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第一裏ゲート 〜夢の果てに〜

1「鍵を持つ者」:2012/10/14(日) 00:04:50 ID:???
何を見るのでしょうか。

2とある世界の冒険者:2012/10/14(日) 02:59:59 ID:.2y3pCHk
//次スレをあげる!

3とある世界の冒険者:2013/07/21(日) 03:24:17 ID:itBHNkTw
【王都事務所/Devil Must Die/応接室】

応接室のソファに深く座り込んで、天井を見上げる。
魔導式の天井扇がくるくると周り、途切れ途切れに、照明が薄ぼんやりと部屋を照らす。


「……なぁ、ミルダ。
 お前は、一つだけ、間違ってるよ。」

青年は自身の右腕を眺める。
平時は、ヒトと変わらない腕、何もかもを壊す腕、生命を摘み取る腕。

本当に欲しい物や、本当に大切な人を、
本当に愛しい人や、本当に大事な人を、

何一つとして掴めずすり抜け零れ落とす、ちっぽけな最強《ガラクタ》の腕。

「お前は、今の俺は違うと、そう言ってくれたけれど。」

瞼を閉じる。脳裏に浮かぶ。
奪った物、奪われた物、与えられた物、与えた物。

掴めなかった物、壊してしまった物。
戻らない物、戻せない物、どうしようもない現実と。


「――俺は、まだ。
     この愛おしい世界が、
           ……憎くて、堪らないんだよ――」

悪夢の様な、黒い衝動。
永久に消えぬ――憎悪。


【FO】

4とある世界の冒険者:2014/01/05(日) 02:31:51 ID:CJ1AumMg
【何処かの森】

「――。」

すうっ、と。 何かが無くなって、何かがかちり、と嵌った音がした。
隙間に詰まっていた物が流れ出て、冷たい石が塞ぐように、かちん、と。

「(何が、残る?)」

何も残る訳が、無いのだ。 だって、自分は戦う事でしか生きていられない。
強さを証明し続けていなければ、生きている価値が無い。

そんなのは、昔からで、これから先も、ずっとそうだ。
……何を、勘違いしていたのかと、思い直して、自分自身を担ぐ。

粉砕するだけのもの。 叩き潰すだけのもの。 硬く鈍い、己自身。
振るって、砕いて、砕かれて、砕いて、繰り返してより硬く研ぎ澄ます、武器。

――なのに。 届かない。
あの鮮やかな金の閃撃に指先も掠らず、美しく流れる蒼の一矢に勝るべくもない。
路傍の石転は、鈍く光る銀の楯を砕かず、弾かれ、転がり続ける。

「(あ、……あー)」

凭れ掛かった木に槌と身体を預け、ずるずると座り込む。
……真っ赤だ。 白に朱は目立つんだな、と始めて思った。

今まで気にした事も無く、敵だけを見ていたから。
こうやって自分を見てみると――


「(……残ったなぁ、一つ)」

小さい、後悔がぽつんと、塞がれた穴から覗いていた。
後悔する程度の心はあったのだろうか。 それともこれもまた唯の欲望の勘違いだろうか。

「(まぁ……)」

良いか、と。 結論付けて薬を流し込む。 これでまだ、戰える。
どうせ死ぬなら、戰おう。最後まで価値ある事を示そう。

自分は、魔力は無い自分は、蔑まれ見下ろされる自分は。 
”こんなにも強いんだ”と。 示し続けよう。 在り続けよう。

「(戰おう。)」

届かなくていい。 用を為さなくても良い。
人でいられないなら、人でなくなってしまおう。


戰う為だけの「それ」になれるのなら、願うべくもない。

「(逆に考えれば、もう心配する相手も居ないし)」

戦う為だけの「それ」に堕ちるのなら、拒むべくもない。

「(もう、特に思い残す事も、まぁ、ないし)」

闘う為だけの「それ」に到れるのなら、謳うべくもない。


「(きっと、これは)」」

戦いの螺旋に乗って、「そうあり続けられるのなら」。
それはきっと無価値な己が、初めて価値を得るのだろう。

誰かの側に居る価値が無い己が初めて真価に至るのだろう。


「(俺に、丁度良い)」

そう思って、眼を、閉じた。

【FO】

5とある世界の冒険者:2014/03/20(木) 00:11:27 ID:NxsXIeY6
「いやぁ、実際無理なんじゃないか、と申し上げやしたが……。
 ……でも、あっしにゃ止める権利なぞありやせんし。
 お二方、お好きに試してみたらいいんじゃないでしょうかね……?」

「……剣を抜けなかったのは心残りですが……
 ……あっしはこのあたりで失敬させていただきやすぜ。
 ………もし剣が抜けたなら、あっしにも是非一目見せて頂きたいですね、へへへ。」
胡散臭い笑いを残して、娘はその場を後に。

//この当たりで落ちやす、ありがとうございましたー

6とある世界の冒険者:2014/03/20(木) 00:17:52 ID:yDL8TVJM
前スレ3000 >>5

「………僕の考えだと台座を壊せるならくりぬく事が出来る。」
「逆にくり抜いて使う事が出来ないなら台座を壊す事は出来ない、か」

ラコセヴィアヌが去り、止める人間がいなくなり完全に行動を起こす前提の二人
とりあえず、取り返しの付く方から先にやろう、という事でドムスの案を先にさせることにしたようだ



出来るなら早く終わらせた方がいいと、ドムスとは違い土属性の魔法で土を抉り取っていく青年
台座をくり抜きだすのに、そう時間はかからなかった


「……とりあえずくり抜く事は……でき、た……けど…………」

7とある世界の冒険者:2014/03/20(木) 00:20:03 ID:jP4puhHQ
>>6
「よし、後はこれを持ち運べる誰かが必要だなあ…うーん」

もちろん自分の今の腕力でそれができるとは思っていない。

@すまぬが私も落ちるぞー

8とある世界の冒険者:2014/03/20(木) 00:24:05 ID:yDL8TVJM
>>7
「腕力以外にも持ち運ぶための問題ありそうだけどなぁ」
「とりあえず僕が持てないか調べ 


「  」


持ち上げられないか、剣に手をかけた青年
しかし次の瞬間剣から手に聖属性の魔力が流れ、いわば感電したのと同じような状況になったのだった
ラコセヴィアヌが触れた時はこんなことにはならなかった、青年も抜こうとしたらしいがこんな事は言っていなかった
くりぬいた後にこんな変化が起きたという事は、つまり


そういうことだろう FO

//それじゃ、お疲れ様でしたー

9とある世界の冒険者:2014/04/01(火) 22:17:43 ID:8avwLGhw
-王都前・関所的何か-

比較的自由な往来が可能な王都。
しかし何でもかんでも通してくれるわけじゃあない。
例えば人間になりすました悪意ある魔物なんかが容易に出入りできないのは、
こういった関所的なものがあるからに違いない。

兵士A「…どうすっかなコレ」
兵士B「いやどーするったって……えーっと、こういう場合のマニュアルとかねえの?」

そんな関所的な場所で二人の兵士が悩み唸っていた…

10とある世界の冒険者:2014/04/02(水) 01:46:38 ID:iT9CWEmE
ゆーきん←このあほみたいな名前のカスは集団ストーカーです

こいつの地元は京都の西院というところで
本名はゆうきという24歳の男です。
こいつは通称うんこと呼ばれており、
出会い系の女の子に覚醒剤を強要したりするなんとも小さいゲスでございます。

集団ストーカー(集スト)というテクノロジー犯罪も今では大分有名になっており、
ネットで『集団ストーカー』とググるだけでかなりの数の情報が出てきます。
普通集団ストーカーと言えば被害者を徹底的に追い込み、
その秘密を一言も喋らせないぐらいの圧力があるものですが、
こいつのとこの集ストは頭が悪く、弱くて舐められるためその秘密を全体的に晒されております。
うんこは住所や出身校まで晒されるという集ストとしてはとんでもないあほでさむいガキです。

集ストが悪用しているレーダー(マイクロ波パルス)や
様々な機械も大体はネットや通販などでも簡単に手に入るようです。
それがこいつらでも出来る理由ですね、加害者は増える一方です。

集団ストーカー問題の解決を願います

11とある世界の冒険者:2014/04/03(木) 20:55:36 ID:RiNtMBoc
>>9 !すでのな

12とある世界の冒険者:2014/04/03(木) 21:51:43 ID:RiNtMBoc
Fo

13とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 21:44:03 ID:EwcURZeY
-うろ覚えなあらすじ-

義兄の黒甲冑が妙な化け物に自我を乗っ取られたらしい。
それを救うために姦しい義妹に協力するはずだった青いヒト。
しかし義妹は消え、目の前に現れたのは如何なる攻撃も物ともしない化け物。
化け物退治の術を探し、なんやかんやで魔女の家へと辿り着く。
そこで出会ったのは同じように化け物退治の術を求める何人かの人達。
その話の最中、古のゴーレムクリエイターであるエアリードが、
対抗策としてゴーレムを作っていたことが発覚。
しかもそれは今まさに魔女の家を通り過ぎたらしく…

追う青いの。
しかしその距離はどんどん広がっていくばかり。
流石におかしい、しかしそう気がついた時には周囲の森は歪に変容していた。
血に染まったように赤い空。
葉は落ち奇妙な形に捻じれた木々。
そうして目の前に立ちはだかるは、繋ぎ目から赤い光を発する黒い歪な全身鎧。
剣と盾を構えた其れは、幸か不幸か義兄ではなさそうだが…強敵の臭いがする。

14とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 21:53:17 ID:wTLmIK4w
「…………おいおい、益々心配じゃねぇかよ畜生。」

策中か。
頭の端にそんな思考が過ぎり、相対するまま右目の眼帯を外す。

辺りは恐らく敵の"庭"。
ナハトやベルジェで無いにしても、それに匹敵する戦闘力なら油断のゆの文字も無い状況。
さて、どうした物か。

青髪の男性は考える。
奥の手を使えば煙に巻く事は出来そうだが、この場では相手の掌で踊る羽目に為り得る。

「(ブランシェとセーブルに心配掛けねぇよーにってなぁ……元々難しいか。)」
改めて事態の大きさを確認しつつ、身構えたまま

「なぁアンタ、わざわざ会いに来てくれたのか?」
目の前の鎧に向けて言い放った。

15とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 22:00:12 ID:EwcURZeY
>>14
鎧「…っ!!」

鎧は問答無用とばかりに間合いを詰め右手に携えた剣を振るう!

アイオライト
「解析開始…如何やら高濃度の瘴気。
 …所謂『負』に属するチカラが凝り固まった存在のようです。
 ネガティブが形をなして歩き回っているようなものなので容赦なく葬りましょう……
 ……なぜ私はこんな事を知っているのでしょうか?」

昔の変人は自身の娘にブラックボックスを複数仕込んでいるようで。

16とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 22:03:52 ID:wTLmIK4w
「焦んなよな…ッ!」

距離が詰まり、肩が上がった瞬間に跳躍。
宙転し、歪な樹を介して相手の背後へと降り立ち、反転。

「そら、よっと!」

虚空を蹴りあげる様な仕草の後、遅れて鏃の様な氷が鎧へと向けて飛んでいく。
牽制の一撃。鎧に取っては避けるまでもない魔法だろう。

「この"場所"の事はどんぐらい分かる?」
その合間に、頼れる相棒へと更なる解析を求める。

17とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 22:09:35 ID:EwcURZeY
>>16
鎧へと氷が到達。
しかし氷は鎧に触れる前に何かに当たり四散する。
鎧は振り向き様に斬撃を繰り出してくるが大振りだ。
戦いなれているヴィジャに避けられない道理はない。

アイオライト
「残念ながら視界全てが敵の領域と思われます。
 物理的に此の場から逃れることは不可能でしょう。
 外部からの介入か領域を作り出した術者、
 今の場合、目の前の敵を倒さない限り脱出は不可能と思われます。
 しかし…現状此方には相手への効果的な攻撃方法が確立できていません」

18とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 22:15:06 ID:wTLmIK4w
>>17
「……っくしょ、コイツもかよ!」

剣筋は至極見切り易いので、避けられはする。
だが、こちらに有効な攻撃手段が無い以上はジリ貧だろう。

「コイツらが持ってる領域……ってこた無いよな……?
だとしたら、あの時逃げられた説明がつかねぇ。」

しかし、自分で言っていて自信は無い。
あの時は相手が侵負に変容したばかりであったし、敵については分からない事が多い。

「(考えろ……どうやって干渉するかだ……じゃねぇと、ここで死ぬぞ。俺……!)」

19とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 22:25:09 ID:EwcURZeY
>>18
アイオライト
「特徴的な波長を観測しています。
 おそらくは固有結界の類でしょう…
 前回は魔女アッテネの介入によって救われたところもありますから判断は出来ません」

メンシュハイトノイ
「そして残念な事に付け焼刃やその場の知識で干渉できるほど目の前のそれは温くない」

ゴゥッ!と燃え盛る炎の音と共に声。
ヴィジャの背後より放たれた其れは蒼い炎。
鎧にぶつかると見る間に燃え盛り鎧を焼く。

鎧「!!」
メンシュハイトノイ「しかし其れが連中の唯一の強みだ。初見殺し、というのだったかな?」

カツンカツン、と堅い音を響かせて、
身体を包む様に折畳まれた翼が重厚な黒クロークに見える
捻れた角と尖った耳を持つ黒髪短髪の女が現れる。
鎧が燃え、灰となり崩れ行くと周囲の世界も崩れていく……

20とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 22:27:30 ID:wTLmIK4w
「うおっと!?」

突然の乱入者。
腹を括っている最中だったので、事無きを得られた事には安堵する。
が、当面は何も解決しておらず。

「いつから見てたんだよ、結構死に掛けてたんだぜ?」

眼帯を填め直し、黒髪の女へと向き直る。

21とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 22:35:11 ID:EwcURZeY
>>20
メイ「すまないな、色々と試している最中だ」

女は左手に何か持っている。
分厚い本のようであるがそれ自体が青白い炎によって燃えている。

メイ「まあ粗方掴んだ。とうめん、敵への対処はこれで十分だろう」
アイオライト「………魔族?」

22とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 22:38:16 ID:wTLmIK4w
>>21
「予め言っといてくれよな、そー言うのは。」
手を握ったり開いたりしながら、軽薄な様子でメイへと向けて言う。

「で、お前さんは?
俺ぁお前さんの事は全く"知らねぇ"んだ。
まぁでも多分、俺の事は大体分かんだろ?」
後ろ頭を数度掻き、煙草の入った筒を取り出しながら。

23とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 22:43:58 ID:EwcURZeY
>>22
メイ「失敗する可能性もあった」

しれっと物騒なことをいう。

メイ「奇遇だな。私も君を知らない」
アイオライト「…」
メイ
「しかし噂程度になら君の事を聞き及んでいる。
 ああ、自己紹介もしておこう。
 私はメンシュハイトノイ。そちらの魔石は気づいているようだが魔族と認識していい」
アイオライト「……(にしては何か作りものっぽいのですが)」

24とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 22:51:19 ID:wTLmIK4w
>>23
「併せて言っとけよ!
千日手打つ羽目になるとこだったじゃねぇか!!」

筒から取り出した煙草を咥えながら、ピシッと指差す。

「……ヴィジャ=フィンブルクだ。
ふぅん……ん?
何時からかキャベツに訊いた話じゃ、お前さんと同じ名前の半魔が居たと思ったけどよ?」
マッチで煙草に火を燻らせつつ、左手を持ち上げながら。

25とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 23:00:23 ID:EwcURZeY
>>24
メイ「失敗を恐れては先に進めないものだろう?」

ああ言えばこう言う。
のらりくらりといけしゃあしゃあ。
動作もどこか芝居がかっている。

メイ
「それは昔の話だ。何もかもが懐かしい。
 ……そういう昔話をしに来たわけではない。
 君と取引をしに来たんだ」

26とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 23:03:19 ID:wTLmIK4w
>>25
「俺にゃ恋人もペットのイタチも居んだから、そういうのは自己完結でやってくれよ。
……ったく。」

フー、と紫煙を吐き出す。
言葉こそ困った風だが、助けられた以上は感謝より他には無いと言った声色だ。

「取引な。
丁度良かった。もうひと工夫ねぇと、兄貴とか可愛い義妹が助けらんねぇと思ってたとこだ。」

27とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 23:09:22 ID:EwcURZeY
>>26
メイ「私にも可愛い娘が居るよ、何も道楽でやっているわけではない」

炎と共に本が虚空へと消える。

メイ
「では不都合無い取引だと思うよ。
 連中への対抗策を君にだけ教える。
 君にだけ、だ。理由は直ぐに分かる。
 そして対価として私はその魔石が欲しい」

その表情からは感情を読み取れない。
ふざけているわけではなさそうだ。

28とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 23:19:22 ID:wTLmIK4w
>>27
「…………。」


「なぁるほど。お前さん、アイオライトでも知らねぇアイオライトの事を知ってんだな。」

合理的に考えれば、対抗手段を得る他に二人を救い出す手立ては無い。
納得した風に頷くが

「断る。石だろうが何だろうが、コイツぁ俺の大切な相棒だ。」
だが、そうだとは言ってもアイオライトを易々他人に譲る、などは選択したく無い事であった。

29とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 23:24:23 ID:EwcURZeY
>>28
メイ
「何も取って食うわけではない。今生の別れというものでもない。
 優秀な人材を得たいがための引き抜き、と理解して貰いたい。
 それと、手の内を明かすのは本来好まないが…
 アイオライトの引き抜きに関して言えば侵負連中の事とは無関係だ。」

仰々しい身振り手振りと共に女は言う。

アイオライト「…マスター、此処は要求を受け入れるのが最善と思われます」

30とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 23:29:06 ID:wTLmIK4w
>>29
「…………――。」

声無く、小さく溜め息を吐く。
その表情は"まんまと乗せられた"と言いたげな様子である。

「予断は無ぇんだろうが、考える時間ぐれぇはくんねぇか。
どうせアテは見失っちまったし、対抗手段を得ても俺一人で連中と当たって何処まで出来るか分からねぇ。
相応の準備ってもんはしねぇと、笑えねぇ事になっちまうからよ。
頼む。」
終始軽薄そうな様子ではあったが、今の彼は真剣な表情だ。
真っ直ぐにメンシュハイトノイを見据え、頭を下げた。

31とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 23:34:58 ID:EwcURZeY
>>30
メイ
「構わないが早めの回答をお勧めするよ。
 何せ連中の侵攻は水面下で進んでいる。
 表沙汰になった時は手遅れだろうから。
 森の奥に居を構えている、回答は其処で聞こう」

そういうと一枚のカードをヴィジャへと差し出す。
羅針盤の様に一定の方向を指し示す奇妙に光り輝く陣が描かれているカードだ。

32とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 23:47:39 ID:wTLmIK4w
>>31
「わーった。
明日にゃ答え出しとくから、安心してくれ。」

芯ほどで燻っていた煙草を空き瓶へと放り込み、カードを受け取る。
それを懐に仕舞うと、上着のポケットに手を突っ込んで背を向ける。

「本当に、太刀打ち出来んだな?」

33とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 23:49:06 ID:EwcURZeY
>>32
メイ「君次第だとは言っておこう。問題はないと思うがね」

不意に気配が消える。
どうやら去って行ったようである…

そんな感じで今日は此処まで!

34とある世界の冒険者:2014/04/22(火) 23:55:09 ID:wTLmIK4w
>>33
「…………。」
返答を返さず、気配が消えたのを確認すると

「ど〜〜〜〜すっかねー。」
溜め息混じりにそんな事を言い、なんとも情けない表情で去って行った。

35とある世界の冒険者:2014/05/08(木) 21:49:23 ID:x7/0pVRE
-フィンブルグ家 然程に変哲の無い屋根の上にて-

「…………。」

真剣な眼差し、という言葉はあまり彼の為に使われる物ではない。
往々にしてその逆で、子供じみた表情が似合うとすら言える程、彼はふだん軽薄な表情をしている。
そのヴィジャ・フィンブルグが曇りなく真剣な眼差しで、清海の様に澄んだ魔石を手に見詰めていた。

「……俺がどうするかは、大体想像付いてんだろ?」

誰にともなく。否、誰かにしか聞こえない声で呟きながら。

36とある世界の冒険者:2014/05/08(木) 21:51:53 ID:dk/D/kuE
>>35
「はい。こう言っては何ですが、
 行動予測にそれほどのノイズを持たないのがマスターの特徴と思っています」

貶しているようにも聞こえる台詞で応じる誰かさん。

37とある世界の冒険者:2014/05/08(木) 22:01:20 ID:x7/0pVRE
>>36
「……――。」

閉口し、がくりと項垂れる。
裏表が無いと解釈すれば良いのだが、ヴィジャはこの場合ネガティブに捉えていた。

「あのな。そりゃ俺が……」
言い掛け、口を噤む。今話すべきはそんな事ではないからだ。

「……悪ぃな、俺が不甲斐ねぇばっかりに。」

38とある世界の冒険者:2014/05/08(木) 22:15:55 ID:dk/D/kuE
>>37
「マスターが矯正すべき点は、
 その時の感情によって認識が流されやすい点、でしょうか。
 即断即決においては特にその傾向が強く、
 通常であれば間違いようのない選択をしくじるケースがありますね。
 まあ、それもごく稀に起こることですから明確な欠点という訳ではありません」

淡々と語る石。

「それと難しく考える事はマスターの性に合っていません。
 理屈よりも直感を大事にされるべきです。
 往々にして一般の理屈とは魔力によるに裏づけがされていませんので、
 魔法に慣れ親しんだものほど其の理を超えます。
 IFを考える必要はありません、一秒でも先を考えるべきです」

語りは続く。
聞き様によってはこれからのアドバイスか。

「それと何か疑問に思ったらハウライト姉様へ。
 今は王都近郊の森の方のフルークガスト工房に居るそうですから」

39とある世界の冒険者:2014/05/08(木) 22:24:56 ID:x7/0pVRE
>>38
「……………。」

黙ってはみたが、反論はできない。
それはこの男が生来武器にし、弱点として来た事なのだから。
情に絆されて判断を誤ったケースも少なくない。

少なくとも、あの魔鎧を早急に処理していれば心強い協力者を事から遠ざけずに済んだ。
そしてそれは、巡り巡って己のツケへともなっている。

「お前さんも、ほんと冷静っつうか淡泊っつうか……。
ちょっとぐれぇ別れを惜しむ暇ぐらいあっても良いだろ?」
彼に出来た反撃は、これが精いっぱいだった。

40とある世界の冒険者:2014/05/08(木) 22:31:30 ID:dk/D/kuE
>>39
「『何も取って食うわけではない。今生の別れというものでもない』という事です。
 内に秘めるべきは熱気。発するべきは冷気。
 こと戦いにおいての信条ですが、私生活に応用も可能でしょう。
 …さあ、今は行動の時です。お分かりでしょう?」

最後の一言だけは何だか柔らかい感じがあった。
石は石故に表情が読み取れない。

41とある世界の冒険者:2014/05/08(木) 22:42:15 ID:x7/0pVRE
>>40
「……ちゃんと話した事、あれから無かったけどよ。」
返答に答えず続け

「"生身"のお前さんが言った言葉、今でもはっきり覚えてるぜ。」
その様な事を言う。
態々生身と指したのは、アイオライトが内なる気持ちを打ち明けた時と遠回しに言いたいからだ。
尤も、本人は察せど察せられずども良いという様子だが。

「……俺ぁ……アイオライト。酷ぇ事してたかもしんねぇな。」

42とある世界の冒険者:2014/05/08(木) 22:49:57 ID:dk/D/kuE
>>41
「…」

黙る魔石。

「ふっふっふ、マスター、私は諦めている訳ではありませんよ?」

と思ったら不敵に笑いだす!

「頼れる私が離れた事で生じるマスターの心境変化は必ずや私の計画に利となるでしょう。
 そうして水面下で略奪愛の計画は進んでいくのです……」

………突っ込み待ち?

43とある世界の冒険者:2014/05/08(木) 23:00:28 ID:x7/0pVRE
>>42
「……………。」
普段なら「なに言ってやがんでぇ」と言って小突くぐらいはするだろう。
しかし、思って居た程より答えが斜め上であったらしく

「えっ。」
途方も無く、聞いたことが無いぐらい間抜けな声を上げた。

44とある世界の冒険者:2014/05/08(木) 23:03:19 ID:dk/D/kuE
>>43
「さあさあ、二度も同じ事を言わせないでください。
 今は行動の時ですよ、マスター。
 語らうのは面倒事を綺麗さっぱり掃ってしまってからでも遅すぎるということはありません。
 何故なら我々は勝つからです。勿論誰かが欠ける事もなく。
 故に語らう時間は大いにあると断言しましょう」

45とある世界の冒険者:2014/05/08(木) 23:08:27 ID:x7/0pVRE
>>44            ・ ・
「前々から思ってたけどお前、話の切り替え上手いよな。」
ハァ、と小さく溜め息を吐き。

「わーったよ。
アイオライト、お前はしばらくアイツんとこだ。
俺は俺で教わった事ぁ上手くやる。
兄貴とベルジェは、命掛けるまでもなくササっと助けだしてやらぁ。だからよ」
お高く留まった様な表情で、自身満々に言う。
虚栄を張られる程、気持ちの整理はついたと言う事か。

「ヘマすんじゃねぇぜ? 相棒。」

46とある世界の冒険者:2014/05/08(木) 23:17:34 ID:dk/D/kuE
>>45
「その言葉、そっくりそのまま、いえ、リボンをつけてお返ししましょう。
 何せ頼れるアドバイザー不在の中、貴方は戦いに赴くのですから。
 …嗚呼、先程の言葉は撤回した方がいいかもしれません。
 マスターが五体満足で帰ってくる可能性は低いのではないでしょうか?」

洒落にならない事を愉快そうに。
如何にも普段よりはっちゃけてる。

47とある世界の冒険者:2014/05/08(木) 23:21:45 ID:x7/0pVRE
>>46
「可愛らしいモン付けてくれるじゃねぇか。
良いぜ、上等だ。
五体満足で帰って来た時にゃ、それなりに謹んでくれんだろうなぁ?」

に、といつもの様子で笑う。
この軽口の叩き合いが心地よいとでも言いたげに。

48とある世界の冒険者:2014/05/08(木) 23:23:38 ID:dk/D/kuE
>>47
「考慮しておきます」

一旦話は終わり、とその後の沈黙が語る。
結局のところ、終始アイオライトはアイオライトであった。

49とある世界の冒険者:2014/05/08(木) 23:32:53 ID:x7/0pVRE
「しっかり考えとけよな。」

そう言うと、後ろ頭に手を組んで寝転がる。
そうして漸くと腹を括った男は"宿題"を提出しに、もう一度彼女の元へと赴くのであった……。

【フェードアウト】

//良い感じなのでこのへんでブッサリと!

