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おもらし千夜一夜4

1名無しさんのおもらし:2014/03/10(月) 00:57:23
前スレ
おもらし千夜一夜3
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/sports/2469/1297693920/

487名無しさんのおもらし:2017/07/17(月) 00:28:56
「授業始まっちゃうよっ……」

 前の方、先頭から三番目くらいだろうか、せわしなく体を揺らしているクラスメイトが焦った声で溢す。
……あと二分か。
私まで順番が回ってくるのはあり得ない。
授業中にトイレに行くのだって決して気楽な事では無いけれど、皆の前でおしっこをぶちまける恥辱に比べればどうという事はない。
合理的なのかそうでないのかなんとも言えない判断でトイレの列を離れる。別に汚れてもいないけれど、洗面台で手を洗った。手汗が滲んだ不快感を拭って、重苦しい膀胱の不快感はそのままトイレを出ようとして――

 バァンッ!

「――どっ、どいてッッ!」

 ――必死の形相で入ってきた子にぶつかりそうになって、思わずその場に固まってしまった。

「えっ……委員長?」

 一年生の学級委員のまとめ役であるその子の名前を呼ぶけれど、委員長は見向きもせず、私を避けて一目散。
っていうか、スカート越しに前を思いっきり握って、あの表情……まさか。
振り向きながら、彼女が通った道筋に点々と続く雫の跡を見てそれは確信に変わる。

「ねっ……あの、お願いっ! トイレ、先に入れてぇぇっ!!」

 背中を”く”の字に曲げて、両手を挟んだ足がタイルを踏みしだくその様子を私が目にしたのと彼女が涙混じりにそう叫んだのは殆ど同時だった。
うわっ……ほんとに限界なんだ。

 そういえば、さっきの授業終わりに先生に頼まれごとをされてたっけ。
生真面目な子だから、トイレに行きたいのも我慢してたんだろう。

規則や決まりにうるさい委員長でもちゃんと順番を待てないくらいトイレがしたくて……それでも、もうどうしようもないのに、彼女は個室に入れて欲しいと叫ぶ。
みっともなく腰を振って、顔も汗と涙でぐちゃぐちゃで、トイレが我慢できないって恥ずかしいことを大声で叫んで……それでも、小便器は使いたくない、その気持ちは痛いほど分かった。

「んぅぅ! ぁっ……ぁっ! やっ、だめっ! っ〜〜〜!」

 大きな波が来たみたいで、委員長は背中が折れちゃうんじゃないかってくらい丸くなって小さく震えて……それから、行列の先に並ぶ子たちの返事も聞かずに個室に駆け寄ると、扉をノックし始めた。

「おねっ、おね、がぃぃぃ!」

右手で扉を叩いて。

「早く、トイレッ……トイレ、おしっこっ……がまん、できないのっっ!」

 両足が激しく上下に左右に揺れ動いて。

「といれっ、といっ、っぁ……ぁぁぁっ、だめ、だ、メェッ!」

 でも、委員長が行きたくて行きたくて堪らないトイレを、彼女の本能は……出したくて出したくて堪らないおしっこは待ってくれなかった。

488名無しさんのおもらし:2017/07/17(月) 00:29:20
「っぁぁぁぁっ……み、ない、でぇぇっ!!」

 スカートの内から黄色く雫が落ちて、委員長の必死の懇願は僅か数秒で終わり、別の願いへと変わったのだ。
個室が空くまでもたない、その絶望的な判断を受け入れたのだろう。
顔をくしゃくしゃにしながら委員長が後ろに体をねじると、当然その先にあるのは誰も使っていない、私たちがおしっこを出すことを許されている場所。

「っ……! っ!」

 怖気づいたみたいに一瞬だけ躊躇った委員長の背筋がブルリと震えて、ぱちゃぱちゃと水滴が間断なくタイルに打ち付けられる。
その水流に流されるかのように彼女は白い器に駆け寄った。

「んぅぃぃっ……はぁぁっ、はぁぅぅぅ!!」

 漏らすのと、 “アレ” を使うのと……どっちがマシかなんて選べないけれど、委員長はそっちを選んだ。
涙を流す彼女によって私がさっき思い描いた手順が再現されていく。

黄色い筋の浮かんだ足で溝を跨いで、
ぐっしょり湿った下着を降ろして、それから――

ぶじゅぉっぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーっっ!!!

――体の力を抜く必要はなかったみたいだ。

「んぅぅぁぁぁっ……は、ぁぁぁぁッッッ……!!」

切なく深い溜め息が吐き出されるその真下で、まるで滝のように噴き出した委員長のおしっこ。
その流れのままに焦点を下に移していくとそれはぽっかり開いた穴に叩きつけられていた。

ぶじじゃじゃじゃじゃじぃぃぃぃぃ!!

水の張られていない陶器にぶつかり、音を立てて飛び跳ねる飛沫は便器の中には収まりきらずタイルに点々と濡れ跡を作っているし、ガクガク震える委員長のおしっこは狙いを定めきれずに水流そのものが便器から的を外す事もある。
外にまで聞こえそうな程の盛大なおしっこの音に、委員長の艶めかしい声……何もかもが、慎ましい女の子の “トイレ” から、完全にかけ離れていた。

 でも……すごく、気持ちよさそう。
それでも、私はあんなの絶対にゴメンだ。
これならやっぱり授業中にトイレに行くほうがずっとマシ……委員長も授業始まるまで我慢できればよかったのにね。

「ぁぁぁっ……まに、ぁっ……たぁあ……っ……」

 誰かに言い聞かせるみたいに、委員長が呟いた。
全部個室のままなら、こんな思いしなくて良かったのに。
急に男の子みたいにしろって、そんなの出来る訳ない……体も、音も、臭いも、なにもかも筒抜けでおしっこをするなんて、やっぱりあり得ない。
生々しい光景に、お腹が苦しくなって、私は体にキュッと力を入れた。

委員長がおしっこを始めてすぐにチャイムが聞こえて、私は踵を返してトイレを出た。
背中を向けた委員長の長い黒髪の隙間から、真っ赤になった耳が覗いていた。

489名無しさんのおもらし:2017/07/17(月) 00:30:09
おわりです

490名無しさんのおもらし:2017/07/17(月) 15:29:07
素晴らしいです!

491名無しさんのおもらし:2017/07/18(火) 23:41:51
>>485-488
いいな…。
出来れば主人公の前に並んでた子の結末もリクエストしたいところだ。

492名無しさんのおもらし:2017/07/20(木) 01:16:06
素晴らしい。興奮した

493名無しさんのおもらし:2017/07/24(月) 09:13:18
「え…嘘……。出られない」
少女は乱暴にドアノブを動かす。しかし、ガチャガチャと上下するだけだ。開かない。閉ざした鍵が壊れたのだ。そう、自室に閉じ込められたのだ。両親は法事で外出中。夜まで戻らない。家には少女のみだ。誰かに開けてもらうことは不可能だ。

「んんっ…うっ…」
恥ずかしい生理的欲求が、存在を主張する。これが、少女が部屋を出ようとした理由だ。もう一度ドアノブに手をかける。もちろん、開くわけがない。限界まで溜めてしまう怠慢な性格を恨む。

494名無しさんのおもらし:2017/07/24(月) 09:18:04
「あっ…く…」
思わず、大事なところを押さえる。はしたないところは承知だ。しかし、背に腹は変えられない。
「んっ…んっ…」
わずかな余裕がうまれた。しかし、容量が減ったわけでない。こんな行為が許されるのは、誰も見ていない特権だ。不幸中の幸いだろう。

495名無しさんのおもらし:2017/07/24(月) 09:18:22
「ん…やっぱり…だめ…」
恥ずかしい。前を押さえるなんて、許されない。そっと、手を離す。
「きゃっ…!あぁっっ!!」
出た。手を離したせいだ。
「ふ…んんっ…。ふ……」
慌てて疲弊した括約筋に力をこめる。
「…濡れて…な…い…?あ…」
どうやら、錯覚だったようだ。不本意ながら、いかに手を離すことが、危険であるかを学習する。両親に助けてもらうまでの我慢と言い聞かせ、自分を納得させる。押さえつける。躊躇いながらも、手を股間に移動させる。独特の感触。

