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札仙広福 Part13

533名無し@良識派さん:2020/06/01(月) 08:04:01
>>521
コロナでも続く投資
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/411545

ニセコ地域の中心部ひらふ地区は今、2カ月前までの喧騒(けんそう)がうそのように静まりかえっている。
 新型コロナウイルスの感染拡大の影響はニセコ地域も直撃し、「3月の稼働率は10%ほど」という宿泊施設もある。シーズン終盤の稼ぎ時を失った多くの飲食店が営業を短縮。あっという間ににぎわいは消えた。
 影響や不安を聞こうと、2002年からリゾート物件の売買を手掛けるニセコリアルエステート(後志管内倶知安町)のベン・カー社長を訪ねた。すると、意外な答えが返ってきた。「この冬にニセコを訪れた投資家が今、多くの物件を買っている。人はいなくても取引は続いているよ」
 3月下旬、ひらふ地区に建設中の大型コンドミニアム「セツニセコ」の最上階にある8億円超の部屋を、中華系の投資家が現金で購入した。同時期には、大型の貸別荘2棟を10億円超で買ったカンボジア人もいた。株式など他の金融資産が不安定な値動きの中、「ニセコの不動産は安全資産とみられている」(カー氏)。
 08年のリーマン・ショックでは、不動産の売却に関する問い合わせが相次いだが、今はない。倶知安観光協会の吉田聡会長も「資金が逃げるとの危機感は聞かない」と話す。
 98平方メートルの部屋が2億円超―。今年1月開業した世界有数のブランドホテル「パークハイアット」の部屋も東京都心部と見間違うような価格で販売された。
 2億円超の部屋を購入した投資顧問会社十字屋ホールディングス(東京)は「資産としてまだ割安。都心の一等地より伸びしろがある」(安(やす)宏太郎執行役員)とみる。
 ニセコのキセキ取材班が登記簿から部屋の持ち主を調べると、3月下旬段階で判明した98室のうち52室を日本の個人投資家か法人が購入していた。ニセコ地域への資金流入は海外からだけではなくなっている。
 3月公表の公示地価で、倶知安町は住宅地、商業地ともに3年連続で全国トップの上げ幅を記録した。新型コロナ禍でも投資家の熱は冷めていない。世界的なリゾート「NISEKO」を生む力になっている割安感。その背景を探った。

■10年後視野 躍るマネー 値上がり期待 円安追い風
 後志管内倶知安町に今年1月開業したブランドホテル「パークハイアット」の部屋を買った国内の個人投資家や法人の所在地は、大半が首都圏や関西圏だった。子会社を通じて1室所有する東京の医療サービス会社アイロムグループは「ニセコは日本でありながら外国人富裕層に人気がある」(社長室)と購入理由を語った。別の投資家は値上がり期待が投資の決め手という。
 欧州金融大手クレディ・スイスは昨年10月、保有資産が100万ドル(約1億1千万円)以上の富裕層「ミリオネア」が中国・アジア太平洋で2024年に19年の1・5倍になり、欧州を上回るとの見通しを示した。「アジアで富の蓄積が進み、観光により多くのお金が使われるようになる」。クレディ・スイス証券の松本聡一郎・日本最高投資責任者は、冬のリゾートを楽しむ余力のある富裕層の増加がニセコ地域への投資意欲の背景にあるとみている。
 倶知安町内で新たな別荘地の分譲を6月から始める大和ハウス工業(大阪)は、温暖化の進行で避暑地としての需要が高まるとみて開発に踏み切った。「本州の別荘地は暑くなっている。新幹線も延伸されるため、外国人だけでなく日本人の購入も期待できる」(倶知安・ニセコ出張所)。
 国内外の資金流入を背景に成長を続けるニセコ地域。その傾向が顕著になったのは、2000年代半ばから。外国マネーの流入が始まり、中心であるひらふ地区の土地所有者も軒並み外国人に移っていった。
 なぜ、外国人は土地を買い始めたのか。投資家の心理を大きく刺激したのは05年から動きだした円安だ。外国人が自国通貨建てで見ると、日本の資産が割安に映りだした。
 日本円の海外通貨に対する相対的な価値を示す「実質実効為替レート指数」=グラフ上=をみると、90年代から2005年まではおおむね100を超える円高水準にあったが、05年を境に急激な円安に向かう。08年のリーマン・ショック後はやや円高に戻るが、日銀が異次元緩和を始めた13年以降はさらに円安傾向が強まっている。

■閑古鳥にも依然強気
 パークハイアットが立つ花園地区の大型別荘地「ノースヒルズ」。東急不動産がバブル経済崩壊直後の94年から国内向けに発売したが、00年代に入っても売れ残っていた。
 東京の不動産会社、山手ホームズの武田浩二代表は東急不動産から委託され05年から別荘地の販売代理を始めたが、「当時のブランド力は軽井沢(長野県)や清里(山梨県)にとても及ばなかった」。
 だが、外国人の反応は違った。販売対象をニセコ地域で増えていたオーストラリア人などに切り替えたところ、土地は約4年で完売。購入者の9割が外国人だった。
 08年にノースヒルズの中規模ホテルを建物ごと購入した米国人経営者クリフォード・バーンスタインさんは「地価が購入時の約3倍になった」と明かす。
 倶知安町のリゾートエリアの建築確認申請数は円安傾向が強まった13年度以降、増加が続く。野村アセットマネジメントの榊茂樹チーフ・ストラテジストは「外国人の間では、食事代やホテル代と同じように、不動産投資にも割安感が高まっていった」と話す。
 新型コロナウイルスの感染拡大で、為替相場には不安定な動きもある。だが、榊氏は「日本への不動産投資に必ずしもマイナスではない」という。各国は同時に金融緩和の姿勢を強めており、「利回りを求める投資資金は不動産市場に入り続ける」と読む。
 3月中旬、バーンスタインさんのホテルは新型コロナの影響で閑古鳥が鳴いていた。「大丈夫?」と尋ねると一笑して言った。「新幹線と高速道路が倶知安町に延伸されるまで10年。そのタイミングに向けて、外国資本は今も花園地区周辺の土地を探し、動いているよ」




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