50とある世界の冒険者:2014/05/10(土) 22:54:03 ID:H8mQk9iQ
【某学園都市】

「……なんとも、まぁ。」

軽装――一般的な冒険者が付けているような軽い胸当てと肩当てを付けた男が街の一角に居た。
肩に担いでいるのは龍素材を使った堅牢な大槌……ではなく、一般的なアイアンハンマー。


「速まったかな、やっぱり。」

男の右眼は何か大きな爪に切り裂かれた様な古い傷跡で塞がれている。
無骨、と言うか無表情な印象もある男の立ち姿は、学生多いこの街には少々、不釣り合いかもしれない。

51とある世界の冒険者:2014/05/10(土) 23:04:09 ID:3frEAtfU
>>50

「あら〜。やっぱり来てくれたのね〜」

そこを見つけ、声をかけてきたのはここの新人教師だ。
仕事上、何となくフォーマルな装いになったのだが、普段のゆったりとした恰好と違い身体のラインが出る。
そのため、何故かそれなりの服を着た方がいかがわしいような印象。

「あ、そうそう。先生っぽくなれるかと思ってメガネなんかしてみたのよ〜」

伊達メガネもちゃっかりと着用。
ステレオタイプな女教師像に近い外見だ。

52とある世界の冒険者:2014/05/10(土) 23:06:39 ID:H8mQk9iQ
>>51

「ん、む。 ……どうも。」

服装に関して、何か言うべきかな、とも思ったが。
流石にまだ正式にそういう関係になった訳でも、いや、アレなので、言わない事に。

「一応試験は受けに。 ……バカが先走って採用されてましたが。」

53とある世界の冒険者:2014/05/10(土) 23:09:46 ID:3frEAtfU
>>52

「そうみたいね〜。意外とマジメにしてるみたいで驚いちゃたわ〜」

あんな顔できたのね、とか楽しげに、のんびりと話す。
実際の講義もこんな感じなのだろうか。

「まぁ、あなたなら問題はないと思うわ」

「ふふ。応援してるわね」

それから、とこの市における住所を教える。
水辺が近くにないとストレスなので、学園内の水車の管理人小屋を寮の部屋変わりに暮らすことにしたよう。

54とある世界の冒険者:2014/05/10(土) 23:34:48 ID:H8mQk9iQ
>>53

「まぁ、一応、地方貴族の息子とかでしたし、あいつ。」

確か幼馴染と言う話だった。ともあれば知っているだろう。
そして話の中で、ガキの頃こんな教師居ればなぁ、とも思ったり。

「だと良いんですが。」
「正直、アレと比べると教えられる事は少ないですからね。」

全般は初歩なら全てこなせるが、専ら破壊専門の槌使い。
技術も経験を積め、としか言えない部分がある感覚派である。

55とある世界の冒険者:2014/05/10(土) 23:43:54 ID:3frEAtfU
>>54

「基本は大事なところですもの。それをちゃんと教えられる先生は、大事よ〜」

とりあえず、年下に囲まれる環境に慣れれば気づくことも多いだろうという。
自分が教えられるものがどれぐらいあるのか、きっと気づくという。

「それで……ふふ。何でもなかったわ〜。そういえば、やり直しのプロポーズがまだだったわね〜」

「急かしはしないけど、忘れないでね」

のんびりとした微笑みは変わらないが、見上げる目線はどこか熱っぽい。

56とある世界の冒険者:2014/05/10(土) 23:53:35 ID:H8mQk9iQ
>>55

「まぁ、基本の基本で良いなら、ですけど。」

実際、彼が教えられる事は多いだろう。武器の扱いとか、だけでもなく。
特に心構えだとか、覚悟だとか。そう言った物の方は、こちらの方が得手な気もする。

「う、む。 まぁ。」
「……ちゃんと誘って、ちゃんとした場所で改めて、ちゃんとさせてもらいます。」

幸い金はある。正直、一生そこそこ遊んで暮らせる程度の額が。
指輪とか、ディナーぐらいは用意できるはずだ。センスは、別として。

57とある世界の冒険者:2014/05/10(土) 23:59:25 ID:3frEAtfU
>>56

「楽しみにしてるのよ〜?」

えいえいと脇腹のあたりをつつく。
こんな状態で今更プロポーズというのもおかしな話なのだが、彼女としては重要らしい。

「ふふ。こんな姿見せたらカルディーネに怒られちゃうわね〜」

こうわかりやすくデレデレしているところを見せると、だらしないとか情けないとか怒られるのだとか。

58とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:01:08 ID:fNYe7pxA
>>57

「……なるべく速くするように、努力はします。」

脇腹硬い。……とはいえどうしたものか、と思案顔。
雰囲気の良い店、なんてのは門外漢だ。困った。

「ああ、大木さんでしたっけ。」

酷く怒られた覚えがある、確か。
その勢いで魔女さんの家に行ったのがそもそも始まりだったが。

59とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:08:47 ID:lTqpJAd.
>>58

「あの子もこっちにくればいいのに〜」

おそらく、カルディーネは生徒と見分けがつかなくなるから嫌なのだろう。
彼女はそれに思い当らない様子。

「ふふ。あの子もその内誰かいい人ができるのかしらね〜」

どんな顔をするのか想像もつかないわ、と何やら楽しげに言う。

60とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:11:35 ID:fNYe7pxA
>>59

「それは……厳しいんじゃないでしょうか。」
「見た目が見た目ですし。 ……ああ、いや、変な意味じゃなく。」

小さいから、多分生徒たちにもからかわれるだろう。
よくある話だ。

「どうなんでしょうかね、その辺は。」
「余りそういうのに興味が無いようにも見えましたけど、」

最も、女心の機微なんて解らないタイプなのだが。

61とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:17:45 ID:lTqpJAd.
>>60
「あら。……あら、そうね……そうねぇ」

当然、生徒たちの方が大きくなる割合が高い。
ドワーフ種も多く存在するため、特別小さく見えるというわけでもないだろうが……。

「ふふ。あの子だって女の子だもの〜」

「きっと、そんな日がくるわ〜」

一緒になってのろけ話する日が楽しみね、とわくわくしながら話す。

62とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:20:03 ID:fNYe7pxA
>>61
「やっぱりそういうのは気になるんじゃないですかね。」
「周りはともかく、本人はアレですし。

似たような経験はある。
その結果ひねくれたりする子もいるのだ。

「……まぁ、そうかもしれないですね。」
「……多分特殊な性癖かもしれませんが。」

見た目が、見た目ですし。

63とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:31:41 ID:lTqpJAd.
>>62

「……それこそドワーフ種とか、ハーフリング種とか」

なお、カルディーネ本人はリスティルに好みのタイプを話したことがある。
身体の大きな有角種のおじさま。それがあのちびっこの求める恋人像だ。
親を知らぬ魔女であるため、どこかで父親を求めているのかもしれない。

「まぁ、とりあえずは私がここに落ち着くことを考えないとね〜」

「早くなじめるようにならないといけないわね〜」

//すまんがそろそろ

64とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:33:12 ID:fNYe7pxA
>>63

「ああいう人だと、逆に大人の人とか好みなんじゃないでしょうか。」

子供は逆に嫌いそうだなぁ、なんて勝手に想像してみる。
会っているか当ってないかは知らないが。

「そう、ですね。」
「受かったら、……まぁ、馴染めるようには、手伝います。」

なんて話ながら、試験の説明なんかを受けに行くのであった」

【FO】

65とある世界の冒険者:2014/05/24(土) 02:59:43 ID:4Is.L7sc
「〜〜♪」
鼻歌を歌いながら王都のはずれの教会に向かっているのはラフな格好をした少女。
そこのシスターさんとお話をしに向かって言うのだ。

なにせ、良い報告ができそうだからだ。
根本的な解決はできていないにしても、そのきっかけになりえるかもしれない報告を。

66とある世界の冒険者:2014/05/24(土) 03:02:10 ID:lfJDXCcE

「―――――…………、…………!」

『……――、――』


と……。
そんな行き先の教会の方から、話し声が聞こえて来る。
聞こえて来るのは、いつもの金色の髪が綺麗な少女の声だが……、

何か……怒っているようにも、聞こえるような。

67とある世界の冒険者:2014/05/24(土) 03:05:55 ID:4Is.L7sc
「………んー?
何か、あったんでしょうかね?」
普段、歌を歌っている時以外は教会の外にまで聞こえるくらい騒がしくなっていることは少ない。
おかしいと思ったのか、小走りで協会に向かっていく。

68とある世界の冒険者:2014/05/24(土) 03:11:16 ID:lfJDXCcE

「……――っ――ジャキくんのバカっ!! ちゃんとクレドくんに謝ってくださいっ!!」

『お前が思うような事は無いと言っている。
 ……いい加減しつこいぞ。』

「しつこくありませんっ!! そうやっていっつも大事な事ばっかりはぐらかしてっ……!
 クレドくんだって、私とジャキくんの事心配してくれてたかもしれないんですよ!?」

……教会の前にたどり着いてみれば。
そこには門の前で怒った様子の見知った少女と、……蒼いコートの背の高い男性一人。
何やら、アリーナの方が突っかかっている、ようにもみえるが。

69とある世界の冒険者:2014/05/24(土) 03:19:03 ID:4Is.L7sc
協会で言い争っている二人を見て、しばし固まるコートニー。
アリーナちゃんの心配。クレドくんの悩み。それと関わりがあるジャキさん。
………この口論には心あたりしかなかった。

「と、とりあえず………アリーナちゃんを落ち着かせないと……!」

「ちょ、ちょっとアリーナちゃん落ち着いてくださいって!
なんで怒ってるのかは大体わかりますけど、そんな様子だとジャキさんも困惑するだけですって!」
ようやく我に返ると一旦アリーナちゃんを落ち着けさせようと両肩を掴んで止めようとする。。

70とある世界の冒険者:2014/05/24(土) 03:23:00 ID:lfJDXCcE

「大体っ……――ジャキくんだったらクレドくんに怪我させたりなんて、シなくても良かったでしょう!?」
「そうやって……ジャキくんが辛いのは解りますけど、八つ当たりなんて、絶対にダメなんですよ!?」

『解っていると言っているんだ! ……大体、そもそもあいつが先に――』
「それはジャキくんがクレドくんを怒らせてしまったからでしょう!?」

と、どんどんとヒートアップしていく二人の会話。
次第にだがジャキの方も、苛立った様子で……

「っ……! ……あ、こ、コートニーさん……?」

が……アリーナの方は肩を掴まれると、はっ、とした様子で。

71とある世界の冒険者:2014/05/24(土) 03:29:20 ID:4Is.L7sc
「ほら、熱くなっちゃダメですよ。リラックスリラックス。」
片手で背中をさすって、アリーナちゃんを落ち着かせようと。

「えっと、ジャキさん。アリーナちゃんも心配だから行ってくれてるんです。
………許してあげてくださいね。すいませんね。」
そして、苛立っているようにも見えるジャキさんにも、フォローを入れておく。

72とある世界の冒険者:2014/05/24(土) 03:32:41 ID:lfJDXCcE
『――……いや、良い、俺が大人げ無かったな。』

コートニーの言葉を聞いて、ふぅ、と息を吐いて頭を振る。
アリーナさんは、それがまた気に入らなかったのか、むっ、として。


「……大人げない、って思うなら、暴力に暴力でやり返したりしないでくださいっ」
「それも、自分より弱い人に、本気になってっ、……ジャキくんの大馬鹿」

コートニーに窘められて少しは落ち着いたのか、落ち着いた口調でそういうアリーナ。
……が、言葉には隠し切れない刺があり、言い終えたらいい終えたでそっぽを向いてしまう。

可愛い(小声)。

73とある世界の冒険者:2014/05/24(土) 03:43:57 ID:4Is.L7sc
「ああ、変にそういうこと言っちゃうとダメですって!」
悪意がないのはわかる発言だが、怒っている人間にそれは悪手だ。
困ったようにジャキさんにそう注意をする。

「よしよし、アリーナちゃん。気持ちはわかりますけどジャキさんだってわかってるでしょうから。
……それと、クレドくんが惨めになりますから、あんまり言わないであげてください。」
さすがに、実力差があるにしても自分より弱い人とか言われるのは複雑な思いを感じつコートニーであった。

74とある世界の冒険者:2014/05/24(土) 03:47:08 ID:lfJDXCcE
「大体っ――ちゃんとクレドくんに説明したんですか!?いっつもそうですよねっ!
 自分の言いたい事だけ言って、大事な事は全然言わないんですからっ!」

またかぁっ、と怒って。 ……一回ちゃんと落ち着かせてあげなければ。
いたちごっこになってしまう。

『……お前等なら――』
「ちゃんと言ってくれなきゃ伝わらない事だってありますっ!」
「クレドくんが可哀想です、……ジャキくんが、不器用だから」


……まぁ、たしかにかわいそうではある。
現在進行形で。

75とある世界の冒険者:2014/05/24(土) 03:51:31 ID:4Is.L7sc
「どうどう、落ち着いてくださいよ!
相手の話だって聞いてあげないと!
……いや、私も言いたいのはそういうことですけどさぁ!」
ジャキさんの言葉を潰す勢いで怒っているアリーナちゃんを沈めようと必死な状態。
ところどころ本音が混じっているが……。

「あ、ジャキさん!この騒ぎが収まったら言いたいことがありますので待っててください!」

76とある世界の冒険者:2014/05/24(土) 03:55:21 ID:lfJDXCcE
「っ〜〜〜…………!」
むぅ、とした顔で居たが、コートニーに諭され、少し落ち着いて。

「大体……言ってくれれば、良かったじゃないですかっ」
「私は――私は、今でもジャキくんの事、好きで、納得してて好きなんです、って。」

そっぽを向いたまま、小さくそう零す。
それを聞くとジャキの方は顔を小さく顰めて。

『……彼奴に言える訳が無いだろうに。』
コートニーの方に聞こえるか聞こえないか、の声で呟く。
アリーナには効かれていないようだ。

77とある世界の冒険者:2014/05/24(土) 04:00:29 ID:4Is.L7sc
「………。」
アリーナちゃんの必死の思い。
落ち着いているようにも見えるし、何か口出しするのは野暮なように感じた。

「―――ジャキさん?」
なにか言ったのは聞こえた。だが、肝心の内容は聞き取れないようで、思わず声をかける。

78とある世界の冒険者:2014/05/24(土) 04:06:07 ID:lfJDXCcE
『……、……』
聞き返されると……大きくため息を吐いて

『”クレドがお前の事を好きだ”、と知っていて』
『その上で――俺がお前を伴侶に選ぶ気は欠片も無いと知って、尚お前が俺の事を好きだ、と』

少し、疲れた様な顔でそこまでを言い切って

『俺は一緒になる気はないが、お前には振り向かない、と』
『お前は彼奴に言えるのか、アリーナ。』

そこまでをはっきり、言い切ってしまった。


「……ぇ。」
そして、固まってしまう少女。

79とある世界の冒険者:2014/05/24(土) 04:15:02 ID:4Is.L7sc
「…………。」
ジャキさんがその事実をはっきり言ったことに、言葉を失って……。
固まってしまったアリーナちゃんを見て、何かが切れる感覚がした。

「……ジャキさん、私がなんで後で言いたいことがあるって言ったかわかります?
アリーナちゃんと一緒だと、できない話をするためですよ。」
自身でも落ち着こうとしてるのか、胸に手を当てつつそう言っているが、さして効果を発揮していない。
明らかに、声だけでも怒っているとわかるのだから。

「……アリーナちゃんは優しい子ですし、純真ですし、嘘をつけない人間ですよ。
そんなこと言われたら、クレドくんへの接する態度も……変わるに決まってるじゃないですかぁ!!」
固まっているアリーナちゃんと邪気山の間に立つように、前に出る。

80とある世界の冒険者:2014/05/24(土) 04:20:37 ID:lfJDXCcE

『どうせその気が無いなら、そう言えば良い。』
『――前に言った筈だ、アリーナ。 お前は、日向の、明るい人間が似合いだ、と。』

自身の目の前に立ったコートニー……に、ではなく。
後ろで呆然とした様子で立ち尽くすアリーナに向けて。

『お前は、俺に気を掛ける前にクレドの事を見るべきだったんだ。』
『お前の事を気に掛けて、お前の事だけを見てくれている、クレドを。』

声の調子はアリーナを責めている……訳、ではないが。

「ぁ……だって、っ」
『お前は、人に敏い割に自分に鈍過ぎる。 ――それに、優しすぎだ。』

それでも凛と冷たい声は突き放すようにも聞こえてしまう。

81とある世界の冒険者:2014/05/24(土) 04:35:45 ID:4Is.L7sc
「―――――ふっざけないでくださいよ!!」
ジャキの言い分を聞いて、更に納得出来ないようで、更に怒りが深まったようだ。
拳を強く握りしめて、ジャキに詰め寄る。

「それでアリーナちゃんがクレドくんを選んだところで、アリーナちゃんが引け目を感じるに決まってるじゃないですか!
クレドくんだってそうですよ!アリーナちゃんがジャキさんを想ってること、知ってるんですから!!
それでも、二人のほうがお似合いだと思って身を引いたんですよ!!」
先のアリーナの言葉よりも熱がこもっているというか、それ以上に怒っているというか。
とにかく、止まる勢いはなかった。

「………二人がふたりとも引け目を感じるのはわかるでしょうに、そんなので幸せになれるはずがないでしょうに!!
思っている人がいるから友達と恋人になれと!?冗談は寝てから言ってください!!」
ただ、なぜだろうか。自分がくれどくんとアリーナちゃんが付き合うのを止めさせたいようにも思える。
だからこんなに舌が回るのだろうか。

「知らないほうが幸せなことを言って、不幸になるであろうことを提案して………。
―――ジャキさんは人の気持ちがわからないんですか!?」
挙句に、こんな罵倒の言葉まで言う始末である。

82とある世界の冒険者:2014/05/24(土) 04:42:05 ID:lfJDXCcE
『――似合いだ、教会の聖女と、騎士の期待の星。』
『俺が現れてさえ居なければ、自然とそうなっていた組み合わせだ、何より』

そこで言葉を止めて、詰め寄るコートニーの顔と、立ち尽くすアリーナを見て。

『思われている相手が居るなら、余程の理由が無ければそいつと一緒になった方が良い、それは間違いか?』
『何時迄も何時迄も思いを断られた相手に恋慕を抱くのは良い事か? 違うだろう!』

少しだけ語気が強くなる。怒っている、という訳では無いにしろ。

『一緒になって時間を過ごせば、何れはそれも思い出になる。
 それにクレドなら――クレドであればアリーナが不幸になる事も無い!!

 断言してやる、彼奴はそれぐらいは出来るし、一緒に居れば以前好きだった相手の事、なんてのは忘れさせてやれる男だ。』

『――だから俺は言ったんだ、アリーナ。あの時も――忘れろ、と』
「ぁ……ぅ、」

……言い切られてしまうと、アリーナは不安な様子で俯いてしまう……。

83とある世界の冒険者:2014/05/25(日) 21:57:37 ID:LaQjUk0I
王都近くの草原

其処は魔物が少なく、ポツポツと明かりが浮かぶ夜の王都がよく見える。

そんな草原に人影がある

その人影は、亜人ともエルフとも人間とも違う青い肌に頭には小さな角をはやした少女

まるでおとぎ話に出てくる悪魔。あるいは、魔族のような身なり

しかし、彼女からは魔族特有の莫大な魔力。それどころか殺気も憎しみも感じられない

まるで、そんな肌と角をはやした只の少女のように思える

彼女はただただ、草原から見える王都を見つめている

84とある世界の冒険者:2014/05/25(日) 22:08:00 ID:ZIichf66
ガサガサと何者かが這いよる草木の音…

85とある世界の冒険者:2014/05/25(日) 22:13:04 ID:LaQjUk0I
夜の草原に風が吹く。昼間は少々暖かくなってきた季節とはいえ、夜はまだまだ寒さも顔を見せている

青く角の生えた少女
その服装は、ボロボロで文字通り切れ端をす投げただけの服を着ている

彼女はただただ時が止まったように草原から見える王都を只々眺めているだけだった

しかし、>>84から聞こえる音で時が動き出したかのようにそちらを見つめる

武器を取るや身構える等の警戒もせず、ただ見つめている

86とある世界の冒険者:2014/05/25(日) 22:21:10 ID:ZIichf66
>>85
「ンン?ナンダァ?…ビド ジャ ナイノガア?」

ゆらり、と蠢きながら天に向かって伸びるは先の鋭い尾。
続いてガサリと草木をかき分ける長く鋭い指と細長い腕。

「ア゛ー?」

目の前の存在を見、首をかしげる。
その頭には目と鼻がない。
ダミ声を発する口は大きく裂け、歯はその全てが刀剣の如く鋭い。

そうして立ち上がり全容を見せたソレは
全身が刺々しい甲殻で覆われている異様に細身のヒトガタだった。

87とある世界の冒険者:2014/05/25(日) 22:32:00 ID:LaQjUk0I
>>86
冷たい風が辺りを、二人を包み込む
彼女の服がゆれ、前が少し見える。下着は確認できない

「………」
彼女はその劣等種をじっと見つめる

「……ダれ?」
劣等種を見つめながら、今日初めて声をだす

「………イや………あなタはナni?」
発音がおかしい。様々な国の発音が入り混ざったかのようだ
 
彼女は怖がる事なく、劣等種に近づいていく

88とある世界の冒険者:2014/05/25(日) 22:37:09 ID:ZIichf66
>>87
「ボグ? バンブン ビド デ バンブン マゾグ ッデ ゾー イワレダ」

ギヒヒ、と笑いながら答える刺々しい奴。
唇らしきものはなく、閉じた歯と歯の間からシューシューと息が漏れる。
はたから見りゃ立派な魔物。化物と呼んでいい。

89とある世界の冒険者:2014/05/25(日) 22:49:02 ID:LaQjUk0I
>>87
「そう……ナの」
劣等種の前に立つと甲殻に触れようとする

「………ワたシをタ…ベにきた…ノ?」
「………それトも、むかヱにきタの」

じっと劣等種を見つめる少女。よく見れば、その目には恐怖もなければ感情も無いことが判る

//すみません。見にくいと思うので、ni等のローマ字表記の英語は辞めました。ただ、少女の発音はあんな感じのわかりにくいものだと思ってくれれば幸いです。

90とある世界の冒険者:2014/05/25(日) 22:53:14 ID:ZIichf66
>>89
「ア゛ー? ギミ ウマイノ?」

触れた甲殻は硬く冷たい。
血が通っている様子はなく無機質な感じを受ける。
そして触られながら間の抜けた質問を返す化物。
本人の言を尊重するなら半魔、ということになる。

91とある世界の冒険者:2014/05/25(日) 23:03:55 ID:LaQjUk0I
>>90
「シ…らナい」
甲殻をツンツンとつついたり、無機質で冷たい感触を楽しむかのように指をなぞらせたりしている

「オいシイか…もしれナいし……マズ…いかもシれない」
「たベタコトも……タベられたコト……もない」
無機質な事務的な返答で彼女は答える
今の所、彼女から攻撃の意思は感じられない

「デも……タベられロは……イワれた」
普通の人ならば、このような言葉を間には受けない
しかし、彼女はそれを待っているように思える

92とある世界の冒険者:2014/05/25(日) 23:09:28 ID:ZIichf66
>>91
「ンンー…?」

触られることを特に注視せず、そのままにさせながら半魔は首をかしげる。

「ダレ ニ イワレダ?」

そして謎が多い事もあって事情を把握するところから始めようと試みる。
アホではない。喋り方は間が抜けてアホっぽいが。

93とある世界の冒険者:2014/05/25(日) 23:22:27 ID:LaQjUk0I
>>92
「パぱ、まま、カる、ミー、ナん……」

彼女はまるで呪文を唱えるかのように次々と単語を上げていく
恐らくそれは人の名前
たまに、愛称も混じっている事から、この少女の更に幼い時に言われたのだろうか

「いっパい……イわレタ……」

「デも、ムかえにクルもイワレタ」

彼女は表情を崩さない。悲しむ様子もない。
それはまるで理解してないかもしれない

94とある世界の冒険者:2014/05/25(日) 23:27:38 ID:ZIichf66
>>93
「ンガー…ムガエ…… イエ ドゴ?」

少女の置かれている状況がさっぱり理解出来ず。
半魔は次の問いを投げかける。

95とある世界の冒険者:2014/05/25(日) 23:38:42 ID:LaQjUk0I
>>94
「ワからなイ……」

そう言うと少女は思い出すように目をつぶった

「メをカクされて……イッぱいイっぱイハコばれてイ……ッぱいいっぱいアルイて」
「キノいっパイある……ナカでワカれたから……ドコにイえワカわナい」

つまり捨てられたのだ
目隠しをされ森か山の何処かに

「だカラ……ヒトがいっパイイル……ところ……っでマっている」

彼女はここまで来た
捨てられたとは知らずに、此処で待っているのだろう

96とある世界の冒険者:2014/05/25(日) 23:47:20 ID:ZIichf66
>>95
「ヘンゼル ド グレーデル…」

間引きか?と半魔は考えた。
迎えに来るというのは場に留めておく嘘であろうと。
まあ、その目論見は失敗し、こうしてヒトの往来まで来ているわけだが…

「ヨグ アルイダナァ」

五体満足で此処までこれたというのは少し驚きだ、そう半魔は考えた。
比較で言えば安全な王都周辺でも命を落とす危険なんぞ吐いて捨てるほど転がっている。

「……ウーム」

そして問題である。
仮に双方がマシな姿をしていれば王都に赴き保護を請うこともできるだろう。
しかし、双方見た目が百歩譲っても王都にはすんなり入れてもらえそうにない。
はっきり言って面倒事は面倒くさいので半魔は悩んだ。

97とある世界の冒険者:2014/05/26(月) 00:00:31 ID:R.37n71s
>>96
「?」
ヘンゼルとグレーテルがなんなのか分かっていないようだ

「いっパイ……ケガした」
よく見れば、ところどころ骨折焼けた跡や傷ついた後などある
しかし、それでもかなり運がいいほうだ
一体どうやってここまで来たのだろうか


「…………キョうはこない」
そう言うと少女は森へと向かおうとしている
今日は。つまり彼女にとってあすは来るかもしれないと思っているようだ

98とある世界の冒険者:2014/05/26(月) 00:05:22 ID:vl4pDKk.
>>97
「ア……ソーカ ンジャア アシタ ダナ オヤスミ」

引きとめようとしたがハタ、と思い直し見送ることに。

「ボグ モ イグガァ…」

ホゲェ、とひと鳴きしてから半魔も少女とは別の道を歩み森の奥へと消えた。

99とある世界の冒険者:2014/05/26(月) 00:07:54 ID:TMzNFGBE
>>98
少女は森へ消えていった

fo



//絡んでくれてありがとう

100とある世界の冒険者:2014/05/26(月) 23:08:22 ID:R.37n71s
王都近くの草原

それは比較的安全な場所であり、やや小高い丘になっているせいか、遠目ながらも王都を見渡せる

そんな場所に一本の小さな角をはやした女の子が今日も嘔吐を眺めている

彼女は人とも亜人とも違う青い肌をしており、目には輝きも希望もない

まるで魔族か悪魔のような忌むべき見た目をした少女

彼女はただただ、夜空の下で王都を見つめている

101とある世界の冒険者:2014/05/26(月) 23:26:30 ID:R.37n71s
少女は王都を見つめている。

その時、昨日と同じように物音が彼女の背後から聞こえる
後ろを振り向くと、昨日とは違う二人組の人影がみえる

「やぁ、はじめまして」

温和そうな表情と優しい笑顔。白銀のショートカットは月あかりのおかげか少し目立つ
優しい少年と思える

「君は何をいるのかな?」

彼は彼女の姿に臆することなく近づいていく
もうひとりの炎色をした同じ髪型ながらもやや前髪の長い少年は警戒するように見ている

「まって……いる……の」
「まっているの? 同じだね」
「おな……じ?」
「うん、ボク達も待っているの」

102とある世界の冒険者:2014/05/26(月) 23:42:15 ID:R.37n71s
彼らはまるで友のように話し合った

少女が質問し、温和な少年が優しく答える

いつの間にか赤髪の少年も混ざって話し合う

今日の草原は少しだけ賑やかだった

Fo

103とある世界の冒険者:2014/06/10(火) 01:53:05 ID:Av4pdWjQ
>>82からの続き
「………ひゃ……ッ、お似合いとか自分が居なかったらとか、そういうことじゃないんですよ!
好きってことはですねぇ、他人に強要されるものじゃないでしょう!」
語気が強くなれば少し怯むが、吠える小型犬の如くこちらも言葉が強くなる。
言っていることは、理論もクソもない完全な感情論だが。

