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偽りの日々と体

1猫目ニボシ:2011/01/18(火) 01:23:21
お初にお目にかかります、猫目ニボシです、拙いところが目立ちますが、ご一読いただければ、幸いです。

5猫目ニボシ:2011/01/18(火) 12:07:55
「やってられっかよ……」美咲は授業中に小声で呟いていた……

西暦2121年になり、黒板は電子モニターになり、ノートもバーチャルディスプレイに書き込み、メモリーロッドに入れ持ち帰るだけになったが、それでも一年生の授業は百年経っても、まずはひらがなと算数だった……

確かに、美咲はナノマシンの影響で知能も年相応になってしまったが、それでも、高校生の頃の記憶はしっかりあるので、一年生の授業は簡単過ぎて、あくびが出る程退屈だった。


「桜川さん、お腹痛いの?大丈夫、保健室行く?」担任の見るからに教師に成り立ての、若い女性、坂下楓が、そんな退屈そうにしている、美咲に優しく話しかけてきた……

「だっ、大丈夫です、先生!」
「本当に平気なの?一人でトイレ行けないならついてくから、心配しなくていいのよ」坂下先生の優しい対応に美咲の顔は見る見る赤くなった……無論、羞恥心からだ。

西暦2121年の、日本の総人口は7900万人、既に一億を割っており、政府が移民緩和政策に舵をきるなか、日本人の子供は貴重で、一人っ子で五月蝿い親も多く、教師の対応は一人一人に細かかった……

勿論、中身は女子高生の美咲には、子供扱いは恥辱以外の何物でもなく、担任の対応はしつこくて、彼女には迷惑だった……

坂下先生に納得してもらい、授業は再開された……現在の暦は5月、入学したてで、子供達は落ち着きがなく、子供嫌いな美咲にとっては、耳に響き渡る甲高い声は拷問の様だった。


「2+6は皆さん、いくつですかぁ?」
「8〜!!」教室に響き渡る元気な声、無論、美咲は声を出しておらず、この屈辱の時間が早く終わり、少しでも眠気覚ましになる体育の時間が来るのが、待ち遠しかった。


「たくっ、何で、女子と男子が一緒に着替えなきゃならないんだよ……」体育の時間、美咲は何時も通り、隅で着替えていた……小学一年生は男女の区別が薄く、着替えも男女混合だった……だが、中身が女子高生の美咲にとっては、いくら子供とはいえ、男子に裸を見られたくなどなく、また、ふざけて下半身を女子の前で露出する男子のことも、嫌悪していた。


「ね〜、ミーちゃん、今日、元気ないねどうしたの?」
「大丈夫だよ、りんちゃん、少し眠いだけだから」
「そ〜お?平気?」
あどけない喋り方で、話しかけてきたのは、山野江鈴菜、美咲がこの学校で始めて出来た友達だった。

当初は美咲も嬉しかったが、鈴菜は実は、美咲の高校時代の同級生の妹であり、美咲は正体がバレないよう何時も気を使っていた……とはいえ、人間の体が縮むなんて、そんな荒唐無稽なこと信じる人など、居ないのだが、知能も若返っている美咲は其処まで、頭が回っていなかった……

6猫目ニボシ:2011/01/18(火) 12:19:45
中身がどうであれ、人は皆、器という名の肉体に縛られる、幾ら頭で反応出来ても、肉体がそれについていかなければ、何も意味はない、そう、全ては学術的机上の空論に終わってしまうのだ……それは、今の美咲も例外ではなかった。


「はぁはぁ、」美咲は大きく、息を切らしていた……だが、別に彼女は、長距離を走ったわけでもなく、ましてや、フルマラソンをしたわけでもなかった……彼女はただ50mを全力で走っただけ、ただ、それだけだった……

50m走は、今までの彼女ならば、息の上がる距離ではないが、縮んでしまった今の体では、長い距離に感じられ、中学時代、陸上部で習ったフォームを使っても、直ぐに息が上がってしまった。

「桜川さん、足速いのね!!」
「ほんとぅ〜ミーちゃん、はや〜い」先生や鈴菜に褒められても、美咲の心は晴れなかった……何故なら中学時代、長距離の選手だった美咲にとって、50mで息が上がるなど、考えられない話しだったのだから……そう、今までならば……
美咲の身体能力は、年相応に落ちてしまい、体力だけではなく、中学を締めた腕力も落ちていて、今ではランドセルの重みにも振り回される有り様だった……

「こんなの、うっ、ウッ……」美咲の目から、思わず涙が零れ落ちてくる、以前の彼女ならば、この程度のことで泣くことなど、考えられない話だったが、体が子供に戻ってから、感情も幼くなってしまい、直ぐに泣く泣き虫に、彼女はなってしまった……


勿論、他の感情も幼くなっており、以前は朝帰りを繰り返していた彼女は、今ではテレビ番組のお化けにも怖がり、先日も怖くてなって一人で寝れなくなり、母親と一緒に寝ていた……彼女が夜中にトイレに行けず、子供に戻ってから初めてオネショをしてしまったのも、その夜のことだった……

朝からパジャマを濡らし、泣きじゃくる美咲を美幸は笑ったが、母はそんな、美咲に優しく話し掛けた。
「そんなに、泣かないで美咲、貴方の年齢ならよくあることじゃない、今度はママが一緒にトイレに行ってあげるから、ねっ?」美咲はそれでも、今の自分が惨めで泣き止めなかった……そんな、美咲の姿を美幸は見つめ、そしてその日から、彼女を姉と呼ばなくなった……いや、呼びたくなかったのだろう……だって美幸は姉を尊敬していたのだから、お洒落で喧嘩も強いかつての姉を誰よりも誰よりも……

7猫目ニボシ:2011/01/18(火) 17:58:10
「はぁ〜今日も疲れた……」美咲は溜め息を吐きながら、帰りのホームルームで坂下先生の話しを聞いていた……ごく辺り前の、その光景も美咲には、恥ずかしくて堪らない時間だ……何故なら一年生の児童は騒がしく、中々話しが進まないのだ……それだけで、子供嫌いの美咲は苛々したし、さらに、先生の書く注意事項は全てひらがなで、彼女はその度に、馬鹿にされてる気分になり腹がたっていた。

だが、知能も若返っている美咲は、難しい漢字は読めなくなっており、寧ろひらがなでないと困るのだが、プライドの高い、彼女はそれを認めたくなかった。
そんな、精神的苦痛もあり、高校の授業に比べると、直ぐ終わる小学一年生の授業でも、美咲にとっては神経の磨り減る、苦悶の日々だった。



郊外の住宅街、資産家が多く、昼は静けさに包まれる、その場所に美咲の家がある、勿論、土地柄、彼女の家も豪邸と呼ぶに相応しい大きさだが、辺りの家が立派過ぎて然程目立っていなかった……そこに、集団下校を終えた美咲が帰ってきた。

「お帰り、美咲、おやつ有るけど食べる?」 「パス、今日も疲れたから、少し横になる」美咲の外見に似合わない、そのセリフに母は苦笑する、だが、美咲は早く昼寝がしたかった……何故なら、たまに夢に見る女子高生の頃の楽しい日々が、今の彼女の心の支えなのだから……


痛々しいかもしれないが、体が縮み、保護者同伴でなければ、中々遠くに遊びに行けない彼女にとって、楽しみは昼寝ぐらいしかないのだ、だが、この日は彼女は疲れから、油断していた……そう、オネショ防止の為にいつもは、必ず昼寝の前にトイレに行くのに、今日の彼女は学校でのストレスから、トイレに行かずそのまま寝てしまった……給食の時間に牛乳を沢山飲んだにも関わらず……

8猫目ニボシ:2011/01/18(火) 18:02:12
夢の中で、美咲は一人の女性を見ていた……その女性は身長が高く、足も長いモデル体型で、美咲の頭は彼女の腰ぐらいまでしかない、ぼんやりした空間で頭を上げ女性の顔を確認する美咲、そして、その女性の顔を見て戦慄がはしった。


「うそっ、アタシなの!?」そう、その女性は女子高生の頃の美咲だった……金髪で化粧も濃いが、確かにその女性は綺麗な容姿をしていた……スタイルもよく、制服の上からでも分かるDカップの胸、括れも綺麗で、ヒップラインも魅力的だった。


だが、次の瞬間、その女性は体が溶けるかの様に、縮み始める……


「嫌、いやぁー」甲高い叫び声を上げる美咲、だが、目の前の女性はどんどん縮んでいく、既に彼女は中学生位で、制服が緩み始め、胸も縮んでBカップぐらいになっていた。

女性は更に縮んでいき、美咲に残酷な現実を叩きつける、女性の身長は既に、150cm前後しかなく、背丈は20cm近く縮んでいた……制服もぶかぶかで、ヒップラインの変化のせいでスカートは、もうずり落ちかけている、胸もAカップまで縮み、ブラジャーは中身を失い、空洞になり、肩紐が落ちていた……


女性の変化は無情にも、更に続いた……既に彼女は小学校高学年位まで縮み、身長は140cm台まで、縮んでいた……スカートはとっくにずり落ち、手も制服の裾に隠れ、明らかにサイズがあっていなかった……さらに、濃いメイクは顔が幼くなったせいで、どう見ても、子供が背伸びしている様にしか見えなくなっていた……

そして、変化は最終段階に突入し、目の前の女性は美咲と同じ子供に戻ってしまった。


「これが、今のアタシなの!?」美咲は驚きが隠せない、何故なら自分を客観的に見る機会など、そうそうないからだ……目の前の少女はぶかぶかの制服を上だけ着ていた……既にスカートもブラも地面に落ちていたが、姉の制服を無理に来たような、大き過ぎるブラウスがワンピースの様になり、しっかり体を隠せていた。

