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>>2「>>2の3分クッキングの時間だよ!」 PartⅩⅩⅧ
382
:
◆WsBxU38iK2
:2021/02/21(日) 00:15:30 ID:Jne5w/gk
ヴァーリ「それからー、ウミおねえちゃんのことだからガマンするとオモうけどー!」
ヴァーリ「ウタいたいキモチはウタをキくたびにつよくなっていくんだよー!」
ヴァーリ「そのうちウタをキいただけでウタわずにはいられなくなるはず……」
スゥーー
ヴァーリ「らーーーー♪ あーーーーーー♪」
海未「……あぐっ!」ビクッ!
海未(遠くから響くヴァーリの歌声を聞いた瞬間、脳内が歌いたい気持ちで満たされる)
海未(自然と口腔が開き、肺に空気が吸い込まれ、押し留めようとすると体が震える)
ブルルッ
海未「…………あ、あーーーー」
ヴァーリ「はい、そこ」
海未「――――くっ!」
海未(こらえ切れず響かせてしまった私の歌声)
海未(その歌声を目印に今度こそ本当の攻撃が飛んでくる)
ビシュッ!
ザザザザザンッ!!!!
海未(足元のフロアに突き刺さったのは4本の矢)
海未(見た目は何の変哲もない木の矢だが、その鏃はフロアを砕く勢いで刺さっている)
海未(明らかに普通の矢ではない、ヴァーリの力が込められた弾丸――――)
ザザザザザンッ!!!!
海未「っ!」
バッ!
海未(1射目、さらに2射目を斜め前方への飛び込むようなローリングで回避)
海未(起き上がった勢いでそのまま走り出す)
ダダダッ!
ヴァーリ「おっとー! どこに逃げても無駄だよー!」
ヴァーリ「ウミおねえちゃんのコエがきこえるかぎり、どこにいたってネラいウてるから!」
海未「ええ、そうでしょう」
海未(分かっている、だから逃げはしない、前に進むだけ……!)
ダンッ!
海未「そうでしょう……ねぇぇぇぇえぇぇぇぇええ♪」
バッ!
海未(ビブラートを響かせながら、私は吹き抜けの手すりに足をかけ、階下へと飛び降りる)
ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!
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