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ネ申記事書き起こしスレ

249有楽町:2007/12/25(火) 16:39:39
穏やかで、慎ましく、健全な日々というのはひとつの奇跡だ。凪と時化を繰り返す海原の上で、沈むことなく溺れることなくぷかぷかと浮かびつづけることは可能なのだろうか。はたして、全ての生き物は自分の「分」をわきまえているのであろうか。自分の生存と尊厳をおびやかす天敵のいない生物はいるのだろうか。もしいるのだとすれば、それはどのような心理状態なのだろうか。それは状態として正解なのだろうか。
欲というのはいわば「欠落の感情」だ。それを埋めようとするエネルギーのことだ。それがあるから動くのだけれども、それが不安定な状態を産むことは間違いないことだろう。だがその欠落の感情をなくす、というよりも欠落を欠落として捕らえないという主義、は安定を本当に生むのだろうか。足るを知るということは、そういうことなのか。しかし内的な動きはそれで抑えられたとしても、外部からの侵入に対してはそれだけでは対抗できないのだ。やはり必然的にそれらから自己を防衛するために動かなくてはいけない。結局のところ、どうあがいても不安定な状態からは脱することができないのだ。
というところで、宇宙に目を向けると、それもそのはずなのではないかという気がしてくる。ビッグバン理論だかなんだかによれば、無から大爆発が起き、その後宇宙は膨張し続けているのだという。全ての生き物を包む容器自体が変動と不安定のさなかにあるなかで、その中の一分子が安定することなどはなはだ滑稽な願望なのだろうか。
風船が言葉で飽和していく。けれどそれがなんら意味をもたないヒマつぶしでしかないことを私は知っているのだ。と、覚めてみたところでしかしその覚めた態度というのももうありふれていて嫌だな、と一周回ってもういちど「動いて」みようかと考えるのだ。凪を目指して。しかしながら、旅というのはどこかの町に辿り着くことを言うのではなく、そのどこかの町へ辿り着こうとする道中のことを言うのだ。その道中にこそ楽しみは有るのだろう。ゆえに、このままでいいのだ。このままでいいというのは「このままではいけない」と思う現在の不安心理を肯定しているという意味だ。要するに、わけがわからない。しかし、わけがわからない連中の大集合が宇宙なのだ。なんだその結論は。言葉遊びだこんなものは。しかし、しかし、だが、つまり、だから・・・。
無限の荒野に、接続詞だけが降り積もる。
そして今日も僕は、飢えている。


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