だが、その姿は滑稽で、メイクは既に崩れ、濃い化粧は、子供が母親の化粧道具でイタズラしたような有り様で、見ていて痛々しかった……

9猫目ニボシ:2011/01/18(火) 19:12:18
淡いキャンバスの様な空色が夕焼けに染まり、辺りの景色が移り変わる時間、美咲は部屋の中で、魘されていた……


「はぁはぁ、うっ……嫌、いやぁ」余程、怖い夢を見ているのか、美咲の額からは汗がこぼれ落ちていた……だが、彼女の変化はそれだけではなかった……昼からトイレに行ってない、彼女の体は既に限界だったのだろう、彼女のデニムパンツに淡い染みが拡がり始めた。

大人であれば、自律神経が発達しているので、オネショをする前に起きることが出来るが、中身はどうあれ、今の美咲は7歳の児童、自律神経がまだ未発達状態で、美咲の脳へはトイレのサインが送られず、彼女はオネショに気付かず眠り続けた。

美咲の履いている、子供用ショーツやデニムパンツは、既にびっしょりで、染みは、もうシーツにまで拡がっていた……だが、彼女は一向に起きる気配がなく、寧ろ我慢していた物を出したため、スッキリした表情で眠っていた。


そんな、美咲の部屋に現実を告げる者が迫っていた……そう、美咲の妹で、今では姉の美幸だ。


美幸はなんだかんだと、美咲のことを気にかけており、自分が姉として妹を守ろうとする、自覚も芽生え始めていた。

だが、根が素直でない美幸は、照れがあり、本当は心配しているのに、ついつい、美咲にイジワルしてしまう、あるいは今までの鬱憤も少しはあるのかもしれない……そんなこんなで、今日も美幸は帰宅して一番に美咲の部屋に向かった。

コンコン、「美咲、寝てるの?入るわよ」美幸のその声で、ようやく美咲も目が覚めたが……直ぐに下半身の違和感に気付いて、手で触る、伝わってくるのは、ぐっしょり濡れた冷たい無情な感触だった……


『やっ、ヤバい、またオネショしちゃった……どうしよう、美幸に見られちゃうよ……』美咲は寝起きの頭を降る回転させるが、ドアには鍵がないので、侵入者に、自らの失態を隠すことは不可能だった。


「アンタ、またオネショしちゃったの!?何時も、言ってるでしょ、寝る前にトイレ行けって!」かつて、妹だった美幸に説教され、美咲は悔しくて、惨めで、すすり泣きが止まらなかった……やがて、美咲の涙に気付いた母親が部屋に入ってきて、美咲は泣き止んだが、その時の母の言葉がさらに、美咲の心に突き刺さった……


「美幸、貴方、お姉さんなんだから、妹をイジメちゃだめでしょ!!」そう……もう、母の意識の中でも、美幸はこの家の長女で、妹は美咲の方だった。


心を置き去りにして、過ぎ行く現実が、美咲の心に重くのし掛かっていた……

10猫目ニボシ:2011/01/19(水) 01:12:15
半年前のナノマシン研究施設の事故に巻き込まれ、肉体年齢に変化が生じたのは四名。始めに紹介した桜川美咲は自分で動ける年齢だし、比較的、運の良い方だろう……何故なら、次に紹介する女性は彼女より、体が縮んでしまっているのだから……


都内某所の保育所、此所にも半年前の悪夢で人生が変わってしまった女性がいた……彼女の名前は山野梅育美、現在はこの保育所に通う4歳児だが、本来の彼女は21歳で、元々はこの保育所の保育士だった……

だが、彼女は子供が好きな訳ではなく、どちらかと言うと嫌いで、保育士になったのも、母親の保育所を双子の妹と継ぐためだった……そんな野心に溢れた育美が、保育所で妹や母親に保育されることになるとは、なんたる皮肉だろう……

「どうして、アタシがオムツなんか履かなきゃいけないのよ!!」
「規則なんだから、しょうがないでしょ育美」
「そうよ、オネショ癖がある子には、これを履かせるのが、此所のルールでしょ!姉さんだけ特別扱い、出来るわけないじゃない!」

保育所に響き渡る育美の声、だが、妹の育恵や母親はいつものことなので淡々と対応して、育美にオムツを履かせる、その間も彼女はしゃくり泣きをしていたが、昼寝の時間の前に、オネショ癖のある子にオムツを履かせるのは、此所のルールで、保護者にも同意をもらっている以上、育美だけ特別扱いするわけにはいかなかった……


午後1時半、散々泣いて疲れたのか、育美は園児達と同じ部屋ですやすや眠っていた。

園児達が眠りについて、一段落して、保育士達も休憩に入る、混乱を避けるため育美のことは部外者に話さないというのが、国に示談金を貰った時の約束で、他の保育士は育美が元大人だと、知らないため、普通の園児として扱う、それが成人を過ぎている育美には、耐え難い屈辱だったが、記憶があっても、知能も子供に戻っているため、育美の脳はひらがなもまだ上手く使いこなせず、此所で園児達と大きくなり、17年かけて元の自分に戻るしか、選択肢はなかった……

11とも:2011/01/19(水) 09:14:48
>猫目ニボシさん
久々に最高の作品に出会えました!
美咲が本来なら妹の美幸や母親に子供扱いされるのがたまりません♪
知能も子供に戻っていてお漏らしもしてしまう美咲が可愛すぎます(笑)
ありがとうございます☆
これからも楽しく読ませてもらいますm(__)m

12猫目ニボシ:2011/01/19(水) 19:15:14
山野梅育美は子供が嫌いでも、プライドの高い人間だったので、仕事に手を抜くことは一度もなかった。 周りの保育士達も、子供達と楽しそうに遊ぶ育美を見て、彼女が子供嫌いだと気づいた者は居なかっただろう……そう、彼女は周りの人間を欺くのが上手かった……それは、今も変わらず……


「育恵の奴、覚えてなさいよ……」園児達が眠りにつく中、育美は一人狸寝入りをしつつ、独り言を呟いていた。

育美の心はこの半年間の屈辱と恥辱に満ちた生活で、鬱憤は爆発寸前だった……何故、大人だった自分がガキに混ざってパジャマやオムツを付けられ、昼寝しないければならないのか、彼女はその怒りでとても、昼寝を出来るような穏やかな心境ではなかった……だが、彼女が昼寝をしたくないのには、もうひとつ大きな理由があった。


精神や心は、肉体に振り回される、いくら育美が元々は21歳の大人でも、現在は4歳児である以上は、そのスペックに見合ったパフォーマンスしか出来ない、事実彼女は子供に戻ってから、オネショやお漏らしを頻繁してしまっていた……育美にしてみれば、失禁を繰り返すなんて、我慢ならない屈辱だったが、他の保育士にしてみれば、園児にはよくあることなので、育美に優しい言葉をかけた……そのことが、さらに育美の崩れかけたプライドに追い討ちをかけていた……

「うっ、う〜ん……」当初は狸寝入りして、やり過ごす予定だった育美だが、この体は疲れやすく、いつの間にか、彼女は眠っていた。


「ここは!?」育美は不思議な夢を見ていた……いつもと変わらぬ保育所だが、今とは決定的に異なる点があった。

「私、大人に戻ってる!」そう、夢の中で、育美は大人に戻っていた……スラリと長い手足、食事制限して整えている、Cカップの胸と括れの綺麗なヒップライン、そして、下ぶくれじゃない、整った鼻立ちの大人の顔、何よりも忘れかていた168cmの大人の目線が嬉しかった。

13猫目ニボシ:2011/01/19(水) 19:18:34
夢の中とは気付かずに、大人に戻った喜びを噛み締める育美、だが現実の悪夢は、安らぎに満ちた彼女の夢の世界をも侵食し始めた。

「えっ、何、何なの!?」不思議な光に包まれながら、育美の体は突然縮み始めた……

「やだ、嫌、もう子供に戻るのは、イヤァー」育美は叫び声を上げるが変化は止まらない、彼女の体は既に高校生位まで、若返り、顔にはあどけなさが目立ち始めていた……だが、無情な変化は止まらず、手は服の裾に飲み込まれ、履いているジーンズも緩み始めていた。


「痛っ……」育美は縮んでいく恐怖から、胸に手を置いていたが、ビリっとした痛みが脳に伝わり、体をビクつかせた……彼女の肉体年齢は現在10歳、丁度第二次性徴に突入する辺りまで逆行しており、膨らみ始めの敏感な乳房に指が触れたことで痛みが走ったのだろう……


「あぁ……」彼女の願いも虚しく、若返りは最終段階に突入して、育美は現実の世界と同じ、4歳の子供に戻っていた……既にジーンズやショーツはヒップラインの変化のため脱げ落ち、ブラも肩からずり落ちていたが、サイズの全くあっていない大人用のシャツとエプロンが体を覆い隠しているので、裸にはなっていなかった……だが、その格好は滑稽で、服を着ているというよりは、服に着られているといった有り様だった。

目線も懐かしい大人の目線ではなく、全ての物や大人が巨大に見える、身長95cmの子供の目線に戻っていた……今でこそ、この子供の世界の目線に慣れた育美だが、体が縮んだ当初は、後輩や妹の巨大な姿に驚きびくびくしていた……

