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【シン】出会ってしまったら【ミーア】

1名無しさんDESTINY:2007/11/08(木) 02:55:36
【シン】出会ってしまったら【ミーア】スレの避難所です。

2名無しさんDESTINY:2007/11/08(木) 03:04:17
即落ち回避

3名無しさんDESTINY:2007/11/08(木) 05:21:18
PHASE01―邂逅―
#01

「………わざわざ済まないね?シン・アスカ君」
「い…いえ、俺…じゃなくて自分に何か?」

 俺はシン・アスカ。今をときめくザフトのエースパイロットだ。 ミネルバに配属される事になって、色々と手続きや準備をしている矢先に、プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルに呼び出された。それも、どういう訳か俺一人で来い…と。

 そして、議長の部屋に来るなり俺は議長と、その隣にちょこんと座るラクス・クラインと対面する事となった。

「えーと…ラクス様がミネルバの補給先の基地でライブをするから、そのラクス様の護衛を自分がやれ…という事ですか?」

「あぁ、その通りだ。」

「何故自分なんです?自分なんかより優秀な人材なんて、腐る程居ますけど…。」

 そう、何故俺にそんな話を振るのか理解出来ない。ラクス・クラインは要人なんてレベルじゃないだろうに…ひょっとしてこれはドッキリなのか?

「レイ、居るんだろ?これは新手のドッキリなんだろ?
 議長やラクス様までグルになってのドッキリとは…」

「シン、とりあえず落ち着きたまえ…。私は、本気で君にこの話をしている。」

「それなら…何故自分なんです?」

「それはだね…ラクスが決めたからだよ。」

「はい?」

 ますます訳が分からん。ラクス様が俺を?何故だ?
 俺の視線に耐え切れなかったのか、さっきまでずっと大人しくしていたラクス様が口を開く。

「えーと…ほ、ほら?あなたが優秀なパイロットだって聞いてたから…」

「優秀なパイロット…ですか?
 それなら、同期のレイ・ザ・バレルの方が遥かに優秀ですよ?」

 そう、俺を優秀だと言うなら、その上のレイはどうなる?
 普通に考えて、護衛にするならレイだろう。ミーハーなルナはもっての他だが…誤射るしな。

「兎に角、これは命令だから受けてもらうよ。シン」

「……横暴ですよ…議長。」

 どうやら、このワカメはどうしても俺に受けさせたいみたいだ。どうにも納得いかないが、受けるしか無さそうだ。

4名無しさんDESTINY:2007/11/09(金) 04:26:39
>>3
#2


「分かりました。命令とあらば…」

「そうか…。引き受けてくれるか……」

 いや、アンタが半ば強制で引き受けさせたんじゃないか!!
 なんてツッコミを入れる訳にも…いかないよな、やっぱ。
 ふとラクス様に視線を移すと、「ホッ」と胸を撫で下ろしている。

「さて、話もまとまったところで…だ。君には、もう一つ伝えておかねばならない事が有ってね?」

「……?伝えなければならない事?なんです?それ。」

「彼女は“ラクス・クラインではない”んだよ。」

 …………はい?

「議……議長…!!!?」

 突然のカミングアウトに、流石のラクス様(?)も度肝を抜かれた様だ。
 わたわたと取り繕うとした様だが、流石に諦めたらしく、溜め息混じりに肩を落とす。

「議長…どういう事ですか?ラクス様じゃないって…」

「彼女の名はミーア・キャンベル…二年前のヤキン・ドゥーエ戦を境に突然姿を消したラクス・クラインの替え玉として、私が仕立てた。」

「何故です?議長程の力が有れば、人一人…それも、ラクス・クラインを捜す事…。」

「………しかし見つからない。この二年間の間だ。
 故に、私は彼女を…と、こういう訳だよ。全く…我ながら小賢しい事を…。
 兎に角、ラクスが見つかる迄の間だ。頼むよ、シン・アスカ君?」

 自嘲気味に笑い、議長はそれだけ言うと立ち上がった。

「ハッ!!了解しました。」

 俺も一足遅れ立ち上がり、敬礼した。

「さて、後は若い者同士つもる話も有るだろう。」

「お見合いじゃないんですから………。」

 議長って、何か話してると疲れる人だな…。
 とりあえず、俺とラクス様…いや、ミーア様?は、議長の部屋を後にした。

5名無しさんDESTINY:2007/11/09(金) 11:49:21
GJ!
のっけからミーアをカミングアウトするというのも面白いですね。

6名無しさんDESTINY:2007/11/09(金) 14:03:47
スレが立てられない。2chで新スレ立てるなら誰かお願い。

7名無しさんDESTINY:2007/11/09(金) 21:06:38
クソ

8名無しさんDESTINY:2007/11/09(金) 22:19:13
いきなり埋め荒らしにスレ潰されて職人・住人の離散が起きているのかな。
スレの住人で見てる人いたらレスしてくれ。

9名無しさんDESTINY:2007/11/10(土) 02:00:02
避難所あるの知らなかった

10名無しさんDESTINY:2007/11/10(土) 04:20:50
>>4
#3


 俺とラクス様(?)は、長い廊下を歩いている。もう夜中を過ぎている為か、人通りは全くない。
 話長過ぎだよ議長。

「あー………緊張したぁー…」

「あら、あなたも?」

 ラクス様…いや、ミーア様?どっちで呼べば良いんだ?

「あ、はい…ラクス様もですか?」

 そう言うと、彼女(今のところはこれで行こう!!)は笑いながら、

「二人きりの時はミーアって呼んで。それと、“様”は別にいらないわよ。
 なーんか堅っ苦しくて、あんまりいい気しないのよね。」

「わかりまし―――」

 そう答えようとすると、急に不機嫌そうに頬を膨らませ、

「もう、敬語も禁止。」

 唇を尖らせてそれだけ言うと、俺の先を歩き始めた。
 なんて言うか……よく分からない娘だな…。コロコロ表情変わるし…。

「はいはい、わかったよ。ミーア…これで良いのか?」

 そう言うと、此方に振り向き

「そう、それで良いの♪
 よろしくね。シン。」

 そう言うと、手を差し述べて来る。握手か?
 それに、また笑顔に戻ってる…。俺より歳上…だよな?笑うと、まだあどけない顔だけど。
 まぁ…とりあえず、

「あぁ、此方こそ。」

 ミーアと握手を交わすと、

「そういえば…もう、こんな時間なのに大丈夫なのか?」

「……ああぁぁぁ!!!?
 明日早いんだった…。」

「おいおい…まぁ、送ってくよ。
 家は何処だ?」

 議長…こんな迂濶な娘がラクス・クラインの代理で大丈夫なんでしょうか?
 俺は、激しく不安です。

11名無しさんDESTINY:2007/11/10(土) 04:29:54
>>5
ありがとうございますm(__)m
ただ単に、正体隠しておくのが面d(ry


>>6
俺は無理っぽいです。


>>8
一応住人です。
埋められちゃいましたねorz


>>9
ヨコソデス

12名無しさんDESTINY:2007/11/11(日) 09:27:17
GJです

13名無しさんDESTINY:2007/11/11(日) 15:11:02
>>10
#4


 二人で暗い夜道を歩いている。電灯が有るから真っ暗という訳でもないが、それでも薄暗い。
 因みにミーアは、帽子とサングラスとマスクという滅茶苦茶怪しい装備に、ロングコートを羽織っている。
 頼むから誰も通るんじゃないぞ?

「私の家…?」
「あぁ、ミーアの家だよ。何処に在るんだ?」

 それを聞くと、表情が見る見る曇っていく。一体、どうしたっていうんだ?

「どうしたんだよ?」
「あそこには…帰りたくない」
「いや、何でだよ?自分の家だろう?」
「泊・め・て♪」
「な!?…なに馬鹿な事言ってるんだよ!!駄目に決まってるだろ!!!!」

 ニヤニヤと、非常に嫌な笑顔を浮かべ

「あれ?シンは何を想像してたの♪」
「う…うるさいな。ほら、家は何処だよ。」
「こ〇ん星♪」
「生まれて初めて女の子に手を挙げそうになったぞ?」
「もう…分かったわよ。」

 あくまで嫌そうに答え、トボトボと歩き出す。
 暫くすると、ラスボスでも棲んでそうな馬鹿でかい建物にたどり着いた。

「でっか……何だコレ?」
「此処が私の家よ…。独りで住むには大き過ぎるわ。」

 何処か哀しそうに、建物(マンション)を見上げ。
 急に何か思い付いたかの様に俺の手を引っ張る。

「ちょ…!?…ミーア…何のつもりだよ!!!?」
「シンの家に泊まっちゃ駄目なら、シンが私の家に泊まっちゃえば良いじゃない♪」
「待てぇぇぇぇ!!その理論は間違ってるから!!年頃の女の子が、野郎なんかを泊めちゃ駄目だから!!!!」

 しかし、その細い腕からは想像もつかない程のパワーで俺を引っ張って行くミーア。
 女の子に…腕力で負けた俺は一体………orz

14名無しさんDESTINY:2007/11/11(日) 20:49:51
>>13
#5


「結局連れてかれたな…。」

 マンションの最上階…それも、窓から下を見ると街並みが模型みたいに見える程高い。
 内装は、やたらめったらピンクの物ばっかりだ。テレビ、テーブル、スリッパから食器類までだ。お世辞にも良い趣味だとは言えないな。
 というか、ミーアは何処に行ったんだ?さっき「ちょっと待ってて♪」なんて言ってたけど…

「それにしても…何か落ち着かない部屋だな…。」

 確かに、一人でこんな広い部屋っていうのもな…。
 ソファーに腰掛け、携帯を取り出す。ディスプレイに映し出されたのはマユ。

「……マユ………」
「誰?その娘?」
「うおわぁぁぁぁっ!?い、いきなり後ろから現れるな!!」

 キョトンとした表情のミーアが、ディスプレイを見つめている。手には食器を持っている。

「だって、さっきから呼んでるのに返事が無いんだもの。
 それで、誰なのよ♪恋人って事は無さそうだけど♪」
「……俺の…妹だよ…。二年前に死んだ…。」

 そう、俺の妹マユは…二年前のオノゴロ島での戦いに巻き込まれて死んだ。父さんや母さんと共に…。

「あ…ごめん…。」
「いや、気にしないでくれ。ミーアは別に悪くないよ。
 それで、さっきから良い匂いがするんだけど?」
「シンはまだご飯食べてなかったでしょ?だから、ちょっと作って来たの♪」

 嬉しそうにピンクの食器を並べていく。
 その中には、料理がこれでもかという程盛られている。
 量多いな…。

「俺よりもミーアは大丈夫なのか?明日早いって…」
「あ、別に仕事とかじゃなくて買い物行きたかっただけだから♪」

 なんだ、心配して損したよ。
 とりあえず、俺はミーアの料理をたいらげる事にした。

15名無しさんDESTINY:2007/11/12(月) 22:31:29
>>14
#6


 翌日、結局俺はミーアの家のソファーで寝た。ソファーでなんて、寝るもんじゃないな。
 身体のあちこちが痛む…。
 ともあれ、俺は今日も軍に行かなきゃならない訳で、いつまでも居る訳にはいかない。
 そんな訳で、今ミネルバの中に居る。ついでに眠い。

「シン…どうした?顔色が余り良くない様だが?」
「なぁに?まーたシンは夜更かししてたの?懲りないわね」

 「大丈夫か?」と気遣ってくれるレイに、ルナの小言。いつも通りの日常…。まるで、昨日の事が夢みたいだ。

「違うっての…。そうだな、さしずめ嵐にでも遭ったんだよ。昨日の俺は。」

 二人は顔を見合わせ、頭に疑問符を浮かべている。

「何だか知らんが大変だったな…シン。とりあえず、俺はこれから議長の元に行くが…お前はどうする?」
「少し休ませてくれ…本当に疲れたんだ。」
「そうか…まぁ、しっかり休めよ?ミネルバが出航したら、休む暇など無いからな。」
「そうよ、シン。自己管理くらいしっかりしなさいよ。」

 お前に言われたくねぇよ!!
 しかし、今の俺には言い返す気力すら無い…。
 二人が退室した後、俺はブリッジに向かった。

「よう、メイリン。ついでにアーサー」
「僕はついでか…orz」
「どうしたの?シン。何か顔色悪いけど…。」
「実は……――――」

 その瞬間、轟音が鳴り響く。
 そして、黒煙が立ち上ぼる。場所は六番ハンガー。

「っ……!?何だ!!!?」
「ろ…六番ハンガーの方で、新型…カオス、アビス、ガイアが強奪されたみたいです!!!!」
「何だって!!!?くそっ…メイリン!!インパルスは出せるか!!」
「は…はい!!」

 コアスプレンダーに乗り込み、OSを起動させる。

「コアスプレンダー!!シン・アスカ…行きます!!!!」

16名無しさんDESTINY:2007/11/13(火) 20:30:13
>>15
#7


 コアスプレンダー、チェストフライヤー、レッグフライヤー、ソードシルエットが合体し、装甲が紅に染まる…。背負った対艦刀を引き抜き、舞い降りる。
 俺のMS、インパルス。

『くっ…!?新型がもう一機居やがっただと!!!?』

『話と違うじゃねぇかよ!?ネオの奴……!!』

 しまったな…ちょっと目を引き過ぎたなこりゃ…とてもじゃないが、新型を三体同時に相手をするのは無理だ。
 それに、俺の後ろには片腕のザクウォーリアが居る。中に乗っているのは誰だか分からないが、見捨てる事は出来ない。
 兎に角、状況は不利だ。ソードシルエットの装備は元々、対MS用の装備でないし、何より俺はインパルスに乗ってからの日は浅い…本来の性能を発揮するなんて、とてもじゃないが難しい。
 しかし、敵も考える暇はくれない様だ。ガイアが四足獣型に変形し、俺に一目散に飛び掛かって来る………!!

