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【マハ=ディヤルニ】 ルザナイ教 【バーフルード】

1言理の妖精語りて曰く、:2010/12/09(木) 15:16:58
唯一神マハ=ディヤルニを信仰するチャカ大陸発の宗教・ルザナイ教を記述するスレッドです。

2言理の妖精語りて曰く、:2010/12/10(金) 18:08:44
「唯一神というからには崇める作法も一つきりなのだろうな、そいつは楽でいい。
こっちの大陸じゃ、いろんな教団領の関所ごとに数珠やら十字架やら『通行手形』を見せにゃあいかんからなあ。
じゃらじゃらと重かったのが一つになりゃあ肩の凝りも大分良くなりそうだw」

そんな期待をしていた個人旅商の俺は、さあチャカの港に着いたぞ入国だ、という際に絶句した。
司教補佐を兼ねた通関吏が、携帯するよう指で指し示した『通行手形』。
大人でも一抱えせねばならない大きさ、屈強な荷運夫が両手でやっと持ち上げる重さ、
摩擦などほとんどないツルンとした手触りのそれは、ルザナイの唯一神よろしくとらえどころのない形であり、
要は「携帯」という言葉からはほど遠いものだった。
まるで「余所者を好き勝手に旅行などさせるものか」とでも言わんばかりに・・・。

どうにも肩凝りとはまだしばらく付き合うことになりそうだ。

3言理の妖精語りて曰く、:2010/12/11(土) 12:16:11
四方の大天使も大地を担いでいるのだから、人もまた何かやんごとなき何かを担ぐべきなのだ。

4言理の妖精語りて曰く、:2010/12/12(日) 10:06:35
エブグルブとは「鷹匠」を意味する。彼は南極から名前通り【鷹】を遣わす。

5言理の妖精語りて曰く、:2010/12/16(木) 12:36:38
聖都ラヒュリンにある聖天使エブグルブ寺院は石造りの【鷹】だらけである。
本当に、これでもか、とばかり【鷹】にあふれている。

6言理の妖精語りて曰く、:2010/12/17(金) 01:46:49
【ルォディン】
神が終わらせたかつての世界。全ての天使(バーフルード)たちの故郷。
ここから【被造物の樹】(ルォディン=イオ)が伸びているとされる。

7言理の妖精語りて曰く、:2011/01/09(日) 00:27:34
いくら宇宙が膨らもうとも、ルォディンの枝の届く範囲から外に出ることは無いといわれている。

8言理の妖精語りて曰く、:2011/01/09(日) 14:22:31
(切断)すると世界は膨張限界から解放されるのか
それとも寄る辺を失い宙中分解してしまうのか
神学者たちは議論したものである

宇宙卵学派はルォディンは世界を支えていると考え、
原人学派はルォディンは世界を押さえつけていると考え、
両陣営の意見は平行線をたどった。

9言理の妖精語りて曰く、:2011/01/12(水) 12:19:22
【プフェリのサリデグ】

羽子として生まれた聖人。彼が生まれたのはプフェリの法術大家の一族であった。
当時この部族は、異民族との闘争を行っており、羽子としての体質から術を使うことの出来ない
サリデグは、法術の力の源たる天使と祖霊から憎まれた子とみなされ、
疎まれ、やがて乳母とともに追放された。乳母は、サリデグが術をロクに使えない
羽子として生まれてしまったことの責任を押し付けられてしまった。
この乳母は産婆もつとめており、出産時に妖術をかけたことにされたのである。
追放後しばらくは乳母はサリデグの面倒を見ていたが、やがて共に居ることを拒むようになり
サリダグを捨ててしまう。その後のサリデグはまさに生き地獄を味わう。
迫害され、好奇の目で見られ、人として扱われなかった彼は、神のみを心の支えとし、
自身の出自も相まって、やがて法術すらも否定し、ただマハ=ディヤルニのみを崇拝することに
専念する境地に至る。ルザナイ教の一派「唯信派」のおこりである。
彼が起こした宗派は彼の名をとってサリデガーラ(サリデグ派)とも呼ばれる。

羽子は高度な術を使えない代わりに、何かしらの強大な力を秘めている、と
言われるが、サリデグがどのような「力」を備えていたかは不明である。
唯信派の信者たちは「神を肉眼で見ること」「神を直視できること」であったと信じている。
これは「霊が見える」「人とは違う世界が見える」といったレベルの話ではなく、
高位の天使や大聖ですら霊眼、天眼を介して見なければ視覚だけでなく命までも焼き尽くされるという
神の輝ける御稜威をありのままで直視できたという意味である。