また、縮んだ体は凄く不便で、保育所の、子供の安全性を考えたドアの高いノブは、育美には開けられず、トイレに行くのにいちいち、元後輩に頼まなければならなかった……後輩の保育士も育美をただの園児だと思っているので、他の子供と同じ扱いをして、トイレの後、育美のお尻をチェックして、きちんと拭けているか確かめた……本来なら自分より年下の19歳の小娘に尻を見られ、揚げ句の果てに紙で拭かれるなど、顔から火が出る屈辱だったが、この保育所は一人一人の細やかなケアで人気を集めており、トイレの後のチェックはそもそも育美が提案したことで、まさに因果応報だった……

14猫目ニボシ:2011/01/19(水) 19:23:10
夢の世界が現実に侵食されている頃、現実の世界もまた、夢の世界に侵食されていた……時刻は午後3時、もうすぐ、おやつの時間で保育士が起こしに来るなか、育美の現実の肉体は無情な変化に襲われようとしていた。

「うっ、う〜ん、イヤ、はぁはぁ……」余程怖い夢を見ているのか、魘される育美、頭の中は恐怖でいっぱいで、彼女の下半身の状態は脳に伝わっていなかった……

育美は確かに元大人だが、現在は4歳児である以上、自律神経の発達も年相応で、いくら彼女コントロールしようとしても、根性論ではどうにもならなかった……事実、今現在も彼女の下腹部は尿が漏れだしており、オムツの吸水帯は降る稼働していた……




「イヤァ、ぜったいにやぁ!!」辺りが夕焼けに染まる、午後3時半、保育所に育美の甲高くて、不明瞭なたどたどしい声が響いていた。

「そんな、我が儘いっちゃ駄目よ、育美ちゃん、オムツそのままにしていたら、カユイカユイになっちゃうのよ?わかるかなカユイカユイ?」オネショをしてオムツを汚してしまった育美に、優しく話しかける保育士の女性、彼女は育美の元後輩で、今では育美の所属する4歳児クラスの担当の一人だった……


「うっ、うっ……ぜったいにダメ、じぶんでやりゅから」
「駄目よ、育美ちゃん、被れないようにお薬もつけなきゃいけないんだから」育美を諭すように、子供に話しかける優しい口調で話しかける保育士の絵美奈、だが、子供扱いされるのは、育美にとって屈辱でしかなく、育美は駄々っ子の様にしゃくり泣きを続けた。


「育美に何かあったの?」
「あっ、先輩!良かったね育美ちゃん、ママが来たよ」保育士の絵美奈は、育美の妹の育恵を育美のママと呼んだ。


育美は実は彼女の本名ではなく、実は新しい戸籍の名前で、国と示談になり、新しい戸籍を作る時、周囲の人間に怪しまれないよう、新しく作った名前で、彼女の大人だった時の名は山野梅育奈だった……


同時にその時、46歳の育美の本来の母親にいきなり、4歳の子供が出来るのは無理があるので、育美は戸籍上は育恵の娘で、昨今では珍しくなくなったシングルマザーという設定だった。

15猫目ニボシ:2011/01/19(水) 19:27:49
育恵は周りにシングルマザーだった事を告白して、育美を紹介する時、不安に襲われたが、保育士は基本的に皆、子供好きで、逆に4歳の子供を抱え、仕事と両立していた育恵を同僚は尊敬した。


動物が描かれたファンシーな、いかにも保育所のトイレといった場所で、育美は育恵にオムツを脱がせてもらい、汚れた部分を丁寧に拭いてもらっていた。


「わたしをりよ〜して、ひげきのシングルマザーをきどるのは、そんなにたのちぃ?育恵?」育美は舌っ足らずな口調で、子供らしくない話し方で育恵に話し掛けた……確かに育美の知能は若返っているが、言語能力は脳に刻まれているので、読み書きはまだ満足に出来ないが、大人の口調で話すことは出来た……だが、舌っ足らずなため、周囲の人間にはませた子供にしか映らないのが切ないが……


「姉さん、並の覚悟じゃシングルマザーなんて、出来ないのよ、それに私は姉さんの母親として、これから学費も全額出すし、小学校に入ったら保護者として、行事にもちゃんと行くから、現実を受けとめて、この間の夜みたいに、私のことママって呼んで、甘えていいのよ……」
「あんなの、いっちゅんの、きのまよいよ!なんなのあんた、ちょくざいのつもりなの!?」育美は育恵の言葉に泣きながら、怒鳴った。


『贖罪……確かにそうかもしれないわね……』育恵は育美の言葉が胸に突き刺さった……


今から、半年前に起きたナノマシンプラントの暴発事故、実はその場所には育恵も居合わせていたが、彼女が子供に戻らずに済んだのは、全て育美のお陰だった……そう、育美は自らの体を盾にして育恵を守ったのだ……その時の行動は育美自身にも理解出来なかった……自分のことが一番、大切な筈なのに、妹の盾になるなんて……


だが、育美はその心とは裏腹に育恵を守るため、盾となった……あるいは、双子の絆が妹とを守ろうと働いたのかもしれない……


育恵もまた、その行動に驚いた、いつも自分勝手で自己中な姉が、自分を守るために盾になるなんて……その時のことは育恵の脳裡に焼きついて、離れなかった。

必死に自分を守ろうとする、姉の表情が忘れられなかった……いつも威張っていたけど、困った時は、いつも助けてくれた姉さん……顔に似合わず、マザーグースの詞が好きで、いつも私に語っていた姉さん……

16猫目ニボシ:2011/01/19(水) 19:38:45
ともさん、感想ありがとうございます、小説を書くモチベーションが上がりました。この話しはオムバニス形式なので、主役がころころ変わりますが、出来るだけ細かく掘り下げるので、これからも、応援していただけると嬉しいです(._.)_

17猫目ニボシ:2011/01/19(水) 22:15:12
姉のこれからを母と話し合う時、育恵は覚悟を決めていた……育美が再び大人になるその日まで、自分が育てると、当初母親は育恵がそこまで、背負うことに反対したが、育恵は一歩も譲らなかった……そして、彼女は母に言った、これは私が果たすべき贖罪なのだと……


育美自身は、そんなものは、妹の押し付けの善意だと否定したが、肉体に引っ張られ、日に日に心も幼くなっていき、最近では幼い頃の気持ちが頻繁によみがえり、母親を求める気持ちが押さえられず、若い頃の母と瓜二つの妹を母親と無意識に慕うようになっていた……どんなに、頭で否定しても、心が妹を母親と慕う、気持ちをしっかり保たないと、妹をママと呼ぶようになってしまうまで、育美の心は肉体と同化し始めていた。


「うっ、うっ……アタシひとりで、できるもん、アンタにたよらなくたってぇ〜」妹にオムツで汚してしまった部分を拭いてもらいながら、育美はまだ、泣いていた。


「無理しなくて、いいのよ姉さん……育美」
「うっ、ママぁ、ひっく、いっぐ……」育美はしゃくり上げながらも、育恵をママと無意識に呼んでいた。

「ませてるけど、まだまだ子供なのよね、育美ちゃんも……」二人の様子を見に来ていた絵美奈も、トイレで母親にしがみついて泣く育美の姿を見て、暫く、二人を親子水入らずにしようと、その場を立ち去った。

絵美奈が立ち去ったあとも、育美は育恵の胸元で泣き続けた……育恵は母親と同じ香水を使っているから、懐かしかったのだろう、育美はすっかり赤ちゃん返りしていた。

18猫目ニボシ:2011/01/19(水) 22:20:03
「育美ちゃん、ママ、まだ忙しいから、もう少し待っててね」日が落ちて、辺りが夜空に彩られる頃、絵美奈は優しく育美に話しかけた……次々と向かいに来る母親の姿を見て、育美が寂しがっていると解釈したのだろう、だが、育美は寂しがっているわけではなかった。

『近頃の母親って、やっぱりケバいわね』そう、育美は迎えに来る、母親達の化粧を観察していたのだ……確かに、向かえに来る母親達はギャル風のメイクをしたヤンママが多く、大人だった頃は、薄化粧だった育美には気になる存在なのだろう……さらには、本来の自分より、年下の母親も来ていて、出来ちゃった婚かな、等と観察しつつ思案していた。


ぎゅっ「きゃっ、なによぉ、いきなり!」いきなり絵美奈に後ろから、抱きしめられて、育美は驚いて悲鳴を上げていた。


「育美ちゃん、寂しいんでしょ、私が絵本読んであげるから、元気出して」そういって、絵美奈は育美を膝の上に乗せて、絵本を読み始めた。


『ガキじゃないんだから……そんな物読んでもらって、嬉しいわけないでしょ、にしても、この娘こんなに大きかったけ?』育美は近くで見る、絵美奈の大きさに戸惑いを隠せなかった……今の育美は身長が95cmしかないので、立ち上がっても、座っている絵美奈と同じぐらいの背丈しかないためだった。


ブルッ『えっ、この感じ……まさか』育美は尿意を感じていた……それも、そのはず先程のおやつの時間、育美はジュースやお茶を沢山飲んだにも、関わらずそのあと、一回もトイレにいってないのだから……彼女は未だに自分が園児だという、自覚が薄く、大人だった時と同じ感覚でトイレに行こうとしていた……今の体は尿が長い時間我慢出来ないにもかかわらず……

チョロチョロ「えっ、ウソでしょ、いやぁ、とまってよぉ!」育美はいきなり大声を出した……だが、時すでに遅く、一度決壊した砦は止まらず、育美のキュロットパンツは見る見る内に、中心から濡れていき、絵美奈のエプロンまで濡らしてしまっていた……


「ひっく、うっ、うっ……」
「育美ちゃん、これからは、恥ずかしがらずに、早めに言ってね、ち〜は恥ずかしいことじゃないから、ねっ?」育美はそれでも、泣き止まなかった……いや、今の自分が惨めで、恥ずかしくて泣き止めないのだ。

