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都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……代理投下スレ

487はないちもんめ:2016/09/27(火) 23:25:55 ID:wJnpkwQ2
「コレより、第四試合開始!!」

実況席から流れた試合開始の一言。
その言葉が終わるが早いか、新島愛人の両腕が飛んだ。

「!?」

驚愕に見開かれた目が、僅かに後方を確認し、見えたのは背後の建物に包丁で縫いつかれた自信の両腕、そして・・・

「遅い」

両腕を落とすのとほぼ同時に自身の背後に移っていた、影守美亜の足が、腹に叩き込まれるのとほぼ同時に両の足が自身から切り落とされる瞬間だった。

『ま・・・まなとぉぉぉぉぉ!?』
『見えなかったな・・・』
『え!?ちょッえぇ!?龍哉!居るよね?!一寸こっち来て解説ー!!』

実況席が酷く混乱している様子が聞こえてくるが無視して良いだろう。
そう結論付けて切り落とした足を踏みつける。
コレで両腕と両足を取った、胴体は蹴った際に勢いをつけ過ぎて前方の建物に激突、そのまま瓦礫の下敷きに。

「戻れ」

突き刺した手足の返り血を浴びた12本の包丁が自身の周囲を囲むように浮遊する。
内の4本は刃渡りが凡そ70センチ程、ここまで来ると刀にしか見えないがマグロの解体等で使われる立派な包丁である。

「これで、私の勝ちで良いよね?」
「流石にそれは困るかな」
「・・・何?都市伝説発動する前に斬っても駄目なわけ?」

愛人を沈めた瓦礫の下から火柱が噴出し徐々に人の形へと整っていく。

「行き成り四肢切断とは品がないな」
「手足切られたなら大人しく死んでろよ」

愛人を中心に周囲に炎が燃え移る。
美亜の周囲を刃物が12、24、48、96、192とその本数を膨れ上がらせ愛人へと打ち出されるがその全てが炎と化した愛人の身体をすり抜けていく。

「炎を斬れると思っているならお笑い種だ!!」

愛人の体から放たれた炎は意思を持つかの様に美亜を囲み

「その程度!!」
「まだあるのかよ!?」

美亜を中心に追加で展開された包丁が250本
その全てを無作為に射出し炎を掻き揺らし、その一瞬を突いて飛び出す。

「次!!」

更に追加で200本程を展開。
宙に浮いている包丁を足場に上へ上へと高度を上げていく。

「空に逃げる気か」
「いやだって、アンタ能力的に下は危険域だからさ・・・」

新島愛人の都市伝説ファイアドレイク、ドラゴンの一種とされその体は炎でできていたと言う。

「ま、確かに炎さえあれば俺は無敵だ」
「その炎を自前で用意できるから質が悪い・・・」

最早地上は火の海で、言い換えるならその燃え盛っている火全てが新島愛人だ。

「さぁ、俺を攻略できるか?影守サン?」
「正直詰みに近いけどさ・・・ま、奥の手はあるし足掻くよ」

フィールドに散らばってた刃物が美亜の元へと集まっていき、更に虚空から後続の包丁が排出される。

「おいおいおいおい、いくつ溜め込んでやがった・・・」
「父さんにも見せた事のない、これが私の限界一杯・・・4000本!!」

4000の包丁が空を覆い・・・

「土台ごと刻み潰す!!」
「全て焼きつくす!!」

まるで天井が落ちていくかのように同時に地に向かって放たれた包丁と、フィールド全体から湧き上がった火柱がぶつかり合った。

続く


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