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リレー小説 第三部
273
:
ノートン
:2016/04/17(日) 19:57:36
暖かい、春の風が吹く。
風の中、2つの墓標の前に立つ、リブ・タウン。
「世の中はようやく安定を取り戻した…お前たちのお陰じゃ」
木陰から、カロ・ヒュペルが現れる。それぞれの手には、木彫りの人形、フィギュアがあった。
「ほう…2人とも動けるようになったのか。まさか、そのガラクタを墓標に供えるつもりじゃなかろうな?」
カロが答える。
「これが俺たちなりの感情表現なんだよ、リブ」
陰で、ヒュペルがボソッと呟く。
「フィギュアの良さが分からないなんて、まだまだだ」
「生意気よのぅ、餓鬼ども。ワシがみっちり鍛えてやるから覚悟せいよ…ワシより先に死んだら許さんぞ!」
「このジジイ本気だ…逃げるぞヒュペル!」
「逃がさんぞ、アクセスムーブ!」
「嘘だろ!?」
賑やかな景色が広がる。リブは心の中で、思う。
「(安らかに眠れ、ラック、そして、宮里)」
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