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( ^ω^)ブーン系小説ラノベ祭り2014・春のようです

1管理人:2014/02/14(金) 21:18:20
( ^ω^)ラノベ祭り本スレだお

絵募集期間 2月14日〜2月28日
執筆期間  2月14日〜3月16日
投下期間  3月14日〜16日

・当日までの絵の投下、雑談はこちらで行って下さい
・自分でまとめる予定ですがまとめサイト様も募集しています
・投下日、20レス以下の作品はこちらに投下して下さい
・21レス以上の作品はこのしたらばにスレを立てて投下して下さい
・参加表明などは不要です
・誹謗中傷はご遠慮ください
・質問などはこのスレにお願いします

17211/20:2014/03/23(日) 20:51:07 ID:aw/jJTGM
.

( ・∀・)「もういい、お前のクセェ芝居は聞き飽きたぜ」

( ・∀・)「てめぇら、全員一斉に撃て!!後始末は俺がやる、髪の一本も残すな!!」


('A`)(-_-)<ヽ`∀´> ( ゚∋゚)「「「「ヘイッ、頭!!!」」」」


∬;´_ゝ`)「クッ……」
 _
(;∀ )「クソォ……」

ノパ⊿゚)「あのー、ちょっとすいません」

( ・∀・)「あ?誰だこいつ」

∬;´_ゝ`)「あなた!出てきちゃいけないわ!」

ノパ⊿゚)「やー、でもこれ私が出ないと収拾つかないなーと思って」

∬;´_ゝ`)「はぁ!?」

( ・∀・)「構わん。死体の一つや二つ増えても処理の手間は変わらん、そいつも一緒に殺せ」

∬#´_ゝ`)「あんたっ!!」

ノパ⊿゚)「あー、分かったからあんた、ちょっとこっちおいで?」

( ・∀・)「……何?」

.

17312/20:2014/03/23(日) 20:52:48 ID:aw/jJTGM
.

  \
:::::  \            
\:::::  \
 \::::: _ヽ __   _     
  ヽ/,  /_ ヽ/、 ヽ_
   // /<  __) l -,|__) > 
   || | <  __)_ゝJ_)_>    
\ ||.| <  ___)_(_)_ >
  \| |  <____ノ_(_)_ )   
   ヾヽニニ/ー--'/        
    |_|_t_|_♀__|
      9   ∂       
       6  ∂
       (9_∂

カシャン……


(;・∀・)「……えっ?」


ノハ#゚⊿゚)「銃刀法違反、殺人未遂、住居不法侵入、その他諸々で現行犯逮捕だ!!!」

(;・∀・)「はあぁぁぁぁぁぁ!?」

∬;´_ゝ`)「あ、あなたは……?」

ノパ⊿゚)「言い出すタイミング逃したから黙ってたけど、私、現職の刑事だから」
 _
(; ∀ )「なん、っだと……!?」

∬;´_ゝ`)「なんですってー!?」

.

17413/20:2014/03/23(日) 20:55:37 ID:aw/jJTGM
.

ノハ*゚⊿゚)「やー、暴力団関係の捜査で久しぶりに我が家に帰ってきたら、まさか追ってた荒巻組の幹部が全員私んちに集まるとはねー!!!」

(;・∀・)「お、お前ら構わねぇ!刑事だろうと関係ねぇ、殺れ!」

(;'A`)「へ、へぇ!」

(;-_-)「やれと言われるならやりますが……」

ノハ#゚⊿゚)「あ゙?」ビキビキ

<ヽ;`∀´> 「ひぃっ!?」

ノハ#゚⊿゚)「誰が私とやり合うって?」

(;・∀・)「バカ!!相手は素手だぞ、銃使え銃!!」

(;'A`)「あ、そうか!」


('A`)っ┏ チャキッ


∬;´_ゝ`)「いや、銃は無駄……」
 _
(; ∀ )「もう遅いよ、姐さん……」


('A`)っ┏ (゚ー゚ノハ スチャッ


(;'A`)っ┏「んなぁ!?」

ノハ#゚⊿゚)「死にたいのはお前からかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

(;'A`)「ほひぃぃぃぃぃぃぃ!?」

.

17514/20:2014/03/23(日) 20:58:56 ID:aw/jJTGM
.
ドゴンッ!バキャアッ!!ボボボボボボボボッ!!!

ノハ#゚⊿゚)「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!」

(;・∀・)「ば、バカな!!なんで銃使って勝てねぇんだよ!?」

∬;´_ゝ`)「すごいわ……まるで人がゴミのよう」
 _
(; ∀ )「……化け物め」

(;・∀・)(クソッ、こうなったら……!!)

