぶきをあげて倒れた。
緊張の度合いを増す忍びたち。

菊之丞「全宇宙を危機から救うことができる者は、
 また日本などいとも簡単に滅ぼすこともできる。そのような
 危険な者ども、この天童菊之丞、見過ごすわけには参らん…」
桃太郎「菊之丞殿ほどの御仁であればすでにお解りのはず。
 ブレイバーズの皆に、そのような邪な野心などはないのだ」
菊之丞「政(まつりごと)には裏がござる。
 清濁併せ飲まねば、天下を統べることは叶いません」
桃太郎「そのような時代は、もう終わったのではありませんかな」
菊之丞「是非にとあれば、この菊之丞を斬って通られい!」

果たして両者の対決の行方は…!?

◇  ◇  ◇

無事に地球に帰還したブレイバーズを待っていたのは、
剣桃太郎が内閣総理大臣を辞任したとのニュースだった。

本郷猛「剣総理は辞任と引き換えに俺たちを守ろうとしてくれたのか…」
破嵐万丈「いかにもあの方らしい、潔い退き際だ…」

聖天子「剣総理、よくぞこれまで長い間、
 日本と世界の人々のために尽くしてくれました。
 心より礼を申します」

直ちに後継総裁の選出に入る民自党上層部。
旧剣政権派と天童派が次期首相の座を巡って水面下の
抗争を開始する中、漁夫の利を得る形で新首相となったのは
これまた意外な人物=なんと女子中学生だった。

折原のえる、日本国内閣総理大臣就任!

213ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/11/10(月) 10:23:24
<<<海賊戦隊VS銀河の守護者>>>

宇宙帝国ザンギャックに反旗を翻し、『海賊』の汚名を誇りとする
宇宙海賊にして、35番目のスーパー戦隊、その名は海賊戦隊ゴーカイジャー。
一方、個性も各々の目的もバラバラだが、とある事が切欠で
銀河の守護者となったアウトローなチーム。ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー。
今、2つのチームが激突する。

♢ ♢ ♢ ♢ ♢

ゴーカイガレオンで宇宙を旅する海賊戦隊ゴーカイジャーはある『お宝』を
求めて、とある星へとやって来た。だが、同じように『お宝』を狙う物達がいた。

マーベラス「おい、その宝は俺達が見つけたものだぞ!」
スターロード「悪いな、この宝は俺達、ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーが
 頂いていくぜ!」
マーベラス「待ちやがれ、ゴーカイチェンジ!」

ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーのリーダーであるスターロードは
マーベラス達が見つけたお宝を先に横取りして逃走。マーベラスは
ゴーカイレッドへゴーカイチェンジして、仲間達と共に後を追う。

キィン

ゴーカイブルー「ここで『宇宙一危険な女』と出くわすとわな...!」
ガモーラ「その剣の技は・・・ザンギャック帝国のか!」

剣の使い手であるジョー・ギブケンが変身したゴーカイブルーは
ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーの一員で『宇宙一危険な女』と
噂される女暗殺者ガモーラと剣を合せる。

ドラックス「うぉぉぉぉぉ!!」
ゴーカイイエロー「あんたみたいな、筋肉ダルマに負けるもんですか。バ〜カ!」

ルカ・ミルフィの変身したゴーカイイエローはガーディアン一の怪力を
誇るドラックスを素早い動きで翻弄する。

ゴーカイグリーン「ア、アライグマが喋った〜(汗!?」
ロケット「誰が、アライグマ星人だ、コラァ〜(怒!!」

ハカセことドン・ドッコイヤーはゴーカイグリーンに変身したが、
ガーディアンの一匹(?)であるロケット・ラクーンを見て
喋るアライグマを言ってしまい、キレられてしまう。

グルート「私はグルート」
ゴーカイピンク「まぁ、綺麗なお花をありがとうございます」

ガーディアンの一員である植物型異星人のグルートはアイム・ド・ファミーユが
変身したゴーカイピンクに、自身の能力で咲かせた花を送り、喜ばれた。

ロナン「その宝は、我がクリー帝国がザンギャックと同盟を結ぶ為に頂く!
 フィン・ファン・フーム!」
フィン・ファン・フーム「グワォォォォォ!」

だが、そこにクリー帝国の告発者ロナンが現れて争っているゴーカイジャーと
ガーディアンから宝を奪い、その宝を手土産にザンギャック帝国と同盟を
結ぼうとしている事を話す。

スターロード「ロナンは、俺達の敵だ」
マーベラス「ザンギャックが絡んでいるなら、黙っているわけにはいかねぇな。
 それに目の前のお宝を諦めるなんて考えは、海賊にはねえぜ!」
凱「おおおお、ゴーカイジャーとガーディアンズ。オブ・ザ・ギャラクシーが
 一緒に戦うなんて、まさにドリームチームの誕生だぁぁぁ!」

今、ゴーカイジャーとガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーがロナンに
戦いを挑むのであった。

※『ディスクウォーズ:アベンジャーズ』の放送終了後にシナリオを投下
 したいと考えているが、内容が若干変更となる可能性アリ。

214ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/11/17(月) 22:08:16
≪天童の陰謀≫

――天童菊之丞の陰謀により、
 神聖エルダント帝国とトランプ共和国が次元を超えて開戦の危機に!
 今や両国の運命は、日本国総理・剣桃太郎の手に委ねられた。――

◇  ◇  ◇

日本の聖天子が側近の天童菊之丞を伴い、女帝ペトラルカと会見すべく、
神聖エルダント帝国を密かに訪問することになった。

内閣総理大臣・剣桃太郎は、里見蓮太郎を首相官邸に呼び出し、
聖天子護衛の名目で訪問団に同行し、加納慎一という人物の
人柄を見極めてほしいと依頼する。

「総合エンターテイメント商社アミュテック社」の総支配人として、
文化力に乏しい神聖エルダント帝国に日本のサブカルチャー=オタク文化を
広めるために日々活動していると同時に、かつての日本政府による
対エルダント文化侵略のよからぬ企てを叩き潰した慎一に、
剣桃太郎は興味を覚えていたのだった。

優子「総理は、いずれ神聖エルダント帝国の存在を
 諸外国にも公表なさるおつもりなのでしょう?」
桃太郎「今すぐではないが、いつまでも隠し通しておける
 ものではないからな…」

最近、首相官邸の医務官として出入りするようになった木場優子。
その正体は、木葉流忍術の14世継承者・木場優児が女装した姿である。
元首相・板垣重政が、現総理である剣桃太郎の役に立つよう派遣したのである。

土橋「しかし総理、エルダントの文化侵略計画は、
 もう奥崎旧政権の時代に立ち消えになったはずでは?」
桃太郎「天童菊之丞の中では、まだ終わってはいないらしい…」

◇  ◇  ◇

慎一が宿にしている洋館を訪れる、里見蓮太郎と藍原延朱の二人。
一目延朱を見た途端、慎一は「幼女キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!」と狂喜して
延朱に抱きつこうとするが、延朱はそれにグーパンチでお返したのは言うまでもない…。

次に、アミュテック社がオタク文化を広める為に設立した学校を訪れた蓮太郎と延朱。
そこで講義中に次々と飛び出す恥ずかしいオタク用語の数々に、蓮太郎は仰天。
しかし、最初は慎一に悪印象を抱いていた延朱も、アニメ『天誅ガールズ』の話題で
すっかり意気投合。そして蓮太郎も徐々にではあるが、慎一を認め始める。

215ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/11/17(月) 22:09:09
聖天子とペトラルカの会談も恙無く無事に終了し、聖天子は日本に戻った。

だが、事件はその後に起こった!

ペトラルカが何者かに銃撃されたのだ。
現場に残されたライフル銃は、不知火一族が使用する物だった。
さらには旧トランプ王国の紋章までもが、証拠として現場に残されており、
今はジョー岡田ことジョナサン・クロンダイクが大統領として
平和に治めるトランプ共和国に疑いがかかる。

実は不知火太郎率いる過激派の復活が確認された後、
争いとは無関係に平和に暮らしている不知火の人々を匿うため、
剣桃太郎政権はジョー岡田に掛け合い、
一部の不知火族の人々をトランプ共和国に避難させていたのだ。

不吉な予感を覚えた桃太郎は、直通ラインで相田マナに指令を出し、
ドキドキ!プリキュアチームをトランプ共和国に派遣する。
しかし時すでに遅く、不知火の人々が静かに暮らしていた村は
天童忍軍の襲撃を受け、火まで放たれた上に、
女、子供、老人に至るまで皆殺しにされた後だった…。

キュアハート「…惨い。惨すぎるっ!」
キュアダイヤモンド「キュアハート! こっちにまだ生きている人が!!」

ゆき子「ううっ………」

惨状を目の前にして怒りに震えるプリキュアたちだったが、
唯一の生存者・高村ゆき子を救助して戻る。
高村ゆき子は、かつて「不知火十番目の影」として静弦太郎と霧島五郎の元に
スパイとして送り込まれたくノ一だったが、やがて弦太郎と五郎の人柄に触れて
改心し、二人を庇って命を落とした。その後黄泉がえり現象により
再びこの世に生を受けていたのだった。

◇  ◇  ◇

何者かの手によって不知火の村が焼き払われたことで、
「トランプ共和国側が口封じに証拠を隠滅した」という噂が
神聖エルダント帝国側に広まり、一方のトランプ共和国側でも
身に覚えのない理不尽な言いがかりに反発が強まる。
いよいよ両国の衝突は時間の問題となった。

事態を憂慮した剣桃太郎は、土橋内閣安全保障室長を伴い、
ついに自ら神聖エルダント帝国に乗り込む!

その間、留守になる首相官邸では、
桃太郎に声が酷似しているペンギン帝王と、
土橋に顔が瓜二つの立花藤兵衛が
それぞれ影武者を務めることに…。

ペンギン帝王「ふ〜む、日本の総理の椅子も
 なかなか座り心地がよいものだな」
藤兵衛「ε=( ̄。 ̄;A フゥ…疲れたぁ……」

ペンギン帝王は総理の椅子に座ってご満悦だが、
藤兵衛は次から次へと押し寄せる各省官僚や
マスコミ番記者への対応に追われ、へとへとに
疲れ果ててその場に座り込んでしまう。

優子「お二人とも、お疲れ様です。
 それではまもなく私もエルダントに向かうことに
 なりますので、後はよろしくお願いしますね」
藤兵衛「エ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ッ!!
 …ちょ、ちょっと待ってくれんか!
 あんた、わしらだけを置いていく気かね!
 わしには安全保障だの難しい事は
 サッパリわからん!!」
優子「大丈夫ですよ。野崎副総理や冴島危機管理監が
 ちゃんとフォローしてくださいますから…(^^)ニコ」

216ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/11/17(月) 22:09:47
神聖エルダント帝国に入った剣桃太郎は、
中世ヨーロッパ的な剣と魔法のファンタジー世界には不似合いな、
編み傘に僧形の集団とすれ違いざまに襲撃を受ける。
僧形の刺客たちは、桃太郎を円形に取り囲み、
仕込み杖の刀を抜いて、じわじわと迫りながら攻撃してくる!