496名無しさんのおもらし:2017/07/24(月) 09:18:57

あれから2時間が経過した。股間を押さえ、体を揺すり、恨めしそうに壁掛け時計を睨むことだけで、2時間が過ぎたのだ。時折、迫る波をやり過ごし、放出の錯覚を味わう。もう、膀胱を取ってしまいたい。あそこからおしっこが出るのではなくて、バケツのように膀胱を逆さまにして──。

「んっ!ん…出ちゃ…う。やだ…したいよ……。ああっ…あ…あ…ん…!」
時間の経過により、吐息混じりの喘ぎは、叫びの喘ぎに進化する。押さえている手の力を、さらに強める。痛い。力を込めすぎて、ジンジンと痛むのだ。

497名無しさんのおもらし:2017/07/24(月) 09:19:39
おもらし。服が濡れ、脚をつたい、床に溢れる。温かい液体は、やがて温度を変えて、冷たくなる。汚い水分を含んだ衣服は、肌に貼り付く。そんなのは、嫌だ。でも、出したい。出る。漏れる。ここは2階。ベランダはない。思考が、いかに我慢するかかから、いかに出すかにシフトしていた。

「おし…っこ…!おしっこ!はぁ…っっ…した…い。無理…無理…」
おしっこがしたい。出せるなら、どこでもいい。何もいらない。お股から、恥ずかしいあそこから、液体を放出したい。ムズムズから解放されたい。膀胱の中の水分を、1滴残らずなくしたい。おしっこなんて、いらない。
「んん!ああああああああ!おしっこ!おしっこ!!出ちゃぁぁうぅぅぅ!」
激しく地団駄を踏む。しかし、それで物事は解決しない。それどころか、時間が経過するごとに、おしっこは増えていくのだ。

499名無しさんのおもらし:2017/07/24(月) 09:21:03
「あっあっあっ…!ああ……!」
言葉にならない。それほどに切羽詰まっているのだ。これさえあれば、この苦痛から開放される。おしっこが出せる。膀胱をカラにできる。あとは、開封して、当てがうだけだ。前押さえしていた手を、携帯トイレに移す。音を立てて、袋が開く。

そのときだった。
「ん!?ぅ…あ……はっ…」
下着が湿る。今まで1滴たりとも濡れることを許さなかった下着が、おしっこを吸ってしまったのだ。
手を戻し、股間と手に力を込める。止まる。
「はぁ…はぁ…。止まっ…よかった…」
一度溢れたことにより、それが呼び水となってしまったのだ。おまけに、膀胱は限界まで伸び切り、括約筋は疲弊して使い物にはならない。彼女の持ち合わせたものの中で唯一、使いものになるのは、精神力だけだった。
「んんんん!ん…っ!くっ!やだ…ダメ……」
諦めてしまいそうになる。目の前の携帯トイレ。あれに、出す。出さなくてはいけない。おしっこが、止まった。

500名無しさんのおもらし:2017/07/24(月) 09:22:06
「はぁ…はぁ…ん…はぁ…はぁ…」
許されるのは一瞬だけ。考えなくてもわかる。ならば、その間にやり遂げる。再び、携帯トイレに手を伸ばす。その瞬間に、股間が両手の援軍を欲求する。甘い誘惑を堪え、ついに袋から出す。これだけの単純作業に、汗を垂らし、小刻みに震えながらでなければできない自分が情けない。

秒速でスカートをまくり、溢れた限界で濡れたパンツを下ろす。あとは、携帯トイレを当てがうだけだ。
「待って、ダメぇ!」
大きな波が少女を襲う。またまた手を股間に。これで、何度目だろうか。しかし、素手で直接触ったのは、これが初めてだ。自分を慰めるときでさえ、パンツというフィルターが存在するというのに。

501名無しさんのおもらし:2017/07/24(月) 09:22:39
「…やだ」
股間が濡れる。手も濡れる。受け止めてくれる布は、下ろしてしまった。
「んんんんんん!」
最後の力を振り絞る。
「くっ…くっ…ん!」
なんとか止まってくれた。
「はぁ…はぁ…」
恐る恐る手を離す。手が汚れたが、汚いと考える余裕はない。
「んっ…」
股間に携帯トイレが触れる。声が漏れる。トイレットペーパーでも、パンツでもない、慣れない独特の感触。

502名無しさんのおもらし:2017/07/24(月) 09:23:44
「ぁぁあ……」
ポタリ、ポタリと股間からおしっこが溢れる。まるで、未開の土地で、周囲を警戒するかのように。待ち望んでいた解放。出すことが許されたと確信した瞬間、おしっこは勢いを増し、激しくなる。
「はぁぁぁぁ……」
長時間の我慢が、快楽に生まれ変わる。
「気持ちいい…おしっこ……。ぁぁぁ…」
陶酔状態ゆえだろうか、無意識下で声になる。もう、枷はない。自由だ。おしっこをすることが許されるのだ。
「んんっ…!」
快楽を貪るかのように、力を込め、おしっこは勢いを増す。

503名無しさんのおもらし:2017/07/24(月) 09:24:13
少女はおしっこの音に違和感を感じた。携帯トイレの独特のくぐもった音ではない。パタパタと跳ねるような音がしたのだ。
「ああっ!」
数年前の携帯トイレ。劣化しないわけがない。どうせ使わないだろうと、安物を選択したことが、仇となったのだ。穴から溢れた液体が手を汚す。思わず、携帯トイレを離す。

「やだ…止まって。止まってよ……」
力を入れるが、おしっこは止まらない。それどころか、勢いが増す。一度快楽を覚えたら、やめることは難しい。出てしまったおしっこを止めることの難易度は、彼女がよく知っている。快楽が不安に、そして絶望へと変わる。熱水を止めるには、括約筋を酷使し過ぎたのだ。

少女に出来るは、排出の快楽に身を委ね、これらの出来事、そして、床の水たまりいかに無にできるかだけだった。

504名無しさんのおもらし:2017/07/24(月) 09:26:45
初投稿。
そして、連投失礼。
こういうの、今まで一度も書いたことなかったから、支離滅裂で読みづらいかも。
おもらしはしているけれど、限界放尿もがあるからスレチだったらごめん。

505名無しさんのおもらし:2017/07/24(月) 09:35:52
GJ

506名無しさんのおもらし:2017/07/24(月) 10:00:39
>>505
こういうのは、これが最初で最後だから、はじめて感想がもらえてすごく嬉しい。本当に読んでくれてありがとう。

507名無しさんのおもらし:2017/07/24(月) 10:10:07
ごめん、『床の水たまりをいかに無にできるかだけだった』が『床の水たまりいかに無にできるかだけだった』になってた。携帯トイレを開封した描写も2回ある。あとで直そうとしたのに、忘れて投稿してたよ。本当にごめん。

508名無しさんのおもらし:2017/07/24(月) 10:19:39
>>507
お詫びに、裏設定を言っておくよ。蛇足かもしれないから、苦手ならスルーしてね。
主人公のお母さんも、法事中におしっこを我慢していて、何回も何回もピュピュッとおチビリしている。主人公はギュウギュウしたけれど、一度も前は押さえてないよ。お母さんだもん。そのかわり、おチビリの量はmlにすると、お母さんの方が多いよ。お母さんだもん。衣服に染みたけれど、服の色でバレてない。括約筋も主人公よりも強い。お母さんだもん。でも、膀胱の許容量は、主人公の方が大きいから、出した量は主人公の方が多い。お母さんがおもらしちゃったかは、想像に任せるよ。

509名無しさんのおもらし:2017/07/24(月) 10:38:27
>>508
また誤字ってる。じゃあ、もう一つ裏設定。部屋にゴミ箱がなかった理由を話すね。主人公は、少し怠惰な面があって、家にいるとおしっこを限界まで我慢する癖がある。ある日、ジュースをがぶ飲みしてゲームに熱中しすぎたせいで、トイレまで歩けなくなってゴミ箱でパンツのまましちゃったことがある。ちなみに、ほぼおもらしだけど、限界放尿と言い張っている。こんなことがあったから、流石にこれはマズいと思って、ゴミ箱を置くのはやめた。我慢癖は前よりはよくなったけれど、やっぱり、面倒だったり、手が離せないと限界まで我慢しちゃう。もう本当に我慢できない。あと少しで漏れちゃうってくらいの限界で出すと、少し気持ちがいいからね。

