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過酸化水素

1荷主研究者:2002/11/05(火) 22:03

2002年9/20 化学工業日報 2面

旭電化−宇部ケミラ 過酸化水素で提携

旭電化工業と宇部ケミラは過酸化水素事業で提携する。
両社間でスワップ及び物流機能の相互利用を行うことで合理化を進める。

旭電化工業は静岡県富士市に生産能力4万5千トンを備え、全国5箇所に出荷基地を設置し全国展開している。
宇部ケミラは宇部興産とフィンランドのケミラ・ケミカルズとの折半出資会社。山口県宇部市に2万2千トンの設備を持つほか、
保有する専用タンカーを活用して、ケミラ・ケミカルズとの業務提携のもとに韓国ケミラ・ケミカルズ(3万4千トン)から製品仕入れを
行って全国販売している。出荷基地は全国8箇所。

過酸化水素は、主用途の紙・パルプ向けで無塩素漂白法への転換や古紙利用のために需要増となっているのに加え、化学工業用でも
酸化剤として拡大しているが、国内市況は10年間軟調が続き、現在は再投資するには不可能なレベルに低迷している。
両社は製品のスワップや出荷基地の相互利用、さらには宇部ケミラの専用タンカーの活用を高めることで物流経費の大幅削減を目指す。

国内の過酸化水素市場は需要16万トンに対し各社の名目生産能力は24万トンに達している。
最大手の三菱瓦斯化学と3位の日本パーオキサイドは2000年に生産提携に踏み切っており、今年は三菱商事が新酸素化学の株式を50%取得
している。今回の提携は業界再編の第3弾といえる。

※2002年9/20 日経産業新聞 3面
によると、旭電化工業の物流拠点は、北海道、埼玉、大阪など5箇所、
宇部ケミラの出荷基地は、北海道、千葉、大阪、香川、熊本など西日本中心に8箇所。

2荷主研究者:2002/11/05(火) 22:03

2002年9/25 化学工業日報 2面

過酸化水素 業界再編が進展

2001年の国内過酸化水素需要は16万2400トン(前年比3%増)となり、3年連続で過去最高を更新した。
需要の半分を占める紙・パ向けが12%増と伸びたのが大きく、パルプ漂白の無塩素法への転換や古紙利用が牽引した。
酸化・還元剤などの工業薬品用途も好調だった。

一方、供給は国内5社で24万3千トン体制。老朽施設もあるため、実質的には20万トン程度とみられている。
この10年間は供給過剰から市況は軟調が続き、各社の採算は悪化していた。
こうした背景から、2000年に三菱瓦斯化学と日本パーオキサイドが製造合弁会社・共同過酸化水素(三菱瓦斯化学75%、日本パーオキサイド25%出資)
を設立し、三菱瓦斯化学は完成させた鹿島工場の新プラントを新会社に譲渡。
2002年になって、アトフィナが50%を所有していた新酸素化学の株式を三菱商事が取得し、大日本インキ化学との折半出資となった。
今回の旭電化と宇部ケミラの提携で、国内5社がそれぞれ提携に参加することになった。

過酸化水素需要は2002年になっても好調で、三菱瓦斯化学は高い操業率となっている。環境に優しい薬剤として汚水処理などの需要や、
カプロラクタム、酸化プロピレンなどの新規プロセスでも採用が広がると期待されている。2002年は6%増が予想され、過剰感はかなり
解消される見通し。2005-06年には22万-23万トン需要に達するとの予測もあり、新規設備の検討が必要となる。

三菱瓦斯化学は、鹿島工場の新プラントに採用した新AQ法を既存プラントに適用することで、3万トン程度の手直し増強が可能との調査を
終えている。他社も今後、新増設に向けた検討に入ると予測されるが、各社がグループ化したことで、その実現性はより高まったといえそうだ。

〔過酸化水素各社の年産能力〕
三菱瓦斯化学    11万トン
日本パーオキサイド  5万3千トン
旭電化工業  4万トン
宇部ケミラ  2万トン
新酸素化学  2万トン
合計        24万3千トン
※三菱瓦斯化学と日本パーオキサイドは、製造合弁(共同化酸化水素)からの取引をカウント

3荷主研究者:2002/11/05(火) 22:04

2000年3/30 日本経済新聞 11面

三菱瓦斯化学と日本パーオキサイド 過酸化水素生産で提携

過酸化水素の国内最大手の三菱瓦斯化学と同3位の日本パーオキサイドが過酸化水素の生産で提携、国内生産シェア5割超のグループが生まれる。
大口顧客の日本製紙と大昭和製紙が経営統合を決め、過酸化水素の価格交渉力が強まると判断、コストダウンを急ぐ。

新設する「共同化酸化水素」は資本金4億8千万円で、三菱瓦斯化学が75%、日本パーオキサイドが25%出資する。三菱瓦斯化学が鹿島工場に建設し、
7月に稼動する新プラントを新会社に譲渡する。年産能力は、国内最大の5万トン。製造コストは従来設備に比べ3割程度抑制できる。

両社は今夏をめどに鹿島工場以外で生産する過酸化水素についても相互に供給する。三菱瓦斯化学は四日市工場で、日本パーオキサイドは郡山工場
に生産設備を持つ。日本パーオキサイドの関西の顧客には三菱瓦斯化学の四日市工場から出荷するなど地域ごとに調整し、物流費を削減する。

過酸化水素の国内シェアは、三菱瓦斯化学が36.5%、日本パーオキサイドが20.3%と合計シェアで5割を超えるが、販売面では提携しないため、
両社は独禁法上の問題点はないと見ている。

4■とはずがたり:2002/11/05(火) 23:45
http://www.hodogaya.co.jp/hcc/news/01June26npokabuzou.htm
2001年6月26日

保土谷化学工業株式会社

子会社日本パーオキサイド(株)の株式取得
紙パ関連事業および漂白・殺菌関連事業の強化が狙い −持ち株比率、65.3%から98.1%へ−



当社は、2001年6月29日付で、子会社日本パーオキサイド株式会社の32.8%の株式を保有している日本化薬株式会 社から同株式全株を取得致します。 これにより日本パーオキサイド(株)の持株比率は、保土谷化学工業(株)98.1%、三 徳化学工業(株)1.9%となります。

1.株式の取得理由

日本パーオキサイド(株)では、紙パルプ漂白に使用される過酸化水素を同社郡山工場及び三菱ガス化学(株) との共同 出資製造合弁会社である「共同過酸化水素(株) 」で製造し販売を行っています。