育美にしてみれば、いくら、正体を知られていないとはいえ、かつて保育していた子供達の前で失禁して、揚げ句の果てに、自分より年下の保育士に下半身の丸出しを見られ、拭いてもらっているのだから、このまま消えてしまいたい、心境だった……育美の元大人としての最後のプライドが、音を立てて崩れていた……

彼氏や妹にしか見られたことのない、そこを、こんな小娘に見られるなんて……育美は悔しい気持ちが込み上げ、しばらく、駄々っ子の様に泣き続けた……若返りによって陰毛が失われたそこは、絶対に彼女にとって隠したかった場所なのだから……

19猫目ニボシ:2011/01/20(木) 19:26:41
郊外の閑静な住宅街、辺りが夜空に彩られる中、育美と育恵は自宅に帰宅して、一日の疲れを洗い流していた。


「あんまり、じろじろみないでよぉ!アタシのたいけいがそんなにおかしぃ?あわれなの?」
「そんなこと、思ってないわ育美、それにその体じゃ、私がしっかり見てないと、危ないでしょ」
「よびすてにしないでよぉ!アタシはアンタのあねよ!」


育美はたどたどしく、不明瞭な声で、育恵に反論した……現在の時刻は20時、二人は既に夕食を終え、寝る前にお風呂に入っていた……だが、幾ら元大人とはいえ、現在は4歳児の育美を一人で入浴させるのは危険なので、お風呂の時は育恵も共に入っていた。


だが、育恵の優しさは常に育美のプライドを傷つけていた……育美は元来神経質で、人に裸を見られるのが好きではないのだ……さらに現在の肉体は若返りによって乳房や括れが失われ、お腹だけポッコリ出ている幼児体型なので、人に見られるだけでも物凄く屈辱的なことなのだ……


そして、何よりも妹の大人の成熟した肉体を見せつけられるのは、今の育美にとって何より苦痛を伴った……育恵の綺麗なバストやヒップライン、さらにビーナスの丘が、育美を苦しめていた……それらを見せつけられる度に自らが、失った物の大きさを自覚させられ、心が抉られるのだ。


さらに、妹の生理中は、母が変わりに入るので、嫌でもそのことを意識させられ、妹の買ってきた生理用品を見る度に、思わず涙が込み上げてきた……その度に自覚させられるのだ……今の自分は女性ではなく、生理もない子供なのだと……


だが、育美は肉体と共に日に日に心も幼くなっているので、幾ら大人の記憶を保持していても、本能には勝てず、妹の膝の上に乗せられ、髪を洗髪してもらっている最中、何度もママと呼んで甘えたくなる衝動を、なけなしのプライドを総動員させ必死に押さえ込んでいた。


そんな苦悩に満ちた入浴タイムが終わり、いよいよ就寝時間の21時が近づいていた……大人の時は、幾ら夜更かししても平気だったのに、この体になってからは昼寝をしても、この時間になると眠くて仕方なかった……だが、育美はそんな睡魔を何とか押さえ込んで、育恵に大声で怒鳴っていた。


「なんで、アタシがそんなのつけなきゃいけないのよぉ!どこまでアタシをバカにするきなのアンタはぁ!」
「育美、これはオムツじゃなくて、トレーニングパンツなのよ、だから、ねっ?」
「よびすてにしないで!それにおなじことよ!」


育美は必死に抵抗したが、彼女は昼間にオネショとお漏らしをしているので、説得力に欠け、普通の下着を出して貰えない以上、それを履くしか選択肢はなかった……

20猫目ニボシ:2011/01/21(金) 19:34:55
物事は相対的な物なのだろう……そう、視点が変われば見方も変わる、今の彼女、三人目の犠牲者である湊川裕佳梨にとって、この場所は牢獄だった――例え、それが本来彼女を守るための物だとしても――


裕佳梨は若返る前は、有名なキャバクラ嬢で、彼女はその美貌でパトロンから、多くの貢ぎ物をもらっていた……だが、今の彼女に貢ぎ物をする男性はいないだろう――だって今の彼女は、子供に戻ってしまったのだから……


「なんで、アタチがこんなめに、あわなきゃなんないのよぉ……」都内某所の保育園で、裕佳梨はもの悲しげに呟いたが、甲高く、たどたどしい今の発音では、その、儚げな台詞も台無しで、些か滑稽な様相を呈していた――


彼女の現在の年齢は二歳半、既に事故から8ヶ月が経っていたが、裕佳梨は未だにこの現実を受け止めきれなかった――そんなこと出来る道理がなかった。


当初、両親や高校生の妹は、裕佳梨が20歳以上、若返ったことに同情したが、次第にその反応は、冷ややかなものになっていった――

何故なら、裕佳梨が住んで居たのは、高級マンションで、中からはブランド物のバックや服が沢山出てきたのだから……両親には、それだけで彼女が、どんな生活をしてきたのか、一目瞭然だった。


特に父親は烈火の如く、激怒して、国から示談金と彼女の新しい戸籍を貰ったあと、彼女を保育園に入れ、一から人生をやり直して真っ当に生きろと説教した……


だが、裕佳梨には納得出来る話ではなく、駄々っ子の様に泣きじゃくったが、反論しようにも、知能も年相応になっているので、上手く言い訳出来ずに、結局保育園に入れられてしまった。


「くっ、うっ……」
「あれ、裕佳梨ちゃんどうしたの?あっ、もしかしてち〜が出ちゃったのかな?」子供に話し掛ける様な優しい口調で、話す保育士のアリス、示談金を貰うときの約束で、彼女の正体は家族しか知らず、また、裕佳梨が自分は元大人だと、話しても保育士に相手にしてもらえないので、彼女には現実を受け入れるしか、選択肢はなかった。


それでも、安全の為の柵に囲まれ、自由に部屋から出ることも許されず、また、手が不器用になったため、下半身に履かされたオムツも自由に取れない生活は彼女のプライドを心底傷つけていた……だが、自律神経も若返っている彼女は、今、トイレトレーニングの真っ最中で、自分の意思とは関係なく、お漏らしやオネショをしてしまうので、四六時中、それを着けることを周りから義務付けられていた……そう、全ては仕方のないことなのだ――

21とも:2011/01/23(日) 18:55:16
>猫目ニボシさん
自分は特に姉妹の立場逆転が大好きなので、毎回かなり興奮しています(笑)
こちらこそこれからもよろしくお願いしますm(__)m

22猫目ニボシ:2011/02/01(火) 20:44:48
もし、美の女神様がこの世に居るなら、きっと私は彼女に嫌われているのだろう。何故かって?だって、目の前の鏡ですら、私の真実の姿を映してくれないじゃない――


「はぁ……」鏡に映る自らの姿を見つめながら、湊川夏奈子は溜め息を吐いていた。彼女は二歳児まで若返ってしまった湊川裕佳梨の妹で、本来なら、青春を謳歌する女子高生だった……

そう、あの事故の四人目の被害者こそが、彼女……湊川夏奈子その人だった。だが、彼女の不幸は他の三人とは比べ物に為らないだろう……だって、彼女は他の三人と違って、時が経っても『元の姿』には戻れないのだから――


「何で、私だけこんな姿に……」鏡に映る己の姿を再び見つめる夏奈子――だが、何度見ても其所には見慣れた自分は居らず、鏡には三十路近い女性が映っているだけだった。そう……夏奈子の肉体は他の三人と違い、老化現象を起こしてしまっていた。


夜空に月夜の輝きが灯る頃、夏奈子は姉を迎いに行く為、鏡台の前に座り、メイクの準備に入っていた。だが、その表情は暗く、月夜に照らされている夏奈子の顔は、完全に生気を失っていた。だが、それも無理からぬことだろう、彼女は女性として一番輝ける時を永遠に失ってしまったのだから……そう例え、何億、何十億と示談金を貰った所で、許せる道理がなかった。

23猫目ニボシ:2011/02/01(火) 20:46:09
夏奈子はリアリストな姉とは対極的なロマンチストで、欲望のままに生きる姉を心の底で、いつも軽蔑していた。そう、裕佳梨はいつだって夏奈子にとって反面教師で、自分は姉と違って理想を追求する、それが夏奈子の誇りだった。


だが、運命は時として、夏奈子の理想やユートピアに牙を向く、その度に彼女は闘い、いつだって己の力で居場所を勝ち取ってきた。そう、高校を中退して自堕落に生きる、姉を見てきた夏奈子は、稀に見る負けず嫌いになっており、医学部に合格した彼女の人生は、まさに姉の人生とは対極的だった。


「誰が苦学生のオバサンよ……」夏奈子は医学部の講義で、同期生に言われた言葉を思い出し、思わず鏡に向かい愚痴っていた。そう、夏奈子は医学部に現役で合格した秀才だが、それはあくまで夏奈子の視点の話であり、前提条件を変えて視点を変えれば、彼女は28歳にして、漸く医学部に合格した苦労人以外の何者でもなかった。


「はぁ……」夏奈子は妹の保育所に行く、この時間が大嫌いだった。何故なら、いくら若作りしようが、夏奈子の肉体年齢は三十路近く、どんなに気合いを入れてメイクしても、目尻の皺や弛み始めた頬は隠せず、若返った姉を迎いに行くと、必ず母親に間違えられるからだ。

24猫目ニボシ:2011/02/01(火) 20:47:27
夏奈子は事故から目覚めた時、自身の変化を受け止められなかった。いや、受け止めろという方が酷だろう。そして、それは8ヶ月経っても変わらず――


「くっ……」メイクが終わり、着替えに入ろうとした夏奈子は、姿見に映る己の姿が目に入ってしまい、咄嗟に唇を噛み締めた。――以前の彼女ならば、鏡に映る自らの姿を見ても、そのような表情にはならなかっただろう。だが今は違う、どんなに認めたくなくても、目の前に映る姿が夏奈子の現実だった。