510名無しさんのおもらし:2017/08/08(火) 01:35:27
「んあぁ…っ」
とある街の中、思わず誰もが振り返るような美少女が人知れず悩ましげな声を上げていた。
彼女の名前はエマ。今年で16歳になるアメリカ人の女の子だ。
色素の薄い茶色のサラサラヘアーとグレーの瞳が彼女のチャームポイントでもある。
母方の祖母が日本人ということもあって元々日本の文化に興味を持っていた彼女は
この夏休みを利用して日本に遊びに来たのだ。
…が。彼女の顔は、引きつっていて、悩ましげな表情をしていた。
そう、エマはおしっこがしたくてたまらないのだ。
祖母が急な用事で外出してしまい、1人家に残されたエマは家の近所だから大丈夫だろうと思って1人で外出したものの、案の定迷子になってしまっていた。
蒸し暑い日本の夏に耐えきれず、自動販売機で玉露のお茶を買ったのだが、それが想像以上に美味しくたくさん飲んでしまったのだ。
元々水と違ってカフェインが豊富に含まれるお茶は水よりも断然利尿作用が強い。
また、なんとなく外出したため朝一番のおしっこをまだ済ませていなかったこと、慣れない日本の地で迷子になって精神的に不安定になっていることも尿意を強く感じる原因の一つになっていた。
エマはTシャツにショートパンツというカジュアルな格好をしていたが、今やそのショートパンツがおしっこで膨らんだお腹に食い込んで痛いくらいだ。
まさか「トイレどこですか」とこの年になって聞くわけにもいかず、エマはお尻をくねらせておしっこを我慢しているのだった。

511名無しさんのおもらし:2017/08/08(火) 01:36:13

(絶対おかしいよぉ…っ、こんなにおしっこしたくなるなんて、今までこんなことなかったのに…っ)
もじもじ、もじもじ。
ぱっと見では分からないが、エマのことをじっくり観察している人がいれば、エマがおしっこを我慢していることはすぐに分かってしまうだろう。
さりげなく股間に手を添えてショートパンツに包まれたお尻を揺らす仕草は、エマの清楚で品のあるフランス人形のような顔立ちと全く異なる妖艶さがあった。
が、遠目では決してわからないが、実は何度もオチビリも繰り返している。
少し歩くたびにしょわあっ、という音がエマの股間からしてしまい、エマはその度に快感に腰を震わせそうになってしまう。
日本の蒸し暑い気候もあり、なんだか股間からおしっこのツンとする匂いが立ち込めているような気がしてしまう。
(こ、こんなの汗だもんっ、おしっこじゃないんだからっ)
エマはそう自分に言い聞かせているが、クロッチの部分はとっくにびしょ濡れ、ショートパンツの裏地にシミができてしまっている。
お尻までジワジワと侵食するおしっこの感触に、エマはまたさらに尿道を緩めてしまうのであった。

512名無しさんのおもらし:2017/08/08(火) 01:36:40
先程から視界に入る薄暗い公衆便所。
エマはもうさっきから何度も同じ場所をうろうろしていた。
理由は、そのトイレがそこにあるからだ。
最初はもっと綺麗でみんなが使ってるようなトイレを探していたのだが、だんだんそうも言ってられなくなっている。
(ダメ、16にもなってこんなところ入るのダサいよぉっ、だけど…っ)
もう限界、と叫んでいるのははち切れそうなお腹だけではない。これまで何度もオチビリに耐えてきたパンティすらこれ以上エマのおしっこを吸ってくれるかどうかわからないのだ。
16歳と言えば人目を気にするお年頃。こんな汚いトイレに入るなんてよっぽどおしっこ我慢できないのね、と周りに思われるのは、エマにとって屈辱以外の何物でもなかった。
でももうどこにトイレがあるのかわからない。おしっこ我慢できない。もうこれ以上ウロウロしてたら、ショートパンツにまで染みてきちゃうかも…
もうお漏らしするよりまし!とばかりに、エマは人通りがないことを確認してその公衆便所へと飛び込んだ。

513名無しさんのおもらし:2017/08/08(火) 01:37:09

「な、な、なにこれえっ」
エマは個室で絶叫していた。
和式トイレ。存在としては知っているが、デパートのトイレなどに「和式だけ」という場面はほとんど存在しなかったため、一生縁がないものと思っていた。
ところが駅や街の公衆便所などでは未だに和式だけ、というところが普通にある。
エマの待ちに待ったトイレだったが、使い方を知らなかったのだ。
とりあえず便器を跨いだものの、ショートパンツに手をかけたままエマの思考は停止してしまった。
普段ならすぐ脱いで「立ちション」をしただろうが、切羽詰まって思考回路の停止したエマはその状態で止まってしまったのだ。
(ど、どうやっておしっこしたらいいの?どっちが前なの?ま、まさか床に座るのかな…?てゆーかほんとにトイレなの?)
顔を真っ赤にして股間を鷲掴みにし、お尻をこれでもかと言うほど揺らすアメリカ人美少女。
その足取りはおぼつかず、その場を見れる人がいるとしたら、エマがおしっこしたいというのは自明の理であろう。
突如、おしっこの出口に走る鈍い痛み。
便器をまたぎ、おしっこの準備が整った状態でおしっこをするなという方がおかしいのだ。
…まだショートパンツを履いていることを除けば。

514名無しさんのおもらし:2017/08/08(火) 01:37:34
しゅわああああっという音とともに、エマの股間を暖かいおしっこが包んでゆく。
「あ、だ、だめっ、まだでちゃ、だめ、だめなのっ」
手が汚れるのも憚らず股間を鷲掴みにしたままそう叫ぶもむなしく、エマのショートパンツと真っ白なパンティを黄色いおしっこがどんどん染め上げて行く。
エマが困惑している間に体はおしっこの準備を始めてしまったのだ。
和式トイレにジョボジョボという下品な音を立て、脚にいくつもの水流を作りながら、床にまでおしっこは飛び散ってしまう。
エマの脚が長いせいでおしっこが出るところが平均的な日本人のそれよりも遥かに高い位置にあることと、パンティを履いているせいで股間の布地を伝ってお尻の方までおしっこが来てしまうことで、床にまでおしっこを撒き散らす大惨事になってしまっているのだ。
「も、なんで、おしっこ入んないのよぉっ」
ガニ股になって股間を突き出すような格好をして少しでもおしっこの出るところと便器を近づけようとするが、余計床をひどく汚す結果となってしまった。
母国語で悔しさをにじませる言葉を連発するエマであったが、口ではそんなことをいいながらも顔は蕩け、頭は全く別のことを考えていた。
(あぁん、も、おしっこ、気持ちいいよぉ…っ)
がに股になって黄色いおしっこでデニムのショートパンツと真っ白なパンティをおしっこの出るところに張り付かせ、女の子の大事なところの形をうっすらと透けさせながらエマはそう感じていた。
おしっこ我慢するのにお尻の筋肉も相当使っていたのであろう、緊張から解放されたためか不規則にお尻の筋肉がピクピクと痙攣している。
その度に薄いデニム生地に包まれたエマの小ぶりなお尻がぷるんぷるんと揺れている。
めくれ上がったデニム生地から見え隠れする、1日中おしっこを我慢し続けた股間とお尻は心なしか少し赤くなってしまっていた。
最初はしょろしょろと漏れ出るような勢いだったのが、だんだんと野太い水流に変わって行っている。
エマはショートパンツやパンティを脱ぐことを放棄して、おしっこしたいという欲求に身を任せてしまっていた。

515名無しさんのおもらし:2017/08/08(火) 01:38:09

「はぁああ…っ」
フランス人形顔負けの美少女の唇から漏れる甘い吐息。がに股になって股間を突き出し、お漏らしパンティを股間に張り付かせるというあられもない格好でエマはしばらく放心状態だった。
アメリカではこんなにおしっこを我慢したことはなかった。限界まで我慢したおしっこを排泄する気持ち良さを、エマは知らなかったのだ。
おしっこの大部分を出し終わってからも、緩みきった穴ではうまく排泄できないのか、何度も細い水流が足を伝ってしまう。
それでもエマはショートパンツを降ろすことをしなかった。
気持ちよかった。
ただその感情が頭を支配していたのだ。

