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花丸「電気が通うのは未来じゃないよ」

123名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:25:43 ID:x2ow21Pk
理亞「姉様…どうか無事で…」

ルビィ「あっあそこ!竜巻が発生してる…」

理亞「あれで間違いない、スピード上げるから!」キィイイン!

ルビィ「わかった!」ガシッ

理亞「上空からは行けないから、低空飛行に切り換えるためにスラスター下げるよ。ルビィ、気をつけて」カシャッ

ルビィ「了解っ!」

ルビィ「マキナ分離、送電!」バチッ

理亞「助かる…!」

理亞「出力全開!」

ゴォオオ!!

ルビィ(…⁉何この空気…)

ルビィ(目に見えないのに、すごく重たい…)

ルビィ(ずっとこの中にいたら気持ち悪くなりそう…!)

ルビィ「うっ…」

理亞「大丈夫⁉」

ルビィ「う、うん…」

理亞「もう着く!姉様…」

ルビィ「竜巻が止んだね…」

124名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:27:15 ID:x2ow21Pk
理亞「いた!あいつ…‼」

ルビィ「曜ちゃん…」

曜「わぁ、自分達から来てくれるなんて!嬉しいなぁ」

理亞「姉様はどこ⁉」

曜「ああ、あれならそっちにあるよ」

理亞「姉様を…」

理亞「あれなんて言い方するなっ‼」ジャキン!

理亞「ただで済むと思うなっ!」ザンッ

フッ...

理亞「速い…!」

曜「遅いなぁ〜当たると思ってるの?」

理亞「当たらないなら当たるまでっ!」ブンッ

曜「バカの一つ覚えみたいに暴れたって仕方ないじゃん」サッ

理亞「クソっ!当たれ!当たれっ‼」

曜「…つまんないね。妹さん」

曜「お姉さんは結構強かったよ?せいぜい遊び相手にはなったし」

理亞「っ!ふざけるなっ!」ガコン

理亞「マキナフル展開!全機発射‼」ドドドドッ!!

曜「すぅ〜…」プク-

曜「ハッ!!!」ボフンッ!!

曜「ふぅ…大きな声出すと疲れちゃう」

理亞「そんな…」

曜「おっ?いい顔いい顔♪そこのお姉さんもさっき全く同じ顔してたよ?」

ルビィ「理亞ちゃん!」

ルビィ「見つけたよ聖良さん」

理亞「ルビィ!姉様は…」

理亞「ね、姉様……?」

曜「芸術的でしょ?外から傷を見えないように殺すのって難しいよ〜?」

理亞「あ…ああ…」

理亞「嫌ぁぁあああ!!!」

125名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:28:33 ID:x2ow21Pk

曜「あっはははははは‼滾るねぇ…魔女の血が!」

曜「叫びは解体ディナーに最高のスパイスだよ!」

曜「ふふっ妹さんは30に切り刻んであげるね」ニコ

ルビィ「ああ…逃げて!理亞ちゃん‼」

理亞「嫌…姉様…」

曜「じゃあまずは…あなたが私にしたように、私も足を動かせないようにしてあげる!」スッ..

ザクッ!!

理亞「きゃああああああ‼」

理亞「うっうぅぁぁああああ‼」

ルビィ「理亞ちゃんっ‼」ダッ

曜「痛いよねぇ!苦しいよね⁉でもそれ、私も同じ目にあったんだよぉ‼」

曜「あははははは‼」ポロポロ...

曜「あれぇ?あまりに可笑しいから?涙出てきちゃった」

曜「なんだよこれ〜」ゴシッ

曜「ふふふ…」ポロボロ

曜「何⁉なんだよこれっ…‼」ポロポロ

曜「止まらないじゃんか‼」ポロ...

ルビィ「理亞ちゃん!理亞ちゃん‼」

理亞「痛い…痛い!姉様、ルビィ、助けて!」ポロ...

ルビィ「あわわ…えっととりあえず血を止めなきゃ!」

理亞「寒い!足が寒いの…姉様…」

理亞「寒い…寒い…」

ルビィ「血が止まったよ!次は…」

126名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:30:11 ID:x2ow21Pk
理亞「はぁ…はぁ…」

理亞「…ルビィ」

ルビィ「何?なんでも言って!」

理亞「ルビィ…ありがとう」フッ

理亞「姉様、おやすみなさい…」ニコッ

ルビィ「ダメ!理亞ちゃん!向こうへ行かないで!死んじゃダメーーッ‼」

理亞「………」

ルビィ「うっ…うっ…」

曜「なんで泣いてるの⁉みんな!ねぇ‼」

ピシッ...
 
曜「うぐぅ…何?急に頭が痛…ゔゔぅぅううう‼」

曜「はぁ…はぁ…ぁぁあああ誰だ⁉やめろ!」

曜「まだ私はっ…」

ルビィ「どうしちゃったの…曜ちゃん…」

曜「………」ガクッ

曜「ふぅ…ふぅ…!」

ルビィ「曜ちゃん…?」

曜「ルビィ…ちゃん!」

ルビィ「…‼曜ちゃん!ねぇ、さっきの曜ちゃんはなんだったの…?」

127名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:31:32 ID:x2ow21Pk
曜「わかんない…何か大切なものを失ったと思ったらふっと私の心の中に何かが入り込んできて…」

曜「私じゃない誰かが私の身体を使って…」

曜「私はのんびり暮らすのが好きなのに…平和が大好きだったのに!なんでこんな…」

曜「私は…取り返しのつかないことを…」ポロボロ

ルビィ「曜ちゃん…」

曜「ねぇルビィちゃん、お願いがあるんだ」

ルビィ「うん?」

曜「私を…殺して」

ルビィ(たしかに狂った曜ちゃんは理亞ちゃんと聖良さん、ルビィにとってかけがえのない大切な人を2人を殺めてしまった)

ルビィ(こんなこと、許せないのに…本当だった心の底から怒りが込み上げるはずなのに…)

ルビィ(ルビィは曜ちゃんのことを恨むことが出来る?)

ルビィ(こんなに穏やかな性格の人を…?)

ルビィ(お喋りで、とても勉強熱心な真面目な人を…?)

ルビィ(魔女と人間の境のない世界を夢みた優しい人を…?)

ルビィ(無理だよ…だって)

ルビィ(一緒に星を眺めた…素敵な友達だもん!)

曜「きっとまたすぐに暴れ出していっぱいいっぱい殺しちゃうかもしれない!もし大切なルビィちゃんを傷つけることなんてあったりしたら…私、そんなの絶対嫌だよ!」

曜「それならせめて…ルビィちゃんの手で、私を…殺してッ!!」

128名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:33:49 ID:x2ow21Pk
ルビィ「でっ…出来るわけないよ!だって、曜ちゃんはルビィにとっても大切な人、魔女とか人間とか関係ない!曜ちゃんは私の友達!」

曜「ルビィちゃん…」

ピシッ...

曜「うっふふふふ…あははははは!くだらないなぁ‼低俗な人間の考えることなんて一生理解出来ないや‼」

曜「弱いくせに、すぐ何かにすがりたがるよね!友達?そんなのすぐに捨てちゃいなよ‼どうせまた新しい代わりが出来るんだからさぁ‼」

ピシッ...

曜「今のうちだよ!早く!早く私を…」

ピシッ...  

曜「もう、いいよ。つまらないつまらないつまらない!飽きたからあなたも殺しちゃっていいよね⁉」

ピシッ!  

曜「お願い…ルビィちゃん!」

ルビィ「うゅ…」

ルビィ「…出来…ないよ…!」

ピシッ...

曜「じゃあ死ね!ふふふ、あはははは!!!」 ブンッ

「マキナ起動、大魔鎖狩β」ガシャッ

ピシッ...

曜「はぁ…もう、出てこないで…!」

「さようなら、原生種の魔女」ズバンッ!!

曜「うぐっ…‼」ドサ...

曜「…ありがとう。ようやく楽になれ…る…」

「約束、覚えていますか?」

ダイヤ「捜査官たる者、後悔だけはするな。と…」

ルビィ「お…お姉ちゃん…‼」

129名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:37:11 ID:x2ow21Pk
ルビィ「お姉ちゃん…‼なんでここに⁉」

ダイヤ「聖良さんから報告が来ましたわ。〈舟釣り〉の脅威度を災害級Sに変更しろ。と」

ダイヤ「捜査官が出払っていた為、私が臨時で駆けつけたのですわ」

ダイヤ「まさかここまで甚大な被害が出るとは思いませんでした…これは私の失態ですわね」

ダイヤ「原生種…太古の魔女〈始祖〉と同じく魔法の誕生した時を知る一族。彼等には秘密が多く、神化もその一つでした。神化の瞬間に遭遇した捜査官は2人しかいませんでしたが…残念なことに今はもう1人しかいませんね…惜しい人を亡くしました」

ダイヤ「はぁ…」

ルビィ「ルビィ、見たよ。神化の瞬間」

ダイヤ「なっ本当ですの⁉」

ルビィ「怖かった。禍々しいオーラに包まれたと思ったら今度は光に覆われて…別人みたいになっちゃって」

ルビィ「元々穏やかな人だったのに…猟奇的な人に変わっちゃったんだ…!」

ルビィ「でも、一つの心に二つの顔が存在するようになっちゃったみたいで…最後は殺してくれって自分から…!だから…うぅ…」

ダイヤ「そうですか。貴重な情報を提供してくださり感謝します…」

ダイヤ「……っ」

ダイヤ「ルビィっっ‼」ダキッ

ダイヤ「よく頑張ったわね…‼」

ルビィ「お姉ちゃん…うっううっ!うわぁぁあああん‼」ポロポロ

ダイヤ「聖良さんも理亞さんも先の英霊のように殉じていき職員の生存は半ば絶望していましたわ。あなただけでもこうして抱き合えて本当に良かった…‼」

ルビィ「ルビィは…私は、もっと強くなりたい!もう二度と目の前で大切な人を失わないために…‼」

ダイヤ「ならばここで誓いなさい、私と共に。同じ過ちを繰り返さないように…」

ルビィ(ああ…綺麗だなぁ)

ルビィ(曜ちゃんと見た夜空…)

ルビィ(理亞ちゃん、そして聖良さん。まだまだ未熟なルビィはどうやったら強くなれますか?)

