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【ミ】『彩の箱庭』

233久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2016/02/23(火) 23:03:36
>>227 (GM)

 はじめて会ったときの態度や行動から、
 反町の言う『ケチな仕事』がいったいどういう類のものなのか、
 なんとなく想像はできた。

 大八車を押しながら、反町の背中に、震える両腕に、
 彼のそれまでの人生の断片をすこしだけ見る。


「…………反町さん。
 『救う』ことならきっと、これから先何度だってできますよ。
 すくなくとも僕にとって、『スタンド』は『そういうもの』だって信じてます」


 「それに『まだ』……です。まだこの事件には『先』がある。

  『本体』が生きている人間なら、 
  能力は『どうやって』あの場所にもたらされたのか?」


「おばあちゃんが言うように、『硫黄』は能力の『残滓』にすぎず、
 『本体』はずっとまえに廃墟を去ったのかもしれない。
 あるいは『遠隔操作』の『スタンドだけ』があの場所を訪れたのかもしれない」


 だとしたら本体の目的はまず『湯池』(でなきゃ『投棄』)で、
 捜索への拘泥はやはり『徒労』に近い。

 だけど……僕にはどうしても引っかかる。
 真理亜と反町から伝わった『サリちゃん』のことだ。


  ・『車中』にあったらしい『争った跡』と『血痕』。 (>>122

  ・『メッセージをお守りに入れて子どもに渡す』という行動の『謎』。 (>>159
   (本当に助けを求めているなら、なぜその場でそう伝えない?)


 『硫黄化』と『失踪』、二つの事件はまったくの『別口』かもしれない。
 だけど僕は……『サリちゃん』がこの事件の『重要な場所』にいる可能性を、
 ずっと心のどこかで考えていたんだと思う。

 バカバカしいぐらいただの『直感』だ。


「『源泉』から『湯を通じて』……能力があの場所まで運ばれた。
 そういう可能性はありませんか?」


「僕もできれば、源泉洞の中を見てみたい。
 ほんのすこしの『スキマ』を作ってもらえれば、能力を使って中に入れます。
 それと……」

 真理亜と少女の足先を心配げに見やる。


「ケガの痛みを、『湯』が和らげてくれるかも。
 その『奇跡』を実際に確認してみたいって気持ちも、実はチョットあるんですけど」


 反町の疲労は理解している。無理強いはできない。
 しかし彼の助力がなければ、入洞には扉の鍵が必要になる。
 反町に伝え、彼の意見をうかがう。


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