当社は、紙パルプ漂白に使用される二酸化塩素の発生用原料である塩素酸ソーダの事業を、また100%子会社である 保土谷エンジニアリング(株)とともに二酸化塩素発生装置(SVP-LITE法、HP-A法)の事業を行っています。

これによりHP-A法にて二酸化塩素を発生する場合は、塩素酸ソーダと過酸化水素が併用されることと、この度の株式 取得で紙パ顧客への対応が保土谷グループとして統合することが出来るため、より需要家密着型の事業展開が図れる ことになります。

2.株式取得をする子会社の会社概要
1)商 号 日本パーオキサイド株式会社
2)代 表 者 代表取締役社長 増本 光雄
3)所 在 地 東京都港区虎ノ門一丁目2番8号
4)設立年月日 1963年7月
5)主な事業の内容 過酸化水素、過炭酸ソーダおよびその関連製品の製造・販売
6)決 算 期 2月末日
7)従 業 員 96名(2001年2月末日)
8)事 業 所 郡山工場(福島県郡山市にある当社郡山事業所に隣接)
9)資 本 の 額 8億円
10)発行済株式総数 1,600,000株
11)株主構成および所有割合(2001年5月31日現在)
保土谷化学化学工業(株) 65.3%
日本化薬(株) 32.8%
三徳化学工業(株) 1.9%
12)最近事業年度における売上高
売上高 48億円(2001年2月末)
51億円(2000年2月末)

3.株式の取得先
1)商 号 日本化薬株式会社
2)代 表 者 代表取締役 中村 輝夫
3)所 在 地 東京都千代田区富士見一丁目11番2号
4)設立年月日 1916年6月
5)主な事業の内容 医薬、化学品等の製造販売
6)決 算 期 5月末日
7)従 業 員 2,079名(2000年11月末)
8)資 本 金 149億32百万円
9)発行済株式数 182,503千株
10)株 主 構 成 (2000年11月末現在)
ノーザントラストカンパニーサブアカウントアメリカンクライアント 8,704千株
明治生命保険相互会社 7,372千株
㈱東京三菱銀行 7,110千株
㈱第一勧業銀行 7,110千株

4.取得株式数および取得前後の所有株式の状況
1)異動前の所有株式数 1,045,000株(所有割合 65.3%)
2)取 得 株 式 525,000株
3)異動後の所有株式数 1,570,000株(所有割合 98.1%)

5.日 程
2001年6月29日 株式取得予定日

5続き:2002/11/05(火) 23:45
【用語の解説】
1.過酸化水素:純粋な過酸化水素は淡青色で水と自由に混合する。
市販の過酸化水素は通常30%水溶液で、薬局方ではオキシドール(3%水溶液)という。 酸化剤、漂白剤、消毒剤、重合触 媒などに用いられる。

2.過炭酸ソーダ:炭酸ソーダに過酸化水素が付加した酸素系漂白剤。

3.SVP-LITE法:Eka Chemicals社の一部門であるCellchem社が開発し、日本では保土谷化学工業(株)および保土谷エ ンジニアリング(株) が技術導入し、 製作・販売を行っている。
塩素酸ソーダ、メタノールと硫酸を使用して二酸化塩素を発生。
特徴:・二酸化塩素生成過程で塩素を殆ど発生しない。
・廃液が出ない。

4.HP-A法:Eka Chemicals社が開発し、その一部門であるCellchem社が販売し日本では保土谷化学工業(株) および保 土谷エンジニアリング(株) が技術導入し、製作・販売を行っている。
塩素酸ソーダ、過酸化水素と硫酸を使用して二酸化塩素を発生。
特徴:・二酸化塩素生成過程で塩素を殆ど発生しない。
・還元剤として過酸化水素を使用するため、工場の二次廃水処理の負荷を上げることがない。
・設備投資額が少額である。

5.共同過酸化水素(株)
2000年5月に三菱ガス化学(株) と日本パーオキサイド(株) が共同出資して設立した過酸化水素年間生産能力5万 トンの製造合弁会社。
資本金は480百万円で三菱ガス化学(株) が75%、日本パーオキサイド(株) が25%を出資し三菱ガス化学(株) の鹿島工 場内にある。


お問い合わせ先:総合企画部 広報室 電話 044−549−6604
E-メール:corp.plan.hcc@hodogaya.co.jp

6■とはずがたり:2002/11/05(火) 23:51
http://www.hodogaya.co.jp/hcc/news/news01may10NPO.htm
保土谷化学、日本パーオキサイドを子会社化、ソルベイ保有株を取得

発行年月日2001年5月10日、媒体(紙誌)化学工業日報



保土谷化学工業は9日、関連会社の日本パーオキサイド(本社・東京都港区虎ノ門1-2-8、資本金8億 円、増本光雄社長)への出資比率を拡大、あす11日をもって65.3%を所有することを決めたと発表 した。
日本パーオキサイドはこれまで保土谷化学の持分法適用会社だったが、オランダのソルベイ・インター ロックス・ホールディングB・V・保有の全株を取得、所有比率を現状の40.3%から大きく引き上げ、 子会社化するもの。

日本パーオキサイドは、過酸化水素の製造・販売を主力とするかたわら、新規事業としてPETボトル用の液体 酸性除菌剤などの事業拡大に力を注いでいるが、昨年度(2001年2月決算)売上高は48億円と前年割れを余 儀なくされている。このため、昨年も大幅な人員削減と生産・物流の効率化を核とした収益力の改善策に取り組 んでいる。

一方、保土谷化学は連結経営強化の一環として、最大株主であった同社への出資比率拡大を決めたもので、こ れによって紙・パルプ漂白の二酸化塩素の発生用原料として塩素酸ソーダに加えて、過酸化水素の併用など当該 事業の強化が図られるとしている。
日本パーオキサイドの現在の株主は、保土谷化学工業(出資比率40.3%)、日本化薬(同32.8%)、ソルベ イ・インターロックス・ホールディング(同25.0%)、三徳化学工業(同1.9%)の4社。
今回、保士谷はソルベイの40万株を取得する。

7■とはずがたり:2003/03/08(土) 14:14

2003年2月15日付 JR貨物ニュース 1面

三菱ガス化学(株) ISOタンクコンテナ化
四日市工場〜佐賀・山北工場行き

四日市で高濃度の過酸化水素水を製造して,半導体デバイスの洗浄に使われる超純過酸化水素水は半導体メーカーが集まる山北と佐賀の製造所で加工している。

従来 タンク貨車 平均輸送量 30?/日
   MGC専用線―(専貨)→相模貨物・大牟田(ローリーに貨車取り)―トラック→工場
 貨車も製造から30年以上たち全般検査の時期に来ている。貨車取り用のタンクローリーも排ガス規制の対象車輌で,車検も近い。
 