516名無しさんのおもらし:2017/08/08(火) 01:38:40
おしっこで黄色く濡れたショートパンツとパンティを履いたままで余韻に浸っていたエマだったが、温かい液体で濡れていた股間がだんだん冷えてくるにつれ、頭も冷静さを取り戻して来た。
「う、どうしよ、これ…」
ショートパンツを脱いでパンティも確認したところ、真っ白だったはずのそれは完全におしっこで黄色く汚れてしまった。
しかもお尻の方までびしょ濡れで、股間に張り付いていてかなり気持ち悪い。
白い生地ゆえに女の子の部分の形までしっかりと浮かび上がらせている濡れたパンティ。
パンティを履いたまま乾いた部分を前に引っ張って外の空気に股間を直接当てると、なんとも言えないひんやりした気持ち良さがあった。
横から見たらエマのあそこは丸見えだろう。
毛の生えていないツルツルのあそこは、少し赤くなっているものの、まだ誰にも見せたことがない。なんだかイケナイ遊びをしているようで、その背徳感から、エマは誰もいない観客席に自分のあそこを見せつけるようにより深く腰を落とし、足を開き、パンティを思いっきりお尻に食い込ませるようにより前に引っ張った。
しばらくその感覚を楽しんでいると、股間がさらに冷えたからか、生理的な震えがエマの体を直撃する。
「あ、だ、だめぇっ」
じゅぶぶぶぶぶっ
エマはパンティを履いたまま、2回目のお漏らしを始めてしまったのだ。
「だめ、止まって、止まってよおっ」
エマは涙を浮かべながら手が汚れるのも構わずに股間を抑えたが、疲れ切ったあそこはもうおしっこを止める役目はできず、ただただ垂れ流すだけだった。
じゅぶぶ…というくぐもった水音を響かせながら、少し乾きかけてきたお漏らしパンティをエマはまた濡らしてしまっていた。
パンティがおしっこで濡れたせいで、我慢を続けた真っ赤なお尻を透けさせてしまっている。
お漏らしパンティを履いたまま2回目のお漏らし。しかも、2回目は自分がエッチな遊びをしていたせいでのお漏らしだ。
16歳にもなって2度も失敗してしまい、おしっこの音が鳴り止む頃には、エマのしゃくりあげる声が聞こえてきていた。

517510:2017/08/08(火) 01:39:56
いきなりごめんなさい!!

全然違うスレで、外人の女の子が和式のトイレが使えなくて変なおしっこの仕方をしてたのを偶然見てしまったという書き込みを見て、変態のぼくはインスパイアされて書いてしまいました…

スレ汚し失礼いたしました。

518名無しさんのおもらし:2017/08/08(火) 23:42:26
gj

519名無しさんのおもらし:2017/08/09(水) 23:35:14
また来てください

520名無しさんのおもらし:2017/08/25(金) 10:04:24
事例さん元気にしてるかな。
そろそろ続きが読みたくなって来た。

521事例の人:2017/09/03(日) 20:51:51
割と元気です、まだ忘れられてないことに感謝です。
というわけで事例12です。別の話挟んだとは言え11から1年以上経ってる……

522事例12「根元 瑞希」と雨の日。1:2017/09/03(日) 20:53:45
体育祭が終わった翌日の放課後。

「綾菜さん! どうして後期もクラス委員長にっ!」

目の前には皐先輩がいて、怒っているような焦っているような落胆しているような……そんな顔で私に詰め寄る。
私は軽く嘆息してから答える。

「……そんなこと言われても……風邪だったし仕方ないかと」

「抗議! 抗議しましょうよ! なんで休みの日に決められたことを簡単に了承してしまったんですか!」

「……そこまでして生徒会に興味がなかったし」

「そ、そんな悲しいこと真顔で言わないでください!」

「……そもそも、委員の了承印…って言うんですか? あれ、生徒会で押してるんじゃ……」

「押してますよ! 確認は他の役員に任せて私は印だけですけど!」

なるほど、知ってるはずだと思っていたが、そういうことらしい。
生徒会役員は会長の皐先輩、副会長の椛さん以外に、書記、会計、庶務が各一名ずつで三人いる。
生徒会内部の事情には詳しくないが、全ての役員に、私と朝見さんを誘っていることを伝えているとは限らない。
椛さんなら事情を知っているため皐先輩へ確認時に伝えたかもしれないが、他の生徒会役員が確認していた場合はわからない。

「はぁ……なんとか代わりのクラス委員長を探さないといけないですね……」

他の学年に出張してまで私を生徒会に迎えたい理由がわからない。

「誰か変わってくれそうな方、心当たりないはですか?」

「……皆やりたくないと思いますよ?」

私の言葉に皐先輩は肩を落として嘆息する。
その後は作戦を考えるとかなんとか言って生徒会室の方へ重い足取りで歩いて行った。

「話、終わりました?」

その声に振り向くとまゆと弥生ちゃんがいた。

「生徒会ねぇ……」

まゆは怪訝な顔でもう見えなくなった皐先輩の方へ視線を向ける。
……それが少し引っかかる。
確かに今までも興味があるのかないのかわからない反応をしていたが、こういう露骨な態度を見るのは初めてで。
それが生徒会勧誘に関しての事なのか、皐先輩へ向けたものなのかはわからない。

523事例12「根元 瑞希」と雨の日。2:2017/09/03(日) 20:54:57
――……そういえば、前生徒会長って……。

確か苗字がまゆと同じ黒蜜。生徒からとても慕われていた行動力が異常に高い人だと噂で聞いたことがある。
黒蜜って言う苗字は珍しく、まゆ以外で聞いたことがないので恐らく姉なのだろうけど
そういう話をまゆからして来ないということは、余り触れるべき話題ではない……そういうことだと思う。
まゆが生徒会、もしくは皐先輩に対して何か思うところがあるとすれば、そのあたりが関係しているのかもしれない。

「そんじゃ、帰ろっか?」

まゆがそう口にして、昇降口へ歩みを進める。
私と弥生ちゃんはそれに続いた。

昇降口に着き下駄箱から靴を出す。
外に出るといつもより暗く感じる。

「んー? 妙な空だねー」

まゆがそう口にして空を見上げ、私も同じように見る。

「……ほんと…降ってきそう……」

朝確認した天気予報には雨が降るとは出ていなかったが、どうにも怪しい雲行き。
ことわざでも使われているように秋の空というのは変わりやすい代名詞的なもので……仕方がない。

「あやりん、合羽持ってきた?」

まゆが私に雨具を持ってきたかどうかを確認する。

「……持ってきてない、二人は?」

まゆと弥生ちゃんはカバンから折り畳み傘を出す。――……間抜けなのは私だけか。
私は小さく嘆息する。
コンビニで傘を買うこともできるが、傘差し運転は校則違反で見つかると面倒。
レインコートは割と高いので出来るなら買いたくないのが本音。

「あやりん、急いで帰りなよ」

「そ、そうですよ、今なら降ってませんし多分大丈夫です」

二人の言ったことは最善で……私は仕方がなく頷く。
そして私は「ごめん」と謝って手を振って別れを済ませると、駐輪場へ急いで向かう。

――あぁ、もう……着替えや下着の予備なんてものは持ってきているのに……。

肝心なものを用意出来てないことに情けなくなる。
私は自転車の鍵を開けて自転車に跨り、ペダルに体重を乗せた。

524事例12「根元 瑞希」と雨の日。3:2017/09/03(日) 20:55:51
――
 ――

――わ、ちょ、降ってきたよ……。

細かい雨が顔に触れ、不快感を与える。
そしてそれは直ぐに大きな音を上げ、地面に当たる飛沫で視界を悪くするほどの大雨に変わり、私は一時避難の選択を余儀なくされる。

――っ……公園っ、あそこのベンチには屋根があったはず……。

もうすぐ見えてくる公園が一番近い避難場所。
避難先が近くにあることに安心して、また濡れてしまったためか軽い尿意が湧きあがる。
思い返せばお昼に済ませたのが最後であり、3時間くらいは済ませていない計算。
昼食時の取った水分が形を変えて下腹部に溜まって来ている。
とはいえ、この程度の尿意ならまだまだ余裕ではある。
それよりも残念なのは、雨に遭わなかったら駅付近で誰かの『声』に出会えていたかもしれないということ……勿体ない。
こんな雨の中じゃ誰も――

――……ん、あ、うちの生徒?