桃太郎「…天童流車掛り!?
 やはり裏にいたのは天童か…!」

刺客の攻撃をかわした桃太郎は橋の上から川に飛び込む。
その真下にはちょうど、木場優児が用意した小舟がスタンバイしていた。

優児「総理、ご無事で…!」
桃太郎「木場君か、助かったぞ」

その様子を、川岸の影から千坂朱音が伺っていた…。

◇  ◇  ◇

東京の天童菊之丞邸では、菊之丞が茶室で朱音から、
剣桃太郎襲撃失敗の報告を受けていた。

菊之丞「あれほど表に出るなと申しつけておいたに…。
 馬鹿めがっ!」
朱音「申し訳ございません」
菊之丞「剣桃太郎のことじゃ。もしこの一件に天童が関わっていると知れば、
 命を賭してでも立ち向かって来よう…」
朱音「………」
菊之丞「どうやら、わしが顔を出さんと収まらぬようだな」

◇  ◇  ◇

加納慎一の洋館では、剣桃太郎、土橋竜三、木場優児、
加納慎一、ミュセル・フォアラン、古賀沼美埜里、
相田マナ、菱川六花、四葉ありす、剣崎真琴、円亜久里、
里見蓮太郎、天童木更、藍原延朱、ティナ・スプラウトの
15人が一堂に会して集まり、対策を協議。

土橋「それでは、一連の事件の黒幕は!?」
桃太郎「…そうだ。全ては影を動かす
 天童菊之丞殿の仕掛けた事にちがいない」
慎一「なぜ…なぜですか!?
 たくさんの人を殺しておいて、
 その上に二つの国の人たちを
 戦争に巻き込もうなんて…。
 天童はどうしてそこまでしなきゃ
 ならないんですか!?」
桃太郎「日本の力と威光を、
 エルダントとトランプの両国に
 示すためだ」
マナ「そんなっ…たったそんなことのために!?」
桃太郎「権力とはそういうものだ。
 人が人の上に立ち、権力をふるうためには、
 まず相手を震え上がらせることが必要だ」
六花「許せないっ…!」
木更「それが天童のやり方よ!」

217ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/11/17(月) 22:10:41
土橋「となれば総理、天童もこの件の秘密を守るために、
 総力を挙げて来るでしょう」
桃太郎「おそらくな…」
真琴「急いでブレイバーズに連絡して、
 応援を頼みましょう!」
ありす「それはいけませんわ…!」

ブレイバーベースに連絡を取ろうとする剣崎真琴を
四葉ありすが引き留める。

真琴「どうしてっ…!?」
桃太郎「今、迂闊にエルダントとトランプ両国の紛争に
 ブレイバーズが介入すれば、それこそ"ブレイバーズは
 政治的野心を抱いている"という天童菊之丞の主張に、
 格好の口実を与えることになるからだ」
真琴「そんな……」
土橋「総理、危険です! 今回はブレイバーズの救援も望めませんし、
 この上は一刻も早く東京に立ち返った上で、聖天子様に
 事の次第をお打ち明けになるのが賢明では?」
優児「俺もそう思います」
桃太郎「そうしたいのはやまやまだがな。
 この件が聖天子様のお耳に入れば、
 きっと断じて天童を許すまい…。
 聖居を仕切る天童一門を今、処断すれば、
 それはそのまま聖天子様にも傷がつく事になる」
ミュセル「………」
桃太郎「それだけではない。不知火の民を匿ってくれた
 トランプのジョナサン・クロンダイク大統領も
 苦しい立場へと追い込まれるだろう。
 ここでトランプ共和国を政情不安に陥れては、
 それこそ天童の思う壺だ」
慎一「くそっ、八方塞がりかっ…!」
蓮太郎「…じゃあどうするんだ総理!
 このまま指をくわえて見てろっていうのか!?」
桃太郎「明日、クロンダイク大統領に会ってみよう…」

◇  ◇  ◇

トランプ共和国へ赴いた剣桃太郎は、ジョー岡田と会見。

桃太郎「…この戦(いくさ)、剣桃太郎が一人で引き受ける!」 
ジョー「貴方が…たったお一人で!?」
桃太郎「ただ、一人の戦には限度がある。
 今日一日、一日だけこの戦、私に預けてもらいたい。
 エルダントから宣戦布告の使者が到着するのは3日後。
 よかれ悪しかれ、それまでには決着はついていよう」
ジョー「わかりました、剣総理。全て貴方にお任せ致します」

◇  ◇  ◇

その足で、剣桃太郎は神聖エルダント帝国・帝都マリノスに立ち戻り、
皇帝の居城であるエルダント城へと乗り込む。

門番A「何奴だ!」

美埜里「え〜い、控えなさい無礼者! こちらにおわすは
 日本国内閣総理大臣、剣桃太郎閣下です!」

門番A「エ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ッ!!」
門番B「ハハーッ!!m(_ _)m」

桃太郎「ペトラルカ・アン・エルダント三世陛下に御意を得たい。
 ――罷り通る!!」

一方、慎一とミュセルは裏門から城内に忍び込み、
ペトラルカの説得に尽力する。

ペトラルカ「日本の総理が…?」
慎一「お願いだペトラルカ!
 剣総理に会って話を聞いてくれ!」

218ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/11/17(月) 22:11:20
衛兵A「お待ちを!」
衛兵B「しばらくお待ちを!」

衛兵たちの制止を無視して、皇帝謁見の間へと突き進む剣桃太郎。
その前に立ちふさがったのは、天童菊之丞であった。

桃太郎「菊之丞殿」
菊之丞「お引き取りくだされ剣総理。
 この城には其処許の手を煩わすような問題は
 何もござらん」
桃太郎「この度の天童一連の影の動き、
 ようやく納得がいきました」
菊之丞「なんのことやらさっぱりわからぬな」
桃太郎「ホトトギスは、己の蓄えた餌を
 後日のために蓄えておくとか。菊之丞殿が
 今度の一件で、神聖エルダント帝国の皇帝狙撃の罪を
 トランプ共和国に着せた本当の狙いは、
 エルダントとトランプ両国を互いに潰し合わせた上で
 疲弊させ、その上で両国の泣き所を掴んでいれば、
 その値打ちは計り知れない。今後エルダントとトランプの
 両国を顎で使える菊之丞殿にとって、恐れるものは
 何もなくなる。それこそが、菊之丞殿の真の目的だった
 のではありませんかな?」
菊之丞「………」

廊下の壁の向こう側では、密かにペトラルカが両者の話を立ち聞きしていた。

ペトラルカ「おのれ菊之丞め! それが狙いだったのか…!」

菊之丞「…証拠はござるかな?
 エルダントとトランプの間に戦争を起こすためには、
 皇帝暗殺未遂の罪に名を借りて全てをトランプ共和国の
 罪とする。もしそれが事実とすれば、天童は万死に
 値しましょう。だが、ござるかな、その証拠が?」
桃太郎「いや…。しかし菊之丞殿、それならば私が
 ペトラルカ陛下に謁見しても一向に構わぬはず。
 それをどうでも私を止めようとするからには、
 それなりの訳があるはずだ」
菊之丞「さて、そのような訳を説明しなければ
 ならない理由はござらん。それがしが動くのは常に
 日本国のため天下御政道のため。ペトラルカ陛下に
 会わせぬのもまさにそのため。剣総理の預かり知らぬ
 ところにござる」
桃太郎「それでも押して通ると言えば…!?」
菊之丞「………」
桃太郎「………」

両者とも持っていた刀の柄に手をかけ、
今にも抜いて衝突寸前、一触即発というところで
ペトラルカが摂政ガリウスとザハール宰相を引き連れ、
間一髪で両者の間に仲裁に入る。

ペトラルカ「両者ともやめい! 妾はこの度の事件の真相を
 城の外に公表し、臣民に信を問うつもりじゃ。
 それによってトランプ共和国の側がなんと思うか
 わからぬが、少なくとも我が国の方から戦を仕掛ける
 ことはない。約束する!」
ガリウス「剣総理、この場はそれで矛を収めていただきたい」
桃太郎「………」
ザハール「剣総理殿!」
桃太郎「わかりました。この場は引き揚げましょう」

菊之丞「………」

こうして剣桃太郎はエルダント城から引き揚げていったが、
その際に天童菊之丞が、遠くの物陰に潜んでいた配下に
目線で合図をしていた事に、ペトラルカたちは誰も気づいていなかった…。

219ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/11/17(月) 22:12:00
その日の夜遅く、人が寝静まった頃を見計らい、
天童忍軍が、剣桃太郎たちの泊まる加納慎一の館を急襲した。
だが――!!

蓮太郎「随分と遅かったな」
木更「待ちくたびれたわよ」

背後に蓮太郎、延朱、木更、ティナ、
左方にキュアハート、キュアダイヤモンド、キュアロゼッタ、キュアソード、キュアエース、
右方に美埜里、ミュセル、木場優児、
そして正面に剣桃太郎が、壁を乗り越えて侵入してきた
天童忍軍の刺客たちを四方から完全に取り囲んだ!

桃太郎「天童忍軍、あくまでこの俺の命を消そうと企むかっ!」

果たして剣桃太郎たちは、天童菊之丞の野望を粉砕し、
神聖エルダント帝国とトランプ共和国を戦火の危機から
救う事ができるのであろうか!?

220ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/11/22(土) 12:44:14
≪フラメンコガールズ×銀河卵編≫

まり「イライライライライラッ…!!!!!!!!」

その日、今人気絶頂の3人組アイドルグループ、ミネラル★ミラクル★ミューズ――
――通称:ミネミラのセンター及び作詞・作曲を担当してる真野まりはイラついていた。
いや、正確に言うと数ヶ月前からすでにこの状態がずっと続いている。

テレビを付ければニュースの時間はセーラー戦士の活躍に関する報道ばかり。
毎朝の時間に新聞を広げれば、一面はプリキュアが事件を解決したという記事ばかりである。

まり「――どうしてよっ!! どうしてフラメンコガールズには
 全くお呼びがかからないわけ!?」
瑞希「お呼びって、どっからのことや?」
まり「ブレイバーズに決まってるでしょ!
 世間はセーラームーンやプリキュアばっかり
 チヤホヤしてるけど、どうしてここに優秀な人材が
 埋もれてることに気付かないのかしらね!!」
萌「仕方ありませんよ。だって私たち、
 ただ魔法少女のコスプレをしているだけですもん」
まり「――なぬっ!!」
萌「…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」

つい言ってはならない事を口走ってしまい、
まりに睨まれた萌は小刻みに震え怯える。

瑞希「萌、地雷踏んだらアカン。
 まりも現実を考えーや。恰好だけで
 何の超能力も持ってないアタシらに
 ブレイバーズからお呼びがかかるわけ
 ないやないか」
まり「それはそーだけど!(-ε-)ブーブー」

そんな時、萌は何かに気づいたように深く考え込む。

萌「………」
瑞希「どないしたん、萌?」
萌「私今思ったんですけど、セーラー戦士さんたちや
 プリキュアさんたちにあって、私たちにないものが
 あると思うんです」
まり「なにそれ…?」
萌「ズバリ、パートナーの妖精さんです」
まり「――それだっ!!」

221ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/11/22(土) 12:44:53
萌の言葉に飛びついたまりは、当てがある訳でもないのに
早速3人で街へと繰り出し、魔法の妖精狩り…じゃなくて妖精探しへと出かける。

瑞希「魔法の妖精がそんな都合よく
 街中を出歩いとるワケないやないか…」
まり「いいから探して!」
瑞希「はいはい…(汗」

そんな時にまり達と偶然出会ってしまったのが、銀河卵である…。
諸君は『地球戦隊ファイブマン』第5話「みなしご銀河卵」のエピソードを
覚えておられるだろうか?
まだ見ぬ親を探して遠い宇宙を放浪していた銀河卵は、
地球へと立ち寄った際にファイブマンに協力し、
銀河闘士コンドルギンによる赤ん坊誘拐作戦を阻止した後、
また親探しの旅を再開すべく、再び宇宙へと旅立っていたのだった。

その銀河卵が、微かな親の気配を感じ取り、
数年ぶりに地球へとやって来たのだったが…。

銀河卵「………」
まり「………」
銀河卵「………」
まり「………」
銀河卵「………」
まり「………」

まり「――捕獲ッ!!」
銀河卵「ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ!?」

哀れ銀河卵は、まりに魔法の妖精と勘違いされ
彼女のマンションの部屋の檻の中に監禁されてしまった。

銀河卵「ゴルァ!! 何晒すんじゃボケーッ!
 出せーっ!! 出さんか〜い!!」
萌「まりさん、可哀想です!
 出してあげてください!」

萌は銀河卵に同情し、まりに檻から出してあげてほしいと懇願する。
"関西弁を話す"という共通点から、瑞希も銀河卵に親近感を抱き、萌に同調。
萌は銀河卵に「タマちゃん」と命名する。

◇  ◇  ◇

銀河卵の本当の母親は、銀帝軍ゾーンに所属するエイリアンの一人、
ドクターサイシャルの助手である看護師のフリンダーであった。

フリンダーは一度は他のゾーンのメンバー共々
決戦時にバルガイヤーと一緒に爆死していたのだが、
黄泉がえり現象による銀帝軍ゾーンの復活に伴い、
自身が復活した今も引き続きゾーンの一員として働いていた。
そんな彼女が、なんと次なるイーバのターゲットと狙われることになる。

ゾーンの仲間から「自分の身くらい自分で守れ!」と冷たく突き放され、
途方に暮れるフリンダー。フリンダーが母親だとわかった銀河卵は、
イーバの魔の手から懸命に母親を守ろうとする。まり達フラメンコガールズもそれに加勢。
しかし何の超能力も持っていないフラメンコガールズがイーバに敵う訳もない。
それでも尚、フラメンコガールズは傷つきながらもフリンダーと銀河卵を守ろうとする!

銀河卵「…なんでや。なんでアカの他人のワイらに
 そこまでしてくれるのや!?」
Fルビー「…赤の他人? 何言っとんのや。
 もうアタシらは立派な相棒やで!」
Fサファイア「タマちゃんにもそのお母さんにも
 指一本触れさせません!」
Fダイヤ「真の変身ヒロインはね、決して
 パートナーの妖精を見捨てたりはしないものよっ…!!」

その時、フラメンコガールズの勇気と友情に反応して奇跡が起こり、
ついに銀河卵が孵化。その影響でパワーを受け取ったフラメンコガールズに
本当の変身ヒロインとしての超能力が備わることに!

222ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/11/28(金) 10:44:38
連絡用スレッド>630に加筆。

怪盗キッドの予告状が送られた藍羽邸に、不審な一団がやって来る。

中森「何者だ、貴様達は!?」
車錠「はっはっは、私はアメリホン国のワシンキョウ市で探偵をしている車錠。
 人は私の事を二代目シャーロック・ホームズと呼ぶ。偶々、この国に
 来ていたのだが、事件と聞きましてなぁ。何、私が加われば鬼に金棒ですぞ!」
中森「はぁ〜?」
男爵「(嘘つけ、自称の癖に)」

屋敷に現れたのは、二代目シャーロックホームズを自称する迷探偵の
車錠と助手の鎧武士、秘書の南波テル、飼い犬の男爵である。偶々、
日本へ旅行しに来た時、怪盗キッドの事件を聞きつけて、藍羽邸へと
乗り込んできたのであった。男爵は自称する錠を馬鹿にするが、犬で
ある為、誰もその事を知らない。

その後、怪盗キッドだけで無く、ショッカーの怪人も出現。変身したアルマ
やWが戦うのだが、そのピンチに駆けつけたヒーローが現れた。

アルマ「・・・あ、あんたは?」
ポリマー「破裏拳ポリマー参上!加勢するぞ、フォォォアタァァァァ!!」
W(翔太郎)「誰だか、知らないがありがてぇ!」

実は武士が変身したヒーロー、破裏拳ポリマーも加わり、その独特な
拳法でショッカー怪人と戦うのであった。

223ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/11/29(土) 13:03:10
≪ルパン三世 クレオパトラの涙≫

現在のアルジェリア北東部周辺に当たる地域を統治していた、
古代ヌミディア王国の王マシニッサが妃に贈ったされる宝石の首飾り。
その首飾りは、その後ローマの手に渡り、ユリウス・カエサルから
プトレマイオス朝エジプトの女王クレオパトラに贈られ、
いつしか「クレオパトラの涙」と呼ばれるようになった。
第二次大戦後にアルジェリアの石油王アルシャード一族に所有権が移り、
現在はアルジェリア政府によって国宝に指定され、国外への持ち出しが
禁止されるに至っている。

クレオパトラの美貌の秘密を知りたがっている峰不二子にせがまれた
ルパン三世の次なるターゲットは、この「クレオパトラの涙」である。

実は「クレオパトラの涙」は、まだ幼い頃のフィリナが
尊敬する今は亡き伯母エメリア(牧村光平の母)からプレゼントされた
大事な物であり、それ以来、首都アルジェにあるアルシャード家の本宅にて
厳重に保管されていた物だった。知らせを聞いたフィリナは急遽フランスから
アルジェリアに帰国し、ルパンが予告状で指定した日に屋敷にて舞踏会を開催。
自ら「クレオパトラの涙」を身につけ、警備に当たる銭形警部以下
ICPOの面々と共にルパン一味を待ち受ける。

侵入したルパンはまんまと「クレオパトラの涙」を奪取に成功。
フィリナは逃げるルパンに銃口を向けて追い詰めるが…。

フィリナ「止まりなさい! さもないと撃つわよ!」
ルパン「…どうした、撃たないのか?」
フィリナ「………」
ルパン「無理はよしな。お嬢ちゃんに人は殺せねえよ」
フィリナ「くっ…!」

屋敷の窓から飛び降り逃走するルパン三世。

銭形「ルパ〜ン! 逮捕だァ〜!!」
ルパン「ハハハッ!! またなぁ、とっつぁ〜ん!!」

しかし、逃走するルパン一味を別の角度から襲撃する謎の一団があった。
アルジェに潜入していたサラジア・シークレッド・サービスの工作員たちである。

次元「ルパン、新手だ!」
ルパン「なにっ!?」

秘書N「お目にかかれて光栄よ、ルパン三世」
秘書R「せっかく知り合えたのに残念なのだけれど、貴方には死んでいただくわ」

せっかく苦労して盗んだ「クレオパトラの涙」を
サラジアの工作員に横取りされてしまうルパン一味…。
「地中海の鮫」と恐れられる死の商人マルセスは、
サラジアのアフマド・アルハザード副大統領と手を結び、
以前から「クレオパトラの涙」を狙っていた。
その宝石に隠されるクレオパトラ美貌の秘密には、
マルセスとアルハザードが欲する別の何かの
手がかりが記されているらしい。

フィリナ「バカにしてるわ…!」

ルパンにバカにされたと思って怒ったフィリナは、
家宝にして伯母の形見でもある「クレオパトラの涙」を奪還すべく、
自らもルパン一味追跡に単身乗り出す決意を固める。

舞台はアルジェリアからエジプト、
そしてサラジアの科学都市テクノグラードへと移し、
ルパン三世一味の大活劇が描かれる。

フィリナ「ルパン、貴方のような人がブレイバーズに加わってくれたら
 とても心強いでしょうに…」
ルパン「おいおい、よしてくれ。俺様はあくまでド・ロ・ボ・ウ!
 正義の味方だなんて評判が広まっちゃあ、仕事がやりにくくていけねえや」

224ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/11/29(土) 13:25:45
≪シグフェルが「天凰輝シグフェル」と呼ばれるようになった理由≫

シグフェル=牧村光平が正式にブレイバーズの仲間になってから
しばらくしての事…。

Gショッカー地球遠征軍に合流している
ザンギャック皇太子ワルズ・ギルは、賞金稼ぎキアイドーを放ち、
シグフェル抹殺に向かわせる。

キアイドー「期待して来てみれば、貴様の強さはこの程度か。
 つまらん。あの赤い海賊はもっと俺を楽しませてくれたぞ…!」
シグフェル「くっ…!」
キアイドー「これでは俺の退屈はちっとも治らん。
 貴様など殺す価値もない」

キアイドーに惨敗した光平は初めて死の恐怖を経験し、挫折を味わう。

一也「かつてゴーカイレッド=キャプテン・マーベラスも
 キアイドーにこの上ない敗北感を味わらされたが、彼はその後
 見事に克服して見せた。だからお前にもできるはずだ!」

沖一也は光平を赤心寺に連れて行き、そこで玄海老師に引き合わせる。
玄海老師からある修練を課された光平は、見事それをクリアし、
キアイドーに再挑戦して勝利を収める。

