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@@@プリキュアオールスターズ小説を綴るスレ・5@@@

168ふたりは名無しさん:2014/01/19(日) 22:45:36 ID:YkBD0WT.0
授業の合間の休み時間、生徒達はそれぞれ思い思いにこの貴重な時を楽しんでいる
そんな喧騒の中、ほのかが何事かをなぎさに話しかけている。
「ねぇなぎさ、今日部活もお休みでしょ?一緒にお買い物に行かない?」
いつもなら即答モンの誘いだが、何故か今日はまごまごとハッキリしないなぎさ。
そんななぎさの様子に、ほのかが少し心配そうに尋ねる。
「なぎさ、どうしたの?」
「きょ、今日だよね?今日はその〜亮太が…そう!亮太が風邪引いちゃって
それでお母さんも家にいないし。ほら、私って弟思いでしょ?だから早く帰ってあげようかな〜
なんて思っちゃったりしてるから、アハハッ。そんな訳で今日はちょっと…」
「そ、そう…」
慌てふためきながら一気にまくし立てるなぎさに、思わず圧倒されるほのか。
また今度ね、と言ってそそくさと席に戻って行くなぎさに対し、ほのかはそれ以上何も言えずに
目をパチクリさせ見送るのみであった。



「ハァハァ、急がなくっちゃ…」
放課後帰り道を急ぐなぎさ、だがその後をもう一つの影がつけている事には気付いていないようである。
(あんなに分かりやすい言い訳なんかされたら逆に気になっちゃうよ。ま、なぎさらしいケド…。
でも、あんなに急いで何処に行くんだろ?)
などと思っている影の正体はもちろんほのか。
昼間の事について何故なぎさがあんな言い訳をしたのか気になって後をつけてきたのである。
後をつけつつも、そういえば去年もこんな風に尾行した事があったっけ、あれは確かなぎさの誕生日で――
と思っているとなぎさの弾むような声が聞こえてきた。
「ゴメンなさい、待たせちゃって」
(誰かと待ち合わせだったんだ、誰だろ?)
確かめようと物影から顔を覗かせるほのか。だが次の瞬間思わず我が目を疑う。
(藤村君!?)
──藤村省吾。ほのかの幼馴染でなぎさの憧れの人。
その藤村君が何でなぎさと待ち合わせを?と一瞬戸惑うほのか。
だがすぐに落ち着きを取り戻し、なぎさを冷やかしにでも行こうかと思い直す。
しかし歩を進めようとしたその時、さらなる会話が聞こえてきた。
「そんな事ないよ、今来た所だから大丈夫だよ。それよりほのかにはバレ無かった?」
「ハイ、大丈夫です!でも藤P先輩こそ部活休んじゃって大丈夫ですか?」
「ハハ、美墨さんの頼みだからね、しょうがないよ。じゃ行こうか」
二人の楽しそうな会話を聞き、進めようとしていた足を止める。
(……何だか楽しそう。邪魔しちゃ悪いよね)
踵を返そうとしたほのかだったが、ふと恋人同士の様に並んで歩く二人の後ろ姿が目に入ってきた。
(!?)
途端、何故か胸がギュッと締め付けられ鼓動が早くなる。
経験した事の無い突然の感覚にうろたえるほのか。
その感覚は二人の姿が見えなくなっても暫くは消える事は無かった。


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