ルビィ(後悔しない生き方を…見つけることは出来ますか?)

130名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:39:04 ID:x2ow21Pk
にこ「遅かったじゃない。ルビィだっけ」

ルビィ「色々ありましたから…」

ダイヤ「毎度お世話になります」

にこ「いいのよ、仕事だし」

にこ「それより、なんか人数が少ないみたいだけど?」

ダイヤ「…不粋ですわ」

にこ「そ、悪かったわね(希また当てたわね…いや、いつも通りか)…」

にこ「あんた達…これからSCCは漣に揺れるわ。飽くまで予想の範疇ではあるけど」

にこ「まぁそれなりの覚悟はしておくことね」

ダイヤ「なっ⁉ソースはどこですの?」

にこ「昔の腐れ縁とでも言っておくわ。因みにそいつ、あの姉妹の末路も占いで当てたわよ」

ダイヤ「…なんてことでしょう」

ダイヤ「こうしてはいられませんわ、すぐに出発してください!」

にこ「了解、本部直行ね」

ダイヤ「ルビィ!行きますわよ」

ルビィ「は、はい!」

ルビィ「ね、お姉ちゃん…」

ダイヤ「何です?」

ルビィ「ルビィは、誰かの為に頑張れているのかな…」

ダイヤ「疑問に思う時点ではまだまだということですわ」

ルビィ「そ、そうだよね…」ショボン

ダイヤ「ですから、胸張って誰かを助けられるようになりなさい。ルビィなら、きっとできますわ」

ルビィ「…!うん!」

にこ「悪い思い出は全部ここに置いてきなさい。捨てちゃダメよ?いつか戻ってきた時に思い出せるようにね…」

131名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:40:01 ID:x2ow21Pk
ルビィ編終わり
太古の魔女編に続きます

132名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:41:00 ID:x2ow21Pk
千歌 先輩!今回の記事決まりました!

ことり おっ何かな?

千歌 魔女の〈始祖)の目撃情報がありました!

ことり (・8・)

千歌 何で顔文字だけなんですか〜?

ことり あのね、千歌ちゃん。ネット記事は新聞や雑誌以上に嘘だ捏造だって叩かれやすいんだよ。たとえ事実だとしてもね

ことり 太古の魔女なんて存在すら不確かなものちゃんと記事に出来る?

千歌 やれます!

ことり 他のニュースや報道に埋もれないようにまとめられる?

千歌 できます!!!

ことり じゃあ1人で頑張ってね👍

千歌 えぇーーーッ!?!?!?

千歌 1人でなんて、、

ことり じゃあやめる?

千歌 やめません!!!

ことり ファイトだよっ (^8^)



千歌「よ〜しやるぞー!」

千歌「魔女の取材!秘密の解剖!」

千歌「今度こそはバズらせるぞ〜!」

千歌「ふぅ…さて計画を立てよっか!」

133名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:42:34 ID:x2ow21Pk
千歌「どこで見たんですか!?」

「えっと…向こうの暗い洞窟みたいな…」

千歌「ありがとうございます!」ダダッ

千歌「洞窟…洞窟…って!ここ、洞窟じゃなくてただの土壁くり抜いた洞穴じゃん!」

千歌「しかも大して深くないし…」


千歌「それ、本当ですか?」

「うん、すげぇ炎だったよ!あんなの初めて見た!」

千歌「すごーい!でも、なんで太古の魔女だってわかったの?」

「………」

千歌「適当かぁ…」


千歌「もぉぉおおお!!!」

千歌「なんでなんでなんでだよーーーっ!!」

千歌「不確定な情報が多すぎだよ〜…」

千歌「1人で頑張ってってそういうことだったんだ…」

千歌「はぁ〜あ…」

「まだまだ若いんだからそんなに大きなため息つくんじゃないの!」

千歌「すいません…」

「何してるの?」

千歌「私は、ネットライターの高海千歌です!」

「ふぅん…なるほどね…」

134名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:44:23 ID:x2ow21Pk
「この辺りで何か探してるってとこかしら?」

千歌「そんな感じです!」

千歌「あっすいません、名前お伺いさせていただいても?」

鞠莉「鞠莉よ、チャオ!」

千歌「鞠莉さんですね、お聞きしますが、この辺りで炎の目撃情報が出ていまして。何かご存知でないですかね?」

鞠莉「知らないわ。炎?それはどこから入ってきた情報?」

千歌「タレコミです…」

鞠莉「もうっネットライターがネット記事に踊らされたらお笑いぐさもいいとこデース!」

千歌「反省してまーす…」

鞠莉「ふふ…ふぅん、取材班高海千歌ね…」

鞠莉「ちかっち、見たい?」

千歌「えっ?何を…ですか?」

鞠莉「本物の炎、見たい?」

千歌「…⁉見た〜い!!!」

鞠莉「じゃあ付いてきなさい!モタモタしてると置いてっちゃうわよー!」

千歌「よしきたー!」

千歌(こういうのは嘘でもいいからノっておけ!面白い記事を作る為の常識だよ!)

135名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:45:33 ID:x2ow21Pk
鞠莉「ちかっち、マキナは?」

千歌「あ、えーとこのカメラだけです!」カシャッ

鞠莉「Oh,これは良いモノね!撮って頂戴!」ビシッ
 
千歌「わかりました!じゃあ…はーい!撮りますよ〜」

千歌「1.2.3…?」

鞠莉「ジャーンプ!」

パシャッ
 
千歌「現像しまーす、よいしょっと」

千歌「どうですか⁉」

鞠莉「いいじゃな〜い!流石取材班ね!」

千歌「えへへ、そう言われると照れるのだ!」

千歌「ま、それはそうとして…」

千歌「炎!どこで見られるんですか?」

鞠莉「ああ、そのことなんだけど…」

鞠莉「sorry,あれ嘘なの♪」

千歌「ええぇぇえええ⁉期待してたのに〜!」

鞠莉「いやーちかっち見てたら面白くってつい…」

千歌「からかわれただけか…」

千歌「まぁいつものことだよこの程度…」

鞠莉「…ねぇちかっち、あなたは何故魔法を使ってはいけないか知ってる?」

136名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:46:56 ID:x2ow21Pk
千歌「うーん、電気と融合させると危険な物だから?」

鞠莉「ノーノー!マリーはそんな教科書通りな回答求めていませーん!」

千歌「ええっじゃあなんて答えたらいいんですか?」

鞠莉「別に模範解答なんてないわ。でも、敢えて言うなら…」

鞠莉「理由なんてない、こう言ったら正解にしてたかも!」

千歌「おお、奥が深い…ような?」

鞠莉「魔法だって迷惑かけなければ使っていいと思わない?」

千歌「ま、まぁ…」

鞠莉「魔女だって所詮社会に出たらただのヒトでしょ?」

千歌「確かに」

鞠莉「なのに今の魔女への対応は迫害に近いと思わない?」

千歌「もっともだ!」

鞠莉「ふふ…」

鞠莉「ちかっち、今の記事にしたら?」

千歌「えっ?」

鞠莉「魔女狩りの是非について…きっと話題になるわ」

千歌「ナイス!ナイスアイデアですよそれは!」

鞠莉「ネット記事なんて叩かれてなんぼでしょ?炎上上等!真っ向勝負よー!」

千歌「勇気をもらえました!ありがとうございます!」

鞠莉「早速帰って編集?」

千歌「もっちろん!」

鞠莉「ふふっ良かったわね♪またいつでも来て?この辺りに来ればいつでも会えるから」

千歌「またよろしくお願いしまーす!」

鞠莉「またね。ふふ…」

鞠莉「祖炎〈スルト〉」ボオゥ...!

鞠莉「また来なさい…ちかっち♪」

137名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:48:40 ID:x2ow21Pk
千歌「ことりさーん!」バタ-ン!

ことり「おやっ⁉千歌ちゃんかぁ…びっくりしたよぉ」

ことり「ホントびっくりして…メガネ落としちゃったよ」スッ

千歌「記事出来ましたー!」

ことり「おおっじゃあ見せてもらおうか」

千歌「はいっ!これです」ピラ

ことり「わざわざ紙に刷ったんだね…ご苦労様」

ことり「ふむふむ…これは…夜に飲むカプチーノみたいだねぇ。中々パンチの効いた文章だ」

千歌「習慣染みた記事は面白くないと思って、今回は攻めてみました!」

ことり「わかったよ。じゃあ今回は担当のとこ高海千歌って書こうか」

千歌「本当ですか⁉ぃやったーーー‼」

ことり「こんなの南ことりでホームに載せたら仕事来なくなるから」

千歌「あっ…そういう…酷いなぁ〜!」プンスカ

ことり「ことりは忙しいんですっ!他にも色んなお仕事兼ねているんだから…」

千歌「確かにそっちに影響出たらやばい…」

千歌「でもまぁ私の名前で記事載るのは初めてだから嬉しいです!」

ことり「そっか、じゃあこれ預かるよ。誤字脱字は無さそうだしそのまま貼るね」

千歌「お願いします‼」

ことり「…いやぁ〜若いっていいねぇ」

千歌「もうっことりさんだって十分若いじゃないですか!」

ことり「千歌ちゃんは知らないだけだよ〜…」

138名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:50:05 ID:x2ow21Pk
千歌「そういえばことりさんっていくつなんだろ?」