10言理の妖精語りて曰く、:2011/01/13(木) 15:43:07
サリデグはその出自から初歩の法術さえ手をつけるのを拒んだと言われる。
その代り彼は己の肉体と知恵を鍛え、難局をくぐりぬけようとした。
後代においても、彼の信者たちは一切の法術を使用しない。
やがて唯信派の共同体は、体術や技術の巧者を輩出するに至る。
恐竜避けにすら法術を使わない生活は、彼らの結束と生存能力を高めている。

術や魔力すら用いない純粋な勘と感覚、知識と技術と鍛え上げられたその肉体から、
彼らは傭兵としての才覚も発揮するようになる。知力と武力の提供は唯信派と
その開祖の名をチャカ大陸外にまで広めることになる。

11言理の妖精語りて曰く、:2011/01/13(木) 15:59:45
法術は使用しない。が、術は使用する。
しかし天使や祖霊の力を借りるものではない。
彼らが用いるのは自分たちの魔力である。
彼らが頼りにするのは神と己だけであり、
母なる大地ですら手を借りる対象ではない。
たとえ魔力が乏しかったり、術への適性が足りない場合も、
効率化と術者同士の組み合わせによって補う。
火の玉や氣を発射するような余裕を持たせることができないため、
身体能力や反応速度の強化にまわされることになる。
強者ともなれば、その身のこなしは恐竜のそれを凌駕すると言われている。

12言理の妖精語りて曰く、:2011/01/17(月) 08:09:49
法術でない術の使用は、彼らが妖術師扱いされる原因となり、迫害も行われた。
それでも彼らが生き延びられたのは、結束の強さと、使おうとすれば相手側にとって
有用であることを示してきたためである。

13言理の妖精語りて曰く、:2011/01/25(火) 02:37:15
彼らは墓を持たない。墓を作っても冒涜される時代があったからである。
この慣習をボレヤンヤ、と云う。これは「空中の墓」という意味である。
天(来世)と地(現世)との間という意味での「空中」であり、
地上のものには手が届かず荒らすことができない、という意味合いも込められている。

14言理の妖精語りて曰く、:2011/01/25(火) 03:20:15
ガドリ、グサドリ、ベッラーンドリ、これらは唯信派でも数少ない「墓」である。
とはいえ、記念碑というほうが正確である。実際、遺骨やその他遺骸が収められているわけではない。

サリデグの死後、居場所を奪われ、迫害者から逃走する信者たちの前に
サリデグの霊が表れ、信徒が大事に持っていた自分の遺骨を追っ手に向かって撒け、と三度命じたと伝わる。
その場所がガドリ、グサドリ、ベッラーンドリの「三丘」である。

骨が撒かれると、追っ手は信徒たちの事など忘れたかのように、骨を砕き、
撒かれた土地をほじくりかえすのに躍起になったという。
そうして信徒たちは逃げ延びた。

ガドリ、グサドリ、ベッラーンドリは「丘」と呼ばれてはいるが(実際に行ってみるとわかるが)
思いっきり平地である。これは追っ手たちが狂ったように削るうちに丘そのものが切り崩されたためだという。

15言理の妖精語りて曰く、:2011/01/25(火) 04:36:12
「五十五(アダフィト=フィトイ)」。
さる古い宗派における正典の巻数であり、
新異端運動、と総称される邪教運動を引き起こした悪魔どもの人数である。

その出現は北東の異教大陸にて、第二の地獄開門が起こったのと前後する。
異教徒たちは地獄の解放を許し、その災禍は神の大陸にまで及んだのである。

かつて葬られたはずの、「聖人派」と誤って称する異端者どもが
冒涜的な汎神論と超神思想を携え、日の照らす地上に返り咲こうと試みた。
奴らめを自身付けたのは、悪魔。悪魔以外にいない。

16言理の妖精語りて曰く、:2011/01/26(水) 02:05:33
「五十五」は「大奸婦」の配下である「四十四」に敗れ、死んだ。
地獄開門に乗じ、やっとのことで魂だけを地上に逃がしたのである。

17言理の妖精語りて曰く、:2011/01/26(水) 02:52:05
「五十五(アダフィト=フィトイ)」の主「一(ムァフ)」は地上に来ることはできなかった。

18言理の妖精語りて曰く、:2011/02/01(火) 06:13:11
だから何だというのだ。いま彼はオルタですくすく眠っている。

19言理の妖精語りて曰く、:2011/02/01(火) 22:38:15
イゾイツノヒト(五十五乃一)からイゾイツノハタミ(五十五乃二十三)までの20と3主の魂は地獄を逃れた
しかし地上にはそのうちの一つも現れていない
五十五を監視する観測庁の部署では、現在もそれら未把握魂を探索している

