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お兄ちゃんのスーパーガール

1名無しさん:2013/09/05(木) 02:25:34
「お兄ちゃん、改めて誕生日おめでとう」

スーパーガールの格好をした妹が、祝ってくれる。
コスプレではない。
彼女は、れっきとした血のつながった妹だ。
お兄ちゃんの理想の女になれますようにと、夢の中でお願いしたら、スーパーガールになってしまったらしい。

ある朝、スーパーガールの格好で僕の部屋に来た。
ガン見して、釘付けになっていると、お兄ちゃんの理想の女になれたと万力のような怪力でギュギュギュと、抱き付いて喜んできた。


「パパもママも寝ちゃったよ」

悪戯に成功した子供のような笑顔で、腕を僕の腰に回す。
うちでは、夕飯に家族みんなで、晩酌をする。
飲む飲まないは、自分の判断という親の教育方針で、たまに僕も日本酒なら舐めるが、その程度だ。

一方、妹は、ザルだ。
スーパーガールになったせいだろう。いっくら飲んでも酔わない。
顔が赤くすらならないどころか、飲んだ直後にアルコール検知器を試しても、引っかからないほどだ。

「酔い潰したんだね」
「今日は、お兄ちゃんの誕生日なんだもん」

僕の腰に回した腕を、妹は抱き寄せる。
スーパーガールの力に抵抗出来るはずも、抵抗する気もない僕のすぐ目の前に、妹の顔がやってきた。
いわゆる吐息の感じる距離である。
もっとも、スーパーガールの妹にしたら10m離れていても、その気になれば彼女の吐息を感じる事が出来る。
吐息を感じながら空を舞う事になるが……。

「今夜は、スーパーガールはお休み。今夜は、お兄ちゃんだけのモノだよ」

妹は、事件の度に毎回出動している訳ではない。
毎回出動したら、出動しなかった時に非難されないかと、以前に僕に相談してくれた時に言った事がある。
正しい事か分からないが、無料のボランティアだ。僕には、妹のが大事だ。
他にも何か考えて、出動したりしなかったりするようだが、既に僕では分からない。

妹……いやスーパーガールの大人の甘い香りがする。
それに反応して、僕のマイサンが大きくなると、スーパーガールの太ももに触れる。
妹とは身長は同じぐらいだが、腰の位置が違う。
妹の腰の位置は、僕の鳩尾の下辺りだ。
さらに、大きな二つの膨らみが、胸のSの字を押し潰している。
谷間に完全に押し潰されているSの字の尻尾の部分が、何かを挟んでいるようで、エロくも感じる。

「うふ……どうする?」

2名無しさん:2013/09/05(木) 02:26:09
ゴクリ

思わず生唾を飲み込む。
僕の欲望を後押しするかのように、甘い言葉が後押しする。

「今日は、何でもしてあげるよ」

魅惑的な事を言ってくれるが、妹が僕の頼みを断ったことはない。
背中に手を回すと、スベスベのスーパーガールのコスチュームごしに、柔らかい女を感じる。
そのままキスをして、男と女の関係になってしまいたい衝動に襲われる。


「じゃあ……いつものお願いします」
「らじゃ〜」


辛うじて兄としての尊厳が煩悩に勝った。
陽気に答える妹。
口ぶりは、スーパーガールではなく、昔からの妹のそれだ。

それでも、煩悩が消滅しきれず、コスチュームを撫で回してはいたが……。

スーパーガールは、僕を優しく抱き締めると、部屋の窓から真夜中の大空に飛び上がった。
僕が、一人で処理をしているのを、隣の部屋のスーパーガールが気がつかないはずはないと思うが、それには触れてこない優しさが、妹にはあった。