千歌「見た目的には私とそう変わらないと思うけど…」

千歌「タメだったらどうしよう…同世代でここまで立場が違うと思うとなんか焦ってくるよ!」

千歌「はぁ…あっまたため息ついちゃった。ダメダメ、良くないぞ千歌!」ペチッ

千歌「そういえば鞠莉さん、またいつでも来てって言ってたけど…今日突然行ってもいいんだよね」

千歌「よ〜し…」

果南「あれ?千歌じゃん」

千歌「あっ!果南ちゃーん!」

果南「久しぶり。まだライターやってんの?」

千歌「うん!大変だけど楽しいよ」

果南「へーそりゃご苦労なこった。今どんな記事書いてるの?」

千歌「この前のがね、結構攻めた内容書いたんだよ!魔女は本当に悪いのかって感じで…」

果南「っ…‼」

千歌「果南ちゃん…?」

果南「あ、ごめん。大したことじゃないよ…」

千歌「そう?よかった、なら続けるけど…」

果南「やっぱやめて!聞きたくない!」

果南「我儘言って悪いね…でも、今そんな内容聞くと私の仕事に影響しそうで…」

千歌「そうだよね、私も配慮が足りなかった。ごめん…」

果南「いいんだよ…」

139名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:51:31 ID:x2ow21Pk
〜居酒屋〜

果南「熱燗!」

「すぐ用意しまーす」

千歌「もう、飲み過ぎちゃダメだよ?」

果南「わーかってるって」ゴクッ

果南「んっ!はぁ〜美味っ!」

果南「ふぅ…これからさ、魔女は全てひっ捕らえろって命令が出たんだ。ほとんどは火炙りの刑だよ…」

千歌「ええっ⁉こわぁ〜」カラン

千歌(氷大きいなここ…)

果南「なんでかねェ…私そこまでする必要ないと思うんだけど」

千歌「…!私も私も!」

千歌「火炙りってことはさ、みんな死んじゃうの?」

果南「多分ね。この前もダイヤ…私の同期が1人魔女を狩ったよ。弔い合戦みたいなもんだったし仕方ないけど、よく躊躇なくいけるよね。やっぱまだ私にはキツいよ…」

千歌「へぇ…SCCの人も命を落とすんだ…」

果南「そうだよ、魔女狩りって文字通り命がけなんだよ?それなのに私何回も無傷で魔女捕まえてんだよ。すごいでしょ?褒めてくれていいよ」

千歌「よくできましたー」

果南「わっはっは…」

果南「虚しくなってきた…」ショボン

千歌「じゃあなんで褒めさせたのさ」

果南「私褒められて伸びるタイプだから」

千歌「…まったく」

千歌「じゃあ私はピーチオレンジにしようかな」

果南「何そんなお洒落なの頼んじゃって…芋焼酎にしな」

千歌「だって、カロリーが…」

果南「馬鹿言ってんじゃないよ!女の子はちょっと肉ついてるくらいが丁度いいの!すいませーん芋追加で!」

「あーい!」

千歌(もうダメだこの人…完全に気分良くなっちゃってる)

140名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:53:05 ID:x2ow21Pk
果南「見てよ千歌、私ね新しくマキナ造ってもらったんだ!いくよ〜」

千歌「やめて果南ちゃん!ここお店の中!」ガシッ!

果南「なんで〜いいじゃん」

千歌「迷惑かかっちゃうでしょ!」

果南「そうかもねー…」ウトウト

果南「すぅ…すぅ…」

千歌「寝ちゃったし…」

店主「あーあ…起こしちゃ悪いしなぁ」

千歌「すみません!すぐにお会計を…」

店主「いいよ、そのまま寝かせてやりな」

千歌「…!すみません!」

店主「魔女対策の人だろ?若いのに大したもんだ。労ってやんなよ」

千歌「はい!」

果南「むにゃ…先輩…ハグしてよぉ…」

千歌「ふふっ!みんな頑張っているんだ…私も、明日また頑張ろう」

141名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:54:19 ID:x2ow21Pk
千歌「あっことりさんからメール来てた!」

ことり 閲覧数すごいね。頑張り

千歌「途中で切れてる…誤送信かな?とりあえずことりのとこ行かなきゃ!」ダッ


〜事務所〜

千歌「ことりさんっ!」

ことり「あっ千歌ちゃん、すごいねぇ。伸びてるよ」

千歌「やったー!」

ことり「意外だったのは、ほとんど叩かれてないとこだね。みんなこの記事と同じようなこと思っているみたい」

千歌「魔女の危険性なんてないってこと?」

ことり「半分正解。迫害ってワードにみんな触れてるよ」

千歌「成る程…わからないもんですね」

ことり「中でも面白いなってコメントはね、これ」

『そもそも僻地で暮らしてる魔女なんかより太陽炉だか知らんが核積んだアンドロイドのがよっぽど危険だろ』

千歌「その通りだ…」

ことり「この記事を魔女に読んでもらえたらなぁ〜?」チラ

千歌「う…また魔女探しですか?」

ことり「お願ぁ〜い!」

千歌「いっ行きますよっ!」

ことり「頑張ってね〜♪」

千歌「本当鬼なんだから…」

ことり「何か言ったかな〜?」

千歌「いや〜楽しみだなって!」

ことり「だよねぇ!」

千歌「はは…」

142名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:55:27 ID:x2ow21Pk
千歌「鞠莉さんのとこ行こ」

千歌「鞠莉さんならまた何か面白いこと聞けるかもしれないし!」

千歌「あ、でも鞠莉ちゃんって結局どこにいるんだっけ?」

千歌「この前会ったのは洞穴の近くだったし…うわー聞くの忘れちゃったよ〜」

千歌「ん?そういえば…あの辺りに来れば会えるって行ってたような…⁉︎」

千歌「よし!行こう!」ダッ

143名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:56:22 ID:x2ow21Pk
千歌「ここら辺だったはず!あの微妙な洞穴…」

鞠莉「来たの?いらっしゃい」

千歌「あっ!こんにちは〜!」

鞠莉「どうも♪」

千歌りいらっしゃいって…この中で暮らしてるんですか?」

鞠莉「ふふん、半分正解ね♪」

千歌(なんかこの台詞最近よく聞くなぁ)

鞠莉「強いて言えば、この地域全体が私の家よ」

千歌「うへぇー何それ…」

鞠莉「もう、本当よ⁉︎」

千歌「なら、涼しくして私をおもてなししてください!」

鞠莉「お安い御用!」パチンッ

千歌「えっ?えっ?」

鞠莉「木の葉は靡き鳥は舞い、心地の良い風がちかっちに向かいますように…」ヒュオ...

千歌「涼しい…!すごいっ!」

鞠莉「でしょ?こんなの朝飯前よ〜!」

144名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 03:57:23 ID:x2ow21Pk
千歌「すごすぎ!そういえばさ…」

千歌「鞠莉さん、私をお待ちしておりましたとでも言いたいかのようにここにいたよね?」

千歌「それにあんな風に任意のタイミングで風を起こせるなんて…」

千歌「もしかして、鞠莉さんって魔女なんですか?」

鞠莉「ノンノン、どちらも偶然よ!偶然」

鞠莉「魔女の魔法…私も見たいわ!」

千歌「流石に魔女ではないか。ここ最近大規模戦闘があったらしく目撃情報は多数挙がっているんですけど私も未だに見たことないんですよ~」

鞠莉「いつか生で観られるといいわね?ふふ…」

145名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 12:43:03 ID:aG48eC6I
聖良さん…理亞ちゃん…曜ちゃん……

146名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 22:04:06 ID:E9CEGrHE
船さえ傷つけなきゃ曜ちゃんは暴走しなかったんかなぁ…

147名無しさん@転載は禁止:2018/09/21(金) 22:46:37 ID:q9mUFjLo
そもそも魔女はひっそりと迷惑かけずに生活してるだけ
わざわざちょっかいかけて被害出してるほうに問題がある

148名無しさん@転載は禁止:2018/09/23(日) 02:57:09 ID:FL9NnSxk


149名無しさん@転載は禁止:2018/09/27(木) 23:07:14 ID:FcZha1jw
鞠莉「良い場所でしょ?お気に入りなの」

千歌「はい!今時珍しいくらい静かで爽やか」

鞠莉「こんな風景がどこまでも広がっていったらいいと思わない?」

千歌「思…」

千歌「う〜ん…思わないかも」

鞠莉「Oh,どうして?」

千歌「その場所にはその場所でいいとこがあると思います。自然が豊かなこの地も好きだけど…人の多い都会も私は好きですから!」

鞠莉「そう…ちかっちは大人ね」

千歌「え〜?そんなことないです!この前も上司にもっと大人の余裕を持ちなさいって言われたばかりで…」

鞠莉「ふふっ!大人の余裕ね…確かにちかっちには似合わないわね!」

千歌「ちょっと〜!」

鞠莉「あははは!」

千歌「もぅ〜…あっ!そうだ!今回の目的すっかり忘れた!」

鞠莉「あら?な〜に?」

千歌「これ見てくださいよ!」スッ

鞠莉「ネットニュース?どれどれ…ふっあなたが書いたのね?」

千歌「はい!大変な反響で…」

千歌「でもこの記事への否定的な意見は少なくて驚きました!みんな魔女についてはそこまで嫌悪感とかはないってわかったから鞠莉さんにも見てもらいたいと思って!」

鞠莉「ふぅぅん…」

鞠莉「…私は、魔女の生活は今のままのひっそりとしたものでいいと思うわ」

千歌「えっどうして⁉︎」

鞠莉「何故だと思う?」

千歌「それは…」

鞠莉「少し質問を変えようか。ちかっち、人が人に対して一番恐れることってなんだと思う?」

千歌「暴力的なこと…?」

鞠莉「違うわ」

鞠莉「忘れられること」

千歌「…!」

鞠莉「だからちかっち、私のこと忘れないで」

鞠莉「いつもどこか記憶の片隅に置いていて。私のこと…」

150名無しさん@転載は禁止:2018/09/27(木) 23:08:11 ID:FcZha1jw
千歌(どうしたんだろ…鞠莉さん)

千歌(なんか元気なかったような…)

千歌(あんな様子じゃあ色々聞けないし、そもそも魔女の居場所なんて知らなさそう。本人も生の魔法を見たいって言ってたくらいだし)

千歌「はぁ〜あ…なんか進まないや!」

千歌「あっため息…ダメダメ」

千歌「ふぅ、どうしようかなっと」

千歌(サイトへのアクセス数が急増してる今なんか面白いこと書かなきゃいけないのに…う〜ん)