『はああぁぁぁぁぁあ!!!!』
「くそっ…!!また戦争がしたいのかよ!!!!アンタ達はッ!!!!」

 エクスカリバーで真横に薙払う様に一閃を放つが、此方の得物の振りが大きすぎたのか、易々と避けられる。しかし、相手との距離を離す事には成功した。
 すかさずフラッシュエッジで追撃を狙い、投げつける。だが、これも若干かすめただけで、体制を崩すには至らない。

「ハッ…!!いきなりピンチかよ…くそったれ…!!!!」

 こうして、インパルスでの初の実戦を迎える事になった。


PHASE01―fin

17名無しさんDESTINY:2007/11/13(火) 20:34:29
とりあえず、これでPHASE01は終わりです

やっぱり自分には、文章力がまだまだ必要ですねⅢorz

何か、シンや他みんなのキャラが違う気も…もしおかしな点が有った場合は、御手柔らかにお願いしますm(__)m

18名無しさんDESTINY:2007/11/13(火) 23:26:15
age

19名無しさんDESTINY:2007/11/14(水) 21:54:47
>>16
PHASE02―強奪―


 相変わらずガイアが俺の周りを飛び回る。薙払いたいのはやまやまだが、エクスカリバーが直撃させるのはまず無理だ。
 仕方なくビームライフルを引き抜き、三射放つ。すると、運良く脚をかすむる。

『くうっ……!?』

「そこだッ!!!!!!」

 バランスを崩したガイアに、エネルギー切れのビームライフルを投げつける。
 そして、次に目に入ったのはカオス。アビスはザクウォーリアが引き付けてくれているから、まだ安心出来る。

『調子に乗るなよ!!新型!!!!』

 カオスの脚に着いたビームクローに、左肩のアーマーを跳ね飛ばされる。

「………っ…ぐっ!?やられる訳にはいかないんだよ!!!!」

 エクスカリバーをもう一本引き抜き、思いっきり投げ付けた。目眩ましにはなるだろ。
 そして、この状況でどうやって三機を相手にしようか…それを考えた時、急に三機の様子がおかしくなった。

「なんだ…?…まさか!?」

 一気に飛翔し、視界から消えようとしている。つまり、逃げる気だ。

「逃がすかよ!!メイリン、チェストフライヤー。それと、フォースシルエットだ!!!!」
『は、はい!!チェストフライヤー、フォースシルエット…射出します!!』

 ダメージを受けた上半身と、ソードシルエットを破棄して、新たな上半身…そして、フォースシルエットを装着する。
 フォースシルエットは高機動凡用型の装備で、ソードの様に高い格闘能力こそ無いが、それを補う機動力は有る。それに、飛行能力…これが一番大きい。
 俺が飛び経とうとすると、ザクウォーリアも着いて来ようとしていたが、この状況だと足手まとい以外の何でも無い。

「アンタはそこに居ろ!!奴等は俺が追い掛ける!!!!」

20名無しさんDESTINY:2007/11/15(木) 08:45:31
避難所見つけた・・・
新作書いてる人GJです!

21名無しさんDESTINY:2007/11/15(木) 21:02:54
>>19
#2


「あそこか!!」

 外壁に、大きな穴が開いている。おそらく、奴等の脱出経路は此処だろう。
 追いかけようとした俺に通信が入る。

『待て、シン!!追撃の許可はまだ出ていない。』

 頭に血が登った俺をたしなめる様な声。レイだ。

「レイ…でも!!今行かなきゃ逃げられるだろ!!」
『落ち着け、無闇に飛び出すのは危険だと言っているんだ。敵がインパルスを狙う可能性だって、十分にあるんだからな?』
「ゔ………!?……わ、分かったよ。指示を待つよ。」

 と、数分経った後に議長からの通信が入る。

『シン、私だ。』
「議…議長っ!!!?」
『三機を奪われた件は、いかんともしがたい事だ…。しかし、我々は放っておく事は出来ない。
 ついては…ミネルバ隊には逃げた三機を追ってほしい。』
「…あれ?そうなるとミー…じゃなくてラクス様はどうすれば良いんですか?」
『安心したまえ。既にミネルバに乗せているからね。
 私も乗るがね。君がラクスに手を出さない様―――』
「誰が出すかぁぁぁぁ!!!!」

 ハッ!?つい勢いで通信を切ってしまった。ヤベッどうしよう?

『シン…どうしたんだ?議長がお前に「冗談だ」と伝えておいてくれと言っていたが?』
「気にするな。俺は気にしない。」
『俺の台詞だ…それは。』

 まぁ、さっき議長に言われた事をレイにも伝える。

『成る程な…。すぐにミネルバは追い付いて来る…か。追うか?シン。』
「当たり前だ…。逃してたまるか…。」

 とりあえず俺とレイは、逃げた三機の反応を追って行く事にした。

22名無しさんDESTINY:2007/11/15(木) 21:06:25
読み返すと誤字多いな俺orz
誤字については、脳内変換での対処をお願いしますm(__)m


>>20
ありがとうございます。
ちまちまペースですが、頑張って更新していきたいと思います。

23名無しさんDESTINY:2007/11/16(金) 21:56:33
>>21
#3


「………。おかしいな…此処の辺りに反応が出てたのに。」

 プラントからかれこれ十分以上進んで来たが、突如三機の反応が消えた。俺とレイはその宙域を探索したが、見つかる気配はまるで無い。

「おかしいな…いきなりレーダーに映らなくなるなんて…。ミラージュコロイドでも使ってる…訳は無いよな…。」
『無駄口を叩くな。そんな暇があるなら真面目に探せ。』
「はいはい分かった。分かりましたよ。」

 刹那、レーダーに一機反応する。コレは…?MSじゃない。

『シン、敵が近付いているぞ?
 油断するなよ?この反応は…MAだな…』
「分かってるよ。……それに」
『あぁ、不味い餌に付き合う必要は無い。さっさと片付けて行くぞ。』

 そして、MAが姿を現す。そいつは、連合のメビウス0に似た姿のMAだ。一応、アカデミーのシミュレータでは戦った事が有る。
 確か、オールレンジ攻撃を得意としたMAだったな。

『不味い餌…ね?言ってくれるじゃないの。ザフトのエース君?』
「通信して来た?何のつもりだ?」
『なぁに、ほんのご挨拶ってやつさ!!』

 警報が鳴り、背後からエネルギー反応が感知される。すかさず回避した。
 その後、一筋の光熱波がインパルスの脚をかすめる。

「チッ………!?」
『ボーっとするな!!動かなければただの的だ!!!!』

 レイのザクがMAに向かってミサイルを放つ。しかし、MAは易々と回避して俺とレイを的確に狙い射って来る。

「コイツ……ッ!?強い!!!?」
『厄介な奴だ……!!』

24名無しさんDESTINY:2007/11/17(土) 11:24:42
GJです!

25名無しさんDESTINY:2007/11/17(土) 15:48:46
GJ!!!

26名無しさんDESTINY:2007/11/17(土) 21:29:04
>>23
#4


「くそっ!!シミュレータの奴なんか比べ物にならない!!!!」
『あぁ、的確にこちらの死角を突いた攻撃…そして、こちらの攻撃を全て紙一重で回避…。
 ぐっ………!?』
「レイ!!大丈夫か!!!?」

 ザクの左腕がビームで斬り落とされる。俺のインパルスも、既に右足、左翼が無い。
 ヤバい…!!こんな……!!

「しまった……!!!?」

 一機のガンバレルが、インパルスのコクピットを狙っている。死ぬ…のか…?

『もう終わりかい?それじゃ、止めを―――』

 だが、そのガンバレルを極太の光熱波が貫く。レーダーに反応しない辺り、超長距離からの狙撃。

『ほう?』
『何やってんのよ二人共?だらしないわねぇ。』

 コクピットのモニタに見知った顔が映る。

「ルナか?」
『二人共帰投しないで…特にレイ?あなたまでシンと一緒になって何やってんのよ。』
「どういう意味だ!!」
『そういう意味よ。』

 俺とルナのやり取りを見て、溜め息をついたレイが。

『お前達……何をゴチャゴチャ話している。敵はまだ居るんだからな?』

 とは言っても、流石に三対一では分が悪いと思ったのか、相手は急に背を向ける。

『そろそろ時間…か。じゃあな。ザフトのエース君?』
「待てッ!!」

 追い掛け様とする…が、急に高エネルギー反応が感知される。そして、僅かに目の前の風景が揺れる。

「嘘だ…ミラージュ……コロイド……?」
『戦艦だとッ!?』
『シン!レイ!!すぐにそこを離脱して!!!!』

27名無しさんDESTINY:2007/11/18(日) 15:44:48
>>26
#5


『シン!此処は危険だ!!
 すぐに離脱するぞ!!』
「あ…あぁ。」

 何で…ミラージュコロイドを使っているんだ?今は禁止された技術だぞ?それにアレ…連合の戦艦だ。
 腹立たしいが、今の装備と状況では手も足も出ないだろう。
 俺達は全速力で、ミネルバの方向へと逃げる事にした。
 きっと…あの三機もあの戦艦の中に有るに違いない。覚えてろ…いずれケリは着けてやる。


「お疲れ様。シン、レイ。」
「あぁ、サンキューな。あの時ルナが居なかったらヤバかったよ。」

 ミネルバに帰投した俺達。
 MSドックで、インパルスとザクの修理状況を見ていた。多分、少し時間が掛かるだろう。
 そして、さっき俺と共に戦ったザクウォーリア。

「ん?あのザクウォーリアも回収されたのか?」
「そうみたいなのよ。何でも、オーブのアスハ代表とお付きの人が乗ってたみたいで。」
「……アスハ…?」

 かつて、俺の家族はオーブに…いや、アスハに殺された。何でそんな奴が乗ってるんだ!!
 と、沸々と沸き上がる怒りを必死に抑えようとしていると、

「シンー♪やっと見つけましたわ♪」
「ミ……じゃなくてラクス様!?何しに来たんだ…じゃなくて何かご用ですか?」
「シンの帰りがあまりにも遅かったもので…心配していたのよ。」

 苦笑いしか出ない俺に抱き着き、輝く瞳で俺を見つめる。
 ルナは、突然のラクス登場に絶句している。ミーア、今のうちに逃げておけよ?ルナに捕まるとロクな目に遭わないぞ?
 唐突に口論が聞こえてくる。視線を送ると、議長と…アレはアスハか?口論というよりは、アスハが一方的に何か言っている。

「何アレ?」

 顔をしかめ、ルナが嫌悪するかの様にぼやく。因みに、俺も再度怒りが沸いて来た。

28名無しさんDESTINY:2007/11/20(火) 02:44:04
>>27
#6


 俺の怒りは、最早頂点に達していた。

「流石…綺麗事はアスハの御家芸だな!!!!」

 全員がギョッとした表情で俺に視線を送る。レイが俺に駆け寄って来て、

「シン!!お前………」

「ふんっ…」

 これ以上、アスハの顔を見るのが嫌になり、俺はMSハンガーを出ようとした。その時、ミーアに耳を引っ張られて無理矢理外に連れて行かれた。

「いててて!?な…なにすんだよいきなり!!」

 ミーアが半眼で俺を睨み、口を開く。

「シン…あなた、私の護衛になったのよ?分からない訳じゃないわよね?」

「あぁ、分かってるさ。」

「分かってないでしょ!!あなた、私の護衛って言う事はね?あなたがさっきみたいな事を言うと、私や議長までそんな風に考えてると思われるのよ?
 これ、どういう意味か分からない?」

 そこで、クールダウンした俺の頭脳が冷静に考える。

「あ………。」

 冷静になってみれば、向こうに非があったとしても、さっきの一件で俺の非になったんだ。

「分かった?アスハ代表と何があったのかは知らないけれど、さっきのあなたの態度はいただけないわ。」

「わ…悪かったよ…。ごめん。」

 説教モードからノーマルモードの顔に戻ったミーアが、ニヤリと笑い、

「謝るのは私にじゃないでしょ?シン。」

「それだけはマジで勘弁してくれよ…いっそ、殺された方がマシにさえ思える。」

「駄ー目♪自分で悪いと思ったなら、しっかり謝らないといけないわ。
 ほら、私も一緒に行ってあげるから。」

 細い腕からは想像もつかない程の馬鹿力で、俺を引っ張って行くミーア。

「待って!!耳千切れる!!!!痛いからマジでやめてくれ!!!!」

29名無しさんDESTINY:2007/11/20(火) 18:47:23
GJ!!
完璧尻に敷かれてるw

30名無しさんDESTINY:2007/11/20(火) 20:37:58
GJ!!

31名無しさんDESTINY:2007/11/21(水) 03:00:05
>>28
#7


「先程は失礼しました…。アスハ代表。
 ほら、シンもちゃんと頭を下げなさい。」
「分かったから。ちゃんと下げるからやめろよ。」

 ミーアに無理矢理連れて来られたアスハの部屋で、俺は頭を下げている。何をやっているんだろうか?俺は…。

「いえ、気にしないで下さい。事の発端はカガリが悪いんだ。頭を上げて下さい。」

 アスハの護衛…たしか、アレックス・ディノとか言っただろうか?そいつが苦笑いしながら俺達にそう言い、アスハに視線を移し…。

「カガリが悪いんだからな?」
「う…わ、悪かったな!!まぁ、確かに私の態度も良くなかったみたいだ。すまん。」
「これで一件落着ですわ♪」

 納得いかねぇ…。まぁ、もう終わった事だし…ウダウダぬかすのも馬鹿馬鹿しい。俺とミーアが部屋を出ようとしたその時、

「失礼かもしれないが…君、ラクスじゃないだろう?」
「いきなり何を言い出すんだよ。アンタは。この人は…」

 そう言い掛けた俺を遮る様に、ミーアが、

「はい、私はラクス・クラインではありません。」
「ちょっ!?ラクス様!!!?」
「大丈夫よ、シン。だって、この人アスラン・ザラだもの。
 そうでしょ?アスラン。」
「え?ア…アスラン・ザラって…あのヤキン・ドゥーエ戦の英雄のか!?」

 アレックス…もといアスランは、溜め息をつき、

「やっぱりバレバレか…これだと議長にもバレてるんだろうな…。まぁ、それはおいておいて、何故君がラクスの真似事を?」
「それは………」

 ミーアとアスラン、アスハが話を始める。正直、俺にはさっぱり着いて行けない為に、窓から外を眺める事にした。
 どうやら、本物のラクス・クラインは、アスハとも知り合いだったらしく、議長の偽ラクス作戦00「未来への遺産」は早速失敗していた様だ。


PHASE02―糸冬

32名無しさんDESTINY:2007/11/21(水) 22:27:26
今回もGJでした。ミーアのおかげでなんかほのぼのな雰囲気だw
正体はやっぱいきなりバレたか…w