試練を克服した光平を祝福し、玄海老師は自ら筆を振るって
一筆を光平に贈る。

光平「天凰輝(テンオウキ)…?」
玄海「天に輝く鳳凰の騎士という意味じゃ」
一也「まさに今の光平に相応しい言葉だ」
玄海「これからは天凰輝シグフェルと名乗るがよい!」
光平「天凰輝…シグフェル!」

225ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/12/02(火) 10:19:56
<<日本一のZ/その名はズバット>>

風の吹く町―風都。そこへ黒いカウボーイスタイルの服装に白いギターを
背負った男―早川健が訪れた所から、今回の物語が始まる。

早川「(五郎、世間じゃあ死んだ人間が生き返って来るなんて事が起きている。
 2月2日のあの日、ダッカーの総統Dに殺されたお前も生き返ったのか?)」

早川が風都に来たのは、ダッカーの組織が来ているという情報を聞きつけた
からである。今は亡き親友、飛鳥五郎の事を思いながら早川は風都に入るのであった。


***鳴海探偵事務所***

事務所で寛いでいた翔太郎達に、照井と警視庁第8課から来た東条進吾警部が
訪れる。話によると風都でミュージアムとダッカーの間でガイアメモリの取引
が行われるらしく合同捜査をする事となり、翔太郎達にも協力を要請しに来たのだ。

翔太郎達が取引現場を探している間、早川はフランク白銀が経営する喫茶店で
コーヒーを飲んでいた。

早川「マスター、このコーヒーは実に美味いな」
フランク白銀「ありがとうございます。では、お礼に...」

フランク白銀はコーヒーを褒めてくれた早川にお礼として、軽いマジックを
披露する。

早川「流石は、名うてのマジシャンだったフランク白銀。引退した今でも
 その腕は健在だな」
フランク白銀「はは、マジシャンだったのは昔の話ですよ」
早川「だが、日本じゃあ2番目だ」
リリィ白銀「ちょっと、あなた失礼よ!それを言うなら、日本一のマジシャンは
 誰なのよ!」

フランク白銀の孫であるリリィ白銀は、マジシャンとして尊敬している祖父が
日本一ではないと侮辱されたので、早川に日本一のマジシャンは誰かと問いただす。
すると、早川は気障な舌打ちをして、深く被った帽子の鍔を人差し指で押し上げて
親指で「俺さ」と指を指す。そしてマジックの腕前を披露し、2人はその腕前に驚く
のであっのであった。

一方、ミュージアムとダッカーの取引現場を見つけた翔太郎達は様子を伺って
いたがうっかりバレてしまいドーパントとダッカーの戦闘員の交戦状態となり、
翔太郎とフィリップはWへ、照井はアクセルに変身して戦うがピンチに。
そこへ颯爽と現れたのは、早川が変身した快傑ズバットだった。

W(翔太郎)「だ、誰だよアンタは!?」
ズバット「スバッと参上!ズバッと解決!快傑ズッバァァァァト!!!!」

そして、W、アクセル、ズバットは共に戦うのであった。

226ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/12/02(火) 11:12:33
<<赤い彗星、青い鷹>>

地球圏で活動するブライト・ノア率いるロンド・ベル隊の旗艦ラー・カイラムは
ギガノス軍を探すドラグナー隊を加えて、Gショッカーやロゴス、ギガノスの
新機動要塞を追っていた。そしてケーン達は別に新機動要塞を追っていたマイヨの
部隊からギガノスの戦艦を発見したと連絡が入り、ラー・カイラムはマイヨ達の下
へ急行する。

マイヨの入る宙域に辿り着くと、マイヨの部隊はギガノスのメタルアーマー(MA)
と交戦していた。アムロ達MS部隊やケーン達ドラクナー隊は出撃し、マイヨ達に
合流する。

マイヨ「ケーン・ワカバ、それにアムロ大尉。来てくれた事に感謝する」
ケーン「へへ、お安い御用ですよ。あの戦艦が、ギガノスの戦艦だな!?」
アムロ「状況を説明してくれ」

マイヨの説明によると、あの戦艦にはギルトール元帥を裏切ってギガノスを
乗っ取ったドルチェノフが乗っているらしく、新機動要塞の情報を得ようと
するが、交戦状態となったらしい。

マイヨ「ドルチェノフ、機動要塞の情報を話してもらうぞ!」
ドルチェノフ「ふん、誰が貴様なんぞに話すか!」

ロンド・ベル隊が合流したので劣勢に立たされるドルチェノフだが、そこへ
MSの部隊がドルチェノフに加勢したので、その隙に逃げられてしまう。
何とか残った部隊を掃討した一行は、マイヨ達と合流し補給をするべく
ジオン共和国に立ち寄る。入港したラー・カイラムを出迎えたのは
現在ジオン共和国の大統領を務めるシャア・アズナブルだった。

シャア「久しいな、アムロ」
アムロ「シャア...」

シャアも地球圏で暗躍するGショッカーやロゴス等の勢力を独自に追っていた。
掴んだ情報によると、今Gショッカーの一員となったガルマの下にギガノス軍
や反地球連邦政府が戦力として集まっているらしい。

ブライト「なるほど。先程ドルチェノフに加勢したMS部隊は、ガルマ・ザビの
 手の者か」

先程のMS部隊が何なのか、シャアの説明を聞いてブライト達は納得する。
だが、そこに不穏な影―イーバがアムロ達の前に現れようとするのであった。

227ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/12/03(水) 20:26:38
≪シグフェル、自動車教習所に通う≫

サンダーフェニックス(仮名)――ブレイバーズの科学陣が総力を挙げ、
持てる技術の粋を集めて、天凰輝シグフェルのために開発したスーパーバイクだ。
シグフェルと同じく紅蓮のカラーリングが施されている。
だが、完成していざ試験走行という段階になって、
思わぬ盲点が発覚してしまう!

光平「あのー、俺…二輪の免許持ってないんですけど……」

      _人人人人人人人人人人人人人人_
        >    な なんだってー!!    <
        ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
        _,,.-‐-..,,_       _,,..--v--..,_
    /     `''.v'ν Σ´        `、_,.-'""`´""ヽ
    i'   / ̄""''--i 7   | ,.イi,i,i,、 、,、 Σ          ヽ
.     !ヘ /‐- 、u.   |'     |ノ-、 ' ` `,_` | /i'i^iヘ、 ,、、   |
    |'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ!     iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
.   ,`| u       ..ゝ!     ‖  .j     (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
_,,..-<:::::\   (二> /      !  _`-っ  / |  7   ̄ u |i'/
. |、 \:::::\ '' /        \ '' /〃.ヽ `''⊃  , 'v>、
 !、\  \. , ̄        γ/| ̄ 〃   \二-‐' //`

***海防大学付属高校・職員室***

朱音「二輪の免許が取りたいですって??」
光平「いやあ、急に必要になってしまって…(汗」
朱音「へえ…意外ね。成績優秀な光平君が
 バイクに興味があるなんて…。…あ、いや、
 誤解しないでね。別にバイクを乗り回す
 生徒が不良だとか、そんなことは思ってないから」
光平「はあ…」
朱音「わかったわ。届け出の方は私から受理しておくから。
 頑張っていってらっしゃい」
光平「よろしくお願いします」

こうして学校から正式に許可をもらった牧村光平は、
二輪免許取得を目指して、立花レーシングクラブに通うことになったのだが…。


***立花レーシングクラブ・初心者用練習コース***

ヴォーン、ヴォヴォーン、ヴォヴォーン……

マリ「あ〜ん、ダメよ…ダメダメ。
 それじゃあ"私は下手っぴライダーです"って
 誇示しているようなものよ♪」
ユリ「シフトアップの際、クラッチを切ると同時に
 アクセルを2回煽るからそういう音になっちゃうのよ!」
光平「は、はあ……(汗」

ライダーガールズの美人のお姉さま方に
つきっきりで手取り足取り教えられ、
光平はすっかり困惑気味である。
しかも間の悪い事に、心配して様子を見に来た
沢渡優香にバッチリ現場を見られてしまう。

優香「光平くん、とても楽しそうね…(^^)#」
光平「ゆ、優香…!?(汗」

こちらを見る優香の表情は、完全に引きつっていた…。

マリ「あら優香ちゃん、せっかくだから
 貴女も一緒にバイクのお勉強しない?」
優香「いーえ! 私は今日はこれで帰ります!#」
光平「優香、ちょっと待って――」
ミチ「逃がさないわよ!!」
光平「ヒィー((;゚Д゚)ガクガクブルブル」

光平はライダーガールズたちに袖をひっぱられ
引きずり戻されてしまうww。

優香「……(若づくりの年増がっ!!)#」
マリ「……(小娘がっ!!)#」

女の火花が散る!!

優香「プンッ! 知らないっ!#」
光平「優香あああっっ!!!(涙」

こうして涙目の光平を一人置き去りにして、
優香は嫉妬したまま帰ってしまった。
牧村光平の女難の日々は続く…。

マリ「あら、隼人さん、滝さん♪」
一文字「おいおいお前ら…」
滝「純情な少年一人を相手によってたかって
 からかうのもそのぐらいにしておけよ…」

228ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/12/04(木) 16:32:36
≪スティング・オークレー、アウル・ニーダ救済案≫

黄泉がえりで復活したセイラン親子がロゴスの後押しを受けて
クーデターを決行! カガリを幽閉してオーブ全土を制圧する。

ユウナ「会いたかったよ〜♪ マイ・スイート・ハニー・カガリん&hearts;」
カガリ「ユウナッ…!」

フラガやステラその他の面々は、間一髪で脱出して、
救援に駆け付けたザフトのミネルバ隊と合流。
オーブに進駐したティターンズ部隊のMSの中に、
なんと生体部品として利用されているスティングとアウルの姿が!?

ステラ「お願いシン! スティングとアウルを助けて!」
シン「ステラ…」

果たしてシン・アスカはステラの願いに応えて、
スティングとアウルの二人を救いだす事ができるのか!?

229ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/12/06(土) 20:13:40
≪プリキュア&スーパーヒロインオールスターズ≫

シスタージルとダークプリキュアが組織した精鋭、
闇のアマゾネス軍団の猛攻を受け、セーラー戦士が、
キューティーハニーが、愛天使が、怪盗ジャンヌが、
魔法騎士(マジックナイト)が、シンフォギア装者が次々と倒されていく。
だがその時、彼女たちのピンチに颯爽と現れたのが…!?