ピリリ

千歌「んっ電話⁉︎」ピッ

千歌「もしもーし!千歌です!」

ことり『千歌ちゃん!なんかちょっと大変なことになったよ!早く帰ってきて!」

千歌「…?わ、わかりました。すぐ戻ります!」

千歌「珍しいなぁ…電話で直接呼び出しなんて」

千歌「なんだろう…?」

151名無しさん@転載は禁止:2018/09/27(木) 23:09:23 ID:FcZha1jw
千歌「ただ今戻りましたぁ!」

ことり「来たね!見てこれ」

千歌「なんですか〜?」

ことり「SCC、正式に魔女の全滅の為に動き出すことに決定」

ことり「…自意識過剰と言われるかもしれないけど、多分うちの記事の煽り受けてるよこれ」

千歌「…!も、もしかして全面戦争ってことですか⁉︎」

ことり「そう捉えてくれていいよ」

千歌「えっ…‼︎」

ことり「…ここを逃げよう。もしかしたら私たちも魔女なんかに狙われるかもしれない」

千歌「はい…」

ことり「怖い?」

千歌「ま、まぁ…ただそれ以上に混乱してます」

ことり「大丈夫だよ。安心して」

ことり「私がついてるから」

千歌「ことりさん…!」

ことり「可愛い後輩1人守れなかったら面子がたたないよ、ね?」ニコ

千歌「どうなっちゃうのかな…この世界」

ことり「さぁ…私が予想するところ」

ことり「なるようになるってとこかな」

千歌「ほぇ?」

ことり「世界は常に一定の力によって均衡が保たれると思うの。何か大きなことが起こっても、他の大きな存在が帳尻を合わせて相殺しているんだよ。きっと、気づかないうちにね」

ことり「だから今回も大きな何かが、ただの一般人である私達を守ってくれるよ…多分」

千歌「そうだといいなぁ…」

ことり「そうなるよ。もう長いこと見て来たんだから…」

千歌「長いこと?」

ことり「あっなんでもないよ!もう、そんなのどうだっていいんです!」

千歌(気になるなぁ…今の)

152名無しさん@転載は禁止:2018/09/27(木) 23:10:59 ID:FcZha1jw
希「よぉ来たなぁ。まぁゆっくりしてって」

ことり「ごめんね急に押しかけちゃって」

千歌「お世話になります!」

希「いいんよ。困ってる人っちを助けるのがうちの仕事!」

希「ここはSCCと間接的に繋がりがあるからいざって時には守ってもらえるし、逆に直接的な繋がりがないおかげで魔女に狙われることはないはずだと思う」

ことり「全滅に決定したきっかけって何なの?」

希「流石にわからんけど、一番有力視されてる説はこの前の五箇所同時不自然な発火やないかな。危うく大事故になるとこだって聞いたよ」

千歌「大事故…!」

ことり「これ以上の被害を防ぐならやむを得ない判断かもね…正しいかどうかは置いといて」

千歌「全滅って…その、みんな死んじゃうってことですか?」

希「まぁそれ以外は考えられんなぁ…」

千歌「行かなきゃ…!」ポツリ

ことり「ん?千歌ちゃんどうしたの?」

千歌「私!全部カメラに収めます!何が正しいのかわからないなら、自分の目で見て確かめたい‼︎」ダッ!

ことり「あっ!待って!危ないよ!」

千歌「それでも、行かなきゃ…!」

千歌「私が伝えなきゃ!現場ってやつを!」




ことり「いいなぁ若いって…」

希「パワフルやねあの子。折角やし、御守りとして呪いをかけてあげよか」

希「ほいっとマキナ展開」ギギギ...

希「貴女の冒険の書〈ラ・プロテェッツィオネ・ディ・ディオ〉」パラ..

希「よっと」カキカキ

希「気休めにしかならんけどな…いつもいつも」

ことり「でも、その気休めを求めてみんな希ちゃんのお店に来るんでしょ?」

希「その通り。へへ、占いってのはそんなもんやから」

153名無しさん@転載は禁止:2018/09/27(木) 23:12:14 ID:FcZha1jw
〜SCC本部〜

絵里「災害級…ねぇ」

ダイヤ「どうしました?」

絵里「星が降るわよ」

ダイヤ「…?」

絵里「心してかかりなさい。あと」

絵里「誰にも容赦しないこと」クスッ

ダイヤ「な、なんのことかさっぱりわかりませんわ!」

絵里「甘えないの。わからないなら考えなさい」

ダイヤ「そんなこと言われましても…!」

果南「ダイヤっ!」

ダイヤ「果南さん!どうしたのです?そんなに慌てて」

果南「この近くやばいよ!隕石みたいなのが降ってきて火の海なんだから!」

ダイヤ「はあっ⁉︎」

果南「本当だって!私救助に行くから!魔女の方は頼んだよ」

ダイヤ「果南さんまで…!待ってください!」

ダイヤ「なんということでしょう…頭の整理がつきませんわ…」

海未「じっとしている暇はありませんよ」

ダイヤ「あ…」

海未「私は残されたsoldatoとして脅威の源を探ります」

海未「あなたはあなたにしか出来ないことをやりなさい」

ダイヤ「はっ…はい!」

ダイヤ「全職員、捜査官に告ぐ!」

ダイヤ「各自所有しているIDが奇数の者は災害救助へ!偶数の者は本部警備へ!」

ダイヤ「すぐに持ち場へ向かいなさい!質問等は司令室へ随時送信!局長の私が答えますわ!」

ダイヤ「作戦開始!!!」

154名無しさん@転載は禁止:2018/09/27(木) 23:13:25 ID:FcZha1jw
千歌「SCCの本部から職員の人が一斉に出てきた!なんだろう…あっ!」

千歌「向こうの山…真っ赤に燃えてる…‼︎」

千歌「一体誰がこんなことを…」ドンッ!

千歌「いたっ!」

ルビィ「ぴぎっ⁉︎」

千歌「あ…捜査官の方だ…すっすいませんでした!」

ルビィ「い、いえっこちらこそ前方不注意ですみません!」

千歌「どうしたんですか?山火事?」

ルビィ「魔女による侵略、というか…暴動だそうです」

千歌「やっぱりそうだったんだ…ありがとうございます」

ルビィ「いえいえ、気をつけてくださいね!この辺りは危険ですから」

千歌「はーい!頑張ってください!」

ルビィ「ありがとうございます!頑張ルビィ!」

千歌「あはは、可愛い」

ルビィ「えへへ、じゃあ私は消火に向かいますので!」

千歌(これも撮っておかなきゃ…!)

千歌(歴史に残る大事件になるかもしれない…)

155名無しさん@転載は禁止:2018/09/27(木) 23:14:01 ID:FcZha1jw



鞠莉「物語には悪役が必要不可欠」

鞠莉「優しい世界なんて現世にはないの」

鞠莉「さぁ、始めましょう。パーティーを邪魔する悪い子には…」




鞠莉「オシオキしちゃうんだから♪」

156名無しさん@転載は禁止:2018/09/27(木) 23:14:32 ID:FcZha1jw
海未(む、勢いが弱まりましたね…)

海未(きっと、本当の魔法とやらが出てくるのでしょう…」

海未「すぅ〜っふぅ」



海未「…始まりですか」

157名無しさん@転載は禁止:2018/09/27(木) 23:15:09 ID:FcZha1jw
プルルル...

ダイヤ「…!もしもし⁉︎」

絵里「ダイヤ、私よ」

ダイヤ「どうしたのです⁉︎突然いなくなるからびっくりですわよ」

絵里「SCCを、頼むわよ」

ブツッ

ダイヤ「ちょっ!まっ…‼︎」

ツ-ツ-...

ダイヤ「…本当にいつも勝手ですわ。海未さんの言った通りですこと」



ダイヤ「職員は直ちに避難指示を!捜査官は引き続き消火継続!」

ダイヤ「人員不足はいつでも応じますわ!」

ダイヤ「そろそろ私も行かねばなりませんわね」

ダイヤ「しかし…」

ダイヤ「ここを開けるわけには…」

バ-ンッ!!

ダイヤ「っ⁉︎何事ですの?」

ルビィ「お姉ちゃんはここにいて!」

158名無しさん@転載は禁止:2018/09/27(木) 23:16:23 ID:FcZha1jw
ダイヤ「…⁉︎ルビィ…!」

ルビィ「今度はルビィがお姉ちゃんを助ける番だよ!ルビィ…私が行くから、お姉ちゃんはみんなを安心させて!」

ダイヤ「…ありがとう」


ダイヤ「新入りがこんなところへ何の用です⁉︎さっさと現場へ向かいなさい‼︎まったく、近頃の捜査官は指導がなっていませんわ‼︎」

ルビィ「すっすす、すみません!早急に向かいますっ!」

ダイヤ「…ふふっ行きなさい、SCC捜査官のルビィ。ちゃんと帰ってくるのですよ?」

ルビィ「もっちろん!行ってきます!」

ガチャッ

にこ「突然悪いけど、妹預かるわよ!」

ダイヤ「まぁ!いつも頼りにしていますわ!」

にこ「さ、行くわよ!マキナ展開…!」ガコッ

にこ「さぁ乗って!にこぷりスペシャルよ!」

ルビィ「ありがとうございます!」バッ

にこ「飛ばすわよ〜!」キィイン...

