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異能力者学園・森園!

1桜華:2011/04/02(土) 14:02:20 HOST:softbank221032132171.bbtec.net
初めまして。桜華(おうか)と言うものです。
これは異能力者が通う学校のお話です。
ファンタジー多め(設定自体がファンタジー)ですけど、温かい目で見守っていて下さい。

*注意*
・荒らしは無視します。

・私が小学4年生の時から温め続けたお話です。オリジナルなので、実際の人物、団体などは全てフィクションです。
 
以上です。感想待ってます。

2桜華:2011/04/02(土) 14:08:44 HOST:softbank221032132171.bbtec.net
*プロローグ*

深い森の道。その森を抜けると、嘗て無いような伝説の学園が待っている。

しかし、その学園には不思議な能力(チカラ)を持つ者のみ、受け入れると言う―――。

3桜華:2011/04/02(土) 15:37:02 HOST:softbank221032132171.bbtec.net
*第1話*


「ふぁ〜。眠ーい」

月曜日の朝、前日が日曜日なだけに、殆どの人々が欠伸を漏らしている。

「さ〜て。学校行こっと!」

彼女は、学校に向かって走り出した。

学校はこの世界――すなわち現実世界にある訳ではない。魔界と現実世界の境目にあるのだ。

学校への入口、〈森園公園〉の森を走り抜けた。

森を抜けると、そこには広い庭園、水が澄みきった池、そしてレンガ造りの歴史ある女子専用の学園が建っていた。

「おはよー!」

爽やかな朝。ここでは誰一人欠伸はおろか、月曜の朝を全く感じさせない。

「おーはーよー!!」

彼女に一人の少女が飛んできた。

ガン!

まさにそんな音が聞こえて来そうだった。彼女は少女を軽く避け、当然少女は壁と正面衝突した。

「いった〜!親友に何すんの、さき!」

「ちょっとは黙ったらどう?みずき!」

「ふ〜、おはよ…って!何やってんだ!そこの二人!!」

「「だってコイツが…!!」」

声がハモり、今にも殴り合いのケンカを始めそうな2人を慌てて止めに入る、もう一人の少女。

「ったくもー!停学になりたいんか!!」

雷が落ちそうな位の衝撃で、ケンカ中の2人はビクっと肩を振るわせた。

「「すいませんでした、みく」」

「分かれば良し!」

みくはとても満足そうな顔で言い放った。

「危ねー。遅刻遅刻ー!…って、何やってんの?」

「「「のえちゃん!」」」

のえと呼ばれたその少女は、呆れた様に言った。

「ま、何やってたかはあえて聞かないけどさ、」

はぁ、と溜め息を吐いてのえはこう続けた。

「…遅刻するよ?」

「「「え?」」」

その時だった。

ボーン、ボーン…

「「「あっ」」」

チャイムの代わりに、柱時計の様な重い音が響き渡った。

チャイムが鳴り始まる頃、風紀委員会の面々が顔を揃えた。

「はい、そこの3人遅刻ね〜」

「「「3人!?」」」

そんなハズは無い。4人のハズだ。と講義しようとした瞬間――

「あー!居たー!」

のえが一目散に校舎に入っていく様子が見えた。

「はははっ!ぼーっとしてんのが悪いの!!」

「「「こーのーやーろー!!」」」

さき、みずき、みく。3人が怒りを露にした瞬間、

「「「裏切り者には制裁を!!」」」

「ぎゃ―――!!」

――のえは一瞬にして星になった。

「なってないからっっっ!!」

ではなく、のえは3人の能力の餌食になっていたのだった。

「それでもまだ、やな言い方だな…」

気にすんな!ドンマイ!

