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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

822チバQ:2017/03/20(月) 23:47:34
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1703170004.html
【ロシア革命100年(下)】プーチン氏のプロパガンダ 帝政とソ連、貫かれた過去の美化と欧米敵視  
03月17日 01:04産経新聞

【ロシア革命100年(下)】プーチン氏のプロパガンダ 帝政とソ連、貫かれた過去の美化と欧米敵視  
モスクワで昨年10月、スターリン時代の弾圧犠牲者の氏名を読み上げるイベントに参加した市民(遠藤良介撮影)
(産経新聞)
 独裁者スターリンの名も、共産主義イデオロギーも出てこない。ただ祖国を守るために、訓練をこなし、冬の過酷な環境でナチス・ドイツの戦車部隊に挑む模様だけが描かれている-。

 昨年のロシア映画で興行収入4位だった「パンフィロフツィ28」。第二次大戦中の1941年11月、モスクワ郊外でドイツ軍を食い止めたとされるパンフィロフ部隊28人を題材とし、制作費の3分の1がロシアとカザフスタンの国費で補助された。

 当時の新聞記事から広がり、ソ連の学校教科書にも載っていた同部隊の逸話。ソ連崩壊後には、これが史実とは全く異なり、戦闘に参加していたのが実際は1万人近くに上ったことなどが判明した。それでも、メジンスキー文化相は「たとえ完全な作り話だったとしても、聖なる神話として手を触れるべきでない」と悪びれる様子はない。

 プーチン露大統領は昨年12月、「ロシア革命100年」について、「歴史の教訓は、何よりも和解のために必要だ」と年次教書演説で述べた。

 帝政ロシア、ロシア革命、ソ連、ソ連崩壊-とジグザグの歴史を歩んできたロシア。来年3月に大統領選を控えるプーチン政権は、帝政の“背骨”だったロシア正教や大戦での勝利を国民の結束に利用し、政権への支持につなげる思惑だ。目指しているのは「帝政とソ連のハイブリッド」といえる歴史認識で、ソ連時代さながらのプロパガンダにも躊躇(ちゅうちょ)しない。

 プーチン政権は歴史教科書の統一作業に着手し、2013年には教科書作成の指針となる指導要領を策定。そこでは「愛国心」養成が歴史教育の眼目とされ、過去の独裁者や戦争も肯定的に描かれている。

 スターリンの恐怖政治が確立していった1920〜30年代については、「近代化が生活の全ての面に及んだ」と記述。数百万人の犠牲者を出した30年代前半の農業集団化や、37〜38年だけで約70万人が銃殺された大粛清に関しては、その規模に触れていない。

 結果的に、検定を通過した3種類の教科書は危惧されたほど一面的でないものの、「プーチン時代」については、政権礼賛と欧米敵視に貫かれている。

 もっとも、歴史をめぐる国民の分断は深く、プロパガンダによっても容易に乗り越えられるものでない。

 ソ連崩壊の立役者、エリツィン初代ロシア大統領の故郷エカテリンブルクには2015年、プーチン政権の全面支援で豪華な「エリツィン・センター」が開館した。だが、プーチン氏に近い著名人や閣僚からも、ソ連崩壊や1990年代を美化しているとの批判が相次ぎ、歴史評価が一筋縄にはいかないことを示した。

 モスクワの旧ソ連国家保安委員会(KGB)前では毎年10月、スターリン弾圧で犠牲となった人々の氏名を読み上げ、追悼する行事が行われている。10年間で参加者は増え続け、昨年は約2000人が深夜までリレー方式で名前を読み続けた。

 行事を主催する人権団体「メモリアル」のベレンキン氏は政権が掲げる「和解」について、「空疎なスローガンにすぎない」と切り捨てる。(モスクワ 遠藤良介)


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