159名無しさん@転載は禁止:2018/09/27(木) 23:17:23 ID:FcZha1jw
〜シャッター街〜

千歌「わっ!すごい!機械〈マキナ〉式航空機⁉︎」

千歌「初めて見たよ!すご〜い撮っとこ!」バシャッ

千歌「あれ…?山火事から逃げてたらなんか商店街に来ちゃった…」

千歌「商店街というには少し寂れ過ぎてるような気も…」

千歌「人気の無さが尋常じゃないし…」

千歌「仕方ないから一件一件回っていこう…」

千歌「どっかで取材名義でいさせてくれるかもしれないし!」

千歌「ごめんくださぁ〜い!」

160名無しさん@転載は禁止:2018/09/27(木) 23:18:25 ID:FcZha1jw
千歌「ごめんくださ〜い」ガチャ

千歌「いない…」

千歌「ごめんくださ〜い!」ガチャ

千歌「いない」

千歌「ごめんくださ〜いっ‼︎」バンッ

千歌「いない!」

ポンポン

千歌「ごめくだ…わっ!」

花丸「何してるんですか?」

千歌「ようやく人見つけたよ〜!」ニコ

花丸「どうしたんですか?」

千歌「あの、私実はこういう者で…」

花丸「ふぅん…大体わかりました」

千歌「と、いうわけで!取材してもよろしいでしょうか?」

花丸「ごめんなさい」

千歌「あちゃあ〜そうですか…」

花丸「ちょっと色々ワケありですからこの辺り」

花丸「ま、代わりと言っては何ですが、ゆっくりしていってください」

千歌「じゃ、お言葉に甘えて…」

161名無しさん@転載は禁止:2018/09/27(木) 23:20:26 ID:FcZha1jw
ミライ「何なに?お客さん〜⁉︎」

花丸「そうだよ、おもてなしして」

ミライ「はーい!私はミライ!アンドロイドだよっ!」

千歌「おお〜!初めて見たよ!私は高海千歌!ちかっちって呼んでね!」

ミライ「ちかっちー!」

千歌「へへ」

ミライ「ちかっちって良い響き!よろしくね」

千歌「うん!あ、そういえばなんだけど」

千歌「ここってお店なのかな?」

花丸「そうです!時の流れに必死にしがみついてる寂れたリサイクルショップずら…」

花丸「あ、どうぞ。みかんです」ススッ

千歌「あらまご丁寧に…ありがとうございます」

千歌「お〜いしー!私みかん大好きーっ!」

ミライ「すっごい喜ぶね!笑顔の見本みたいっ!」

花丸「千歌さんはどうしてこんなシャッター街に?」

千歌「あ、えーと…私はこの歴史に残りうる大災害を記事にしようと思って飛び出したんですけど…」

千歌「途中で危険だから逃げろって言われて逃げてるうちに偶然ここへって感じで…はは」

花丸「なるほど成る程…で、良いものは撮れました?」

千歌「まだまだ足りません!もっともっと、みんなに問いかけるような写真が無いと!」

花丸「そうですか、大変です…」

千歌「そ〜なんですよぉ!」

ミライ「花丸ちゃん、ミライちょっと行ってくるね!」

花丸「気をつけるんだよ!」

ミライ「はぁい!」

千歌「どこへ?」

花丸「内緒ずら」

千歌「内緒かぁ…」

162名無しさん@転載は禁止:2018/09/28(金) 01:11:06 ID:ZZ9k3gqc
ミライちゃんきた!

163名無しさん@転載は禁止:2018/09/28(金) 01:52:38 ID:R3QDoO0A
ミライ「みんなに会いに行くのは久しぶりだよっ!善子ちゃんはどうなったのかなぁ?」

ミライ「ふ〜んっふふ〜ん…ふぐっ⁉︎」

絵里「声出さないで!すぐ放すから落ち着いて聞いて」

ミライ「…!」コクッ

絵里「ありがとう。私はSCCのトップの絢瀬、覚えといて?ここにいる人間に用があるのに残念なことに通れないからあなたの姿を借りるわ、いい?」

ミライ「……」

絵里「助かるわ」

絵里「マキナ!」ブゥン

絵里「怪盗〈エスパイ〉」

絵里「ありがとね、お礼に後で好きなものなんでもあげるわよ!」ダッ

ミライ「…ぷはっ!」

ミライ「マズいよ!あっちには魔女がいっぱい…!」

164名無しさん@転載は禁止:2018/09/28(金) 01:53:18 ID:R3QDoO0A
絵里「なるほど、ここにステルスの扉があるわけね…」

絵里「ふふっ透過させてあるからわからないとでも思ったのかしら?残念、もうこんなのバレバレよ」

絵里「分離っ!」

絵里「黄色いハンカチ〈フェリチタ〉」ガチャン...

絵里「開いたわね♪」

絵里「さぁて行きましょうか…」

165名無しさん@転載は禁止:2018/09/28(金) 01:55:37 ID:R3QDoO0A
真姫「あら?お客よ。凛、花陽、応対して」

花陽「私が行くよ!」

真姫「よろしく」

花陽「どちら様で…あ、ミライちゃん!」

ミライ?「やっほー来たよ!」

ミライ「何してるの〜?」

真姫「…この匂い」

真姫「2人とも離れなさいっ!」ザッ

凛「にゃっ⁉︎どうしたの〜⁉︎」

真姫「いいから早く!花陽もよ!」

花陽「うっわかったよ!」


真姫「その偽物の面の皮…剥ぎ取ってやる!」

真姫「マキナ起動!」

真姫「磁力〈タロット〉!」バシュッ

真姫「型破〈アルカナ・フール・ブライト〉!」バリィン

ミライ?「うわっ!っとと…流石だね」スクッ

真姫「何の用?あなたとはもう会わない約束よ⁉︎」

ヒュオ...


絵里「悪いわね、魔女は全員駆逐することになったのよ」

真姫「それと何の関係があるっていうの⁉︎」

絵里「魔女、何人隠匿してる?少なくとも3人はいるんじゃない?」

真姫「…っ」

絵里「図星、ね。あなたのことは何でもお見通しよ?元soldatoの西木野真姫ちゃん」

真姫「許さない…‼︎」

絵里「もうっかつての同僚にそんな憎悪の顔を向けないでよ」

真姫「その腹立つ口、縫い縛ってあげる…!」ジョキッ

166名無しさん@転載は禁止:2018/09/28(金) 01:57:39 ID:R3QDoO0A
絵里「海未は甘やかしてあなたのこと見逃してあげたみたいだけど…」

絵里「私はそうはいかないから。いいわね?」

真姫「こっちだって、表へは帰さないわよ!」

絵里「あら、威勢のいいこと。よしっ!リズミカルにいきましょ♪」

絵里「ふふっ天才のスキル、見たくない?」

真姫「…しばらく見てないわね」

絵里「マキナ3連換装!」ギュルル

絵里「3つは海未にも不可能よ。さぁ、ご賞味あれ」

絵里「天賦砕氷の指揮〈フランチェスカ・ダ・リミニ〉」バシュッ!

真姫「ふん、デカい得物は隙だらけよ(そういえば善子の弱点だったわね…)」

絵里「今SCCで流行っているのよ♪」ブンッ

真姫「チッ...電磁浮遊!」フワッ

真姫「敢えて受ける…一番楽な守り方よ」ビリッ!

真姫「っ…これくらい余裕!」バチッ

絵里「流石、身体から流した電圧でダメージ相殺するなんて器用なマネするわね。でもまだまだ分子レベルでしょ?残念ね」

絵里「あなたは魔女にはなれない」

真姫「うるさいっ‼︎あんたなんかに…何がわかるっていうのよ!」

絵里(上手いことハマってくれる…付き合いのあった相手は楽だわ)

絵里「わかるわよ。ずっと3人でやってきたじゃない」

絵里「もうくだらないマネはやめなさい?周りの人間は冷たいと感じるかもしれないけど、少なくとも私はあなたのことを今でも想ってるわ」

真姫「そんな記憶はもう捨てたわ。悪いけど、私の為を思ってくれるなら…ここで死んで!今‼︎」ポゥ...

絵里「…!真姫…それは…!」

真姫「氷結〈ブフ〉!」パキキ...
 
絵里「魔法…っ!」

絵里「くっ…はぁ」

真姫「エリー、思い出したわ。昔あなたが言ったこと」

真姫「人は何にだってなれる…って」

絵里「…ふふ、やるじゃない。そうよ、そうこなくっちゃ‼︎」ニヤリ

167名無しさん@転載は禁止:2018/09/28(金) 01:59:01 ID:R3QDoO0A
絵里「天才マッキーだったわね!そりゃあ心してかからなきゃ失礼だったわ」

絵里「しっかし氷の魔法にやられるとはね…ちょっと屈辱よ」

絵里「どこで魔法を手に入れたかなんて野暮なこと聞かないわ。なんせ」

絵里「氷の弾丸なんて、私にかかれば造作もないこと!」

絵里「マキナ展開!」バッ

絵里「千発必中の粉雪〈イーゲルシュテルン〉!」ドパパパ!!

真姫「私の魔法とほとんど同じ物を作り出してしまうなんて…魔女狩りの世界は日進月歩ね…こっちが対策しなきゃ忽ち狩られるわね」ガキィン!

絵里「雷光一閃の氷槍〈ヴォカリーズ〉!」ヒュッ!

真姫「あぶなっ…!」

絵里「あら、避けられちゃった。でも次は確実に当てにいくわよ?」

絵里「No. 1の責任ってやつね。ふふ…」スッ...
 
真姫「…⁉︎」

絵里「終わりよ!真姫…

「駄目っっ!!」ボォオ!!

絵里「炎が…他の子?」

凛「真姫ちゃんをいじめるのは許さないにゃ!」

花陽「わ、私もです!」

真姫「凛!花陽!逃げなきゃダメじゃない!」

凛・花陽「真姫ちゃんを置いてなんていけないよ!」

絵里「よくもまぁぬけぬけと…あ、この台詞悪い奴みたいで嫌ね」

真姫「実際悪の権化でしょ⁉︎人の生活を脅かす!」ジャキ!

