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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

274チバQ:2015/02/26(木) 22:57:09
http://mainichi.jp/select/news/20150226k0000m030060000c.html
クリミア:ロシア化の1年…民族弾圧、物価高、観光客減
毎日新聞 2015年02月25日 19時59分(最終更新 02月25日 23時26分)
 昨年2月のウクライナでの政変後、南部クリミア半島の親ロシア派勢力が本土からの分離を目指す武装行動を開始して27日で1年。ロシアは翌月、クリミア編入を宣言した。「ロシア化」が進む現地では、異を唱える先住民族クリミア・タタール人の指導者の逮捕やタタール系メディアの家宅捜索など弾圧が相次いでいた。一方、観光客激減や物価上昇により、編入を歓迎したロシア系住民も甘くない現実に直面していた。【シンフェロポリで真野森作】

 タタール人の民族組織「メジュリス」副議長のチーゴス氏(50)は1月下旬、大規模騒乱を組織したとの疑いで逮捕された。捜査当局は、同氏が昨年2月26日にクリミア・シンフェロポリの議会前でタタール人とロシア系住民のデモ隊同士が衝突し、2人が死亡した事件に関与したと説明する。だが、ロシア政府の下でクリミア共和国首長となったアクショーノフ氏らロシア系の指導者は捜査対象になっていない。

 「彼はクリミアに残っていた唯一のタタール民族指導者。人々に影響を及ぼしうるから拘置所へ隔離された。これは抑圧です」。チーゴス氏の妻エリミラさん(39)は硬い表情で訴えた。クリミア編入に反対したメジュリス議長のチュバロフ氏らは既に昨年4月からクリミア入域を禁じられ、本部の建物は法令違反を理由に昨年9月に閉鎖させられた。

 タタール系の地元テレビ局「ATR」も1月下旬、家宅捜索を受けた。昨年2月の衝突の映像を押収するためとされる。同局幹部のメメトフ氏(50)は「我々は反体制的な放送局とみなされている。ありのままを伝えようとしているのが好まれていない」と語る。

 一方で、ロシア寄りの姿勢に転じたタタール人政治家もいる。クリミア議会副議長のイリヤソフ氏(56)らは昨年12月、新たな民族組織「クリミア」を設立。副代表でバフチサライ区長のデルダロフ氏(52)は「クリミアがいつかウクライナに戻るとは思えない。ここで暮らし、(政府との)対話に応じることが必要だ」と強調した。

 一方、昨年3月の住民投票でロシアへの編入に賛成した多数派のロシア系住民の間にも、疲弊感が漂う。「物価は少なくとも1.5倍に上がった。観光客が減ってしまい、生活は厳しい」。タクシー運転手らは口々にこう語った。

 ウクライナ本土とつながる半島の付け根は事実上封鎖され、物資や旅客の輸送は止まった。対露制裁の発動を受けて、本土はもとより、欧米諸国の観光客も来なくなった。頼みの綱はロシアとつながるケルチ海峡の橋の建設だが、あと3年はかかる見通しだ。

 「バラ色の未来」が遠のく中、数百キロ北東のウクライナ東部で続く紛争を念頭に「ここでは戦争がなくて良かった」と、人々は自らを慰めるように話した。

クリミア半島の位置
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 ◇クリミア半島のロシア編入

 18世紀以来、ロシア領だったクリミアは旧ソ連時代の1954年にウクライナ領に帰属変更された。このため人口約200万人のうちロシア系住民が6割を占める。昨年2月、ウクライナの政変で親欧米の暫定政権が発足したのを受け、親露派勢力はロシア軍と共に全域を武力制圧。翌月、プーチン大統領は、ロシアへの編入を問う住民投票で賛成多数だったとして、編入を宣言した。

 クリミアの民族構成はロシア系に次いで、ウクライナ系が2割、先住民族のクリミア・タタール人が1割。タタール人はナチスドイツへの協力を疑うソ連政府によって第二次世界大戦中に中央アジアなどへ強制移住させられ、90年代から本格的に帰還した。こうした経緯からロシアへの不信感が強く、編入反対を唱える人が多かった。


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