また、ガザ地区で医療支援を行っている日本国際ボランティアセンター(JVC)の今野泰三さんは「イスラエルの攻撃があまりに過剰」と話す。「日本でも『Knock on the roof 爆撃(一度小規模な爆撃をして5分間ほどでの退避を呼びかけ、その後本格的に爆撃する)』について報道されていますが、現地スタッフによると退避時間は1分しかないなどまちまちで、逃げ遅れる人も多い。警告なしでの空爆も行われているそうです。民家をはじめ、病院や国連施設にも被害が出ています。イスラエル軍はこれを民間人に配慮した『人道的』な攻撃と喧伝していますが、犠牲者の4分の3は民間人。
ISが強力に見える最大の理由は、相手側勢力の弱さだろう。「クルド人自治区の民兵組織部隊はイラク国内の基準では比較的優れているとされているが、彼らは軽装備の歩兵部隊だ。サダム・フセイン(Saddam Hussein)元大統領と戦った経験のある人員はいなくなり、若者たちに置き換わっている」と、米シンクタンク「戦略国際問題研究所(Center for Strategic and International Studies、CSIS)」のアンソニー・コーズマン(Anthony Cordesman)氏は指摘した。