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新・大中華世界的話題

426チバQ:2015/10/28(水) 21:43:53
http://mainichi.jp/select/news/20151029k0000m030111000c.html
ミャンマー総選挙:敬虔な仏教徒、変革期待と不安も
毎日新聞 2015年10月28日 21時14分

 【タウングップ(ミャンマー西部)で春日孝之】11月8日に控えるミャンマー総選挙は、与党「連邦団結発展党(USDP)」と最大野党「国民民主連盟(NLD)」の全国2大政党、さらに地域ごとに少数民族政党が参戦し、各選挙区は主に三つどもえの構図となっている。中でも西部ラカイン州は多数派である仏教徒ラカイン族の民族意識が強く、アウンサンスーチー氏率いるNLDの苦戦が予測されてきた地域だ。スーチー氏が遊説した州内選挙区をのぞいた。

 ラカイン州は北部にベンガル系イスラム教徒(ロヒンギャ)が多く「民主化」後の宗教暴動の震源地となった。ラカイン族は「ミャンマー随一の敬虔(けいけん)な仏教徒」を自任し、反イスラム感情が強い。

 NLDがボイコットした前回(2010年)総選挙では全国でUSDPが圧勝したが、ラカイン州では民族政党が国会、州議会選とも過半数を制した。今回は二つの主要な民族政党が合併。「アラカン民族党(ANP)」として臨んでいる。

 仏僧の全国組織「仏教保護機構(通称マバタ)」がスーチー氏を「イスラム教徒寄りだ」としてネガティブキャンペーンを続ける中、ラカイン州ではNLDに強い逆風とみられた。遊説先の中・南部は北部ほど民族意識が強くないが、全国遊説に同行中の地元記者が「予想外」と驚くほど、演説会場はどこも1万超の人波となった。

 会場で人々が漏らしたのは、現状への不満だった。ラカイン州は天然ガスや海産物など資源の宝庫だが、最貧困州の一つにとどまる。国内外への出稼ぎ労働者の多さは際立ち、こうした状況がイスラム教徒との摩擦の土壌にもなっている。

 農業のボーピューさん(38)は「ラカイン族の地域政党に投票しても、この国は変わらない。中央(政界)で影響力がないからだ。変革はスーチー氏に任すしかない」と言う。

 その民族政党のANP。幹部のタンキン氏(45)は「全国政党は国全体のため、私たちはラカイン族のために働く」と言い切る。こうした姿勢に「民族主義」の限界を感じ、スーチー氏の「変革」に望みを託す人も少なくないようだ。

 一方、「民主化」改革について、USDPのティンマウンタン州支部執行委員(45)はこう語る。「私たちは(政権与党として)州内の道路も電気事情も少しずつ改善させてきた。すべてをすぐに変えるのは不可能で現実的な発想でもない。着実な改善こそが本当の改革につながる」と。

 スーチー氏の演説でひときわ拍手が大きかったのは、軍政期からの既得権や汚職に大なたを振るう、と訴えた時だった。政権が主張する「着実な改革」は、既得権層や汚職体質を温存させる口実ではないかと、国民の多くが疑っているのだ。

 演説でスーチー氏に聴衆からこんな問いかけが飛んだ。「あなたが政権を握れば本当にイスラム教徒を優遇するのか」。彼女は「ある(仏教)組織のデマだ」とかわすが、それでも同様の質問が続く。「その質問は3度目。次の人!」と、スーチー氏がいら立つ場面も。変革への期待とイスラム重視政策への不安が、支持者の脳裏でも相克しているに違いない。


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