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シクレ応援スレ

13(自称)神:2014/12/10(水) 03:37:29
2人分入れたら長くなってしまったようだ……

〜続き〜

「グフォアッ!」
「僕のこと、バカにしてるの?」

先程(自称)神にサッカーボールをぶつけ、今も蹴りを入れた人物は、巡真実でした。
真実は、志弦の先輩で、ミス・ダンゲロスになった山乃端一人の友人です。
小柄ではありますが、赤みがかったくせっ毛を持つ可愛い女の子の出現に(自称)神は、嫁にしてあげたら喜ぶのではと思いました。
別に嫁にしてほしいとは一瞬たりとも思っていないでしょう……。

「なんだ、いきなり割り込んできおって。無礼者ッ!嫁になりたければ、してやるからしばし待っておれ」
「ねぇ、あなた本当に神さまなの?
とてもそうは見えないけど。」

真実は、(自称)神の言葉を無視して挑戦的な口調で言いました。

「せ、先輩!?」

志弦も驚いて、声をあげました。

「ほぅ、我を疑うか。実に面白いぞ、流石は嫁候補だッ!
さよう、全知全能の神とは我のことよッ、フハハハハ!!」

当たり前のように自信満々に言い返す(自称)神。
確かに、不本意ながら力は認めざるを得ませんが……。

「そう。なら、神である証拠を見たいから、ちょっと練習に付き合ってほしいんだけど。」

真実の提案、それはサッカー部のフリーキックの練習に付き合ってもらうことでした。

「なぜ、そんな無駄なことを我がせねばならんの「証明してくれたら、ここにあるバナナ全部あげるよ」フハハハハ、よかろうッ!神の力に恐れ敬うが良い!
これが終わった時がすなわち、おまえたち二人が我が妻になる時だ!フハハハハハハ!!」

「(だ、大丈夫かなぁ……)」

志弦は少し心配でしたが、(自称)神はやる気満々だったので止めはしませんでした。

フリーキックの壁が出来た部員たちは大喜びです。なぜなら、サッカー部の花とも言える志弦と真実の二人を(自称)神が少しの間とはいえ、独占していたからです。

練習がはじまりました。
流石は神を自称するだけあって、軽快に捌きまくる(自称)神!
やはり、力は本物です!
しかし、そこは(自称)神です。
もっと良いところを見せてやろうと、一気に力を使いました。
そして、その反動で動けなくなると、文字通りフリーキックの壁になってしまいました。

「バ、バカなッ!?我は神だぞぉぉぉぉぉぉぉ!」
「(い、痛そう……)」

サッカーボールの集中砲火を食らって沈んだ(自称)神。
皆、気が済んだようで先に帰ってしまいました。

しかし、流石に可愛そうだと思った志弦は(自称)神の手当てをしてあげました。
最後に美味しい思いが出来て、良かったですね!

おしまい

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