瞬く間に、都会の夜景が眼下に見える。
妹は、都会の様子がくっきりと見えているようだが、家の光とかが点になる、ぼんやりとした夜景が綺麗だと思う。

上空は肌寒い。
だから妹は、スーパーガールのマントで僕を後ろから包んで、両手で抱き締めるような格好で飛んでいる。

「お兄ちゃん、寒くない?」

スーパーガールの二の腕に、両手をちょこんと乗せて一応、僕なりにしがみ付いているつもりだが、それ以上に、
首の後ろは胸の谷間でホールドされ、首のちょっと下にある左手と、腰の所を支える右手で、安定感抜群だ。

「うん。ありがとう」
「どういたしまして、あ、お兄ちゃん、流れ星。速く願いを言って」

慌てた妹が、ちょっと向きを変えると、斜め上に長く青い尾を引いた流れ星があった。

「妹をありがとう。妹が幸せになりますように。
 妹をありがとう。妹が幸せになりますように。
 妹をありがとう。妹が幸せになりますように。」
「もうお兄ちゃんたっら〜」

言っている意味が願い事にしては少し意味不明だったと思うが、本心だ。
こうしている一瞬一瞬が、僕にとっては幸せだ。

火山に入っても赤くならないスーパーガールの手の甲の皮膚が、ほんのり赤くなっていた。

だからだろう、今の妹は、僕の理想の女性だが、手が出せない。
妹から明らかに過剰なスキンシップをしてくるし、今だって頼めばフェラやパイズリ、エッチだって出来たかもしれない。
でも、そこは兄の最後の尊厳として、妹が一生連れ合う相手の為に取って置いて欲しいと思う。

「いつも皆の為に、お疲れ様です、スーパーガール。
 でも、あまり無理はしないでほしいな、僕の大事な妹だから」
「うん。ありがとう。お兄ちゃん」
「こちらこそ、今日も、そしていつもありがとう」

青いレオタードのコスチュームごしの妹の細い腕が、僕を優しく包む。背中に、妹の豊かな胸の膨らみを感じるが、性的な女体ではなく妹の存在感の一部として感じる。

僕の理想の女性ではあるが、妹が笑顔で居てくれたら、それだけで嬉しいと思ってしまうのは、シスコンなのだろうか。

3名無しさん:2013/09/05(木) 02:31:29
<妹視点です>
「お兄ちゃん」

わたしはスーパーガールの格好をして、お兄ちゃんの部屋の窓から登場した。

「誕生日おめでとう」

お兄ちゃんとは、ちゃんと血の繋がった兄妹だ。
ただ、悪魔が出てきて、わたしの命と引き換えに願いを叶えてくれる夢を見た。
そこで、お兄ちゃんの理想の女になれますようにってお願いをした。

「もし、これが夢じゃなくても構わない。お兄ちゃんの理想の女になれますように!」

わたしは夢の中で言い切った。
悪魔は苦笑する。悪魔が霧散するように目が覚める。
わたしはスーパーガールになっていた。

お兄ちゃんの部屋の方を見ると、自然に壁が透けて見え、
すぐにお兄ちゃんの秘蔵のコレクションのスーパーガールのフィギアとか小冊子の類を見つけた。

「(うふ……)」

思わず笑みがこぼれていた。
そのまま、お兄ちゃんの部屋に行ってスーパーガールになったことを伝え、思わず抱き締めてしまった。
肉と骨のギュギュギュとする音に疑問を浮かばなければ……考えるだけで怖い。

当然両親にも友達にも、暴露していない。
お兄ちゃんとわたしだけの秘密。

「パパもママも寝ちゃったよ」

正確には、お兄ちゃんの誕生日だからと、ハイペースで一緒に飲ませて酔い潰して、台所を片付けてきた。
未成年でなんだが、わたしはこの身体になってから、お酒に酔った事がない。どんなお酒でも、わたしには美味しいジュース感覚でしかない。
一方、二人はわたしの半分も飲んでないが、おそらく明日は二日酔いだ。
寝室に、水と薬を置いておいたから、問題ないだろう。
明日は休みだし。
わたしも、今夜はお休み。
どんな事件が起きても、出動する気がない。
今日は、お兄ちゃんの誕生日だもん。