絵里「まぁ間違ってないわ。でも1つ言っておくけど」

絵里「魔女に対する無意味な殺戮は今まで一度もなかったわ。ただの一度も、ね」

真姫「この……‼︎」

168名無しさん@転載は禁止:2018/09/28(金) 02:01:08 ID:R3QDoO0A
絵里「あら、本当よ?現に〈堕天使〉は脱獄、〈舟釣り〉は神化、今回の未曾有の災害だって〈始祖〉の復活が有力視されてるわ。ここまで好き勝手暴れる奴等を野放しには出来ないでしょ?」

真姫「他人なんてどうだっていいのよ…ただ、私は!この子達の生活を脅威に晒すのが許せないだけっ!」

絵里「それだけじゃないでしょ。私は知ってる。ただ安全な場所でふんぞり返って喋りながらお菓子食べて適当に指示だけ出していればいい私がわざわざこんなとこまで来たのもちゃんと理由があってのこと」

絵里「どんな力に手を染めてでも、勝ちたかったんでしょ?共に組織にいた時代はずっと勝てなかった私に」

真姫「なっ⁉︎そんなこと…」

絵里「はい、図星ね。魔法に手を出したのも、医療関係の目的だけじゃないんでしょ。昔から相変わらず嘘が下手ね」

絵里「いいわよ。来なさい!あなたの魔法、もっともっとすごいんでしょ?本当の魔女と同じくらい…だったら全力でぶつかってきなさいよ!」

真姫「ごめん、2人とも。少しだけ力を貸して」

凛「いつもは勝手に盗ってくクセにやれやれだにゃ〜」

真姫「悪かったわね!」

花陽「私はいつでも歓迎だよ?」

真姫「花陽はいつでも優しいわね…」

凛・花陽「いくよ!」シュウウ!

真姫「2つの杖よ、我が力の糧となれ!」

絵里(魔女2人分の魔力を完全に吸収したか…厄介ね)

真姫「いくわよエリー!」ボウッ!

真姫「真生火炎…マハラギダイン‼︎」

169名無しさん@転載は禁止:2018/09/28(金) 02:02:41 ID:R3QDoO0A
絵里「あら、これは想像以上ね…どうしようかしら」

真姫「燃え尽きなさい!」

絵里「ふぅ…緊急につき魔女の焼却炉行きに関する司令を一時解除。特例により捕獲の省略を許可…ふふ、職権濫用ね」

真姫「チッ…いつもいつも、すばしっこいんだから!」

絵里「逃げの早さは仕事の早さよ♪マキナ、私の身体から全ての電子を抜き取りなさい」バシュウ...

絵里「さてと…行きましょうか」


真姫「無駄よ、マハラギダインは火炎の魔法では最強、同じ威力で相殺させなければ限り逃れることは出来ないわ」

絵里「そうなの、万事休すってわけね…残念」

170名無しさん@転載は禁止:2018/09/28(金) 02:03:42 ID:R3QDoO0A
絵里「なら、その力…私が頂くわ」シュゥ-!

真姫「液体窒素?そんなので魔法を止められるわけ…

絵里「ご名答。流石医療に携わってきただけあるわ。私だってこれで魔法を防げないことくらい知ってるわよ…ふふ、じゃあ何?って顔してるわね」

真姫「あっ…‼︎まさか…エリー‼︎」

絵里「鬼とでも悪魔とでも言うがいいわ…」ニヤリ

絵里「マキナ分離、発射!」

絵里「電子の流氷〈ラフマニノフ・ディ・ガヴォット〉!」ボフッ

真姫「やめて…液体窒素は…」

絵里「質量が大幅に増幅し、大爆発を起こすわ♪」カッ!

ドオォ...

171名無しさん@転載は禁止:2018/09/28(金) 02:05:28 ID:R3QDoO0A
絵里「あらら。捕獲省略したのに…」

真姫「げほっ…こ、これくらいじゃ死なないわよ!」

絵里「魔女3人分の生命力は恐ろしいわ…でも、死なないって言ったって、あなたもう身体半分吹っ飛んでるじゃない」

真姫「こんなの、別に…すぐ生えてくるわ…」

絵里「腕一本ならせいぜい1日で戻るのは知ってるわ。魔女の自己再生力には何度も驚かされたし」

絵里「身体半分って、一体何日かかると思っているのよ」

真姫「うるさい!私はっ…天才で!新たな電子社会で医療技術の進歩に多大な貢献をした人間よ!だから…

絵里「だから、何の医療技術も必要ない魔女の存在に憧れたんでしょ?」

真姫「………そうよ」

絵里「それなのに、魔女の再生能力を削るマキナを生み出したのも、あなただったわね…」

真姫「そうよ」

絵里「そして、憧れの存在を消し続ける自分が嫌になって突然soldatoから失踪、私と海未を残して暗闇に引き篭もった」

真姫「…そう」

絵里「海未はあなたを必死で探して、あなたがSCCから逃げ延びた魔女を治して再生能力を回復させる闇医者になった情報を掴んだ」

真姫「………」ポロ...

絵里「あの子は不器用で優しかったから、その事を黙認した。実際害のない魔女の捕獲に完全に同意はしなかったわね、海未も」

真姫「海未…」

172名無しさん@転載は禁止:2018/09/28(金) 02:07:52 ID:R3QDoO0A
絵里「その事に後ろめたさを感じたのか、私はSCCのトップに就いても、海未は飽くまで一組織のsoldatoに居続けた。あなたが表の世界へ帰ってくるのをずっと信じて」

真姫「っ…!」

絵里「今更後悔したって遅いわ。あの頃には戻れないし、あなたの終わる未来も変わらない」

真姫「…わかってる」

絵里「いい?私は表向きは魔女の被害から市民を守る正義のヒーローかもしれないけど、やってることは妲己や西太后にも引けを取らない悪女よ」

絵里「脅威となり得るものは全て排除。害はなくとも全て。だから私はこうして…」

絵里「目的の為なら、かつての親友をも消し去る」ザシュッ!

真姫「うぐぅ…」

絵里「リーダーってのは、汚れ仕事なのよ」カシャッ

絵里「海未は魔女は必ず生け捕り、一度として任務で魔女を殺さなかった。だから人望があったし当然のように捜査官にとって憧れの存在になった。でも」

絵里「それを続けた結果が、今まさに脅威となっている謎のとんでもない魔女を生んだのよ」

絵里「何故突然、ここまで魔法で世界を沈めようとしているのか理由はわからないけど、それを止めるSCCを指示するのが私の役目なんだから」

絵里「多少冷たい目で見られたって、厳しくしなきゃね…」

真姫「一つお願いがあるわ」

絵里「何?手短にね」

真姫「八咫鏡…持っているかしら」

絵里「もちろん。海未とあなたが知恵と力を出し合って作ったものだから…ええ、わかったわ。あなたのお願い」

真姫「やっぱりエリーは賢いわ」ニコ

真姫「私の全てを絞り出せ…マハラギダイン!」ゴオォ!

絵里「最後は魔女らしく、ね…八咫鏡!魔法を跳ね返せ‼︎」キィン!

真姫「ごめん、凛…花陽…」ボゥ...

173名無しさん@転載は禁止:2018/09/28(金) 02:12:04 ID:R3QDoO0A
ゴオォォ!!

絵里「消えない炎…魔法の強さの象徴」

絵里「まるで董卓を葬ったあの蝋燭の炎のように、きっと何日も燃え続けるのね」

絵里「いつだってそうね。人は強い者に憧れて身を滅ぼすんだから…」

絵里「でもその時滅ぼすのも同じ人間なのは、皮肉と言うべきなのかしらね」

プルルル

絵里「もしもし、ダイヤ?」

ダイヤ『絵里さん⁉︎心配しましたわ…今どこへ⁉︎」

絵里「魔女の討伐完了。今から〈始祖〉のとこへ向かうわ」

ダイヤ『そんなっ!無茶ですわ‼︎お身体の状態は⁉︎』

絵里「大丈夫よ。問題ないわ」

ダイヤ『ですが!!』

絵里「うるさいわね、小姑みたいよ?」

ダイヤ『なっ⁉︎それ、前にも同じ事を言われまして…

絵里「ふふっ言った子センスあるわ。じゃあ、私もう行くからそっちも頑張って」

ダイヤ『あっ⁉︎ち、ちょっと待ってくだ…

ブツッ

絵里「さて、最後の任務に行かなきゃね…」

174名無しさん@転載は禁止:2018/09/28(金) 02:14:34 ID:R3QDoO0A
こんなに書いてたのか…
まだまだもうちょっと続きます

175名無しさん@転載は禁止:2018/09/28(金) 02:15:58 ID:R3QDoO0A
〜同・シャッター街〜

ミライ「大変大変大変〜‼︎」

花丸「どうしたずら?」

ミライ「真姫ちゃんも凛ちゃんも花陽ちゃんも善子ちゃんも誰もいないよ〜‼︎」

花丸「うそっ…もしかしたらみんな…!」

千歌「どうしたんですか⁉︎」

花丸「あ……」

花丸(この人になら、本当の事を言ってもいい気がする)

花丸「魔女の棲む住処があったんです。この子はそこへ遊びに行きましたが、誰もいないと…」

ミライ「何もなかったよ!手がかりになりそうなもの!」

千歌「そりゃ大変!探すの⁉︎私も手伝うよ!」

花丸「…!千歌さん…千歌さんはやっぱり…」

千歌「私は魔女がどうとか、そういうのない社会になった方がいいと思います!でも、SCCは魔女の対策を強化するし、魔女の力らしき災害は起こるし…難しいとこですよね〜」

花丸「これまで大きな動きはなかったのにどうして突然…

ブブッ

千歌「あっ着信…」ピッ

千歌「はーい千歌です」

ことり『どこにいるの⁉︎無事?」

千歌「あっ無事ですよ〜!それよりあの…

ことり『もう!心配したんだよ!部屋を飛び出してから一切連絡ない上に災害規模は拡大してくし!』

千歌「ごめんなさい…」

ことり『とにかく無事で良かった…GPS送って!今から知り合いに乗せてもらってそっちまで行くから』

千歌「わ、わかりました!」

花丸「家出ですか?」

千歌「いえいえ、上司です。すみません、今からこちらへ向かうそうで…」

176名無しさん@転載は禁止:2018/09/28(金) 02:26:50 ID:R3QDoO0A
コツ...コツ...コツ...

海未「…追うのであれば、足音は消した方がよろしいのでは?」

善子「アンタね…リリーを傷つけたのは!」

海未「すみません。討った魔女の顔は覚えないようにしているのです。私も一応人の子ですから、情が移るのは嫌でして…」

善子「ナメんな!恨みの呪怨…見せてやる!」

海未「恐ろしいですね…私そういう類怖いので苦手で…あっ」

ザッ...!