20言理の妖精語りて曰く、:2011/02/04(金) 01:08:06
自称「五十五」がけっこういる。彼らは撹乱のために撒かれたブラフである。
しかし自称すること自体が忌まわしいので、異端狩り黄金期には
それはもうたくさんの自称者が殺されたものである。

通念に反し、各宗派の教団が、こうした「五十五」狩り自粛を働きかけたこともあるのだが、
熱気が逆輸入される形で、自称者狩りをドンドン後押ししてしまったこともある。

その教訓もあってか、観測庁は特定の宗派に依存しない超教派組織であり、
ただただ観測と分析のみを行う。実際に対処するのは彼等ではない。

21言理の妖精語りて曰く、:2011/02/11(金) 22:56:41
とはいうものの、その実態は象牙の塔に籠るのが好きなオタク達の楽園だ。
彼らは自分たちの置かれた手段をこよなく愛し、手段を守るために
それらしい目的を安置したわけだ。

22言理の妖精語りて曰く、:2011/02/17(木) 23:54:55
一(ムァフ)とは、要するに法王である。
塔の上から放たれた聖鳥がとまった家に生まれた子を法王、
教団と共同体を総べる長とする。そういう宗派がかつてあった。

一(ムァフ)がまとうローブにあしらわれたマークは、
足裏に朱を塗った鳥が屋根にとまる際につく跡を図案化したものだ。

この宗派は遠い昔に途絶えた。歴代最後の一(ムァフ)も「大奸婦」に呑まれてしまった。

23言理の妖精語りて曰く、:2011/02/18(金) 00:32:25
信徒が住んだザニの谷は盗掘者によって何世紀にもわたって荒らされ続けた。
谷に入った者の五人に一人が悪霊憑きとなっても、それでも魅力的な財宝がそこにはあった。
かつて遠方からも運ばれてきた寄進の品々。現代でもその一部はかの「盗品博物館」でも見ることができる。

盗掘の勢いを弱めたのは皮肉にも、最後の一(ムァフ)と「五十五」たちの汚名であった。
「五十五」が異端運動を興しまくった時、谷に近づく者はその関係者に違いない、と
時の有力宗派が強く主張したのだった。悪霊憑きは悪魔憑きとなり、
そうでない帰還者も、谷の奥で秘儀参入した異端者、ということになった。

24言理の妖精語りて曰く、:2011/02/21(月) 10:30:57
悪魔憑きは理性を失った。薬物濫用のような状態である。
もしその悪魔憑きが犯罪組織の一員であったなら、破門されるか消される。
もし一人で行動する犯罪者だったなら、野垂れ死ぬしかない。

25言理の妖精語りて曰く、:2011/02/23(水) 00:32:27
水面が壁のようにたちふさがり、そこから大量の水鳥の首が突き出される。
かれらは騒音のようにがなり立て、鼓膜が破れるかと思うほど五月蠅い。
水面は徐々に迫り、水鳥の首がまわりを通過していく。頭上だけでなく
脇だけでなく、足元だけでなく、こちらの体まで通り過ぎていく。
水鳥が体を通った時の音量といったら、まるで悪夢のようだ。
こうして盗掘者は精神の均衡を失っていくのだ。

26<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

27<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

28言理の妖精語りて曰く、:2011/04/27(水) 00:48:24
クァドゥース・ヘーは仙人である。神から山に上げられた人である。
山に上げられ、山となり、仙となる。

29言理の妖精語りて曰く、:2011/04/27(水) 00:56:26
クァドゥース・ヘーは一際高みにいたる山であった。
故に周囲に刻まれた谷が目立った。
彼の周りにあるのは平地ではなかった。
多くの仙々と倶であった。彼は山々を友とし、伴とし、朋とし、
やがて伴とするに至った。彼は大山、聳え立つ大仙である。

30言理の妖精語りて曰く、:2011/04/29(金) 21:37:15
クァドゥース・ヘーとは「あなたに祈ります」という意味である。

31言理の妖精語りて曰く、:2011/05/03(火) 01:02:46
山は死んだ後、谷に埋葬された。やがてこの地にはジュバルディェゥィタムシャィャース宗が栄えた。