そう思うとつい嬉しくなり笑顔で、お兄ちゃんの腰に手を絡める。

「酔い潰したんだね」
「今日は、お兄ちゃんの誕生日なんだもん」

4名無しさん:2013/09/05(木) 02:33:24
さすが、お兄ちゃんよく分かってる。

お兄ちゃんは、晩酌が始まったら、早々と自分の部屋に戻った。
今夜こそ、お兄ちゃんとエッチしたい。

わたしが押し倒すのは簡単。
でも、それでいいのかと疑問に思ってしまう。

今のわたしはお兄ちゃんの理想の女のはず。
お兄ちゃんが、部屋でスーパーガールと呟きながら一人で処理をしているのを知っている。

でも、このパワーだ。
一言だけでもいいから、言って欲しい。

フェラでも、パイズリでも……なんでもしてあげるから。

そんな希望をこめて、お兄ちゃんを抱き寄せる。
今のでも、お兄ちゃんの同意があって、近づいてくれたのか、わたしの馬鹿力のせいか分からない。
それが、腹立たしい。

だから、鼻の頭同士が当たる距離に抱き寄せた。
わたしの胸も軽くお兄ちゃんに触れている。
胸から直接鼓動を感じる。
言葉を一つ一つ考えて、紡ぎ出す。

「今夜は、スーパーガールはお休み」

頑張って大人の雰囲気を演出する。
スーパーガールになって、夜も眠くならないし、スーパーイヤーなせいで、だんだん耳年増になっている。
それが、役に立つときだ。

耳元でさらに、小さく囁く。

「今夜は、お兄ちゃんだけのモノだよ」

お兄ちゃんのアレが、わたしの太ももに触れる。
これはOKのサインかな?

頭ばかりか、全身でお兄ちゃんを感じて観察する。
もう少し!!!

「うふ……どうする?」

ゴクリ

お兄ちゃんが生唾を飲み込む。
これでトドメだ!!!

「今日は、何でもしてあげるよ」

静かにお兄ちゃんが、手を背中に回す。
スーパーガールの感覚が、お兄ちゃんの身体の微細な変化も逃さない。

鼻息が少し荒くなった。

やった!!!

ついに……このままキスをして……そして……。

わたしは、自然に目を閉じかける……。


ん?
んん??
んんん〜〜〜???

お兄ちゃんの手が、背中のコスチュームを撫で回す。
この触り方は……コスチュームを堪能している???

5名無しさん:2013/09/05(木) 02:38:02
「じゃあ……いつものお願いします」

希望は、一瞬で打ち砕かれた。
いつものと言われて、フェラとかパイズリとか、お風呂で身体洗ったりとかだったら、どんなにいいか……なんて心の片隅に思う。
正直、すごく残念。
以前なら、すごく不機嫌になっていたが、スーパーガールになってある程度内面まで強くなった気がする。

でも、お兄ちゃんらしいとも思う。
やっぱり、そのうち無理やり押し倒してしまおうかな……。
それなら、わたしの誕生日かな……なんて心で思いながら返事をする。

「らじゃ〜」

頑張って大人の雰囲気を演出していたのが、どこか馬鹿らしくなった。
いつものままでいいや。
わたしは、お兄ちゃんを優しく抱き締めて、部屋の窓から真夜中の大空に飛び上がった。

雲を見下ろす程度の高さで停止する。
邪魔な雲は、ブレスで吹き飛ばして、夜景が綺麗に見えるようにする。
この距離でも、わたしは地面の空き缶の文字まで読めてしまう。
お兄ちゃんと、同じモノを見ても、同じように見えない事が少し悲しい。
そう思いながらも、地上で天文観測をしている双眼鏡などを、片っ端からヒートビジョンで、少しだけレンズを歪めていく。
こうすることで、下から見られないようにしている。
わたしは、目撃されてもいいが、お兄ちゃんは不味い。