33名無しさんDESTINY:2007/11/22(木) 03:11:27
>>31
PHASE03―ミネルバ隊―


 ハーイ♪勇敢なるザフト兵の皆さーん♪ラクス・クラインでーす♪

「何してんだ?ミーア。」
「ほら、議長も仰ってたじゃない?補給先の基地でライブをやるって。その時の練習してたのよ。」
「ふーん?何だか知らないけど、大変そうだな?」

 今、私達はミネルバの食堂で意味も無く時間を潰している。連合の戦艦が見つからなくて、出撃は無いみたい。
 相変わらず興味無さそうにシンが頬杖をつきながら私の話を聞いている。でも、もう少し興味持ってくれても良いんじゃない?
 あ、あくびした。

「シンって音楽とか聴いたりするの?」
「何だよいきなり?まぁ、これといって聴いたりはしてないけど…どうかしたのか?」

 はいー話題終了。

「趣味とか無いの?」
「趣味…かぁ。そうだな、うーん………シミュレータは趣味っていうより訓練だし…。特に無いかもしんないな。」

 はいー話題終了。

「シンに聞いても無駄ですよ?ラクス様。」
「あら、ルナマリアさん。」

 ルナマリアさんが呆れた顔でシンを見ながら、

「シンってばアカデミーに居た頃からこんな感じで…“話題殺しのシン”なんてあだ名つけられてたくらいなんですよ。」
「何だよルナ。人をつまらない奴みたいに言うなよな。」

 流石にムッと来た様で、

「ルナだって俺の事言えないだろ?アカデミーに居た頃、隣のクラスの奴がアホ毛のミーハーのスペシャル様なんて言ってたぞ?
 プライバシー保護の為、名前は伏せておく。」
「いや、何よそのスペシャル様っていうのは。ていうかそれ明らかに言ったのシンでしょ?」
「俺じゃないから。な?レイ」
「いきなり振るな。それと、俺まで巻き込むな。」

 まぁ、何て言うか…はたから見たら仲良し三人組よね?これ
 いつの間にやら私は蚊帳の外にされてるし。

「そうよ、レイ。シンに今こそバシッと言ってやりなさい。」
「だから俺を巻き込むな。」

34名無しさんDESTINY:2007/11/22(木) 03:17:40
GJを下さった皆様
ありがとうございますm(__)m


本編は見てないのでキャラが合ってるかが不安ですorz
もし、「これは違くない?」とかありましたら、お願いします

35名無しさんDESTINY:2007/11/23(金) 23:44:48
>>33
#2


 うーん……暫くは三人共取り込み中だし、方っておきましょ。
 「触らぬ神に祟り無し。」なんて言うものね。食堂を出ようとすると、見覚えのある顔が…確か、メイリンさんだったかしら?

「あ…ら、ラクス様。」
「ごきげんよう。メイリンさん。」
「あっ…こ、こんにちは。今日も大変良い天気ですね?」
「宇宙では天気は無のではありませんか?」
「あぁ…!?す…すみません!!」

 どうやらすっかり緊張しちゃってるみたい。あ、そっか…今は私、ラクス様なんだ。

「そんなに堅くなる事はありませんわ。どうか、肩の力を抜いて下さい。」
「は、はい!!あ…あの、お姉ちゃ…姉を見かけませんでしたか?」
「ルナマリアさんなら彼処にいらっしゃいますわ。」

 私の指差した先には、相変わらずシンと言い合ってるルナマリアさんが居る。レイは我関せずと言わんばかりにそっぽ向いて座っている。

「あ…居ました。ありがとうございます。ラクス様。」
「いえいえ、ルナマリアさんに何かご用だったのですか?」
「個人的な事で少し…。すみません、失礼します。」

 ペコリと頭を下げて、パタパタと走って行っちゃった。
 シンとルナマリアさんも、流石に疲れた様で、口論はもう終わっている。

「ハァ…折角の休憩なのに、何で俺はこんな疲れてんだ?」
「それは、シンが……」
「もう!!お姉ちゃん、ちょっと来てよ。」

 そんなやり取りを見守っていた私に、背後から急に、

「何してるんだ?ミー…じゃなくてラクス?」
「ふぇっ!?あ、アレックス。急に驚かさないでよ。心臓が止まるかと思ったわ。」

 アスランは笑いながら、

「それは済まなかったな?だが、君が食堂を覗き込んでいたからね。まぁ、通してくれるか?」
「今からお食事?」
「あぁ、カガリが腹を空かせててね?」

 そう言って、アスランは食堂に入って行った。

36名無しさんDESTINY:2007/11/24(土) 08:07:00
>>35
GJ!!

37名無しさんDESTINY:2007/11/24(土) 22:57:14
>>35
#3


 何だか退屈。そう思うのは不謹慎だと思うけど、シンもアスランも構ってくれないし。
 ちょっと気分転換に、自販機コーナーまで歩いて行くと、シンが渋い顔でコーヒーを飲んでいる。なんだか、「マズイけど癖になる味」みたい。私にはいまいち理解出来ないわ。
 声を掛けようとしたその時、

「シン。此処に居たのか。」

 来たのはアスラン。そっか、さっきの食堂から出てきて一時間も経ってるし、流石に食べ終わってるわね。

「何ですか?アレックスさん。」
「アスランで構わないよ。少しだけ気になる事があってね?君と話したいと思ってたんだ。」

 なになに?何の話かしら?
 ………って立ち聞きなんかしちゃ駄目よ、ミーア。私はそんな娘じゃないのよ!!

「アスハの事ですか?」
「あぁ…議長から聞いたよ。君が元々オーブの出身だっていう事も…。
 どうしてあんな事を…」

 アスランがそう言った途端に、シンの表情が険しくなる。

「どうして?決まってるじゃないですか…。俺の家族がアスハに…アイツの親父に“殺された”からだ!!!!」
「………。」
「綺麗事ばかり並べて…それで自己満足して…最後の最後にアイツ等の選んだ道のせいで!!」

 その時のシンの顔は怖かった。
 アスランは押し黙って、シンの言葉を聞いている。

「そうか…済まない…。変な事を聞いたな……。」
「別に…構いませんよ。アスランこそ、どうしてアスハの護衛なんかやってるんです?」
「………俺は、アイツを…カガリを守りたい。そう思ったからかな?
 まだまだポカも多いし、まぁ…あの通りの奴だけど…誰よりもオーブを思ってるから…今のオーブをきっと変えてくれるさ。」
「………気持ちで国は変えられませんよ。それに…俺はそんな曖昧なものなんて信じたくない。」

 そう言って紙コップを握り潰して、ゴミ箱に投げる。

「手厳しいね?君は。」
「誰だって…誰だって大事なものを失くせばそう思いますよ…。」

 シンは立ち上がって、ズカズカと歩いて行った。
 アスランは一人、苦い表情を浮かべていた。

38名無しさんDESTINY:2007/11/25(日) 18:58:49
職人さんGJです
ミネルバ3人組が好きだ!
規制も始まったし、そろそろ戻ってもいいころかな

39名無しさんDESTINY:2007/11/25(日) 21:53:51
>>37
#4


「………何でしょう?」
「あ、いえ、何でもありませんわ♪」

 アスランは声掛け辛かったし、ちょっと歩き回ってたらまたもやターゲットが見つかったから良いかな?なんて♪
 でも、ちょっと視線がキツイわね。この子…。隙が無いっていうかなんて言うか。

「レイはシンの事は何かご存知でしょうか?趣味とか、好きなものとか。」

 とりあえず、ちょっと話題を振ってみる。少し考える様にして、

「シンは、自分の事はあまり話したがらないので、自分には何とも言えません。
 ですが、そうですね…いつも妹の携帯電話を持ち歩いています。」
「あの携帯…シンの妹さんの物なのですか?」
「唯一の形見…だそうです。」

 そっか、妹さんの物だったんだ。確かに、男の子が選ぶ色じゃないものね。ピンクって。

「そうですか…。あなたは普段何をなさっているのです?」
「自分ですか?自分は…報告書の作成等で自分の時間は取れないもので…、オフの日は、ミネルバのクルー達と出掛けたりはしていました。」
「クルーの方々ですか♪個性的な方々がいらして、とても賑やかそうですね♪」
「えぇ、賑やか過ぎて逆に疲れるのが二人居ますが…。」
「誰の事だよ。誰の」

 シンが素敵な笑顔を浮かべて、レイの背後に立っている。何だか殺気を感じるわ。

「お前とルナマリアだ。」
「スッパリ言うなよ!!」
「俺は嘘を吐かないのを信条に生きて行こうと思ってな。自分に嘘を吐いたらいけないだろう?」
「本当…ああ言えばこう…。」

 手をわなわなと奮わせて、シンのボルテージが段々と高まって来た…と思ったら、何かを思い出した様に、

「ったく………。
あ…そういえば、議長が血相変えてみんなを呼んでたんだ。至急ブリーフィングルームに来て欲しいってさ?
 早く行こうぜ?レイ。」
「それを早く言え。」
「うるさい。いらん話をしてるから悪いんだろ。」
「私は?」
「ラクス様も一応来て下さい。」

 という訳で、私もブリーフィングルームに行く事になった。ところで、ブリーフィングルームって何室?

40名無しさんDESTINY:2007/11/26(月) 17:45:32
GJ!!
新シャアに帰還するならスレ立てしますけど、職人さんや他の人の意見もヨロ

41名無しさんDESTINY:2007/11/26(月) 21:52:01
>>39
#5


 ミーアの解説だと、いまいち要領を得ないだろうから、此処からは俺が…。

「あー!?シンずるい!!(小声)」
「うるさい、いいから議長の話をちゃんと聴けよ。(小声)」

 議長の話によると、ユニウスセブンの軌道がずれ始め、このままだと地球に墜ちる…というものだった。
 既にジュール隊がメテオブレイカーでの破砕作業に向かっているらしいが、謎のテロリスト集団が襲撃して来て作業がなかなか進まないそうだ。
 流石にクルー達も緊張した面持ちで話を聞いている。

「………という事で、ミネルバ隊にはユニウスセブンへと向かってもらう事となった。
 だが、一つ問題も有る。グラディス艦長…頼む。」
「はい、所属不明の連合艦が、その通り道で我々を待ち受けています。ですが、回り道をしている余裕はありません。」
「つまり…突っ切るという事ですか?」
「そうなるわね。そうしないと、とてもじゃないけど間に合わないわ。」

 成る程ね、笑って出来る話じゃないな。ミーアはちんぷんかんぷんな顔をしてるが、今は無視するしかない。
 レイもルナも、既に殺気立っている。此方の準備はもう出来ている。
 が、突然アスハが立ち上がり、
「済まない、デュランダル議長。アレックスも是非参加させてくれないか?」
「議長…自分もお願いします。」
「協力してくれるかね?」
「他人事では済まないからな…」

 相変わらずアスハにはイラっと来るが、アスランも参加してくれるのは心強い。

「では、パイロット諸君。戦闘配置に着いてくれ。」
「ハッ!!」

 そして、俺達はMSハンガーへと走って行った。

「………え?」

 一人、話に置いて行かれたミーアを置いて…。

42名無しさんDESTINY:2007/11/26(月) 22:00:46
>>38
ありがとうございますm(__)m
ミーア、シン、レイ、ルナは何とか活躍させたいですね。考えながら書いてるので、どうなるかは分かりませんがw
俺個人の意見としましつは、戻ってもらき☆すけスレや女難スレみたいになるのが少し恐いですね(^_^;


>>40
ありがとうございますm(__)m
返事は>>39さんにしたものでお願いします。

43名無しさんDESTINY:2007/11/26(月) 22:01:58
ぐふぁ…誤字……Ⅲorz
しまして…ですね。

44名無しさんDESTINY:2007/11/27(火) 23:32:23
>>41
#6


 コアスプレンダーに乗って、待機していると、ミーアがパタパタと走って来た。

「ミ…ラクス様!?どうしてこんなとこに!!」

 正直、この場には全然似つかわしくない。俺の頭が混乱気味になっていると、目を伏せて、どこか悲壮感すら漂う表情を浮かべている。

「シン…お願いね?私、何も出来そうにないから…。分かってても、やっぱり辛い…。」
「………大丈夫だよ。ミネルバは俺が守るし、あんなものを地球に墜とさせるつもりもない…俺達がさせない。
 あと、こんなとこに居たら危ないだろ?もしラクス様が怪我しました…なんて言ったら、俺の首が飛ばされる。」

 実際、俺の首云々はどうでもいい。ただ単に、怪我されたりするのを見るのが嫌なだけだ。

「さ、早くブリッジに戻るんだ。議長やみんなが心配してるんじゃないか?」
「そ…そうね♪心配掛けちゃいけないわね♪
 頑張ってね?シン。」
「あぁ、任せろ。」

 そう言うと、ミーアが元来た道を戻って行く。

「ふぅ。期待大ってか?プレッシャーキツイなぁ…。」
「どうしたーシン♪愛の語らいはもう終わりか?」
「ヨウラン…とりあえず、後で新必殺技の餌食にしてやるからな?」
「すみませんでした。」

 何か最近変な目で見られてると思ったら…お前かヨウラァァァァァァァン!!!!
 変な噂ばっか流しやがって…あれ?涙が出ちゃう。…って落ち着け俺。俺はクールな男だ。

「ったく…。シン・アスカ。コアスプレンダー…行きます!!」

 今回の装備はブラストインパルス。砲撃戦に特化した装備だが、ビームランスも搭載されている為、接近戦も少しは対応出来る。
 欲を言えば、ビームサーベルが欲しいのは内緒だ。

『シン…。カオス、アビス、ガイアの三機が現れた。砲撃での支援を頼む。』
「あぁ、任せろ。」

45名無しさんDESTINY:2007/11/29(木) 04:58:05
>>44
#7


――ミネルバ艦内

『……ウ…デュランダル議長。いらっしゃいますか?』
「あぁ、私だ。状況の方はどうかね?イザーク。」

 デュランダルが、ジュール隊隊長イザーク・ジュールと通信している。

『ハッ!!状況は悪化の一途を辿っております。それと、一つ気になる事も…』

 イザークの表情に若干怒気が現れる。

「気になる事…かね?」
『テロリスト共の使用しているMSですが…アレはザフトの物です。』
「……何だと?」
『何者かが滷獲した物かもしれませんが…詳細は不明です。』

