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重工業・造船・航空機スレッド
159
:
荷主研究者
:2009/08/30(日) 18:40:07
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200908260082a.nwc
2009/8/26 Fuji Sankei Business i.
新日鉄と今治造船が新技術 “軟らかい船首”で衝撃吸収
新日本製鉄と今治造船は25日、船舶が衝突した際に安全性を高める技術を共同開発したと発表した。衝突時に変形しやすい性質の鋼材を船首に採用し、鋼材の変形を通じて衝撃を吸収する構造を実用化した。
従来の船首は衝撃を受けても変形しにくいため、衝突を受けた船の損傷が大きくなる問題があった。衝突事故の損害を最小限にくい止めることで、海運業界の要望に応える。
同社が新たに開発した鋼材は、材料を硬くする炭素やリンを製造過程で取り除き、これまで船首に使用していた鋼材に比べ1.5〜2倍、延びやすくした。この鋼材を船首に使うことで、衝突で生じる衝撃を従来の半分程度に軽減する効果が期待できる。
鋼材自体の価格は従来に比べて高くなるが、延びやすい性質を生かし、船首に加工する際の工程数を減らすことができる。この結果、建造にかかるコストは変わらず、安全性を高められるという。
第1弾として今治造船が2010年に建造する小型タンカーに、新構造の船首を採用することが決定している。同社は今後、自社で建造するすべての船舶に、新構造の船首を採用する方針だ。一方、新日鉄は大分製鉄所(大分市)で来年1月から新鋼材の生産を開始し、10年度に出荷量を5000トンにする目標を掲げている。
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