「不幸にならない?忘れる?―――はっ何を言いますか。
クレドくんが絶対にジャキさんのことを忘れることができないでしょう。
何より、そんな話聞かされた上で付き合って、幸せになれるわけ無いでしょうよ!!!」


「断言します!!今回のことが知られたらジャキさんとクレドくんの仲はもう戻りませんよ!!!」
こちらも対抗せんとばかりに予言のごとく断言する。

アリーナちゃんの事を大事にしていたクレドくんだが、現在のアリーナちゃんとの関係を知るだけで怒っていたのだ。
ましてや、報われなくても友達のままでいようとした思いまで踏みにじられたらどう出るかわからない。
いや、現在も不仲なのだ。どうしようもないとこまで行くのは想像できてしまう。

104とある世界の冒険者:2014/06/10(火) 02:09:24 ID:xKdoGo/2
「――それが何だ、どっちにしろ俺はこれをクレドにも言うつもりだ。」
「このままズブズブと、甘いだけの暮らしを続けても何の意味も無い。」

ほんの一瞬の間の後、そう言い切ってアリーナの方を見る。
見れば、俯いてしまってアリーナは顔が見えない。

「いいや、なる。アレはそれぐらいの割り切りは出来る男だ。
 感情論に任せて吼える様なのとは違ってな。」
「大体、アリーナもアリーナだ。 何度も気付く機会はあった筈だがな。」
「大方――無意識に目でも逸らしていたんじゃないのか、クレドの事から。」


言いたい放題だ。……確かに――確かに。
ほんの少しだけ、本当にほんの少しだけ、そういう面もあったのかもしれない。が

105とある世界の冒険者:2014/06/10(火) 02:23:50 ID:Av4pdWjQ
「………っ。」
そこまで徹底されると、何も言えずに口篭ってしまう。

アリーナちゃんとクレドくんに微妙なすれ違いがあったとは思ったことがあるが、無意識に行っていたと思えば納得できた。
クレドくんが割りきりできるかはともかく、優しいのは変わりがない。
アリーナちゃんの理想を演じることくらい訳ないだろう。
そしてなにより、自分がわがままを言っている自覚は、あった。

俯いてしまっているアリーナちゃんを横目に見る。
―――だけど、それでも。

「……クレドくんは、一途で優しくて、かわいい。そんなアリーナちゃんが好きなんですよ。
その優しさが故に自分に嘘つかれて、自分も嘘ついて………それって、本当の幸せなんですか……!」
その場で膝から崩れ落ちて俯き、一筋の涙を流す。

……アリーナちゃんがこうなっているのに、この先幸せになれるとは到底思えなかった。

106とある世界の冒険者:2014/06/10(火) 02:29:26 ID:xKdoGo/2
『幸せに、嘘も、本物も無』
『……最初の形は歪かもしれん、だが育まれる物は嘘ではない。』
座り込んだコートニーを見下ろし、ふん、と鼻を鳴らす。

『奴の思いは本物だ、……以前俺に支えたいだのと、クソ真面目に言っていた事もある。』
『これ以上の形は無い。成り立ちは歪でも、その後に待っているのは普通の人間として、』
『全く問題の無い幸せだと思うがな――』

確かに、そうだ。
クレドが良い人なのは、コートニーも知っての通り。
大学や教会で、似合いのカップルだと、言われている事も知っての通り。
アリーナだって分からず屋という訳ではない、筋が通っていれば納得だってするだろう――





「……ジャキくん」

そんな事を思っていると、コートニーの横をアリーナが俯いたまま歩いて行って、
ジャキに近寄った後。


「――――ふざけるのもいい加減にしなさいっ!!!!」

ばちんっ、と。
小気味いい音を立ててその頬を思い切り引っ叩いた・

107とある世界の冒険者:2014/06/10(火) 02:43:12 ID:Av4pdWjQ
「…………ははっ。」
ジャキの言い分に、笑うことしかできず。
何への笑いか、結局何もできていない自分か、感情のままに怒った自分か、気持ちの整理もできていない自分か。
とにかく、自分に笑っているのは理解できた。

そして、そのまましばし無言を貫いていたのだが……

「えっ」
アリーナちゃんが引っ叩いたのを見て思わず顔を上げる。
驚いて涙も止まってしまった。

「えっ、ちょっと、えっ?
………アリーナちゃん何やってんの!?」

108とある世界の冒険者:2014/06/10(火) 02:49:22 ID:xKdoGo/2
『……な』
頬を引っ叩かれ、一瞬唖然とした様子のジャキ。
「アリーナ・イシュタール、貴様……!」
が、直ぐに正気に戻ってはアリーナの方を向く、が・

「私がっ、クレドくんの言葉や心を踏み躙ってた事を、貴方に責められるのは良いですっ!!」
「けど――それとクレドくんの事を勝手に決め付けて、私の心を勝手に捻じ曲げてっ!」
「貴方がやってる事はクレドくんの気持ちをっ!身勝手に踏み躙ってる事になるんですよ!?」

すごい勢いで捲し立てられて、若干の後ずさり。
完全にお冠だ、こんな風になった彼女は見たこと無い。

「私を怒るのは構いませんっ! ――ええっ、私だってっ、今、自分すごく嫌いですっ!だいっきらいですっ!」
「でもそれと、ジャキくんのやってる事は別でしょう!? そうやってまた何でもかんでも自分の都合のいいようにして!」
「確かにクレドくんは優しくて、とっても素敵な人ですから、言った通りになるかもしれませんね! でも貴方のそれは押し付けでしょう!?」
「貴方に、そんな事する権利はありませんっ!これ幸い、ってばかりに自分の好きな様に言葉を並べて、自分の好きなように動かそうなんてしないでくださいっ!!」


……早口、決して大きくはないがよく通る済んだ声でまくしたてた後――

「――ジャキくんのっ、おおばかっ!!」

りん、とした強い眼差しを宿した表情で再度ばか、と罵った。

109とある世界の冒険者:2014/06/10(火) 02:59:55 ID:Av4pdWjQ
「――――ぁ。」
早口で、一気に言いたいことを言ったアリーナちゃんを呆然と見ていた。
一瞬の出来事で、ついていけずに口を開けて呆然としている。

そして、返事を待っているかのように視線はジャキに移っていく。

110とある世界の冒険者:2014/06/10(火) 03:04:18 ID:xKdoGo/2
「おまけにっ、コートニーさんまで怖がらせてっ……!」
「私の事に怒ってるのは、いいですっ!――けど、何でそういうやり方しか出来ないんですかっ!」

ジャキに言いたい事を言った後、アリーナがコートニーの方へ。
崩れ落ちたコートニーの手を取って、申し訳無さそうな、泣きそうな表情をして、

「ごめんなさい、コートニーさんっ……」
「私、……私、とっても嫌な子でしたっ」

そのまま涙を溢れさせて頭を下げる。

111とある世界の冒険者:2014/06/10(火) 03:09:51 ID:Av4pdWjQ
「え……え?」
アリーナちゃんに手を取られて、驚いている様子。
それもそのはず、このままどこか行っちゃうのかなとか、そんなことばかり考えていたのだから。

「なんで、アリーナちゃんが謝ってるんですか?
嫌な子じゃないですよ?私のほうが嫌な子だと思いますよ?」

112とある世界の冒険者:2014/06/10(火) 03:12:55 ID:xKdoGo/2
「……」
ぶんぶん、と首を横に振って。

「私、……クレドくんの事、知らないで、コートニーさんがクレドくんと、なんて言って」
「それに、今だってコートニーさんが言ってくれなきゃ、ジャキくんに何も言えませんでした、きっとっ」

ぎゅぅ、とコートニーの手を自身の方に引いて抱いて。
小さく嗚咽を漏らしながら。

「それでも、クレドくんの事、好きになれる訳じゃないのに、今だって、ジャキくんのこと、勝手に怒って、責めて」
「……コートニーさんより、ずっとずっと、やな子ですっ……」


//ねむけやばいゆえちゅうだんねがまたおねが

113とある世界の冒険者:2014/06/18(水) 22:25:45 ID:ON7Y60s6
「いや、アリーナちゃんはやな子じゃないです……!
こんな勝手に怒って、勝手に泣いている私にも気を使ってくれて、本当に嬉しいですよ……!」
アリーナちゃんに抱きしめられると、自然と涙が溢れてきて、しがみつくように抱きしめる。

………そこから、何も言わずにしばらく泣きじゃくっていた。

114とある世界の冒険者:2014/06/18(水) 22:29:24 ID:0eFzBX7M
「ふぇ……っ、」
じわぁ、と抱きしめられると可愛らしい声を出し、
一度収まった涙がぽろぽろ、と可愛らしい瞳から溢れだして。


「……ふぇぇぇ……っ、ご、ごめんなさいっ、コートニーさんっ、ごめんなさいっ、クレドくん、ごめ、ごめんなさいっ……」
ぎゅぅぅ、と弱い力で強く抱きついて、同じように泣きじゃくり始める。


『……チッ』
完全に悪者になってしまったコートの男は、と言うと、小さく苦々しい舌打ちを。

115とある世界の冒険者:2014/06/18(水) 22:41:45 ID:ON7Y60s6
「………ぇ……ぐ、ひっぐ……。
そ、その………ッ、アリーナちゃんに謝らなきゃいけないことがあるんですよ。」
泣きじゃくっていたが、少し落ち着いてきたのか嗚咽しながらも話しだす。

「私、知ってて……しかも応援するって言ったんですよ………。クレドくんのこと……。
それなのに、アリーナちゃんの思いを聞いて、それでも、どっちの思いも否定したくなくて……!」
内容は、クレドくんとの約束。
そしてそれをしているにもかかわらずアリーナちゃんの恋をお胃炎しているような口ぶりであったこと。
……自分が風見鶏出会ったことが、今回の出来事を引き起こしている一要因でもあるのだ。

「ごめんなさい………ごめんなさい……ッ!」

116とある世界の冒険者:2014/06/18(水) 22:46:59 ID:0eFzBX7M
「アリーナさんはっ、わるくないですっ!」
「わた、わたしがっ、ジャキくんに言われるまで、クレドくんのこと、きづかないでっ」
その場に座り込んで抱き合ったまま、嗚咽混じりに。

「でもっ、でもでもっ、それでもクレドくんより、ジャキくんのが、好きでっ」
「なのに、わた、わたしぃっ……」

117とある世界の冒険者:2014/06/18(水) 22:56:13 ID:ON7Y60s6
「好きなら、好きでいいんですよぉ………!
そんな、クレドくんのこと………選ばなくちゃいけないわけじゃ……そんなわけじゃないんです!」
……自分でもよくわからないのだが、アリーナちゃんがクレドくんと結ばれるのが嫌なのかもしれない。
ずっと、応援するつもりだったのに。

「…………ハァ……なんだか落ち着いてきました。
いいたいこといえば、スッキリするものですね。」
やがて、少々荒く呼吸する程度まで落ち着いたようで、アリーナちゃんの背中をあやすように撫でる。

118とある世界の冒険者:2014/06/18(水) 23:00:48 ID:0eFzBX7M
「……でも、わたし、……クレドくんに、ひどいこと、しちゃってました」
「これは、……これは、ジャキくんが、正しいです……。 ごめんなさい、ジャキくん」

泣きじゃくったまま、イづらそうにしている青年の方を向いて。

「クレドくんと、私の事。 ……心配してくれてたんですよね?」
『……面倒を片付けようと、思っただけだ。』

119とある世界の冒険者:2014/06/18(水) 23:07:47 ID:ON7Y60s6
「む、むぅ………。
本人がそう言うなら怒れませんね…。」
実際、言いたいことはあったが、アリーナちゃんがあの様子なら今更波を荒立てるのもよろしくない。
遺憾ながら、この件はこれで終わりなのが一番なのだろう。

120とある世界の冒険者:2014/06/18(水) 23:12:21 ID:0eFzBX7M
「……私、クレドくんに、ちゃんと謝ってきます」
「それで――それで、ちゃんと、ジャキくんの事がやっぱり好きなんです、って言わないと」

ぎゅっ、と膝元で小さい手を握った後、コートニーの方を見て。


「……でないと、クレドくんにも……コートニーさんにも、申し訳、立たないです。
 嫌な子のままは……ヤです」

121とある世界の冒険者:2014/06/18(水) 23:23:59 ID:ON7Y60s6
「……………わか、りました……。
私には、それは止められません………。」
前にクレドくんは思いが届かなくても、気付かれなくてもいいと言っていた。
しかし、アリーナちゃんも気付いてしまったのだ。
どの道避けられぬ道なのだから、それを止める理由など、なかった。なかったのだ。

「……でも、ジャキさんと、結ばれる保証なんてないんですよ。
それでも、そうするんですよね?」
聞いてこそいるが、答えはわかっている様子で、念を押す用に聞く。

122とある世界の冒険者:2014/06/18(水) 23:31:37 ID:0eFzBX7M
「……。」
ちら、とジャキの方を見た後……。


「はい、だって、好きなんです。」
「今日の事だってあって、私、怒ってるんです、なのに。」

困ったように笑って、何処か照れたように、
可愛らしい――けれど綺麗だ、とも思えるような笑顔を浮かべて

「なのに、好きなんです、ジャキくんのこと。」
そんなことをいう。

123とある世界の冒険者:2014/06/18(水) 23:44:06 ID:ON7Y60s6
「…………もう、そんないい顔で言わないでくださいよ。」
クスリと笑ってそっと抱きしめていた手を離して立ち上がり

「私は、応援してますよ。
ジャキさんへの恋愛も……もしクレドくんが諦めなかったとしても、その恋愛の手助けはしたいです。
矛盾しているのはわかってますけど、アリーナちゃん達、三人みんなが悲しい思いするなんて嫌ですもん。」

124とある世界の冒険者:2014/06/19(木) 00:03:37 ID:BoA6Tf8s
「えへへ、ごめんなさい。」
ぱんぱん、とホコリを払って自分も立ち上がって。

「はいっ♪
 私も、えと……コートニーさんの恋、応援しますね。」

……はて?

125とある世界の冒険者:2014/06/19(木) 00:12:04 ID:9/Isweao
「困ったときは、お互い様ですよ。」
元気になってよかった、と心から思ってケラケラと嬉しそうに笑い。

「…………へ?」
だからこそ、アリーナちゃんが行った言葉に不思議そうに首を傾げる。
全く、自覚がないみたいだ。

126とある世界の冒険者:2014/06/19(木) 00:19:56 ID:BoA6Tf8s
『……俺は帰る。 ……済まなかった、とは言っておこう』
はいっ、全くですっ!!私だったからいいもののっ!!」

コートの男は分が悪い、と分かったからなのか、謝罪だけを口にして立ち去って、後。


「ふぇ?」
コートニーの反応にきょとん、と首を傾げる。

127とある世界の冒険者:2014/06/19(木) 00:26:08 ID:9/Isweao
「むぅ、それじゃあさよならです。」
クレドくんと仲直りしてほしいとも思ったが、そんなことを言ってもういっかい話をややこしくはしたくなかった。
黙って、ジャキさんを見送るのであった。

「え、だって私。恋なんてしてない、でもあれ?なんでそう思ったんです?
クレドくんですか?でもそうすると私が我儘ばっか言ってることになっちゃいますし。
あれ、どういうことでしょうか。」
そして、ようやくこの場の意味を理解したのか、顔が赤くなりつつテンパってる。
言ってることもしどろもどろになっており、見るからにパニック状態だ。

128とある世界の冒険者:2014/06/19(木) 00:30:45 ID:BoA6Tf8s
「……大丈夫ですよ、ジャキくんは、ちゃんとしてますから」
「クレドくんとの事だって、ちゃんとしてくれます」
苦笑い。確信が、あるのだろう、何か。
彼ならば、のような。

「え、だって、えーと……」
唇に指を当てた可愛らしい動作の後、ちょっと言いよどむようにして。

「えと、コートニーちゃん、クレドくんのこと、その、好き、ですよね?」
違ったかな、みたいな感じで。そう訪ねてくる。

129とある世界の冒険者:2014/06/19(木) 00:39:15 ID:9/Isweao
「……本当に、そうだといいんですけど。」
アレはクレドくんの心の持ちようにも問題があったように思えた。
できる限りのフォローはしたが、再び向き合った時はどうなる分からない。
……少しどころではない、心配が胸の中に残った。

「な、なぁに言ってるんですか!そんなわけないでしょう!
だって、クレドくんはアリーナちゃんが好きですし、私なんかが吊り合う相手じゃないですし。
くれどくんのこと応援するって言いましたし、クレドくんには幸せになって欲しいですし!」
とまぁここまで必死に否定しているが、どれもこれも恋していることを否定することにはなっていない。

130とある世界の冒険者:2014/06/19(木) 00:47:37 ID:BoA6Tf8s
「……それはまぁ、ちょっと、喧嘩は、するかもしれないですけど」
「……いいんですっ!ジャキくんはちょっとぐらい叩かれればっ!」
つーんっ、とジャキが走ってったのとは別の方向を向いて。
果たして素直に殴られるだろうか?

「ほら」
にこ、と微笑んで手を取って。

「否定は、してませんもん、ね?」

131とある世界の冒険者:2014/06/19(木) 00:57:17 ID:9/Isweao
「………前に喧嘩をした際は一歩いて気にやられちゃったらしいですけどね。クレドくん。
果たして、素直に殴られてくれるんでしょうかねぇ。なればいいんですけど。」

「あ……ぇ……えっと………その、ですね。」
自分自身でも、否定する要因がなくなっていったことには気づいている。
つまり、それはそういうことじゃないか。という思いが積み上がってきて。
………それと同時に今すぐ逃げ出したいくらいの強烈な恥ずかしさがこみ上げてくる。

「え、えっと、どうしてそんなことを思ったんです?
私、そんなに変な事言った覚え無いんですけど。」

132とある世界の冒険者:2014/06/19(木) 01:01:17 ID:BoA6Tf8s
「ジャキくんも、そこまで、お馬鹿さんじゃないですもん」
「クレドくんも、……どっちもちょっと、不器用さんなだけです」

「……♪」
にこにこ、と戸惑う様子のコートニーを見て、
何がおかしいのか楽しそうに。

「え? えっと……」
「……なんとなく、でしょうか?」

133とある世界の冒険者:2014/06/19(木) 01:11:21 ID:9/Isweao
「そうですねぇ。お互い、歩み寄ってくれれば仲直りできますよね!
……そう考えておきましょう。ネガティブになるのもアレですし。」

「な、なんとなくって………!
なんとなくでそんなこと言わないでくださいよぉ!心臓に悪いじゃないですかぁ!
……ってちょっと!何笑ってるんですかぁ!」
笑われたのが恥ずかしいのか、頬をふくらませて怒ってますよアピールをする。

134とある世界の冒険者:2014/06/19(木) 01:23:57 ID:BoA6Tf8s
「はいっ♪ 元々、仲が悪い訳じゃないんですもんっ」
大丈夫です、きっと。と結果が解っているように。

「えと、じゃあ……」
「クレドくんのこと、嫌いですか?」

笑顔のまま、ちょっと意地悪な聞き方。

135とある世界の冒険者:2014/06/19(木) 01:34:28 ID:9/Isweao
「そう………ですね。そうですよね!
ずっと一緒だったんですもんね!それなら大丈夫ですね!」

「嫌いなわけないじゃないですよ!
やさしいですし、気が利きますし……かっこいいですし。
しっかりと自分の木曜があって、それに向かって努力してて、すっごくかっこいい男の子だとは思いますよ!」
嫌いか、と言われたらこんどはそれも必死に否定している。
……自分から答えを言っているようなものだろう。

136とある世界の冒険者:2014/06/19(木) 01:45:37 ID:BoA6Tf8s
「……ふふふっ」
口元を抑えて、とっても楽しそうに朗らかに笑って。


「やっぱり、コートニーさんはクレドくんのこと、大好きなんですねっ」
ぱー、と明るい笑顔でそんなことをいうのだった。

137とある世界の冒険者:2014/06/19(木) 01:53:56 ID:9/Isweao
「ぁ………う、うわああ!?
な、なんですかこの感じ、すっごく恥ずかしいんですけど!?」
自分でも、どんな事を言っていたかは自覚があったようで、真っ赤になった顔を抑えて悶える。
すぐにその場を離れたくなったのだが、さすがにアリーナちゃんにも失礼だし、なんだか負けた気がするのだ。

「そ、その………他に人には言いふらさないでくださいよ?
まだ………まだ、確定したわけじゃないですから!」
そんなことを言ってる時点でほぼ確定しているだろうが、コートニーはそんなことにも気付かずに慌ててそういうのであった。。

138とある世界の冒険者:2014/06/19(木) 01:56:55 ID:BoA6Tf8s
「はいっ♪内緒ですっ♪」
にこー、と笑顔のまま言って、手を差し出して。


「さ、お茶にしましょう? なんだか、色々遅れちゃいましたけど。」
教会の中へと招くのであった。

139とある世界の冒険者:2014/06/19(木) 02:07:02 ID:9/Isweao
「………も、もう……結局勘違いしたままじゃないですか。
いいですか!それは誤解ですから!まだ好きって決まったわけじゃないですしー!」
……こうまで必死に否定するのもどうかと思う。

「はぁ……いろいろあって疲れましたけど、お茶でも飲みましょうか。」
本当にいろいろあったなぁ、と心からため息をつきつつ、その手をとって協会の中に入るのであった。

このあと無茶苦茶からかわれた。
【FO】

140とある世界の冒険者:2014/06/21(土) 23:56:16 ID:PkiCi6gM
【――何処かの森林奥】


森林奥、未だ酷く――抉った様な、砕いた様な、呪った様な。
悍ましい破壊の爪痕が残る箇所に一人の影があった。

「…………。」

手に花束を持って、纏う服とコートは、黒、一色。
傷んだ赤の髪を取り繕う事もせず、そこにやって来ていた。

――破壊の爪痕を刻み込んだのは、この男。
そして。


「……。」

自身が喰らい殺したが故に遺体も無い、ちゃんと造った場所とは違う、
簡素な墓に花束を置いて、その場に立ち尽くす。

141とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 00:10:57 ID:KpOzF6D.
「やぁれやれ、随分と辛気臭い所になったもんだのぉ。」

子供らしからぬ貫禄で、子供の声。
この様な喋り方をする男児など、ジャキにおいては一人しか知り合いが居ない筈だ。

互いが互いに何故この場所に赴いたかは分からない。
しかし、示し合わせたかの様に、確かにここに二人居るのだ。

「久し振りじゃのぉ、邪気よ。」

142とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 00:14:39 ID:9Egrgx4k
「……。」
「……イリュージョン、か。」

そちらを振り向かずに、地に置いた花束を見下ろす。
――ここには何も無い。

彼が放った何かしらの呪詛により、空気中の魔力も存在しなければ、
周囲一体には野生の本能からか、獣も、虫も、魔の者ですら寄り付かぬ場所と成り果てた。

ただ、爪痕だけが、残っている。

「…………、」
「顔を、出せなくて済まなかった。」

そちらへと向き直って、辛気臭い顔で、先ずそれだけを告げて。

143とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 00:19:25 ID:KpOzF6D.
「あほう、いちいち言わんでもええ。
第一、素直に顔なぞ見せたら一発殴っておる所だったわい!」

腕を組んで呑気な様子で、歩み寄りながら言う。
さも平気な顔をしているが、イリュージョンだからこそ立っていられるのだろう。

ミラナはともかく、これだけ"無"に返った場所に、ユンヌだったら長居出来よう筈もない。

「で、どうしたよ。
花でも備えに来たか?」

144とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 00:23:02 ID:9Egrgx4k
「その方が、良いさ。」
「俺は、その方が良い。」

自嘲混じりの笑みを浮かべて、そう返す。
……精霊のイリュージョンならば、分かるだろう。

――土も死んでいる。 目の前の「彼」が出した呪いで。
全ての生命を憎むかのような、悍ましい呪いで。


「ああ。 それと――」
ちら、と置いた花束に視線を向けた後、
喪服にも見えるコートの下から何かを取り出して。

「――けじめを、付けにな。」

イリュージョンの方に放り投げた。

145とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 00:36:27 ID:KpOzF6D.
「なんじゃ、殴って欲しかったんか?」

地に軽く視線を落とした後、放り投げられた物を片手で受け取る。

「お主になんの得もありゃせんぞ。ワシにもな。」
それをくるくると手で弄びながら。

「そもそもワシは、そんな辛気臭い話をしに来た訳じゃないしのぉ。」
と言って片手に持つのは、何かの瓶。
ジャキがここに足しげく通っていれば気付くだろう。自分以外に備えている花の数が人数分でない事に。

146とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 00:41:30 ID:9Egrgx4k
「――いや。」
投げ渡されたのは、一個の――薄桃と黒鉄の、短身の。

「言ったろう、――”けじめ”を付けに、来たんだ。」

――短銃だ、デリンジャーと呼ばれる。
おそらく、色合いからして、「誰か」に渡すものだったと思われる、短銃。

「元々、ミルダに。」
「”俺がおかしくなった時に”と――思って、造ったものだ。」

敵わなかった願い。 
この呪いが、例えば誰かに矛先が向いたとして。
一番信頼し、能力を信用する相手である彼女に、

「俺の基からある魔力を、全部打ち消す、特別製の弾丸入りのな。」

”結果的に真逆の事になってしまった彼女に”、渡す為だったもの。


「――愚かと笑うか?」
周囲の花と、イリュージョンの持つ瓶を見て。
皮肉げに、何処か悲しげに表情を歪めて

147とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 00:48:42 ID:KpOzF6D.
「成程のぉ。
相分かった、こっちに寄越しい。」

色の無い表情であっさりと承諾し、掌を差し出す。

片手に持つビンは、ただの酒だ。
精霊になってから味が分からないので飲まない、と言っていた筈だが。

「まぁお前さんなりに考えたんじゃろう。
愚かじゃとは思うがの。」

148とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 00:52:39 ID:9Egrgx4k
「弾丸は、三発。
 一発は、父親に、もう一発は、スパーダに、……もう一発は、ミルダに渡す、つもりだった。」

投げ渡される弾丸。
――見れば分かる、これは呪いの反対。
光だ。 彼が一度死んだ時の、愚怒の精霊が放った拳よりも、彼が共に戦った聖なる龍人の輝光よりも。
より強い光。 ――呪詛の存在を根本から否定する、弾丸。


「ミラナと、ユンヌに言えば、きっと怒るだろう。」
――ユンヌ用の魔力バイパスは別に確保してある、自分が死んでも、もう、彼女は消えない。

「けど。」
「俺には、お前に対して。」

記憶を食った、故に知っている事象がある。


「愛する者を奪ってしまった相手に対して、」
「”これぐらい”しか、できない。」

149とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 00:58:21 ID:KpOzF6D.
「やれやれ、難儀な役を押し付けてくれるもんじゃのぉ。」