(;・∀・)「どけや眉毛ぇ!!」ドンッ
 _
(; ∀ )「ぐぁっ!」ズキンッ

∬;´_ゝ`)「えっ……きゃあっ!?」グィィッ

(;・∀・)「おい刑事ぃ!!こっち向けやぁ!!」

アァン? ノハ#゚⊿゚)っ(゚∈゚;) シヌ…シンジャウ…

(;・∀・)っ┏「俺の手錠(ワッパ)外さねぇと、このアマ殺っちまうぞ!!」

∬;´_ゝ`)「こいつ、落ちてた銃を……!」
 _
(;∀ )「ね、姐さん……!!」

ノハ#゚⊿゚)「ふぅん……そゆことしちゃうんだ、この私の前で?」

(;・∀・)「はっ、はははっ!いいのかい、刑事が善良な人間を見殺しにしても!?」

ノハ#゚⊿゚)「なるほど……こりゃあ情状酌量の余地はないね。地獄で閻魔様に釈明してきな!!」

(;・∀・)「動くなぁ!!動いたらこいつのド頭ぶち抜くぞ!!」

ノハ#゚⊿゚)「やってみろ!!その瞬間てめぇの脳天かち割ったらぁ!!」
.

17615/20:2014/03/23(日) 21:01:05 ID:aw/jJTGM
.
 _
(  ∀ )「モララー……てめぇそこまで腐っちまったかよ……」フラッ

(;・∀・)「知らねぇな!俺は昔からてめぇも組長も大嫌いだったんだよ!」

∬;´_ゝ`)「ジョルジュ……」
 _
(  ∀ )「ケッ……そんなだからマフィアにケツモチしてもらおうなんてダセェ考えが浮かぶんだなぁ……」ゲホッ

(;・∀・)「何とでも言えや。お前にこの状況をどうにか出来るってのか?」

ノハ#゚⊿゚)「追い詰められてるのはお前だろうが!!神妙にお縄につけ!!」

(;・∀・)「なぁ、大事なんだろ?このアマがよぉ……だったら道開けろやジョルジュゥッ!!!」グィッ

∬;´_ゝ`)「あうっ……!!」ドサッ

ノハ#゚⊿゚)「人質を盾に……このド腐れがぁ!!!」

.

17716/20:2014/03/23(日) 21:04:22 ID:aw/jJTGM
.

(;・∀・)「ははっ!さすがの刑事も人質がいちゃ暴れらんねーよなぁ?」

(;・∀・)「分かったら手錠外してそこを通せ!!」

ノハ;゚⊿゚)「チッ……!!」

∬´_ゝ`)「……もういいわ。殺りなさい、モララー」

(;・∀・)「あ?何言ってやがる!?」

∬´_ゝ`)「どうせ私一人死んだところで、あんたの末路は変わらない。だからこの命、あんたにくれてやるって言ってるのよ」

(;・∀・)「あぁ!?」

∬#´_ゝ`)「殺れっ、モララー!!それともお前は、女一人殺せないチンケな悪党なのかい!?」

(;・∀・)「くそだらぁ……!!お望みなら今ここでぶっ殺してやらぁ!!」

(;・∀・)っ┏ ∬;´_ゝ`) カシンッ…

ノハ;゚⊿゚)「!!」

∬;´_ゝ`)「今よ、ジョルジュッ!!」
 _
(  ∀ )「お……おぉぉぉぉ……!!」
 _
( ゚∀゚) カッ!!
 _
(#゚∀゚)「うらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

(;・∀・)「何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!???」

    _
三三三(#゚∀゚)三三○)゚∀・)∴ ゲボァ!!

.

17817/20:2014/03/23(日) 21:06:56 ID:aw/jJTGM
.

(#)∀・)「おま……腹ァ銃で撃たれてなんで……」
 _
(;゚∀゚)「はぁ……はぁ……てめぇみてぇな外道に一発食らわさねぇで死ねるかよ……」

ノハ*゚⊿゚)「よーしよくやった眉毛!稲村モララー、確保だ!!」ガシィッ

(#)∀・)「クソ……クソォッ!!」

∬;´_ゝ`)「ジョルジュ!大丈夫!?」
 _
(;゚∀゚)「大丈夫だってぇ強がりたいところっすけど……立ってるのも限界でさぁね……」
 _
(;゚∀゚)「あと、腸がはみ出そうになってるんで救急車呼んでもらっても……?」

∬;´_ゝ`)「大変!!本当によく立てたわね!?」
 _
( ゚∀゚)「姐さんに呼ばれたんだ……男として立つのが当たり前でさぁ……」

∬*´_ゝ`)「……バカ」

ノパ⊿゚)「安心しろ、本庁に連絡して救急車も手配してもらった!応急処置は私に任せろ!」
 _
(;゚∀゚)「すまねぇな、刑事さん……何から何まで……」

.

17918/20:2014/03/23(日) 21:11:15 ID:aw/jJTGM
.
・・・・・

ピーポーピーポー……

∬´_ゝ`)「救急車が来たみたいね。それと警察も……」
 _
( ゚∀゚)「……刑事さん、すまなかったな。ありがとよ……」

ノハ;゚⊿゚)「あー、あんたは腹に穴空いてんだから喋るな眉毛!血は止まったけど危ない状況に変わりはないんだからね!」

ノパ⊿゚)「まぁ、礼とかはいいってこと!!これも何かの縁ってヤツさね!!」

∬´_ゝ`)「ホント……侵入したのが刑事さんのお家じゃなかったらどうなってたか……」
 _
( ゚∀゚)「あのよ……良かったら、あんたの名前教えてくんねぇか……?この恩は必ず返すからよ……」

