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チュン（・8・）チュン にお仕置きするスレPart5
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「ﾋﾅﾁｭﾝ……ﾋﾅﾁｭﾝ……」
ヒナチュンだった薄汚い革袋をケージに放り入れてやると、チュンチュンがすぐに駆け寄って来て頬を撫で始めた。
再び俺に視線を向けることは無い。俯いたままヒナチュンの名を繰り返すばかり。先程まで大切に抱きかかえていたピヨチュンは床に放り出され、横たわり痙攣している。
このチュンチュンにはもう現実が見えていない。身体のどこにも欠損は無いが、「心」を壊してやった。
給餌を終え顔を上げると、さっきまでのくたびれた中年男の姿は無く、代わりにイキイキと目を輝かせるナイスミドルがいた。
チュンチュンの身体を、精神を破壊することで、俺は蘇った。これまで感じたことのない「達成感」を感じた。
チュンチュンは言葉を操り、本能以上の友情や親子愛を備える。
俺がチュンチュンに苛立ち嫉妬したのは、連中と人間の間にこういった奇妙な類似点があるからだ。
だが一方で、このチュンチュンと人間の奇妙な類似性があるゆえに、これだけの達成感が得られたのでは？
チュンチュンの「人間らしさ」は、実験動物としての用途以外にも様々な可能性ーー例えばストレス発散用に使うなど、より有効な活用法があるのでは？
そんなことを考えながら、俺は軽快な足取りで倉庫を後にした。
先のチュンチュンファミリーはもう実験には使えない。実験動物を私的に「消費」したことを責められ、俺は後でこってり叱られるだろう。
それでも構わない。むしろこの研究所をクビになったほうがありがたいかもしれない。
チュンチュンを殺そう。心身ともに殺そう。
俺の人生に、灰色の希望が生まれた。【完】
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