瓶を地へ置き、なんとも気怠そうな表情で後ろ頭をさりさりと掻く。

「そんじゃ祈れ。
今まで喰らって来たモノに対して。
"すまなんだ"と。」
カチリ、と撃鉄が起きる。

「ほんで詫びろ。
お主が今まで守ろうとしていたモノに対して。
"堪えてくれ"と。」

「三つじゃ。
それ以上は待たん。」
デリンジャーを持った手をだらりと下げ、細めた眼で巌の大精霊が告げる。

「一つ。」

150とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 01:01:55 ID:9Egrgx4k
「……すまない。」

瞑目、――視線を地に落として。
何を言うでもなく、謝罪の言葉だけを口に。

「……――――」
多くを喰らった。
母を、父と、弟を、得難き友を。
自分自身を、――精霊の力を、敵を。

偽神を、「敵」を、――得難き人を。


「(……未練は、”ある”)」
「(けど、俺は)」

これで、いい。
これでいい、と思う。

151とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 01:11:37 ID:KpOzF6D.
「……二。」

小さく息を吐く音が聞こえる。
銃口が、怒気を持って向くのが見える。

「一。」
森の中が、音を失う。

「じゃあ、達者でのぉ。」
そうして、引き金は引かれた。

乾いた空鳴りが辺りへ響き、遠くで鳥が飛び立つ。

狙い澄ました弾丸は、寸分違わず――

「ミルダよ。」
供えられていた花もろとも、呪いに蝕まれた地を撃ち抜いた。

152とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 01:16:37 ID:9Egrgx4k
「……。」

知り合いの顔が、過っては消える。
――大丈夫だ。

巣箱の家族には、自身が死んだと同時に、記憶を書き換える術式を仕込んで、ある。
数少ない友人達は、何があったかを察せる聡い者達だ。

ミラナやユンヌは泣くだろうけれど、強いから、きっと直ぐに大丈夫になるだろう。
リリーユをひとりぼっちにしてしまうのは心苦しいけれど、司書に召喚術式は伝えてある。
貯蓄してある魔力を使えば、王都内なら、自由に出歩ける。

王都は、以前がそうであったように、スパーダがふらりと現れて、守るだろう。

それでいい。

「(それが、いい)」

生きた証は、何も残さなくて、いい。
消えてしまえるのならば、それで――



「――――何故、外す?」

良いと、思っているのに。

153とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 01:33:21 ID:KpOzF6D.
「いま、何人思い浮かんだ?
思い浮かんだだけの人を背負いながら、何故簡単に死のうとする事が出来るのか。」

硝煙を吐き出すデリンジャーを煩わしそうに地面へと放る。

「お主、何か勘違いしとらんかのぉ、ジャキ。
ワシが望まずして奪われた、と。笑わせてくれるのぉ。」
へら、と口の端を厭味な笑顔で持ち上げ、ジャキへと向き直る。
そして、思いも因らぬ言葉を口にする。

「死んで当然じゃったろ、あ奴は。」

154とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 01:37:49 ID:9Egrgx4k
「……未練は、ある。」
「けど、それ以上の事を、してきた。」

大切な物がある、ということは、大切な物を壊してきたという事だ。
誰かの夢、未来、理想。 奪った生命は多い、無駄にした生命も多い。

あの時も、あの時も、あの時も。 ――"壊して"、護ったのだから。

「……、違う。」
「救えた筈だ。それに――」

それを、真向から見返して。

「ミラナには、言ったが」
「……俺は、ミルダをどうこう言う権利は、ない。」

否定の言葉を、口にする。

155とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 01:49:32 ID:KpOzF6D.
「お主がやらいでも、ワシがやっとったよ。」
ポケットに手を突っ込みながら、やれやれと息を吐く。

「違う。お主が救ったんじゃ。」
彼は嘗て、永遠を過ごすと誓った夫だ。
それが今、自分の妻だった女性を殺した相手に、救ったと言うのだ。

死んで当然、と言った言葉の裏が見えて来る。

「なあジャキよ。
一度人に裏切られ、諸共に殺され、理不尽で死に、理不尽で生き返った。
……どんな気分じゃったろうな?」
土を踏む音が聞こえる。
ジャキの方へ歩み寄る音だ。

「果たしてあ奴は、生きたくて生きておったのじゃろうかのぉ。
色の無いこの世界は、あ奴にとってどの様に見えておったんじゃろうか。」

ミルダの持つ様々な言葉が、今になって呼び起こされる。
時折見せた好戦的な様子、態と人を食った様な様子。
色の無い世界。泡沫の精霊。

「ずっとずっと、逃げ出したかったんじゃよ、ミルダ……いや、リベラは。
この世界の、何処からも。

ワシはどうしても、あ奴が事を起こすまでは……望みを叶えてやりたくなかった。」

156とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 01:56:06 ID:9Egrgx4k
「それは、ダメだ。」
「――愛した相手を、殺すなんてのは、」

「そんなのは、辛過ぎる。」
そこだけは。 せめてそこだけは、違えるようの泣いように。
そんな想像だに出来ない様な苦痛だけは、無いように。


「……憎んで、いたよ。」
喰らうということは、知るという事。
知るという事は――そういう事だ。

「狂気に、侵されていたから。
 だから――望みだから、殺して良かったと!?
 それが救いだったと、……あんたが言うのか!」

157とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 02:06:16 ID:KpOzF6D.
「ああ、そうじゃ。」
惑い無く、一言で返す。

「リベラは常々悩んでおった。
何故あの時、人として死ねなかったのかと。
色を失い、姿形の変わり果てた夫の姿を見て、何故こうまでして、と。」

「数百に渡る年月の中で、それだけは変わる事が無かった。
あ奴が世界に居場所を求めないのだけは。
……何を以てしてもな。」

「結局のところ、ワシもリベラも雪崩に巻き込まれた時に死んだんじゃ。
今生き長らえているのは、さながら亡霊。それだけじゃよ。」

158とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 02:12:19 ID:9Egrgx4k
「――違うだろう!!」
ず、    と。
慟哭の様な叫びと共に、呪いが、吹き出す。

「お前等が――お前や、ミルダが、亡霊なんかである訳が、あるものか!!」
「亡霊が、誰かと絆を育むか!?亡霊が、姉と、爺と慕われるか!?」

「亡霊が――亡霊が、泣いて、居場所の無い子供に手を差し伸べるか!?」
「そうじゃ、無いだろ! ミルダはっ――あんたの、妻は――、お前もっ、確かに、そこに、居ただろう……!?」

見てはいなかったのかもしれない、世界を。
けれどあった筈だ、彼女が望まなくても、彼女の居場所はあった筈だ。
同じように――彼女を「居場所」にしていた者だって、居たはずだ。

「あんたが――……」
「あんたが、ミルダを、否定、するなよ……!」

159とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 02:23:23 ID:KpOzF6D.
「だから、勘違いするなと言っておろう。
あ奴にこの世界が合わん、と言うただけじゃ。」
額に手を当て、溜め息を吐く。

「残された者達にとっては確かに辛かろう。
……じゃがワシらは、では何故"残された"という言葉を使うんじゃ?
その場では無い何処かに往くからでは無いのかのぉ。」

「あ奴はこの世界でなく、旅立つ事を選んだ。
ワシはここに居る。あやつも何処ぞかに居る。
じゃからあ奴は、お主に有難うと告げたんじゃろ。

お主もミラナもユンヌもじゃが、花なぞ添えて勝手に死んだ事にしてやるな。」

どかっとあぐらを掻き、ずっと手に持っていた酒瓶を高く掲げる。

「偶に、ここで寄り合って酒を酌み交わすぐらいが丁度ええんじゃよ。」

160とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 02:26:34 ID:9Egrgx4k
「……俺には、解らん。」
「死は、死だ。……意思はあっても、死でしか、無い。」

言葉を聞いても、首を横に振って。
確かに、胸に遺った物はある、だがそれで片付けて言い問題ではない。
少なくとも、彼の中では。


「……あんたは、っ、……」
「――お前は、それで、いいのか?」

161とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 02:35:41 ID:KpOzF6D.
「かかか、まだまだ子供じゃのぉ。」
くつくつと笑いながら、升を取り出して酒を注ぎ

「ああ、構わんよ。
ワシには出来なんだ事だ。
あ奴を、この世にある苦痛から解き放ってやるという事は。」

162とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 02:40:35 ID:9Egrgx4k
「……死ぬのも、殺すのも、」
「忘れられる訳、無いだろう。」
その場に座り込んで、溜息を、大きく吐く。


「……、……、
 苦痛、か。」

163とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 02:49:46 ID:KpOzF6D.
「それで良い。
ただお主、逃げようとしたのぉ。」

分かっておるんじゃろ、と付け加える。
と同じくして、升の中の酒を飲み干し

「何をしてても根に苦痛が絡んでおるとしたら、それはもう立派に病じゃよ。
流石のワシももどかしかったのぉ。なぁんにも、できんのじゃから。」

164とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 02:53:57 ID:9Egrgx4k
「――――嫌にも、なる。」
「嫌にも、なるさ。」
何が、とは言わない。
それを言ってしまっては、今までの全部、台無しになってしまうから。

「……イリュージョン、その銃は、持ってろ。」
「俺が、ミルダの様になった時の為に。」

165とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 03:07:32 ID:KpOzF6D.
「なろうな。
……無論、それを責めはせんよ。
"あいつ"もそうじゃったからな。」

「断る。お主を止める役目はワシに無い。
もっと適任がおるじゃろう。」
ぶっきらぼうに言い捨てる少年。
そのまま立ち上がり

「じゃ、ワシャ行くからのー。」
と、森の奥へと去って行く。
……何と言いはしても、思う所はあるのだろう。
そのままどんどん小さくなって、見えなくなった。

//そろそろ良い時間なのでこれにてっ…!

166とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 03:12:36 ID:9Egrgx4k
「……。」
その場に一人。
立ち去った精霊の方を、眺めて。


「……俺は、」
「――           ――」


【FO】

//おつ

167とある世界の冒険者:2014/06/22(日) 23:38:28 ID:U/ckOdLk
王都に近い草原

涼しくも優しい風が辺りを包み込んでいる

「わふーわふー」

ぷにぷにを上下左右に引っ張ったり伸ばしたりしていり白銀の狼亜人種の子供がいる

尻尾を降りながらでるたは楽しそうにしているが、ぷにぷには怒り心頭のように見える

168とある世界の冒険者:2014/06/26(木) 22:51:56 ID:ZAApxBNE
<王都近くの草原>

「……何だか、こんな夜に出るって久々です。」

【毛先のみが黒い金髪の少女が草原を王都の方向へと進む。
何故、こんな時間にこんな少女がここに居るのかは分からない。

だが、遅くなってしまったのは明らかであり、少々、急ぎ足だ。
普通ならば、怖がっても良さそうだが、不思議とこの少女は怖がって居ない。】

169とある世界の冒険者:2014/06/26(木) 23:09:41 ID:ZAApxBNE
FO

170とある世界の冒険者:2015/01/31(土) 21:54:52 ID:t.0Vbm.I
-草原-

見渡す限り背の低い草が生い茂る小高い丘のある見晴らしの良い草原。
その先には王都が見える。
そんな場所でひと組の男女が銃と剣を振り回していた。

「こなくそ!」
『踏み込みが甘いんじゃないかな?』

魔石を留め具にあしらった外套と森私塾制服を纏う左眼帯の短髪娘が
大型シャベルを振り回し、
森私塾制服を着た黒縁眼鏡な黒髪の青年が
左右の手に持った魔銃から繰り出す猛攻を退けつつ、
肉薄せんと大立ち回り。
しかし一向に間合いに捉えられないようで。

「ちょこまかとおおおおおおおおお!」
『いやそういう訓練だし?』

ビュンビュンブオンブオンと振られるシャベルから放つ風切り音ばかりが虚しく響く。

171とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 22:11:26 ID:SLtaS/jM
<王都のどっかスターキャッツカフェ>

【明かりはぶら下がるランタンのみ。木製の薄暗くレトロな雰囲気を醸し出す店内。】
【カウンターに立つは黒布を巻いた二足歩行で尾にリボンをつけた小さな渋めの黒ネコ。

…………が、いない。しかし店は開いているようだ。
少し前に何やら、騒がしい様子だったが今は静まり返っている。】

172とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 22:12:24 ID:XRbvrnKo


( 混)「あれ、てんちょー、死んだ?」

珍しく入り口から入ってきた大魔王。
手には買い物袋をぶらさg……買い物してたの!?

173とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 22:16:02 ID:SLtaS/jM

「おや、その声は…………。」

【店の奥から聞こえてくるのは正しく、このカフェの店長の声である。
店を開けているというのに、奥に引っ込んで何かしていたようだ。

すると、表に出てくるらしく〝コツコツと足音〟が奥から聞こえ始めた。】

174とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 22:18:40 ID:XRbvrnKo

( 混)「えー、何店長、最近流行りの擬人化ー?」

促されてもいないのに勝手に何時もの席に座る大魔王。
荷物まで勝手に置いて、どっかからか何時もの白猫呼び出してもう完全にくつろぎモードだ。

( 混)「流行に乗るのはいいけどさー、どうかと思うね、ぼかぁ」

175とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 22:27:56 ID:SLtaS/jM

「ふふふ、ネタつぶしは感心しないなぁ、吾輩は。
ほら、推理小説とか結末がわかっててもネタバレは控えるというのはマナーだよ。」

【現れたのは男物の給仕服にばっちりと身を固めたお髭のミドルである。
背も高くスラッとした出で立ちはカフェの中と言う環境ではかなり画になっている。

しかし、ばっちりとネコ耳が生えているところが残念ポイントである】

「とはいえ、そうなるとバレンタインに一服盛るのが最近の流行と言うのかな。
うん、怖い世の中になったものだね。」

176とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 22:29:38 ID:XRbvrnKo

( 混)「ネタを潰してこその大魔王よ。」
そんな大魔王は要らない。
と、言うか庶民的な魔王は嫌だ。

( 混)「薬害幼女よりマシだろ!幼女にされるぞ!」
こわい。

177とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 22:34:12 ID:SLtaS/jM

「全知全能だからこその配慮と言うものもあるだろうに。
ほら、そういうのを神々の遊びとかいうんじゃないかな。」

【こちらもいつものカウンターへと移動する。

擬人化……というよりも正しい意味での獣人に変化を遂げているため
背丈も当然、大きくなっておりいつもより動きが色々とスムーズである。】

「閣下でももうちょっと、変化させるものを選ぶだろうね。」

178とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 22:35:29 ID:XRbvrnKo

( 混)「だってそれやると怒られんだもん。」

また唐突にメッタメタしい事を言う。
と、言うか誰に怒られると言うのだ。

( 混)「最近は犬になってる池上とか猫になってる女子大生とか居るからなー。」
王都こわい。

179とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 22:38:54 ID:SLtaS/jM
「ネタつぶしよりは幾分か健全に思えるけどね、吾輩。
まぁ、そういうのが許される世界線ではないと言うことで、どうかここは一つ。」

【姿は変わっても、やはり、中身は元のままのようである。】

「あれ、実は幼女の方がマシ……?」

180とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 22:41:37 ID:XRbvrnKo
( 混)「いや、ゆうてなぁ店長。違和感あり過ぎたら大魔王でなくても気付くて。」

それは……そうなのだろうか。
いや、そうなのであろうが空気というものが。

( 混 )「戻れなくなるぞ……?」

ようじょこわい。

181とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 22:47:51 ID:SLtaS/jM

「ま、それは吾輩も認める。
ぶっちゃけ、靴とか久しぶりに履いたし。」

【といって、自分の靴をぽんぽんと手で叩く。
ちなみに手は人間と同様の手である。

この靴こそがある意味では、違和感の代表格である。
ネコのときは当たり前の様に素足であるため、彼から足音はしないのだ。】

182とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 22:49:04 ID:XRbvrnKo

( 混)「むしろ、不審者と思われてビーム出されなくてよかった! ぐらいに、な?」

店内でビームをぶっぱするお客などいn……
いn……居ないだろうか。

( 混)「然し、店長がこうなるとくるりゆうが大幅になくなるな、うん。」
うわひでぇ。

183とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 22:53:21 ID:SLtaS/jM

「うむ。正直、コンセプト崩壊だからね。
アイデンティティが消失したおかげでネコカフェから普通の喫茶店にランクダウンさ。」

【それはこちらも承知らしい。
頭に申し訳程度にネコ耳が残っているものの、ネコらしさは皆無である。】

「ま、別にずっとこのままではないから。ちょっとしたお遊びみたいなものだよ。
でもまぁ……うん、帰ってもいいよ、別に。」

【ちょっと悩んだが、やっぱり、ネコ要素ぐらいしか見所は無かったようだ。
何故か店長直々に帰ってもいい宣言である。】

184とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 22:56:06 ID:XRbvrnKo

( 混)「ネコカフェ、なのに猫じゃない。 これはうん、……お客困るな。」

猫が居ないネコカフェ。
いや、逆にこれはこれで新しいのかもしれない。


( 混)「戻った頃にまた来た方が良いか……世は無常だな。あ、コーヒーで。」

いや帰れよ。

185とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 23:01:09 ID:SLtaS/jM

「というか、下手をすれば吾輩と分かる人物が少なそうな気がする。
正に、劇的な変化だからね。」

【確かにネコの時と比べれば、その出で立ちは激変している。
しかし、そのまとう雰囲気などは近いものがある。

だが、種族レベルで変身しているようなものなので、見分けは難しいかもしれない。】

「アレかな、帰れといわれると逆に帰りたくなくなるアレかな。」

【そういうと影を呼び出す。影は…………何故かネコのままだ。】

186とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 23:02:39 ID:XRbvrnKo

( 混)「ぶっちゃけた事言うけどただのジョージだよな。」

……誰だろう、ジョージって。
いや、なんとなく分からなくもないが。

( 混)「誰にも魔王の行動を縛る事はでっきなーい。 そこは猫かよ!!」

187とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 23:12:15 ID:SLtaS/jM

「大げさに言えば、魂レベルにまで刻まれた魔法なのかもしれないな、これは。
まぁ、吾輩みたいなのがこの小さなカフェにひしめきあってても暑苦しいし、これはこれでいいんじゃない?」

【確かにいまやそれなりの背丈を手に入れたこのネコ獣人が増えれば、それなりにこのカフェは窮屈だ。】

「つまり、単なるわがままと言うわけでございますね?!」

188とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 23:18:29 ID:XRbvrnKo

( 混)「なんか、客層変わりそうだよな、こう、頭に腐が付く女に。」

それ以上いけない。
なんというか、執事喫茶とかそういうアレになってしまう。

( 混)「ラスボスってさ、結構どうでもいい理由で色々してるからな。」
( 混)「大昔のジャガーノートってあれ、ただの戦闘狂だぜ?」

189とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 23:29:11 ID:SLtaS/jM

「そういう想像は止めよう。我ながら悲しくなってくる。」

【ぶんぶんと首を振って、否定するがそうなってもおかしくはない。
何せ、この状況でこのカフェに何か名前をつけるとすれば、それは執事喫茶に他ならないからだ。】

「力が強大すぎるから、足元にしか見えないのかもしれないね。
ほら、頭脳系はパワー低いじゃん?」

『まぁ、低すぎると頭脳でも補えなくなるわけにゃがね。』

【そうしていると奥から本来の姿をした影が現れる。ちょっとした安心感。】

190とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 23:30:20 ID:XRbvrnKo

( 混)「せやってなぁ……今の店長もう、ただの執事やぞ。」

言いやがった。 口に出して言いやがった。
言ってはならない事もあるというのに。

( 混)「頭脳系もなー……結局最終的にナ・カージンのカゴ受けて脳筋だしなー……」

( 混)「この「にゃ」の安心感よ。」

重要。

191とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 23:40:30 ID:SLtaS/jM

「せめて、オーナーとかの方が嬉しかったかな。
いや、まぁ、執事みたいなことには変わりは無いわけだけどさ。」

【かりかりと自身の頬を掻きながら一言。
何度見ても、その手にはあの愛くるしい肉球は付いていない。

そして、影からコーヒーを受け取るとそれを魔王の前に置いた。】

『にゃにゃにゃ、それはノーキンが多いからにゃろうね。
ほら、チー……ゲフン……人智を超えた力とか出てくると頭脳とか無意味にゃしさ。

避けたりとか守ったりとかも出来ないレベルになるとにゃ、塵に帰すしかにゃくなる。
故にズノー系だろうがムノー系だろうが、ある程度のパワーがないとどうしようもにゃいじゃん?』

192とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 23:44:01 ID:XRbvrnKo

( 混)「初老の執事だな、おてんば姫が居そうだ。」

どういう設定なのだろうか、彼の脳内では。
コーヒーを受け取った後、影の方の猫をなでた。

( 混)「最終的に脳みそ筋肉VS脳みそ筋肉になる訳か……よもまつだな。」

なんだろうか、こう。
お前が言うな、と全力で言ってやりたい、グーパンしながら。

193とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 23:53:02 ID:SLtaS/jM

「その設定は既にあるから、吾輩はパスで。」

【撫でられると影は真っ黒な外見ながらも、実にネコらしい仕草でこたえる。
こうしてみると、影のネコはこの人化したチャオウスの飼い猫に見えなくも無い。】

『にゃにゃにゃ、正に力こそパワー。天秤の守り手に力を貸してもらおう。』

194とある世界の冒険者:2015/02/22(日) 23:57:20 ID:XRbvrnKo

( 混)「マヒャドとか使わない?」

使わない。そして言いながらも撫でる。
執事に猫にへんないきもの、ひどい店になってしまった。

( 混)「それこそパワーバランスが崩れるな!」

195とある世界の冒険者:2015/02/23(月) 00:17:00 ID:KfCbArwI

「使わない。どうせなら、町の酒場とか経営したい。」

【どうやら、このネコは戦闘側は避けたいようである。
そして、そう考えるとこのパーティはかなりカオスだ。】

『まぁにゃ。でも、それくらいしても覆る部分がありそうだから怖いにゃ。
んーまぁ、そういうわけで、時間も時間だからここらで一旦、幕引きにゃ。』

【何に対して言ったかは分からないものの、時間としてはここまでのようだ。
無論、店はまだ開いてはいるため、ここからはボーナスタイムである、FO】

//というわけでこちらは落とします、お疲れ様でした!

196とある世界の冒険者:2015/06/07(日) 22:17:15 ID:W781Z3HY
-前回のあらすじ-

なんやかんやあって現在ディフは精神だけの存在になっていたようです。
その上、時空を飛び越えたようで過去の世界にいるとのこと。
まあ足掻いた所でなる様にしかならないし、
大人しく自分の肉体がある時間軸まで此処で過ごすしかないですね。


   ̄ヽ、   _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     `'ー '´
      ○
       O    と思うオコジョであった
  
       i)―∩、      
       l・ ・  ヽ、,_,,.ィ''"""´´´"""'''・ 、
       `’"ヽ.               ヽ.
          ヽ.   i__,,,. -―- 、    〔_ヽ.ヽ.
            〕.,ノノ         `''っ.,// ヽ、゙'ー::::::.、

現「誰だよ!」
サキ『誰ですか!?』

長く伸ばした右揉み上げに赤いリボンを巻いた巫女装束の黒長髪娘と突如その横に沸いた
自身の身体と同じ大きさのモフモフな尾が目立つ浄衣姿の狐娘がいきなり吠えたところから話は始まる。

197とある世界の冒険者:2015/06/07(日) 22:24:01 ID:90X4.V4Y
>>196
「……あぁ、この世界では語り部はあんな風貌になっているのか、うちの世界ととっかえっこしてほしいレベルだなぁ」

「い、いやそれよりも最小で一週間、一週間ここで過ごさないといけないんだよね?
戻る頃には肉体の方一体どうなって…… いや過去の世界で一週間過ごすわけだから戻る時間帯は変化なし……?
……多分違うけれどそういう方向で考えたほうが安心できそうだ」

現の口より伝えられた時間軸に戻る唯一の方法、それが待機
それ以外どうしようもない歯がゆさを感じているのは絶賛精神体で負傷中の青年だった

198とある世界の冒険者:2015/06/07(日) 22:29:24 ID:W781Z3HY
>>197
現「まあ私もよくわからないけどそういう流れで良いんじゃない?」
サキ「おー、サキも頑張っちゃうのですよ」
現「そーね、飯風呂洗濯の量が増えるわね、任せた」
ネモ「じゃあ、流れが決まった所で僕は失礼するかな。もう一人に会いに行こうと思うし」
妖精「私はどうすっかなー…まあ、気の向くままに行くかなー」

やいのやいのと周囲もやることを決めているようで。

199とある世界の冒険者:2015/06/07(日) 22:37:58 ID:90X4.V4Y
>>198
「ネモさんと妖精さん、本当にありがとう。
二人がいなかったら野たれ死んでたよ、間違いなく」

とりあえずネモと物語の妖精とは、これでお別れのようだった
自分の住んでいる場所とは別世界、おそらくもう会うこともないだろう
そう考えると少し名残惜しい気もするが

「と、いうわけでしばらくお世話になります
もちろん何か仕事手伝うよ、例えば薪割り……」

利き腕骨折、足も片方折れて力を入れたらひどいことに

「……買い物…… 残留侵負の討伐……」

買い物する場所あるのか、そしてこの体で戦えるのかと
手伝えることを思えば思うほど一筋縄では行かない気がしてきた

「………ま、まぁ何なりとこき使ってください」

200とある世界の冒険者:2015/06/07(日) 22:43:56 ID:W781Z3HY
>>199
妖精「救い料百億万円寄越せ!」
ネモ「じゃあ、又何処かで」

そう言うと二人は階段を下りて行った。

現「とりあえずその負傷何とかしなさいよ。気合で」
サキ「ふぁ、ファイトー!です!」

そうして此の場に残ったのは、いきなりスパルタ始める巫女とその従者だった。

201とある世界の冒険者:2015/06/07(日) 22:49:33 ID:90X4.V4Y
>>200
「あぁ、今度会うときにまで用意しておくよ、うん ………またね」

階段を降り、どこか違う世界へと旅だった二人を見送った

「気合で治ったら医者もヒーラーもメディックもいらんわ!!
いや精神だけだから治らないかとさっきからイメージしてるんだけど最近になって治癒魔法関連壊滅してしまったんだよ!」

そして二人がいなくなると始まるスパルタ、なんとも懐かしいこの感じである
ここ最近戦闘用魔法ばかり伸びて治癒魔法はてんでダメに成ってしまっているのである

202とある世界の冒険者:2015/06/07(日) 22:55:45 ID:W781Z3HY
現「泣き言言ってる暇があったら治せぇっ!!」
サキ「フレ〜、フレ〜」

何処から取り出したのか巫女のその手には竹刀が握られている。
従者はポンポン持って応援を始めた。


「だいたい、全体的な底上げしなくて今後生き残れると思ってんのアンタはぁっ!!
 幸い時間だけはソコソコあるから徹底的に行くかんねぇっ!!!」

203とある世界の冒険者:2015/06/07(日) 23:03:46 ID:90X4.V4Y
>>202
「ええええええええこのまま修行パートいくの!? いやありがたいけれどちょっと予想外……・
ああもう治れ!!どうせ精神体なんだ腕や足の一つや二つ軽く生やせる!