今後 20?積みISOタンクコンテナ 1回40? 
  MGC専用線―(200形コンテナ車)→東京(タ)・福岡(タ)―トラック→工場

8荷主研究者:2003/03/08(土) 14:32

2003年1/22 化学工業日報 1面

三菱ガス化学 国内生産体制を再編 過水、電材1拠点化へ

三菱ガス化学は国内製造拠点の再編を進める。大阪工場、東京工場、四日市工場を対象に製造品目の再編・集約化を進める。とりわけ2拠点生産体制になっている過酸化水素、電子材料については、中期的には1カ所にまとめる方向で検討を進める方針。合成樹脂事業においても汎用品と高機能品とで生産拠点を明確にしていく。同社は2003年度スタートの新中期経営計画策定中で、競争力ある生産体制構築を目指す。

四日市は高機能拠点に

三菱ガス化学は2001年度に営業段階で赤字となったことから、不振事業に対する早急な合理化・リストラに取り組んだ。電子材料事業部門については人員削減や投資見直しを実施し、構造的な問題を抱えていたパラキシレン(PX)−高純度テレフタル酸(PTA)チェーンは本体から切り離した。その他の不採算事業でも改善に取り組んだ結果、年間100億円を超えていた赤字製品額は半減している。今期は連結ベースで最終損益は黒字を計上できる見込みとなっている。

次期3カ年経営計画でも引き続き事業改革を推進する方針。工場再編はこの一環で、中期的に生産拠点の最適配置を進める。

鹿島工場でPC(ポリカーボネート)樹脂新系列を立ち上げたことにより、大阪工場は同樹脂生産から撤退してPCシート専用工場となっている。今後はさらにPCシートの他工場の移管を含め、大阪工場のあり方を考える方針だ。

また、BTレジンプリント配線板材料などの電子材料部門は東京工場(葛飾区)、白河工場(福島県)の2拠点となっているが、将来は白河工場に主役する方向で検討する。東京工場の方向性は、磁性ガーネット単結晶などの情報通信材の需要回復などを見て判断する。

四日市工場は高機能、ファイン製品拠点との位置づけを明確にする。合成樹脂部門では編成ポリファエニレンエーテル(PPE)、POM(ポリアセタール)などの海外生産シフトに伴い、新規エンジニアリングプラスチックの立ち上げを準備している。過水事業でも今後の増強は鹿島工場で実施する方針であるため、2拠点体制の見直しも視野に入れる。

9荷主研究者:2003/05/05(月) 11:35

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/index.html

2003年4月21日(月)化学工業日報
新酸素化学、過水向け水素設備建設に着工

 新酸素化学は先週、過酸化水素(過水)原料となる水素の製造設備の起工式を行い、建設工事に着手した。本社・製造拠点がある北海道苫小牧市の敷地内に建設、今年11月に完成、年明けの稼働を目指す。当初は5月着工を予定していたが、書類申請などが順調に進み、1カ月の前倒しとなったもの。新設備の導入により原料コストの削減を進め、シェア拡大に拍車をかける。同時に今後の需要動向を見極め、過水の能力増強のタイミングを計っていく。

10荷主研究者:2003/05/05(月) 11:40

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/index.html

2002年5月7日(火)化学工業日報
三菱ガス化学、四日市工場の採算改善にめど

 三菱ガス化学は四日市工場の採算改善にめどを得た。過酸化水素は新触媒の採用で生産性を向上させるとともに、過炭酸ソーダはライン集約化も視野に入れた効率化の検討に入った。製造原価の低減、ユーティリティーコストの削減に加え、製造および管理部門のスリム化も実施する方針で、工場全体で10%のコストダウンを図る。同工場では機能性樹脂の高付加価値化も推進しており、製品入れ替えや特殊グレード量産化を決定している。中期的にはこれら新規製品の育成で、高収益工場への転換を実現する構想だ。

11■とはずがたり:2003/05/05(月) 12:34
>>9の過酸化水素新工場建設は北海道曹達の苦戦と併せ時代ですなあ。

道内の過酸化水素輸送きぼん。苫小牧→旭川・釧路など

12荷主研究者:2003/06/08(日) 15:36

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/index.html

2001年11月6日(火)化学工業日報
高純度過水の国内能力を2万トンに増強−三徳化学

 三徳化学工業は、電子工業用高純度過酸化水素の国内生産能力を2002年中に増強する。IT不況のあおりを受けて現在の事業環境は厳しいが、先行きの需要回復をにらんで生産基盤を強化する。増強規模は年産5000トンを予定しており、実施後の国内能力は現行比33%増の年産2万トン体制になる。また中国への輸出が増えていることから、現地生産拠点の確保も検討していく。

13荷主研究者:2003/06/08(日) 15:42

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/index.html

2001年11月15日(木)化学工業日報
高機能消臭剤を下水処理場へ展開−新酸素化学

 新酸素化学は、過酸化水素ベースの高機能消臭剤「新酸浄−N」(商品名)で事業展開に弾みをつける。同製品は、下水処理時の余剰汚泥から発生する硫化水素など不快臭気の防除で、即効性と持続性の両面を格段に改良したもの。1年ほど前から公共下水処理場、民間排水処理場などでサンプルワークを進めてきたが、今月に初めて北海道の下水処理施設で本格採用が決まった。これを機に他の下水処理場での採用を働きかけ、高付加価値製品として用途展開していく。

14荷主研究者:2003/06/14(土) 13:07

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/index.html
2002年3月29日(金)化学工業日報
日本パーオキサイド、過水応用の土壌改良事業を強化

 日本パーオキサイド(本社・神奈川県川崎市、成川攻社長)は、土壌改良を中心とした環境保全事業に本腰を入れる。すでに過酸化水素(過水)を使った油汚染土壌の廃油処理では順調に実績を積み上げており、今後市場ニーズが増えるとみて、一層の採用増を働きかけていく。また窒素酸化物(NOx)除去や排水処理などでも過水の用途開発を急ぎ、環境保全事業を新たな柱に育成していく考えだ。

15荷主研究者:2003/08/04(月) 01:26

2003年8月3日 横浜本牧駅にて目撃
日本陸運産業所有 ISOタンクコンテナ
NRSU1741010 過酸化水素水
返回送:大竹(三井化学)〜郡山タ(日本パーオキ)

なかなか興味深い輸送である。
日本パーオキサイド社の鉄道貨物輸送については、JR貨物関東支社のホームページに紹介されている。
http://www.jrkanto.com/case/f_case_02.htm