 モニターに映し出されたMSを見つめる。

「ふむ…分かった。引き続き頼むよ、イザーク。たとえ何者であろうとも…卑劣なテロリストからメテオブレイカーを守り抜いてくれたまえ。」
『ハッ!!』

 イザークが敬礼し、通信が切れる。

「……我ながら情けないものだな。まだ私はプラントを掌握出来ていない…か。」

 苦笑し、天を仰いだ。


――デブリ帯
『押し通る…!!邪魔をするな!!』『舐めるなこの野郎!!!!』


 アスランのザクがカオスを相手に、一方的に圧している。レイのザクもアビスと対等にやり合っている。

『…っ!?デブリが多すぎて、狙いが…!!シンはどう?』
「こっちもだよ!!ていうか、そんなに邪魔なら薙払えば良いだろ!!」

 俺は、ガイアと取っ組み合いの喧嘩状態だ。相手もブラストシルエットの弱点を突いて来ている。
 ビームランスでビームサーベルを受け止めているが、そんなこのままだと真っ二つにされる。

「邪魔なんだよ……このワン公があぁぁぁ!!」

 ミサイルポットを展開させ、ありったけぶっ放す。PS装甲に実弾はあまり意味を成さないが、中のパイロットには関係無い。

『ぅっ…!?お前…お前えぇぇぇ!!』

 ガイアが獣型に変形し、再度俺に迫って来た。


――PHASE03…糸冬

46名無しさんDESTINY:2007/11/29(木) 06:01:45
「デスティニーちゃんねるー♪」


ミーア「おはらっきー☆勇敢なるザフト兵の皆さーん♪ラクス・クラインでーす♪」
シン「嘘吐けよ。ミーアだろーが。
 俺はアシスタントのシン・ア…」
ミーア「はい、このコーナーはですねー♪種に出てきた様々な方々と触れ合って、殺伐とした世界を救済しようというコーナーです♪」
シン「俺の自己紹介は無視かよ!?
 アンタって人は―――!!」
ミーア「もう、静かにしてよ。ゲストの方もいらっしゃってるっていうのに。」
シン「お前…どのツラでそんな事抜かして…まぁいいや、ゲストって誰なんだよ?」
ミーア「うん、まず第一回にふさわしい人を呼んだわ。前作ラスボスにして、変態仮面等の様々な称号を持つベスト・オブ・ドラグーンこと、ラウ・ル・クルーゼさんでーす♪」
シン「わー…ぱちぱち」
ラウ「ラウ・ル・クルーゼだ…。随分と失礼な紹介だった気がするのだが…まぁ良い。」
シン「いや、すみません…この司会者は後でシメておきます。」
ラウ「あぁ、頼むよ。アスカ君」
ミーア「酷いわ…そうやって…そうやってシンは私を“てごめ”にするつもりなのね!!」
シン「人聞き悪い事言うなよ。然るべき制裁ってやつさ。」
ラウ「全くだ。しかも、ゲストの私は早くもハブられそうになっているときた。」
ミーア「案外寂しがり屋なのですね♪クルーゼ隊長は。ですが、このコーナー…フェミニストの書き手が書いてますから、野郎は目立てませんわ♪」
シン「これは酷い」
ラウ「フェミニストは、本来の意味だと性差廃絶主義なのだが…
 時に、ラクス嬢のイメージが随分と変わった気がするのだが?」
シン「だってパチも…ブッ!?」
ミーア「お…おほほほ♪何を仰っていらっしゃるのかよく分かりませんわ。」
ラウ「振りかぶった一撃がアスカ君の後頭部に…全く、厄介な奴だよ!君は!!」
ミーア「それがラクス・クラインですわ!!」
ラウ「なんと!?いやはや…二年のうちに手強くなったものだ」


シン「……もう、やっとれんわ…また…来週……(ガクッ)」

47名無しさんDESTINY:2007/12/01(土) 00:29:05
>>45
PHASE04――火急
#01


『ごめんねぇ?強くてさぁ!!』

『チッ…!?敵ながら…やる!』

 レイのザクのシールドが吹き飛ばされる。しかし、レイも負けてはいない。
 ビームアックスを投げ、アビスの肩に食い込ませ…

『貰った……!!』
『何ィィィィ!?』

 食い込んだビームアックスに踵落としを見舞い、アビスの腕を斬り落とす。


 そして、アスランとカオスの戦いも全て紙一重で攻撃を回避するアスランと、徐々に追い詰められていくカオス。コレばかりは相手が悪いんだよ。

『クソったれ!!何故だ!!戦闘力で負けてる…だと!?』
『何だ…この感じ…?…いや、あの時のパイロット達は…そんな訳は無いか。』

 迫るガンポッドを撃ち落とし、炸裂弾を思い切り投げつける。

『ぐわぁぁ……!!?』

 ザクでカオスと…対等以上に…強いな…アスラン・ザラ。

 と、俺もガイアの相手をしなきゃいけないな。翼に内蔵されたビームサーベルでビームランスを斬り落とされ、状況はやや不利に傾いている。その上ガイアは細かく動き回り、下手に撃てばその隙に俺は叩き斬られる。
 ルナも援護してくれてはいるが、散らばるデブリのせいで、狙撃が難しくなっている。

「くそ……!!こうなったら!!」

 インパルスを分離させ、コアスプレンダーで立ち回る事にした。機動力には機動力だ。

『何だ!!分離出来るのか!?』
「このっ……!!喰らえっ!!」

 デブリの間をかい潜り、バルカンでチマチマとダメージを蓄積させていく。PS装甲に無意味だと思われがちだが、バッテリーを削るには有効だ。

『ちょこまかと………!?』

 再びMS形態に戻ったガイアが、ビームライフルで俺を執拗に狙ってくる。相手はある程度平気だろうが、こっちは一撃でも受ければ即、天国行き。ハッキリ言って弱い者いじめ此処に極まれりである。

『ちょっとシン!?大丈夫なの!?』
「大丈夫な訳あるか!!至急援護頼む!!!!」

48名無しさんDESTINY:2007/12/02(日) 02:38:20
>>47
#2


「メイリン!!フォースシルエットは出せるか!?」
『フォースシルエットだね?分かった。少し待ってね?』

 フォースシルエットが来るまで逃げ切れるかな?俺…。いや、後ろ向きに考えるな俺。
 ルナが頑張ってくれてるし、まだ何とか余裕が有る。

『このっ!このっ!!』

 ビームライフルを乱射してくるガイアに、ルナのザクがタックルする。ガイアはバランスを崩しはしたものの、転倒はしなかった。
 とはいえ、今まで乱射していたのが効いたのか、バッテリー切れを起こした様だ。

「よし!!今だ!!!!」

 バルカンで蜂の巣にしようと思った瞬間、遠くの方で信号が発光した。すると、三機は一斉に撤退を始める。
 帰投の合図なのか?

『な…なんだったのアレ?』

 ルナがぶつくさと独り言を言っているが、俺は全身からくる安堵感に身を委ねた。
 生きている…良い事だな。



 ミネルバに帰投すると、ハンガーにはミーアが居た。俺の姿を見るや否や、いきなり掛け寄って来て、

「シン、お疲れ様。怪我とかはしてない?」
「見ての通りさ。ていうか、一応みんな居るんだし、口調気をつけろって。」

 小声で注意すると、「しまった!?」とでも言わんばかりの表情になり、

「あ…あら私とした事が。」
「まぁ、誰も気付いてないみたいだから良かったな。」

 ミーアと共に、ハンガーから出ようとすると…ヴィーノが寄って来た。

「シン、お疲れ様。いやーびっくりしたよ。いきなりコアスプレンダーで戦いだすんだから。」
「あぁ、あのままだと身長を半分にされてたしな。それで…何か用か?」
「あぁ、ごめんごめん。いや、議長からお話があってさ?フォースシルエットより、ブラストシルエットの整備を頼むって言われちゃって…多分、暫くはフォースを使えないと思うから。
 一応それだけ伝えておこうと思ってね。」
「やっぱ、ユニウスの事でか?」
「うん、最悪の場合はブラストで細かい破片を吹っ飛ばして欲しいって。」

 まいったな…フォースが使えないのか…。まぁ、なんとかするしかない…か。

「どうしたのです?シン」
「や…やれやれって事ですよ。」

 疑問符を浮かべるミーアに、内心溜め息をつきながらそう答えた。

49名無しさんDESTINY:2007/12/03(月) 03:03:59
>>48
#3


 とりあえずは状況を確認しないとな。俺達はブリッジに向かう事にした。

「グラディス艦長。ジュール隊の状況はどうですか?
 というより、後何分で辿り着けそうですか?」
「状況は良くないわね。正直、押され気味みたい。
 着くには…そうね、大体十分から…最悪二十分は掛かるわ。間に合うかしら?」

 深々と溜め息をつきながら、状況を嘆いている。まぁ、そりゃそうなんだよな。
 あんなものが地球に墜ちた日には…ぞっとしないな。
 でも、艦長…溜め息ばっかついてると老けますよ?

「何か言った?」
「何も言ってません。」

 エスパーかこの人!?今、俺の心を読んだよ!?つーか目がめっさ怖いです!!

「まぁ、コーヒーでも飲んで休憩してて頂戴。あなた達には、後で沢山働いて貰うから。」
「了解。」

 かくして、俺達は細やかな小休止へと向かった。

「シン…随分疲れてんな?大丈夫なのか?」

 げんなりしている俺に、ヨウランが話しかけて来る。正直、さっきの戦闘がキツかった。

「あぁ、大丈夫大丈夫。俺も一応赤だしな。」
「大丈夫じゃないでしょう?目の下がクマだらけですわ。」
「あぁ、ラクス様の相手が極端に疲れるのが原因ですかね。」
「どういう意味です?」

 ゴゴゴゴゴ…という効果音が聞こえて来る。やべ…遂、本音が出ちまった。
 ヨウランは既に遠く離れている。逃げ足早いな…。

「少しお話が有るので…向こうまで来て頂けますか?」
「いや、既に引っ張ってる!!またこれかよ!!」

 俺はズルズルと、耳を引かれて連れられる。疑問に思うんだが、護衛なんか要るのか?ミーアに…

「……ラクス様って…案外武闘派なんだね。お姉ちゃん。」
「そ…そうね……。」
「ラクスはあんなじゃない…ラクスはあんなじゃないぞ…。」

「どうしました?アレックスさん。」
「なんでもない……。」

 何故か、アスランの抗議する視線が突き刺さった。


それは筋違いだ…アスラン。
そして助けて…マジで。

50名無しさんDESTINY:2007/12/03(月) 09:27:53
GJ!
シンは尻にしかれてるなぁ……

51名無しさんDESTINY:2007/12/04(火) 01:52:53
GJです〜
続きにwktk

52名無しさんDESTINY:2007/12/04(火) 03:32:19
>>49
#4


 ミーアに拉致されて数分、俺はようやく解放された。
 ミーアは不貞腐れて、部屋に戻ってしまった。とはいえ…口は災いの元だな…アスハの時といい、今回といい。

「シン…大丈夫?耳赤いよ?」
「うん…多分大丈夫。」

 メイリンが苦笑しながらコップを口に運ぶ。

「迂濶な発言だったな。流石に俺でもフォローは出来なかったぞ。シン」
「いや…俺が悪いのかよ。」
「そりゃシンが悪いでしょ♪」

 俺の味方はメイリンだけかよ!?

「まぁまぁ、彼にだって悪気が有る訳じゃないんだ。それくらいにしてやったらどうだ?」

 おぉ…アスラン…アンタもフォロー……って目が怖いんだけど!
 目は口程にものを語るって、本当の事なんだな…。

「そ、そんな事より、ユニウスの件って大丈夫なのかな?」
「どうかな…大分厳しくなると思うぞ?ジュール隊ですら苦戦する相手なんだ。良くてギリギリ…じゃないかな?」
「あぁ、テロリスト達は相当出来る奴等の様だからな。」
「でもさ?落ちても仕方ないんじゃないかな?それって不可抗力だろ?」

 ふと、ヨウランがそんな事を言った。本人は別に本気で言った訳でもないだろうが、今はタイミングがまず過ぎた。
 アスハがそこに居たからだ。

「よくそんな事が言えるな!?お前達は!!」

 魂でも抜けそうなくらい跳ね上がったヨウランが引きつった顔で振り返る。

「仕方ない…不可抗力だと!?
 自分達が助かれば……」
「カガリ!!」

 アスランが止めに入るも、アスハは止まる気配が無い。そして、俺の怒りもまた頂点に昇りつつある…でも、押し殺さないといけない。

「言葉が…過ぎたのは確かですが…ヨウランだって…別に…本気で言った訳では…ありませんよ…。」

 声が震えてるのが自分でも分かる。正直、このままアスハをぶん殴った方が数百倍楽だし、スッキリもする。
 でも、それは出来ない…。
 俺の今の形相はよっぽど酷いのだろうか?ルナもメイリンも、俺を見て放心状態になってる。

「シン…。ほら、カガリももうやめろ。」

 アスランが諭す様にアスハをなだめている。
 何だか疲れた…もう、此処に居る気はしない。
 飲みかけのコーヒーを飲み干し、食堂を出て行く事にした。

53名無しさんDESTINY:2007/12/04(火) 03:38:47
>>50
ありがとうございますm(__)m
書いてると、何故かミーアの尻に敷かれるシンしか思いつかないので、いつもこんな感じに…(^_^;)


>>51
ありがとうございますm(__)m
ちょびちょびとしか更新出来ませんが、何とか書いていきたいと思います。

54:2007/12/04(火) 14:49:55
真心の・・・いじめ撃退法

55名無しさんDESTINY:2007/12/05(水) 03:11:39
うp出来ない…Ⅲorz

56名無しさんDESTINY:2007/12/05(水) 09:57:00
>>52
#5


 うーん……さっきはシンにやり過ぎちゃったかな?ううん、アレはシンが悪いのよ。でも、反省してるだろうし、そろそろ許してあげようかな?…なんて考えてると、シンが向こうから歩いて来た。でも、ちょっと様子が変だけど…どうしたのかな?