………で、できない……!」

気合で治せると言われても、精神体とわかっていても
頭で出来るはずがないと思っている事が出来るはずもなく、外的要因でも無ければ無理そうである

204とある世界の冒険者:2015/06/07(日) 23:10:12 ID:W781Z3HY
>>203
現「ちっ」
サキ「舌打ちぃっ!?」

クロ「あー…見てらんねえぜ」

ずずず、とディフの背後から肩に伸し掛かるようにして久々に黒犬登場である。

クロ
「よう、相棒。サクサク進まねえとアノ巫女、俺らを滅却しかねねえぜ?
 まあそういっても一朝一夕で如何にかなるもんでもねえしなあ…
 見た目は悪いが俺が一肌脱いでやるぜ?」

そういってグズグズと崩れ去る黒犬。

205とある世界の冒険者:2015/06/07(日) 23:17:41 ID:90X4.V4Y
>>204
「おわっ……ク、クロ? 一肌脱ぐって一体……

………! ごめん、助かる! 正直言ってずっとグータラしてるもんだと……」


肩に現れ、崩れ去る自身の相棒を見てこれから起こることの見当がついた
それがなんとも、やっている相手がなんとも予想外だったのだ、今の今まで寝てるもんだと思っていた

「というかこんな事もできたのか……」

206とある世界の冒険者:2015/06/07(日) 23:32:48 ID:W781Z3HY
>>205
クロ
「元々魔力寄りの身体なんだが今は完全に精神体だしなあ。
 つーか、やろうと思えば相棒も頭が三つで尾が二つに裂けた金色の化け物になれるぜ?」

そう言いながら傷を覆うようにして広がり固まりチグハグな黒鎧としての形を成す。

クロ「疲れたもう寝る、しばらく起きないからな」

ステータスが三割増しになったが胡散臭さと近寄り難さが2倍になった感じがする…


「ん、悪くないわね。その状態なら負素にも侵されないし、攻撃には負が混じるし。
 とりあえず対侵負形態としては及第点」

207とある世界の冒険者:2015/06/07(日) 23:37:35 ID:90X4.V4Y
>>206
「絶対嫌だよそれ、やったら絶対王都に指名手配される……
って右腕だけじゃなくて全身なの!?」

右腕だけ、離れているから左足は無理だと思っていた
これは双子月教の神父に見られたら確実に討伐対象であろう
それどころか冒険者さえ危うい、これにぴったりなかぶとでも買うべきか

「……ひょっとして戻ってもこの形態で戦う前提なの?侵負剣、活躍でき……
それは置いといて、全体的な底上げって?」

208とある世界の冒険者:2015/06/07(日) 23:44:35 ID:W781Z3HY
>>207
現「頑張れば剣の一本や二本生やせるんじゃない?根拠はないけどレッツトライ!」

駄目だ全部気合いとやる気で解決しようとしている。


「そのまんまの意味よ。
 跳躍一つにしたって連中の能力についていくには常人のままじゃ無理よ。
 試しに私の一撃防いでみなさいな、出来れば、だけど」

竹刀を片手に境内へと降りる巫女。


「動きが見えなかったとかそんなレベルじゃ絶望的だからね。
 まあ、すこしは反応速度も上がっているはずだけど…」

209とある世界の冒険者:2015/06/07(日) 23:52:07 ID:90X4.V4Y
>>208
「最近常人が何かわからなくなってきたけれど今のままじゃ負けそうなのは何となく理解できる
先の戦いでもキツかった物がある…… ……また痛い目見そうな予感が」

現が境内に降り立つのを見て、よく当たる悪い予感が脳裏をかすめる
右腕を動かし、問題なく動くことを確認すると手のひらを拳でうち気合を込めた

「……お願いします」

210とある世界の冒険者:2015/06/07(日) 23:56:10 ID:W781Z3HY
>>209
そんな訳でなし崩し的に訓練が始まるのだった…次回に続く Fo!!

211置きRP用 シャキン まちがえた……:2017/01/28(土) 21:57:15 ID:4i4Yw.42
フルークガストカンパニ内にて

笛の音が聞こえる

あの色が見える。全てが土色の世界。

全ての兵士が同じ顔に見えた。

そして、士官がもう一度笛を鳴らす

――今こそ悪しきソルビニアから我らがベルジニアの領土を取り返す時だ!

やめろ

――ベルジニアのエ・ラン・ヴィタールを奴らに示すのだ!!

ヤメロ!

――全軍突撃!!

「ヤメロォォォォォォォぉぉ!!」

フルークガストカンパニーの中で叫び声と共に飛び起きる。

過呼吸気味の息遣いに、目の下は隈が出来ている。

「寝てた……のか?」

異臭を放つ泥が付いた服のまま、如何やら寝ていた様だ
目の前には昔、武器工房に頼んでいた銃器の青写真

そして、新たに創ろうとしている徹甲弾の改良型
その改良型にネジ山を切っりおえ、それらを組み立てていた所で恐らく気を失ったのだろうか

「……くそったれが」
自身の服を睨みつけてそう呟く。戦いのときや女との会話では気が付かなかったが、この臭い
あの時の臭いに良く似ている


「……着替えるか」
ふらふらと店内にある服の予備を漁る。普段なら着ない服も今なら無料のバーゲンセールだ
誰も文句は言わないし、言えないだろう

黒色の服装を手にそのまま、着替え室に入る。

212フルークガストフルーツ隊:2017/02/18(土) 22:01:21 ID:0R8Nefec
-某日王都某所-

フレズによるポータルの設置はフルークガスト支店近辺ではまずまず問題はなかった。
しかしその設置範囲が広がるにつれ獣の遭遇率と疲労は大きくなっていった。
かさ張るランタンが複数持ち歩けないのも効率悪化の原因である。
そろそろ一人では厳しい…
支店からみて北に位置するある場所でフレズがそう思っていた時、それは現れた。

仮面野郎「ほっほう、此処にも無駄な足掻きをする愚者がいるんですねえ?」

ぐるりと半壊した建物に囲まれている広場の一角。
そこにランタンが設置された直後の出来事である。
半壊した建物の屋根からフレズを見下ろしていたのは、
全身白色でかためたシルクハットにマントとスーツ姿の仮面野郎だった。

213とある世界の冒険者:2017/02/18(土) 22:27:39 ID:/aYIqXc.
「ふんっ!!」
獣との戦い

巨大な刃の片手斧で獣への狩りを行っていた。
一撃一撃が決闘で、一撃一撃が獣への処刑を行っているかのように
血に塗れていた。
全身を覆っている重装甲な鎧には既に血まみれ
紅い目と同じ血が髪にまで伝っている

その他の16歳とさして変わらぬ身長と体つきの少女

しかし、その姿はさながら処刑人の様な姿である。

疲労もあったが、それよりも何故か気持ちの高揚もあった

「流石に一人は厳しいかな……」

あたりの獣への狩りを一時的にだはあるが終えた段階でそう呟く

――「ほっほう、此処にも無駄な足掻きをする愚者がいるんですねえ?」

其方の方を振り向くフレズ

半壊した建物の屋根から見下ろしている全身白色でかためたシルクハットにマントとスーツ姿の仮面の人物

「あの……そこ、危ないですよ?」

姿形を格好よく決めている人物に何故か現実的な感想を言ってしまうフレズ

「取り敢えず、おりませんか?」

214フルークガストフルーツ隊:2017/02/18(土) 22:36:12 ID:0R8Nefec
>>213
仮面野郎
「んっん〜、その反応は減点ですねえ?
 まあ、愚かさ所以というところですかぁ?
 …とりあえずそのランタンは邪魔なのでぶっ壊し決定ですねえ!!」

パチンっと仮面野郎が指を鳴らすと建物の隙間から、
身体の所々が欠損している獣らがワラワラと現れる。
動きこそ緩慢だが数が多い!!

215とある世界の冒険者:2017/02/18(土) 22:54:01 ID:/aYIqXc.
「あぁ……なんだ」

巨大刃の片手斧を両手に持ち

「只の敵か」
虚ろな目はで獣と仮面野郎を見つめる。
火花を散らしながら持ち手を伸ばした。
巨大な片手斧は巨大な刃の戦斧に変わった

建物の隙間から表れる身体の所々が欠損している獣
数が多い敵に対して

「あぁ……また、敵を処理しないと……ね」
ニヤリと邪悪そうな笑みを浮かべて戦う態勢に移る
背後を取られない様に、囲まれるのを如何に防ぐかを考えながら動いて戦い始める

216とある世界の冒険者:2017/02/18(土) 23:03:03 ID:Fjd28Z3w
>>214>>215
フレズさんを光の障壁が包み込む
これは効果時間こそ短いが、外部の攻撃から守ってくれる防御障壁のようだ
そして続く、女性の声
「光の裁きを受けよ・・・ジャッジメントレイ!」
すると空から降り注ぐ無数の光の雨
光属性の攻撃魔法のようだ

「とりあえず、そこの斧持ってる子が作業員さんね、あんたを回収に来たよっと・・・やーな悪趣味仮面が居るみたいだけど」

そこに立って居たのは長い髪、そしてちょっとぶかぶか気味のローブを着て居る魔法使い
童顔で身長も153センチしかなくぱっと見は未成年の少女に見えるだろう

「回収するだけでいいなら楽だったんだけど仮面いるなら丁度いいね、今度こそぶっ飛ばすよ!」

などと言って、リボンのついた箒を左手に持って仮面を右手で指さします

217フルークガストフルーツ隊:2017/02/18(土) 23:12:29 ID:0R8Nefec
>>215>>216
吹き飛ぶゾンビースト。
巻き込まれるポータル。

仮面野郎「…なんか労せずして目的が達成できたので良しとするんですねえ」
モナド「…」
屍騎士「…」

ゾンビーストはその数を大きく減らした。
残機は片手で足りる程…しかしレオナの行動は本来の目的としては裏目に出た!
せっかく設置したポータルは見るも無残な姿に。
因みに重要なポイントのポータルである、コレ。

218とある世界の冒険者:2017/02/18(土) 23:21:46 ID:/aYIqXc.
>>216>>217
「ん……ん?……んー?」
光の障壁で守ってくれたのもありがたい

一瞬にして獣を殺しつくしたのも感謝している

ポータルは……まぁラフメイカーに言えば予備ぐらいあるだろう。最悪また此処に持ってくるだけだ

問題は何に巻き込まれたのかが全く分からないのだ

場違い感が凄いのだ

「えっと……その……うん!」
童顔で身長も153センチしかなくぱっと見は未成年の少女――レオナの方を振り向き

「大丈夫大丈夫!私の方は最悪始末書出すからね? 良くあるから、こういう事って、ね?」
凄く優しい声で落ち込まない様にレオナに言う
対応が郵便屋の時に失敗した新人への対応と同じなのは内緒である

219とある世界の冒険者:2017/02/18(土) 23:36:07 ID:Fjd28Z3w
>>217>>218
「あ・・・もしかしてやっちゃった・・・?」
テヘッとした顔になりました

「えっと・・・ごめん・・・」

謝った

「でも、とりあえずポータルはまた設置したらいいっしょ!とりあえずあの変態仮面、今度こそ逃がさないよ!!
ほら、あいつ野放しにしてたらポータル設置もままならないっしょ!」

そう言って、レオナの目の前に、八つの魔力球が現れる
それらは赤、水色、緑、黄色、白、黒、青、紫に光っていてそれぞれ火、水、風、土、光、闇、氷、雷属性を纏っている
それらが一つに交わり、8属性複合球が生成されると
「ハイテイストボール!!」

それを仮面に向けて飛ばす

220フルークガストフルーツ隊:2017/02/18(土) 23:50:47 ID:0R8Nefec
>>218>>219
仮面野郎「はっはっは、目的は達成されたので長居は無用ですねえ!!」

レオナの一撃にまともに対応せず、仮面野郎はそそくさと建物の死角へと飛び降り逃げていった。
相変わらず逃げ足は速い。

屍騎士「…」
モナド「…いつの間にかゾンビ共も居なくなっているな、だって」

周囲を見回す右腕を半ばで切り落とされ、左の脇腹を大きく食い千切られた鎧姿の屍。
白銀であったその姿は赤黒い色と破損によって大きく損なわれている。
首から虹色に煌く宝石を提げ薄汚れた白のワンピースを着た虚ろな目をした裸足の少女は、
その側で言葉を紡ぐ。

221とある世界の冒険者:2017/02/19(日) 00:03:20 ID:zlRLJOw.
>>219>>220
「いや、私は大丈夫だよ? うん、怪我とかないしさ」

ポリポリと気まずそうに頬を掻いている。子供の失敗にとやかく言うわないようだ
恐らくだが、大人とばれたら書類を書かされる可能性もある

「えっと……取り敢えず、貴方達はさっきの仮面みたいに行き成り敵対しない……よね?」
彼女達の動きが分からない。そもそも、もしかしたら有無を言わさずに、敵対する可能性もあるのだ
とはいえ、現状は攻撃をしてこないし、話が出来るのであるならば少なくとも現状は中立のはずだ


「あと、作業員って何?」
確かにポータルを設置しているが、なぜ作業員と呼ばれているのか分からないのだ

222とある世界の冒険者:2017/02/19(日) 00:10:59 ID:RHHpIFEI
>>220>>221
「あーー!まーた逃げた・・・逃げ足の速い奴め・・・」

逃げた仮面を見てがっくりとするレオナ
そしてフレズの方を向いて

「ま、いいやー、私の目的は仮面討伐じゃなくてあんたの回収だし」

と、にっこりとしてフレズに近づきます

「あれ?ラフちゃんから、おっきな斧持った作業員って聞いてるからあんたよねー。ま、こーんな子供とは思わなかったけど」

そう言ってフレズをじーっと見てます。この発言、実は成人してる大人ってばれるかもね

「とりあえずここから南にあるポータルでラフちゃんと会話して、あんたと接触してって言われたの
私はレオナ・アーデルハイト、偉大で美人な大魔法使いよ、よろしくね」
そう言うとウインクします

223フルークガストフルーツ隊:2017/02/19(日) 00:18:02 ID:T.Qvu2hY
>>221>>222
屍騎士「…」
モナド「序にこちらの自己紹介もしてくれると助かるのだがなレオナ嬢、だって」

現状において出会い頭に攻撃されても仕方がない騎士、の代弁をする少女。

屍騎士「…」
モナド
「ラフ嬢の話では作業員と明言はしていなかったような気もするが…
 兎も角、貴女がポータル設置をしている人物であることに間違いはないのだろう?
 我々も現状を打破したい、それ故に協力を申し出たわけだ、だって」

224とある世界の冒険者:2017/02/19(日) 00:35:17 ID:zlRLJOw.
>>222

「子供に子供って言われた!?」
ショックを受けるフレズ
見た目での判断しかしていない為、レオナが成人だとつゆほども思って居ないようだ

「あー……そうなんだ」
ラフメイカーが合流を促しているあたり、やはりポータルの輸送効率が悪いとあちらも思って居たようだ
地道にコツコツしていくしかないと思って居た時に来てくれた援軍に少しだけ感謝しているようだ

「あー……私はフレズ。フレズ・ヴォルク。ただの郵便屋。よろしくね、偉大なる大魔法使いさん」
ニッコリと微笑みながらそう答える。
偉大なる大魔法使い……かはともかく少なくともフレズから見たレオナは大魔法使いを自称しても問題ない火力と魔法能力はあるのは知っている
ただ、どうしても見た目からして子供が背伸びをしているように見えてしまったようだ

>>223
「あー……うん。協力はするし、してもらえると此方も助かるけど……」
ちらりとモナドと屍騎士を見て

「先に治療と靴を探そうか。うん」
屍騎士は辛うじて生きているのだろうと思って居る
モナドに関しては、流石にこのまま裸足はマズイと思っているようだ

225とある世界の冒険者:2017/02/19(日) 00:41:34 ID:RHHpIFEI
>>223
「あー、ごめんごめん、そーよね、あんたら自分で喋れないもんね」
と、モナドと鎧に言います

>>224
子供・・・と言われた事にショック受けたのか一瞬がくっとします
「て事でこの鎧はシャッフェンっていうゾンビ騎士よー、身体なんかはゾンビだからへーきへーき
んでこの女の子がモナドちゃん、とりあえず鎧の通訳って感じかなー。それ以外はなーんも反応してくれないの」
と言って二人をフレズに紹介して

「改めてよろしくね、フレズちゃん」

などと言います

「しっかし私そんなに子供に見えるのかなー・・・一応23歳にもなってるんだけどな〜・・・やっぱりあれ?胸が無いのがダメなの・・?」
小声でぶつぶつとなんか言ってる

226フルークガストフルーツ隊:2017/02/20(月) 20:44:37 ID:sntDiUQM
>>224>>225
屍騎士「…」
モナド「靴は確かに必要だ…フルークガスト王都支店で見繕ってもらう事としよう、だって」

屍騎士が少女を自らの肩の上に乗せる。
少女は抵抗もせず器用にバランスをとってその肩に収まった。

屍騎士「…」
モナド「少し大きめの肩当も必要だな、だって」

227とある世界の冒険者:2017/02/20(月) 22:07:01 ID:V18dFdlw
>>225

「え?ゾンビ?!」
ゾンビ騎士と聞いて真っ先に魔物の方を頭に浮かべる
自我も無く、只々生者への怨念と欲求以外にないモンスター
元冒険者としたら二、三歩後ずさりするのは仕方ないのかもしれない。
「通訳……うーん……」
モナドの事も軽く説明を受けて少し考えてる

(まぁ……王都がこんな状態だし、自我のあるゾンビもいる……よね?)

自身で納得をし始める

「いや……胸じゃないと……」
子供っぽい雰囲気を醸し出してますよと言いたげではあったが

「うん、胸だよ!胸!」
ニッコリと微笑みながら肯定する
厳しい現実を突きつけて上げるのは流石に心が痛かったようだ


>>226
「あー……まだあるのかなぁ……」
モナドに会う靴がフルークガスト王都支店にあるかどうか思い出す
こんな世界で、まともに店に商品自体あるのだろうか?

少なくとも彼女が配達していた他の商店では略奪後があった。
モラルや理性よりも生きる為に行った行動。彼女は其れを咎める事が出来ないと思って居る

「取り合えず、お店に戻るしかないね。あのポータルのランタンを取らないといけないしさ」

壊れたランタンの予備をフルークガストに再び取りに行ってまた此処に持ってこればいいだけ

その間にあの謎仮面の事も聞いておきたい

228とある世界の冒険者:2017/02/20(月) 22:41:21 ID:GRuwDK.Q
>>226>>227
「やっぱり!!昔っから私、実年齢よりも子供扱いばーっかされるんよね〜・・まあ昔は言葉っぽい事言ってたのは認めるけどね〜」

はぁっとため息しますね

「まぁゾンビさんには新しい防具みたいなの必要かもねー、変な仮面も追っ払えた事だしラフちゃんの所戻ろっか」

と提案します

229とある世界の冒険者:2017/02/21(火) 07:31:42 ID:sZlFDqV2
>>228
昔は言葉っぽいけど言ってた→昔は子供っぽい事言ってた
でお願いします・・

230フルークガストフルーツ隊:2017/02/21(火) 22:03:10 ID:uIZVtuxY
そんなこんなで一行は一度フルークガスト王都支店へと戻ることになる。
不思議とランタンを置いたルートは獣があまり寄り付かなくなっていた。
なんか微妙にランタンの光が強くなったり弱くなったりしているような気もするが…

まあ兎も角大きな問題もなく支店前に到着である!!

231とある世界の冒険者:2017/02/21(火) 22:37:39 ID:KXgLoL5w
>>225
「いや、でも若く見られるって事は良い事だと思うよ」
ニッコリと微笑む
内心ではこの子、絶対子供だよね……とか思って居たりする

>>226
「ラフメイカー……いる……?」
カランカランと入店
さてどうやってランタンを壊してしまった事を伝えるべきかと考えている

232とある世界の冒険者:2017/02/21(火) 23:08:44 ID:sZlFDqV2
>>230>>231
「まぁ、老けるのが遅いって考えたらそれはそれでいい事なのかなー?」

なんて考えながら言ってます

「うん、せっかく美人に生まれてるんだしそこはある意味プラスなのかも」

流石にもう世界一可愛いとかは言わなくなったけど自分の事を美人と思ってるのは相変わらず

「あ、とーちゃくしたねー。ここがフルーツガストかー。ラフちゃんー、フレズちゃんと合流して来たよー」

入り口で言ってます

233フルークガストフルーツ隊:2017/02/23(木) 20:51:15 ID:Ph/DF5vk
>>231>>232
ラフ
「お待ちしていました皆さん。
 ポータルの反応が確認できないところを見ると北のポイントで何かありましたね?」

かしゃかしゃぽひゅー

背中の謎機関から水蒸気を噴き出してゴーレムが一行を出迎える。
そこは中世ファンタジーよりSFの色合いが濃い空間だった。
部屋中心に置かれた椅子を囲む様々なデバイスが結果、特殊な王座のように鎮座している。
更にそれを囲むようにして空間に投影されている数々のモニター画面。
あるモニターはジグザール全体の地図を映し、あるモニターはリアルタイムで何処かの風景を映し出している。
ゴーレムはその椅子の下辺りから伸びているケーブルと自身の謎機関を繋げている状態だった。

ラフ
「察するに何かの妨害にあったというところでしょうか?
 実は獣による物理干渉が数か所で確認できたので、
 ある種の波長をポータルから発生させて活性の低い獣なら近寄らないようにはしてみたのですが」

234とある世界の冒険者:2017/02/23(木) 21:56:08 ID:ywa.Rj5c
>>232>>233
「フルークガストだよ!フルーツガストって何処かの食堂だよ!?」
フルーツガストにちゃっかりツッコミを入れつつ入店


「えっと……うん、まぁそんな所!」
適当にラフの言葉に返事をする。本当の事を言っても誰も得をしないのだ
その場合は嘘を付くに限る

「何か変な仮面の人……人?に妨害を食らってさ」
取り敢えず全責任をあの仮面に押し付けた。
まぁ間違っては居ないはずだ。アイツさえいなければ、今頃ポータル設置して今後について考えるだけでいいのだから


「所で、ラフメイカー。このポータルって予備は幾つあるの?」
予備が少ないのなら今後は本当に慎重に行動しなければならなくなる
其れこそ、この斧であの仮面を殺さなければいけなくなるのだ

235とある世界の冒険者:2017/02/23(木) 22:05:28 ID:ogcLGQjg
>>233>234
「フルークガスト・・・あちゃ、間違えてたみたい、それならそうとラフちゃんも言ってくれれば良かったのにー!」
フルーツガストと間違えてた事が恥ずかしいのか顔を赤くしますね

そして、ポータルの事を言われて一瞬ギクッとなるけどフレズが仮面に責任を押し付けたのを見て腕を組んで頷きます

「それにあいつ逃げ足だけは早くてねー、なっかなか攻撃できないや、あのナメくさった態度もムカつくよね」
などと言ってます

「とりあえず、ポータル設置を良く思ってないみたいだしまた妨害に来ると思うよ?あの悪趣味とは二回会ってるけど、二回共ゾンビを呼び出してたし。ゾンビ操るネクロマンサーみたいな感じに見えるね」

仮面は倒したいし、十分な戦力が整ったならあの浮かぶお城にも突入してみるのも現状打破には必要と思ってるレオナは、ラフメイカーに聞いてみることにした

「ところで、ポータル設置が完了したらあのお城に突入ーーーとかできるのかな?」

236フルークガストフルーツ隊:2017/02/23(木) 22:41:46 ID:Ph/DF5vk
>>234>>235
ラフ
「ポータルの予備ですか…
 現状、展開すべき規模が不明瞭な為、正確な数字が出せない状況です。
 余裕がないことは重々承知でしょうが宜しくお願いします。
 転送システムだけでも復旧すれば支店経由での物資補給が可能になります。
 そうすればポータルの予備数を気にする必要はありません」

「…王城への突入ですが現状では情報が少なすぎて何も言えません。
 本店とのコンタクトが可能になったとしても其れだけでは突入出来ません。
 ポータルを設置しつつ情報を現場で集めるのが最適解ですが…
 そもそも城が浮くという事象の凡例がなさすぎるので突入自体を断念すべきと思います」

237とある世界の冒険者:2017/02/25(土) 20:54:48 ID:IN79F9ic
>>235>>236
「まずは輸送システムの回復が先決か……」
うーんと腕を組んで考える


――「それにあいつ逃げ足だけは早くてねー、なっかなか攻撃できないや、あのナメくさった態度もムカつくよね」
――「とりあえず、ポータル設置を良く思ってないみたいだしまた妨害に来ると思うよ?あの悪趣味とは二回会ってるけど、二回共ゾンビを呼び出してたし。ゾンビ操るネクロマンサーみたいな感じに見えるね」

レオナの言葉通りだと、あの仮面はそこそこの魔術の使い手で更にはこの状況を楽しんでいるように思える

「ねぇ、ラフメイカー。このお店ってそんなに恨みを買うような人物や商会がいるの?」
疑問であった
なぜあの仮面が其処までしてこのお店のシステムに攻撃を加えるのか。
其れも化け物が徘徊し、インフラも断絶しているこのような状態で
どう考えても、手間とそれに似合うメリットが有るように見えない。

疑問である

238フルークガストフルーツ隊:2017/02/25(土) 21:06:47 ID:uVtqklqw
>>237
ラフ
「フルークガストカンパニーに敵、ですか?
 それはいるでしょう。知名度は兎も角、商業的には大規模な組織です。
 何処で誰が恨まれているかを把握するのは難解でしょう。
 しかしこの状況で妨害を仕掛けてくるのは、
 単純に此方の補給路を完全に立つ思惑だけではなさそうですね…
 …理性的な行動ではないのかもしれません、そうなると私の理解を超えています。
 ある程度予想をすることは可能ですが的中率は著しく低下します」

239とある世界の冒険者:2017/02/25(土) 22:58:39 ID:sCsJw3Gw
>>236>>237
「えー、多分、これは私の勘だけど。王都がこんなんなった元凶はあのお城に居ると思うんだけどなー」
ばつが悪そうに頭をぽりぽりとしながら

「んで仮面はそれの仲間でしょ。前に会った時もゾンビ使って攻撃してきたし。ポータル狙うのもこの会社関係じゃなくて、王都をこの状態のままにしときたいからだよ、多分ね」

レオナは推測でそう話します。

「仮にお城に悪者居なくてもなんらかのヒントくらいはあると思うけどねー」

と更に続けて

240とある世界の冒険者:2017/02/25(土) 23:19:36 ID:IN79F9ic
>>1014>>1015

「んー……」
考えている。

「ラフの予測って?」
的中率が低いとはいえもしかしたらヒント。あるいは答えが埋まっているかもしれない
それほどまでに情報が必要なのだ

「現状、あのお城に行くしかないかぁ……」
はぁっとため息をつき首を横に振る
手札が殆ど無い以上はそうした答えになってしまうのは仕方が無いのだろう

「お城に行くにはまずはこのポータルを色々な場所に設置して情報収集かな?」
取り敢えずは安全策を念入りに行ってからの行動をしたいみたいだ

241フルークガストフルーツ隊:2017/02/26(日) 18:56:35 ID:0ca6O1Sg
>>239>>240
ラフ
「何をするにしてもデータが少なすぎます。現状では予測も立てられません。
 城に行くという方針は一旦保留にして、今すべき事に集中しましょう。
 と言う訳でもう一度北のあの地点にポータル設置をお願いします。
 ポータル設置範囲を広げていけば状況も変わってくる事は間違いありませんから」

がしょん、と壁の一部が開いてランタンポータルが排出される。
兎も角今はせっせとポータルを設置していくしかない。

242とある世界の冒険者:2017/02/26(日) 20:41:52 ID:IRFHyn0I
>>240>>241
「まぁそうねー、あんまり無防過ぎると死ぬだけだし、どんな戦力構えてるかわからないしねー」
とりあえず今すぐってつもりはないらしい

