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自民党政権綜合スレ

441チバQ:2013/03/09(土) 13:49:36
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130309/dst13030907580001-n1.htm
【復興日本 3年目の壁】
(上)人・モノ奪いあい 募る焦り
2013.3.6 07:57 (1/3ページ)
 「だめだ。もう引き受けられねえ」。岩手県陸前高田市にある建設会社所長の男性(59)は2月、取引先からの工事依頼を断った。復興のために建設された材木工場敷地内の舗装の仕事だったが、「手伝いたくても、人がいねえもんな」と、男性はため息をついた。

 震災は、公共工事の減少で各建設会社が規模を縮小していた直後に発生した。人手が足りず、復興にともなう大量工事になかなか対応できない。需要の急激な増加で人件費は急速に高騰している。震災前まで約7千円だった作業員の日当は、今は約1・5倍の1万円以上だ。それでも働き手は集まらない。

 男性は、震災の津波で市内にあった自宅が流失した。「復興のため」と仮設事務所で業務を再開したが、日々目にする被災地の風景は2年たった今もあまり変わらない。震災直後からがれき撤去や復旧工事にかかわってきただけに、もどかしさは募る一方だ。

 「請け負えないのはまちのみんなに悪い。でも今は、人もモノも奪いあいなんだよ」。男性の顔に焦りの色が浮かんでいた。

 政府は平成27年度までの復興予算を6兆円上乗せし、23年度から5年で25兆円に拡充した。

 工事量は増える一方、必要な人手と資材は足りず、受け入れる建設業者の態勢は整わない。公共工事で入札者がいなかったり、入札価格が予定価格を上回るなどして成立しなかった「入札不調率」は今年度、宮城県で31%、岩手県で14%、福島県で24%と震災前を大幅に上回る。男性のように、他の民間工事を受ける余力もない。

 「仕事はあるのに指をくわえて見ているしかないのか」。岩手県建設業協会の担当者は、今後、さらに増える工事の発注を前に不安を口にした。

 しかし、価格の高騰に見舞われているのは人件費だけではない。工事に必要な資材もまた、その値段が急騰しているのである。


急げば遠のく 断てぬ悪循環


 岩手県建設業協会によると、生コンクリートやアスファルトなど建設資材のほか、ダンプカーや建設用の機材などにここ1年で1〜2割を超える値上がりが見られるという。人件費と資材費の合計が受注金額を上回ることも多い。赤字分の負担は受注した側が受け持つ。「利益がなくなれば管理費を切り詰めなければならない。下請け業者にも負担が回る」と担当者。阪神大震災のとき、復興のため忙しく働いた業者に赤字しか残らず、倒産した企業も多いという。同協会は「二の舞いになるわけにはいかない」と、改善を切望する。

 「周囲から便乗値上げして、生コン業界は良い思いをしているといわれるが、心外だ」。宮城県石巻市に拠点を置く石巻地区生コンクリート協同組合の今野正弘理事長(56)は声を荒らげた。値上げの理由は、「増産で生コンの材料も足りない」(今野氏)ためだ。

 同組合の加盟社の生コン生産量は現在、震災前に比べ2〜3倍。平成24年度は、ピークだった元〜2年を上回る見通しだ。材料の砂はもう県内で調達できない。足りない分を青森県八戸市の業者から確保しているが、砂の価格も高騰しているうえ、運搬費もかさむ。宮城県の生コン価格は、最大で震災前から約4割上昇した地域もある。

 震災当日、学校の非常階段の手すりにつかまり、津波から命拾いしたという今野氏。「コンクリートの安定供給が使命。石巻の復興のために汗をかいている」というが、採算割れで生産するわけにもいかない。

 これ以上の増産も困難。復興需要のピークは26年度までとみられ、「その後は需要が一気に減る」(今野氏)とみている。一時的な需要増のために、生産設備の増設投資はできない。今野氏の苦悩は深い。


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