善子「来たわね!」

梨子「1人じゃない…2人なら可能性は無限大!そうでしょ?よっちゃん」

海未「貴女でしたか…どのくらい強くなったか手合わせしてあげますよ」

梨子「後で泣いても…知りませんから!」

海未(そういえば久しぶりですね…魔女と一対二で戦うのは)

177名無しさん@転載は禁止:2018/09/28(金) 02:49:21 ID:R3QDoO0A
梨子「マキナサポート〈サブドミナント〉!」フワッ

梨子「初っ端から飛ばしていくよ!魔法とマキナの融合!」

梨子「よっちゃんお願い!」

善子「ヨハネよ!フフ…我がリトルデーモンよ…仇なす敵に牙を剥け!」

善子「アザゼル分離よ!魔法の力を解き放て!」ババッ!

善子「堕天使の炎〈イフリート・アウロラ〉!」

梨子「電気と魔法が融合し…」

善子「電気は新たに青い炎を帯びる!いけっ!」

梨子・善子「「蒼海の狂詩曲〈ラプソディ・イン・ブルー〉!!」」

海未「コンビネーションですか…お互い相性が良いのですね…」

海未「いいでしょう、私も受けてあげます」

海未「敢えて受ける!これが兵の矜持です!」

海未「出番ですよ、私のマキナ」ガチッ

海未「天衣無縫〈アラハバキカムイ〉」


カッ....!!

178名無しさん@転載は禁止:2018/09/28(金) 03:00:44 ID:R3QDoO0A
善子「どうなったのよ!?」

梨子「わからない…」

フッ...

海未「お見事です。素晴らしい連携でした」

海未「ここからは私も本気で行きますよ。機械遊びはこれで終いです…!」カッ!

梨子「…っ⁉︎」ゾクッ

梨子「よっちゃん!来るっ!」

海未「絶滅〈オニガシマ〉」ブンッ

梨子「危ない!」ドンッ!  

善子「わっ…リリー…⁉︎」

海未「片側撃破」

梨子「うっ……」ドサ...

善子「リリーッ!!」

海未「余所見している場合ですか?」ザンッ!

善子「いやっ…!」

善子(ありえないわよ…)

善子(何なのこいつ…わけがわからないくらい強い…)

海未「ぬっ!」ヒュン

善子「うわっ!」

海未「良い回避術をお持ちのようで」

善子「………」

善子(何言ってんのよ…もう勘よ!勘!)

善子(ダメだ…どうしたら…)

179名無しさん@転載は禁止:2018/09/28(金) 03:11:49 ID:R3QDoO0A
ピピピピピピピッッ!!

善子「…!」ビクッ

海未「む、制限時間ですね…私としたことが…」

海未「マキナ分離」ギリギリ...

海未「破魔矢〈ヨイチ・ナスノ〉」パッ

善子「がっ…」

海未「最後呆気なかったですね…では、私は眠りにつきます」

善子「ま、待ちなさ…い…」

海未「蓬莱の玉の枝〈シロカネベール〉」

海未「おやすみなさい…」

180名無しさん@転載は禁止:2018/09/28(金) 03:19:13 ID:R3QDoO0A
善子「本当に寝るなんて…」

善子「ん、再生が追いついてきたわ…」

善子「リリー!大丈夫…⁉︎」

梨子「よっちゃん…」

梨子「ごめんね…またぼろ負けしちゃった…」

善子「あ、相手が悪かったのよ!」

梨子「強かった…何もできなかったよ」

善子「悲しいことにね…?」

善子「なんか天気悪くない?」

梨子「うん、どんどんより一層暗くなってく…」

梨子「なんか心なしか…再生した分の体力が奪われていくような感覚がするんだけど…」

善子「…!リリーも⁉︎」

梨子「力が…抜けていく…」

善子「な、なんで…なんでよっ!」

善子「あ…ああ…私も…立ってられなく…」

善子「なって……き……」

バタッ...

海未「すぅ…」

181名無しさん@転載は禁止:2018/09/28(金) 03:23:36 ID:R3QDoO0A
ダイヤ「海未さんから停止信号が…完全に充電中ですわね」

ダイヤ「どなたか救助へ!信号は青ですから特に問題なしですわ!」

ダイヤ「みなさん…どうにか…!」

ダイヤ「あら?空がより黒々としてきましたわね…何でしょうか」

ダイヤ「周りの光を吸い取るかのように真っ黒な雲ですわ…」

182名無しさん@転載は禁止:2018/09/28(金) 03:29:59 ID:R3QDoO0A
〜シャッター街〜

千歌「上司が到着したみたいです!」

花丸「どんな人だろう…」

ミライ「面白い人だといいねっ!」

花丸「はは…」

千歌「ことりさーん!」

ことり「もう、ダメだよ〜危ない事しちゃあ」

花丸「あっ……!!」

ことり「…偶然じゃないよ、これは…多分」

花丸「お久しぶりです…」

ことり「………」ニコ

183名無しさん@転載は禁止:2018/09/29(土) 02:14:33 ID:y9GsfMUE

面白いけど説明不足感がある気がする
がっつり小説でも読みたい

184名無しさん@転載は禁止:2018/09/29(土) 21:32:46 ID:O.LX1iyM
初見の部分だ……!
すごいワクワクして読んでます

185名無しさん@転載は禁止:2018/10/10(水) 00:09:59 ID:VRDA.0MA
ミライ「ねぇ、誰?花丸ちゃんの知り合い?」

花丸「…一応」

ことり「立派に組んでくれたみたいだね、ありがとう」

ことり「その子は…私の古い友達」

ミライ「ええっ?ごめんなさい…ミライはあなたのこと、わかんないよ…」

ことり「いいの、わからなくて当然」

ことり「あなたは私が作ったアンドロイド」



ことり「なのに」

ことり「私はあなたに何もしてあげられなかったから」

花丸「それ、どういうことで…っ!?」

千歌「見て!急に空が晴れてきた…気味が悪いよ」

千歌「まるで向こうの人に吸収されていくみたいに黒い雲がスッと消えちゃった…」

千歌「あの人何者…??」

フッ...

千歌「わっ消えた…?」

「何者は失礼じゃない?」パッ

千歌「えっえっ……!?どうして…!」

鞠莉「みんなが楽しそうにしてるから来ちゃった♪」

千歌「今の、どうやって…」

鞠莉「そこにいるコが知ってるんじゃない?」

鞠莉「〈太古の魔女〉、ことりなら」

千歌「な、何言って…ことりさん…?」



ことり「ごめんね、千歌ちゃん」

鞠莉「まだ機械人形なんかで遊んでるの?もういい加減捨ててしまえばいいのに」

ミライ「むっ?それミライのことっ!?」

鞠莉「もちろん♪」

ミライ「ムカーっ!」

ミライ「ミライは機械人形なんかじゃない!アンドロイドだよっ!」

鞠莉「ご立派なことに今度は感情持ったみたいね」

鞠莉「感情を持てばまた『あの子』の代わりに縋るとでも思った?」

ことり「…いいじゃん。別に、何度繰り返したって。私は後悔してないから!」

ことり「失くしたものへの気持ちは、持っていなかった人にはわからない!」

千歌「ねぇ?なんなの?もうわけがわからないよっ!」

鞠莉「説明するより見るのが早いわ」

鞠莉「あなた達に見せてあげる。〈魔女の始まり〉を…」

鞠莉「始祖〈ジャーニー・トゥ・ザ・サンシャイン〉」


カッ...!!

186名無しさん@転載は禁止:2018/10/10(水) 00:11:21 ID:VRDA.0MA
最終章未来〈ミライ〉編になります

187名無しさん@転載は禁止:2018/10/10(水) 00:37:37 ID:VRDA.0MA
〜名無しの森〜

ことり「はぁ…はぁ…はぁ… 」

ことり「っ…!行き止まり… 」


追い詰めたぞ!今日こそは奪え!

バキッ! 

ことり「くぅ…」

拘束したぞ!

よしっ魔女狩り終了だな…

よこせ…その無限の生命を!

ことり「や、やめてっ…!」


ことり「心臓のない巨人〈アシェラッド・エ・ラブソング〉」~♪

カチン!

ことり「ごめんなさい…ごめんなさい!」

ことり「また人を石にしちゃった…」

ことり「ごめんなさい」

188名無しさん@転載は禁止:2018/10/11(木) 04:41:06 ID:I5ykMaL2
続きが気になる…

189名無しさん@転載は禁止:2018/10/18(木) 20:34:52 ID:gs95E7h2
続き待ってます

190名無しさん@転載は禁止:2018/10/19(金) 00:31:22 ID:R8G7GzPc
脳が蕩け出さないだけ良心的か

191名無しさん@転載は禁止:2018/10/25(木) 00:01:32 ID:gAajmNCc
ことり(こんな森にも人が来るなんて…)

ことり(もう、住処を変えようかな…」


ことり「…っ!?」

ことり(空気でわかる…魔女だ)

ことり「だ、誰っ!?」

鞠莉「マリーよ。チャオ〜!」

ことり「なんだぁ…〈悪戯〉さんかぁ」

鞠莉「他に魔女がいるとでも思った?」

ことり「…いないよ」

鞠莉「そうよ。私達が魔女の〈始祖〉、起源にして頂点なんだから」

ことり「何しにきたの?」

鞠莉「なんでも?」

鞠莉「敢えて言うなら…この辺りは人が栄えだしたから、かしら」

ことり「えっ?」

鞠莉「もう、気にし過ぎないの!〈純粋〉さん♪」

鞠莉「バーイ!」


ことり「…勝手な人だね」

192名無しさん@転載は禁止:2018/10/25(木) 00:08:25 ID:gAajmNCc
ことり(あの人は昔から悪戯好きで、人誑し)

ことり(だから、いつも人の多い所にいた)



ことり(いいな…私はいつも独りぼっちだよ)

ことり(いつも追われるばかりで…寂しいよ。もっとお話ししたいよ…)

ことり「………」ポロッ...