鏡に映る彼女の体型は腹部に贅肉がつき始め、中年に向かう己の現実を如実に突き付けていた。その姿を見る度に夏奈子は、細く瑞々しい女子高生だった頃を思い出し、やりきれない思いに駆られた。彼女がそういう思いに囚われる程に、十年の月日は重かった。―――



私が始めにこの体になった時に感じた違和感は、何といっても、新陳代謝の違いだろう。十年分老化した肉体は、女子高生だった頃と違い太りやすく、以前の様に気軽にお菓子や間食をすると、直ぐに贅肉として腹部や太ももに還元された。


また、肌の張りや水分量も衰えしまったので、クレンジングや保湿は以前より、気を配るようになったし、体型が少し崩れたので、お気に入りの服も着られなくなってしまった。だが何より、私を苦しめているのは周囲の人間の態度だろう……。


私が女子高生だった頃はちやほやしてくれた男共は、この体になった途端、手のひらを返す様に冷たくなったし、女友達も心配する振りをしつつ、陰で私の事を嘲り笑っていた。そんな想いを振りはらうため、私は更に勉強に打ち込み、無事に医学部に合格したが、其所でも男性は私にだけ、あからさまに冷たく、中にはヒステリックなオバサンと陰口を叩く者までいる有り様だった。


そして、その度に夏奈子は勉強や食事にストレスをぶつけるようになり、女子高生の頃は42kgでスラッとしていた彼女は、今では58kgまで太ってしまっていた。

25猫目ニボシ:2011/02/01(火) 20:53:00
>ともさん、こちらこそ宜しくお願いします(._.)_、モチベーションが低下しまくってるので、中々筆が進みませんが、気長に待っててください (・_・|。

26猫目ニボシ:2011/02/02(水) 00:29:08
夏奈子は老化現象を起こしてから、積極的に笑うようにしている。その姿は自らを自嘲するピエロの様だったが、背にはら……いや、背に皺には変えられなかった。そう、今の彼女はアンチエイジングを求め、うら若き日の幻想という名の道を走る、三十路近い女性の様な様相を呈していた。


ダイエットの為に、ランニングをして、皺を無くす為に、エステやマッサージを繰り返す彼女を友人は笑ったが、「アンタ達も十年後は、こうなるのよ!」と夏奈子は強気に言い返した。美の為に恥や外聞を捨て去る彼女は、まさに中年女性一直線だったが、失われた美に固執するあまり、幸か不幸か、夏奈子は既に周りが見えていなかった。


家族や周囲の人間は、サランラップを体に巻き付け、顔に泥や炭を塗りたくる、夏奈子を冷ややかな目で見つめたが、十年の時を一気に過ごした宛ら浦島太郎の様な、彼女の気持ちを分かれというのが、土台無理な話だった。


それでも夏奈子は、アンチエイジングを止めなかった。どれだけ痛々しいと言われようとも、生来の負けず嫌いな彼女に、若作りを止めろというのが無理な話ではないか……。


寧ろ周囲の人間に反発される程、夏奈子の若作りは激しくなっていった。姉の保育所で母親に間違えられた次の日から、化粧は更に濃くなり、服装の露出も更に増えた。そのことが彼女のオバサン化に更に拍車をかけたが、猪突猛進を心情とする彼女は止まらず、逆に猪の様に言動も行動も激しくなっていった。そのことが、『ヒステリックなオバサン』と言われる原因になっているとも知らずに、夏奈子は暴走し続けたのだ。

27名無しなメルモ:2011/02/03(木) 08:18:04
>>26
猫目にぼしさんはじめまして
さまざまな立場での若返りすごく面白いです、それに文章も読みやすく
感情移入しやすい語り口、とても大好きです。
モチベーション低下と言われてましたが、私はにぼしさんの小説好きですので
これからもがんばってくださいね、応援してますよ

28とも:2011/02/03(木) 13:12:02
>猫目ニボシさん
いつもありがとうございます!
発想の豊かさが素晴らしいな〜と見させてもらっています。
若返った後の立場逆転が見ていて快感です!
なかなかモチベーションが上がらない時もあると思うので、無理せず自分のペースでやっていって下さいねm(__)m

29猫目ニボシ:2011/02/04(金) 20:30:14
誰か私を助けて下さい。このような牢獄に入れられる程に、私は汝に嫌われているのですか……?。。。


都内某所の保育所で、湊川裕佳梨はそう思わずには、入られなかった。『汝隣人を偽称することなかれ……』確かに、裕佳梨は今までキャバクラ嬢として、多くの人間を騙してきた。でも、それには、彼女なりの言い分があるのだ――


『私の美貌を、私だけの為に使うなんて、傲慢でしょ?そう、これは私なりの、人類愛の表れなのよ』裕佳梨が男性に貢ぎ物を貰うと、妹の夏奈子は決まって姉に人生論を語った。そんな姉が彼女に反論するのが、この決め台詞だった。まったく呆れた言い訳もあったものだ……。


だが、そんなリアリストで傲慢な姉にも可愛い所はあると、妹の夏奈子は言ったそうな。『主よ愚鈍で愚劣な迷い子をお導き下さい……』そう、裕佳梨はにわかクリスチャンだった。そんな、姉を見て妹は可愛い所があると思ったそうだ。まったく一瞬の気の迷いとは怖いものだ。


そんな、にわかクリスチャンの裕佳梨だったが、自分を大人に戻して下さるのなら、本当に神でも仏でも、悪魔でも信じたい心意気が芽生え始めていた。本当に調子の良い女だ……。しかし、そんな裕佳梨も人の子、一応毎日妹の幸せも次いでに祈っていたそうだ。


「かみよ、いつわたちをおとなに、もどちてくだちゃるのですか?」この日も、昼寝の時間に裕佳梨は神に祈っていた。まったく呆れた女だ。都合良い時だけ願いが叶う訳ないだろうに……。


だが、裕佳梨はそれでも願い続けた。妹は次いででいいから自分だけ元に戻してと……。ベビーベッドの上でも、保育士の膝の上でも祈り続けた。余りに歪んだ願いだが致し方あるまい。何故なら、身長85cmの裕佳梨には、全てがバベルの塔の様に巨大に見えるのだから。


裕佳梨はその度に現実に引き戻され、にわかクリスチャンぶりにも磨きがかかっていった。だが、今すぐ自分だけ元に戻ろうなど、土台無理な話。だって余りに歪んだ願いではあるまいか……。


「うっ、ぐすっ……」神に何を願おうが、結局今日も、裕佳梨にはオムツと言う名の拘束具が付けられてしまった。無論裕佳梨自信は、そんなこと望んでいないし、その顔は羞恥心で朱色に染まっていた。


「どうしたの?ゆーちゃん、どこか痛いの?もうすぐお姉さんが迎いに来るから、泣かないで、ねっ?」


『馬鹿にしないでよ!寂しくて泣くわけないでしょ、私は大人よ!』裕佳梨は心の中で、憤怒の怒りに駆られたが、その言葉を発することは出来なかった。


「……Zzz」
「ゆーちゃん!こんな所で寝んねしたら、風邪引いちゃうよ」


保育士のアリスが抱き上げた時、裕佳梨は既に夢の中だった。だが、致し方あるまい。今の彼女は二歳、大人の頃の様に夜更かしは出来ないのだから……。

30猫目ニボシ:2011/02/04(金) 20:31:53
夢の中で裕佳梨は、一人の女性を見つめていた。ケバい化粧に、若作り丸出しの格好……。そう、三十路近くなり、目下ダイエット中の夏奈子その人だった。


『やっぱり、ヒステリックなオバサンに見えるわね……』自分だって、人のことを言える状態では無かろうに、裕佳梨は妙に冷静だった。やはり、こういう所が世渡り上手たる所以なのだろうか……。


だが、確かに夏奈子の若作りは酷いものだった。服装は胸元の露出が多いし、また、化粧はチークもアイラインも濃く、それが、一層ヒステリックなオバサンという、印象を強くしていた。さらに、ダイエットの効果がイマイチ顕れていない、ヒップラインや括れの辺りは、憐れを通りこし、既に痛々しさを伴う、容姿になっていた。



裕佳梨は、夢の世界に呑み込まれていたが、その頃現実の世界もまた、漆黒の暗闇に飲み込まれ、街灯が人々の進む道を淡く照らし続けていた。耳を済ませば聞こえる蝉の鳴き声……。辺りはすっかり夏の空気に様変わりしていた。いやはや時が経つのは早いものだ……。


「かにゃこ……わかちゅくり……むにゃむにゃ……」「あぁ?アンタは寝言でケンカ売ってんの?」


夏奈子は内心腹が立ったが、同時に自身の背中におんぶされながら、すやすや眠る小さな姉をいとおしく感じていた。どうやら、老化の影響で母性本能が目覚め始めているようだ。



「はぁ〜、私も婚活しようかな……」中身は18歳のなのに、夏奈子は既に婚活を考え始めていた。その姿はシュールな雰囲気を漂わせつつも、どこか暖かみのある三十路近い女性の背中になろうとしていた……。

31猫目ニボシ:2011/02/04(金) 20:33:07
都内某所の地下室。秘密結社……いや、悪の組織さながらのこの場所で、ある実験の報告書が読まれていた。その内容を私が聞く限り、やっぱり、何かそんな組織っぽいという印象を懐かずには、いられないだろう……。


