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のんたぬ創作スレ

11のんたぬはひとつの光:2017/05/03(水) 00:32:05 ID:3biVWr26
しかし、そんなことはどうでもいい。
その「おちびしゃあ」がいったい何だというのだ。
どうせ「やっとできたのんちゃあのたからものなんや!」とでも言うつもりなのだろう。
世界で最も粗末にされるべき、ゴミのごとき生命の何が宝物だというのだ。
人と粗雑な関係をつくろうとするのんたぬ一家に、残された末路はただ一つ。
惨めに死ぬ、これだけである。

「…」

無言でそののんたぬの尻尾を両手で掴んだ。
「やめろはなせ」という抵抗も何のその、先ほどの「生物ゴミ」の札が張られている壁の前まで行き、バットスイングの要領で思い切りのんたぬの身体を壁にたたきつけた。
「ズドン!」という鈍い音共に顔面から思い切り壁にぶつかり、顔や頭の骨が砕ける感覚が、今度は腕から全身に伝わった。
2度、3度と叩くたびに、今度は胴体の中身までもが潰れていく感触が、身体中に行き渡った。
最初は「やぁあぁぁあぁん!!」悲鳴を上げていたのんたぬであったが、4度、5度と叩くころには声もか細くなり、もはや虫の息となっていた。
その声と反比例するように、「生物ゴミ」の札の横には、どす黒い血液がべたべたとへばりつき、壁を伝って地面へと垂れていった。
そして10回ぐらい打ち付けたところでもう、こののんたぬもただのゴミになった。

「はぁ...」

ひとしきりやり切ったところで、ふと遠くに目をやると、ゴミ収集車がこちらに向かって来ている。
ちょうどいい。最期はこの収集車にトドメを刺してもらおう。
ゴミ置き場の前に、こののんたぬ置いてしまって、車がのんたぬよりも手前で止まってしまっては何も面白くない。
向かってくる車の方向に向かって数十メートル走り、そしてそのゴミを車道に放り捨てた。

それから数十秒後...。
車は何のためらいもなく、一切ブレーキをかけることもなく、そののんたぬを轢いていった。
目論見通りにトドメを刺されたのんたぬは、車の圧力に耐えきれず、その身体が半分に引き裂かれた状態で、無残にも地面にへばりついた。

「やっぱりのんたぬは...。こうするに限るよな」

ゴミ収集車に吸い込まれていく死体の山を見つめながら、僕は不思議な安らぎと満足感を覚えていた。




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