シスタージル「な、なんだ貴様らは!?」
キュアブラック「我ら、プリキュアオールスターズ!!」

総勢37人のプリキュア軍団が出現。その圧倒的力で
闇のアマゾネス軍団を蹴散らし、セーラームーンたちの危機を救う。

セーラームーン「あなたもしかして、四葉ありすちゃん!?」
セーラーマーキュリー「あなたもプリキュアだったのね!?」
キュアロゼッタ「ふふっ、お久しぶりです。セーラー戦士のみなさん」

ヘドリアン「如何にプリキュアオールスターズであろうと、
 この私の敵ではない! ベ〜ダ〜ヨウマジュツマンダラ〜ァッ!!」

ヘドリアン女王の妖魔術で、チームをシャッフルされ
それぞれ異空間へと閉じ込められた美少女戦士たちの運命やいかに!?

230ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/12/17(水) 16:52:37
≪シグフェル×仮面ライダースーパー1邂逅編≫

反逆者ゾルベゲール博士がネロス帝国に匿われたとの情報が入り、
早速メガール将軍が抗議及びゾルベゲールの身柄引き渡しを求めて
ゴーストバンクに乗り込むが、案の定ネロス帝国側からは
「知らぬ存ぜぬ」で押し通されてしまう。

親衛隊「それでおめおめと帰って来たのか!」
メガール「くっ…! こうなれば、ネロス帝国よりも先に
 シグフェルの正体を暴き、奴等の鼻を明かしてくれるまでよ!!」

メガール将軍は、ドグマ超A級怪人ギョストマにシグフェル捜索を命じる。
一方その頃、海防大付属高の空手部道場では…。

光平「よろしくお願いしますっ!」

明るい声で礼をして、拳を構える牧村光平。
普段はテニス部である光平だが、空手の心得もあることから、
時折助っ人部員的な立場で空手部の練習にも参加していた。
光平を相手にして次々と仰向けに倒れこむ他の部員たち。

部長「なんでお前ほどの猛者が空手部に入らないんだ?
 本当に勿体ない! なあ牧村、今からでも遅くはないから、
 テニス部から空手部に正式に移籍しないか? 頼む!!」
牧村「ハハハ…(汗」

空手部部長からの誘いを光平は笑って誤魔化す。
そして光平は部長から、部のコーチを引き受けてもらっているという
赤心少林拳・沖一也を紹介される。

一也「美しい、完璧にスキのない構えだ…」

拳を握り締め正面に構えた光平の姿に、沖一也は思わず目を見張る。
しかしそこに、拳竜会最高師範・大石秀人が道場破りに現れた。
大石は言わずと知れたギョストマの仮の姿である。
ギョストマの任務は、都内の武術道場や学校の空手部・柔道部を
片っ端から荒らしまわり、シグフェルと思われる強者を見つけだすことだったのだ。
次々と大石の前に倒されていく、海防大付属高校空手部の部員たち。

光平「こいつ!!」
一也「待て光平君! 君の勝てる相手ではない!」

一也の制止も聞かずに大石に挑む光平だったが、
返り討ちに遭い、ボコボコにされてしまう。
大石に敗北し、悔しさに涙を呑んだ光平は、
一也に赤心寺へと連れて行かれ、特訓を開始。
その後、大石に再戦を挑む!

ギョストマの正体を現す大石秀人。
シグフェルとスーパー1はお互いの正体を知らぬまま、
なりゆきで共闘してギョストマを倒す。

戦いの中で見たシグフェルの戦法の構えが、
光平のそれと似ている事に沖一也は気がつく。

一也「まさか、な……」
ハルミ「一也さん、どうしたの?」
一也「いや、なんでもない」

まだこの時点では沖一也は半信半疑の段階だったが、
玄海老師だけは「シグフェル=牧村光平」であると
ハッキリと見抜いていた。しかし何か考えあってのことか、
あえて老師は今のところは何も言わずに
胸の内に秘めておくのであった。

231ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/12/21(日) 18:00:48
≪絶剣、蛇の道を往く≫

15年の短い生涯を終えた紺野木綿季ことユウキは、
生前に両親と双子の姉・藍子との家族愛や、
スリーピング・ナイツの面々やアスナとの友情と努力、
そして自ら被験者となって医療用メディキュボイドの研究発展に
大きく寄与したなどの様々な点が高く評価され、
無事に閻魔大王から天国行きの裁定を受ける。

しかし界王神からのテレパシーで、
ユウキに対して直々にスカウトの声がかかり、
閻魔庁から界王星まで続くとてつもなく長い、
およそ100万kmはある蛇の姿を模した道、
通称「蛇の道」の踏破にチャレンジすることになる。

ユウキ「こ、これを歩いて行くの〜!?」
ジョルジュ早乙女「蛇の道のすぐ下は地獄との境目になっているいます。
 下が地獄になっているので、一度下に落ちると二度と上に戻ることは
 できません。気を付けてください」
コエンマ「引き返すなら今のうちだぞ?」
ユウキ「ううん、ボクやるよ! もっと強くなりたいからね♪」

ここ一億年の間で、界王星まで辿りついた人物は、
閻魔大王、孫悟空、ヤムチャ、餃子、天津飯、ピッコロの計6人のみである。
果たしてユウキはこのミッションを無事にクリアすることはできるのか!?

232ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/12/30(火) 11:38:44
<<外宇宙編 銀河烈風隊、イーバに遭遇ス>>

黄泉還りにより前大戦で戦死した局長ドン・コンドールことディーゴ・近藤を
はじめ、多くの隊員が生き返り、銀河烈風隊に復帰した。
彼らは現在、エドン国にて治安維持部隊として活躍している。

ディーゴ「こうして見ると、平和だな」
シュテッケン「だが、この宇宙にはGショッカーなんて悪党共が蔓延っている。
  それに最近じゃあ、宇宙連合の方でもきな臭い噂を聞いているぜ」
ディーゴ「なぁ〜に、俺達にかかれば敵う敵はないさ!」
シュテッケン「(だがな、ディーゴ。俺はもうお前さんの死んだ姿なんて
 見たくねえんだ・・・)」

パトロールを行うディーゴとシュテッケン。宇宙ではあらゆる勢力が動きを
見せており、ディーゴは彼らから平和を守ろうと決意する一方、シュテッケン
はディーゴをまた死なせはしないと固く決意するのであった。
そこに、銀河烈風隊隊員が何者かに殺されたと報せが入る。

シュテッケン「一体・・・誰が殺したぁぁ!」
ディーゴ「落ち着け、取り乱すなんてお前らしくもない!そんなんじゃ
 “諸刃のシュテッケン”の名が泣くぜ!!」
シュテッケン「―!?すまねえ、俺とした事が取り乱しちまった」

仲間の死にシュテッケンは激昂するが、ディーゴによって冷静さを
取り戻した。

士郎「待って下さい・・・近くに何かいます!」

前大戦で目が見えなくなった士郎は視覚を失ったかわりに、他の
感覚が鋭くなっており、ここにいる人間以外の気配を察知した。

ケットシーイーバ「フシュゥゥゥ!」
佐馬之介「何だ!?猫の化け物か!」

現れたのは巨大な猫の様なケットシーイーバだった。殺されたのは
黄泉還りによる生き返った隊員だったのだ。ケットシーイーバは
ディーゴに狙いを定める。遭遇した烈風隊はイーバと戦えるのか!

233ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/01/02(金) 13:00:40
≪聖天子暗殺!? 宇都宮釣天井-4 予定稿≫

***那須塩原鎮台・自衛隊駐屯地***

ここは栃木県とT県の県境近く、対幻獣・ガストレアの最前線にある防衛の本拠地である。
自衛隊及び学徒兵部隊が整列し、閲兵を受け、のち分列行進してその威容を示す。
行進する部隊より敬礼を受けた聖天子は、用意された原稿のスピーチを読み終えると、
壇上より降りて隊員たちの前に近づこうと歩み寄る。

侍従「お待ちください聖天子様、どちらへ!?」
聖天子「隊員たちと直接言葉を交わします」
侍従「それはなりません。一兵卒の軽輩などに
 軽々しく御身をお近づけになられましては…」
聖天子「留め立て無用です」
侍従「ハハッ…」

聖天子は整列する青森第四中隊の前に立った。

聖天子「貴官の姓名と階級は?」
咲良「ハッ! 青森第108警護師団第4中隊々長、
 石田咲良千翼長であります! この度は
 聖天子様の行幸を賜り光栄です」
聖天子「青森第四中隊の活躍は私の耳にも
 届いています。今後も皆さんの善戦を祈ります」
亜美「ありがとうございます!」

続いて聖天子は、第105山岳師団の前に立った。

源「聖天子様、俺はこんな口のきき方しか
 できねえけどよ、それでも直に話しかけても
 構わないのか?」
聖天子「構いません」
源「安心しな。北関東に巣食う幻獣とガストレアは、
 全部俺たちがまとめて駆逐してやるよ!」
聖天子「期待します」

隊員たちとの対談を終えた聖天子に
県知事が恐れながらと話しかける。

知事「恐れながら聖天子様に申し上げます。
 わが県選出の城之内議員より、新たな造営した
 宇都宮城御休息所にて、聖天子様の日頃のご労苦を
 お慰みしたいと申し出ております」
聖天子「…御休息所? そのようなものの
 建設は必要ないと事前に通達していたはずです!」
知事「お言葉にはございますが、造営費用は全て
 地元有志の篤志家が全額負担し、国費公費には
 一切手をつけてはおりません」
聖天子「………」
知事「もしここで聖天子様のお成りのないまま
 御休息所を取り壊すこととなりますと、かえって
 費用がかさみます」
聖天子「わかりました。参りましょう…」

234ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/01/02(金) 13:01:10
***二荒山神社***

宇都宮市馬場町にある二荒山神社。
その歴史は古く、起源は約1,600年前。宇都宮の始祖・豊城入彦命をまつっている。
この神社が下野「一の宮」と呼ばれていたことから、宇都宮の地名がついた、との説もある。
社宝は鉄の狛犬と兜で、どちらも国の重要美術品に認定されている。

静弦太郎と霧島五郎の二人は、ここの参道で朱音と待ち合わせていた。

五郎「おそいなあ、朱音ちゃん…」
弦太郎「五郎、てめえ俺に隠れて餃子食ったな?」
五郎「あれっ、バレた…?」
弦太郎「バカッ、お前の口がニンニク臭いんだよ!」

そこへようやく朱音が姿を現した。

朱音「弦太郎さん、五郎さん、遅れてごめんなさい!」
弦太郎「遅かったじゃねえか! 今までどこ行ってたんだ!?」
五郎「どうしたのその顔は? 体中どこもかしこも痣だらけじゃない!?」
朱音「…ああ、これは、ちょっと転んじゃって…(汗。
 それよりもこれが宇都宮城の御休息所の図面です!」