「くそっ………!!」

 びっくりした…いきなり壁を殴るなんて…。

「シン?どうかしたの?」

 恐る恐る声を掛けてみると、

「別に…どうもしない。」
「嘘…顔に出てる。」
「うるさいな…何でも無いって言ってるだろ?」

 何でもないのに何で怒ってるのよ?全く、最近の子ってわからないわね。

「もしかして…またアスハ代表と何かあったり?」
「ちーがーう。しつこいぞ?」

 絶対に図星だわ。コレ。本当に…シンもアスハ代表も血の気が濃いっていうか何ていうか…。

「此処に居たのか、シン。」

 問い詰めようとした時、アスランが後ろから現れた。とことん心臓に悪い現れ方ね…。

「あ、アスラン…またシンが何か粗相を?」
「いや、今回は何も…ただ、カガリが迷惑を掛けてしまってね?」「え…?シンは何も?」
「シンは、むしろフォローしてくれたよ。済まないな…シン」
「別に…アスハのフォローなんてしてませんよ。俺はただ、ミーアにまた耳引っ張られるのが嫌だっただけです。」

 そう言って、ズカズカと歩いて行ってしまった。
 アスランはそれを見て、苦笑しながら、

「不器用な奴だな…彼は。」
「そうですね…事の経緯は分かりませんけど…。」
「君…随分根に持ってるな…」

57名無しさんDESTINY:2007/12/05(水) 09:58:06
良かった…書けた…

58名無しさんDESTINY:2007/12/06(木) 22:56:58
>>56
#6


「………という事が有ったんだ。これで満足か?」
「そんな事が有ったんだ?
 それと、何故か引っ掛かる言い方なんだけど…。」
「気のせいじゃないか?」

 いや、目を反らして言われても…説得力無いし。何だか、シンもアスランも私を邪険にしてない?

「まぁ、彼のお陰で正直助かったよ。………ハァ。」
「どうしたの?」
「いや…色々ありすぎて、流石に疲れたよ。……と、そろそろ時間だな。」

 そう言って、アスランは準備に行った。そっか、アスランもこの作戦に協力するんだっけ?
 シンも…行くのよね?
 ………それなら、




「…何しに来たんだよ?」
「これから戦いに行くんでしょ?少しでも役に立てればな…って思って。…でも、私は戦う事なんて出来ないから…せめて、勇気付けれればなぁって。」

 パイロットスーツを着たシンが、半眼で私を見てる。

「まぁ…気持ちは有り難く受け取っておくけど、俺なら大丈夫だよ。いくらテロリストが手強い連中だとしても、こっちにはアスランにジュール隊の人達が居るんだ。負けやしない。」
「買い被り過ぎだよ、シン。俺はそんな大層なものじゃない。」
「ゲッ……!?アスラン!!」
「ゲッ…って…君なぁ……。」
「ふふ…何だか、これから戦いに行く人達とは思えない。」

 苦笑しながらアスランが、

「気負い過ぎてどうなる…というものでも無いしな。やるからには全力で行くが、無理に自分を追い込むのは正しくない。」
「でも…アイツ等は許しちゃいけないんだ。ユニウスを…あんな事に使おうとするなんて。」

 シンの顔が険しくなる。手にもかなり力が入ってるみたい。

59名無しさんDESTINY:2007/12/07(金) 21:02:18
 |:::::::::::::::::::::::::::ヽ ゜ ゜ /::::::::::::::::::::::::::/
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  〔:::::::::::::::::::::/  ノ~ヽ  ヽ::::::::::::::::::|
  ヽ:::::::::::::::::/ /::::::::::::\ ):::::::::::::::::::ゝ

60名無しさんDESTINY:2007/12/07(金) 23:41:40
>>58
#7


 私がブリッジに戻ると同時に、シン達が出撃した。どうやら、墜落を止める事は最早不可能みたい。
 だから、被害を最小限に抑える事しか出来ないんだって…。

「ラクス様…。」
「あ…はい。なんでしょうか?グラディス艦長。」
「議長が御呼びです。ラクス様も要人ですので、念の為に救命ポッドの辺りに来る様に…と。」
「…分かりました。では…」

 そうね、私が此処に居ても、艦長やみんなの邪魔になってしまうだけだものね。
 議長が御呼びになってるし、早く行かなきゃ。



「やぁ、遅かったじゃないか…ラクス。」
「はい、少しばかり用事が…」

 議長とアスハ代表、そして私が救命ポッドの有るフロアに居る。いざとなれば、私達は逃げないといけないから。

「浮かない表情だね?まぁ、それも無理は無いか…。」
「い…いえ、その様な事は…」
「君の気持ちも分かるさ…だが、我々に戦う力は、残念ながら無いのだ。彼等を信じる以外に道は無い。」
「そうだな。アスラン達ならきっとやってくれるさ。」
「アスハ代表…。」

 そうは言ってるけど、アスハ代表も苦い表情…。そうよね、オーブの命運も掛かってるのだものね…。
 シン……それにみんな…頑張って。

「ユウナの奴…ちゃんと避難勧告を出してるかな?オーブ軍の皆は、民を避難させているだろうか?」

 ブツブツと、頭を抱えながら何かを呟いているアスハ代表を見ながら、議長は渋い表情をつくる。


PHASE04――END

61名無しさんDESTINY:2007/12/08(土) 14:51:25
GJです〜
更新早いなーw

62名無しさんDESTINY:2007/12/08(土) 23:10:33
「デスティニーちゃんねるー♪」



ミーア「種らっきー♪みんなのアイドルミー…ゲホッゲホッ…ラクス・クラインでーす♪」
シン「何だよ種らっきーって…
俺はアシスタントのシ…」
ミーア「はい♪今日のゲストはですねー♪」
シン「またかよ!?…ていうか、ブーイングが来ない内にやめた方が良いんじゃないか?この企画」
ミーア「種の本当のヒロインは私なの!!フレイ・アルスターさんでーす♪」
シン「無視すんな―――!!」
フレイ「ギャーギャーうるさいわよ。あんた。折角この私が来たっていうのに、つまらない事話して…帰るわよ?」
シン「チッ…こんばんは。」
フレイ「ちょ…!?何で舌打ちしてるのよ!?」
ミーア「難しい年頃なんですよ。彼は。」
シン「いや、ミーアとも一つしか違わないだろーが。」
フレイ「難しい年頃ねぇ…ってあれ?あんた…ラクスじゃないの?」
シン「コイツは偽も――――――――デベロッパー!!!?
…ま……マイクで…殴られ………」
フレイ「偽…?」
ミーア「彼の妄言ですわ。」
フレイ「そう?まぁ別にどうでも良いけど。それより、キラは何処に行ったのよ?折角だから、一度くらいは会いたいわ。」
ミーア「そう仰ると思い、現在の彼を調査しておきました。」
フレイ「あら、ラクスのくせに気が利くじゃない♪」
ミーア「シン、報告を。」
シン「ハァ…えーと、現在のキラ・ヤマト氏は、ニートです」
フレイ「……そ…そんな…私の想いは、ニートには無効なのよ!?キラがニート……orz」
シン「現実は残酷なんですよ。まぁ、呑んで忘れましょうよ。良い店知ってますから。」
フレイ「いや、私は未成年だから…ていうか、あんた等も未成年でしょ。」
ミーア「黙ってれば問題ありませんわ♪」
フレイ「いや…あんたが言ったらおしまいじゃないの。もうやめさせてもらうわ。どうも、ありがとうございましたー」
ミーア「と、今日のゲストはフレイ・アルスターさんでしたー♪」




シン「因みに、この企画は独断と偏見と狂気で構成されています。苦情等は、そこのピンクヘッドにお願いします。
それでは皆さん、また来週ー」












シン「あ、母さん?俺、何か帰りたくなってきた…。」

63名無しさんDESTINY:2007/12/08(土) 23:37:29
>>60
PHASE――05 世界の変わる日
#1


「くっ…!?コイツ等…っ」
『大丈夫か!?シン!!』
「はい、何とか……」

 ユニウスは地獄と化していた。あちこちに、テロリストのものとザフトの機体の残骸が落ちている。
 くそっ…向こうはブラストインパルスの弱点を的確に突いてくる。レイとアスランが俺を援護していてくれるが、数で圧されているこの状況ではやはり厳しい。

『我等の邪魔はさせぬぞ!!』
『こちらも…こんなものを落とさせる訳にはいかない!!』

 テロリストの機体…黒いジンの斬機刀を、ビームアックスで受け止め、その隙にミサイルポッドの中身を一気にぶちまける。
 これでまた一機撃墜。

『大丈夫か?シン…』
「あぁ…。それにしても…随分な数だな…。」
『そうだな…。それにしても、メテオブレイカーとインパルスは連中に大人気みたいだしな…。』
「嬉しくない限りだよ!!……っと。」

 ケルベロスを展開させ、薙払う様にビームを放つ。当たれば恩の字だが、当たらなくても構わない。奴等に恐怖さえ植え付けれれば良いんだ。

『ミネルバも大人気よ?群がって来て…うざったいのなんのって!!』
『ミネルバは大丈夫そうか?』
『数が数だもの、キツイに決まってるでしょ?でも、ジュール隊の人達が援護してくれてるから大丈夫よ。』
『分かった。健闘を祈る。』
『アレックスさん…シンの援護は俺一人で十分です。あなたは、メテオブレイカーをお願いします。』
『了解。そうしよう。シン…死ぬんじゃないぞ?』
「誰に言ってるんです?これでも、まだまだいけますよ。」
『ふっ…たくましい事だ…』

 アスランのザクが飛び去る様を見やり、俺はテロリスト達に視線を戻した。

64名無しさんDESTINY:2007/12/09(日) 00:08:30
>>61
ありがとうございますm(__)m
早い…ですか?
それは多分、俺が暇じ(ry

65名無しさんDESTINY:2007/12/09(日) 22:16:58
>>63
#2


 それにしても…次から次へと!!うっとうしい限りだな!!

『シン、無闇やたらに撃つな。エネルギーが持たないぞ!!』
「それでも、撃たなきゃ撃たれるだけだろうが!!いざとなったら、ソードで戦う!!」

 次々と押し寄せるジンの群れを撃ち墜としながら、俺はメテオブレイカーを守っている。
 キリが無いが、それでもやるしかない。

「それにしても…あの人達…凄いな。あれが…ヤキン戦を生き抜いた人達の力か…」
『あぁ…凄まじいな…。』

 アスランとイザーク隊長が前衛を務め、後衛のディアッカさんが的確に狙撃している。

『イザーク!!ディアッカ!!遅れるなよ!!』
『俺に指図するな!!一般人が!!』
『やれやれ…ま、そう突っ掛かるなよ。イザーク。
 グゥレイト♪また一機墜としたぜ。』
『黙ってやらんか!!ディアッカ』
『おー恐い恐い。そんなカッカすんなよイザーク。調子崩すとどうにも上手くいかないんだよ。俺の狙撃って。』

 本当に…化物だな。あの人達。
 俺も確りと守らないとな…

「くそっ…!?」
『どうした?シン』
「ミサイルが切れた…エネルギーも半分切ってるし…ちょっとまずいな。」
『仕方ない…シルエットを変えて来い。少しの間なら、俺が受け持っておこう。』
「悪い…すぐ戻る!!」

 実際、シルエットを飛ばして貰えば楽なのだが、ブラストシルエットのスペアが今は無いから、わざわざ艦に戻る必要が有る。

「メイリン!!ソードシルエットを頼む!!」
『うん、わかった。待ってて』

66名無しさんDESTINY:2007/12/10(月) 22:26:36
>>65
#3


「インパルス、着艦します!!」
『急いで、時間もあまり無いのだから。』
「分かってます。ブラストシルエットに補給をお願いします。」

 補給を頼み、今度はソードインパルスで出撃する。正直…厳しくなるが、この際は贅沢は言えないな。
 レイのところに戻る途中、メテオブレイカーを守っているルナを見つけた。ジュール隊の人が増援に来てはいるが、数で圧されている。
…行かなきゃまずいな。

「レイ、まだ耐えれるか?」
『厳しいところだが、少しくらいならな。どうかしたか?』
「ルナの方が圧されてるんだ。これから援護に回ろうと思ってな…すぐに行くから待っててくれ。」
『分かった。出来るだけ早めに頼む。』

 ザクに斬り掛かっていたジンを両断し、着地する。

『インパルス…?』
「大丈夫か、ルナ?これから援護に入る。」
『本当?助かったわー。しんどかったのよねー…。ま、インパルスが来ればこっちのもんよ!!』

 俺はフラッシュエッジとエクスカリバーで、次々とジンを墜として行く。ルナは、遠くのジンを狙撃している。

『ぬ…!?小癪なっ!!』
「襲い!!」
『何!?ぐわあぁぁぁあ―――』

 一機撃墜…まだまだウヨウヨしてるな…。暫くすると、青いザクが此方に来る。

『そこの小僧、大丈夫か?』
「イザーク隊長…?は、はい…大丈夫です。」
『よし、なら良い。此処は俺達が引き受けた。貴様は持ち場に戻れ。』
「分かりました。お願いします」

 よし…ルナも何とかなりそうだな。早くレイの方に戻らないといけないな。



「レイ、待たせた。大丈夫か?」
『何とかな…。そこそこ被弾はしたが、まだまだだ。』
「よし、守り抜くぞ!!」
『ふっ…言われなくても、最初からそのつもりだ。』

 今度は数機のジンが此方に向かって来る。だが、やらせる訳にはいかない。

67名無しさんDESTINY:2007/12/11(火) 01:48:27
GJです。いつも更新wktkしてますw

68名無しさんDESTINY:2007/12/11(火) 19:52:49
>>66
#4


「来たな…。レイ、援護射撃…頼んだぞ?」
『あぁ、突っ込むんだな?』
「斬った方が早いからな。この装備だと。」

 迫り来るジン達の先頭に居る奴を両断しようとエクスカリバーを走らせる。しかし、潜り抜ける様に避けられた。

「何っ…!?」
『ふんっ…遅いわ!!」

 体当たりされ、吹き飛んだところにビームライフルで追撃して来るジン。一、二発かすめたがまだいける。

「コイツ…動きが違う!?コイツが隊長機か!」
『MSの性能だけで勝てると思うなよ!!」
『シン…!!その敵は手強いぞ!!』

 レイの忠告が耳に入る頃には、既に懐まで入り込まれていた。握られた刀の柄で打たれ、体制を崩される。
 更に最悪な事に、エクスカリバーを一本奪われた。

「うわっ…!?しまった!!エクスカリバーが…」
『勝負有りだ新型!!』

 振り被り、一気にインパルスを叩き斬ろうと刃を走らせる。
 武器は…武器は無いのか!?
 シールドで受けるが、紙の様に斬り裂き…更に左腕まで持って行った。
 戦艦の装甲すら容易くブチ抜けるのがエクスカリバーだ。シールドで防げる訳は無い。

『ほう?凌いだか…。運動性に救われたという事か。』
「まだまだぁ!!」

 腰のサイドアーマーにナイフが有った事を思い出した。
 フラッシュエッジなんか投げる余裕は無いし、エクスカリバーはさっきの二の舞になるだろう。でも、これなら…!!
 コックピットを狙って突きを繰り出すが、当たったのは右肩。くそっ…反らされた!!