また、JR貨物ニュース(2000.8.1号)によると、三井化学岩国大竹工場は製品出荷のISOタンクコンテナ化に併せて、タンク車納入されてきた過酸化水素もISOコンテナに転換することにしたとある。ただしこのタンク車納入は三菱瓦斯化学と思われる。(南四日市〜大竹でタンク車運用の情報あり)

>>3 の提携で日本パーオキとMGCが相互供給により物流費を削減とあるが、三井化学は過酸化水素を複数社購買しているのだろうか。MGCもISOタンクコンテナを鉄道輸送しているのか、非常に気になるところだ。
>>7 ではMGCは四日市〜佐賀・山北工場しかISOタンクコンテナ輸送をしていないように思えるが、専用線入線せずにISOコンテナ輸送をしている可能性もあろう。

16荷主研究者:2003/08/11(月) 20:50

http://www.chemicaldaily.co.jp/news/index.html
2002年8月5日(月)化学工業日報
BASF-ダウ、過水原料のPO製法で共同研究

 BASFとダウ・ケミカルは過酸化水素を原料にした酸化プロピレン(PO)の生産技術を共同で開発する。BASFは商業化の最終段階にあり、ダウはエニケムのポリウレタン事業の買収によって確保した技術を持っている。両社はそれぞれの技術を持ち寄って優位性のある技術を開発し、商業生産につなげる計画で、2006年には世界規模の設備に活用できると見込んでいる。新技術を使った生産活動での協力に発展する可能性も考えられる。独自技術を使ったPOの新プラントの建設計画を決めているBASFは、この計画を予定通り推進する方針を明らかにしている。

17荷主研究者:2003/12/14(日) 03:33

22年ぶりに価格修正とはすごいな。

【過酸化水素の値上げ】2003年2月21日 化学工業日報 2面
過水 値上げが本格化 日本パーオキサイドも修正 4月分から10円超

過酸化水素業界で値上げの動きが本格化してきた。最大手の三菱ガス化学、旭電化工業に続き、新たに日本パーオキサイドが価格修正を決めた。1キログラム当たり大口顧客で10円以上(小口が同15円以上)の幅で、4月1日出荷分から実施する。これにより大手3社が出揃った。ここ数年、過水の出荷実績は過去最高を続けている。しかし、現状の価格水準では再投資が不可能な状態となっており、大手各社では採算是正が不可欠と判断した。

過水の価格修正は22年ぶり。紙パルプ業界で液体塩素を使用しない無塩素漂白(ECF)法を導入する動きや、使用後に酵素と水に分解される製品機能が評価され、需要は増大傾向にある。半面、市況は長期低迷が続いており、過水メーカーの事業収益を直撃していた。

また過水の製造プロセスでは安全管理に多額の設備投資が欠かせないことから、これが採算悪化に追い討ちをかけたようだ。

2002年の出荷量は16万5千トン前後と、4年連続で記録更新をする見通し。2005年にはECF法への転換やカプロラクタムプロセスで本採用が増え、国内需要は21万トンまで急成長するとみられる。

このため2、3年以内に供給能力が不足する可能性が高い。過水メーカーとしては老朽設備の更新、既存設備の能力拡大などで対応する考え。しかし、現状の価格水準は完全に採算割れとして、早期に収益改善を実現する方針だ。

18荷主研究者:2003/12/14(日) 22:14

【新酸素化学】
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/backnumber.php3?&d=20031213&j=0024&k=200312139799
天然ガスから水素を製造 道内初のプラント完成−苫小牧・新酸素化学 2003/12/13 01:30 北海道新聞

 【苫小牧】過酸化水素製造などの新酸素化学(苫小牧)が苫小牧市勇払で建設を進めていた水素製造プラントのしゅん工式が十二日、現地で行われた。同社は「プラントは天然ガスから水素を製造する国内初の装置。水素製造プラントとしても道内では初」としている。来年一月から本格稼働させる。

 プラントは天然ガスに圧力をかけるなどして水素を抽出する装置で、今年四月に着工、十一月から試運転を行ってきた。総工費は約六億円。原料の天然ガスは同社に隣接する石油資源開発勇払鉱場から年間六百万立方メートルの供給を受ける。これをもとに製造した水素などを原料にして、過酸化水素を年間二万トン以上製造する計画。

 これまで、水素は他社から供給を受け、製造した過酸化水素は紙パルプの漂白剤として道内各地の製紙工場などに販売していた。今後、環境問題などから、紙パルプ業界の「脱塩素化」が進み需要増が見込めることなどで、水素の自社製造に踏み切った。

 式には小泉謙治社長はじめ王子製紙、日本製紙などの関係者約四十人が出席。小泉社長は「製紙会社からの関心は高く、生産能力の増強も視野に入れ、操業に当たりたい」と語った。

19荷主研究者:2004/05/16(日) 02:39
>>18

【新酸素化学:水素設備が本格稼働】2004年4月28日 化学工業日報 5面
新酸素化学 水素設備が本格稼動 原料コスト削減 過水シェア拡大へ

新酸素化学は、過酸化水素(過水)原料となる水素の製造設備を本格稼動させた。本社・製造拠点のある北海道苫小牧市の敷地内で2003年に建設工事に着手、このほど完成し操業を開始したもの。投資額は約6億円。原料コストの削減をはじめ、競争が激化している過水市場でのシェア拡大が主な狙い。また、過水の市場規模は年々着実に広がる傾向にあるため、今後、需要動向を見極めながら能力増強を視野に入れていく方針だ。

新酸素化学では、水素製造設備を苫小牧の工場敷地内に建設した。道内で産出される天然ガスを利用し、水素を社内製造に切り替えることで原料コストを削減する。過水メーカーで、水素を自社製造するケースは今回が始めて。2003年春に着手して以来、このほど完成、本格操業をスタートさせた。

過水事業では物流面で圧倒的な競争力を持つ地の利を生かし、北海道地区を中心に製紙メーカーなどへ拡販する方針。過水は、紙・パルプ漂白でECF(無塩素漂白)化の進展や、カプロラクタム製造プラント向け需要増に支えられ、年率2ケタペースで伸長している。

国内の需要規模は年間18万トン強だが、一層のECF化などで近く20万トンに達する見通し。このため、市場の将来性を見極めながら能力増強のタイミングを計る。

同社は、2002年に三菱商事が仏アトフィナの持つ発行済み株式50%を取得、大日本インキ化学工業と折半出資の合弁会社となった。本社を都内から北海道に移転し固定費削減を実施するなど、収益重視の路線を強力に進めている。

