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海未「私が悪の組織の怪人に!?」
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◆JaenRCKSyA
:2018/12/27(木) 21:37:48 ID:tYBKIVVk
ガシャン、と梨子の足にぶつかった瓦礫が大きく音を立てて転がる。それどころか、梨子は足音をまるで潜めることもなく足を進めていく。
善子「リ、リー…足、音…あいつが…」
梨子「ううん、音は…わざと立ててるの…」
梨子にかかっている負担は、善子を背負っているものだけではなかった。梨子が操るのは音、それは自身のシステムから放たれるものにとどまらず、周囲に発生した音も例外ではない。
それはつまり、限界ぎりぎりまで能力を引き出した梨子のシステムは周囲一帯の空気振動全てを支配したに等しい。
梨子(っ…!動いた…!)
ジェミシスが風を切る音を感じ取ると、梨子は顔を歪めながらもひときわ大きく足元の瓦礫を蹴り上げながら歩く。
しかしそうして転がるつぶてはその場に音を響かせることは無く、梨子のシステムによって全く違う場所──ジェミシスを自分たちから遠ざける方角へと操作される。
梨子(脳の神経が、焼ききれそう…けど、まだ倒れるわけにはいかない…!)
周囲の音の操作、ジェミシスの出す音の捕集、そして暗闇に包まれた空間での逃げ道の確認。システムの性能だけでなく、自身の脳をも限界近くまで酷使する梨子の視界は、暗闇によるものではなく、確実に狭くなっていく。
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