これは、お兄ちゃんに気がつかれないように注意しながらやっている。
この程度なら、まだ問題ないレベルだと思うが、お兄ちゃんに言えない事が少しずつ増えているのは事実で、それが心苦しい。
いやお兄ちゃんなら、笑顔で許容してくれると思うが、普通の人間として育った倫理観が邪魔をする。
お兄ちゃんには、わたしが平気でやくざとか人を殺せる事とかは知られたくない……なんて都合のいい事を思ってしまっている。

正義のヒロインとしての活動は、主には、アメリカでやっているとはいえ、新聞や報道を見れば……もう遅いと思う……。
でも、お兄ちゃんはそこに踏み込んでこない優しさがある。

それどころか、家に帰って気がつくといつも、
お疲れ様とねぎらいの言葉と一緒にココアやお茶を入れてくれる。
そして、一緒に飲む瞬間が、本当に幸せなひと時。
わたしにとって最高にご褒美だ。

6名無しさん:2013/09/05(木) 02:40:43
「お兄ちゃん、寒くない?」
「うん、ありがとう」

上空は、お兄ちゃんには寒いだろう。
マントで包んで、子供が飛び出さないように、後ろから押さえる母親のような格好になってしまっているが、この格好が一番安定感があるから仕方ない。
しかも、この姿勢ならわたしの身体が密着するので体温で温めれる。


それに、この格好だと、ついお兄ちゃんを、かわいいって思ってしまう。

お兄ちゃんと、一緒に見る夜景も好き。
本当に、わたしってお兄ちゃんが好きなんだなぁと実感する。

「どういたしまして」

その瞬間、視界の端に長く青い尾を引きかけた流れ星を見つける。

「あ、お兄ちゃん、流れ星。速く願いを言って」

上空だから、すぐに消える事はないと思うが、慌てて向きを変える。


「妹をありがとう。妹が幸せになりますように。
 妹をありがとう。妹が幸せになりますように。
 妹をありがとう。妹が幸せになりますように。」

お兄ちゃんは、慌てて小さく呟くが、スーパーガールのわたしには、しっかり聞こえる。
耳の先まで赤くなるのを感じる。

「もうお兄ちゃんたっら〜」

わたしの幸せは、お兄ちゃんとこうしてず〜と居ることだぞ。
分かっているの。

一生お兄ちゃんと、一緒にいたいんだぞ。なんて言葉にしようか悩む。

言葉にしてもいいのか……それとも今の流れ星の願いが叶うなら……。
自分がスーパーガールの名の下に、いかに血塗られた殺戮兵器であるかも自覚している。
だから、お兄ちゃんとずっと一緒にいるなんて……と躊躇ってしまう。

「いつも皆の為に、お疲れ様です、スーパーガール。
 でも、あまり無理はしないでほしいな、僕の大事な妹だから」

お兄ちゃん……もう誰にも渡したくないんだけど。どうしよう。

「うん。ありがとう。お兄ちゃん」

心の叫びを押さえて、言葉を返す。

「こちらこそ、今日も、そしていつもありがとう」

わたしはお兄ちゃんの温もりに、溺れていた。

7名無しさん:2013/09/05(木) 02:59:35
とりあえず、以上です。
ご覧頂き、ありがとうございました。

8名無しさん:2013/09/05(木) 03:01:31
連投すいません。

>>1、2が兄視点での話。
>>3〜6が妹視点での話です。

文章レイアウトが下手で見にくくてすいません。

9名無しさん:2014/03/30(日) 14:36:08
妹が可愛すぎる!
続きが読みたい

10名無しさん:2014/04/15(火) 23:28:22
>9
わ、わ、わ〜。
ありがとうございます。
コメントにびっくりしている、小心者の作者です(汗

続き……そのうち……(希望
m(__)m


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