20とはずがたり:2004/05/17(月) 00:38
日本の塩素バッシングは化学的根拠のないマスコミの煽りだとか聞いたので,塩素の水素代替は複雑である。

黄色いタンク車が製紙工場へコンテナ列車に混じって曳かれていくのは結構いい光景だったし。。。

22荷主研究者:2005/12/31(土) 22:12:02
>>18-19
【新酸素化学:三菱ガス化学がDICから株取得】
http://www.mgc.co.jp/news/2005/051114.html
2005年11月14日
大日本インキ化学工業株式会社 三菱ガス化学株式会社
新酸素化学株式会社の株式の譲渡について

大日本インキ化学工業株式会社(本社:東京都中央区、社長:小江紘司)と三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小高英紀)は、大日本インキ化学が保有する新酸素化学株式会社(本社:北海道苫小牧市、社長:小泉謙治)の全株式を三菱ガス化学に譲渡することで合意に至りました。

新酸素化学は、北海道苫小牧市に本社および製造拠点を持つ過酸化水素メーカー(生産能力:23,000 トン/年―100%換算)で、大日本インキ化学および三菱商事株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小島順彦)がそれぞれ発行済株式の 50%を保有しています。

大日本インキ化学は、新酸素化学が他事業とのシナジーを有する中核的事業とは位置付けられないことから、これまで撤退を含めた検討を行ってきました。一方、三菱ガス化学は、コア事業である過酸化水素事業を強化拡大するため能力増強の検討を進めていたところ、今回、両社の思惑が一致し、合意に至ったものです。

三菱ガス化学は、四日市および鹿島に製造拠点(合計生産能力:110,000 トン/年―100%換算)を保有していますが、今回の株式取得に伴い新酸素化学からの製品引取権を獲得することで実質的に生産能力を拡大し、一層の安定供給体制の確立と諸コストの低減を実現することにより、過酸化水素事業の一層の発展を目指します。

なお、株式譲渡後の新酸素化学の運営につきましては、三菱ガス化学と三菱商事は出資比率に応じた引取り権を保有し、個別に独立した販売活動を行うことで合意しております。本株式譲渡につきましては、公正取引委員会等の承認を得た上で実施する予定です。

(ご参考)新酸素化学の会社概要
1.商 号 新酸素化学株式会社
2.本店・工場所在地 北海道苫小牧市字勇払148‐58
3.設立年月日 1987 年 6 月
4.事業目的 過酸化水素の製造および販売
5.資本金 2,500 百万円
6.株主構成 大日本インキ化学工業株式会社 50%  三菱商事株式会社 50%
以上

23荷主研究者:2008/02/29(金) 00:21:42

http://www.lnews.jp/2007/12/25904.html
2007年12月25日
宇部興産、三菱商事/過酸化水素合弁会社の共同経営開始、物流体制見直しも

宇部興産と三菱商事は12月21日、過酸化水素合弁会社の共同経営を2008年1月1日から行うことで合意したと発表した。

宇部興産はフィンランドのケミラ社との合弁会社、宇部ケミラで過酸化水素の製造販売を行っているが、ケミラ社所有株式をいったん全株取得し、三菱商事に49%分を売却する。

これにより宇部ケミラは宇部興産(51%)と三菱商事(49%)との合弁会社として2008年1月に社名変更手続きを行い、「宇部MC過酸化水素」とする。宇部興産から社長、三菱商事から副社長を派遣する。

宇部ケミラは1989年11月に宇部興産とケミラ社との合弁で設立され、ケミラ社の技術により1992年7月から山口県宇部市で過酸化水素の製造・販売を行ってきた。

過酸化水素の主原料である水素は宇部興産が供給しているが、水素は石炭、石油精製の残渣ペトロコークス、廃プラスチックを原料したユニークな環境対応技術で製造している。

三菱商事ではこのほか、新酸素化学の50%株式を保有、持株分の過酸化水素を独自に販売している。宇部ケミラ株式取得後は、同販売分を宇部MCに全量販売し、宇部MCの全製品と合わせ、代理店として三菱商事が販売を行う。

両社による宇部ケミラの共同経営により、専用船・貯蔵場所・出荷設備など宇部ケミラの運用する輸送設備を有効活用し、中長期にわたり競争力を持った過酸化水素メーカーとすることを目標とする。

国内5メーカー(三菱ガス化学、宇部ケミラ、ADEKA、日本パーオキサイド、新酸素化学)の中で、北海道に位置する新酸素化学の50%分を持つ三菱商事と、山口県に位置する宇部ケミラの連携により、地理的優位性を活用し、製品特性から専用の輸送設備を必要とする過酸化水素の物流体制を見直し、競争力の強化に努める。

24荷主研究者:2008/05/03(土) 19:27:06

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/82278.html?_nva=136
2008年03/19 07:30 北海道新聞
過酸化水素4割増産へ 苫小牧新酸素化学「脱塩素」で需要拡大

11月からの増産に向けて設備増強が行われる新酸素化学の過酸化水素製造プラント

 【苫小牧】紙パルプの漂白などに使われる過酸化水素製造の新酸素化学(苫小牧、小泉謙治社長)は十八日までに、生産能力を四割増強する方針を明らかにした。十数億円規模の設備投資を予定。二十二日に着工し、十一月に稼働する。

 過酸化水素製造プラント設備二基と貯蔵タンクを新設する。過酸化水素の製造能力は現在の年産約二万四千トンから約三万三千トンに増える。

 過酸化水素は、製紙工場で紙パルプに漂白に従来使われてきた塩素系漂白剤に比べて環境負荷が小さいため、「脱塩素」に取り組む製紙各社の需要が拡大しているほか、ナイロン製造の原料に使われるなど工業薬品としても需要が伸びている。同社の小泉社長は「今後、五−十年間に設備投資を行い、年六万六千トンまで増産したい」と話している。

 同社は三菱商事と三菱ガス化学の折半出資会社で、資本金二十五億円。苫小牧市勇払に本社と工場があり、従業員四十人。

25荷主研究者:2010/01/24(日) 17:06:33
過酸化水素スレは1年8カ月もネタが無かったか…。

http://www.tomamin.co.jp/2009t/t09112305.html
2009年11/23 苫小牧民報
新酸素化学が苫小牧港の岸壁取得

 過酸化水素水製造メーカーの新酸素化学(苫小牧市、小泉謙治社長)は、隣接する敷地と苫小牧西港の岸壁を取得した。これまで土地を所有する企業からリースしていた。将来的な増産に向け、プラント増設と海上輸送の増便に対応する狙いがある。輸送船接岸時の荷役作業を簡略化するためパイプラインの延長工事も実施し、24日から供用開始する。