自転車でないが同じ高校の生徒が目の前の公園へ慌てて入っていくのが見える。
相席……ではないか。ベンチは二つありその両方が屋根の下にあったはず。

私は自転車ごと公園に入りベンチがある屋根まで進みペダルから足を下ろした。
さっきの人はベンチで腰かけてこちらを―― 

「……っ」

私は慌てて視線を逸らす。
ベンチに座る彼女はクラスメイトの根元 瑞希(ねもと みずき)だった。

「あ、えっと……奇遇だね、綾……」

「……うん…まぁ……」

声を掛けられ改めて彼女の方へ視線を向けるが、目は合わせられない。
根元さん……瑞希は同じ中学出身で、一時期は仲が良かった人。今は……。

「凄い雨だね、結構濡れちゃったわー」

……。
気を使わせてる……何か返さないと。

「……あ、ぇっと……」

だけど、口を開けたが何を言えばいいのかわからず直ぐに口を閉じてしまう。
そんな情けない私に瑞希は曖昧な表情で微笑む。
それを見て私はまた視線を逸らしベンチに座る。

525事例12「根元 瑞希」と雨の日。4:2017/09/03(日) 20:56:41
「……なんか…ごめん」

「いいよ……でも、何だかんだで2年以上まともに話してなかった気がするー」

私は無表情の裏で顔を引きつらせる――……相変わらず遠慮のない言葉。
だけど彼女の言うそれは事実であり、私の都合に巻き込ませた為で……今更ながらものすごく申し訳なくて。

「でも、よかった……話せて……」

私はその意外で柔らかい言葉に視線を彼女に向けると目が合った。
彼女はさっきよりも嬉しそうに微笑んでいた。

「友達出来てよかったね」

「……人をぼっちみたいに……事実だけど……」

……二人で冗談っぽく言ってみる……だけど――

……。

なぜか沈黙。

――あれ、やっぱり気まずい……?

『あー、やっぱ気まずいなぁ……』

思っていることは同じらしい。

『それに……んっ…濡れて冷えてきたから……』

それも……一緒。
ただし、感じている尿意は私より瑞希のほうがずっと大きい。つまりは尿意がそれなりに辛いわけなのだが
私はと言えば『声』が聞けて嬉しく仕方がないわけで……。

『……この雨の中、トイレまで行ったら更に濡れるし、止むまで我慢できないとか思われるのは…やだなぁ
そういや学校出るときいつも済ませてるけど、雨降ってきそうで急いで出たし……』

――なるほど……ん、あれ?

ふと気が付く。
瑞希は電車通学のはず。私は引っ越してきたから自転車で通学できる場所に住んでいるのであって……。
私たちが通っていたのは公立の中学。あそこの出身の生徒は私のような例外を除けば、ほぼ電車通学となる。

「……瑞希って確か電車通学だよね?」

少し気になったので、気まずい雰囲気を脱する事も踏まえ尋ねてみた。

「え、あぁ、今日はちょっと花屋にね。配達もあるみたいだけど遠すぎて高くなるみたいだから」

花屋に用事……理由は聞くと変な地雷踏みそうだしやめておいた方が良いかもしれない。
……。

――……花屋って……。

「……フラワーショップ日比野?」

「そうそう、たしかそんな名前の花屋」

それは、鈴葉さんの家族が営んでいる花屋。
大きい店ではないが駅近くの花屋という観点では利用しやすい店と言える。

526事例12「根元 瑞希」と雨の日。5:2017/09/03(日) 20:58:25
――……鈴葉さんか……そういえば、あの子と名前似てるんだよね……。

それは中学時代の友達だった人。
いつもなら鈴葉さんから彼女を連想することはなかったが、瑞希と話をしていると、どうしても彼女の姿が浮かぶ。
私にとって中学時代と言えば彼女がまず出てくるのだから。

『あー結構したい……花屋ってトイレ借りれるのかな? やー…でも借りたくないし雨止んだら此処のトイレ使った方が良いかな?』

私は小さく深呼吸した。――……切り替えないと、こんなに良い『声』を聞かせてくれているのだから。

私の知る瑞希は確かトイレが近い子だった。正直よく『声』を聞いて楽しませてもらっていた。
今でもそれなりに近くはあるようだけど、それを自覚し、何かしらの対策をしているためか『声』を聞く機会は少なく
ギリギリまで切羽詰まった『声』に関してはここ最近では聞いたことがなかった。

視線を瑞希に向けると少し落ち着きがなく、踵を上げてつま先だけを地面つけたり……――可愛い。
今日は期待してもいいのかもしれない。

『あぁ、もう……傘、財布にもうちょっと余裕があればコンビニで買えたのに……』

次第に『声』が大きくなってくる。
雨で濡れた服が身体を冷やして尿意を加速させている。
屋根の外は依然として激しい雨が地面を打ち付けている。

『だめ、トイレ意識しすぎてるから余計にしたくなっちゃうんだから……うーん、よしっ』

何かの決断をする『声』。流れから察するに尿意を意識しない作戦と言ったところだろうか。
上手く行けば我慢に慣れていない人は特に有効な方法だと思う。

「あ、あのさ!」

突然瑞希は声を上げ、私はそれに驚く。
どうやら私と会話をすることで尿意から意識を逸らすらしい。

「えっと……綾が変わっちゃったのって……あれが原因だよね?」

……。
私は視線を逸らす。尿意を意識しないためとはいえ……随分攻めた内容。
“あれ”というだけで、それが何を指しているのかがわかるくらいの事件というかなんというか。

「……あ、あれだけじゃない、けど……まぁ、切っ掛けの一つではあるけど……」

私は雨の音でかき消されていてもおかしくないほどの声量で言葉を紡ぐ。
だけど、続きの言葉を続けようと思って……でも開いた口から声は出てこなかった。
急なことでどう説明するべきか、どこまで話すべきかが定まっていないし、言うべきことなのかもわからない。
もともと、今まで話そうとして来なかったのだから今更というのもある。

「そう? でもさ、ちゃんと謝ってくれても良かったと思うわー」

……。

「……違うよ、紗(すず)は悪くない……」

私は視線を雨の中に向けて、静かに、でも少し語勢を強めて返した。

瑞希は私の言葉にどう返すべきか迷ったのか、言葉に詰まり、そのまま沈黙を作る。
完全に瑞希の自業自得とは言え、空気が悪くなったことに少し罪悪感を感じる。

――……だけど…本当のことだし……勘違いしてほしくない。

紗に謝って貰う必要なんてない。悪かったのは私で、失敗したのも私。助けてくれたのが紗だった。
勇気が出せなかった私が迷惑を掛けた。だから普通にするのが後ろめたくて、辛くて、痛くて――

『あー、もう話途切れちゃった……緊張して更にしたくなった気がするし、なんか余計言い出し難くしちゃったし』

……。

感傷に浸る間もなく可愛い『声』が聞こえる。
真面目な話のほうが尿意を忘れられるとでも思っていたのだろうけど、緊張までしてしまっては逆効果。

527事例12「根元 瑞希」と雨の日。6:2017/09/03(日) 20:59:37
『うぅ……やばいなぁ、本当にしたい……それになんか早い? 学校出る時からちょっとしたかったけど……』

水分の摂取量なんかは知らないけど、彼女の尿意の上がる要素はいくつかある。
雨で濡れたため、私といて若干緊張しているため、ここに来るまでに歩くことで新陳代謝を上げていたため。

「……雨、まだ止みそうにないね」

私は瑞希にまだトイレに行けないことを遠回しに伝える。
彼女にとって屋根の外に落ちる雨の軌跡は、さながら牢屋の鉄格子……とまではいかないとは思うけど。

『あぁ〜、やばいかな……でも、絶対やだ、雨が止むまでは……我慢、我慢しなくちゃ……』

瑞希は少し視線を落として手はベンチの縁を掴む。足はつま先を絡ませたり揺らしたり……――大変可愛い。
『声』もそれなりに切羽詰まってきている。大きさから考えるに8割か9割と言ったところ。

――……でも、止むまで“絶対やだ”とまで言うのか……。

我慢していることを知られること。
それは何食わぬ顔でトイレに行くことよりも、恥ずかしいこと。
私もそうだし、多分多くの人がそうなのだろうと思う。

だけど、我慢を続けた先にあるものはもっと恥ずかしいことのはずで“絶対やだ”には普通ならない気がする。
意気込みとしての絶対なのか、本当にそう思っているのか。

『っ……はぁ、まずい……本格的に……雨音も……んっ――』

『声』が一段と大きくなる。
尿意の波に曝され、ベンチから降ろされた足がベンチの下の方へ引き寄せられる。
小さく震える足が、必死に力を籠めているのがわかる。
横から見える表情は口を確りと閉めて難しい顔……。

『――ふぅ…はぁ……っ 今の……もしかして危なかった? ……嘘…だよ、ほんとにこんなに、したくなるだなんて……』

波を乗り越え、少し安堵の表情になったが、すぐに不安げな表情になる。
私は視線を外して無表情で気が付かない振りをして……でも、胸の内は興奮してて、雨の音に負けないくらい鼓動が大きく聞こえる。

――……もう、結構やばいよね? 本当にトイレ行かない? ……溢れちゃうかも…なのに?