『…ふん、少しばかり油断し過ぎた様だな。ともあれ、私に一撃を入れるとは大したものだ。
 だが………』
「また来るか…!!」

 今度は、“斬り”ではなく貫かんと“突き”を繰り出して来る。動作は丸見えなのに、何故か回避が追いつかない。

『幸運は二度も続かん!!』
「っ………!?」
『避けろシン!!』

69名無しさんDESTINY:2007/12/11(火) 19:58:20
今更気付いた…。戦闘中はミーアが絡めない…orz


>>67
ありがとうございますm(__)m
励みになります。

70名無しさんDESTINY:2007/12/13(木) 06:05:55
>>68
#5


『もらったぁぁぁぁ!!』

 ヤバい…死ぬ…ぞ?動け…動けよ!!こんなとこで…俺は死ねないんだよ!!!!

「……おおおぉぉぉお!!」
『何だ?急に…動きが…?』

 急に、頭の中で“何か”が弾けた。ブチ切れたとか、そんな単純なものじゃなくて…頭の中が真っ白になる感覚。
 頭の中がクリアに…感覚が研ぎ澄まされてシャープになって行く。

『動きが…変わった!?』

 迫るエクスカリバーを、屈んで避けて懐まで迫り…タックルで体制を崩す。コイツは生かしておいてはいけない…。
 消えちまえ………………。
 消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ!!!!!!

「うおおおぉぉぉぉお!!」
『シン!!どうしたんだ!?』

 通信が入るが、今は知った事じゃない。構っていられるもんか。 今すぐにでも…コイツは倒さなきゃいけない。
 落ちたエクスカリバーを広い、でたらめに投げる。当たる事なんて期待しちゃいない。

『くっ…だが…まだ甘い!!』
「………………」

 胴を狙って蹴りを放って来たが、みすみす当たる訳にもいかない。咄嗟に分離してやり過ごし、フラッシュエッジを投げる。

『ククク…成る程な、これ程までの実力を隠していたか。だが、私は此処で撃たれる訳には行かぬ。
 者共、退却するぞ!!いずれユニウスは墜ちる!!我等が手を出す必要など、もう有りはしない!!』
『シン!!テロリストが逃げるぞ!!みすみす逃がすな!!』
「分かってる…。」

 先程の隊長機らしき機体だけでも墜とさないと…。しかし、速度が早く追い付けない。
 フォースシルエットが使えれば違ったのだろうが、今は使えない。追撃は無意味だ。
 ユニウスを砕く事だけを優先しよう。

71名無しさんDESTINY:2007/12/14(金) 03:31:19
>>70
#6


 メテオブレイカーで、大体は砕けたのだが…それでも大きな破片が幾つも残っている。
………こうなったら…。

「メイリン!!ブラストシルエットはどうなってる?」
『エネルギーの方は殆どフルだよ。でも…もう時間が無いよ!?シン。』
『そう、早く脱出しなさい。タンホイザーで、大きな破片を砕くわ。』
「いえ、それでも…一個でも多く墜とさないと…地上が大変な事になってしまいますよ。
 だから…お願いします。」

 グラディス艦長が、呆れた表情で溜め息をつく。

『シン、あなたね?それで離脱出来ずに落ちれば、死ぬわよ?
 自分の役目…忘れてるんじゃない?』
『シン…艦長の言う通りだ…。俺達は、止める事が出来なかったんだ。それに、お前には役目が有る…ラクス様をお守りするという役目が…。』
「…了解、これより帰投します………。」



 結局、ユニウスの破片は地上に落ちた。そして…数多の被害が出た。後に、“ブレイク・ザ・ワールド”と呼ばれる様になったこの日…俺達は………。
 ベッドで寝そべっていると、部屋に誰かが入って来る。

「シン…。」
「ミーアか…俺、守れなかったよ。くそっ……。」
「そうね…。地上の被害…酷いみたいよ。」

 苦しそうな表情で、ミーアがそれだけを言う。下手な慰めよりはマシだけど、それでも結構キツイ。

「あのテロリストの人達…どうしてユニウスを墜とそうだなんて考えたのかしら…?」
「分からない…。でも…どんな理由が有ったって…許される事じゃない…許しちゃいけない。」
「そうね…。」

 でも…止められなかった。
 いつまでも悔いたところで何も変わりはしない。それは分かっている…だから、少し気分を変えに行かなきゃな…。

72名無しさんDESTINY:2007/12/15(土) 04:37:45
>>71
#7


 気分転換する前に、議長に呼び出された。何かあったのだろうか?

「ミーア。先に食堂に行っててくれないか?俺は、議長に呼び出しされてるから。」
「うん、分かった。早く来ないとシンの奢りにしちゃうから♪」
「いや待てよ。何でそうなるんだよ。」

 ミーアが微笑みながら食堂に向かって行く。切り替えが早い…と思ったら、そうでもないみたいだ。
 少し距離が離れると、重い足取りに変わった。気を遣わせてた…のかな?俺。



 議長の部屋の前、ノックしようとすると、何かが聞こえる。

「話し声?」
「あら?シンじゃない。」
「あれ?…ルナ?どうしたんだよこんなところで。それに、レイも。」
「議長に呼ばれてな…。なんでも、今後について話したい事が有るそうだ。」
「今後?でも…今入って大丈夫なのかな?」
「何かあったのか?」
「いや、話し声がするからさ?」
「スキャンダルの匂いね♪」
「何処のマスコミだ。お前は」

 と、いきなり扉が開いて、出てきたのはアスランだった。

「アレックスさん?」
「シン?それにみんな…そうか、議長に呼ばれたんだな。議長がお待ちだぞ?早く入った方が良いんじゃないか?」

 アスランは、何処か追い詰められた様な表情だった。何かあったんだろうか?
 まぁ、余計なお世話だな。ルナじゃあるまいし。
 議長をあまり待たせるのは良くない、早く入るか…。



「いきなり呼び出してすまないね?諸君」
「いえ…。何かありましたか?」
「あぁ、実はね………レイ、君にはジュール隊に転属してもらいたいのだよ。」
「自分がジュール隊に…ですか?」
「強奪された新型を追ってもらいたいのだよ。奴等は、まだこの辺りの宙域に居るからね。」

 おいおい、それじゃあこっちはどうなるんだ?ルナと俺だけだと、流石にミネルバの守りが薄くなるぞ?

73名無しさんDESTINY:2007/12/15(土) 09:24:15
GJです〜
レイがジュール隊行きとは新展開ですね〜
続きに期待w

74名無しさんDESTINY:2007/12/16(日) 02:47:05
>>72
#8


「あの…議長?今の状況でレイが欠けてしまうと、ミネルバの守りが薄く……」
「シン…私も考え無しに言っている訳ではないのだがね?」
「し…失礼しました!?」

 議長が笑いながら答える。しかし、議長オーラに圧されてつい謝ってしまった。

「確かに、パイロットが二人だけなんていう状況は放置出来ない問題だ。そこで…だ。まだ到着はしていないが、地球降下後のミネルバには…とっておきのエースを隊長として迎えてもらいたい。」
「とっておきのエース…ですか?」
「うむ。フェイスだ。」
「なっ……!?」

 フェイス…話には聞いた事が有る。ザフトのエース中のエースで構成され、議長の切り札とまで言われている特務隊だ。

「それなら安心だろう?シン」
「はっ…はい!!」
「よし、そろそろ時間だ。レイ…我々はエターナルで一度プラントに戻る。早めに準備を頼む。」

 一応補足…二年前のヤキン戦以降、エターナルとフリーダムはザフトに返却されている。フリーダムは二度と使われる事の無い様に破棄され、エターナルはジュール隊の物として運用されている。

「了解。」
「議長はプラントに戻られるのですか?」
「先程、アレックス君から気になる事を聞いたものでね?それに、プラントを束ねる者としてあまり長く席を外すのも良くないからね。
 さて…長話になってしまって済まないね?歳は取りたくないものだよ…全く。それでは諸君、軍務に戻ってくれたまえ。」
「ハッ!!」



 議長の部屋を出て、俺達は食堂へ戻る事にした。

「えー?レイ…ジュール隊に行っちゃうの?」

 すっとんきょうな声を上げ、メイリンが驚いている。ヨウラン達も同様だ。

「仕方ないだろ?あの三機については、俺やルナよりレイの方が詳しいんだ。それに、新しい隊長も来るっていうしさ?」
「シンの言う通りだ。それに、二度と会えなくなる訳でもないからな。……そろそろ時間か。それでは…また会おう。みんな」

 正直、レイが居なくなるのは寂しいさ。でも、レイならあの三機をどうにかしてくれるさ。
 かくして、レイはジュール隊へと向かったのだった。


PHASE05―END

75名無しさんDESTINY:2007/12/17(月) 03:14:08
>>74
PHASE―06 世界の傷痕


 う…僕は……。そうだ、戦災復興支援をしてて…そこで、空から何かが落ちて来て…。
 目を開けると、そこには地獄の様な光景が広がっていた。

「お母さん?お母さん?何処に行っちゃったの?」
「痛ぇ…痛ぇよ……誰か…助けて…くれ……。」

 パッと見て、生存者はあまり居ないと思う…。あちこちにクレーターが出来て、仮設住宅やテントからは火が上がっている。

「誰が……誰がこんな事をしたんだ……!!」
「キラ兄ちゃん…」
「あ…どうし―――」

 言葉を失った。その子は、瓦礫の破片が目に刺さっている。…失明している。

「お父さんとお母さんを捜したいんだけど…目が見えないの…それに…凄く痛いの……」
「……分かった。僕が君のお父さんとお母さんを捜してくるから、君は…そうだ、ちょっと着いて来て?」
「うん……。」

 ひとまずこの子は安全な所に連れて行かなきゃ。

「よし、此処に居てね?僕が来るまで動いちゃ駄目だよ?」
「うん…。」
「大丈夫。僕が君のお父さんとお母さんを連れて来るから。だから安心して?…ね?」

 ……捜せるだろうか?この状況だ…多分…もう……

「後ろ向きに考えちゃ駄目だ!とりあえず、生存者を早く避難させないと!!
 皆さん!!あのテントまで避難して下さい!!」
「キラさん…ちょっと手を貸してくれ!!此処に生存者が居るんだ!!」
「っ…!?分かりました。今行きます!!」

 生存者が見つかったみたいだ。一人の男性が瓦礫をどかしている。僕も手伝おうとした時、腕に鈍い痛みが走った。

「っ………!?」
「キラさん!?アンタ…その腕折れてるじゃねぇか!?アンタは救護班の方に行って治療して来い!!」
「それだと間に合いません!早く助けないと間に合わない!!」

 腕は動かす度に悲鳴を上げるけど、今は構っていられない。生存者を助けて、あの子の両親を捜すんだ!!

76名無しさんDESTINY:2007/12/17(月) 03:18:04
地上編(かな?)突入です。


>>73
ありがとうございますm(__)m
本編のままだと何かアレなので、少し(かなりかな?)違う流れにしてみました。

77名無しさんDESTINY:2007/12/17(月) 15:52:26
いつも更新お疲れ様&GJです。
クロスオーバー倉庫に作品登録させてもらいました。
作者名は仮に3氏としておきました。その他ツッコミ所あったら指摘よろです。
これからも作品期待してます。

78名無しさんDESTINY:2007/12/17(月) 21:55:41
GJ!
キラがニートじゃないなんて……しかも戦後復興作業してるとは
レイがジュール隊行きに続き変化があっていいですね。

79名無しさんDESTINY:2007/12/18(火) 00:54:27
GJ!!
一話から一気に読ませていただきました。
書くごとに、段々と文章力が上がっている感じがしました。

キラがニートじゃないのは意表を衝かれました。
でも、こっちのほうが元主人公らしいですよね。

80名無しさんDESTINY:2007/12/18(火) 22:05:53
>>75
#2


「せー………の!!」

 瓦礫をどけると、中年の男女が倒れている。男性の方は、女性を庇う様に倒れている。だけど、酷い怪我をしている。
 見覚えの有る顔だ。この人達はあの子の両親だ。

「大丈夫ですか!?」

 声を掛けても返事が無い。意識を失っているのか!!

「早くテントの方に運ばなきゃ!!」
「キラさん!その腕じゃ無理だ!!もうじきオーブの救護班が来るから大丈夫だ!!」
「でも…約束したんです…。この人達を…あの子に……絶対に会わせるって……!!」

 父親を背中におぶる。でも、腕で支えられない上に、体格が良いから重い。

「……ったく、言い出したら聞かねぇなぁ。まぁ、こっちの人は俺が運ぶよ。」
「助かります。」

 呼吸は有る。まだ大丈夫だ。
 絶対に死なせない。



 テントまで辿り着くと、怪我をした人や小さな子供達で溢れかえっていた。
 オーブ軍も動いている様で、怪我人を治療したり、救命活動に励んでいる。

「キラ様!?怪我を……」
「僕は大丈夫です。腕が折れただけですから。それより、この人達の治療をお願いします。まだ助かる怪我です。」
「ハッ!!」

 あの子の両親を救護班に任せて座り込む。

「……そうだ、早くあの子に伝えなくちゃ。ご両親が無事だって…。」

 居た、あそこだ。

「やぁ、お待たせ。」
「キラ兄ちゃん?お父さんとお母さんは?」
「救護班の人に任せたよ。大丈夫、少し怪我はしてたけど、ちゃんと助かるから。」
「本当…?」
「僕が君に嘘を吐いた事は無いでしょ?さ、行こう。」
「う、うん……。」



 あの子を両親の病室に連れて行った後、僕は廊下に有った椅子に座って休んでいた。

「疲れた………。もう動けそうにないよ…。」
「キラ様…?お疲れのところ申し訳無いのですが、ユウナ様が至急オーブへお戻りになるようご命令が…。」
「え…?」
「あからさまに嫌そうな顔をなさらないで下さい。」

 ユウナさん…僕に何の用だろう?