「AP01には、中枢神経や、神経細胞へのナノマシンの影響は、現段階では確認されておりません」
「ほう……、やはりメルーナの報告の通り、老化では知能低下は起きないのか……」
「ハハッ、興味深いデータですな、だがAP01の老化現象はやはり、テロメア異常が原因ですかな」
「恐らく、テロメアの酵素、テロメラーゼの再活性化に失敗したと、推測出来ます」
「新陳代謝の細胞崩壊現象の失敗……体質の問題……許容範囲では?」


彼らは淡々とデータを検証し続けた。だが、その口ぶりはまるで、マウス実験の観察の様に冷酷なものだった……。無論AP01はマウス等ではない。AP01はあの事故で、老化現象を引き起こした湊川裕佳梨のことに他ならなかった。

「となると、やはり一番安定数値を出しているのは、AR01ですかな」
「はい、彼女には引き続き、メルーナとチャールズに監視をさせています」
「フフッ、いつ副作用が起きるか解らない、試作段階のナノマシンか……」
「しかし、マウスと違っていいデータが取れたではありませんか、やはり実験は事故に見せかけるに限る……」
「エリック!少し不謹慎では?」
「ハハッ、ミスエルフィ、貴方も若さを取り戻したくて、我々の組織に入った。違いますか?」
「そんな些細なことより、次の実験を急ぐべきですよ、ミスエルフィ」



そう……。ナノマシンプラントの暴発事故など、始めから存在しないのだ……。全ては人体実験のため、それ以上でもそれ以下でもなかった。しかし、彼らによって運命をねじ曲げられた者達がいるというのに……。彼らは表情一つ変えずに淡々と議論を続けていた。やはり不老の欲望は人を狂わせるのだろうか……。

確かに、実験の犠牲者には多額の示談金が支払われたが、彼女達の心は置き去りにされたままだ。それすらも時が解決するというのだろうか?いや……考えても仕方あるまい……、私に、このチャールズに出来ることは、彼女達の実験データを上に報告する事だけなのだから……、だが、願わくば彼女達に幸あるように、私は彼らを見てそう願わずにはいられなかった……。


end.

32猫目ニボシ:2011/02/04(金) 20:39:01
感想と応援ありがとうございます(._.)_小説を書く励みになります。本編の方はこれで一旦終了しますが、まだ、書きたいエピソードや姉妹萌えがあるので、番外編や次回作を練っています、しかし話が中々纏まらないので、気長にお待ちください(・_・|

33猫目ニボシ:2011/02/08(火) 18:08:46
【番外編・メルーナの報告書その1悪夢の入学式】



私の名前はチャールズ・シュウメイ、しがない探偵業を営んでいたが、半年程前に悪の組織っぽい所に雇われて、諜報員の真似事の様なことをやっている。好きなものはハードボイルド。嫌いなものは部下のメルーナだ……。


本当に彼女の報告書は酷いものなのだ……。我々の任務は若返った対象のデータを集めることなのに、彼女ときたら関係ない情報まで寄越してくるのだ。しかもその報告書の所々に悪意を感じてしまう。恐らく彼女はドSなのだろう……。確証はある、そうこの報告書を見てもらえば一目瞭然だろう……。



「何で私がそんな所に行かなきゃならいのよ!!」
「我慢して頂戴美咲……今の貴方は7歳なのよ」
「私は17歳!女子高生よ!!」
「それは、5ヶ月前の話しでしょ!今のアンタはガキじゃない……」
「姉を呼び捨てにしないで美幸!!」


これは5ヶ月前に若返ったAR01――いや、桜川美咲が家族に無理矢理、小学校の入学式に連れて行かれた時の記録らしい……。まったく、私はこのような指令など出していないと言うのに、そう、この報告書はまるで彼女の羞恥記録ではないか……。


「うっ、何で私がこんな目に合わないといけないのよ……」桜川美咲の顔は羞恥心で朱色に染まっていたが、漸く観念したのか母親と妹の美幸と共に、小学校の入学式に向かっていた。本当は父親も出席するため、単身赴任先のアメリカから帰国するといっていたのだが、美咲に泣きながら断られため断念したという裏話があるのだ。だが、知能は年相応になっても心は年頃の美咲が、父親に恥ずかしい姿を見られたくないのは、無理からぬことだろう……。


「いい美咲、上級生のお兄さん、お姉さんの言うこと、ちゃんと聞くのよ」
「馬鹿にしないでよママ!私は17よ、何でガキの言うこと聞く必要があるのよ!!」
「だから今は美咲の方がガキだって言ってるでしょ……夜中に一人でトイレにもいけない癖に」
「姉を呼び捨てにしないでって言ってるでしょ!それに、しょっ、しょうがにないでしょ怖いんだから……」


そう、美咲は若返りの副作用により、昔の記憶はあるが、心や知能は年相応になってしまい。夜中に怖くてトイレに行けずに、先日もオネショをしてしまったばかりなのだ。しかし、だからといって自分より年下の、小学生の言うことを聞けと言うのは些か酷な話だろう……。

34猫目ニボシ:2011/02/08(火) 18:10:17
「あら桜川さん、下にまだ妹がいらしたの?」
「ええ、そうなんです一番下の末っ子だから、甘えん坊で」
「大変ねぇ、上の美香さんもアメリカ留学したばかりなのに、今度は下のお嬢さんが小学生だなんて……」


『だっ、誰が甘えん坊よ……大体美香は私でしょ!』そう、美咲の元々の名前は桜川美香で、美咲と言う名前は周囲の人間に怪しまれないための、新しい戸籍の名前だった。無論彼女は納得などしていないが、全ては仕方のないことなのだ。


『それにしても、今西のおばさんが、こんなに大きく見えるなんて……』美咲は久し振りに会う近所の今西さんの大きさに動揺が隠せなかった……。だが、それは無理からぬことだろう。何故なら彼女は若返って以来、毎日の様に自室で泣き続けていたのだから、しかし、彼女の立場からすれば今の姿を他人に見られたくないのは、理解出来なくもないが……。


『たくっ……子供の目線て不便ね……』美咲は母親に手を引かれながら小学校に向かう途中、自らの身長の変化を苦々と噛み締めていた。美咲は元々女性としては長身の部類に入っていたので、変化の幅も大きく、事実彼女の身長は50cm以上縮んでおり。今は大人の腰ぐらいの背丈しかないので、すれ違う人々は皆巨人の様に見えるのだ。


「ほら美咲、今西さんに挨拶しなさい!」
「はっ……初めまして……アメリカから帰国した三女の美咲です……」
「あら小さいのに、大人の様なキチンとした挨拶が出来るのね、ふふっよろしくねお嬢ちゃん、あっ、家の末娘も美咲ちゃんと同じ小学校に通っているのよ、四年生だから少しお姉さんだけどね」


『私の方が年上だっつーの、やってらんないわよ、あのガキが私の上級生だなんて……』美咲は心の中で悪態をつきながら、苦笑いを浮かべていた。だが美咲からすれば、自分が近所の子供より年下の新一年生になってしまったなど、認めたくない恥辱にまみれた現実なのだ……。


「ご入学おめでとうございます。」
「ほら美咲、六年生のお兄さん、お姉さんに挨拶しなさい」
「あっ……ありがとうございます」
「ふふっ、よろしくね、小学校は幼稚園と違って、勉強も大変だけど、分からないことがあったら、何でもお姉さんに聞いてね」


一見すると新入生への優しい気遣いだが、中身が女子高生の美咲には屈辱以外の何物でもなく。彼女の顔はあまりの恥ずかしさにみるみる内に赤くなっていった。そう、美咲から見れば六年生などまだまだ子供なのだ。そんな少女にこないだまで幼稚園に行ってたと思われた彼女の心境は、恐らく我々の想像を遥かに超える、凄まじい屈辱なのだろう……。

35猫目ニボシ:2011/02/08(火) 18:11:27
「今日から皆さんの担任になる坂下楓です。初めは幼稚園との違いに戸惑うかも知れませんが、分からないことがあったら、何でも先生に聞いて下さいね」
「ハーイ!!」


『あっ、穴が有ったら入りたい……』式典が終了し、新入生達にはそれぞれの教室で、担任の先生の挨拶や紹介が行われていた。だが、辺りの目を輝かせている子供達の中で、美咲の表情だけは今にも消え入りそうなくらい暗かった。


だが、それも無理からぬことだろう。美咲してみれば、子供用のワンピースやランドセルを背負い、入学式に出るなど屈辱でしかなく、これから始まる生活は絶望でしかないのだ。だからこそ彼女は、今朝も母や妹にひらがなの名札を付けられる時も全力で抵抗したのだ。そう、彼女は自らの現実を未だに受け入れてなどいない、今現在も抗い続けているのだ。


『大体、この教室の貼り紙や注意書き、全部ひらがなじゃない……はっ、恥ずかし過ぎる……』美咲は教室の周囲を見渡しながら、高校とのあまりの違いに戸惑っていた。そう、新一年生が読めるように、教室の文字は全てひらがなで書かれており、また、ポスターの一つ一つにも子供が喜びそうな動物が描かれており、それを見る度に美咲の顔は羞恥心で赤くなっていった。


そんな美咲にさらに追い討ちをかけたのが、子供達の騒ぎ声だった。元々美咲は子供が大の苦手で、近所の子供とも遊んだことがない程の筋金入りの子供嫌いだった。そんな彼女にとっては、ここは一刻も早く立ち去りたい場所以外の何物でもないのだ。


おまけに、今の自分はその嫌いな子供達と同じような格好をして、『さくらがわみさき』という、ひらがなの名札を付けている。その現実もまた、美咲にとっては耐え難いものなのだろう……。そんな、彼女に周りと同じように明るい表情をしろというのは、土台無理な話ではなかろうか……。


