したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

チュン(・8・)チュン にお仕置きするスレPart5

254名無しさん:2015/05/16(土) 18:14:46 ID:kCmAM4Cs
冬が終わり大地に緑が芽吹きつつある頃に、とある群れのチュンチュンが食べ物を探して森の中を歩いていると、ぽっかりと森が開け柔らかな日差しが差し込む場所を見つけました。
チュンチュン達は知る由もありませんが、ここは人間たちがかつて農業をやっていた土地、いわゆる耕作放棄地でした。
人間の手により植えられた果樹類がそのまま残っており、改良された土壌には山菜や土筆がたくさん顔を出しています。
放棄されてから随分と年月が経っていましたが、網目状に引かれた水路はいまだに機能しており、耕作放棄地全体に清浄な水を行き渡らせています。
森の野生動物の足跡はありません。
「イイトコロヲミツケタチュン……ミンナニシラセユチュン!!クラクテコワイモリトハオワカレチュン!!」
チュンチュンは群れの仲間たちに素敵な発見を伝えます。
豊穣で安全な場所という夢物語に魅了された群れのチュンチュン達は、移住を決意しました。

「ピヨチュンばっかりじゃあお腹が膨れないニャ」
「マー----ピヨ!!マー---ピヨ-----!!」「ビィィィ!ョョョョ!!」「ビャァァァ!!」
「ヒナチュンは妹達のおもちゃに持って帰るニコ」
「ビナヂンノシッポガァァ!!ハナヂデ!!イダイヂーーン!!」
「ヂュンヂュンノコトハオイテイグヂュン……ミンナハハヤグイグヂュン……」
前述のとおりチュンチュン達は食物連鎖の最下層です。次々と捕食者たちが襲い掛かり、咀嚼され嚥下されていきます。
群れを構成したところで、チュンチュン達に反撃手段はありません。襲撃されるたびに1羽、1羽と群れの仲間が減っていきますが、顧みる暇はありません。
仲間の絶鳴を振り切りながら、仲間の犠牲により発生した時間を使い、ただひたすら森を駆け抜けるだけです。
距離にして約300メートル、時間にしてほんの十数分の旅路でしたが、群れの3分の2が捕食されてしまいました。
「キレイナオミズ……ツクシ……ワヤビ……」
「ダレモイナイチュン……ゼンブチュンチュンノモノチュン……??」
「ココハ…チュンチュンタチノ『ワンヤーゾーン』チュン!!」
一方。
耕作放棄地にたどり着いた幸運なチュンチュン達は、目の前の桃源郷に、多くの仲間の犠牲を忘れるほどに感激していました。




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板