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少女たちの夜

420プルヒッター:2015/08/23(日) 20:10:27
〜おまけ〜


日野たちの陰謀に逃れて幾日が過ぎた。
少女たちは再び・・・滅びた例のペンションに足を運ぶ。

17人の少女たちはロケバスに乗りこんだ。
たかみなの手には赤い花をしっかりと持ってバスに乗り込んだ。

ロケバスが例の神崎麗美の墓についた時は丸1時間ほどかかった。
たかみなを先頭に他の少女たちも神崎の墓標を寂しそうな目で見つめている、後悔と入り混じりながら。

『神崎・・・私たちここに来たよ、貴方が私に残してくれたのも
 全てあいつらが奪われたんだね・・・悔しいよね、だから私達は何もできなかったことを許してほしい』
たかみなは自分の自責の念を唱え続ける。
そっと赤い花束の束を神崎の墓標に備える。

『神崎さん、どうかAKBを見守ってて下さい・・・麻友はあなたの分も頑張るので』麻友がそう強く言う。
『もっと身近であなたのことを話したかった・・・それだけが心残りよ』寂しそうな声で柏木が言う。
『・・・・・顔も知らなかった私たち、神崎は今どんな心境で見ているのかな?』墓標の前で北原が言う。
『私たちの事・・・絶対に忘れないでほしいね・・・神崎永遠に見てね私たちのことを』河西はうるっとした表情で言葉を浮かべた。
『またここに来ていい神崎・・・今度はメンバー全員で会いに行くよ、神崎』倉持は笑顔を浮かべた。
『神崎がうらやましいよ、私ちょっと嫉妬したけどもそれでも好きだからね』指原がそう呟く。
『これからも見守っててほしいなあ、神崎は私たちのカリスマな存在だったんだから』高城が言い切る。
『あたしは何も出来ませんでしたけど、偉大な先輩からもっと教わりたかったのが残念やったと思います』無念の言葉に詰まる横山。
『あんたは私たちのメンバーだ、こう失うとなると悔しくてたまんないよ・・神崎』悔しさと申し訳なさが秋元の口から伝わる。
『・・・私ももっと神崎の素顔をもっと見たかったな〜 きっと目がくらむほどの美人だったんじゃないのかなってね、またね』小さく手を振る宮澤
『神崎、今は一人空の上で私たちの新しいチームでも作っているのかな?』峯岸がそう言う。
『神崎、ここでの思い出は一生の財産になる、だから安心して眠ってね』篠田が優しい言葉をかけた。
『寂しくないの?神崎、きっと一人ぼっちで寂しいといったら嘘になるよねだからまたね』小嶋も同じく優しい言葉をかける。
『また会えるかしら?時々ともも神崎の墓標に来てもいい?約束だよ』強く語った板野が答えた。
『私たちあなたとはもう少し早く会いたかった、そうすればいいお友達になれたのに』大島が悔しそうに見つめて答える。
『・・私も神崎にもっと早く会えたら良かった・・・神崎こんな私たちを許してほしい、こめんね』泣きながら高橋が言い切った。
『・・・・神崎、私たちはこれからもずっとずっと一緒だよね、私もずっと神崎のこと
 絶対に忘れないから、たから神崎は永遠に眠ってほしい、ずっとね』無念と入り混じった言葉で前田が締めた。

『神崎麗美は守護神のような存在だったよ』
17人の少女たちは揃って言いきった。
こうして神崎の墓参りを終えた少女たちは静かにその場を立ち去った。
17人の少女たちの後ろ姿はいつもより寂しさを感じた。




『アリガトウ・・・・・・ミンナ、サヨウナラ』



墓標の声で神崎の最後の言葉があった。
景色はすっかり秋めいた色景色の紅葉になった。



〜おまけ、FIN〜


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