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聖典引用 板
411
:
うのはな
:2012/04/15(日) 19:54:37 ID:El6gIMAw
悪なし、罪なし、人類無罪
私の『美しき日本の再建』という本の中にちょっと書いておきましたがね、それにはある奥さんが夕方に目を
覚ましてみたら、娘の部屋でギャーと娘の叫び声が聞える。お父さんがまた叫び声をあげた。
何事かと思ってそのお母さん目を覚まして行ってみたら、強盗がはいっておった。
そのお嬢さんは二十歳くらいのお嬢さんですが、このお嬢さんの腕の両方からはがいじめにして、脇の下に腕をつっこんで、
そして喉にナイフをつきつけて“金を出せ”というのです。“金を出さなかったら、ナイフで頚動脈を切るぞ”という格好をしている。
その時、このお母さんは、熱心な生長の家白鳩会員でした、それで夫は叫び声をあげたまま出て行ってしまってどこへ行ったかわけが分らないが、
彼女は「この男も、“神の子”である神性が宿っているから悪いことはしない」と心に念じていると、彼女すなわちそのお母さんには
“神の智慧”が湧いてきた。これは、始終神想観をして、神様とつながっていなければそういう智慧は湧いてこないのです。
「あんた早く逃げなさい」と言った。強盗にですよ。
「今、夫がここへ来たけれども、どこかへいっちゃったでしょう。あれは警察へ行ったんだから、あんた、ながくここにいると警察がでてきてあんたをつかまえるから
早く逃げなさい」と言ったんです。ナイフで喉とつかれたらいかんというので、娘はナイフを手で掴んでいる。その掴んでいるところから血が流れている。
「そのナイフを捨てなさい」というとその少年はナイフを捨てた。
「血が流れているじゃないですか。包帯をしてあげます」
娘の手から血が流れていると思ったけれどもそうじゃなかった。強盗の少年から出ている血だった。
それで薬をつけてあげるからと言って、薬をつけて包帯をしてやった。そして、
「はやく逃げなさい。夫が警察へ行って警官を連れてくる時間だから早く逃げなさい」と言ったら、その男は、
「僕、逃げません。つかまります」といって、警察がくると自ら手をつき出して縛って下さいといった。
これは事実の話です。そんな強盗になっている少年でも、その実相を観れば善なるものなのですよ。
すべて善なるもので、そんなに自分をいたわってくれて、警察につかまらないで逃げて下さいというその愛情に打たれたのでしょう。
それで自ら縛られて行くというようになったと言うのであります。
観ればその完全な姿がそこにあらわれてくるということになるのであります。
『生命の根元を培う新しき教育』P59-60 谷口雅春先生著 新教育者連盟編
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