朱音は、懐から取り出した折り畳まれた大きな紙を広げる。
それを目にした弦太郎は愕然とした。

弦太郎「やはりな…。思ったとおりだぜ!」
五郎「おい弦の字、どういうことなんだ。
 俺にも説明してくれよ」
弦太郎「図面のここのところをよく見ろ。
 休息の間に釣天井の仕掛けがしてある。
 間違いねえ!」
五郎「釣天井!?」
弦太郎「奴ら、これで聖天子様を
 ぺしゃんこに押しつぶそうって魂胆だ!」
五郎「どうするんだ弦太郎!?」
弦太郎「もう時間がねえ! 急ぐぜ五郎!!」


***宇都宮城・城門前***

宇都宮城へと急行した静弦太郎と霧島五郎は、
城門前で藤森典子と合流した。

典子「静君、霧島君、血相変えてどうしたの!?」
弦太郎「んなこたぁどうでもいい!!
 それよりも聖天子様はどうした!?」
典子「もうお城の中に入られたわよ」
弦太郎「しまった!!」

235ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/01/02(金) 13:03:43
***宇都宮城・御休息所***

宇都宮城に到着し、御休息の間へと入る聖天子。
しかし廊下を進む間に、随員の護衛隊から巧妙に
切り離されていることには誰も気づいてはいなかった。

せいあ「護衛隊はどうしました?」
係官「あちらの別室にて御休息を…」
せいあ「別室で…? いえ、一緒の方がよろしいでしょう。
 すぐに呼んで来てください」

聖天子に随行していた尾上せいあ一佐が、
すぐに護衛隊も側近くまで呼び寄せるよう要請するが、
突然、御休息の間の全ての襖が厳重に締め切られる。

せいあ「これは何事です!?」
係官「恐れながら聖天子様をお慰めせんがため、
 城之内議員が拙き能をご覧に入れようとの趣向にございます」
せいあ「………」

城之内輝貞といえば、民自党県連の会長でもあり、
これまでに数度も重要閣僚の座を経験してきた大物代議士である。
やがて能の面をつけ、衣装に身を包んだ城之内が現れ、
薙刀を片手に振り回しながら豪快に能を舞い始めた。
まるで今にも聖天子を薙刀で切り刻まんとする勢いである。

せいあ「おやめなさい! 城之内議員、無礼でありましょう!」
能面の男「………」
聖天子「城之内議員、金剛流ですか?
 なかなか上達されましたね。さあ、もうよいのです。
 あの戸を開けてくれませんか?」
能面の男「いや、開けるわけにはいかん。
 そのまま永劫の闇の中においで願う!」
聖天子「なんと…!」

能面の男は面を取り衣装を脱ぎ棄てる。
現れたのは頭にターバンを巻き、僧兵風ともアラビア風ともつかない
衣装を身にまとった男だった。同時に周囲の係官の男たちも
服を脱ぎ捨て同様の姿へと早変わりする。

聖天子「何者です?」
幻の月光「我が名は幻の月光! 騒いだとてもはや袋の鼠!
 聖天子殿、我ら独立幻野党革命の同志一同、お命頂戴仕る!」
聖天子「なにゆえに?」
幻の月光「その胸に聞けい!」
せいあ「貴様、本物の城之内議員はどうした!?」
幻の月光「今頃、議員事務所の奥で冷たい骸になっておるわ!」

その瞬間、聖天子たちのいる区画の四方に敷居の壁が降りて来て、
聖天子たちは完全に閉じ込められた。そして天井がじわじわと落下してくる。

侍従「これはいったい!?…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
せいあ「聖天子様、御身に危険が迫っております!」
聖天子「うろたえてはなりません!」

236ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/01/02(金) 13:04:27
外では、幻の月光たちが釣天井が床までしっかり落下する瞬間を
待ち侘びていた。釣天井落下のからくりが作動する音が静まるのを
確認し、落下した釣天井を上げて四方の戸を全て解放する。

幻の月光「これで聖天子もお陀仏か。哀れな者よ。
 フハハハハ!!!」

企ての成功を確信して高笑いを上げる幻の月光。
しかし、部屋の中には聖天子の死体どころか、
人っ子一人の姿すらなかったのである。

幻の月光「…こ、これはどうしたことだ!?」
幻の葉月「月光、これを見ろ!」

幻の葉月が、片隅の床にいつの間にか
人一人が通れそうな大きさの穴が開けられていた。
予想外の事態に驚く幻の月光。

幻の月光「いつの間にこんな穴が!?」
???「ハハハハハ!!!」

誰かの高笑いが周囲一面に響いた。
たじろぐ独立幻野党の群れをあざ笑うかのように颯爽と現れた、
カウボーイハットにウエスタンスタイルのあの男――
――国家警備機構の密使、我らが静弦太郎だ!

幻の月光「おのれ静弦太郎!!」
弦太郎「久しぶりだなあ、幻の月光!
 聖天子様もお供の随員たちも全員無事だ!」
幻の月光「うぬぬ〜!!」
弦太郎「今一度てめえら独立幻野党こと幻兵団を
 まとめて地獄に送り返してやるぜ!!」
幻の月光「え〜い、かかれーっ!!」

幻の月光の号令で、独立幻野党の団員たちが一斉に襲い掛かるが、
弦太郎はアイアンベルトで片っ端から薙ぎ払っていく。

幻の葉月「鋼鉄の同志、カプリゴンよ!
 現れ出でるのだあ〜!!」

幻の葉月はドクロ型コントローラーを空高く掲げ、
怪獣ロボットを呼び出す。

カプリゴン「ギャオオ〜ッ!!」

弦太郎の指示で待機していた五郎は、
怪獣ロボットの出現を確認する。

五郎「現れやがったな!
 ――アイアンショック!!」

変身ポーズと掛け声を取った霧島五郎は、
水をエネルギー源とする身長45メートルの戦闘用サイボーグ、
アイアンキングへと変身するのだ!



○聖天子→駐屯地で自衛隊員や学徒兵部隊を観閲後、宇都宮城で釣天井の罠に嵌る。
○尾上せいあ→聖天子に随行し、共に宇都宮城で釣天井の罠に嵌る。
○石田咲良→観閲式で、聖天子と直に言葉を交わす。
○横山亜美→観閲式で、聖天子と直に言葉を交わす。
○源健司→観閲式で、聖天子と直に言葉を交わす。
○静弦太郎→間一髪で聖天子を釣天井の罠から救い、独立幻野党一味と交戦。
○霧島五郎/アイアンキング→アイアンキングに変身し、現れた怪獣ロボット・カプリゴンと交戦。
○藤森典子→宇都宮城の城門前で、静弦太郎たちと再度合流。
●幻の月光→聖天子暗殺に失敗し、静弦太郎と交戦。
●幻の葉月→怪獣ロボット・カプリゴンを起動させる。
●カプリゴン→幻の葉月に呼び出され、宇都宮市街で暴れまわる。

△千坂朱音→宇都宮城御休息所の図面を、静弦太郎たちに届ける。


【今回の新規登場】
●カプリゴン(アイアンキング)
幻の葉月に操られる、つぶらな目をした造形をしたロボット怪獣。
ひたすら走り続け、目の前にある障害物を踏みつける。
鼻から槍のような針を出し、角にはミサイルを積んでいる。

237凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2015/01/02(金) 23:04:15
≪印波神像の秘密≫

関東屈指の弱小暴力団・美樹原組。
その組長の娘である美樹原蓮がある日、爆弾テロに狙われた。
間一髪、相良宗介に助けられて事なきを得たが、
犯人はどうやらサラジア共和国の特殊工作員らしい。
中東の諜報機関がなぜ日本の弱小ヤクザを? と宗介は訝る。

折しも美樹原組では、ライバルだった龍神会の壊滅に伴い、
新たにシマに収めた大江戸市で開催される、
大江戸神社の夏祭りのテキ屋の準備で大忙し。
だが大江戸神社には、奉納されている印波神像を引き渡さなければ
夏祭り会場を爆破するという脅迫状が届いていた。
サラジアの狙いはその神像を手に入れる事であり、
蓮を襲ったのは祭りを取り仕切る美樹原組への脅しであったらしい。

柴田「ふざけんじゃねえ!
 龍神会をぶっ潰した美樹原組の力、思い知らせてやろうじゃねえか!」
かなめ(あ〜あ、完全に調子に乗っちゃってるわ)
宗介(勝因があくまで装備の優秀さであって、
 自分達の実力ではないのを忘れているな)

祭りを無事開催してみせると息巻く美樹原組だが、
ミスリルさえ恐れる中東最強級のスパイ組織を相手に、
日本最弱級のヤクザではどうにも心もとない。
宗介は仕方なく美樹原組に付き合い、夏祭りをガードする事にする。

一方、夏祭りが爆破予告を受けたと聞いて大江戸市でも大騒ぎ。
花丘イサミらしんせん組は事件を解決しようと動き出し、
まずは問題の印波神像とは何なのかを調べるため、
大江戸神社に取材を試みる。

神主「この印波神像はその名の通り、
 江戸時代の初めにインパラヘン王国から伝来したものじゃ」
ソウシ「インパラヘン王国って言うと、
 レアメタルの輸出で栄えている国ですね」
神主「うむ。学者に詳しく調べてもらったところ、
 この像はそのレアメタルでできているらしい。
 信心深いインパラヘン王バトゥラ1世は、
 自国で採れるレアメタルを彫刻してご神像を作らせ、
 それを友好の証として日本へ贈ったという」
イサミ「じゃあ、テロリストはそのレアメタルを…?」
ソウシ「可能性としてはなくもないけど、
 随分面倒な話じゃないかな。ただレアメタルが欲しいだけなら、
 直接インパラヘン王国を狙えばいいわけだし」
トシ「やっぱり、この像でないといけない理由があるのか…」
ソウシ「この神像を作らせたバトゥラ1世という王様について、
 詳しく調べてみる必要があるかもね」

神像が作られた歴史的背景について追跡調査する事にしたしんせん組。
一方、神像がレアメタル製だとイサミ達から聞かされた宗介は、
レアメタルの詳細についてミスリルの上層部に問い合わせる。

テッサ「その神像がレアメタルでできているとなると、
 事は厄介かも知れませんね」
宗介「と、言いますと…?」
マデューカス「インパラヘンで採れるレアメタルには、
 人の思念波を記録する力がある。
 その神像にも、過去の時代の人間の思念波――つまり、
 何らかの記憶が留められている可能性が高いのだ。
 サラジアの狙いは神像そのものよりも、
 そこに隠された古の秘密にあると見ていい」
テッサ「それが万一、アルハザードやサラジアを大きく利する情報であった場合、
 今後の世界情勢にも大きな影響を与えかねません。
 微妙な均衡の上に成り立っている中東のパワーバランスが、
 復活したロストテクノロジーの投入によって一気に崩れる事態もあり得ます」
宗介「了解しました。
 全力を挙げて神像を守り、情報がサラジアへ渡るのを阻止します」

アルハザードが狙う神像に隠された秘密とは…!?
宗介としんせん組は果たして神像を守れるのであろうか?

238ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/01/04(日) 22:18:43
ギャグ編≪スーパーヒーロー格付けチェック≫

スーパーヒーロー格付けチェックとは、四葉テレビが制作する
正義の味方の一喜一憂する様子(=他人の不幸ww)を楽しむ、お正月特別番組である!

最初は全員「一流ヒーロー」として丁重におもてなしされるが、
不正解を重ねていくとどんどんランクが下がり、
司会者からの扱いがぞんざいになっていく。
そして最終的には「映す価値なし」としてテレビから消されてしまうという、
ヒーローとしてはとても惨めな末路が待っているのだ!

主な出題内容は、

・昭和ライダーの父・立花藤兵衛の特訓と、そこら辺の流行ってないジムのトレーナーによる特訓。
・ノーベル賞級天才科学者が制作した巨大ロボットと、そこら辺の経営難の町工場が開発したおんぼろロボット。
・伝説の勇者専用の剣の切れ味と、そこら辺の武器屋で売ってる安物の「どうのつるぎ」の切れ味。

などの難問をクリアしていかなければならない!
出場者のうち、GACKTポジションや疫病神ポジション等々その他に
どの版権キャラを置き換えるか、ご意見募集中。

ちなみにアタシの意見は、GACKTポジションは破嵐万丈でお願いします。

239ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/01/05(月) 21:25:45
≪サンライズ・アーマードヒーロー大集合(仮)≫

その日、舞原このはは火浦直気と真由の兄妹を連れて
生田山にハイキングに訪れていた。
本当はダー・ユンが火浦兄妹と一緒に行く予定だったのだが、
ブレイバーベースでディオドスシステム開発に関わる大事な急用が入ったため、
このはが代わって保護者の役目を引き受けたのである。

真由「このはお姉ちゃん、なんかとっても楽しそうだね」
直気「もうじき桃矢兄ちゃんが帰ってくるのが嬉しいんだろ?」
このは「ふふっ…ええ、そうね♪」

実は先日にCIAのエドワード高崎から連絡があり、
仮面ライダーディケイド=門矢士たちの協力もあって、
エターナリアでの戦いにも一段落がついた神城桃矢たちが、
久しぶりに明日、地球に戻ってくるのだという。
やっと桃矢と再会できるとあって、このはは上機嫌なのである。

直気「このは姉ちゃん、ちょっと遊んでくるね」
このは「あんまり遠くまで行っちゃダメよ!」

しかし火浦兄妹の戻りが遅いと、心配になり探しに行ったこのはは
山の林の奥に洞窟を発見。中にいた火浦兄妹を発見したが…。

直気「こ、このは姉ちゃん…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
真由「怖いよぉぉ…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
このは「――!!」

プラノドン「ァア――!!」

なんとこの洞窟はGショッカーの秘密基地だったのだ。
このはたちはショッカーの怪鳥人プラノドンに捕えられてしまう!

プラノドン「ではこれから手術を開始します」
死神博士「よし、開始しろ」
プラノドン「やれっ!」

ショッカーは、このはたちの耳の中に受信機のカプセルを注入した。

プラノドン「死神博士、これでこの三人は私の発信する電波によって
 自由に操縦できます。ァア――!!」

このはたちは、その後何事もなかったかのように解放されたのだが…。

一馬「随分と帰りが遅かったじゃねえか」
ユン「このは、今日は急に代わってもらってすまなかった」

このは「そう……」
直気「……」
真由「……」

金桃寺に帰って来たこのはたち三人は、一馬和尚らの問いかけにも、
まるで人が変わったかのように虚ろな瞳で無表情だ。

一馬「…??」
ユン「…??」

一馬和尚とユンは、このはたちの様子に不審を抱く。

240ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/01/05(月) 21:26:21
プラノドン「これから面白い事が始まるぞ!」

その日の深夜、金桃寺の境内へと侵入したプラノドンは、
就寝中のこのはを襲った。

このは「あ、あなたは…!?」
プラノドン「ァア―!! ァア―!! 来るのだ。早く来い!」

プラノドンは命令電波を発して、パジャマ姿のこのはを苦しめる。

このは「い、いや……いやあ!」
プラノドン「俺の命令に背くと、どうなるかわかったろ!?」
このは「お願い…やめて。気が狂いそう…!」
プラノドン「お前は今から俺の言うとおり行動しろ!
 わかったか!!」

翌日、ついに神城桃矢たちが金桃寺に帰って来た。
金剛煌が復活した事は直接会うまで伏せておき、
サプライズでこのはたちを驚かせようとしていた桃矢たちだったが…。

桃矢「どうしちまったんだこのは!
 煌が生き返ったんだぞ! 嬉しくねえのかよ!」
煌「このはちゃん!?」
このは「………」

一馬和尚やユンから事情を聞いた桃矢と煌は、このはに対して
昨日の生田山でのハイキングで起こった事を問い詰めようとするが、
なんとこのはは拳銃を取り出し、その銃口を桃矢と煌に向ける!

桃矢「何をするんだ、このは!?」
煌「やめて、このはちゃん!!」

間一髪でグレイファスが背後からこのはを気絶させて事なきを得たが、
その後藍羽財団とブレイバーズの調査でとんでもない事が判明した。

ルリ「とんでもない事がわかりました」

このはたちがハイキングにでかけていた同日に、
生田山を訪れていた大勢の登山客などの人間が、
このはたちと同様の症状で病院に担ぎ込まれていたのだ。
被害者の中には、サムライトルーパーたちの協力者であるナスティ柳生と山野純、
ライディーンイーグルこと鷲崎飛翔のガールフレンド・宮坂瑠璃と妹の鷲崎つばさ、
たまたまその日に生田山に石を拾いに行った藍羽学園高等部の鉱石部メンバー
伊藤若菜と山口揚羽と赤崎七海の三人までも含まれていたのだった!

Gショッカーは、新たな人類洗脳奴隷化プランを打ち立てているらしい。
さらにその計画には超魔のルーシュ・デモンも協力しているらしい。
怪鳥人プラノドンを倒さない限り、患者から安全に受信機カプセルを取り出す事は不可能だ。

ルーシュ「ANGELにザ・ハーツ! やはり貴様たちが
 ライディーンだったのか!」

ライディーンイーグル「神無聖月がルーシュ!?」
桃矢「許さねえ!! このはたちをあんな目に遭わせやがって!!」
Sアルマ・リベレイター「部長たちを元に戻してもらうぞ!!」
烈火のリョウ「行くぞみんな!! プラノドンを倒して
 被害に遭った人たちを助けるんだ!!」

彼らの前に立ちふさがるのは、銀河テレビが神無聖月率いるSKネットワークTVの
傘下に入った事により、今は超魔ルーシュの配下となったセーラーアニマメイツだ!

セーラーアルーミナムセイレーン「聖月会長…いえ、ルーシュ様、
 この場はわたくし達にお任せを!」
セーラーレッドクロウ「女だと思って甘く見てると痛い目に遭うわよ!」
セーラーティンにゃんこ「ウフフフッ…かかってらっしゃい坊やたち!」

果たして、サンライズ・アーマードヒーロー軍団は、
ショッカーの怪鳥人プラノドンに服従カプセルを埋め込まれた人々を
無事に救い出す事は出来るのであろうか!?

241ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2015/01/06(火) 10:45:26
>>236加筆。

出現したカプリゴンは走り出し、周囲の障害物を次々と破壊していく。
騒ぎを聞きつけ、自衛隊から戦車やAS、レイバーが出撃するものの
カプリゴンの鼻先から針が飛び出してきたので、歯が立たない。
待機していた第4中隊や第7芝村中隊の面々も何事かと騒ぎ出す。

愛梨沙「何々!?」
源「幻獣か!?ガストレアか!?」
竹内「あれ、ウルトラマンか?」
岩崎「いや、良く見たら顔が違うぞ」

霧島五郎が変身したアイアンキングを見て、ウルトラマンかと
勘違いする者もいた。

咲良「皆、出撃の準備をして!」
紫苑「あの怪獣は聖天子様の御命を狙うテロ組織のロボット兵器だ!」
一同「―!」

咲良や紫苑からの指示を聞いて、第4中隊と第7芝村中隊は栄光号や
光輝号、雷電の出撃準備を行う。

カプリゴン「ガァォォォォォ!!」
アイアンキング「―!」

一方、アイアンキングはこちらへと向かって走って来るカプリゴンを
止めようと走り出して体当たり。体当たりを受けて動きを止められた
カプリゴンは狙いをアイアンキングに定めて、マラソンでもするかのように
追いかけっこを始める。

咲良「ロボット怪獣の割に機敏に動くわね・・・」
彩華「中隊長、国家警備機構によれば怪獣と戦っているアイアンキングは
 1分間しか活動できないようです」
咲良「1分〜!時間が余り無いわね・・・第4中隊は怪獣に攻撃を行い
 アイアンキングの支援をお願い!」

指揮車に乗り込んだ咲良は彩華から、アイアンキングの事を
聞かされると、その活動時間の短さに呆れつつも、隊員達に
支援攻撃を行うように指示する。

英吏「第7中隊の皆さんは、宇都宮城へと向かって下さい。国家警備機構の
 静弦太郎隊員が今回の事件を起こしたテロ組織、独立幻野党と戦っています」
源「あのオッサンが・・・!」
紫苑「第7芝村中隊、出撃!」

第7芝村中隊の隊長である芝村英吏の指示を受けて、隊員達は独立幻野党と
戦っている弦太郎の下へと向かった。

242ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2015/01/06(火) 11:35:38
一方、独立幻野党の党員と戦う静弦太郎はアイアンベルトを
駆使して、党員を次々と倒していく。

党員A「死ねぇぇ!静弦太郎!!」
弦太郎「―!」

だが党員の1人が、背後から弦太郎を襲うとした・・・その時!