気が付いてあげれば観念してトイレに向かうとは思うけど……。
このまま気が付かない振りを続けるとどう行動する?

本当のギリギリまで我慢したあと、我慢できない尿意を私に伝え、慌てて公園のトイレへ向かう……想像できる展開。
ならば、気が付かない振りを続けても瑞希はトイレには間に合う……?

――……違う、これって都合よく考えてるよね…私。

尿意の我慢において、本当のギリギリを正確にわかる人は少ない。
私が『聞く』限り、今行かないと失敗の可能性も十分にあると思う。それくらい『声』が明瞭で且つ大きい。
外は雨でトイレに行くためには濡れながら向かうことになり、また、雨に濡れるのを最小限に抑えるなら走る必要もある。
そして、公園のトイレは今いるベンチのちょうど反対側で、決断してすぐに駆け込める距離ではない。

先の“絶対やだ”という言葉も本当に言葉通りなら限界を超えて我慢する可能性だってある。

528事例12「根元 瑞希」と雨の日。7:2017/09/03(日) 21:00:46
「ね、ねぇ綾!」

急に声を掛けられて私は驚く。
目を瑞希の方へ向けると、焦った顔でこちらを見ていて、やっぱりトイレへ行くことを伝えるのだと、私は少し残念に思いながらも安堵――

「綾って、んっ…生徒会に入ろうとか…考えてる?」『だめ、我慢、我慢……したくない、したくない、したくないのっ!』

――……え、あれ?

想像していた言葉でないことに面を食らう。
目の前の瑞希は前こそ押さえていないが、身体に力を籠めているのが隠せていなくて、声も荒い息を抑えるように絞り出されていて。

――……そんなに言うのが……我慢の限界を伝えるのが恥ずかしいの? ……いいよ、だったら――

「……生徒会へ誘われてるけど、クラス委員長はなれないし、そこまで興味もないけど……それでも、迷ってはいるのかな」

私は正直に瑞希の質問に答える。
気を紛らわしたいならそれに付き合ってあげよう。
だけど、視線は外してあげないし、気が付いてもあげない。

「へ、へーそう…っなんだ……」『んっ……やだ、治まんないっ……トイレ、おしっこ……くぅ……』

――……へーそーなんだ…って話途切れそうじゃない……。そっちから話してきたんでしょって……。

「……えっと、それで? 生徒会に入るとか入らないとか、聞いてなにかあるの?」

私は話を続ける手助けのため質問を返したけど……なんか態度悪く返しちゃった気がしないでもない。
瑞希は、尿意が強くなり、話をはじめても尿意が落ち着かず、話す余裕もなくなって来てるのはよくわかってる。

――……それなのに…なんか今日の私、意地悪だな……。

旧友だからなのか、地雷を踏みに来たからなのか、紗を悪く言われたからなのか。
ただ瑞希が可愛いからなのか、瑞希の我慢を久しぶりに見たいからなのか、瑞希が尿意を隠していたい気持ちを汲みたいのか……。
理由の候補は沢山あって、多分そのすべてが少しずつ私の選択を、結果的に意地悪な方へ向けている。

――……あぁ、後で罪悪感とか感じないかな……。

そんな事を感じ始めてはいるが、目の前で身体をもじつかせながら、足を小刻みに震わせ必死に我慢してる仕草を見ると――……もう、本当可愛い。

「あ、えっとさ……っ…待っ――っや、えっと…なんでもっ……」『な、波っ――ぅ、言葉が…トイレ、あぁ……でちゃぁ…おしっこ……やだ、やぁぁ……』

もう明らかに取り繕えていなくて、もしかしたら少し失敗を始めていてもおかしくない声と『声』。
それでも指摘してあげない――……瑞希から言わなきゃ気付いてあげないから。

「はぁ……っ、――っと、わ、私が言いたいのはっ、委員長……を、っ……あぁ、……綾が生徒会に……んっ!」『駄目、落ち着いて…これ以上、溢れたら……』

俯きベンチにお尻押し付けるようにして尿意を抑え込み、何とか言葉を絞り出そうとしてはいるが、正直よくわからない。
それと、『声』から察するにおちびりを始めているのだと思う。

「ふっ……んぅ…んっ――」『だめ、だめだめ……でも、もう、我慢…がまんできないっ……トイレ…おしっこ……やぁ、また、きちゃっ……』

身体を震わし全身が緊張しているのがわかる。
津波のような尿意に抗うため、全神経を集中させて……もう会話も続かない。

529事例12「根元 瑞希」と雨の日。8:2017/09/03(日) 21:02:04
「あぁ……っ」『またでちゃ……っでも、これなら……バレてない? 雨だし、地面も濡れてるし、音も雨音で……?』

『声』でバレているのを除いても、その仕草と艶っぽい声じゃ誰にでもわかりそうなものだけど……。
そして、我慢できなくなって溢れても、このまま知らない振りで通せると考えているらしい。
今の自身の状態を確り把握できてない、それくらい冷静に考えることが出来てない段階まで追い詰められてる。

『そ、それでも……できるとこまで……でも、あぁ……漏れちゃう、溢れちゃう……うぅ……』

瑞希は喋ることも忘れて熱くて荒くて深い息遣いだけが雨の音を縫って聞こえてくる。
ここまで必死になり、隠せなくなっているのに尿意を告白しないのは意味がない気もする。
彼女の中では隠し通せているつもりなのだろうけど……。

――……このまま、おもらしを見守るのも悪くないけど……もっと…もっと近くで、溢れさせたとき誤魔化せないくらいの位置だったら……。

声も『声』も音も、仕草も表情も目の動きさえも……捉えられる。
隠しておきたいはずの尿意、それなのに何一つ隠せない位置で観察――……いけない事……でも、そんなになるまで、我慢してる瑞希が悪い……よね?

自分でも良からぬ事を考えている自覚はある。瑞希よりもずっと私が悪いのだってわかってる。
だけど、どうしようもなくそうしたいって思ってしまって……。

『でちゃう、でちゃう……せめてゆっくり…少しずつだったら……』

……。

私は雨音の中、気が付かれないようにゆっくり立ち上がる。
瑞希は俯いていて、仕草や『声』にも変化がない……気が付かれていない。
私は瑞希の座るベンチ前まで歩みを進める。

「え?」

流石に我慢に夢中の瑞希も気が付き顔を上げる。
同時に私は瑞希の両肩に両手を乗せてしゃがみ込む。

「……瑞希、息が荒いけど大丈夫?」

しゃがみ込んだ私は瑞希を見上げるような姿勢で声を掛ける。
これで、俯くことで表情を隠せない。勢いよく溢れだしてしまえば、くぐもった音さえ聞き取ることが出来るくらい近くに私がいる。
溢れ出た雫が落ちてしまえばこの距離ならば視認できる。言い逃れなんて絶対に出来ない。

――……さ、最低だ私っ!

