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仮投下用スレ

47 ◆2dNHP51a3Y:2022/12/10(土) 23:17:12 ID:???
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『―――』

破神は既に己が頭上に巨大な大斧を具現化させている。自由落下のごとく振るわれた大斧と、あかりが咄嗟に貼った障壁が衝突。
結果、破神の大斧は砕かれたものの防壁のままあかりは地面に衝突。ただし障壁ごとだったのが功を奏しダメージは皆無。

――それで魔王の、破神が手を緩めるわけがない。再び瞳が輝く。
間宮あかりに再び襲いかかる重力の檻、腐食の流星雨。さらにそこに穢れの塊たる神の杖。
――付加、夢幻泡影による生成した分身数千による『邪竜咆哮(ダインスレイフ)』の斉射。
――付加、破神の右腕を刀剣へと一時的に変化させ『無明斬滅(ガブリエル)』の準備。
――さらに付加。魔力による黒槍生成。大きさこそ普遍的であれど、『無明斬滅(ガブリエル)』と同等かそれ以上の穢れを蓄積させた、謂わば穢れの爆弾。触れれば穢れが爆散し、周囲一体を汚染する。

『―――――――――』

一斉発射。黒塊が、流星雨が、神の杖が、邪竜の咆哮が、斬滅の刃が、そして穢れの槍が一斉の間宮あかり個人に対して集中する。
勿論あかりも黙ってはいない、障壁を全開にし、それでも凌ぎきれない猛攻は小手先の手段で何とかするしか無い。

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛―――――――ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛!!」

貫通、貫通、貫通、激痛、激痛、激痛。一発一発が当たる度、存在ごと削り取られるような攻撃の雨あられ。意思も、思いも、信念も、魂も。心も、何もかも掘削され、潰されていく感覚に襲われる。
その猛攻に、意識が途切れかけた瞬間、眼前には破神がダメ押しにと飛ばした魔槍、穢れの爆弾―――。


―――直撃、刹那。魔法学園跡地は黒い爆風で全てが消し飛んだ。
核爆発を彷彿とするきのこ雲が発生し、衝撃が周囲に迸り、瓦礫を吹き飛ばしいく。
一帯は既に空間断裂による黒い割れ目が多数発生。歪みによりノイズが発生し地獄絵図のような光景が広がっていた。

魔王としてはこれ以上の会場へ負荷をかける予定ではなかった。
それを考慮してでも、歌姫へ迷惑へ掛けてしまう代償を払ってでも。
あの女だけは、確実に歌姫への脅威へとなり得る間宮あかりは確実に殺さなければならないという確固たる決意のもとに、一切の容赦なく、ほぼ全力で。
そう、歌姫が導く楽園がため、彼女だけは、データ一片すら残さず消し飛ばす必要があるのだ。
まだ殺すべき相手は残っている。ブローノ・ブチャラティ。そしてライフィセットを名乗るラフィの偽物。
後者二人は容易く捻り潰せる。ならばこの間宮あかりは確実に葬る。

……そして、魔王の心配はもうすぐ終わる。大きな躯体より見下ろせば、未だ立って戦意を失っていないらしき間宮あかりの姿。
だが、既に見るも無惨だ。体中から血という血を流している。流れる血が所々黒く点滅しているということは、穢れが混じっている、という証拠。
目は焦点が合っていないし、呼吸しているのかどうかわからない咳き込み、吐き出される血痰。
勝者と敗者の判別など、火を見るよりも明らかだった。

「ぁ」

間宮あかりの痩せこけた瞳が、映し出していたのは。
魔王が最後のトドメとばかりに生成せし、巨大な黒い球体。
確実に、この手で潰すという意思表明。
立つことは出来た、でも動かない、動かせない。
絶望こそがお前のゴールだと突きつけられる。
動かないといけないのに、避けないといけないのに、指一本すら動かせない。
体中が悲鳴を浴びて、全ての臓器がまともに動いていない、機能不全。
そして迫る、死の光が―――――――。















"あかりちゃん"









虚無の奈落の淵に落ちて響く、涙の一滴。










「かた、りな、さん…………。」










武偵憲章10条"諦めるな。武偵は決して、諦めるな。"










――そう、彼女が繋ぎ止めた奇跡は、ここに芽生えた。


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