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仮投下用スレ

58 ◆2dNHP51a3Y:2022/12/11(日) 10:35:17 ID:???
「………!」

不味い、と本能的に察知。そして、大口より垣間見える赤黒の明光。
それを避けようと死角へと距離を詰めようとしたその時、背後より急速に迫る気配。

「……えっ!? ――がはぁっ!?」

文字通り横槍を入れられたように切り裂かれ、吹き飛ばされる。
気配の正体は赤い輪郭で構築された魔王ベルセリアの人間態。
『虚獄神器・第五階位(セフィロトレガリア・ゲプラー)。夢幻泡影(カマエル)』。破神形態に気取られるであろうあかりの油断を付き、先んじて数人ほど生成していた。
そして、吹き飛ばされた軌道を予測するように―――大口より放たれた赤黒の光条、破滅の光芒が間宮あかりを呑み込んだ。

「―――――ッッッ!!」

直撃0.1秒前にあかりは障壁を展開。だがものの数秒で蒸発し、焼き尽くす痛みがあかりを襲い、墜落。
自分一人を防ぐならまだなんとかなるだろう。だがこの規模は間違いなく事前に施しておいたホテル近くの障壁ごとリュージたちをも巻き込みかねない。だからそれも含めての無理をした結果がこの激痛である。

「……や、ああああああああああっっ!!」

攻撃が止んだ一瞬の隙間、光芒の傷も痛みも耐えて、破神の巨躯へ突撃するあかり。頭から血を流し、ボロボロの身体に鞭打ちながら。風の魔力を超至近距離で叩き込もうとする。
だが、身体の大きさはそのまま強固な耐久力にも比例する。間宮あかりの攻撃は破神にとっては蚊に刺された程度でしかない。
だが、ただの蚊だろうと小蝿だとうと、煩わしいことには変わりはない。ただ腕を振るう、それだけで間宮あかりは大きく吹き飛ぶ。
だが、叩きつけられただけなら、先程のビームやら重力の檻やらよりは痛くはない。すぐに姿勢を整えて、次の大技に備えると同時にあの破神の防御を突破できる攻撃を繰り出さなければならない。

『※※※※※※※※※※※――――――ッッッッッ!!!!』

破神の咆哮が再び鳴り響く。再びその大きな躯体が飛び立ち、破神の瞳がキランと音を響かせ妖しく輝く。
あかりが天空を見れば、細長い穢れの鉄塊が降り注ぐ。
魔王がシグレ・ランゲツ戦で使用した『戴冠災器(カラミティレガリア)・歌姫神杖(ロッズ・フロム・ゴッド)』。だが、人間態で放ったそれよりも数も規模も段違い。
破神の鉄槌が、間宮あかりを潰さんと地上へと降り注ぐ。落下箇所の大地はもはや塵一つ残らない真っ平らへとなっている。
避ける、避ける、避ける。穢れが肌に擦れ侵食されようと、侵食箇所を即切除することで侵食を阻止。

「くぅぅぅぅ―――!?」

だが、侵食部位を切り離しても侵食された事自体の痛みは、体中の血液が全て毒へと変貌するに等しい地獄の苦しみ。いつの間にか痛覚が鈍っていた間宮あかりでも、その痛みは耐えるには少しばかりきつい代物だ。

「で、もぉ――――っ!!」

風の粒子を大剣に構築し、手に取る。刀というよりもある意味薙刀に近い形状。刃に雷光を纏わせ、再び突撃。

「やああああああっっっっ!!!」

激突、衝突、衝撃波、爆音、空間の破断。―――刃が砕ける音が、虚しく響き渡る。

『―――』
「これでも、まだっ……!」

足りない、ただ破神の躯体を少し後退させただけ。
巨躯に張り付いた魔王の瞳は無感情に間宮あかりを見下ろす。
破神の瞳が再び輝き、その周囲を覆い尽くすかの如く大爆発の連鎖にあかりは巻き込まれる。
爆発は風の障壁で。いや、風圧での風の異能によるバーストの衝撃で爆風諸共霧散した。


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