今更ここまでする必要あったのかと言われればなかった。せめて立ったまま声を掛けてあげるべきだった。
それなのに――……あぁ、もの凄く計算高く、且つ本能の赴くままに行動しちゃってる……。
でもまぁ……仕方がない。見たいんだから、聞きたいんだから、好きなんだから。

530事例12「根元 瑞希」と雨の日。9:2017/09/03(日) 21:02:43
「ちょ……えっ…」『んっ、だめ、近いっ! ――っ、やだ、こんな時、また……うそ…や、きちゃうっ――!』

瑞希は私から距離を取るためか身体をベンチの背もたれに向けて体重を掛ける。
浅くベンチに座っている彼女がそんなことしたら、身体を反らしてしまい下腹部に負担がかかるのに、そうしてでも私から距離が取りたいらしい。
だけど、私は今彼女の肩に手を乗せているわけで……後ろに向かう体重を私が支えることで距離を取らせない。
引きつった焦りの表情が見え、それを隠そうと限界まで俯く。きつく目を閉じた瞼から涙が見える……表情なんて隠せない。

「やだ、やだ……」『だめ、無理……なの、トイレ! おしっこ……っ、まに、あわないっ、のにっ……あぁ!!』

瑞希の両手がスカートの上から前を押さえる。
そう、もう我慢するしかない。この距離じゃゆっくり漏らすことも出来ない。

「あ、あぁ……やぁぁ――」『だ、だめぇぇ――っ』

歯を強く食いしばり、全身全霊を注いで我慢してるのがわかる。
だけど――

<じゅうぅ…じゅぅぅ>

断続的に私の目の前から小さな音が聞こえてくる。
手で抑え込まれた奥。

「あっ、あぁっ!! ……綾! あのねっ! 私ト、トイレっ……に……あぁっやぁ……」<じゅ、じゅうぅ――>

途方もない衝動をこれ以上ないくらい必死に抑え込んでいるのに溢れてさせて……。
そのどうしようもない感覚に顔を上げて、今更過ぎる尿意の告白を始める。
だけど、言葉は続かずまた顔を下げていく。雨で少し濡れていたスカートがより濃く染まり初め、さらにベンチの隙間や足に、雨とは違う暖かい熱水が流れ始める。

【挿絵:http://motenai.orz.hm/up/orz69622.jpg

「やぁ…ち、ちがうの! 雨、雨なの! あぁ、ダメ……もう、やだ、やだよ」『止まんない、止められない……なんで……止まってよっ……』

目を見開いて大粒の涙を零しながら必死になって言い訳をして、でもすぐにそれも諦めて……。
私はしゃがんだ姿勢から微妙な中腰になり、そんな瑞希の頭を私は強く抱きしめてあげた。

「あぁ、うぅ……ひっぐ……」

嗚咽を漏らし始めた彼女の頭を抱きながら撫でる中、やっぱりやり過ぎたと少し後悔した。

531事例12「根元 瑞希」と雨の日。10:2017/09/03(日) 21:04:28
――
 ――

「漏らしてない、雨だし……」

「……じゃ、触って匂いでも確かめてみよ――」
「わぁーやめてやめて! ごめんなさい!」

「……はぁ、なんでこうなる前に言わないかなー?」

「うぅ……綾が近づいてこなかったらバレなかったもん……」

「……そんな問題じゃないし……それに言っとくけど、結構前から我慢してたのバレバレだったんだけどねぇ」

「!!?」

「……むしろバレない要素がなかったけど?」

「だったら……い、言ってよ! ――っていうかなんで近づいてきたのよ! わざとなの!?」

「……あー、ごめん、面白そうだったし、わざとなの」

「ううああぁぁ、面白がんないでぇー」

本当は面白そうではなく、物凄く可愛くて愛おしくて自分が抑えられなくなったんだけど……流石に言えない。
沸騰しそうな頭を抱えて悶え苦しんでいる瑞希に私は声を掛ける。

「……さて、雨止んだけど、そんなんじゃ風邪ひくから、うちでシャワーとか着替えとか用意してあげる」

瑞希はもともと身体が強いほうではないし、流石に放っておけない。

「うぅ……お願いします……」

正直、思ったより後味よく終わって安堵してる。
それに、普通に話せるようになってる気がする……。

「ねぇ、綾……」

「……なに?」

前で自転車を押す私に瑞希が声を掛けてくる。
私は振り向かずに返した。

「やっぱ、綾は綾なんだね……」

「……意味わかんない」

「その、なんていうの? 頼れる存在っ! って感じだよ」

――……それは、買い被り……瑞希のおもらし見てドキドキしてる変態なだけだし……。

「あ、もし、本当に生徒会に入る気があるなら……私、クラス委員長、引き受けてもいいよ……綾が生徒会とかなんか私も誇らしいし」

――……なるほど、我慢中のあれはこれが言いたかったのかな?

「……ありがと、だけどまだ保留だし皐先輩には話さないでほしいかな」

……。
結局朝見さんは生徒会に入るのだろうか。
もし入るのなら――……私も入りたい? ……わからない。

だけど……もし生徒会に入ることになれば、確実にまゆや弥生ちゃんとの時間は減ることになる。
二人と居る時間は減らしたくない……。

――……あ、トイレ……。

ふと忘れかけていた尿意を思い出す。
仕返しが怖いので、瑞希がうちでシャワーを浴び始めるまで我慢。
私は瑞希に聞こえないように小さく嘆息して少し歩幅を広げた。

おわり

532「根元 瑞希」:2017/09/03(日) 21:07:45
★根元 瑞希(ねもと みずき)
綾菜と同じB組。
真面目で明るくも暗くもない性格で若干病弱。

トイレは割と近いが水分摂取には気を付けているので我慢することも失敗することも稀。
学校では尿意を感じたら済ますことと、尿意がなくても2時限目の後、昼食後、帰宅前に済ませることにしている。
尿意を我慢しているのを悟られるのを非常に嫌うが、トイレに行くのを見られること自体にあまり抵抗はない。

成績は上の中ほどでそれなりに優秀、運動は苦手。
真面目だが勉強一筋というわけでなく、友達もそれなりにはいる一般的な学生。
病弱なことが理由で余り付き合いは良くないが、彼女の周囲には理解者も多い。
多少天然な部分もあり、理解し辛い感性を持っていたりもするほか、配慮のないことを言ったりすることもある。
勉強時だけは眼鏡をかけている。

中学時代綾菜とは仲が良い時期があり友達同士だった。
ある事件をきっかけに次第に疎遠になり、今に至る。
ある事件のことも、今の綾菜の性格についても気に掛け続けていた。

綾菜の評価では、真面目で普通な人。病弱なのが心配。仲が良かった友達。
仲を戻せればとはどこかで思っていたが、見て見ぬふりをし続けてきた相手。
『声』に関してはあまり聞くことのできない人で残念。

533名無しさんのおもらし:2017/09/03(日) 23:10:48
久しぶりの事例さんの作品がキター!
待ちに待ってたよ

534名無しさんのおもらし:2017/09/03(日) 23:38:36
なんか久しぶりにテレパシーが仕事してる気がする。

535名無しさんのおもらし:2017/09/05(火) 02:32:00
2日ほど見ない間に新作が…。待ってました。
事例2で休んでたのは病弱設定だった分けか。
事例11の星野さん?の『声』は近々聞けそうですか?

536名無しさんのおもらし:2017/09/05(火) 07:43:21
久しぶりの事例。相変わらずの良作だった。

537名無しさんのおもらし:2017/09/05(火) 23:52:05
更新ありがとうございます。お元気でなによりです。

まゆ姉前会長とか、過去の事件の話とか、物語が進んでいく感じがして良いですね。
そして、新キャラかと思った根元さんは、事例2で休んでたもう一人の日直さんだったんですね。

538名無しさんのおもらし:2017/09/06(水) 02:21:44
事例の人の書く文章は本当素晴らしい。
投下遅くてもいつまでも待ってられるわ、ありがとうございます

539名無しさんのおもらし:2017/09/06(水) 12:19:42
俺も今書いてる途中なんだが、このスレって1レス当たりの字数制限とか行数制限とかってどのくらいなんだろうか。
機種によって違うのかな。
一応docomoのガラホ(OSはAndroid)なんだけど…

540名無しさんのおもらし:2017/09/06(水) 16:43:16
文字数は4096文字、行数は無制限かな?
但し、変な人が増えると変わるかも。

541名無しさんのおもらし:2017/09/06(水) 20:01:40
>>540
ありがとう。結構書けるんだな…
予想以上だ。

542名無しさんのおもらし:2017/09/16(土) 00:45:50
練功穴というのを御存知だろうか?
少林寺拳法において毎日の稽古をしている所の石畳が、稽古の踏み込みによって沈み込んでいるものである。
毎日の稽古が積み重なり石畳さえも凹ませるまでになっているのだ。
それと似たような話をある学校で聞いたことがあるので紹介しようと思う。