グリンガム「ガォォォォォン!」
党員A「ぐわぁぁ!」
源「大丈夫か、オッサンは!?」
弦太郎「オッサンじゃねえ!・・・だが、助かったぜ」

党員に襲われそうになった弦太郎だったが、源とグリンガムが
駆けつけ、グリンガムの体から生えている腕で党員の1人が
ねじ伏せられる。弦太郎は源に悪態をつきながらも、助けられた事に
礼を言った。そして他の隊員達も駆けつけた。

紫苑「相手はテロリストとはいえ、生身の人間だ。傷つけないように
 捕えるんだ!」
火焔「面倒くさいなぁ・・・もう!てりゃ!!」
コガ「ガウ!」

紫苑の指示で党員は傷つけないように言われ、火焔は青竜刀を
振り回し、パートナーの雷電であるコガと共に蹴散らしていく。

美姫「そこまでよ!」
クイーン「ぐぅぅぅ!」
エステル「・・・」
バルト「アォォォン!!」

美姫や隊員の1人である紅・エステル・ヴァラは銃で威嚇し、それぞれの
パートナーであるクイーン、バルトの2体の雷電は長い腕でねじ伏せていった。

葉月「・・・さぁ、アイアンキングを始末せよ!カプリゴン!!」
弦太郎「アイアンキングをやらせねぇよ!」

幻の葉月はコントローラーでカプリゴンにアイアンキングを始末するように
指示をだす。そこへ弦太郎が現れ、幻の葉月を止めようとする。

葉月「死ねぇ!静弦太郎!!」
弦太郎「くっ!」

ズギュン

葉月「ぐわぁ!」
倖「・・・」

銃を構えて弦太郎を殺そうとする幻の葉月だったが、第7芝村中隊の
一員である牧村倖が双子の妹である輝春と共にパートナーであるブラック
に乗り、長距離狙撃銃で幻の葉月の銃を撃って弦太郎を助けた。

葉月「くそっ、覚えていろ!」
弦太郎「待て・・・くそ、逃げられちまった!ありがとうな。助かったぜ!!」
倖「・・・(ニコ」
輝春「・・・(ニコ」

幻の葉月は捨て台詞を吐いて、その場から姿を消す。弦太郎は自分を
助けた牧村兄妹に礼の言葉を言うと、2人は笑顔で応えた。
一方、アイアンキング活動限界時間が近づいており、コントロールを失った
カプリゴンのミサイルを受けて倒れてしまう。さらに、カプリゴンは鼻先から
針を発射して、自分に攻撃してくる第4中隊に向かって攻撃した。

弦太郎「させるか!おい、源。オレをその雷電に乗せてくれ」
源「グリンガムに・・・?何故だ!」
弦太郎「いいから、早く乗せろ!」
源「・・・分かったよ」

弦太郎と源を乗せたグリンガムは大きく跳躍する。弦太郎はアイアン
ベルトを使って、針をひとまとめにすると、かつて倒したように
カプリゴンの腹に向かって返した。

カプリゴン「ギャァァァァオオオン!!」

針はカプリゴンの腹を突き破り、カプリゴンは断末魔と
共に大爆発を起こして敗れるのであった。

243ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2015/01/06(火) 12:32:41
◯静弦太郎→独立幻野党の一味と交戦し、危機になるものの
   第7芝村中隊に助けられる。最後はカプリゴンを倒す。
○霧島五郎/アイアンキング→カプリゴンと交戦し、カプリゴンのミサイルに倒れる。
○石田咲良→青森第4中隊にアイアンキングの支援を行うように指示を出す。
○村田彩華→咲良にアイアンキングの活動時間を教える。
○竹内優斗、岩崎仲俊→アイアンキングをウルトラマンと勘違いする。
○源健司、グリンガム→静弦太郎を助け、カプリゴンを倒すのに協力する。
○竜造寺紫苑→第7芝村中隊を指揮し、独立幻野党一味を捕えるように指示をする。
○芝村英吏→第7芝村中隊の隊員に静玄太郎の下へと向かうように指示する。
○結城火焔、コガ→独立幻野党一味を蹴散らす。
○金城美姫→独立幻野党一味に銃を威嚇する。
○紅・エステル・ヴァラ→独立幻野党一味に銃を威嚇する。
○クイーン→独立幻野党一味をねじ伏せる。
○バルト→独立幻野党一味をねじ伏せる。
○牧村倖→双子の妹、輝春と共に出撃。長距離狙撃銃で幻の葉月の
   銃を撃ち、静弦太郎を助ける。
○牧村輝春→双子の兄、倖と共に出撃。弦太郎からのお礼に兄と共に
   笑顔で応える。
○バルト→パートナーである牧村兄妹を乗せて出撃。
●幻の葉月→静弦太郎や第7芝村中隊と交戦し、撤退する。
●カプリゴン→アイアンキングや青森第4中隊と交戦し、静弦太郎によって倒される。

【今回の新登場】
○芝村英吏(ガンパレードオーケストラ 緑の章)
 第105師団第7芝村中隊隊長。指揮官としての腕の高さは脅威だが、
 人間的感情は皆無に等しく、目的達成の為なら部下の犠牲も厭わぬ
 冷血漢。しかし、自分の部隊が侮辱される事は許さない一面を持つ。

○紅・エステル・ヴァラ(ガンパレードオーケストラ 緑の章)
 美人だが、心を閉ざし、喋らない少女。戦災孤児であり、死を恐れず
 勇猛果敢に戦うが、どこか死に急いでいる戦い方をする。相棒の雷電は
 バルト。紅は「ホアン」と読む。

○牧原倖(ガンパレードオーケストラ 緑の章)
 輝春の双子の兄。読書が趣味という落ち着いた性格だが、戦闘時には
 長距離狙撃銃を用いて戦う戦闘班を務める。金が掛からない進学として
 軍に入隊し、犬が好きという事で竜騎兵となった。パートナーの雷電は
 兄妹共通でブラック。

○牧原輝春(ガンパレードオーケストラ 緑の章)
 倖の双子の妹。クールな性格で、自称「女と恋愛がキライ」男性とも一線を越えて
 付き合う事はないが、実はブラコン。

○クイーン(ガンパレードオーケストラ 緑の章)
 金城美姫のパートナーの雷電。

○コガ(ガンパレードオーケストラ 緑の章)
 結城火焔のパートナーの雷電。狐タイプ。

○バルト(ガンパレードオーケストラ 緑の章)
 紅・エステル・ヴァラのパートナーの雷電。狼タイプ。竜騎兵の中では
 最も勇敢で忠実。

○ブラック(ガンパレードオーケストラ 緑の章)
 牧原兄妹共通のパートナーの雷電。甘えん坊な性格で身長も高く
 筋肉もついているが、闘争本能に欠けている為に戦闘に向いていない。

244ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/01/12(月) 00:56:40
≪反逆者、魔法騎士(マジックナイト)!?≫

『獣戦士ガルキーバ』の世界エターナリアを救い、
今度は『魔法騎士レイアース』の世界セフィーロへと
やってディケイド一行。
門矢士の今回の服装は、東京タワーの警備員である。

セフィーロではエメロード姫亡き後の新国王に即位したフェリオ王子によって、
軍備増強令が出され、国民は重い高額の税に苦しめられていた。
導師クレフや創師プレセア(実はその妹シェラ)も、新王フェリオの不興を買って
閉門蟄居に追い込まれ失脚同然の状態となり、代わってあの魔界同盟のゲマが
セフィーロの新宰相の座に収まっていた。フェリオは増強した軍備を用いて
隣国のオートザム、チゼータ、ファーレンの三国に攻め込む魂胆らしい。
即位当初は姉の意思を継いで善政を敷き、国民からも慕われていたフェリオが
なぜ突如として豹変したのか!?

実はこのフェリオは真っ赤な偽物。本物のフェリオはどこかに幽閉され、
代わって魔界同盟のボストロールが偽のフェリオに化けて成り済ましているらしい。

ゲマ「フフフッ…この"ラーの鏡"が我々の手元にある限り、
 偽物の正体が見破られる心配はありません」

セフィーロを乗っ取った魔界同盟の目的、
それはズバリ、悪の女王デボネアの復活である!
セフィーロの危機に再び召喚される、
獅堂光、龍咲海、鳳凰寺風の三人の魔法騎士(マジックナイト)。
しかし彼女たちは偽フェリオの罠にはまり、反逆者の濡れ衣を着せられて
追われる身となってしまった。

果たして仮面ライダーディケイドは、魔法騎士(マジックナイト)たちと協力して、
異世界セフィーロを危機から救う事はできるのか!?

245ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2015/01/18(日) 00:03:30
※これはあくまでネタだけです。本投稿の予定はございません。

≪土曜ワイド劇場 江戸川乱歩の美女シリーズ
時を刻む美女 江戸川乱歩の「青銅の魔人」≫

夜の銀座に現れた青銅色の怪人。顔は金属でできた気味の悪い仮面で、
その三日月型の口からはギリギリと歯車の音が聞こえてくる。

時計店から沢山の時計を盗んで追いかけられると、四つん這いになって走り、
角を曲がったかと思うと消えてしまう。この怪人はすぐに世間の話題をさらい、
「青銅の魔人」と呼ばれた。

青銅の魔人は時計を集めているらしく、狙われたのは旋風寺財閥が所有する「皇帝の夜光時計」。
届けられる予告状。それは恐るべき殺人の予告状でもあった。
衆人環視の中で「皇帝の夜光時計」を盗んだ青銅の魔人は、
追い詰められて煙突に登るが、煙突の上から落ちてきたのは機械がぎっしり入った金属でできた胴体。
青銅の魔人とは機械人間で、煙突から落ちて死んでしまったのか?

旋風寺舞人の妻・サリーは煙突騒ぎの間に何者かに誘拐されて、
気が付くと青銅の魔人の隠れ家に監禁されていた。
そこには元国鉄総裁の孫娘・小海はるかも同じく監禁されていた。
同僚のはるかを助け出すべく、東京中央鉄道公安室第四警戒班に所属する
高山直人、桜井あおい、岩泉翔の三人は、名探偵・明智小五郎に協力を申し出る。
一方、家宝「皇帝の夜光時計」を盗まれ、愛妻までさらわれた旋風寺家では、
さらに当主の舞人までもが行方不明となってしまう。
やがて起こる不可解な連続殺人。国鉄と私鉄との間の熾烈な競争にまつわる愛と欲望の渦。

明智小五郎はさらわれた人々を助け出し、事件を解決できるのか、そして青銅の魔人の正体は…!?

裕次郎「この事件の真犯人はお前じゃな!?」
真犯人「貴様ッ、本物の旋風寺裕次郎ではないな!
 いったいお前は誰なんだ!?」
裕次郎「フッフッフッフッ…!」

舞人の祖父である旋風寺コンツェルン現会長・裕次郎が
いつものBGMと共にベリベリッと変装のマスクを剥がすと、
中から現れた素顔はまさしく、
名優・天知茂演じる名探偵の中の名探偵・明智小五郎だ!!




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