「気にするからぁ―――!!」

「はぁー、はぁー!もー!なんてことすんだよ!」

「それはこっちの台詞です、4人とも?」

「「「「え?」」」」

あ、1人増えた♪と、呑気なことを考えていたのは、みずきである。

「校則その1!学園内での能力の使用は、授業と緊急時を除き禁止である!!」

「あたし、能力(チカラ)使ってないんだけど!?」

「問答無用じゃ、ハゲゴラァ、ボケゴラァ!!反省文100枚書かせてやるかんなぁ!!?」

「「「「ひぃぃぃぃ!!」」」」

その後、彼女達4人が教室に入れたのは3時間目(翌日)だったという―――。

「もぉーやだ―――!!!」

「おい、そこ!手が止まってるぞ!!」

「すみません!!」

                    *つづく*

4桜華:2011/04/07(木) 11:38:15 HOST:softbank221032132171.bbtec.net
*第2話*


コツコツ……

授業中の校舎に4人の足音響く。

「はぁ、全くもー!!何やってんだか!!」

さきが溜め息交じりで嘆く。

「あはははっ!別にいーじゃん!面白かったし。」

と、呑気すぎる発言をしたのはみずきだ。

このあと当然、

「「「よくねーよ。」」」

と、3人のツッコミが返って来る。

「でも!始まりはのっちゃんの裏切り!よって再び制裁を…」

「与えなくていいから。みんな〜、みくが暴走し掛けてる〜。止めて〜?」

一見やる気が無さそうだが、一応慌てている、さき。

「「え?無理だし。」」

「ウソっ!?てか、のえちゃんまで即答!!?」

「「Yes。」」

「もーいい。疲れた。徹夜で反省文書くトカ、マジありえない。」

「「「まーねー。」」」

教室までの道をフラフラと歩く。視線があっちゃこっちゃ行くのも、徹夜のせいだ。

「あの人、絶対鬼でしょ。」

「ん〜。て言うか、ドS?」

「「「あ〜。確かに〜。」」」

みくの発言に、相槌を打つ3人。

「楽しそーだったよね〜。」

「え?まぁ、そーかな…」

「うん!そーなんだよ!」

その時。

ボーン、ボーン…

「あ、勉強終わった。」

「早く教室行こ!休み時間終わっちゃう!」

全員が教室へと走り出そうとした。

「Let’sGO!!」

「…なんか、字、変…。」

「…うん、作者が下手いんだよ……」

悪かったな!じゃあ、こうだ!

少し経ってから、風紀委員会の面々が顔を揃えて来たww

「「「「えぇ!?」」」」

「ゴルァァァ!!てめーらまだ懲りてねーのか!?いい度胸だ!反省文100000000枚じゃあ!!」

「いちおっ…!」

「…10万倍?」

「考えないようにしてたのに〜!何で言っちゃうかなー、この子は!!」

×不正解:10万倍 ○正解:100万倍

「算数も出来ずに、森園の生徒がやってられるかー!!」

「よけー怒ったー!!」

「何をやっているのですか!!」

「「「「!!?」」」」

そこに居たのは、

「会長さん?」

「騒がしい!先生が来たら如何する気だったのですか!反省室行きですよ!」

「すみませんでした。」

「全く…」

会長は、ふぅっと溜め息をついてからこう続けた。

「風紀委員会の皆さん!仕事熱心なのも良いですが、度が過ぎます!」

「「「「はい…」」」」

「さきさん、みくさん、のえさん、みずきさん!貴女達の行動は何時も私達の頭を悩ませています!」

「「「「はい…」」」」

「私、実は忘れっぽいんです。今此処で見たことを、先生方に伝える前に忘れてしまうかもしれません。」

会長は舌をぺロっと出した。

「なので直接連れて行くほか無いんです。今からその人達を捕まえなければなりません。これは私の仕事です。あなた達は早く、自分の教室に帰りなさい。」

「「「「ありがとうございます、会長!!」」」」

「今此処で犯人を探しますからね。」

「「「「分かってます!」」」」

さき達は、教室に向かって静かに歩き出した。
               
               *つづく*


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