だが現実問題、今の美咲は7歳の小学一年生以外の何物でもなく、彼女は既に女子高生ではないのだ。美咲自身も今の体は生理もない子供だと、心のどこかで自覚はしていたが、中学生の妹にナプキンのことなどでからかわれると、やはり、姉としてのプライドが刺激され今の自分を受け入れることなど出来なかった。だが、時の流れはきっとそんな彼女のセンチメンタルな心情も呑み込んでいくのだろう……。




以上がメルーナからの報告書だ。まったく彼女は何をやっているんだか……また、このような要らないデータを集めて、やはり、彼女はドSなのだろう。今回の報告書で私はそう確信したよ……。

36猫目ニボシ:2011/02/08(火) 18:17:13
どうも猫目です。新作の方が自分が書いてて楽しいだけの小説に迷走してしまったので(苦笑)とりあえず原点に帰るため、本編の進行上カットしたエピソードを、番外編という形でまとめてみました。現在新作を面白くするために色んなアイデアを練っておりますが(・_・|こちらの番外編も、面白いアイデアが思いついたら、たまに更新します(._.)_

37ゆむ:2011/02/10(木) 22:37:09
>>36
毎話楽しみにして読んでおります。個性的なキャラクターや世界観等が素敵です。
>自分が書いてて楽しいだけの小説に迷走して
んな事ないと思います。新作も面白かったですし巧緻な設定で引き込まれました。
強いて言うと、自分が楽しんで書かなきゃ他人が読んでみても楽しくないもんですよ。
迷走じゃなくて快走っすよ。猫目さんが面白いと思ったストーリーをしっかりと作り上げて胸を張って投稿すればいいと思いますよ。
今後の展開や結末も期待しております。

38猫目ニボシ:2011/02/11(金) 00:39:09
>>37ゆむさん、感想ありがとうございます(._.)_私自身、ゆむさんの小説を拝読し、毎回設定に引き込まれていたので、感想がいただけて嬉しいです(;^_^A、新作の方も設定や結末は、書き始める前に決めてありますが、設定に凝りすぎて若返りシーンを後回しにしてしまったので、少し設定を練り直してました(苦笑)感想でモチベーションも持ち直したので、近々続きを投稿します。

39とも:2011/02/14(月) 18:46:55
>猫目ニボシさん
その後のエピソードを書いて下さってありがとうございます!
美咲のその後は気になっていたので最高に興奮して読ませてもらいました。
母親や美幸にすっかり子供扱いされて、小学校でも恥ずかしい思いをしている美咲がたまりません(笑)
本当にいつもありがとうございますm(__)m

40猫目ニボシ:2011/02/14(月) 20:30:18
>>39ともさん、いつも感想ありがとうございます(._.)_一応番外編の方は新作が一段落したら、ちまちま続ける予定です。美咲は私としても動かしやすいキャラクターなので、次の番外編ではメルーナを接触させて、言葉攻めさせようかなと考えています(・_・|

41猫目ニボシ:2011/02/26(土) 19:19:33
【短編小説・もう誰も救えない……】


――姫様……私にはもう誰も救えないのです。
そんな私に生きる価値などあるのでしょうか?――


「あぶ……だぁっ……ばぁっ…あっ…あっ」


キュロルの森の魔女に赤子に戻されてしまったこの肉体は、
己の意思を伝えることも叶わぬのです。
これが、愚かにも魔女に決闘を申し込んだ者の末路なのです……。


「ばぁっ…あっ…あっ」


私には富や名声など執着すべき我欲がありませんでした。
何故なら、ただ一つの夢も叶えられない。
私はそんな因業を背負ってこの世に生を受けたのですから……。


――『女性を騎士に採用することは出来ない、それがこの国のルールなんだ』――


私は女であるこの身を呪いました。
ふふっ、騎士になるだけが人生ではないと、
姫様は仰いましたね?
しかし、騎士でなければ意味がないのです。


「あぶっ…ばぁっ…」


――告白します……。私は姫様に恋慕の情を懐いておりました。――


一目惚れでした。
姫様にはそのような趣向などないのは存じ上げております。
だから、私は貴女の騎士になりたかったのです。
そう、私は姫様に元より告白することの出来ない身の上なのです。
しかし、私はそれでも姫様のお側に居たかったのです。


私が言った言葉を姫様は覚えておられますか?
そうです。キュロルの森の魔女を討伐することが出来たら、
自分を騎士団に入団させてほしい。
そのような大それた夢を口にしました。


無論、周囲の人間は、
私が高邁なる野望を持ち、身の程知らずの野心家になったと誤解しました。
しかし、私はそれでも幸せでした。
何故なら、騎士になる道が見えたのですから。


それに私は本当の自分を誰にも知られたくなどなかったのです。
他者に心の中を覗かれるくらいなら、
いっそ俗なる野心家と思われたい。
私はそんな、
自分をさらけ出すことも出来ない臆病者なのですから……。

42猫目ニボシ:2011/02/26(土) 19:20:53
「クレア…ねぇ貴女は何で、私の騎士になることを切望したの?」
「あぶっ……あっ……だぁっ」


赤子に戻された私を、
姫様は魔女を恐れず戦かった英雄だといい、
城に引きとってくださいましたね……。
しかし、私はそのような勇猛果敢な騎士ではないのです。


そう、私も世俗の欲望に汚れた人間なのかも知れません。
自分には肉欲や金欲はないと強がっていただけなのかもしれません。
だって、私はあの時……。

――死にたくない――


私はキュロルの森の魔女に敗北した時、
無様にもそう思ってしまったのです。
そう、姫様にもうお会いすることが出来なくなるのが、
何よりも怖かったのです。

「あぶっ……だぁっ……あっ……あっ」
「どうしたのクレア……オシメが汚れたの?」


姫様はあどけない私の笑顔に騙されていますが、
私は姫様にオシメを取り替えてもらい、
湯あみをする度に、
姫様の肢体を見て肉欲を感じているのです。


そう、尿でまたを熱く濡らす度に、
私は姫様にオシメを取り替えて貰うことを期待する……
そんな愚か者なのです。



――そんな私のことを、きっと“もう誰も救えない”のでしょう――

43猫目ニボシ:2011/03/28(月) 02:01:49
【短編・AR特別更生法】



――西暦2290年――
年々凶悪化する未成年者の犯罪を抑制する特別更生法が施行された。
賛否両論あるその特別法は通称AR更生法と呼ばれており、
その措置内容ゆえに人権団体から根強い反対意見がある曰く付きの法律だった。
その為特別法の刑罰を適用されるのはそのままでは更生の余地のない青少年に限定され、
なおかつ保護者の“承諾書”が必要な正に“特別”な措置なのだ。



では、具体的にどのような刑罰がくだされるのか?
その問の答えはいたってシンプルなものだろう。



―対象者を若返らせる―
この刑罰の対象者は特殊なナノマシンで、
テロメアを構成する主要たんぱく質テロメラーゼに働きかけ肉体を退行させられるのだ。
無論、肉体だけ退行させても完全な更生とは呼べないので、
刑罰の対象者は肉体だけでなく“精神”や“知識”も退行させられる。
その為、この刑罰を執行されたものは“記憶”以外全ての能力を“幼児化”させられ、
元の“記憶”を保持していても元通りのパフォーマンスをするのは不可能になるのだ。
今宵もそんな曰く付きの特別法を執行される少女が居た……。

44猫目ニボシ:2011/03/28(月) 02:03:34
「止めろ!アタシはガキになんか戻りたくねーんだよ!!」



「静かにしろAR107」


「うるせー!アタシはそんな名前じゃねーよ!!」



さながら手術室の様なベッドに四肢を拘束されている少女の名は、
“長月稲穂”《ながつきいなほ》と云う。
一見すると稲穂は切れ長の長い睫毛や整った鼻筋に彩られた美少女だが、
髪は“金髪”に脱色されており素行の悪さは一目瞭然だった。



―レディースのボス―
彼女は補導されるまではレディースの頭を勤めおり、
喧嘩や飲酒、カツアゲ、親父狩りの常習犯だった。
幾ら未成年者とは云え彼女の素行はあまりにも目に余るもので、
家庭裁判所の少年審判で裁判官は情状酌量の余地なしと
表向きは少女少年院の送致を決めた。
だが、彼女の父親は県内の有力者で母親共々裏から圧力をかけ、
執行停止にされていた曰く付きの法律を適用する譲歩案を引き出したのだ。
やはり、グレてしまっても実の娘を見捨てるのは忍びなかったのだろう。



「ふふっ、AR107最後の制服の着心地はいかがかしら?」



「さっ、最後……!?」



「ええそうよ…だって子供に退行したらそれぶかぶかで着れなくなるでしょ」



「そっ、そんな……」



特別法が執行される青少年には最後に制服を着用することが許可されている。
何故なら、特別法が執行された者は肉体が退行してしまう為、
これまで着ていた制服のサイズが合わなくなるからだ。
稲穂はこれから自身に刑を執行する女性刑務官の話を理解して、
手足が小刻みに震えていた。

45猫目ニボシ:2011/03/28(月) 02:04:38
――子供に戻る……――
稲穂は筋金入りの子供嫌いで、
自身がその子供に戻るのが恐ろしくて堪らないのだ。
そう、これから彼女はDカップの形の良い巨乳も、
スラリと伸びた長い手足も、
女性としての生殖機能も、
幼児に退行して一時的に失うのだ。
―“肉体年齢六歳化”―
彼女に執行されるのは特別法の中では比較的軽い量刑だが、
それでも17歳の女盛りの瑞々しい肢体を剥奪されるのは恐らくて堪らないのだろう。