81名無しさんDESTINY:2007/12/18(火) 22:18:24
>>77
ありがとうございますm(__)m
倉庫…ですか?よく分かりませんが、よろしくお願いします。



>>78
ありがとうございますm(__)m
こっちの方が良いかな?と思ったので、個人的なキラのイメージで書いてみました。



>>79
ありがとうございますm(__)m
文章力…向上出来てますか?出来ていれば嬉しいです(^_^;)

82名無しさんDESTINY:2007/12/19(水) 02:14:13
今回もGJです。
まとめ倉庫はここですね。
つttp://arte.wikiwiki.jp/
新シャアのクロス物とifものはだいたい収録されてます。

83名無しさんDESTINY:2007/12/19(水) 20:10:33
>>80
#3


 でも、僕が此処を離れて大丈夫なんだろうか?他人に任せるのもなんかなぁ…。

「行ってこいよ。キラ」
「そうだぜ。俺達が居るんだから、俺達に任せろよ。」

 僕の肩を叩いてそう言うのは、サイにカズイ。

「でも……。」
「帰って来ない訳じゃないんだろ?それに、お前…その身体で無理されたくないしな。」
「ゔ………。」
「はい、行った行った。早く治して、ついでに用事も終わらせて帰って来い。」

 サイが僕の背中をグイグイと押しながらそう言う。

「そんな顔すんなよ。お前みたいに色々出来る訳じゃないけど、それでも少しは手伝えるんだからさ?」
「…分かったよ。ごめん」
「馬ー鹿。こういう時は、ありがとうって言うんだよ。」
「うん、ありがとう。二人共」

 そうだね…今の僕に出来る事はあまり無いし…。行くしかないかな。

「キラ様…準備の方は?」
「大丈夫です。行きましょう。」

 こうして、僕はオーブへ向かう事にした。




―ミネルバ館内―


 青い空、白い雲…この空を眺めるのが懐かしいな。今までは気にもしなかったけど、改めて見ると綺麗だ。
 俺達(というか俺とルナ)は、甲板で射撃訓練をしていた。ミーアは扉の辺りからこっちを覗き見ている。銃声のする度に目を丸くして驚く様を見て、少し笑いそうになった。あぁ、やっぱミーアは一般人で、俺達とは違うんだ…とつくづく実感する。

「ねぇ…シン?」
「ん?」
「ラクス様は何してるの?目から構って光線出してるけど。」
「言うな。アレをスルーしないと、連れ去られるぞ?」
「連れ去られるって何処によ?そういえば…レイ、大丈夫かしらね?ジュール隊の隊長って、すごい恐いみたいよ?」
「まぁ、レイは何でも普通にこなす奴だし、大丈夫だろ?」

 レイが新型のMS貰ったのを滅茶苦茶悔しがってたのは敢えて追求しないでやろう。それと、昨日まで嫌がらせのメールを送っていた事も。
 そんな事を考えていると、アスランがいつの間にか此処に居た。

「まだまだだな?シン」
「そりゃ…アンタに比べたら誰だってまだまだだろーが…」
「ん?」
「何でもありません…ていうか足踏むな!!絶対に聞こえてただろアンタ!?」

84名無しさんDESTINY:2007/12/19(水) 20:17:10
>>82
ありがとうございますm(__)m
分かりました。今度覗かせて頂きたいと思います。


携帯で見れます…よね?(^_^;)

85名無しさんDESTINY:2007/12/20(木) 22:19:09
>>83
#4


「そういえば…後、数日でオーブに着くそうですよ?」
「グラディス艦長に聞いたよ。オーブに着けばカガリももう安心だ…。」

 溜め息混じりにそう呟いて、アスランは手摺に背を預ける。
 因みに、ルナは一足先に訓練を終わらせ、ミーアを連れて食堂まで連れて行った。

「戻るんですか?オーブに」
「あぁ、戻らないといけない。」「そこであなたは…何をするんですか?」

 アスランが押し黙る。俺から視線を反らし、背を向ける。

「……何をするんだろうな?何をすれば良いのか…あの時から、その答えがまだ見つからない…我ながら情けないな。」

 自嘲する様に笑いながら銃を握る。これ以上この話はしない方が良さそうだ。
 俺は、どうしても聞きたかった事を聞く事にした。

「ザフトには戻らないんですか?」
「……一度ザフトを裏切った俺が戻れる訳が無いだろう?議長にも戻ってくれと言われたが…それだと俺自身が納得出来ないよ。身勝手な理屈だけどな。」
「…そうですか。」
「それに、オーブにもユニウス落下の被害が出ている筈だ。俺に何が出来るって訳じゃないが、それでも…何かはしないといけないしな。」

 風が出てきた。話も終わったし、そろそろ行くか。

86名無しさんDESTINY:2007/12/21(金) 21:50:06
GJ!
キラがニートじゃないならアスランは凸じゃなくてちゃんとまともに考えてるアスランだ。
キラがカズイ、サイとともに行動してたり、アスランが自分したことを省みて安易にZAFTには戻れないといったり
それぞれの元主人公たちが自分の出来ることのために考えて行動してるところがいいですね。

87名無しさんDESTINY:2007/12/21(金) 23:02:52
>>85
#5


 食堂に着くと、みんながモニタを見たまま固まっている。
 ミーアにルナ…メイリンやヨウランまでもが固まっている。

「みんなどうし―――!!!?」

 モニタの映像を見て、俺の頭は真っ白になった。アスランもただ呆然としている。
 モニタの中では、エターナルが…ジュール隊が、連合軍の放った無数のミサイルを撃ち落としていた。
 また一つ…ミサイルを撃ち落とす。ミサイルの爆発は半端なものでは無い…そして、ミサイルに刻まれた刻印…。
 核ミサイルだった。

「そんな…どうして核なんか!?連合がどうして撃って来るんだよ!!」

 モニタには、更にニュースが流れた。映ったのはユニウスを落とそうとするテロリスト達のMS。
 ザフト製の…MS……。

「ユニウスが落ちたの…ザフトの所以になってるのかよ?」
「そんな…私達だって必死に…」

 こんなの…こんなのって…!!
 今のところ、ジュール隊が核を全て撃ち落としているけど、数が数だ。一発でも撃ち漏らせばそれこそ…。
 くそっ…!!俺は…俺はまた何も出来やしないのかよ!!

「シン…。」

 ミーアが俺に駆け寄って来る。そして、俺の手を握る。
 今更気付いた…。手に力が入り過ぎていたのか、爪が突き刺さって血が出ていた。

「あ、あぁ…大丈夫。」
「大丈夫じゃないでしょう!血が出てるわ!!ほら、医務室まで行かなきゃ!!」
「シン、ミ…ゲホッゲホッ!!ラクス様もそう言ってるんだ。早く治療して来い。」

 みんなの視線が俺を捉える。ミーアは全然気付いてないし、アスランは苦笑しながら俺の肩を押す。

「…わ、分かりました。行きますから手を離して下さい。」
「はい、では参りましょう♪」
「俺の話聞けよ!!」

 結局ミーアに引っ張られて俺は食堂からフェードアウトする。
 ……ミーアの手を握って分かった。微かに震えている。

88名無しさんDESTINY:2007/12/22(土) 15:50:50
age

89名無しさんDESTINY:2007/12/22(土) 22:14:40
>>87
#6


「はい、これで治療終わり。これからは力み過ぎ注意よ?」
「アハハハ…気をつけます。」

 そう言って医務室を出る。俺の手には包帯が巻かれている。なんと大袈裟な…。

「いくらなんでも、これは大袈裟じゃないか?」
「………。」
「ミーア?」
「え?あ……何?」

 話聞いてないな。全く…。

「どうかしたのか?」
「うん…ほら、さっきのニュース。連合軍の人達がプラントに核兵器を撃って、ユニウスが落ちたのがプラントの所以になってて…。」
「“戦争が始まるんじゃないか”…か?」
「うん…。」

 ……ミーア…そりゃ恐いよな。戦闘経験も無ければ、ただの一般人なんだから。それに、今居る場所も…。

「大丈夫。俺がミネルバを守り抜いてみせるさ。ルナだって居るし、まだ来てないけど…新しい隊長の人なんかフェイスなんだぜ?
 プラントの方だって、あのジュール隊が居るんだ。だから大丈夫だよ。」
「うん…ありがとう。駄目だなぁ私って。この艦に乗るって決めた時から、こうなるかもしれないって分かってた筈なのに…。」
「ミーアは今の今まで一般人だったんだから、それは仕方ない事だと思うよ。…実は、俺も出撃前とかになると結構な…。」
「そうなの…?」
「そりゃそうだよ。多分、みんなそうだと思う。だから、気にする必要なんか無いって。」

 少しだけミーアの表情が明るくなった。
 しかし、我ながら不器用だと思う…。フォローに向いて無いのかな?俺。

「どうしたの?何か考え込んでるみたいだけど。」
「ん?あぁ、慣れないもんだなーって思ってさ?」
「……?」

 ミーアが疑問符を浮かべながら首を傾げた。

90名無しさんDESTINY:2007/12/22(土) 22:19:55
>>86
ありがとうございますm(__)m
カズイやサイは、氏種に出ていない様なので出演させてみました。
アスランとキラは、自分なりに変えてみたらあんな感じになってしまいました。

91名無しさんDESTINY:2007/12/23(日) 19:28:28
>>89
#7


 食堂に戻ると、ルナがニヤニヤしながら俺を見つめている。

「何だよルナ?ニヤニヤして…何か気持ち悪いぞ?」
「いやーシンがラクス様と何をしてたのかなーって♪で、どうなの?」
「は?ただ医務室行って、包帯巻いただけだけど…。」

 ミーアも首を傾げている。何か勘違いしてないか?
 俺の手を引っ張り耳打ちする。

「シン…あんたそれでも男なの?駄目よ。男は奪ってなんぼよ。」

 やめてくれ。アスランと議長に殺される。

「何を言ってるんだよ。俺はやましい気持ちで受けた訳じゃないっての。」
「怪しいもんだなー。」

 ヨウランまでもが変な事を言い出した。なんだってんだ?

「ルナ、ヨウラン…いい加減にしないと、ハゲるまで苛めるぞ?」
「はいはい、分かったわよ。」
「恐い恐い…。」

 やれやれだ。いつから変な誤解受ける様になったんだ?
 そんな事を考えようとした瞬間、館内に警報が鳴る。

『コンディションイエロー発令!!コンディションイエロー発令!!パイロットは至急ハンガーに集まって下さい。』
「な!?敵襲かよ!!」
「うわぁ…私とシンしか居ないわよ?ヤバいわね。」

 そう、レイはジュール隊に居るし、実質は二人のみだ。フェイスの隊長は何をやってるんだよ!!

「三人だ…俺も出るよ。艦長に頼んでみる。」
「アレックスさん…。」

 三人…か、相手の数や装備によっては、かなり厳しい戦いになりそうだ。

「シン…頑張って下さい。」
「大丈夫です…ラクス様。さっき言った通りですよ。」
「ほら!早く行くわよシン!!」
「分かってる!!アレックスさんは艦長の元に…」
「あぁ、任せてくれ。」

 そう、この時はまだ知らなかった。この海域では、連合の新型MAが配備されている事に。



PHASE―06 END

92名無しさんDESTINY:2007/12/24(月) 04:29:20
番外編
PHASE―? 聖夜


 俺がミーアの護衛になって数週間、季節はすっかり冬真っ盛りになっていた。とは言っても、雪が降る訳じゃないし、取り立てて寒くも無い。プラントだからかな?
 そんなある日、俺とミーアは議長に呼ばれる羽目になった。

「やぁ、ミーア。それにシン。よく来てくれたね。」
「いえ、ご命令とあれば…その、特別指令というのは?」

 そう、議長のメッセージは、
『ミーア、シン。君達にどうしても受けてもらいたい仕事が有るのだ。休暇中のところ済まないが、来てもらえないかね?』
………というものだ。

「うむ。明日は何の日か知っているかね?」
「クリスマス…ですか?」

 答えたのはミーアだ。それを聞いた議長が笑みを浮かべる。

「馬鹿!?議長がそんな事で呼ぶ訳無いだろ!!」
「えー?だってそれ以外思いつかないもの。」

 唇を尖らせ、不貞腐れた様にミーアがそう呟く。

「いや、ミーアの言う通りだよ。明日はクリスマスだ。」
「え?えぇ!?」
「実はね…前大戦で家族を失った子供達に、細やかなプレゼントを…と思ってね。約束してしまったのだよ。『今年のクリスマスは、ラクス・クラインを連れて行く。』とね。」
「まぁ、そうだったのですか。」

 成る程な、そういう事か。その護衛で俺も呼ばれたと。
 すると、議長が真紅の衣装をミーアに手渡す。

「議長…これは?」
「クリスマスと言えばサンタだろう?ミーア、君にはプレゼントも配ってもらいたい。」

 続いて、俺にも衣装が手渡される。ブラウン系のタイツだ。ついでに角付き。

「君はトナカイ役で。」
「ちょ!?何故にトナカイですか!!」
「サンタのソリを引くのはトナカイだろう?オーブの方は違うのかね?」
「そうじゃないですけど…!?って笑うなミーア!!」
「アハハハ♪……お、お腹痛い…や、やめてシン。に…似合わな過ぎるわ!!」

 この時、議長に初めて殺意を抱いたのはまた別の話だ。

93名無しさんDESTINY:2007/12/24(月) 15:11:21
>>92
#2


 議長の部屋から出た俺達は、明日の打ち合わせも兼ねミーアの部屋へと向かう事にした。

「はぁ……。」
「はい、もう泣かないの。男の子でしょ?」
「泣きたくもなるだろ。タイツだぞタイツ!!そりゃ、普段からそんな衣装着てるミーアには分からないだろうけど。」

 物凄く睨まれた。っていうか気にするなら着るなよ!?