「まぁ、こう見えても私9属性魔法使いこなす大魔法使いだからとりあえず頼っていいよ!」
とかどや顔して言っとる

「かなりの力持った精霊2匹と契約してるし!」
そう言ってピースしてると
『何が匹だ、この周囲も良く確認せずに魔法売った馬鹿娘が』
なんか威圧的な声が響いた

「まぁ・・もう範囲魔法は気をつけるけどさ・・」

苦笑いしながら言うと

「とりあえず、もっかいあそこいけばいいのね、りょーかい!」
と、やる気出してにっこりしてます

243とある世界の冒険者:2017/02/28(火) 21:06:55 ID:JKiZ5W.Q
>>241>>242
「やるべき事をやるしかないか……」
ふぅっとため息を吐く。
ため息の中身は約9割があの仮面をどうしよう
のこり1割があの仮面の妨害しなきゃいいのに
だったりする

「取り敢えずあの場所にもう一度トライしてみるよ!」
ぐっと親指を立てて笑顔をラフに向ける


レオナの方を向き
「大魔法使い!凄い頼もしい!」
実際、彼女は物理特化なのでレオナが居ると心強いのは事実である
あのゾンビを焼き払った魔法も、彼女からしたらこの現状を打破できそうな一撃なのだ

「私は物理特化型だから近接戦は任せてね!」
ぐっと親指を立てて笑顔をレオナに向ける

「精霊って匹計算だったんだ……え?な、何かが聞こえたような……?」
威圧的な声を聞いて辺りを見渡す

244フルークガストフルーツ隊:2017/02/28(火) 22:04:47 ID:iGUI2Ee.
>>242>>243
ラフ
「では気を付けて…ああ、其方の裸足のお嬢さんの靴は兎も角、
 現状全身鎧の在庫はありませんので……まあ、現地調達で凌いでください」

モナドは靴を手に入れ、服も新調出来た。
しかし屍騎士の見た目はボロゾンビナイトのままであった。


徒手空拳の屍騎士が支柱ごとランタンポータルを担いで歩き出す。
目指すは先程妨害があった北の地点。
進む道に獣との遭遇はなかったが…
目的地が近づくにつれ、なんとも言えないぴりぴりと肌に来る嫌な雰囲気が増してくる。
この先に何かがいると察するには充分であった。

245とある世界の冒険者:2017/03/04(土) 06:42:35 ID:EcDyKki2
>>243
「接近戦してくれるのは助かるかなー、やっぱ詠唱時間とかあるし」
とにっこりとして

「あー、気にしないで、今のは私の精霊の声よ。匹計算に怒ったみたい」

などと困った表情をして言って

>>244

「鎧さんは残念だったねー、新調できなくて」

そう言って共に進みます

「つーか、なんか気配感じない?まーたいるのかな?仮面野郎・・・」

246とある世界の冒険者:2017/03/04(土) 20:45:16 ID:W3noX3cE
>>244>>245
「鎧って結構高価だからねー……どんまい?」
屍騎士におそるおそる話しかける
少し怖いのであろう

「そう言えば精霊の数量単位って人? それとも柱?」
匹では無い事は理解しているが、そもそも数の単位は何なのかが気になったようだ

何かが居る気配に、最悪の事態を考慮して斧の柄を伸ばす
鉄の刷れる音と、軽く火花が散る
変形機構を有したそれは巨大刃のバトルアックスに早変わりした

「そして、これをこう!」
火の魔法瓶の中身を歯に振りかけ松脂で燃やす

バトルアックスに炎のエンチャントが付いた

247フルークガストフルーツ隊:2017/03/04(土) 21:00:10 ID:Fm547lts
屍騎士「…」
モナド「大丈夫だ、問題ない…だって」

それを言った何某は直後に鎧を粉砕されていたが…

>>245>>246
大方の予想通り其処に奴は居た。
フレズが初めて見た時と同じ場所に立ち、一行を見下ろしていた。

仮面野郎
「はっはっは!やはり来ると思ってんですねえ!
 道すがら他のポータルも壊そうと思ったんですが何か硬くて無理でしたからねえ!
 そこら辺の理由も聞きたいところですねえ!!」

ランタンポータルを設置すべき場には既に仮面野郎の手駒が配置されている。
レオナは見覚えがあるだろう。
それらは屍騎士と同じ場に居た者達だ。
そう、本来守るべき民が変異した獣によって最後を迎えた兵士たちのなれの果て。

仮面野郎
「中々良い素材ですからねえ!きっといい働きをしてくれると思うんですねえ!!」

248とある世界の冒険者:2017/03/04(土) 22:23:51 ID:EcDyKki2
>>246>>247
「うわ、また出たよ糞仮面」

仮面を見るなり第一声がこれ

「精霊の数の単位はともかくとして」

そう言って左手でネックレスを握る

「フラム、ちょーっと力貸して」

そう言うと、レオナからかなりの魔力が迸る

「伊達で大魔法使いとか名乗ってないって事教えてあげるよ」

すると、箒はひとりでに動き出して、レオナの前で魔法陣を描いていく

「太古より血の盟約により、現世へといでよ
灼熱の業火を操りし者、我が呼び声に応えよ」

そして魔法詠唱

249とある世界の冒険者:2017/03/04(土) 22:47:58 ID:W3noX3cE
>>247
>>248
「獣じゃないか……」
そう言いながら、兵士たちのなれの果てに進み始める

「なら、楽でいいや」
バトルアックスの攻撃範囲に入った所で体を大きくねじっての横一閃

切れ味など無いに等しいかもしれない鉄の塊

だが、兵士の鎧程度では防ぎようがないのも事実である

ましてや炎を纏ったそれは、触れた者を焼き殺す能力も持っているのだ

「彼女達には触れさせないから」
確固たる意志を持って戦い始め

250フルークガストフルーツ隊:2017/03/04(土) 23:16:29 ID:Fm547lts
>>248>>249
二人がひるまずゾンビ兵へと向かう、その矢先、追い風のように背後から強風が吹き荒れた。

仮面野郎「っ!?」

風は全てを吹き飛ばした。
眼前のゾンビ兵、仮面野郎の立っていた半壊した建物、その全てを。
風、というには語弊もある。
風に色はない、今後方から吹き荒れた風は赤黒い色だった。

自分たちの後ろには何が居た?
屍騎士と少女ではなかったか。

仮面野郎「は…ははっ、な、なるほどですねえ……」

身体の半分を吹っ飛ばされて尚、隣の建物に移り消滅を免れた死にぞこないが笑う。

仮面野郎
「流石に貴方の戦友の骸を使ったのは悪趣味でしたかねえ?
 はっはっは、ここまで怒るとは思いませんでしたよ、驚きですねえ」

二人が振り向けば其処には屍騎士。
身体を覆う鎧の隙間から魔力が紅い光として漏れ出ている。
そこから感じられるのは怒りだ。
並みの怒りではない、呪詛のそれに匹敵、否、遥かに凌駕している。
ヒト1人の怒りではない。膨大な量の怒りの感情だ。
レオナは一度屍騎士の魂に触れているから分かるだろう。
彼の中に大勢の想いが詰まっていた事を。
それが今全て怒りに塗りつぶされている事を。

屍騎士「------------------!!」

甲高い音が屍騎士から発せられた。
少女がその声を代弁することはなく、耳を塞ぎ、しゃがみ込んで震えている。

仮面野郎
「はっはっは、我を忘れているようですねえ?
 周囲の全てを壊して回らないと治まらないという具合ですねえ!」

膨大な魔力が制御できず暴走。
現象としてはそういうことなのだが…


屍騎士が動き出す、周囲の全てが破壊対象だ!!!

251とある世界の冒険者:2017/03/04(土) 23:33:06 ID:EcDyKki2
>>249>>250
「・・・っ!!」
屍騎士の怒りを感じ取って言葉に詰まる。だが、ひとまず魔法を発動させる事にしようと
何より許せないのは仮面だろうと感じていて

「その者の名は灼熱の竜”リントヴルム”、紅蓮の業火を操りし竜也。いでよ!!!」

先ほど描かれた魔法陣が、赤く光ると、その場に召喚されたのは真っ赤なドラゴンである

『グワァァァアアア!!!』

召喚された竜、リントヴルムは咆哮をあげて

「よーし、私の可愛いリントヴルムちゃん。狙いはあいつだよ。さっそくお見舞いしてあげて」

レオナは仮面を指差して、指示を与えると
リントヴルムの口元には赤いエネルギーが集まる
それが集約されていくと、次の瞬間、膨大な熱エネルギーを持ったブレスがレーザー状に、仮面に目掛けて放射される!!

252とある世界の冒険者:2017/03/04(土) 23:43:33 ID:W3noX3cE
>>250>>251
「ヤバい」
一体何が起きたのか皆目見当もつかない

フレズからすれば屍騎士は理性のある高位のゾンビナイトと思っていたのだ

其れが周りを破壊するだけの火力を持っているだなんて想定していないのだ

「とにかくレオナと少女を護らないと!!」
バトルアックスを片手斧携帯に変えて、もう片方には拳銃を持って屍騎士に進み寄る

253フルークガストフルーツ隊:2017/03/04(土) 23:56:18 ID:Fm547lts
>>251>>252
仮面野郎「はっはっは、何やってんですかねえ!」

仮面野郎がブレスによって消し飛びながら笑う。
自身の消滅何ぞ気にも留めていない。
仮面野郎が消し飛んでいる最中、
屍騎士がフレズを反復横飛びと言うには距離と速度のありすぎる跳躍ですり抜け、
レオナ目がけ自身の残った左腕を振り下ろす。
理性を失った屍騎士…もはや『狂獣』とも呼べるソレが単純に驚異度からいってレオナが一番だったからである。

その攻撃は紅い軌跡を残して空を裂き大地を深々と抉った。

?「あっぶねえな、此奴は!!」

突如乱入し、屍騎士の一撃を手にした刀でレオナから逸らした人物によってである。

254とある世界の冒険者:2017/03/05(日) 00:02:19 ID:COC/ZO6k
>>252>>253
「あ、あいつ不死身なの!?」
そんなことを言ってると襲ってくる屍騎士

「ちょ!!ちょっと!!何やってんのよーー!!」

ダメだ、この攻撃は避けられない、どうするか考えないと
リントヴルムを盾に・・・ダメ・・・それは無理・・・

などと考えていると、何者かの乱入により、攻撃が間一髪、逸れた

「・・・ありがとう」

助けてくれた人物にお礼を言うと

「フレズちゃんも無事!?リントヴルム!力でとりあえず、その騎士さんを抑えて!!」

竜は唸りを上げると、その手で騎士に取っ組み合おうとする!

255とある世界の冒険者:2017/03/05(日) 10:24:40 ID:JixN1ecs
>>253>>254
「はや!?」
屍騎士の反復横飛びと言うには距離と速度のありすぎる跳躍ですり抜けられレオナに接近を許してしまう

「あっ」
レオナが攻撃されそうになり、しばし頭が真っ白になったが謎の人物に助けられてほっとする

「大丈夫だよ!」
そう言いながら、再び屍騎士に近接戦を持ちこうとする

256フルークガストフルーツ隊:2017/03/05(日) 10:56:09 ID:FfiuDCM6
>>254>>255

「不用意に近づくんじゃねえ!先ずはガキをこっから遠ざけろ!
 流れ弾でしんじまっちゃあ笑えねえぞ!!」

乱入者が吠えるように言いながら屍騎士へと斬りかかる。
ネオベイのヨロイムシャに似たシルエットだが、
ジグザールの騎士鎧にも似た和洋折衷といった感じの黒い全身鎧だ。
割かし登場人物の全身鎧率が高いが物騒な舞台用の配役をチョイスしたせいである!

メタは兎も角、乱入者の一撃を火花を散らしながら軽くいなし、
竜の掴みかかりを突き出した拳によって拒もうとする屍騎士。
体格差や本来のヒトと竜ポテンシャルの差であれば竜に軍配が上がるのは当然なのだが、
今回はそうはいかなかった。
突き出した拳から放たれるのは先ほどの赤黒い風。
拳圧というにはあまりにも強すぎる魔の風は竜を無理やり仰け反らせ、
その背後にあった瓦礫同然の建物の屋根や壁を穿ち天へと昇った。


「ぐお!?真っ向から如何にかなる相手じゃねえ
 …動きを止めるにしても物理でなんとかするのはよせ!」

拳圧によって竜よりも明らかに軽い乱入者が少し吹っ飛ばされ体勢を崩す。
屍騎士との距離は開き相手の無茶苦茶さに警戒をしめす。

257とある世界の冒険者:2017/03/05(日) 12:26:42 ID:COC/ZO6k
>>255>256
吹き飛ぶ乱入者にリントヴルム
人はともかくとして、竜を容易く吹き飛ばしたその力に驚愕する
「・・・これは・・・生半可な攻撃じゃ何も止めれそうにないよね」

吹き飛ばされた竜の元へと駆け寄りながら呟く


「ごめんね、痛かったよね、ありがとう」
竜にそう言って、召喚された竜は消えて行く

「乱入者さん?フレズちゃん・・・これを止めるのは覚悟がいりそうね・・・」

レオナは、まだ何か手段を持っているのか彼女の持つ箒はぼんっと音を立てて消えていき、代わりに白銀に輝く杖が具現された

「・・・膨大な魔力が制御できずに暴走してる・・・そう言う事ならまだ手はあるかもしれない」

そして、術式を組み上げる、衝撃やエネルギーを魔力ダメージへと変換させる術式

「この術式をを思いっきり強力な魔法に組み込んで叩きこんでやれば暴走する魔力も無くなって、大人しくなるんじゃない・・かな?」

そう提案する
そして、自身の持つ最大威力の魔法・・・それを使えば可能かもしれないと考えている

258とある世界の冒険者:2017/03/05(日) 19:15:18 ID:JixN1ecs
>>256>>257
竜を容易く吹き飛ばす威力に驚愕。一旦距離を取る

――「真っ向から如何にかなる相手じゃねえ
   …動きを止めるにしても物理でなんとかするのはよせ!」

「物理じゃダメ……か」
それならと片手の予備に持っていたライフル式の魔導銃を向ける

本来なら自身が持っていた正式な武装の一つ
現在は、異変の混乱でその武装の殆どを宿屋に置いてきてしまったのだ

これは其れの名残である。

「此れなら!」
魔導銃を構えて、自身の魔力を注ぎ込む。様々に装飾されたエメラルドグリーンの魔石が銃身に向かいチャージされ

引き金を引くと同時に、雷咆が鳴り響く

圧縮された雷激の魔法サンダーが屍騎士に向かう

とはいえ、本来の火力媒体が無いので中威力の魔法程度かもしれないが、足止めにはなるだろう


――「この術式をを思いっきり強力な魔法に組み込んで叩きこんでやれば暴走する魔力も無くなって、大人しくなるんじゃない・・かな?」

「レオナちゃん!何か秘策でもあるの?!」
藁をもすがる感じだ

259フルークガストフルーツ隊:2017/03/05(日) 20:56:36 ID:FfiuDCM6
>>257>>258
足止めになるかと思われたフレズの一撃は一足飛びの動きで回避される。
先ほどから屍騎士の動きがヒトのそれではない。
暴走している故に魔法がその身体を蝕みながら動かしている。
ただでさえ屍でボロボロなのに此れ以上酷使すれば自壊もありえる。

?「何をするにしてもとっとと決めてくれ!」

屍騎士が左腕を振るう度に赤黒い風が周囲に吹き荒れ触れるものを粉々に砕いていく。
乱入者は蹲ったまま動かないモナドへと駆け、彼女に流れ弾的に飛んできた魔風を受ける。

?「んがっ!?」

当たり所が悪く、その兜が粉々に砕けた!!

260とある世界の冒険者:2017/03/05(日) 21:12:39 ID:COC/ZO6k
>>258>>259
「秘策って言うか、魔法で直接あいつの”魔力”にダメージを与えるんだよ。その魔法も超絶特大のをぶちかましてあげるから」

レオナはその魔法の威力には絶大な自信があるようで

「・・・この世界の始まりって何から始まったって定説だと思う?まぁ、時間はかかるからなんとか持ちこたえてね」

こんな事を呟くと銀の杖にボソッと語りかける。先程の術式を杖に込めてから、杖を前方、横に浮かべて詠唱を開始する
「星を司る精霊の王よ、我が望みを果たしたまえーーー」

すると、周囲に魔力が大量に集まりだす

「その力を持って、現世の領域に干渉せよ・・・星々の海をここに示せ」

そして、擬似的な宇宙空間が周囲を覆う!!
そしてレオナは未だ詠唱を続ける

261とある世界の冒険者:2017/03/05(日) 21:39:32 ID:JixN1ecs
>>259>>260
「えぇい!ちょこまかと!」
すぐさま魔導銃に魔力を補充し次弾を装填する
銃身にまた緑色に光る魔導銃


「狙い!撃つ!」
そう言って、今度は幾度も引き金を引く、土魔法の初期魔法の一つニードルアローを屍騎士に向けて何度も撃つ

回避を連続させて、レオナの詠唱時間を稼ぐようだ

兜が砕けたのを見て声を掛ける
「大丈夫!?」

一瞬だがそちらに意識を向けてしまった

(レオナを護らない!皆を守るには!あの娘がこの戦いの鍵なんだから!)
そう心に刻みつつ、必死に時間稼ぎを試みている

262フルークガストフルーツ隊:2017/03/05(日) 21:56:58 ID:FfiuDCM6
>>260>>261
?「くそがっ!こちとら攻勢型で身ぃ固めてんだからよぉ!!」

兜が砕け露わになったのは、
顔の右半分を覆う入れ墨が凄みを効かせているネオベイハーフの青年のものだった。


「心配してる暇があったらガキをこっから連れ出せ!
 近づけねえんじゃ時間稼ぎもできやしねえ!!」

目やその表情が獰猛な獣を思わせる青年は刀を構え振るう。
刀身まで真っ黒なその刀から放たれるのは屍騎士にも似た魔風刃。
しかし威力ははるかに劣る。
案の定、その一撃はフレズの放つ一撃共々、屍騎士の一振るいで掻き消された。

263とある世界の冒険者:2017/03/05(日) 22:15:41 ID:COC/ZO6k
>>261>>262
「この海が広がる根源は森羅万象の起源たる光、未だ悠久に広がるは無限の創生」

そして、擬似的な宇宙空間の、奥の方に白い光が集まりだす、そのエネルギーは膨大でかなりの魔力が集約している

「万物の破壊と創造の力よ、今ここに再現せん!!!始まりの刻をその身に刻み込むがよい!!」

すると、フレズ、乱入した男、レオナそしてルアサは魔法に巻き込まれないよう不思議な守護に包み込まれる

「創造の光”ビッグバン”!!!」

魔法を発動する
その瞬間、膨大な白い、星属性の光は刹那に、無限に広がる
その絶大なエネルギーの爆発はとてつもなく、擬似的な宇宙空間は耐えきれずにヒビが割れて崩れ落ちるガラスのように崩壊していき現実へと戻る

本来ならこの爆発により、敵を討ち亡ぼす魔法であるのだが、今回は特殊な術式を用い、その破壊力を、全て”魔力へのダメージ”へと変換している
つまり、魔力の暴走により暴れている屍騎士の魔力へと攻撃する!!

「・・・これで決まって・・・欲しいかな」

などと苦笑いしながらレオナはその場に倒れる
恐らく魔力が少なくなり、立つのも辛くなったのだろう

264とある世界の冒険者:2017/03/05(日) 22:18:38 ID:JixN1ecs
>>262>>263

「っ!分かった」
ようやく状況が読めたようで、モナドを安全な場所に連れ出そうと武器を魔導銃から斧に切り替える
モナドに急いで近寄る
炎は消えている。しかし、気が付くだろうか

最初の時は気が付かなかったが、フレズの武器であるこの斧から何かしら言い知れぬ何かを感じられる

そして、斧には何かの文字が掘られている事を

残念ながらフレズは気が付いていない

「こっちに逃げよう!」
少女をお姫様抱っこして安全な場所まで行こうとする

265とある世界の冒険者:2017/03/05(日) 22:19:08 ID:COC/ZO6k
>>263ルアサて誰や、モナドです

266フルークガストフルーツ隊:2017/03/05(日) 22:30:41 ID:FfiuDCM6
>>263>>264
屍騎士「!」

レオナの放った一撃が屍騎士を捉え飲み込む。
爆発の後に残ったのは、門の前で立ったまま絶命していたあの時と同じ姿勢の屍騎士。
滅茶苦茶に暴れたせいでその姿は更にボロボロになっていた。

?「…あー…何とか終わったか。畜生、ヒトの庭でえらい好き勝手してくれやがって」

刀を納め功労者たるレオナへと近づく乱入者。

?「ふん、ちったあ成長してんじゃねえか自称大魔法使い」

手を差し伸べることもなく、見下ろしながら乱入者が言った。
どうやらレオナの事を知っているらしい。

モナド「…」

そしてフレズに抱えられている少女は
屍騎士が動かなくなった時点で身体の震えがなくなっていた。
そして相変わらず愛想のない面構えに戻った。

267とある世界の冒険者:2017/03/05(日) 22:58:39 ID:COC/ZO6k
>>264>>266
「あはは・・・フレズちゃん大丈夫ー・・?」

力無い声でこんな事をフレズに言ってると
差し伸べられた手、そして聞き覚えのある声に言い回し

ふと顔を見上げると

「・・・あんたか」

なんて言いつつも素直に手は掴んで立ち上がります

「言っとくけど・・もう自称なんて言わす気無いから、今の魔法凄かったでしょ」

なんてプイッとして言って

「あと、久しぶりに会った私美人になってて、悪態ついた事後悔してたり・・するんじゃないの」

なんかこんな事を言ってちらっと
ぶっちゃけ顔は童顔のままだし胸も当時と変わらない

「てか・・・フレズちゃんの斧・・・」
何やらフレズの斧から感じるらしい、そう呟く

268とある世界の冒険者:2017/03/05(日) 23:17:47 ID:JixN1ecs
>>266
「もう大丈夫だからね」
優しくモナドの頭を撫でニッコリと微笑む

しかし、何故だろうか。フレズが背負っている巨大刃の片手斧
其れが何故だか禍々しく感じれる

最初にあった時には只の無骨な変形機能付きの斧
其れが今や、黒く血を魔力を求めているように思える

言い知れぬ何か……それは恐怖なのかもしれない

「もっと、私しっかりしないと!」
ぐっとガッツポーズをしていフレズはこの気配を全く受けていないようだ

>>267
「あれ?お知り合い?」
モナドを御姫様抱っこで抱えつつレオナ達に向かい歩いて来る

「もしかして……あっ」
二人から何かを察してしまったようだ

「え?斧が如何したの?」
首を傾げる。
斧は禍々しさが徐々に薄れつつある

レオナはふと耳にしたことがあるだろう、失われたとある文字
神聖な文字であったらしいそれは、今や如何いった事に使われていたのかすら分からない

そんな文字が斧の柄に浮き上がっているの

そしてそれは徐々に消えつつある

269フルークガストフルーツ隊:2017/03/05(日) 23:20:04 ID:FfiuDCM6
>>267
トーキチロー
「あ?何処に美人がいるんだよ?
 目の前にいるのはちっとも成長してねえお前だけだぞ?」

14のガキだった頃と全く変わらぬ調子で返す青年。
その視線は案の定ある一点を見つめていて…

トーキチロー
「しっかし女子供ばっかりよくもまあ集まってんな。何してんだ」

>>268
モナド「…」

少女は斧の雰囲気を感じている様子はない。
しかし…その首にかけられた魔石が一瞬鈍く光った。

トーキチロー
「…うん?今なんか妙な気配が…気のせいか?」

270とある世界の冒険者:2017/03/05(日) 23:28:52 ID:COC/ZO6k
>>268
「あー、知り合いも何も昔っから超生意気な奴よ・・・」

はぁっとため息つきながら言っていて

「その斧・・・何か文字とか書いてないで・・?古代文字とかなら一応私読めたりするし・・見せてみて」

と、フレズににっこりとして言います

>>269
「そー言うあんたもぜーんぜん変わらない、生意気なガキのままじゃないの」

とトーキチローに言い放つ

「昔っから年上に対する敬意って無いよね、しかもこのとっても偉大で美人な私に対してそれだし」

なんかもっと敬えとでも言いたそうな態度してる

271とある世界の冒険者:2017/03/05(日) 23:40:57 ID:JixN1ecs
>>269
「あれ?何か光ったような?」
モナドの首にある魔石を見つめる
「んー……?」
しかし、分からないようで
「レオナ、これ解る?」
レオナにモナドの首飾りを見せる



>>270
「幼なじみ的なあれですかな?」
ほうほうとにやにやしている
これは和えである。恋愛小説の読み過ぎだ

「え?文字?うん、いいよ」
レオナの申し出に快く頷き斧を手渡そうとするが

「あっ」
何かに気が付き
そのままゆっくりと地面に斧を置く

「これ、すっごく重いから地面に置くね」
そう、この斧実際に凄く重かったりする
フレズは身体を魔法強化しているので持てるのだがレオナもそうとは限らないので地面においた

文字は徐々に消えつつある

272フルークガストフルーツ隊:2017/03/05(日) 23:47:13 ID:FfiuDCM6
>>270>>271
トーキチロー
「へいへい、成長が見られないで悪ぅござんしたっと。
 …敬意を示すべき相手には示すぜ?
 こちとら仁義に生きる没落貴族なんだからよぉ」

はっ、と鼻で笑う。

トーキチロー
「てか、魔石も斧も別の場所でじっくり見ろや。
 騒ぎを聞きつけて何時どれだけ獣が集まってくるかわかんねーぞ。
 余力があるのか手前らに」

273とある世界の冒険者:2017/03/06(月) 00:01:52 ID:cO39fg1g
>>271
「変な想像してない?」
じっと見て

「あー、その魔石触ったら変な所飛ばされるから辞めといた方がいいよー、なーんか精神世界みたいな所にさ
あー、あとポータル設置しないとね」


と、そんな事を言って、斧の文字を見てます

「もう使われてない文字で書いてるね〜、まぁわかるけど・・・消えて行く・・途中までなら読めた・・かなぁ」
と、文字を見ながらぶつぶつ

>>272
「・・・ムカつくけど余力無いのは確かね」
むすっとして言います
斧の文字も消えてしまったようで

「私は敬意払えないっての?ムカつくー」
と、小さい声で言って
昔なら涙目で叫んで言い返してたんだろうけどここら辺はちゃんと成長してる模様

「一番余力ありそうなあんたがポータル設置してよ、こー言う重たい物を運んだりする重労働は男の仕事よね」

と、ニコッと笑って言いました。トーキチローが男女拘ってるのを逆手に取って作業させようとしてる!

274とある世界の冒険者:2017/03/06(月) 00:21:27 ID:YQHxiI82
>>272
「え?あぁそういえば私何もしてないから全然疲れてないや」
あはははと苦笑い

確かに何もしていない。しかし、先ほどの戦闘で少なくとも走ったり魔法を撃ったりしている
疲れていないのもややおかしいだろう

「まぁ戻る方がいいかな?」

>>273
「シテナイヨー」
見事なまでの棒読みである

「え?そうなの?」
触るのを止めた

「本当にポータルは設置をしないとね」

「そんな文字があるのか……」
読み取れた文字は単に右と左そして最期の文字は読み取れなかった

ただ文字の形が何処か変な部分があり、純粋な意味では無さそうだ

275フルークガストフルーツ隊:2017/03/06(月) 00:22:26 ID:AQG6tcRQ
>>273>>274
トーキチロー
「ポータル?こーいう重たいもの?」

青年が首をかしげる。
さて問題です、ポータルは最初だれが持っていたでしょうか?