「再び大人になるまで、その肉体とお別れね“稲穂ちゃん”……」



プスリ……



「やっ、止めてくれ……あっ、あぁぁぁぁー」



彼女の慟哭の断末魔が響き渡る中、
無常にもナノマシンは柔らかな太ももに注入された……。



「はぁはぁ…あがっ……ぐがっ……痛い…痛いよ」



「ふふっ、直ぐに楽になるわよ稲穂ちゃん……ほら、もう変化が始まってるでしょ」



「えっ……ひいっ……」



稲穂は女性刑務官の言葉に慌てて自身の肉体を確認したが、
その時の彼女の悲鳴は言葉にならないものだった。
自身の肉体の変化を表すうってつけの言葉が見つからないからだろう。
彼女の肢体の変化は一目瞭然で、
肉体の若返り現象の始まりを告げる様に手のひらは制服の裾に隠れ始めていた。
無論、変調はそれだけではなく。
顔は幼さ目立ち始めていたし、
自慢の巨乳も一回り縮みC〜Bの間とおぼしきサイズになっていた。

46猫目ニボシ:2011/03/28(月) 02:06:19
「あらあら、あどけなくなってきたわね……
今は14歳ぐらいかしら、ふふっ、稲穂ちゃん可愛いわよ」



「はぁはぁ…あがっ……あんっ……はぁはぁ……ちゃん付けで呼ぶな……」



「あら、強がっている場合じゃないわよ稲穂ちゃん。ほら、胸が更に縮んでいるのに」



「やっ……うっ、嘘……」


稲穂は、今自身の身に起きている出来事は絵空事で虚構の産物だと思いたかった……。
だが、実際問題彼女の乳房は既にAカップ前後のサイズまで縮んでいるのだ。
無論、それすらも幻の類いだと思いたかったが、
彼女の脳幹には乳房が縮小する感覚が伝わっているのだ。
その感覚は快感と苦痛をブレンドした様な奇妙な感覚だった。
ただでさえ敏感で“自慰行為”をする時も重宝している感度のよい胸が、
縮小する度に更に敏感になり。
サイズの合わなくなったブラと擦れて、
快感と苦痛を絶え間無く訴えかけるのだ。
乳房や“先端”が融滌《ゆうでき》していく感覚から、
稲穂の胸はたまらなく敏感になっていた。



「はぁはぁ……あっ……はうっ……あん……あぁぁ」


だが、その鋭敏な感覚も縮小と共に次第に鈍くなり。
風船の空気が萎む様にライトグリーンのブレザーを押し上げていた膨らみが消えると、
胸元や“先端”に徐熱が微かに残るだけで、
胸の“性的感覚”は完全に失われていた……。



「あっ、アタシの胸が…」


「ふふっ、そんなに悲観しなくても、
数年後にはまた膨らみ始めるわよ。最も元のサイズに戻る保証はないけどね」



「ゆっ、許さない……アタシの巨乳を……胸を……」


「言いたいことは分かるけど、まだ変化は終わってないわよ“稲穂ちゃん”」



そう、胸が膨らみ始めに戻っても、
稲穂の変化は終わりではないのだ。
肉体年齢は既に“10歳”前後だろう。
その変化は正に一目瞭然で、
彼女の手は完全にライトグリーンのブレザーに隠れており。
ミニスカートにしていたアクアブルーのスカートは、
スラリと長い脚が短くなってきた為にロングスカートの様相を呈していた。
また、目鼻立ちも幼さがより顕著に表れており。
刑務官を睨む彼女の目にはレディースのボスとしての貫禄など、
既に皆無だった……。

47猫目ニボシ:2011/03/28(月) 02:07:45
精神面の変化もより顕著なものになろうとしていた。
無論、稲穂はそのような自身の変化など認めたくなかったが、
肉体が縮小する度にたまらなく不安や恐怖を感じるようになり。
手足は、変わりゆく自身への恐怖から、
小刻みに震えていた。
無常な変化は尚も絶え間無く続く。
彼女の肉体の変化は加速し続け、
骨の主成分であるハイドロキシアパタイトの溶ける熱や痛みで、
稲穂は既に失神寸前だった。



「はぁはぁ……あがっ……ぐがっ……」



「ふふっ、凄い煙ね……
安心して稲穂ちゃん。もうすぐ終わりよ……」



「やぁ……アタシ子供になんかならないもん」



「あらあら、既に喋り方が幼くなり始めているじゃない」



確かに、稲穂の喋り方は幼さが目立ち始めていた。
発音は不明瞭でたどたどしくなっていたし、
声の抑揚も曖昧になり甲高い子供の声になっていた。
変化は声にとどまらず。
四肢は肉体の幼児化の為に、
完全に拘束具をすり抜けており。
手はブレザーの肘の辺りまで縮んでしまい。
脚は激しくもがいた為にスカートが半分ずり落ち。
サイズが合わなくなりゆるゆるになったセクシーなワインレッドのショーツが、
顔を覗かせていた。
顔の変化も一目瞭然である。
金髪に脱色したため傷んでいたセミロングの髪は、
退行現象による細胞の新陳代謝で黒髪に戻っており。
子供特有の柔らかな髪質は、
あどけなくなった顔と相まって稲穂を完全に子供の雰囲気に迎合していた。



「さっ、終わったわよ稲穂ちゃん……気分はどう?」


「うっ、まっ、ママァー……ひっぐ……アタシ……」


ぎゅっ……



「ふふっ、あらあら可愛くなっちゃって。ねっ?泣かないで稲穂ちゃん」



「うっ……ひっぐ……お姉ちゃん……」



自分を幼児化させた憎むべき人物なのに、
六歳に退行してたまらなく不安になった稲穂は刑務官の女性の胸元で泣き続けていた。
女子高生としての“記憶”は保持しているのに、
“精神”や“肉体”、そして“知識”が退行したため不安でたまらないのだ。
先程まであれだけの浴び雑言を吐いていた少女がこれほど素直になるとは、
倫理的な面はともかく、
この特別法の効果は確かなものなのだろう。

48猫目ニボシ:2011/03/28(月) 02:08:44
――あれから1ヶ月――



「また、おねしょしちゃったの稲穂……」



「姉を呼び捨てにしないでよ弥生!!」



「アンタが姉だったのは1ヶ月も前の話でしょ」



「うっ……ひっぐ…違うもん!アタシが姉だもん」



「弥生!“妹”を泣かせちゃダメでしょ」



「まっ、ママァー」



早いもので、あの刑の執行から1ヶ月が過ぎていた……。
この1ヶ月ですっかり慣れてしまったパジャマを濡らす不快な感触。
――おねしょ――
幾ら肉体や精神が幼くなろうと、
女子高生としての記憶を保持している稲穂はそれを認めたくなどなかった。
だが、実際問題彼女の股関部分には、
水浸しになったような不快で生々しいほのかに暖かい感触がまとわりついていた。
“元17歳”の彼女がおねしょをしてしまったのは否定しようがない事実だろう。



おねしょだけではない。
見上げるほど巨大になった中学三年生の妹も、
106cmになった矮小な肉体も、
全て彼女の新しい現実なのだ……。

49名無しなメルモ:2011/03/28(月) 07:50:20
猫目さんいつもありがとうございます。
不良や悪い女が刑の執行で若返らされるのは新しい発想ですね!
国の機関や闇の仕置人による若返り執行もかなり興奮します。
モチベーション保つのはかなり大変かと思いますが、
応援してますのでこれからも頑張って下さいね

50feelfine:2011/03/29(火) 15:33:26
今作も面白いです。本来の妹におねしょを馬鹿にされ逆に妹扱いされる所、
胸の大きさと制服を使った退行を刑務官からの屈辱のセリフを交えながら
じっくり描かれていて良かったです。また退行中の一言「最も元のサイズに戻る保証はないけどね」
が気になります。再び中学・高校と成長するが今度は貧乳+ブサイクになってしまう
のも考えられるという事でしょうか…かつての制服のサイズが全く合わない体にしか成長できないとか。
小学校にも通わされるのでしょうが…高校生の自覚はあっても周りと同レベル状態でしょうね…
長々失礼しました。

51猫目ニボシ:2011/03/30(水) 01:54:12
>>49
感想ありがとうございます。
モチベーションを保つのはやっぱり難しいですね。
元々、掲示板に以前の様な活気を取り戻すために書き始めたので、
あまり長く書くことを想定してなかったのですが、
感想を戴けるとどんどん書きたくなるんです。
やっぱり、私は単純な人間ですね。

52猫目ニボシ:2011/03/30(水) 02:00:07
>>50
feelfineさん、感想いつもありがとうございます。
若返り描写は前々からイメージしていた情景を少しは形に出来たかなと、
個人的に思っております。
ちなみに設定やセリフは推敲なしの一発書きですので、
実は何も考えてないのです。
金八先生の不良生徒を見て思い付いた即興ネタなので……
いやはや、いい加減な作者で申し訳ありません。

53こじろー:2011/03/30(水) 03:25:35
いつもお疲れ様です。

文章書く腕がそれほどでもない私からすると
ナレーションとセリフが効果的で効果的で...。
このあたりがセンスなのかな、と思ってしまいます。
うらやましい。

今回、子供にされる、しかるべき罪があったので
同情の余地なく堪能できましたわー。

54猫目ニボシ:2011/03/31(木) 01:01:55
>>53
こじろーさん、いつも感想ありがとうございます。
正直、自分にセンスがあるかは分かりかねますが、
今回は、シチュエーション気合い入れて書きました。
ちなみに、最近は因果応報の変身にはまってます。
なんつーか、悪女が破滅するパターンって萌えるんですよね。


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