ノパ⊿゚)「私か?私は警視庁組織犯罪捜対策課所属の、砂尾緋糸だ!!」

∬;´_ゝ`)「す、砂尾!?」
 _
( ゚∀゚)「姐さん、どうしやした?」

ノパ⊿゚)「お?そっちの姐さんは私のこと知ってたみたいだね?」

∬;´_ゝ`)「砂尾緋糸って言ったら、強面揃いの警視庁の中でも一、二を争う検挙率を誇る刑事だよ!!」
 _
(;゚∀゚)「どぅえ!?」

∬;´_ゝ`)「いつだったか先代の荒巻組長が言ってたわ……『あそこまで肚の座ったキレる刑事は、今の日本にいない』って」

ノハ*^⊿^)「いやー、照れるね!!」

∬;´_ゝ`)「でもその人が、まさか女の人だったなんて……!!」
 _
(;゚∀゚)「なんてこったい……とんでもねぇ人に借り作っちまったな」
.

18019/20:2014/03/23(日) 21:13:14 ID:aw/jJTGM
.

ノパ⊿゚)「借りとかは別に考えなくていいよ。こっちこそ、逮捕に協力してもらってありがと!!」


ノパ⊿゚)bΣ ビッ

 _
( ー∀ー)「お言葉はありがてぇが、こちとら命救われた相手に足向けて寝れるほど不義理じゃないんでね……」
 _
( ゚∀゚)「いつか、いつか必ずあんたに会いに来るぜ。今度は堂々とな!!」

ノハ^⊿^)「あははっ!!そん時は不法侵入するんじゃないぞ!!」
 _
(;゚∀゚)「っと……そこを突かれると痛ぇぜ……」

∬;´_ゝ`)「いいからあんたはくっちゃべってないで早く救急車乗る!救急隊員の方が困惑してるでしょ!」
 _
( ゚∀゚)「へいへい。ったく姐さんは、お小言が多いのが珠に傷だぜ……」

∬;´_ゝ`)「こら!自分で歩いてこうとするな!担架使いなさい!」

ノパ⊿゚)「それじゃ、元気でな!眉毛!」
 _
( ゚∀゚)「おう!」

.

18120/20:2014/03/23(日) 21:14:42 ID:aw/jJTGM
.

・・・・・


後に十六代目荒巻組組長を襲名する長岡ジョルジュ。

後に警視庁初の女性敏腕警部として名を馳せる砂尾緋糸。

後に長岡の後見人として荒巻組の影の立役者となる流石姉者。

遠い将来、東京を表と裏から仕切ることとなる三人の出会いは、この時まだ始まったばかりであった……。



<了>

182ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 21:19:11 ID:???


183ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 21:44:41 ID:???


184ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:25:00 ID:BnPNMriM
投下します

185ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:27:07 ID:BnPNMriM

背後から、きい、と金属が擦れる音がしました。
振り返ると、ところどころ青い塗装が剥がれた扉が、風に合わせて揺れていました。
どうやら、来た時にちゃんと閉めてなかったみたいです。

ここは空きビルだから、普通は人が来たりなんかしません。
恐いお兄さんとか、幽霊だったらどうしよう、とか思っちゃいました。
とはいっても、忍び込んでるわたしはごく普通の女子高生なんですけど。

正面に顔を戻すと、空を覆う薄灰色の雲の塊が、ひっきりなしに形を変えていました。
生ぬるい初夏の風が、わたしの体を撫でては通り過ぎていきます。
これだけ風が強ければ、ドアもひとりでに動くってもんですよね。

気を取り直して、わたしは遠くをじっと見つめます。
見ていると憂鬱な気分になってくる色をした空の向こう。
空と同じ色のビルがびっしりと敷き詰められた陸の向こう。

きっとあなたがいるであろう方角です。

そうそう、今日もあなたに聞いてほしいことがあるんです。
一緒にいた頃のように、うんうんと頷きながら、です。
ここでどれだけ話しても、あなたに届くことはないでしょうけど。

186ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:28:59 ID:BnPNMriM
 












それでもわたしはいつも通り、ひとりで好き勝手に喋ります。

三年前、あなたと過ごせた短い日々を思い出しながら。












.

187ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:30:14 ID:BnPNMriM
 












http://livedoor.blogimg.jp/colored_pencil/imgs/e/e/ee9f037a-s.jpg

パーフェクト・ブルーのようです












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188ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:31:39 ID:BnPNMriM

わたしたちが出会ったのは、中学二年生に進級したばかりのとき。

一丁前に色気づいて、グループ交際みたいなことを始めたんですよね。
わたしを含めた女子のグループと、あなたを含めた男子のグループで。
わたしの友達のしぃちゃんが、あなたの友達のギコくんと付き合っていたのがきっかけでしたね。
まあ、あのふたりはすぐに別れちゃったけど、あのときだけでも付き合ってくれていたことに感謝です。

言いだしっぺが誰だったかはもう覚えてないけど、たぶん女子の誰かです。
なんてったって、背伸びしたがる年頃ですし。

で、最初のデート。

わたしはあんまり興味ないとは言えずに、とりあえずついていきました。
付き合いっていうのもありますし、なにより、断れば今後の立場が心配でしたし。

わたしだけおしゃれに気合入ってないとか、ガツガツこられたらやだなあ、とか。
いろんな不安で胸がいっぱいのまま、待ち合わせ場所に着いてしまったとき。
わたしとそっくりな雰囲気をかもし出ているあなたに出会ったわけです。