トーキチロー
「……あの隅っこのほうで折れて割れてぐちゃぐちゃになってるガラクタの事か?」

戦いの余波で又もポータルが使い物にならなくなっていた!!

276とある世界の冒険者:2017/03/06(月) 00:32:25 ID:cO39fg1g
>>275
「うーん・・読めはしたけど・・意味が分からないなー・・こりゃ専門家とかに見せた方がいいかも、、あ、一部読めない文字も書いったかな
ありがと、フレズちゃん」

そう言うと斧は返すと続けて

>>276
「あ・・・ポータル・・・」
ぼーぜんとします

「んじゃまたフルークガストに帰ろっか」
ニコッと、笑顔で誤魔化した!

「・・今回は私悪く無いからね」
一応なんか言ってる

「あー、あんたシェッフェン・・・あの鎧さん運べる?」

とトーキチローに言います

277とある世界の冒険者:2017/03/06(月) 21:01:07 ID:YQHxiI82
>>275>>276

「……うん一度帰ろう!」
目線をそらして誤魔化している

斧を返してもらいつつ
「専門家か……知っている人はいないなぁ……」

この斧、今後どうしようかと悩んでいる

278フルークガストフルーツ隊:2017/03/07(火) 21:56:56 ID:nE7Z2XSY
>>276>>277
トーキチロー
「帰るっつってもなあ……こっから近くはねえんだろ?
 その鎧野郎を運ぶにしたって今のまんまじゃ……
 あー…お前ら、とりあえずついてこい」

色々面倒くさそうに青年が動かぬ屍騎士を両肩に担いで歩き出す。

トーキチロー
「うぉ、クッソ重ぇ!んだよ、欠損だらけの鎧野郎にしては重過ぎんだろうが!!」

フルークガスト支店とは違う方向だ。
何かあてがあるらしい。

279とある世界の冒険者:2017/03/07(火) 22:02:19 ID:9Kro5rsM
>>277>>278
「お、なんか当てあんのね。一応言っとくけどフルークガストは逆方向よ」

などとレオナは言ってますね

「あーあ、まさか3度もここに来るはめになるとはねー・・・あ、でもあのうざったい仮面はリントヴルムちゃんで消しとばしたしもう次は邪魔入らないっしょ」

思い出したように手をぽんっと叩く

「リントヴルムちゃん今回傷ついたからまぁ一週間は療養の為に呼び出せなさそうだけどさー」

と、竜は大事にしてる様子
そもそも竜にちゃん付けする程レオナは竜が好きだったりする

280とある世界の冒険者:2017/03/07(火) 22:30:10 ID:XyyJ/Pvc
>>278>>279

「え?お店とは逆方向だよ?」
トーキチローに声を掛けつつ付いて行くフレズ
レオナとの知り合いと言う事で一定の信頼はしているようだ。


「あの仮面……何とかしないとね……」
少しだけ殺気立った声。
流石に此処まで妨害されて、仲間を傷つけられたのだ、怒りは頂点に達している

――「リントヴルムちゃん今回傷ついたからまぁ一週間は療養の為に呼び出せなさそうだけどさー」

「かなり重症だったんだね……」
竜が1週間の治療と聞いて少し悲しそうにしている。

281フルークガストフルーツ隊:2017/03/11(土) 21:06:47 ID:tNoh/TOE
>>279>>280
暫く一行は歩く。
王都がまともであった頃であれば、ここ等はあまり治安のいい場所ではなかったはずだ。
今はどこもかしこも半壊全壊の建物ばかりが軒を連ねている状態だが…

トーキチロー「うし、ついたぞ」

周囲の建物に比べれば比較的損壊の少ない屋敷が目の前にある。
損壊が少ない、というよりは補修がされているのだ。
そこそこの人の気配もしている。
トーキチローがそのままズカズカと屋敷の敷地へと歩みを進める。
屋敷前のそこそこ広い庭には簡易テントもちらほらと見える。
どうやら避難所を形成しているらしい。
女子供もとちらほらと見えるが一番多く見えるのはガラの悪そうな野郎連中である。
おそらく元々ここ等を縄張りとしていたチンピラあたりだろうが…

282とある世界の冒険者:2017/03/11(土) 21:36:26 ID:MPVfZ396
>>280
「いや、傷はそこまでだよ!でもほら、安静にしとかないとダメだし」

どうやら竜が好き過ぎて過保護になってる様子

「まあ!仮面は確かに消しとばしたし、特殊な魔法とかじゃなかったら大丈夫じゃないかなー」

とか言ってる

>>281
「うわ、大丈夫なんでしょうね・・・」
第一声がこれ
一応軟禁されてたとは言え貴族育ち、街に出てからもこー言うところはあまり縁がなかったので心配になってる様子

「ほら、私超美人な訳だしほ、ほら、襲われたりしないでしょうね!?」

相変わらず容姿に関しては絶大な自信持ってるようだ

283とある世界の冒険者:2017/03/11(土) 22:13:17 ID:15qGngnQ
>>281>>282

――「いや、傷はそこまでだよ!でもほら、安静にしとかないとダメだし」

「そうなんだ、良かった」
まぁある程度大丈夫そうでほっとしている。それに実際竜の生命力はすさまじい物と知っている
ただやっぱり心配ではあったが

――「まあ!仮面は確かに消しとばしたし、特殊な魔法とかじゃなかったら大丈夫じゃないかなー」
「そうだね、流石にあの仮面でも竜を殺すほどの攻撃は出来なさそうだしね」
出来たらさすがに化け物だ。そうなればさっさと殺す方法を考えるしかない



「これはまた……」
トーキチローの案内された場所を見る。見た目で判断するなと日頃よく言われてはいるが
流石にガラの悪そうな野郎連中とちらほら見える女子供の姿

変な方向に考えても仕方無いのかもしれない

レオナを護る様に片手斧を握り警戒をする。

284フルークガストフルーツ隊:2017/03/11(土) 22:28:50 ID:tNoh/TOE
>>282>>283
トーキチロー「あーはいはい、ビショウジョ ビショウジョ オソワレタラ タイヘン タイヘン」

二人へ振り向き物凄くどうでもよさそうに呟く青年。

トーキチロー「下らねえこと言ってねえでちったあ―
?「おかえりなさいトーキチローちゃん」
トーキチロー「…あー……ただいまデス、ハイ」

二人に何かを言おうとした青年が天を仰いだ。
先ほどまでの威勢のよさが一気に消える。

?「お客様?」
トーキチロー「エエ、ハイ、ソウデス。デモ、スグニデモイクトコロガアルノデ」
?「駄目よ、皆さんお疲れでしょう?」
トーキチロー「……エエ、ハイ、ソウデスネ」

285とある世界の冒険者:2017/03/12(日) 00:06:42 ID:NPhAcMXs
>>283>>284
「・・・何その気の無い返事・・・しかも私もう少女じゃないんだけどー」

等とむすっとして言うが、出てきた人にビビってる?トーキチローを見て若干微笑む

「あー、確かにこのまま急ぐより少し休んだ方がいいかも」

と、レオナは言いました

「肉体的にダメージはあんまないんだけどさっきの闘いはリントヴルムちゃん呼んだり、特大魔法のビッグバンまで使ったから魔法力回復させないと」

と、何やら考えながら言います

「それに今日結構動きっぱなしで疲れたしお風呂も入りたいし、休まないとお肌荒れるしシャンプーとかしないと髪痛むし」

めちゃくちゃ美容的な理由持ち出しました

「こー見えても私ここら辺超気を使ってるんだからね!」

とか言ってる

286とある世界の冒険者:2017/03/12(日) 00:46:37 ID:HvGpFEGI
>>284
「すっごい馬鹿にされた―」
ぶーぶーとブーイングを行っている。

「あ、えっと。私、フレズと言いますが?えー……その、どちら様でしょうか?」
トーキチローが棒読みになっている相手に尋ねている


>>1038
「魔力回復かぁ……確かに燃費とか凄そうだもんね」

「お風呂かー大衆浴場も機能してないし、暫くはお預けかな?沐浴だけでもしたいけど……王都だしなぁ……」

はぁっとため息をつく

「あー……解る。私も出来る範囲だけど、果物とか野菜とか気を付けたり、あと髪の洗い方の順番とかも気にしてるよ!」

ガールズトークに花が咲きそうです

287フルークガストフルーツ隊:2017/03/14(火) 21:54:49 ID:psZfXy3k
>>285>>286
?「ほら、女の子にここまで言わせるなんて」
トーキチロー「ハイ、ハイ、スミマセン」

遂に声のするほうへ向き直る青年。
どうやら声の主は完全に青年の体格で隠れていたようだった。
声の主は細身で小柄ながら落ち着いた大人の雰囲気を感じさせ、
柔和な笑みを浮かべた金髪碧眼の女性だった。
着ているものからも貴族であるらしい事は察せられる。

?「ご挨拶が遅れて申し訳ありません、ローリエ=アリストクラットと申します」

それはアリストクラット家の現当主である女性だった。

288とある世界の冒険者:2017/03/14(火) 23:45:43 ID:ij4yJNdM
>>286
「だよね!ほんとに私も乳液とかそーゆーの使ってたんだけど今手に入らないし・・・高級なシャンプー使ったりしてるんだよねー」

はぁっとため息つきながら言ってます

「この長さだと手入れも大変だよー」
みたいです。でも切る気は多分無い
後自称美人だけど恐らく他人からは可愛いって言われそうな顔なのはいうまでも無い

>>287
「ローリエさん、ね・・・あー、その名前って事はトーキチローのお母さんになるのかな」
レオナはぺこりとしながらもそんなことを言いました

「あ、私はレオナ・アーデルハイトって言います。見ての通り美人な大魔法使いです。よろしくお願いしますね」
にっこりと笑顔になって言います

289とある世界の冒険者:2017/03/16(木) 21:37:52 ID:bUzH3tys
>>287
「あ、どうもです……えー……んー……」
初めて会った貴族の人。困ったことに彼女の中の言葉のボキャブラリーの無さが今、仇となっている

貴族様相手にかける言葉の文法と単語というのはそれ相応の学びが無いと欠けれない

かと言って、普通に声を掛けてしまっていいのだろうか?

フレズは悩みつつレオナを見て、少しずつ言葉を学び始める

「あの、私は、フレズと、申します」

たどたどしく声を出している。単語の発音とかに気を使っているようだ

>>288

ちらちらとレオナを見つめている。

大魔法使いを自称するだけあって、貴族相手に話せるのは正直羨ましいと思っている

290フルークガストフルーツ隊:2017/03/16(木) 22:23:30 ID:.q78AUjQ
>>288>>289
トーキチロー
「血はつながってねえけどな」

ローリエ
「レオナちゃんにフレズちゃんね、ようこそアリストクラット邸へ。
 そちらのお嬢さんもよろしくね?どうぞ中へ、歓迎するわ」

モナド「…」

笑顔で夫人は二人とモナドの応対をし、屋敷内へと招き入れる。
青年も屍騎士を担いだまま中へと入り、
屋敷の中にいた痩せ形で手足が長く其れに伴い身長も高い面長なスーツ姿の男と話を始めた。

トーキチロー「執事長、コレ、置いといてくれ」
執事長「…何です?……え、死体ですか?」
トーキチロー「あー……そうかも知れねえしそうじゃないかも知れねえ」
執事長「はあ、また妙な事に顔突っ込んだんですね」
トーキチロー「いいから、頼んだぞ?」

自分の鎧を脱ぎつつ青年が執事長へと屍騎士を預ける。
そのまま執事長によって屍騎士が部屋の一つに置かれることとなった。

291とある世界の冒険者:2017/03/17(金) 00:31:01 ID:MLxV1LFw
>>289
「あれ?フレズちゃん何硬くなってんのー?」
ときょとんとしました

「ひょっとして貴族の屋敷に萎縮してる感じ?大丈夫大丈夫〜、貴族言ってもおんなじ人間だからー」

と、レオナは軽く言いますね
「まあ、没落貴族って言ってたけどなかなかの屋敷じゃん」
と、レオナはいたって普通にしてます
それもそのはず、貴族の屋敷には慣れてるっというかレオナ自身も貴族出身
アーデルハイトは魔法の名家として世界的に知られる、大貴族の家系なのだから

>>290
「血は繋がってないって事はあんた拾われたとかそんな感じなの?」

とまた驚いてますね

「にしてもいいお母さんじゃん、羨ましいなー」

なんとなく寂しげに言いますね
こう、親が普通に優しく接してくれる光景を見ると大体はこう、少し嫉妬してしまうのはもう、仕方ない事なのだろう

「ま、私には関係ないけどね」
と、思わず声に出してなんか言ってるレオナ

292とある世界の冒険者:2017/03/18(土) 23:56:27 ID:4tsVLIkM
>>290>>291
きょどりながらモナドに付いて行く

――「あれ?フレズちゃん何硬くなってんのー?」

――「ひょっとして貴族の屋敷に萎縮してる感じ?大丈夫大丈夫〜、貴族言ってもおんなじ人間だからー」

「いやいや、あんたフランクすぎでしょ……同じ人間でも立場が違えば違う生き物なんだよ」

レオナに小さくツッコミを入れると共に何でこの娘、相当な場数を踏んでいると確信している

――「まあ、没落貴族って言ってたけどなかなかの屋敷じゃん」

(なにこの、狭いって言っていた友達の家に招待されてそうでもなかった時の反応……)

レオナ自身が貴族出身でアーデルハイトは魔法の名家として世界的に知られる、大貴族の家系とフレズが知ったらどうなるのだろうか

想像は中身もつかない

293フルークガストフルーツ隊:2017/03/19(日) 21:41:12 ID:Qxk3QEww
>>291
トーキチロー
「まあ、そんな感じだ。詳しく話す気はねえぞ?
 …ああそうだな、平和ボケしたお貴族様の例に漏れてねえよ」

がりがりと頭をかく青年。

モナド「この状況でまだ絶望しないくらいだからな、だって」
トーキチロー「……、…うぉい!!」

モナドが不意に口を開いた。

トーキチロー「あー、もうさっさと女子供は風呂にでも入ってろ!服はメイドらに用意させとく!!」

青年が吠えた。

294フルークガストフルーツ隊:2017/03/19(日) 21:43:52 ID:Qxk3QEww
>>292
ローリエ「あらあら、大丈夫よ?みんなちょっとお顔は怖いかもしれないけれど」

フレズのきょどり具合を周囲にいた野郎共を警戒しての事と思ったらしく、
夫人はそんな事を言った。

モナド「…」

そしてやっぱりコレは無反応だ。

295とある世界の冒険者:2017/03/19(日) 22:02:39 ID:z/D6H0PA
>>292
「立場が違えば違う生き物ね・・・」
その一言に何か思ったのかため息一つ

「まぁ、”あの人達”もそう思ってたから平気で子供に出来損ないとか、恥とか言えたのかもね」

何かレオナは一瞬不機嫌そうな顔をしました

「貴族ってのは大体がまぁ、権力は持ってるから傲慢だからね〜、実際に下々の人の事とかはまぁ、見下してたりもするからねー」

とかなんとか言って

>>293
「お、モナドちゃんが話したって事はシャッフェン動き出したんだね」

そう理解したのかにっこりとしました

「それじゃ私お言葉に甘えてお風呂入ってくるねー、ほら、フレズちゃんもいこー」

とかフレズに催促します

「んじゃトーキチロー、覗いたら燃やすからね」

おきまりのこんな事言ってお風呂に向かいます。
お風呂に入れると知ってご機嫌ですね

296とある世界の冒険者:2017/03/19(日) 22:28:08 ID:nqMBHOYU
>>294>>295

――「あらあら、大丈夫よ?みんなちょっとお顔は怖いかもしれないけれど」

「あ、あははははそうですかぁ……あははは」
切って張ったような笑顔を見せるフレズ。よく見ると若干強張っている
夫人の優しさのボールをキャッチできない状態である

きゅっと優しくモナドを抱きしめる。その手は震えと冷汗と冷たくなっている為不快感は大きいだろう


――「立場が違えば違う生き物ね・・・」
――その一言に何か思ったのかため息一つ

――「まぁ、”あの人達”もそう思ってたから平気で子供に出来損ないとか、恥とか言えたのかもね」

レオナの一瞬だけ浮かべた不機嫌そうな顔を不幸にも見てしまう

(あれ?もしかしてこの娘……貴族の関係者……?)

――「貴族ってのは大体がまぁ、権力は持ってるから傲慢だからね〜、実際に下々の人の事とかはまぁ、見下してたりもするからねー」

「だ、だよねー……」
ローリエ夫人に聞こえない様に肯定の相槌を入れる。

(レオナに昔なにかあったのかなぁ……)
余計な詮索はしないが、やはり臨時的にとはいえパーティーを組んでしまっている以上気になる

しかし、かと言って詮索をすればどうなるか分からない。最悪、レオナが敵になるかもと言う恐れもある

297フルークガストフルーツ隊:2017/03/19(日) 22:54:12 ID:Qxk3QEww
>>295>>296
モナドは大人しく引きつられ女性たちは風呂場へと向かえるだろう。

トーキチロー
「…あのガキ、どういう理屈でこっちの思考を…
 いや、それよりも自分で選択して声に出してる節があるような?」

レオナの台詞をガン無視し、ひとりフロアに残った青年は誰に言うでもなく呟いていた。

執事長「坊ちゃん、問題が」
トーキチロー「あん?どうしたよ」
執事長「運んできた骸ですが…エリタージュ家のご子息の可能性が」
トーキチロー「はぁ!?うちと五十歩百歩のお貴族様かよ!?」
執事長「…その認識については少々改めるところがあります」
トーキチロー「おいおいおい、何だよ、何か含みがあるなその言い方」
執事長「旦那様も係わっていたことですので…」
トーキチロー「まじか、治安関係か」
執事長「はい、これから話す事は他言無用で」
トーキチロー「それを何でお前が知ってるんだってのも分かる訳だな?」

298とある世界の冒険者:2017/03/19(日) 23:18:00 ID:z/D6H0PA
>>296>>297
「まあとりあえずお風呂よお風呂〜♪」

と、こんな状況でもお風呂に入れるとなるとご機嫌になりましたね

「さっすが貴族の屋敷!なかなかの浴場じゃん!ジャンプーとかもいいのだったりするのかなー」

なんてわくわくしてますね
脱衣室で服を脱ぐとまあ、入浴しますね

「私髪洗ったりするの、とっても時間かかると思うから疲れたら先上がっても大丈夫よー」
なんてフレズに言います

「・・・こーんなお風呂に入るのも久しぶりかもー、うちのはもっと大きかったかなー」
とかなんか呟いた

299とある世界の冒険者:2017/03/19(日) 23:36:25 ID:nqMBHOYU
>>297>>298

「久しぶりの温かいお湯だ!」
モナドを連れていたがお風呂場でようやく解放した

――「さっすが貴族の屋敷!なかなかの浴場じゃん!ジャンプーとかもいいのだったりするのかなー」

「だよねー!結構大きいよね!さすが貴族様ってかんじだよねー!」
此方もはしゃいでる。子供みたいに

――「私髪洗ったりするの、とっても時間かかると思うから疲れたら先上がっても大丈夫よー」

「あー……長い髪って大変だよね!どれ私が手伝ってあげよう!」
そういってレオナに近づき

――「・・・こーんなお風呂に入るのも久しぶりかもー、うちのはもっと大きかったかなー」
「え?……え?」
困惑するレオナ

「えっとそれってあれ?お風呂屋さんだったの?」
まさかと思いつつも其れを聞けずに自身の胃に優しい方を選択するフレズ

300フルークガストフルーツ隊:2017/03/19(日) 23:42:57 ID:Qxk3QEww
>>298>>299
モナド「…それはそれは、まあ、無駄に大きいだけでは意味がありませんので、だって」

レオナの呟きに早々に身体を最低限洗い顎あたりまで湯につかったモナドが口を開いた。
そしてフレズの周囲、正確には足元あたりでカチャカチャ音がした。

301とある世界の冒険者:2017/03/20(月) 07:38:39 ID:18Cza83c
>>299>>300
「あ、洗ってくれるの?ありがとー!!」
と、フレズにお礼を言って

フレズが困惑してるのを見ると

「あー・・・ま、アーデルハイト家は大貴族の家系だからねー、名乗った時にもう知られてると思った」
レオナは言いました
フルネームで名乗った時にもう貴族ってのは知られてるだろうなぁと思ってたらしいです

「てかモナドちゃんが今の会話聞いてるって、え?え?シャッフェンにこの会話聞かれてんの??」

とか驚いてる、そして足元に何かあるのに気づいて手を伸ばす

302とある世界の冒険者:2017/03/21(火) 20:42:32 ID:Jn7JDIfg
>>300>>301

――「…それはそれは、まあ、無駄に大きいだけでは意味がありませんので、だって」

「でも、大きいお風呂ってのはロマンだよ? 無駄に大きくてもロマンだよ!」

モナドにやや熱弁する様に語る

そして、足元辺りの音に気が付いてみてみる

――「あ、洗ってくれるの?ありがとー!!」

「まっかせなさい!こう見えて髪の手入れは手馴れているんだから!」

そう言いながら、レオナの髪を優しく撫でながら手入れを行っている。
手つきは……まぁ……そう、一般人にしては上手いんじゃね?ぐらいだが

――「あー・・・ま、アーデルハイト家は大貴族の家系だからねー、名乗った時にもう知られてると思った」

「えー……うん。ごめんね、全く知らなかった……貴族のお家とかイエローペーパーで匿名記事程度なの……」

いかに大貴族といえど、全ての市民が知っているとは限らない。
何故なら、市民はそう言った大貴族のあらぬ噂が好きであり、その貴族の家名までは知らない事が多い
特に浮気とかのそう言った噂が好物なのだ

そして、そういった噂の記事は大体が匿名か偽名である。

303フルークガストフルーツ隊:2017/03/24(金) 20:30:17 ID:4zkT.kGc
>>301>>302
フレズが見、レオナが捕まえたソレは、
関節部が紫に明滅する刺々しい漆黒のガントレットだった。
因みに右手部分である。
ソレが摘ままれぷらんぷらんと揺られている。

手甲「…」
モナド「離してください〜、だって」

モナドは湯につかったまま口を開く。
相変わらず誰かの言葉を口にするばかりだった。

304とある世界の冒険者:2017/03/24(金) 23:03:28 ID:koaolPLs
>>302>>303
フレズの様子を見るとにっこりとします
「気にしなくていいよ、私はアーデルハイト家の”いらない子”だから。幼い頃に魔法を扱えなかった私は一族の恥扱い。代々帝国の魔法技術で最先端いってた家からしたらそんな子の存在は許せなかったんでしょうね」
と言って、ため息をつきます
実際は精霊のも含めて大きすぎる魔力を上手く扱えなかっただけ
それだけだった。なので今魔法使いとして有名になりたいのはそんな家族を見返してやりたい、そんな一心からなのです

「髪の手入れ上手ねー、次は私がフレズちゃんの洗うよ」

そんな事言ってますね

ガントレットについては少し思い当たる節がある

(もしかして、こないだ変な世界で会ったあの鎧の言葉でも代返してる感じ?)

そんな事を考えつつ

「どしたのー?まさか、新しいいい器が見つかったとか言い出すとか?」

305とある世界の冒険者:2017/03/25(土) 20:27:48 ID:WVrBRz6M
>>303>>304
――「気にしなくていいよ、私はアーデルハイト家の”いらない子”だから。幼い頃に魔法を扱えなかった私は一族の恥扱い。代々帝国の魔法技術で最先端いってた家からしたらそんな子の存在は許せなかったんでしょうね」

「うん……うん」
レオナのため息とは別の意味でため息を吐きたいフレズ。
どう考えても地雷を踏んでしまったとしか形容できない状態に困惑の表情が浮かべているってか若干泣いている

出来るのは相槌を打つぐらいである

(どうしよう……せっかくの大きなお風呂なのに何かが冷たいよ……)


そうした時にガントレットを見つめる

「ひっ!?」

お風呂場に右手首のみのそれに悲鳴を上げて体をのけぞっているフレズ

どんなけ敵を倒そうとホラー耐性は無いようだ

306フルークガストフルーツ隊:2017/03/25(土) 21:14:14 ID:9CsCc8d6
>>304>>305
手甲「…」
モナド「何の話ですかぁ〜、だって」

湯で温まるモナドは風呂の中で浮いている。
超リラックス、だが代弁は続ける。

手甲が掴み上げられた甲殻類の様にワサワサ動く。
まあ大した抵抗になっていないのだが。

307とある世界の冒険者:2017/03/25(土) 22:37:23 ID:2bdayOfw
>>305
「あ、気にしないで気にしないで!」
レオナはそのフレズの様子を見て焦ったように言います

「そのおかげで私は家出して、外でいい出会いもたくさんあったし友達もできたんだし!」

ポジティブ思考してました

「あのまま屋敷に住んでたら今頃敷かれたレールの上で、それとなく生きて、決められた人と政略結婚でもして堅苦しく生きてただけよ」

にっこりとして

>>306
「なーにすっとぼけてんのー、今度は誰の意志なのかな?シャッフェンじゃあ無さそうよね」

そのガントレットを左手でつまむように持って、ぶら下げながらじーっと見てます

308とある世界の冒険者:2017/03/26(日) 00:12:25 ID:soBNlkdg
>>306>>307

手甲が掴み上げられた甲殻類の様にワサワサ動いているのを見て

「何だかだんだんと見ていたらカニみたいに見えてきた」

見慣れはじめるフレズ
それでもやや怖がってはいるが

「てかモナドちゃんすっごくリラックスしてるよね」
恐らくフレズもモナドと同じくリラックスしたいが、この手首と良いレオナの爆弾発言といい
肉体的より精神的にいろいろと削れているのだ


――「あ、気にしないで気にしないで!」
焦ったようにいうレオナを見つめる

――「そのおかげで私は家出して、外でいい出会いもたくさんあったし友達もできたんだし!」
そのポジティブ思考のお蔭かフレズもやや安堵している

(まぁ本人の今が幸せならそれでいいんだよね……)
遠くを見つめる様に悟り始める。

レオナの苦労は分からないが、恐らく私の何十倍も苦労したんだろうなーっと漠然に思っている

なお、王都の現状は余り考えないようにしている。

――「あのまま屋敷に住んでたら今頃敷かれたレールの上で、それとなく生きて、決められた人と政略結婚でもして堅苦しく生きてただけよ」

「本当にお話の世界みたいだね……」
フレズ自身、農村の出ではあるし敷かれたレールもあったし許嫁もいる所も知っている。

ただ敷かれたレールはそもそも彼女の兄が引き継いだし許嫁はフレズ自身憧れている面もある。

隣の芝は青く見えるの典型でもある

309フルークガストフルーツ隊:2017/03/26(日) 22:31:05 ID:D2/Sll5E
>>307
手甲「…」
モナド「いーみーがーわーかーりーまーせーんー、だって」

すぃー、すぃー、と風呂場で泳ぎ始めるモナド。
今更ながら、それぐらいには広い風呂という描写である。

>>308
手甲「…」
モナド「蟹じゃないです、使い魔ですー、だって」

ぶくぶくぶく、潜ったりするモナド。
風呂満喫中。

310とある世界の冒険者:2017/03/26(日) 23:28:33 ID:nY5S7AJM
>>308>>309
「逆に屋敷から出た事無かったから知らなかった事も多かったよ」
と、ちょっと笑いながら言います