 新酸素化学は昨年10月、企業の環境意識の高まりなどによる需要増を背景に、生産能力を年間3万3000トン規模に拡大。リーマンショックを契機とする景気悪化で操業率は低下したものの、設備増強効果で2009年度上半期は前年を上回る実績を上げている。

 新たに用地と岸壁を取得したのは「5、6年後の生産倍増」を目指す同社の長期計画に基づく。設備投資額は数千万円のパイプライン整備を含め投資額数億円という。取得は8月末。

 小泉社長によると、取得した用地面積は岸壁を含め約2万5000平方メートル。将来的なプラント増強予定地に位置付けている。岸壁は民間企業が所有していたプライベートバースで、延長約200メートル、奥行き約30メートル。現在は月に3、4便の輸送専用船が本州間との定期便として運航しているが、「生産倍増で7、8便に増える」として、輸送体制の強化も視野に前倒しで取得したと話している。

26荷主研究者:2011/04/01(金) 00:22:49

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2011/03/28-983.html
2011年03月28日 化学工業日報
東日本大震災 過水 逼迫深刻 設備能力の75%が停止

 過酸化水素の需給逼迫が深刻になってきた。東日本大震災と関東地域における計画停電の影響で、国内5社・7工場の設備能力の75%が停止を余儀なくされている。国内の過酸化水素市場は、2010年の生産が21万6000トン、出荷が20万トン(自家消費3万トン強)となっており、需給は均衡していたが、一転して需要業界では手当難が表面化しつつある。

 需要面では、紙・パルプ業界の無塩素漂白法(ECF法)が最大用途となっている。また、家庭用殺菌剤などトイレタリー用薬品向けも増加しているほか、高純度過酸化水素が電子・半導体向けに急増している。

 こうしたなか、東日本大震災によって船輸送など物流インフラ、原材料調達面での支障に加え、東京電力の計画停電にともない連続的な稼働ができず、設備が停止する事態となっている。業界の推定では、能力の約75%が停止せざるを得ない状況となっている。

 このため、需給バランスは急速に引き締まってきた。最大需要家の製紙、半導体業界、繊維、殺菌剤などの需要家は手当難のために、インフラが回復しても稼働できない状況になりつつある。

 メーカー筋では、経済産業省に対して計画停電の見直し、電力の総量規制への切り替えを要望する声が高まっている。

27荷主研究者:2011/04/09(土) 18:13:38

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110331/bsc1103310501003-n1.htm
2011.3.31 05:00 Fuji Sankei Business i.
過酸化水素、不足の恐れ 工場被災で漂白剤供給に影響

 東日本大震災の影響で、紙・パルプや繊維の漂白剤などに使われる過酸化水素が供給不足に陥るとの懸念が出ている。三菱ガス化学の鹿島工場(茨城県神栖市)など複数の工場が停止し、操業再開のめどがたたない状況。半導体洗浄用の不純物を極限まで除去した超高純度の過酸化水素も逼迫(ひっぱく)感が強まっており、半導体メーカーの生産計画にも波及するとの見方もある。

 国内最大の年産能力10万4000トンの三菱ガス化学の鹿島工場は設備や建物に大きな被害はなかったが、電力供給の不安に加え、鹿島コンビナートが被災して原材料の調達が困難なことから「再稼働には相当の時間を要する見込み」(担当者)。

 過酸化水素は北海道や三重県の工場でもつくっているが、鹿島工場と比べると生産規模が小さく、供給不足を解消するには不十分。「4月中には在庫が逼迫する可能性が高い」(担当者)という。

 他のメーカーではADEKAの富士工場(静岡県富士市、年産能力約5万トン)や日本パーオキサイドの郡山工場(福島県郡山市)も操業を止めたまま。ADEKAは「計画停電が解除されないと、本格再開は難しい」という。

 生産停滞が長引けば、過酸化水素が使われるパルプや古紙、繊維などの漂白剤のほか、家庭用の酸素系漂白剤、傷の消毒に使うオキシドールなどの供給に影響が生じる恐れがある。

 懸念は半導体メーカーの生産にも広がっている。半導体の製造工程では超高純度の過酸化水素が洗浄用に欠かせないが、世界シェア約6割を握る三菱ガス化学では鹿島工場の操業停止が痛手となっており「4月には出荷制限をせざるを得ない」(担当者)という。このため、米国や韓国など海外の生産拠点から超高純度の過酸化水素を調達することも検討している。

 半導体向け材料では、シリコンウエハーも供給不足が懸念されている。

 三菱ガス化学によると、過酸化水素の国内市場(出荷量ベース)は年間約20万トンという。(森田晶宏)

28荷主研究者:2011/04/09(土) 18:32:01

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2011/04/04-1097.html
2011年04月04日 化学工業日報
東日本大震災 三菱ガス化学 過酸化水素を緊急輸入

 三菱ガス化学は、過酸化水素と超純過酸化水素の緊急輸入に乗り出す。東日本大震災によって主力の鹿島工場(茨城県)の操業が停止し、両製品の出荷に大幅な制約を受けている。すでに顧客に対する影響も生じていることから、海外グループ企業を中心とした調達に踏み切る。具体的な規模などは順次詰めるが、国内トップメーカーとして安定供給に努める。

 同社の過酸化水素の国内生産能力は、相手先引き取り分も含めて公称で年15万5000?。そのうち、10万4000トンは被災した鹿島工場が占める。残りは四日市工場(三重県)の1万8000トン、三菱商事と合弁の新酸素化学(北海道)の3万3000トンで、いずれも正常に稼働を続けている。鹿島工場の稼働停止による玉不足から、誘導品である超純過酸化水素も出荷制限を余儀なくされている。

 競合する日本パーオキサイドも郡山工場(福島県)が被災し、生産停止の状況。ADEKAの富士工場(静岡県)は東京電力管内に位置し、計画停電の影響で操業を止めており、内需はひっ迫度を増しつつある。

 そこで三菱ガス化学はアジアを中心にグループ会社からの輸入に動き始めた。過酸化水素は中国、インドネシア、超純過酸化水素は韓国、米国、シンガポール、台湾にそれぞれ製造拠点を有する。日本に近い拠点からの調達を優先する構えだが、必要に応じてグループ外からの購入も視野に入れているとみられる。

 鹿島工場は5月に定期修理を予定していたことから、1カ月分の在庫は確保をしているという。ただ、鹿島コンビナートの復旧には最低2カ月が必要とされており、玉の手当てを行わなければならない。同社では在庫の底が尽く4月中に海外調達も含めて安定供給への道筋をつけたい考え。