後ろの方でぼーっとしているあなたは、ダメな意味で目立ってましたよ。
でも、あなたを見つけたとき、わたしは本当に安心したんです。
ああ、同じような人がいる、って。
あのときのあなたは、後光が差して見えましたね。

189ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:33:28 ID:BnPNMriM

当然、わたしはあなたのそばをがっちりキープすることにしました。
こうすれば、あたかもあなたを狙ってるように見えますしね。

すごい失礼だけど、あなたが特別かっこよくなくて、よかったと思っています。
おかげで、他の子はかっこいい男子のところにいってくれましたから。

これ、あなたの前じゃ絶対に言えないですね。
もちろん、言ったら落ち込んじゃうから言う気もないですけど。

何はともあれ、余りものというかやる気のない同士でくっつけたのは幸いでした。
でも、あなたは最初、ちょっと嫌な顔をしてましたね。
やる気もないのに絡まれてめんどくさかったんでしょうね。

だけど、事情をこっそり耳打ちしたら、固く結んでた口元を緩めて笑ってくれましたっけ。
あの笑顔、ちょっとかわいいなって思いましたよ。

そんな気はなかったけど、振り返ってみると互いの第一印象、最高ですね。
まるで、恋人とのなれ初めみたいです。なんだか照れくさいです。

190ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:34:36 ID:BnPNMriM

それから、何回かグループでデートをしましたね。
あぶれちゃった人が何人か出てしまって人数が減っても、よく続けたもんです。
まあ、残った人たちはもう半分カップルみたいなものでしたけど。

グループの方は付き合う前のお試し期間、とでも言えばいいんでしょうかね。
現に、実際に付き合い始めたカップルは顔出さなくなりましたし。

そんな中、わたしたちの浮きっぷりったらすごかったですね。
ボディータッチもないし、手を繋いだりもしない。話題は当たり障りのないものばかり。
心も体も、相手との距離が他のカップルたちの三倍はあったように思います。

だからなのか、はやし立てられることが多々あった記憶があります。
ボウリングでストライクを取って、ハイタッチをしたとき。
カラオケでラブソングをデュエットをしたとき。

少しでも親しげにしたら、付き合ってるみたい、って言われてましたね。
言われるたびに、そんなわけない、ってふたりで笑い飛ばしてましたね。

そんなわけないのに、デートにずっと顔を出していた理由も、いまなら分かりますけど。

191ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:35:35 ID:BnPNMriM

そうそう、デートで一番記憶に残ってることがあります。

夏休みも終わりに近づいた頃、肝試しで夜の学校に忍び込みましたよね。
うちの学校、防犯大丈夫なのかなって心配になるくらい、簡単に入れた記憶があります。

目的は一応、七不思議を調べるってことになってましたね。
まあ、雰囲気に乗じていちゃいちゃするための口実だったんですけど。

だから、あなたがこっそり抜け出そうって言い出したとき、幽霊を見たってくらいびっくりしました。
だって、そんなことをするのは、なんだかいい雰囲気のふたりだって相場は決まってましたし。

驚きもしたけど、結構ショックだったんですよ。
そのときのわたしは、あなたをそんな風に見ていなかったつもりだったので。
下心が見えた気がしたというか、幻滅したというか。
いま考えれば、幻滅なんてしてる時点で、自分の気持ちに気付くべきでしたね。

うろたえつつも、わたしはその提案を断りはせず。
みんなが廊下を曲がった瞬間を狙って、ふたりで姿をくらませましたっけ。
わたしたちの定位置は最後尾だったから、あっさり成功しましたよね。
あれにはさすがに拍子抜けしたもんです。

192ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:36:42 ID:BnPNMriM

そのあとは、どこに行くかもわからないまま、あなたの背中を追いかけた記憶があります。
静かだし、暗いし、これからどうなるかって考えると、とても怖かったです。

そんなわたしの気持ちも知らないで、あなたは言ってましたね。
これでまたみんなに冷やかされる、って。
言いながら、どこか嬉しそうに笑っていましたっけ。

三年経っても、あなたが本当に嬉しかったのかどうかはわからないままです。
いまさらわかったところで、どうこうなるものじゃないですけどね。

結局、あなたの行き先は最初に見たプールでしたね。
24時ちょうどにプールの水が血の色に染まる、っていう七不思議だった気がします。
まあ、水は真っ黒なままで、真ん中にはお月様が浮かんでるだけでしたけど。

深夜のプールに忍び込みたかった、ってあなたは言ってましたっけ。
夢がかなったのに見て終わり、じゃつまらなかったんでしょうね。
プールサイドに腰かけて、水遊び始めたときにそう思いましたよ。