「家出するまでお金の存在も知らなかったりさ」

と、懐かしむ感じで

「初めて出会った友達にお金って何?って聞いたらめっちゃ困惑されたのよーく覚えてるや」

らしいです。まぁ16にもなってる人からこんなの聞かれたらそりゃ困惑する

「と、このガントレットはとりあえず持っといて、そろそろあがろっか」

と、フレズとモナドに言いますね

そこである事についてハッとするレオナ

「ねー」
つまむように持ってるガントレットをじーっと見て言います

「あんた人格はオス?」

じーっと

311とある世界の冒険者:2017/03/27(月) 22:59:47 ID:QoxJsF/Y
>>309>>310
――手甲「…」
――モナド「蟹じゃないです、使い魔ですー、だって」

「使い魔……使い魔?」
手首の使い魔なんて意味があるのだろうか?と考えてしまう

いつの間にかモナドと同じくお風呂を満喫中

――「逆に屋敷から出た事無かったから知らなかった事も多かったよ」
「あーそれは私もあるなー、村から出るまで自分と他人の慣習の違いとか価値観の相違とかビックリしたよ」
うんうんと頷く。まぁ規模は違えど、やっぱり似た所は人間あるのだろうかと思ってしまう

――「家出するまでお金の存在も知らなかったりさ」
――「初めて出会った友達にお金って何?って聞いたらめっちゃ困惑されたのよーく覚えてるや
「……うん。その友達がどうやって教えてくれたのかすっごく気になる」

お金を知らない相手にお金を教えたその人はきっと教師になれると思ってしまう

私なら確実に三日はかかるだろうし


――「と、このガントレットはとりあえず持っといて、そろそろあがろっか」
「そだね、満喫満喫っと」
お風呂から上がるフレズ

――そこである事についてハッとするレオナ
「ん?如何したの?」
きょとんとしている

――「ねー」

――「あんた人格はオス?」

同じくはっとした様子でガントレットを見つめる

312フルークガストフルーツ隊:2017/03/28(火) 20:59:57 ID:KnN5wcXs
>>310>>311
手甲「…」
モナド「人格も何も立派に女の子ですー、だって」

二人が風呂から出ても未だ湯船につかる少女は視線だけそちらに向けている。

手甲「…」
モナド
「あ、まだ其方のお嬢さんは上がらないんですか?だって…
 と言うか私は誰と勘違いされてるんですかねー?だって」

313とある世界の冒険者:2017/03/29(水) 20:52:34 ID:RCNqbXp6
>>311>>312
「女の子なのね、よかった」
ほっと一安心するとモナドに向かって

「モナドちゃーん、先あがるよー」

と、告げると更衣室へと行きました

そして魔法使いです、タオルで身体をふきふきすると、指をパチンと鳴らします
するとあら不思議、ボンっと音を立てて、煙のような物に包まれたレオナ
その煙が晴れた後には服を着用してました

314とある世界の冒険者:2017/03/29(水) 23:12:41 ID:vWSb20G2
>>312>>313

――手甲「…」
――モナド「人格も何も立派に女の子ですー、だって」

「あ、女の子なんだ」
ホッとしている。手首だけとはいえオス(?)の使い魔だと感情的に嫌である

――手甲「…」
――モナド「あ、まだ其方のお嬢さんは上がらないんですか?だって…
 と言うか私は誰と勘違いされてるんですかねー?だって」

「いや、勘違いと言うか……」
手首だけで、性別は分からないので警戒していただけのようだ

「まぁ、あらぬ疑いをかけてごめんね」
そういって、手甲に謝る


――「モナドちゃーん、先あがるよー」

「あ、私もあがるよ!モナドちゃんも一緒にあがろっか」
そう言いながら、モナドを見つめている

315フルークガストフルーツ隊:2017/04/01(土) 21:46:53 ID:t7J2YxNc
>>313>>314
二人に言われしぶしぶといった感じで、
しかし表情そのものに左程変化はなく、
モナドも風呂から上がる。
そして脱衣場にあったモナドの衣服の横に大分上等なものが用意されている。
因みに描写を忘れていたが…首から下げていた魔石は風呂場でも下げていた。

手甲「…」
モナド「流石にこの服では耐久性に不安がありましたので…いかがです?だって」

そう言いながら用意された方の服に着替えるモナド。
これで少なくとも外を裸足で歩きまわる浮浪少女には見えまい。

316とある世界の冒険者:2017/04/01(土) 22:03:29 ID:UiNWslns

>>314>>315
「やっぱ変な生き物でも、男ってだけでちょっと意識はしちゃうよね、人語を話すだけ尚更」

もう着替え終わったレオナが風魔法で髪を乾かしながら言ってます
さすが魔法使い!生活でも魔法使いまくりですね
そしてモナドの方を見ると

「風呂場でもこれは肌身放さず・・・か」

そう言うと、ネックレスを触りますね

またあの変な空間に行くかも知れないけど、まぁ気になる事もあるしそれはそれでいいかと思っての行動です

317とある世界の冒険者:2017/04/02(日) 09:31:01 ID:abmJvV.w
>>315
「似合ってるよ」
うんうんと頷きながらそういう。お世辞とかでは無いようだ

「耐久度……?うん、耐久度何か気にしてはいけないよ!」
なぜ普通の服で耐久度とか言い出したのか少し気になりつつも
現在の特殊な状況を考えて受けながす事にしたようだ


>>316

「だよねー、そう言えばさ知ってる?前に使い魔でお風呂場を覗いてた事件があってさ」

何気ない日常会話。2、3日前の事なのになぜか懐かしさがこみ上げてくる

「それでさーそいつさー」
ふと何故だか涙だすこしだけ流しつつ話している。
本人は気が付いていないようだ

318フルークガストフルーツ隊:2017/04/02(日) 22:26:12 ID:ECFZHRu6
>>316
レオナが魔石に触れると今回は周囲が真っ白になることもなかった。
その代わり脳内に直接語り掛けてくるような声が…

?「何用だ」

どうやらあの至る隙間から黒い粘液が滴っている色形がチグハグな全身鎧の声であるようだ。

>>317
手甲「…」
モナド「いやまあ、普通に外、獣が闊歩してますからね、だって」

見た目ほど普通の服ではなさそうである。

319とある世界の冒険者:2017/04/02(日) 23:04:46 ID:cAoq7H4M
>>317
楽しそうに話しを聞いていたがフレズの様子を見て

「どしたのー?」

フレズの涙を見てきょとんと

「なんか悲しいことでもあったの?泣いてるけど・・・」


>>318
「あ、なーんだ、変な所に行かなくても干渉できんのね」

今回は、前みたいに白い空間に行くこともなく安心している様子

「シャッフェンもこのガントレット使い魔も、モナドちゃんが代弁してるとこ見るとあんたの関係者でしょーって思ってさ」

レオナは黒鎧に向かって言います

「あとシャッフェンはもう動かないの?」

そこも気になっていた様子

320とある世界の冒険者:2017/04/03(月) 21:43:56 ID:9zK/zgAI
>>318
――手甲「…」
――モナド「いやまあ、普通に外、獣が闊歩してますからね、だって」

「そうだよね……それが普通だもんね」
泣きながら、そう肯定する。

ふっとした事で日常を思い出してしまい其れに流されてしまう。

今までクエストとかで襲われた村の人を慰めてきたが、いざ自分がその立場になってわかる
無くなってしまった物の尊さに

>>319

――「どしたのー?」

――「なんか悲しいことでもあったの?泣いてるけど・・・」

「……今になってね、私まだこの現状に馴れてないんだなって」

「明日になれば、全て夢でしたーって思ってしまってるんだなーって」

弱いよね私と呟きつつあははと笑う

王都に住んでた彼女にとって無くしたものが多かったのだろう

321フルークガストフルーツ隊:2017/04/04(火) 21:04:01 ID:wZWVzLWE
>>319
黒鎧
「思い違いをしているな、あれらと我らに接点などない。
 故にあの屍の騎士が如何なっているかなど知る由もない。
 道中で出会った若造達にでも聞くがいい」

>>320
手甲「…」
モナド「お疲れでしょう。ホットミルクでもお持ちしますので客間にてお待ちください、だって」

フレズの様子を見かねてか手甲が気遣いを見せる。

322とある世界の冒険者:2017/04/04(火) 23:08:46 ID:7Yj6HFeI
>>320
その様子を見つめながら暫く黙り込む
そしてまた口を開けます

「それが、普通だと思うよ」

ニコッとしてフレズの頭をなでなでと、少し背伸びしてる?

「誰だって故郷こんなになったら嫌でしょ・・・ならなおさらこの元凶、ぶっとぱさないとだめだね」

笑顔で言ってます
まぁ私はベルジニア帝国あんま好きじゃないけどとか呟いてたりします

>>321
「え・・・カンケーないのー?・・・勘違いしてた〜・・・」

むぅって表情になったレオナ

「んじゃさ、あんたはどう言った存在なの?なーんか強そうに見えるけど、力貸してくれたりしないかなー?」

なんて事を言いだしました

「まぁ今すぐどうこうって訳じゃないけど、今後何かあった時とか」

323とある世界の冒険者:2017/04/06(木) 20:46:09 ID:GsU/wvZQ
>>321
「ありがとう」
声を枯らしてお礼を言う

その間もずっと泣いている。悲しいとかでは無く、何処か胸に穴の開いており、それを埋めるかのように泣いているのだ


>>319
――「それが、普通だと思うよ」
素直に頭を撫でられている

たぶんレオナは背伸びしているはず

――「誰だって故郷こんなになったら嫌でしょ・・・ならなおさらこの元凶、ぶっとぱさないとだめだね」

「だね」

泣きながら肯定する。彼女も今回の犯人が誰かは分からないが倒さなければならない

それが何であれだ

――まぁ私はベルジニア帝国あんま好きじゃないけどとか呟いてたりします

「ダメじゃない貴族様がそんな事を言ったら」

あはははと泣きながらも笑っていいます。

324フルークガストフルーツ隊:2017/04/07(金) 20:57:09 ID:whkE8cQE
>>322
黒鎧
「私は観て聴くだけだ。外界の事に干渉する気などない。
 彼の語り部も嘗てはそうであった。
 今後何があろうがそれを変える事はない」

取り付く島もない発言。

>>322>>323
そんなわけで客間には人数分のホットミルクである。
手甲がアクロバティックな動きでそれを用意している様子はある種エンターテイメント性があった。

トーキチロー「おう、戻ってきたか…なんかテンション低くねえ?」

そしてチンピラも顔を出す。

325とある世界の冒険者:2017/04/08(土) 08:39:25 ID:rmnDKADc
>>323
「まぁ私は自由だし」
にっこり笑って言います

「不良娘だから別にいいの」

などと言って笑います

>>324
「むぅそっか、了解〜。んじゃまたね、またなんか聞きたい事できたら会いに来るよ」

とか言って意識を鎧から離していきます

そして客間

「ホットミルクじゃん!砂糖ある?砂糖!角砂糖10個くらいある?」

10個淹れる気らしいです

「あ、トーキチロー、いい湯だったよ」

にっこりとして挨拶

326とある世界の冒険者:2017/04/08(土) 21:18:11 ID:mJCcC6gM
>>324>>325
――「おう、戻ってきたか…なんかテンション低くねえ?」

「そんな事ないよ……ないから」
目を赤くしながら袖で涙を拭いている

――「まぁ私は自由だし」
あはははと目を赤くしながらすこしだけ笑う

――「不良娘だから別にいいの」

「レオナみたいな不良娘、聞いた事ないよ」
そう言いながら涙を拭いている

もし、レオナが不良娘なら、今頃世界は平和だよと思ってしまう

まぁ彼女の中の不良が強盗や暴行に殺人と幅広いのもあるが

涙は既に乾いて来たのだろう

327フルークガストフルーツ隊:2017/04/08(土) 21:43:57 ID:.cFc8afo
>>325
トーキチロー
「ああ、勘違いだったわ、無駄に元気じゃねえか
 …てかもうそんな事すんなら大人しくアイス食っとけ!」

テーブルの上に置かれたホットミルクの傍らに角砂糖ドーン!!

手甲「…」
モナド「………どうぞ、だって」

若干表情のない手甲及びモナド両名が引いてる気がしないでもない。

>>326
トーキチロー「めっちゃ泣いてる気がすんだが?」

乙女の機微とかそういうの気にしないダメ男が首を傾げる、そして面倒くさそうでもある。

トーキチロー「まあ、いいからお前も飲んどけ、とりあえずこれから如何するかはそれからだ」

328とある世界の冒険者:2017/04/09(日) 00:03:56 ID:OuuJt.UE
>>326
「まあミルクでも飲んでゆっくり休も」

とか言ってミルクに角砂糖10個どぼどぼと投入してる!

>>327
そして砂糖10個入りのホットミルクをスプーンでかき混ぜて

「いやー、やっぱり疲れた時は甘いもの取らないとー」

なんて言っとるが、普段から紅茶に砂糖こんくらい入れてたりする

「魔法使うのもエネルギーかなーり消費するんよね」

とかなんとか言ってそれを飲んでます

329とある世界の冒険者:2017/04/09(日) 00:11:04 ID:zI8Vaxtc
>>327>>326
二人に勧められホットミルクをのむ

「おいしい……」
気が休まっているようだ


なお、レオナの角砂糖を入れる光景をみて
(おいしいのかな)

と自分も居れようとしているフレズであった

330フルークガストフルーツ隊:2017/04/09(日) 20:17:30 ID:OK5dAWBs
>>328>>329
トーキチロー「…」
手甲「…」
モナド「まじかー、コイツ等マジかー、だって」
トーキチロー「いやお前も内心思ってるだろ、それ代弁じゃなくてお前の台詞だろ」

しゅがしゅがすぃ〜てぃ〜な飲み物作成を止めることなく時は過ぎる。

トーキチロー「で、これから如何するか」

331とある世界の冒険者:2017/04/09(日) 22:17:46 ID:OuuJt.UE
>>329>>330
「さて、と」
甘〜い飲み物を飲み終えたレオナはテーブルにコップを置くと

「これからは・・・とりあえずあのシャッフェンはこれから動けるのかなーって気になるかな」

とまず1つ気になる事を口にする

「それから、とりあえずまたフルークガストに戻ってポータルを取って来ないとどーしよーもないよね」

あくまでも、あれを設置しなくてはならなかったので、それをするべきと考えているようです

「ただまーた邪魔入らないか不安なんだよね・・・仮面野郎は私の竜のブレスで消し去ったとは言えまだあんなんいるかもしれないし」

と、レオナはそこが不安なようですね

「空に浮かぶお城も気になる所だし・・・あー、突入するなら心強い仲間も欲しい所よね」

色々考えてますね

「・・・お兄ちゃんも連絡取れないし、セバスチャンはお兄ちゃんについて行っちゃったし私はなーんの当てもないんだけど」

332とある世界の冒険者:2017/04/10(月) 22:18:05 ID:ZWHShhZc
>>330>>331
「これからね……」

そう言って、手を組んで考える

――「これからは・・・とりあえずあのシャッフェンはこれから動けるのかなーって気になるかな」

「シャッフェン?」
首を傾げてレオナに聞く

――「それから、とりあえずまたフルークガストに戻ってポータルを取って来ないとどーしよーもないよね」

「そうだね、とにかくポータルを如何にかしないといけないよね」
忘れかけていたあ、あのポータルを設置しなければ先に進めないのだ

――「ただまーた邪魔入らないか不安なんだよね・・・仮面野郎は私の竜のブレスで消し去ったとは言えまだあんなんいるかもしれないし」

「あの仮面て不老不死なのかな……」
攻撃がさほど効いていたのか疑問に思っていた。あの仮面を倒すにはどうすればいいのか分からないでいた

――「空に浮かぶお城も気になる所だし・・・あー、突入するなら心強い仲間も欲しい所よね」

「もしかしたら、ポータルを何度かつなげれば行けるのかな?」
何となくぼそりと呟く

333フルークガストフルーツ隊:2017/04/11(火) 20:50:22 ID:llcHCno.
>>331>>332
トーキチロー
「んー…正直あの屍騎士に関しては、
 ネクロマンサーとかの類じゃねえと対処できねえんじゃねえか?
 リビングデッドのノウハウが天才魔法使い様にあるってんなら話は別だが。
 そのポータルってのが何かは知らねえけど…
 まあ、当初の目的があるならそれを完遂するのがいいだろ。
 あまりアレコレ目移りしてっと何もできずに終わるもんだしな…」

モナド「…」

334とある世界の冒険者:2017/04/12(水) 23:48:29 ID:Tu/T.fs.
>>332>>333
「うーむ・・・リビングデッドは私には無理・・・シャッフェンってのはあの屍騎士の事よ」

考えながら言って

「んじゃあいつはしばらくここに置いとこっか」

屍騎士に関してはそう言って

「んでやっぱまずやるべきはあのポイントにポータル設置する事だし、ここで休んで明日なったらまたフルークガストに行こ」

まずはこのポータル設置作業をやることにするつもりのようだ

335とある世界の冒険者:2017/04/13(木) 21:19:05 ID:2wTBn1RA
>>333>>334
トーキチローに対して
「そうだね、あれこれと進んじゃうと変になるしね……」
うんうんと頷く。確かに、全てを追って全てを失う事もある。
二兎追うもの二兎獲ずだ。この場合、失うのが金銭だけならまだいいのだが……


――「うーむ・・・リビングデッドは私には無理・・・シャッフェンってのはあの屍騎士の事よ」

「あ、そうなんだ……」
今更ながら屍騎士――シャッフェンの事を知ったフレズ
激動すぎて、記憶がやや曖昧にもなっているのだろう

――「んじゃあいつはしばらくここに置いとこっか」
「そうだね、モナドちゃんもだけど、安全な場所のが良いだろうしさ」

まぁ、仮にシャッフェン暴れても、トーキチローや個々の人間なら何とかなるだろうと思っている節がある


――「んでやっぱまずやるべきはあのポイントにポータル設置する事だし、ここで休んで明日なったらまたフルークガストに行こ」

「さんせー!何だかクタクタだしね……あ、此処にもポータル設置したらどうなるのかな?一度ラフんび聞いてたいし!」

ポータルの性質上、此処にも物資は届くのだろうか?
それとも通過するのだろうか

何れにせよ、悪い結果にならないのであるなら、置いては見たいのだ

336フルークガストフルーツ隊:2017/04/15(土) 22:09:41 ID:9EtDNlIM
>>334>>335
トーキチロー「まあ、戻るってんなら話は早い。そっちはそっちで頑張れ」

そういうと青年はひらひらと手を振った。
同行はしない、ということだった。

337とある世界の冒険者:2017/04/16(日) 00:18:39 ID:eDNBoSPo
>>335>>336
「んじゃあんたとはここでお別れって訳ね」

トーキチローに言うと背伸びして

「んじゃ何してるかわかんないけどあんたはあんたでがんばりなさいな。あー、あとあの屍騎士よろしくね」

レオナはそう言うと目を擦ります

「んじゃ私はそろそろ寝るかな」

などと欠伸をしながら言って

338とある世界の冒険者:2017/04/17(月) 21:58:29 ID:bvsstf36
>>336>>337

――「まあ、戻るってんなら話は早い。そっちはそっちで頑張れ」

「うん、ここまでありがとうね」
ニッコリと笑うフレズ

助けてもらっただけでは無く一泊とお風呂の事を考えると恩を返せるか不安だが

貴族の務めとかそんなのがある事を願う

「あ、私もねる!」

宿屋感覚でレオナの後を付いて行こうとする


「モナドも一緒にねる?」

モナドを手招きしながら聞いている

339フルークガストフルーツ隊:2017/04/18(火) 23:41:45 ID:eYfByMxk
>>337>>338
フレズの言葉に反応してかは知らないが、モナドは大人しく二人の後についてきた。
と、言う訳で三人には三人が寝るに十分な広さのある一部屋が宛がわれた。
屋敷二階中央あたりに存在するその部屋の窓からは、
自分たちがこの屋敷へと入ってきた門までが見渡せる。
門から屋敷までの道、まあ広さとしては庭と呼称すべきなのだろうが、
そこに点在するテントにも明かりが灯り、ヒトの姿は一つまた一つとテントへ消えていく。
屋敷からも徐々に明かりが消え皆が寝静まった頃…

それは起こった。


目を開く要因となったのは強い光だろうか。
それともジリジリと肌を焼く熱か。
はたまた誰かが発した絶叫だったか。
それともその全てか。

屋敷が、燃えている。

340とある世界の冒険者:2017/04/20(木) 22:45:21 ID:xxnLRJy2
>>338>>339
静かに寝静まっていた、すやすやと静かに・・
しかし、火が上がる屋敷・・・ガバッと飛び起きる

「・・・何が・・フレズちゃん!モナドちゃん!起きて!!」

フレズとモナドの身体を激しく揺らす
自分一人なら脱出するのは簡単、箒で窓から飛べばいいだけ
しかし自分一人そんな事出来るわけもなく

「何が起こってるの・・・」

呟く

341とある世界の冒険者:2017/04/22(土) 22:17:02 ID:G8ZB4rgA
>>339>>340
すやすやと今日一日の疲れを癒す様に寝ている

「え? なになに?」
レオナの飛び起きた事と。体を揺さぶられた事で目を覚ます

「なに? どうしたの?」

寝ぼけ眼だったが、辺りが先ほどより熱くなっている事に気が付いて

「何!? 獣の攻撃!?」

モナドを背負うようにしつつも動揺している

342フルークガストフルーツ隊:2017/04/22(土) 22:23:36 ID:zNxz2mSk
>>340>>341
窓から見えるのは逃げ惑う人々とそれを追う獣達。
応戦するものは少ない。
しかし外に火の気配はない…先ず最初に屋敷に火が放たれている?
そして獣の様子も些かおかしい。
どれもこれも体の一部が欠けているような…

兎も角この場に居てはいつ火にまかれるか分かったものではない。

343とある世界の冒険者:2017/04/22(土) 23:45:28 ID:CzIkRKY2
>>341>>342
「とにかく・・・ここから脱出しないとダメよね、行くよ!」

そう言って部屋から飛び出す
なぜ火が上がったのか、その原因も気になるが、まずは自分達が助からないと話にならないので
一直線と出口の方を目指すようだ

344とある世界の冒険者:2017/04/26(水) 22:37:33 ID:0edJWDFM
>>342>>343
逃げ惑う人々に其れを追う獣

それに、獣の様子もおかしい

「一体何が……」

――「とにかく・・・ここから脱出しないとダメよね、行くよ!」
「う、うん!」
モナドを抱え、レオナと一緒に部屋から飛び出し、出口の方に進む

念の為に持っていた小刀を片手に構えて進む

345フルークガストフルーツ隊:2017/04/27(木) 14:19:45 ID:YwBSMCoc
>>343>>344
出口を目指し、先ずは部屋の扉を開け放つ。
次の瞬間、部屋へと一気に視界を奪い息を止めねば喉をも焼くほどの黒煙と熱が雪崩れ込む。
ソレは一瞬にして三人を通り過ぎ、フレズは気が付く、自身の身が軽くなった事に。
背負っていた筈のモナドの存在が感じられない。
そして部屋の窓が叩き割られる音が響く。

「…」

振り向けば砕けた窓から外へと半身を乗り出している最中の黒ローブのヒトガタ。
その顔は髑髏の面で覆われ左腕一本でモナドを抱えている。

346とある世界の冒険者:2017/05/06(土) 03:31:40 ID:hKnlbPSg
>>344>>345
熱に一瞬目を瞑る、そして振り返ると存在するヒトガタ
新手の敵なのか?とにかくモナドを奪われた事には変わりはなく

「あんたがこの火災の犯人?」

レオナはそのヒトガタを睨む、いつでも魔法を放てるよう魔力をためて

347とある世界の冒険者:2017/05/06(土) 16:49:37 ID:i8gmX5Hw
>>345>>346
「え?」
背負っていたモナドが何処にも居ない事に焦りを覚える
一体どこでいなくなったのか

辺りを火の子などから警戒していると気だった

窓が叩き割られた音がしたのは

黒ローブ人型と髑髏の仮面
そして、その腕にはモナドの姿

「その娘を、返してくれませんか」
ダガーをそっと見えない様に手に持って交渉を開始する

相手は如何見ても友好的には思えないし見えない
しかし、あまり威嚇をしたらモナドが危ない

348フルークガストフルーツ隊:2017/05/06(土) 20:15:11 ID:uDVS7iRM
>>346>>347
髑髏面「…ふっ」

二人の事など些末事の様に侵入者は鼻で笑いそのまま外へと飛び出す。
お互いの射線上にモナドが割って入るように盾として抱えたまま。

ズダン!と重々しい音と共に髑髏面が庭へと下り立つと、
その周囲をかすめる様にして獣らが更に庭から屋敷へと雪崩れ込んでいく。
髑髏面はそれを見送ると外へと走りだそうとし。

モナド「後はこの娘を祭壇へ、だって」
髑髏面「!?」

モナドの呟きに足を止めた。

349とある世界の冒険者:2017/05/07(日) 00:16:00 ID:8bFKRgFQ
>>347>>348
「ち、獣が大量に・・幸い相手は足を止めたしフレズちゃん!モナドちゃんをお願い!!」

レオナはそう呟くと箒構えて魔法を放つ

「スプラッシュ!!」

獣どもの足元から吹き出す水柱、それが複数ドバーン!ドバーン!!と獣の群れに襲いかかります

350とある世界の冒険者:2017/05/07(日) 22:12:50 ID:uvlTSn3w
>>348>>349
「任せて!!」

足を止めたのを見計らってフレズも庭へと下り立つ
元々魔法騎士でもあってか着地はふわりと衝撃がない
だが、その分駆け出しは早い

髑髏面に詰め寄る様に、そして獣とレオナの魔法を避けながら一気に詰めよる

「その娘を!かえせぇぇぇぇぇ!!」
モナドを奪い取る様に手を伸ばす

351フルークガストフルーツ隊:2017/05/07(日) 23:26:34 ID:iVseLz4s
>>349
レオナの一撃は強力である。
故に個々の獣を打ち倒すのに苦労はしない。

しかし

「おかあさーん!」
「やめろ!そいつに手を出すなあ!!」
「た、たすけてくれええええ!!」

我が子を庇おうとして食われかけている母を、
大切な人が食い殺されそうになり必死に獣へと抵抗を見せる男を、
戦う術を知らず、俊敏に欠ける年老いた者たちを、
狭いはずのだが今は広すぎる庭の中、散り散りになり魔手に堕ちかけた者たちを、

『救えるか?』

狂宴の遥か後方。
打ち砕かれた門の前から聞こえる筈のない声が嘲笑と共に聞こえた。
夜の闇と黒煙とで遠目など利かない筈なのにソレの姿はハッキリと見えた。

ゴシック調の喪服を纏った女、である。

ヴェールによって顔は見えず、ただただ血に彩られたかの様な紅い唇が邪悪な笑みに歪んでいる。
それが酷く印象的で怖気を感じるほどに醜悪だった。

>>350
髑髏面「…」
モナド「…」

すとん、とモナドが地に尻もちをつく。
それ故にフレズの手が虚空を掠め髑髏面へと至る。
結果、髑髏面の姿がゆらゆらと煙のように揺れた。



煙である。
フレズが相対した敵は黒煙だった。
それを認識したのが今からふりかかる脅威の先か後かで展開は大きく変わるだろう。
黒煙が突っ込んできたフレズに纏わりつく。
目に沁み気管を焼き肺を壊す、毒と熱が彼女を襲った。

352うさぎ:2017/11/06(月) 03:23:04 ID:a0l8AeZg
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