「ねぇねぇ、どうして泣いているの?」

ことり「ひっ!?」

「そんなにびっくりした!?ごめんごめん」

ことり「あなたは…?」

穂乃果「穂乃果だよっ!よろしくね!」

ことり「私はことり…」

穂乃果「ふぅんことりちゃんかぁ…可愛い名前だねっ!ふふふっ」



穂乃果「ねぇことりちゃん、穂乃果とお友だちになろうよ!」

193名無しさん@転載は禁止:2018/10/25(木) 00:16:54 ID:gAajmNCc
ことり「お友だち…?」

穂乃果「うん!あ、もしかして嫌だった?」

ことり「ううん、嫌ってことはなくて、寧ろその…えっと

穂乃果「じゃあ決まりっ!今日から2人は友だちさ〜♪」

ことり「ええっ!?」

穂乃果「いいじゃんいいじゃん!」

ことり「…あのね」

穂乃果「うん?」

ことり「ことりはね、今までずっと誰かに狙われてきたの。だから…その、なんて言ったらいいのかわからなくて」

穂乃果「ん〜どうして狙われてきたの?」

ことり「それは、ね…」



ことり「私、魔女なんです」

194名無しさん@転載は禁止:2018/10/25(木) 02:00:00 ID:mqs.0wNU
待ってました!

195名無しさん@転載は禁止:2018/10/25(木) 02:24:01 ID:Hwy3fPRg


196名無しさん@転載は禁止:2018/10/29(月) 23:14:10 ID:yYgHlCtM
面白いな

197名無しさん@転載は禁止:2018/12/14(金) 09:49:11 ID:YFrljcHs
最終章でエタるとかやめてくれよ…

198名無しさん@転載は禁止:2018/12/31(月) 19:26:19 ID:hd1OBYHQ
続きー

199名無しさん@転載は禁止:2019/01/18(金) 22:23:03 ID:JFrzESRY
もう無理なのか…

200名無しさん@転載は禁止:2019/02/06(水) 18:26:16 ID:RsSJ5n4Y
続き読みたいよ

201名無しさん@転載は禁止:2019/02/15(金) 02:58:38 ID:zxyeaJe2
穂乃果「えっ…?魔女ってあの魔女…!?」

ことり「うん…」

ことり(ああ…これでまた…)

穂乃果「………」

ことり「………」

穂乃果「す…すっごぉ〜いっ!!」パァ

ことり「ええっ?」

穂乃果「すごいよっ!ホントに魔女なの?炎とか出せるの?」

ことり「う、うん」

穂乃果「見せて見せて〜!」ワクワク

ことり「じゃあ、いくよ」ボボッ

穂乃果「うわぁ〜本物だ!!」

ことり「えへへ…これくらいならワケないよ」

穂乃果「ホント?もっと見たい!」

ことり「…!いいよ」

202名無しさん@転載は禁止:2019/02/15(金) 03:13:18 ID:zxyeaJe2
穂乃果「すごいね〜ことりちゃんはなんだって出来るんだ!」

ことり「そんなこと…ないよ」

穂乃果「だって炎のリングに氷の結晶、風の音楽に光の弓!どれもこれも初めて見たよ?いいなぁ〜便利だなぁ〜」

ことり「ま、まぁ便利ではあるかな…」

穂乃果「穂乃果も魔法が使えたらお母さんに怒られなくて済むのに…」

ことり「…なら、ひとつだけあげるよ」

穂乃果「えっ何なにー?」

ことり「魔法、穂乃果ちゃんには特別にひとつだけあげる」

穂乃果「えっ本当に!?どんなの??」

ことり「えへへ、それはわたしてからのお楽しみだよ…」

203名無しさん@転載は禁止:2019/02/15(金) 03:28:11 ID:zxyeaJe2
ことり「じゃあ、目をつぶってね」

穂乃果「わかった!」

ことり「祈りましょう。この空と、海と、大地に…」

ことり「新たな祝福と導きを…」

ヒュウ...

ことり「白い陽と昏い月の対話〈ステラディアロゴ〕」

フワッ...

穂乃果「わっ!」

ことり「これで、魔法が使えるようになったよ」

穂乃果「どんな魔法?どんな魔法?」

ことり「さぁ…よし、じゃあことりに向かって使ってみて」

穂乃果「いい?行くよ!」

穂乃果「ひらけ〜ゴマっ!!」バ-ン!

………

204名無しさん@転載は禁止:2019/02/15(金) 03:34:17 ID:zxyeaJe2
穂乃果「あれ〜?何にもならないよ?」

ことり「お、おかしいな…そんなはずないのに」アセアセ

穂乃果「うーん…」

ことり「あ、あのね!騙した訳じゃないの!本当に上手くいかなかったの!!」

穂乃果「ことりちゃん、それは違うよ」

ことり「うう…」

穂乃果「魔法は、既にかけられたんだよ!きっと穂乃果たちが気づいてないだけなんだよ!そんな気がするんだ」

ことり「穂乃果ちゃん…!」

穂乃果「あっ日が沈みそう…そろそろ帰らなきゃ!あっことりちゃん、明日もここにいる?」

ことり「多分…どうして?」

穂乃果「それなら明日も来るからねっ!いつか穂乃果の魔法…効果が見えるといいね!う〜ん楽しみー!」

ことり「…うん!」

205名無しさん@転載は禁止:2019/02/15(金) 03:34:56 ID:zxyeaJe2
穂乃果「あれ〜?何にもならないよ?」

ことり「お、おかしいな…そんなはずないのに」アセアセ

穂乃果「うーん…」

ことり「あ、あのね!騙した訳じゃないの!本当に上手くいかなかったの!!」

穂乃果「ことりちゃん、それは違うよ」

ことり「うう…」

穂乃果「魔法は、既にかけられたんだよ!きっと穂乃果たちが気づいてないだけなんだよ!そんな気がするんだ」

ことり「穂乃果ちゃん…!」

穂乃果「あっ日が沈みそう…そろそろ帰らなきゃ!あっことりちゃん、明日もここにいる?」

ことり「多分…どうして?」

穂乃果「それなら明日も来るからねっ!いつか穂乃果の魔法…効果が見えるといいね!う〜ん楽しみー!」

ことり「…うん!」

206名無しさん@転載は禁止:2019/02/15(金) 04:33:16 ID:oSx7YjuI
続ききた!
待ってたよ��

穂乃果ちゃんはやっぱり穂乃果ちゃんやで

207名無しさん@転載は禁止:2019/02/15(金) 07:37:46 ID:Kko63H16
続き来てたか!待ってて良かった…

208名無しさん@転載は禁止:2019/02/16(土) 20:25:29 ID:J49xrsU6
信じてた甲斐があった

209名無しさん@転載は禁止:2019/03/16(土) 01:17:44 ID:N2HF.KwM
穂乃果「やっほーことりちゃん!」

ことり「あ…穂乃果ちゃん」

穂乃果「あのねあのねっ昨日いーっぱい魔法試したんだけどね…全くわからなかったよ。どんなのなんだろうね」

ことり「ごめんね、力になれなくて」

穂乃果「ううん、いいのいいの!ことりちゃんが何かしてくれたってだけで嬉しいよっ!」

ことりちゃん「穂乃果ちゃん…!」

穂乃果「よーし今日はたくさん遊ぼう!穂乃果、この森詳しいんだよ〜?」

ことり「…ふふ、じゃあ案内してもらおうかな」ニコ

210名無しさん@転載は禁止:2019/03/16(土) 01:30:59 ID:N2HF.KwM
穂乃果「あー疲れた!」

ことり「穂乃果ちゃんはやいよ〜」

穂乃果「あはははは…」

穂乃果「…ねぇ、ことりちゃん」

穂乃果「穂乃果にかけられる魔法ってひとつだけ?」

ことり「あ、うん。残念ながらね」

穂乃果「そっかぁ〜あーあ」


穂乃果「穂乃果のアザをなくせる魔法だったらよかったんだけどなぁ」

ことり「…?アザ?」

穂乃果「ほら、見て!この腕のアザ」

ことり「わぁ…」

穂乃果「なんかね、古くからこの森に住む人達には何故か身体にこんなアザが浮かび上がるんだって〜」

穂乃果「昔は穂乃果も誇らしくて好きだったんだけどね…」

穂乃果「今は、森の住民は他所から来た人ばかりなんだ。それでね、このアザを持ってる人はみんな遠くへ追いやられちゃうんだよぉ」

ことり「そんなぁ…それで消したいんだね?」

穂乃果「うん。でもね、もういいんだ」

ことり「…!どうして?」

穂乃果「物はいつか壊れるって言うでしょ?つまり、万事全ていつかは滅びるんだ。穂乃果たちの暮らしたここも、いずれ完全に他所の人々に占拠されて原型がない程森がめちゃくちゃになるなら、穂乃果たちから去っていく方がいいんじゃないかな…」

ことり「そんな、そんなのおかしいよ!穂乃果ちゃんは…何もっ!何も悪くないのに!」

穂乃果「…仕方ないさ。でも、どうしてことりちゃんはそんなに穂乃果に肩入れしてくれるの?」



ことり「ことりも、ずっと長い間住処を追われ続けたから」

211名無しさん@転載は禁止:2019/03/16(土) 04:52:57 ID:WmhQ5clg
穂乃果ちゃん…

212名無しさん@転載は禁止:2019/03/17(日) 20:10:35 ID:6o9qLLLo
来たきた

213名無しさん@転載は禁止:2019/03/19(火) 10:26:07 ID:NwHO8tSM
もっと読みたいよ

214名無しさん@転載は禁止:2019/05/08(水) 20:37:39 ID:eKIptrLA
待ってるから・・・

215名無しさん@転載は禁止:2019/06/19(水) 17:31:40 ID:m8LUcUMo
待とう

216名無しさん@転載は禁止:2019/08/27(火) 23:50:46 ID:kUdDiMpk
まだ待ってる


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