あのときのあなた、子供みたいでしたね。
14歳だったから、実際に子供なんですけど。

193ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:38:14 ID:BnPNMriM

でも、そう感じたわたしも子供なわけです。
あなたを見ているうちに、だんだんと水遊びって楽しい気がしてきて。

気が付いたら、服着たままプールに飛び込んでましたっけ。
こうして振り返ってみると、我ながらバカですね。
あなたもそう思ったに違いありません。

だって、わたしが水面から顔出してあなたを見たとき、すごい顔してましたし。
はしゃぎすぎだって気付いたときは、恥ずかしくて顔から火が出るかと思いました。

でも、わたしがヤケになって誘ったら、あなたも飛び込んでくれましたね。
飛び込んだときの波が、お月様の光を反射して、とても綺麗だったのを覚えています。

浮かび上がってきたあなたと目が合って、なぜか笑ってしまって。
それに釣られたのか、なぜかあなたも笑い出して。
しばらくの間、笑いながら遊び倒してましたね。

楽しかったけど、足を引っ張って溺れさせようとしたのは、いまだに許してないです。
あなたが離れたところにいて、どう考えてもそんなことできなくても、です。
あなたのせいにしておかないと、怖くて泳げなくなりますから。

思えば、あなたとの楽しかった記憶って、これが最後ですね。

194ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:40:25 ID:BnPNMriM

あなたとの思い出でちゃんと覚えているのは、もう別れの記憶だけしかないです。
夏休みから秋の終わりまで、一気に時間が飛んでしまっています。
その間にも楽しかったことはたくさんあったはずなのに、どうしてでしょうね。

親の仕事の都合で引っ越すことになったんですよね。
結局、何の仕事をしているのかは知らないままでしたけど。
当時のわたし、引っ越しするなんて、ろくな仕事じゃないって思ってました。ごめんなさい。

要するに、そんなことを思ってしまうくらいショックだったんです。
どうしてって、この頃にはすでに、わたしはあなたのことが好きだったからです。

いつ、どうして好きになったのかは、よく覚えてないです。
思い返しても、好きになった瞬間の記憶が思い出せません。
肝試しのときには自覚していなくても、好きだったのは確かなんですけど。

まあ、過程はともかく、いつの間にかあなたのことばかり考えるようになっていたわけですね。
自分の気持ちを自覚してしまってからは、とにかく大変でしたよ。

だって、お互いに色恋沙汰とは無縁だから、わたしたちは仲良くなれたんじゃないですか。
だから、もしも、わたしがあなたのことを好きだって知られてしまったら。
いまの関係が壊れてしまう、ってわたしは考えていたわけです。

195ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:41:56 ID:BnPNMriM

でも、言っても言わなくても、このままじゃあなたとは離れ離れでしたし。
離れても友達でいられる自信は、正直ありませんでしたし。

だから、あなたが引っ越す前に告白しようと思っていたんです。

それを話したら、しぃちゃんたちが大盛り上がりしてましたよ。
どれくらい盛り上がってたかというと、わたしそっちのけで告白プラン建て始めるくらいです。
危うく閉園間際の遊園地で、観覧車の頂上にふたりきりにされるところでした。

アドバイスをほどほどに取り入れた結果、あなたに手紙を渡すことにしました。
たぶん、わたしの気持ちを全部話そうとしたら、時間も使える言葉も足りなかったからです。
シンプルに好きだと伝えて、細かいことは手紙で、という作戦でした。
最悪、手紙だけ渡して逃げ出すという退路もばっちり確保してありました。

こんなこと、あなたは何ひとつ知らないでしょうけどね。



だって、好きだと伝えることも、手紙を渡すことも、結局できませんでしたからね。

196ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:42:42 ID:BnPNMriM

あなたの最後の登校日、放課後に呼び出すまではうまくいってたんですけどね。
でも、伝えられたのは当たり障りのない言葉ばかりでした。
好きのす、までは言えたのに、そこからすごい楽しかった、になるんですもん。
わたしったら、何てことやらかしちゃってるんでしょうね。

でも、しょうがないじゃないですか。
恐かったんですよ。あなたとの関係が壊れることが、最後の最後まで。

あのとき、いろんな想いが、頭の中をぐるぐると渦巻いてました。

あなたがいなくなるから、わたしは告白しないといけなくなった、とか。
だから逆に、わたしが告白しなきゃ、あなたはいなくならないような気がした、とか。
でも、絶対にそんなことはないから、やっぱり言わなくちゃ、とか。