その学校の寮のトイレの便器には不自然な窪みがあったのだ。
比較的新しい便器だけに中央部にある削られたような窪みにはいっそうの違和感を感じたのだ。
では何故このようなものが出来ているのであろうか。
実はこの学校の生徒は登校中にトイレに行くことを禁じられ、一日中おしっこの我慢を余儀なくされた少女達が己の欲求を開放できる唯一の場所がここなのである。
女子生徒たちの我慢に我慢を重ねたおしっこは相当な量になり、放課後このトイレでは生徒達の一日の欲求を解放する音が響く。
まだ小さな膀胱に無理矢理詰め込まれた大量のおしっこは、開放と共に激しい迸りとなって陶器の便器を叩く。
その毎日の積み重ねが、陶器の便器を少しずつ削り長い月日をかけて便器の形を変えているのである。
長い月日をかけているとはいえ、陶器製の便器が削れるなどという信じがたいことを目の当たりにする事で、彼女達の我慢限界のおしっこの勢いがいかに激しいかをお分かりいただけるだろう。
そしてそれは、彼女達の我慢が如何に過酷であるかも物語っている。
陶器を穿つほどの勢いで噴き出すおしっこを我慢する事はどれほど辛いかは我々には想像もできない。
おしっこがそれほどの勢いで噴き出すという事は同時に、その勢いで外に出ようとしていたおしっこを放尿時までずっと堰き止めていたという事でもある。
勢いよく尿道に押し寄せるおしっこを堰き止める事はどんなに困難だろうか。
そしてそれほどの勢いのおしっこを堰き止めてしまえば、行き場を失った圧力は膀胱内にとどまり、膀胱は大きく大きく膨らまされてゆく、それはおしっこが無事出口から出るまで決して治まる事はない。
それほどのおしっこを彼女達は一日中貯え、その尿意の我慢の中で日々の学園生活を送っている。
そして全ての授業を受け寮に帰るまでは、どんなにおしっこがしたくなっても我慢するしかないのだ。

543名無しさんのおもらし:2017/09/16(土) 00:47:28
彼女たちがおしっこを無事に外に出せる機会は怖ろしいほどに限られている。
登校中は完全にトイレを禁止され、我慢に我慢を重ねた末にたどり着く場所、それが寮にあるここの5つのトイレなのである。
全校生徒に対してたった5つ、このあまりに少ない数はようやくトイレを許された彼女たちをさらに追い詰める、トイレの順番待ちである。
トイレに行く事は許可されても入れるトイレが無ければ結局おしっこはできない。
それでも生徒達はいつか回ってくる順番を信じトイレに並ぶのである、その行列はトイレの中に収まりきるはずもなく、行列の最後尾は廊下を曲がり渡り廊下にまで長く長く伸びる、トイレに入れないどころかトイレの入り口すら見ることができない状態で彼女たちは今か今かと順番を待つのである。
最後尾は実に2時間待ち、おしっこ我慢限界で駆け込むトイレに待ち時間があると言うだけでもつらそうだが、その待ち時間もまた常識外れである。
これを読んでいる方の中にはトイレの近い人もいるだろう、トイレの近い人にとって2時間という時間はトイレに行ったばかりからでも我慢が必要になりかねない時間である。
その様な長い時間を、この学校の生徒達はもう今すぐにでもトイレに行きたい状態から耐えなければならないのだ。

544名無しさんのおもらし:2017/09/16(土) 00:48:14
彼女達は学園内での放尿は堅く禁じられ、唯一放尿が許されるのは寮のトイレだけなのだが。
その寮のトイレの使用でさえ、使用に厳しい制限がかかっていると聞く。
基本的に夕方と朝しか使用できず、夜間は閉鎖されてしまうため、寮にいる間でさえいつでも自由にというわけにはいかない。
さらにテストの成績や課題の出来により、その夕方や朝の使用でさえも制限されるとの話だ。
教科ごとにより曜日や日付が決められていて、例えば国語は月曜の夕方、数学は火曜の夕方のように曜日は夕方、体育は5の付く日の朝といったように決められた日付は朝、と決められていていて
該当の教科の成績の悪かった生徒はその曜日や日付や朝夕のトイレの使用が禁止されてしまう。
前の例で言うと体育の成績の悪い生徒は、5の付く日は朝一番のおしっこすら許されず登校しなければならないそうだ。
もちろん登校してしまえばトイレには行けず、その日の夕方まで一日中の我慢を強いられる。
朝一番のおしっこを夕方まで出すことができない、夜間もトイレが使用できないのだから、朝のトイレ使用を禁じられてしまえば、夕方の休憩時間だけが彼女の一日で唯一のトイレタイムになり、丸一日のおしっこ我慢をしなければならない
しかも、お気付きいただけたであろうか? 曜日と日付と2つ設定されているという事は2つが被る可能性があるのだ。
国語の月曜日、体育の5の付く日の両方を落としてしまった時、もしも5日が月曜日になってしまった時どうなるのか?
重なった場合、当然のようにペナルティは重ねて適応される。それは一日にたった2度しかないトイレ休憩両方の没収であり、つまりその日は丸一日トイレに入ることは許されない。
つまりその日は一度もおしっこをする事が許されないのである、昨日の夕方から我慢しているおしっこを明日の朝までする事ができない、実に36時間以上もおしっこが禁止されてしまうのである。
もし自分がそのような我慢をしなければならない状況におかれた事を考えると、考えただけで背筋が凍るが、この話にはまだ続きがある。
日付による禁止は奇数日のみに適応され、翌日の朝という事は無いが。前日の夕方の教科を落とすという事があるのだ。
賢明なる読者の方々なら薄々は感づいていることと思う。もしや、いや、まさか、、、 いいえ、そのまさかなのである。
前日の状況により特別に使用が許されるなどといった事は一切無く、あろう事か3回連続でトイレ休憩を取り上げられるのである。
つまり、昨日の朝から我慢しているおしっこをする事ができないまま登校しなければならず、そして学校から帰ったとしてもその日はトイレには行く事はできない、もうはちきれんばかりにパンパンになっているであろう膀胱を抱えたまま眠りにつくのだ。
おしっこを許されるのは翌日の朝。最後のトイレ休憩より実に約48時間後のことである。

545名無しさんのおもらし:2017/09/16(土) 00:49:02
このようにこの学校では、にわかに信じ難いおしっこ我慢が続けられているのだが。
しかし、それらの話は逆にこの削られた便器の話に信憑性を与えている。
彼女達は理不尽で長く苦しいおしっこの我慢に冷汗を流し涙を滲ませて耐えているのだろうか?
だとするならば、この削られた便器はこの学校の女子生徒達の汗と涙ならぬ、おしっこと冷汗と涙の結晶なのだ。
取材の帰り、寮から出た所でちょうど下校時刻なのであろう女子生徒の一団とすれ違った。
彼女達は私に笑顔を見せると大きな声で爽やかに挨拶すると寮の方へと帰っていった。
驚く事にその様子はとてもおしっこを限界まで我慢しているとは思えなかった。
周りの下校中の生徒達を見回しても特に変わった様子はない、ごく普通の学校のありふれた下校風景である。
だが彼女達は皆朝から、生徒によっては昨日の今頃や、もしかしたら一昨日の朝からトイレの使用を禁じられ、今は耐え難いほどにおしっこしたい状態であるはずなのだ。
しかし、そんな様子は誰一人として微塵も見せず明るく楽しそうに学園生活を送っている。
彼女達はどんなにおしっこがしたくても常に平常心を保ち常に笑顔を振りまいている、寮のトイレの個室に入るまで己の欲求を表に出すことは決してない。
学園の寮の窪みのある便器、あの便器だけが彼女達の笑顔の下に隠されたおしっこ我慢の筆舌に尽くしがたい辛さと苦しさを知っているのだ。

546名無しさんのおもらし:2017/09/16(土) 10:58:50
ノーション的な・・・淡々としたノリがかえってイイですね

547名無しさんのおもらし:2017/09/19(火) 13:14:06
もう混雑解消用に小便器の導入と立ちション訓練の実施でもすればいいんじゃないかな(ただの趣味)


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