29荷主研究者:2011/05/07(土) 16:57:44

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2011/04/27-1454.html
2011年04月27日 化学工業日報
東日本大震災 過水 供給改善の兆し 停止工場順次再開へ

 過酸化水素の国内供給不足に改善の兆しがみえてきた。三菱ガス化学はこのほど、主力生産拠点の鹿島工場(茨城県)が6月下旬にも稼働を再開できるとの見通しを発表。これにともない、東日本大震災で操業停止を余儀なくされていた工場を含め全メーカーで正常化のめどが得られたことになる。ここにきて、半導体関連業界が安定供給を強く求めた超純過酸化水素は一息つきそうなものの、被災した製紙工場の稼働再開が進むなか、漂白用などの工業向けは引き続きタイト基調が続くとみられる。

 過酸化水素は紙や繊維などの漂白、排水処理、半導体の洗浄など幅広い分野で使われる基礎化学品だ。国内ではシェアの4割を占める三菱ガス化学を筆頭に、ADEKA、保土谷化学の子会社である日本パーオキサイド、宇部興産、三菱商事が事業化している。用途の中心である紙・パルプの国内市場が成熟化していることから、過酸化水素の需要も均衡している状況だった。

 しかし、東日本大震災によって需給バランスは一変。国内で最大能力を持つ三菱ガス化学の鹿島工場、日本パーオキサイドの郡山工場(福島県)が被災した。加えて、計画停電によりADEKAの富士工場(静岡県)も操業を止め、国内生産能力の7割超が稼働停止に陥った。影響は広範囲におよび、過酸化水素をカプロラクタム(CPL)の原料に使う住友化学の愛媛工場(愛媛県)1系列が操業停止に追い込まれた。

 こうした状況にいち早く反応したのが、半導体関連業界。半導体製造プロセスでの洗浄液不足を懸念したもので、業界は安定供給を強く求める動きを示した。経済産業省も電子部品の搭載が進む自動車産業への波及を懸念し、各社に一定数量の確保を要請。稼働再開に必要な措置をとる姿勢も打ち出していた。

 需要家側の強い憂慮を受け、各社は操業再開や海外調達を含めた取り組みを強化。ADEKAではコージェネレーション発電工事を行い、生産体制の安定化を図った。日本パーオキサイドも4月初旬に工場再開にこぎ着け、「早期にフル稼働に引き上げる方針」(同社)。三菱ガス化学でも中国などの海外グループからの輸入を決め、事態の沈静化に努めている。

 ただ、一連の措置は半導体業界への対応に主眼を置いたものといえそうだ。事実、三菱ガス化学は近隣拠点から輸入した過酸化水素は「超純過酸化水素の原料用」(同社)。基本的に製紙などの工業向けではない。被災した東北・関東地方の製紙工場の稼働再開が相次ぐなか、必要量は着実に増してくる。また、被災地の復興が進むにつれて、土壌浄化用途で引き合いが強まっていく公算も大きい。

 震災を契機とした製紙業界の再編もささやかれており、漂白用途は縮小が加速することも考えられる。そうしたなか、過酸化水素メーカーが国内製造拠点の増強を選択する可能性は小さく、需要に応じて輸入品などの手当てが求められることになる。いずれにせよ、鹿島工場の操業が正常化する6月末までは、需給バランスは引き続きタイト基調で推移していくとみられる。

30荷主研究者:2011/07/03(日) 14:15:53

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110623/bsc1106231523020-n1.htm
2011.6.23 15:21 Fuji Sankei Business i.
三菱ガス化学、鹿島工場が通常生産に復帰 過酸化水素の最大拠点

 三菱ガス化学は23日、東日本大震災で被災した鹿島工場(茨城県神栖市)が、約3カ月半ぶりに通常生産に戻ったと発表した。同工場は、紙・パルプや繊維の漂白剤などの原材料となる過酸化水素で国内最大の生産拠点。自動車や電子機器の部材となるポリカーボネート樹脂も手がけている。

 製造設備や建物に目立った被害はなかったが、鹿島コンビナート内の電力供給や原材料調達の改善を待って4月下旬に一部生産を再開。5月中旬からは法律で定められている設備の定期修理に入っていたため、再び操業を停止していた。

 鹿島工場の過酸化水素の年間生産能力は10万4千トンで、国内能力の4割程度を占める。このため震災直後には、過酸化水素の供給不足が懸念されていた。

 鹿島工場の通常生産再開によって、不純物を極限まで除去した超高純度の過酸化水素の出荷制限も解除した。超高純度の過酸化水素は、半導体の製造工程で洗浄用として使われるが、5月上旬から出荷を前期実績比2割カットしていた。

42荷主研究者:2012/12/31(月) 11:08:32

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2012/11/08-8957.html
2012年11月08日 化学工業日報
保土谷化学 日本パーオキサイド吸収、過水の競争力強化

 保土谷化学工業は7日、連結子会社で過酸化水素・同誘導体事業を手掛ける日本パーオキサイドを吸収合併すると発表した。合併時期は2013年度上期中で、遅くとも来年10月1日付までに実施する考え。過酸化水素の主力用途である紙パルプ分野の需要が見込めないほか、東日本大震災後の海外品流入などが背景にある。合併によってグループ経営資源を有効活用し、より競争力のある事業構造に転換する。

43荷主研究者:2013/08/15(木) 00:19:23
三徳化学工業は仙台タ〜大竹間でISOタンクコンテナで過酸化水素輸送を行っているが、工場ができるとこの輸送は中止になるのかな。

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2013/07/11-12008.html
2013年07月11日 化学工業日報
三徳化学工業 広島に高純度過水工場

 三徳化学工業(東京都中央区)は、広島県に電子工業用高純度過酸化水素の新工場を建設する。このほど高屋東工業団地(東広島市)への入居を決定、10日に調印式を行った。総工費は約10億円。今年12月の着工、2015年4月の生産開始を目指す。初期製造能力は年5000トンの予定。既存の宮城工場(仙台市)、シンガポール関連会社Santoku BASFと合わせて3拠点体制となる。事業継続計画(BCP)確保や西日本への販路拡大を図る。

44荷主研究者:2013/09/01(日) 15:56:45
>>42
http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2013/08/08-12393.html
2013年08月08日 化学工業日報
保土谷化学 過酸化水素・同誘導体事業 新体制で強化