成功するのかな、とか。
失敗するのかな、とか。
言わない方がきれいな思い出になるのかな、とか。

それで結局、わたしはきれいな思い出になることに決めたんです。
どうなるかもわからない未来より、すぐに消えてしまう現在を選んだんです。

それでよかったのかどうかは、いまもよくわからないです。

手紙は鞄に入れたままにしておきました。
触れたら、張り詰めていた何かが切れてしまいそうだったから。
家に帰って、教科書を詰め込んで、鞄の底に沈めてしまいました。

ちなみにその鞄は、いまも手紙を入れたまま、押し入れのすみっこで眠っています。
だいぶくたびれていたけど、捨てようとは思いませんでした。

197ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:43:47 ID:BnPNMriM

こうしてあなたとの思い出を振り返ると、心があったかくなります。
きっと、それだけ楽しかったんでしょうね。

でも、最近はちょっと悲しくもなります。

もう、あなたの声が思い出せなくなってしまいました。

人のことを忘れるときは、声から忘れていくって、どこかで聞きました。
三年も経つから、しょうがないのかもしれないけど、やっぱりいい気分じゃないです。

そういえば、写真に映っているあなたと、記憶の中のあなたも、一致しなくなってきました。
いまのあなたとすれ違っても、わたしはあなたに気付けないと思います。

で、こんな流れで言うのもなんですけど。

告白されたんですよ、わたし。

相手は同じクラスの男子です。
わたしのこと、密かにいいなって思ってたんだそうです。
あなたとは似ても似つかないけど、素敵な人ですよ。

198ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:44:50 ID:BnPNMriM

でも、断っちゃいました。

理由というか、原因はあなたです。

もしもわたしが、あなたと似ていない人を好きになったら。
それは、あなたへの想いを吹っ切った、ということになると思うんです。

実はわたし、そこまで吹っ切れてはいません。
あなたのことを忘れたくないです。
そして、それ以上に、忘れられないです。

それなのに、こうして少しずつ忘れてしまっているんですよね。変な話です。

いまでこそ普通に過ごしてますけど、一時期は大変だったんですよ。
抱いている思いとは裏腹に忘れていく自分が、大嫌いでした。
布団の中で悶々としているうちに朝になってた、なんてことがしょっちゅうありました。

だけど、いまはそんな自分を、少しだけ許してあげられています。
ここを見つけたばかりの頃は、いつもビルの縁に腰かけてました。
いまは少し下がって、落下防止のフェンスの上です。

だから、特に根拠はないけど、わたしは大丈夫なんだと思います。

199ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:46:21 ID:BnPNMriM

強く生きていく、というのはまだ難しいと思います。
それはきっと、あなたを忘れてしまうのを受け入れる、ってことですから。

というわけで、いまの目標はとりあえず生きていく、です。
いつか強く生きれるようになるために、少しずつハードルを越えていくつもりです。

なんか、17歳の女子高生にしては、涸れ気味の発想ですかね。
でも、涸れたってしょうがないと思います。

わたしの青春は、もう終わってしまったんですから。

気付いちゃったんですよね、最近。
あなたと過ごした時間の輝き、というものに。

別に、いまが楽しくないわけじゃないですよ。
いまだって楽しいです。普通の女子高生ライフを満喫しています。

でも、ふと感じるんです。
あの頃は、あなたといた頃は、楽しかったなあ、って。
好きな人と過ごす時間には敵わないなあ、って。

だから、比べられたらどんな時間でもかすんでしまう、あの日々が。
あの日々だけが、わたしにとっての青春なんです。

強く生きていけるようになったら、また何か変わるのかもしれないですけどね。

200ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:47:34 ID:BnPNMriM

話に一区切りついたところで、携帯が震え始めました。
結構長いこと震えています。電話がかかってきたようです。

出てみると、友達からでした。
いまからカラオケに行くそうです。

いいなー、って思ってたら、わたしも誘ってくれました。持つべきものは友達ですね。
いま話してるの、あの男子のグループにいた人の知り合いなんですよ。
あなたの友達の友達、ってわけです。あなたがいなければ出会えなかった人です。

さて、遊びに行くとなったら、いったん家に帰らないといけませんね。
ちょっと汗かいちゃったから、シャワー浴びて、着替えてこないと。
そしてなにより、お財布の中身が空っぽです。

フェンスから軽やかに飛び降りて、いざ帰宅です。
置きっぱなしにしていた、中身が全然入ってない鞄も忘れてはいけません。
教科書はともかくとして、お財布が入ってますからね。

入ってきた扉を見やると、半端に開いたまま小さく揺れてました。
あの向こうには、楽しいけどあなたのいない世界が待っています。
ここから帰るときは、いつもちょっとだけためらっちゃいます。

201ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:48:47 ID:BnPNMriM

だから、わたしはまた来る約束をしてから帰ることにしています。

きっとわたしは、いつか強く生きていけるようになるまで、ここに来るんでしょうね。
いつになるかはわからないけど、あなたにはそれまで付き合ってもらいますから。

まあ、全部、いまのあなたには関係ない話ですけどね。

o川*^ー^)o「……また、きますね」

変なことしてるなあ、と思って、つい笑ってから。
振り返って、記憶の中のあなたと約束してから。

わたしはまた、とりあえず生きていくために、青い扉に手を伸ばしました。

202ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:49:58 ID:BnPNMriM
 












パーフェクト・ブルーのようです

おわり












.

203ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 22:50:51 ID:BnPNMriM
投下終わり

204ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 23:01:40 ID:???

こういうしんみりした雰囲気は良いな

205ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 23:52:51 ID:R1hVTSFw
滑り込みで投下させて頂こう

206ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 23:53:38 ID:R1hVTSFw
(゚、゚トソン「というわけなんですよ」

ミセ*゚ー゚)リ「へえ、知らなかったなあ」

(゚、゚トソン「というわけでミセリ、私と子作りをしましょう」

ミセ;゚ー゚)リ「なにがというわけなのか皆目見当がつかないよ!? 脈絡が一切合切なかったよ!」

(゚、゚トソン「人間の本能に脈絡など関係ありませんよ」

ミセ;-ー-)リ「女同士で子作りをしようって発想が、人間の本能だとはちょっと思いたくないかな」

(゚、゚トソン「つまり生産性に問題があると?」

ミセ*゚ー゚)リ「ううん、トソンちゃんの人間性に問題があるかなって」

(-、-トソン「なるほど、私に問題が。確かに最近、自身でも不調を感じてはいたんですよ」

ミセ*゚ー゚)リ「私には今日も絶好調に見えたけどね」

207ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 23:54:28 ID:R1hVTSFw
(゚、゚トソン「それで病院へ行ったんですけど、医師に重い口調で病名を告げられてしまいました」

