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チュン(・8・)チュン にお仕置きするスレPart5

523名無しさん:2015/05/28(木) 23:16:42 ID:JNVSQH8o
 しかし、チュンチュンの希望は脆くも打ち砕かれることになった。翌朝になっても、穂乃果はうみうさにべったりだった。朝食の際にもしっかりと抱きしめてリビングへと向かっていく。その間、チュンチュンにはおはようの一言もなかった。これにはさすがのチュンチュンも動揺を隠せなかった。

「ハノケチェン、ドウシテチュンチュンノコトヲミテクレナイチュン…?」

 次の日も、そのまた次の日にも穂乃果の態度は変わらなかった。自分は透明になってしまい、だから穂乃果は気づかないのではないか。ついにはチュンチュンはそんなことを考えるようになり、部屋にある姿見の前を何度もうろうろとする毎日が続いた。

「ハノケチェン、チュンチュンノコトキライニナッタチュン…?」

 もっとも、穂乃果は依然としてチュンチュンの面倒はしっかり見ていた。餌や水やりを忘れず、おやつも欠かさなかった。前よりは短くなったが、毛づくろいもしてくれる。わがままなチュンチュンの態度に疲れて飼育放棄する飼い主も多いなか、たとえうみうさがいてもチュンチュンの世話に手を抜かなかったのは穂乃果の生来の優しさのあらわれといえるだろう。

 だが、チュンチュンにとってはそれだけの待遇があっても満足できなかった。飢えや外敵の心配もなく、十分な水と食料に寝床もある。生きるためにはこのうえない好環境にあるものの、穂乃果を独占できないことが何よりのストレスとなったのだ。生物としての範疇を超えてしまった感情の宿り。チュンチュンが嫉妬という感情に蝕まれていったのは、人間の言葉を理解できるからであろうか。

「ハノケチェン、コッチヲミテチュン。ドウシテソンナノヲカワイガルチュン?」

「ハノケチェンニハチュンチュンガイルチュン。イツモミタイニヤサシクシテチュン…」

「ハノケチェン、サミシイチュン…」

「ハノケチェン、ハノケチェン、ハノケチェン…」




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