「この衣装…議長が…。」
「俺が悪かったよ。だからもう何も言うな。」
「まぁ、最近は慣れたから大丈夫なんだけどね♪」
「待てよオイ!?慣れちゃ駄目だ!!
それにしてもクリスマスか…」

 思い出すのは、家族との思い出。マユとケーキのチョコレートを取り合って母さんに怒られたり、夜遅くまで起きて「サンタの正体を見破ってやる。」なんて意気込んでたら、サンタは結局父さんだった…なんてのもあったっけ?今はもう戻れない…俺の守れなかったもの。

「シン?どうしたのよ。さっきからボーっとして。」
「あ、悪い…何でもないよ。
 そういやさ?ミーアの家はどうだったんだ?」
「どうって?」
「クリスマスだよ。いや、なんとなく気になってさ。」

 唇に指を当て、考え込む。

「うーん、普通だったと思うわよ。私が居て、パパが居てママが居て…友達も呼んで普通に騒いでた気がする。あ、カラオケやった時なんて、私があんまりマイク離さなかったから、みんなにすっごく怒られた事もあるわ♪」
「そっか、やっぱ何処でも同じなんだな。」

 楽しそうに話してるミーアだったが、ふと気付いた様に俺の顔を覗き込む。

「顔色悪いわよ?大丈夫?」
「あぁ、大丈夫だよ大丈夫。」
「そんな感じに見えないわ。」
「随分と噛みつくな…んじゃ大丈夫じゃない。」
「それなら…って引っ掛かる訳無いでしょ!!」
「いや、引っ掛かる寸前だっただろうが。」

 結局、こんな感じで打ち合わせなんか進まずに、ぶっつけ本番になってしまった。

94名無しさんDESTINY:2007/12/25(火) 00:00:22
>>93
#3


 本番…というかクリスマスだな。議長の陰謀でトナカイと化した俺が、ラクスサンタの乗ったソリを引いて颯爽と登場。
 戦災孤児の子達はラクスサンタに夢中で、俺には一切ノータッチだ。

「わーい♪ラクス様だー♪」
「はい♪押さないで下さいね♪プレゼントは皆さん全員にお渡ししますから♪」

 それにしても、ラクス・クラインが必要だと言った議長の気持ちも分かるな。ラクスを見た瞬間の子供達の顔を見たら…。

「ふっ…君の出番は無さそうだね。」
「俺の出番なんか無い方が良いですよ。俺の出番が有れば、それだけミーアが危険に晒されますからね。」
「確かにそうだね。それにしても…始めは君が引き受けてくれるとは思わなかったよ。」
「半ば強制だった気がするのですが…。」
「はて…何の事かな?」
「あ…アンタって人は……。」

 怒りに震えるこの拳を、どうやってこのワカメに喰らわせてやろうかと考えていると、議長がどこか自嘲する様な笑みを作った。

「シン…それにミーア。君達には本当に感謝しているよ。これまでの生活を捨ててまでラクスになってくれたミーアに、パイロットと護衛…それを引き受けてくれたシン…君達にね。
 私の力はまだまだだ。ラクスに頼らなければ何も出来ないし、そのラクスを守る為には君が必要だ。全く…我ながら。」
「議長……。」
「いや、済まない。少し感傷に浸り過ぎてしまった。」
「……ミーアは俺が守り抜きます。絶対に。」

 ミーアは子供達に囲まれて、幸せそうに笑っている。あぁ、絶対に守ってみせるさ。ミーアの命も、あの笑顔も。

「はい♪これで皆さんにプレゼントは回りましたね♪」
「本当…馬鹿みたいに笑いやがって。こっちの気も知らないで。」
「その割に…君も楽しそうに見えるのだが?」

 議長が意地の悪い笑みを浮かべて俺に言う。

「き…気のせいですよ。」
「ふむ。ではそういう事にしておこうかね?」
「何ですか!?その引っ掛かる言い方は!?」
「ほら、歌が始まるぞ?」

 ぬぅ…まぁ、みんな楽しそうだし、これで良いか。

95名無しさんDESTINY:2007/12/25(火) 01:30:35
>>94
#4


「静かなー♪この夜にー♪あなたをー………」

 ラクス・クラインの詩。歌っているのはミーアだけど、綺麗な歌声だ。本物の方は聴いた事が無いけど、多分…遜色無いんじゃないかと思う。
 さっきまで賑やかだった子供達も、今は目を閉じて聴き入っている。

「綺麗な歌声だ…そうは思わんかね?」
「え?あ…はい。何だか不思議ですね。落ち着くと言いますか心が鎮まると言いますか…。」

 歌声だけじゃない。歌っているミーアは、何だか幻想的な美しさ(って言うのかな?)で、知らぬ間に見入っていた。
 そして、気付くともう歌は終わっている。
 歓声を上げる子供達に手を振りながら、深々と頭を下げる。
 これで今日のイベントは終了だ。



「ラクス様ラクス様♪来年も来てくれるの?」
「皆さんが良い子にしていれば…またお伺いさせて頂くかもしれませんね♪」
「本当♪それなら、僕良い子になる♪」
「私もー♪」
「ふふ♪ちゃんと先生方の言うことを聞くのですよ?」
「はーい♪」

 相変わらず子供に人気だな。

「シン…。」
「あ…何ですか?」

 議長に外まで連れて行かれる。何の用だろう?

「君にミーアの正体を教えたのはね…?彼女の為なのだよ。」
「ミーアの為…ですか?」
「うむ、彼女はラクス・クラインという役割を必死で演じてくれている。それは良い。
 だがね…彼女は必要以上に頑張り過ぎる。私はそれが不安でならないのだよ。」
「どういう事ですか?」

 難しいな…何でだろう?

「彼女があまりにも“ラクス”に成りきろうとするあまり、本来の“ミーア”が消えてしまうのではないか…とね。
 ラクスが見つかれば、彼女がラクスになる必要は無い。だが、その時にミーア・キャンベルとして生きていけるのだろうか?それを考えるとね…。こんな道に引き込んでしまった手前、私には彼女を守る義務が有る。それこそ、彼女の命であり彼女の心を…。
 だからこそ、身近に彼女を“ラクス”としてではなく、“ミーア”として接する事の出来る人間が欲しかったのだよ。」

 そっか、それが俺の居る理由なんだな…。

96名無しさんDESTINY:2007/12/25(火) 02:08:37
>>95
#5


 ミーアが孤児院から出てきた。やや名残惜しそうに手を振りながら俺達の元に来た。

「お待たせしました。」
「いや、今日はご苦労だったね。ミーア、シン。」

 俺は何もしちゃいないんだけどな。でも、今日は此処に来て良かったな。

「シン…何ニヤニヤしてるの?」
「や…何でもないよ。」
「さて、もうすっかり暗くなってしまったね。今日は本当にありがとう。二人共。」
「いえいえ、ラクス様として当然の事ですわ。」

 笑顔でそう答えるミーアに、議長は苦笑した。不思議そうに首を傾げるミーアの頭を軽く叩く。

「ミネルバの件、頼んだよ?ミーア。」
「はい、お任せ下さい♪」
「うむ、ミーアの事を頼むよ?シン。ただし、手を出したら銃殺刑だ。」
「しつこいですね…議長も。」

 本当…掴めない人だな。議長って。まぁ、あんまり深く関わるとロクな目に遭わないだろうな。




 俺とミーア。二人で夜道を歩いている。ミーアはサンタの衣装が余程気に入ったのか、まだ着たままだ。

「ふーんふーん♪」
「なぁ…まだ着てるのか?早く着替えた方が良いと思うぞ?」
「良いじゃない♪今日の私はサンタクロースなの♪」

 やれやれ…言っても聞かないなこりゃ…。

「そういや、あの子達。ミーアを見てからいきなり凄い笑顔になってたな。本当に嬉しそうだったよ。」
「本当?私、実はいっぱいいっぱいであんまり良く覚えてないの…。」

 舌を出して苦笑している。

「そうなのか?」
「うん、実はあがり症なのよ。ライヴの前とか、もう心臓がバクバクいって…大変なのよ。」
「ははは♪何か分かるかもしれないな。俺もカラオケで歌う前とか結構緊張するし。」
「カラオケとは違うわよ。」
「そうなのか?」
「当たり前でしょ?」

 そう言った後、小さく肩を震わせる。もうすっかり暗いしな、冷え込んできたからか。

「ん?寒いか?」
「大丈夫大丈夫。寒さには強いのよ♪って…あ……」

 俺が着てた上着を着せる。

「これで少しは大丈夫だろ?」
「う、うん…ありがとう…」

97名無しさんDESTINY:2007/12/25(火) 02:43:05
>>96
#6


「ミーア、顔赤いぞ?大丈夫か?」
「え…だ、大丈夫よ!!」
「そうか?まぁ、辛くなったら言えよ?」
「大丈夫。暖かいから…。それより、シン…今日は空いてる?」
「あぁ、何も予定は無いけど?」
「それなら、私の部屋で打ち上げでもしない?今日の反省会も兼ねて。」

 長い髪を揺らしながら俺に振り向き、ウィンクしてそう言う。

「打ち上げか…面白そうだな♪」

 二人でミーアの部屋に向かう。近くのスーパーで、適当な飲み物なり食べ物を買って。



「ねぇ、シン。あの時、議長と何話してたのー♪」
「うわっ!?酒臭っ!?酒なんか買ってないのにどうして!!!?」

 頬を赤らめて、しつこく俺に抱きついてくるミーア。議長に殺されるから離れてくれ。
 ビニール袋の中には、チョコレートの箱が入っている。……………まさかな?
 “ウィスキーボンボン”…成る程、どうやらミーアは極度に酒に弱いようだ。そういえば、マユもそうだったな…。

「シンー聞いてるのー?」
「あぁー聞いてる聞いてる。」
「むぅー……聞いてないわよーそういうのはー」
「はいはい、分かった分かった。話すから離せ……ってもう寝てるし……。」

 間抜けな寝顔で、ミーアは寝息を立てている。とりあえず、ベッドまで運んでそこに寝かせる。

「ったく…酒に弱いって自覚が無いな?こりゃ…」
「ん……。パパ…ママ……私………」
「……………。」

 眠ったミーアの目尻に涙が…そっか、自分の意思で家族を切り捨てたんだったな…。ミーア、どんな気持ちだったんだろう?

「……そうだよな。やっぱ辛いんだよな。家族に会えないのって…でもな?きっといつか…会えるよ。お互い生きてるんだからさ?」

 そう、きっと…いや、いつか必ず…会わせてやろう。だから守らないとな…。
 それに…子供達にも約束したんだもんな。「来年も来る」って……。


PHASE―? END

98名無しさんDESTINY:2007/12/25(火) 02:47:14
思い付きでクリスマスネタ(?)を書いてみました。
相も変わらず原作とキャラ違う気がする二人ですが、目立てていれば幸いです。(^_^;)

99名無しさんDESTINY:2007/12/26(水) 04:37:48
>>91
PHASE―07 覚醒
#1


「くそっ…!?数が多い!!」

 俺にルナ、アスランが出撃しているが、押され気味だ。
 連合軍の艦隊に襲われている。戦艦6、MS18機。これに立ち向かう俺達は三機。それに、ミネルバ…正気の沙汰じゃないな。

『シン!あまり出過ぎるんじゃないぞ!?ミネルバの守りが薄くなる!!』
「分かってるさ!!でも…艦隊を墜とさないと、いくら攻撃しても無意味だ!!」
『二人共!口より手を動かしなさい!!私だけじゃキツイんだからね!!』

 ルナとアスランは、ミネルバの上で近付く敵を狙い撃っている。俺はフォースシルエットの飛行能力を駆使して、敵陣に斬り込んでいる。しかし、ミネルバからあまり距離を離せないし、敵の数も数だから迂濶に近付けない。

「くそっ!!くそっ!!離れたところからチマチマと……!!
 薙払ってやる!メイリン!!ブラストシルエットは出せるか!?」
『それが…さっきの攻撃で、カタパルトをやられちゃって…。』
「八方塞がりかよ!!くっ…」

 敵の放ったビームが肩をかすめた。ダメージは何ともないが、回避の際に体制が崩された。
 しかし、ルナの狙撃でビームを放ったそいつは撃ち墜とされる。

『シン!大丈夫か!?』
「何とかな…。ルナ、助かった。」
『ふふん♪私も赤なのよ♪援護は任せなさい。』

 こういう時は頼りになるな。
 でも、ルナに頼ってばかりもいられないな。

「斬り込む!狙撃は任せた!!」
『OK♪狙い撃ってやるわ!!』

 固まっている奴等を狙うのは危険が伴うな…。はぐれた奴を狙う事にしよう。

100名無しさんDESTINY:2007/12/27(木) 02:54:20
>>99
#2


 一機…二機と、徐々に墜とせてはいるが、シルエットを換装出来ない上にエネルギーが残り半分近くしかない。
 デュートリオンビームを受けようにも、敵の猛攻の最中そんな暇は無い。

「くらえっ……!!」

 ビームサーベルで斬り掛かるが、シールドで防がれる。でも、罠には引っ掛かってくれたな。
 スカートからナイフを引き抜き、一気に胴体に突き立てる。これでまた一機か。

『シン、そっちに数機向かったぞ!!囲まれるなよ?』
「チッ…次から次へと…!!」

 三機が迫って来る。ルナは敵をミネルバに取り付かせない為に手一杯だ。援護は期待出来そうに無い。
 一機目が斬り掛かって来る。それはビームサーベルを避け、すれ違い様にナイフを突き立て墜とした。
 二機目と三機目は、少し距離が離れたところからビームライフルで俺を執拗に狙って来る。此方も応戦したいが、エネルギー残料を考えると、無闇やたらには撃てない。
 くそっ!何か無いのか!?

『うっとうしいわね…しつこいのは嫌われるのよ!!っと…。あーもう、くど過ぎだわ!!』
『同感だな…。シン、エネルギーの方は大丈夫か?』
「大丈夫だったらこんなに苦労は…って危ね!?」

 ビームが脇腹をかすめる。長期戦に持ち込まれたらアウトだな。とっとと潰すしかない!!
 フル加速し、距離を詰める。相手はどんどん撃って来るが、それはシールドで何とか対処する事にした。

「いい加減に………しろ!!」

 斬り掛かるも防御される。でも、サーベルは一本じゃない。もう一本で脇腹から串刺しにしてやる。

「次っ……!!」


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