ミセ;゚ー゚)リ「えっ、本当に不調なの? 大丈夫なの!?」

(-、-トソン「なんと私の病は世界でも類を見ないもので、ミセリ欠乏症だというらしいのです。定期的にミセリの体液を接種しないといけないのです」

ミセ*゚ー゚)リ「まず私に、その診断書を提出しよっか」

(゚、゚トソン「数日待ってください。必ずや用意してみせますので」

ミセ;゚ー゚)リ「診断書の偽造反対!」

(゚、゚トソン「ああそれと、体液と言いましたが唾液で結構ですよ。唇を接触させて舌と舌で、こう」

ミセ;>ー<)リ「結構って範疇じゃないよ! レベルが高いよトソンちゃん!」


.

208ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 23:55:26 ID:R1hVTSFw
ミセ*゚ー゚)リ「だいたいトソンちゃんは、私のどこがそんなに好きなの?」

(゚、゚トソン「それは、私のどこが好き? っていう恋人同士の定例句として受け取っても?」

ミセ*゚ー゚)リ「純粋な疑問として受け取ってください」

(-、-*トソン「貴女の全てを愛しています。この世界の誰よりも」

ミセ;゚ー゚)リ「そういうこと聞いてるんじゃないって前置きしたよね!? しかもなんでモジモジしてるの!? ガチなやつみたいで若干ひくんだけど!」

(゚、゚トソン「可愛くなかったですか?」

ミセ*゚ー゚)リ「男の子なら十中八九落とせるぐらい可愛かったよ、男の子なら!」

(゚、゚トソン「その発言はポジティブな方向に受け取りましょう」

ミセ*゚ー゚)リ「トソンちゃん、びっくりするぐらいいつもポジティブだよね」

(゚、゚トソン「それにまあ、具体的に好きなところを言って、ドン引きされるよりはマシでしたね」

ミセ*゚ー゚)リ「そうだけど、そうだけれども、釈然としない……」


.

209ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 23:56:18 ID:R1hVTSFw
ミセ*゚ー゚)リ「そもそも、トソンちゃんって最初は私のこと、あまり好きじゃなかったよね?」

(゚、゚トソン「せっぱ、私は人間自体があまり好きではありませんでしたので」

ミセ;゚ー゚)リ「そもさん、じゃなくてそもそもだね! この状況でとんち比べはしないよね!

(゚、゚トソン「ミセリは覚えていますか? 高校一年の頃を」

ミセ*゚ー゚)リ「うーん、覚えているといえば覚えてるけど、トソンちゃんに好かれるようなことしたっけ?」

(゚、゚トソン「ほら、よく話しかけてくれたじゃないですか」

ミセ*゚ー゚)リ「だってトソンちゃんが、いつも一人で退屈そうにしてたから。一緒に遊べたら楽しいのになって思って」

210ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 23:57:13 ID:R1hVTSFw
(゚、゚トソン「確かあれは、こんな感じでしたね」


http://livedoor.blogimg.jp/colored_pencil/imgs/b/6/b648f9f1.jpg


ミセ*^ー^)リ『都村さん都村さん! なにしてるの?』

(゚、゚トソン『見てわかりませんか? 勉強をしているのです』

ミセ*>ー<)リ『まあ素敵! 抱いて!』

(゚、゚トソン「では早速ベッドへ行きましょう!」

ミセ;゚ー゚)リ「なんで現実世界の私をベッドへ引きずり込もうとしてるの!? しかも最後のは言ってないよね、高一の私!」

(゚、゚トソン「若さゆえの過ちというやつですね」

ミセ;゚ー゚)リ「現在進行形で過ちが起きそうで危ないんだけど!」

(゚、゚トソン「人間は過ちを繰り返して成長するのです」

ミセ*>ー<)リ「そういう方へ向の成長は謹んで遠慮致します」

(゚、゚トソン「まったく、この娘は身体ばかり私好みに成長しよってゲヘヘ」

ミセ;゚ー゚)リ「ゲヘヘってリアルで言う人を初めて見たよ!」


.

211ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 23:58:06 ID:R1hVTSFw
(゚、゚トソン「……そして、俯きながらその男はこう呟きました。気をつけろと言ったじゃないか、と」

ミセ;゚ー゚)リ「ゴクリ……」

(゚、゚トソン「なぜその男が、夢の中で言われた台詞を知っていたのか。……そのとき私は、大変なことに気がついたのです」

ミセ;>ー<)リ「……っ!」

(゚、゚トソン「――もう終電が発車しているではないか、と」

ミセ*゚ー゚)リ「えっ? 今までの話に電車なんて出てきたっけ?」

(゚、゚トソン「いえ、ですから終電が発車したんですよ。ちょうど一分前に」

ミセ;゚ー゚)リ「えっ、はっ? えっと、えええぇぇぇぇぇ!?」

(゚、゚*トソン「よっしゃ、これで我が家に泊まっていくしかありませんね!」

ミセ;゚ー゚)リ「なにそのよっしゃって! なにそのガッツポーズ!」

212ブーン系の名無しさん:2014/03/23(日) 23:58:55 ID:R1hVTSFw
(゚、゚*トソン「いやあ、千夜一夜物語作戦って本当に効果のあるものなんですね」

ミセ;>ー<)リ「さっきの怖い話もこれが狙いだったの!? 通りで四時間以上もしゃべりっぱなしなわけだよ! 稲川ブーン二並みのレパートリーだったよ!」

(゚、゚トソン「安心してください」

(-、-*トソン「今夜はうちの家族誰も帰ってきませんから、きゃっ」

ミセ;゚ー゚)リ「一気に不安しかなくなったよ! いいよ、もうホテルに泊まるから」

(-、-*トソン「初体験でいきなりラブホとは、ミセリも大胆ですね」

ミセ;>ー<)リ「ビジネスです! ビ・ジ・ネ・ス!」

(゚、゚トソン「まあまあ、お金の無駄遣いはよくありませんよ。そうだ! お風呂の用意(マットとローション)がしてありますからいかがですか?」

ミセ;゚ー゚)リ「なんか聞こえないはずの心の声がどこからか漏れてたっ!」


.

213ブーン系の名無しさん:2014/03/24(月) 00:00:10 ID:85P8xrlc
ミセ*゚ー゚)リ「もう、わかったよ。泊まっていくよ」

(゚、゚*トソン「ほう、そうですか!」

ミセ*゚ー゚)リ「その代わりというのもなんだけどさ。さっきの怖い話の続きしてくれる?」

(゚、゚トソン「それはまあ構いませんが」

ミセ*゚ー゚)リ「じゃあ始発が出るまでお願いします」

(゚、゚トソン「は?」

ミセ*゚ー゚)リ「だって寝たら、トソンちゃん絶対にイタズラするでしょ?」

(((゚、゚;トソン「……い、い、いいいえ、そそそのようなことははは」

ミセ*゚ー゚)リ「だから、寝ずに朝まで話してもらえれば一石二鳥かなって」

(゚、゚;トソン「すでに四時間以上しゃべりっぱですよ? これから更に五時間もですか?」

ミセ*>ー<)リ「お話ししてくれるトソンちゃん大好き」

+(゚、゚*トソン「わかりました、喉が潰れるまで話し続けましょう」



日夜トソンの扱いが上手くなっていくミセリであった。



(゚、゚トソン千の物語一夜で語るようです


終わり

214ブーン系の名無しさん:2014/03/24(月) 00:00:43 ID:85P8xrlc
以上で投下終了

215ブーン系の名無しさん:2014/03/24(月) 00:10:52 ID:???
乙ww

216勝手に閉会宣言:2014/03/24(月) 00:53:54 ID:5H3DbV2o

( ^ω^) おっおっ、勝手に主催代行のブーンだお
       閉会の挨拶がないとせっかくの祭りもしまらないから、勝手に挨拶をしちゃうお


( ^ω^) みんな投下乙!
       最終日の怒涛の投下にはびっくりしたお

( ^ω^) ブーン系小説ラノベ祭り2014・春のようです も無事、日付上は投下期間終了
       2月14日からはじまったこの祭りも、とりあえずは一区切りになるお〜。


( ^ω^) 3月24日〜31日までは、感想後夜祭になるお!
      投下された話の感想や絵をバシバシ投下するといいお!


イラスト・小説のまとめ
http://blog.livedoor.jp/colored_pencil/archives/3497168.html



( ^ω^) まだ投下している滑り込み組は投下がんばってだおー

(*^ω^) 今回、参加できなかった人も、なんらかの形で投下してくれるとうれしいお。オクライリ モッタイナイ
       期間外だからまとめがつくかどうかはわからないけど、喜ぶ人は多いと思うお

( ^ω^) 31日までの残りの時間、みんなでめいいっぱい楽しもうお!


( ^ω^)  みんな、本当にお疲れ様だお!

217ブーン系の名無しさん:2014/03/24(月) 01:55:15 ID:???
参加者みんな乙
遅刻でも何でも、投下してくれるなら読みたいな

218ブーン系の名無しさん:2014/03/24(月) 02:05:27 ID:???
代理も挨拶おつ
あとは遅刻と感想期間か

219管理人:2014/03/24(月) 02:42:00 ID:???
>>216
代理ありがとうございます!

参加してくださった皆様、ありがとうございました
同時に、本祭の開催、閉会などの進行が遅れに遅れてしまい申し訳ありませんでした
やっと明日休みがとれた状態で……本当にすみませんでした

感想スレを立てておきますので、感想はそちらへお願いします

220ブーン系の名無しさん:2014/03/24(月) 14:13:23 ID:JFYH15n2
どっちもおつ

>>210-211の間
レスが抜けてるように思うけど気のせいかな?

221今までオークリ:2014/09/02(火) 22:41:15 ID:???
louis vuitton 財布 ダミエ
今までオークリ http://plaza.rakuten.co.jp/cornmitarc94/diary/201407250000


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