 保土谷化学工業は、過酸化水素・同誘導体事業の競争力を強化する。同事業を手掛ける連結子会社の日本パーオキサイドを7月1日付で吸収合併し、新体制をスタートさせた。これにともない、隣接する両社の郡山工場(福島県)におけるユーティリティ関連の統合は1年以内をめどに完了。管理部門の統合もすでに実施しており、固定費削減につなげる。また、従来から連携している研究開発も迅速化。すでに高機能過炭酸ナトリウムのほか、鉄触媒と過酸化水素を組み合わせた土壌浄化剤を開発しており、ともに今年度内に市場投入する計画だ。保土谷化学のルートを活用した海外展開も視野に入れるなど、グループシナジー効果の最大化を追求する。

45名無しさん:2014/04/05(土) 16:21:17
バッテリー液を煮詰めるのは大変危険です。
硫酸とは過酸化水素水に三酸化硫黄を吹き込んで作られます。
ですからバッテリー液を煮詰めて濃い硫酸を作ることは
過酸化水素を発生もしくは過酸化水素に引火したら消せる
消化剤はないです。ですからバッテリー液を煮詰めて濃い硫酸を
作る方法は大変危険な情報です絶対まねしないでください

46荷主研究者:2014/11/16(日) 17:18:42

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2014/09/24-17442.html
2014年09月24日 化学工業日報
保土谷化学 過酸化水素 魚類の寄生虫駆除や農業用途に

 保土谷化学工業は、過酸化水素・同誘導品の開発および応用展開に力を注ぐ。過酸化水素を応用し、魚の鱗表面の寄生虫の駆除および発生を予防する駆除剤を開発したほか、農業分野への応用として、土壌改良剤(酸素供給剤)を製品化しており、今後、土壌殺菌用途への展開も検討していくとしている。さらに過酸化水素関連製品のうち農業関連を、農薬の製造・販売を手掛ける同社子会社に移管するなど、農業分野での相乗効果を発揮していく。

47荷主研究者:2015/08/01(土) 22:06:37
>>43
http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/07/13-20947.html
2015年07月13日 化学工業日報
三徳化学 超高純度過水 新工場が来月稼働

 三徳化学工業(東京都中央区、菊島繁社長)は、8月に広島県内で半導体ウエハーやデバイスなどの洗浄に使う超高純度過酸化水素の新工場を稼働させる。過酸化水素から重金属などの不純物を極限まで取り除く精製工場で、年産能力は1万5000トン。同社は電子、半導体産業向け超高純度過酸化水素で国内シェア2位の大手メーカー。主力の宮城工場(仙台市)との東西2拠点で災害時にも安定供給できる体制を整えるとともに、西日本地域での販売拡大につなげる。

48荷主研究者:2016/08/07(日) 15:46:42
>>47
http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2016/07/07-25402.html
2016年07月07日 化学工業日報
三徳化学 半導体向け過水で西日本開拓 複数購買ニーズ対応

 半導体洗浄用の過酸化水素を手がける三徳化学工業(東京都中央区、菊島繁社長)は西日本地域の販路開拓に取り組む。災害リスクを分散する事業継続計画(BCP)などを理由に、複数購買を検討する半導体メーカーなどのニーズを取り込む。新規取引先の獲得に本腰を入れ、広島県で2015年7月に竣工した新工場を早期に安定操業に乗せることを目指す。

49荷主研究者:2017/07/02(日) 11:37:43

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2017/06/19-29821.html
2017年06月19日 化学工業日報
三徳化学工業 半導体向け超高純度過水 宮城県に新工場

 半導体製造用の過酸化水素で国内2位の三徳化学工業(東京・中央、下本孝司社長)は宮城県大和町に新工場を建設する。現在の宮城工場(仙台市)が築60年以上経過したことから生産機能を移転し、生産ラインに自動化設備を導入するなどして安定供給体制を整える。投資額は数十億円に上る見込みで、2020年7月の稼働を目指す。

50荷主研究者:2018/09/29(土) 22:10:55
>>49
http://www.kensetsu-sinbun.co.jp/menu/Daily_kensetsu_jyouhou.htm
2018/09/18 建設新聞
宮城県大和町 三徳化学工業 大和リサーチパークに工場移転
フジタの設計・施工

 三徳化学工業(東京都中央区日本橋茅場町2の9の8 下本孝司代表取締役社長)は、仙台市にある宮城工場を宮城県大和町の大和リサーチパークに移転するため、フジタの設計・施工で本格着工する。

 半導体など電子工業用向け高純度過酸化水素水の製造・販売等を営む三徳化学工業は、仙台市青葉区芋沢に宮城工場を置いているが、老朽化に加えて敷地が手狭になっていることから、県道大衡仙台線沿い西側に位置する大和リサーチパークの用地約2・4㌶に移転を立案した。

 計画によると、建屋はともにS造で2階建ての本棟と平屋建ての倉庫などに用いる棟の2棟を建設し、合計延べ面積は1万0400平方㍍程度となる。今後は本格的に施工を進め、2020年秋ごろの竣工を予定している。

2018/09/18付一面に掲載。

56名無しさん:2021/04/03(土) 07:19:25
https://newswitch.jp/p/22989
過酸化水素から水素生成する阪大の技術、何がすごい?
貯蔵・運搬容易に
2020年07月14日 テクノロジー

大阪大学太陽エネルギー化学研究センターの白石康浩准教授と平井隆之教授らは、過酸化水素から水素を生成することに成功した。金属を使わない半導体粉末触媒とリン酸を使い、太陽光で反応させる光触媒技術による。金属を使わないことで過酸化水素分子の分解を防ぎ、リン酸が過酸化水素を安定させることにより水素の生成を促進する。直接の貯蔵や運搬の難しい水素に代わる輸送用物質として過酸化水素の利用が期待できる。

過酸化水素は、水素の貯蔵や運搬に活用されるアンモニアやギ酸、有機ハイドライドなどに比べ効率的に合成できるため活用できれば水素輸送が容易になる。ただ従来は水素を得る前に過酸化水素が電子に反応する還元や分子の分解が起き、水素生成が難しかった。今後は水素の生成効率の向上に取り組み、実用化を目指す。

研究グループは、触媒として炭素と窒素からなる有機半導体に、水素生成時の過電圧を下げる炭素を加えた触媒を使用した。触媒に貴金属などを使わず、可視光で反応が進むため低コスト。

リン酸を含む過酸化水素水を貯蔵・輸送し、必要な段階で触媒を加えれば水素を得られる。

日刊工業新聞2020年7月8日

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とっても綺麗なクラドをありがとうございます。
ガーデンパーティー エルメス 由来 https://www.taka78.com/products-1209.html


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