32言理の妖精語りて曰く、:2011/05/04(水) 00:54:31
聖者が肥やしとなった土地が栄えぬはずもない。
谷底の村長は富豪となり、傭兵と法術師たちを集めて守りを堅固にした。
護られた谷底で村長は聖者を祀りあげた。聖者の遺体から声を聞くと称して
村長は富豪からさらに教主に変じた。聖仙の死体の導くままに
商業も統治も上手くいった。敵は多かった。しかし村長かつ富豪な教主は
彼らの陰謀をも、聖者の遺体から教わり徹底的に潰した。

クァドゥース・ヘーを崇敬する者数知れず。彼を取り戻したい者数知れず。
数多の崇敬者が谷に集う。はじめは確固撃破されていた彼らもやがて
一つの集団となり、機を伺うのであった。富豪かつ教主な村長、この時齢71歳。
大仙の遺体を得たのは40の頃、その年から一年ごとに妻を迎え今年71になって子供の数は100に届かんばかり。

誰を後継者にするべきか……

33言理の妖精語りて曰く、:2011/05/15(日) 00:54:41
ある日、教主な富豪が、遺体を修めた洞穴に入ってみると、
聖者の手に卵が握られていた。洞窟の先は吹き抜けになっており、
そこから鳥か蛇が入ってきたのだろう。
はじめはどこかへやってしまおうと思っていたが、
遺体の指がやわらかく卵を包み込んでいるのを見ているとためらわれた。
聖者と卵がかわいそう、と老獪(自称)な彼には似合わない気持ちが少し芽生えたのである。

34言理の妖精語りて曰く、:2011/05/15(日) 14:46:39
後のコカトリスである

35言理の妖精語りて曰く、:2011/05/15(日) 20:04:30
ジュバルディェゥィタムシャィャース宗が伝える終末論によると、
やがてコカトリスはオオカトリスに成長し、世界を滅ぼす、とある。

それまでは小さい鳥の姿で、法王を選出する役割を担うのである。
コカトリスがオオカトリスへと成長を遂げた時、オオカトリスは
それまでの【法王】の代わりに、【法皇】を選出する。一宗派、一地域の王に留まらず、
全ての異教他宗を支配し、己が宗門に染め上げ、全世界の皇帝となるべき存在。
それがジュバルディェゥィタムシャィャース宗の説いた法皇である。

36言理の妖精語りて曰く、:2011/05/19(木) 00:16:48
コカトリスは予言の書に記された予兆……教祖である富豪の目にはそう映った。
神から選ばれたことを告げる聖なる鳥。ジュバルディェゥィタムシャィャース宗の聖伝承によれば
それは事実であった。しかし教組である村長は初代法王となることは出来なかった。
自分を聖なるものとしたいという欲望を邪悪と判断した(らしい)コカトリスに
嘴で突かれて石になってしまったからだ。その後、コカトリスが現れても
大人は反応するな、と説かれるようになる。欲望を検知されて石化する羽目になるに違いないからだ。
なので歴代法王のほぼ全てが、赤子のときにコカトリスのしるしを受けている。

37言理の妖精語りて曰く、:2011/05/30(月) 19:06:26
法王は死ぬと、その胴体から四肢と頭を切り離され、金属化の法術をかけたうえで
それらを剣のかたちに鍛え直された。そうして次の代の法王の守り刀として
受け継がれていったわけである。遺された胴体は「胴塚」に葬られた。
この塚はジュバルディェゥィタムシャィャース宗でもっとも貴い聖地のひとつとされた。

38言理の妖精語りて曰く、:2011/05/30(月) 23:30:39
護り刀は五十五本になった。それを受け継いだ十一代目の法王は、それらを
五十五人の護衛に与えた。これが「五十五(アダフィト=フィトイ)」である。

十一代目の法王はジュバルディェゥィタムシャィャース宗を滅亡に導いた。
「外への布教」を試みることによって。他のルザナイ教宗派と比べると
なかなかに個性的なジュバルディェゥィタムシャィャース宗は、要するに異端である。
それでもその活動範囲を『ザニの谷』に限定することで、外部のお目こぼしを頂いてきた。
来る者は拒み、去る者は追わず。内部の人口増加と結束によってこの宗門は維持されていた。

「しかし、今までと同じようでは、立ち行かなくなってしまった」

39言理の妖精語りて曰く、:2011/06/04(土) 08:27:03
子供の出生率が激減した。原因は『ザニの谷』で発見された鉱脈のせいだと言われている。
鉱脈から算出されるその鉱物は共同体を潤したが、安全対策が万全ではなかったため、
空気や水、土壌に鉱物の毒がまじってしまったのだ。

40言理の妖精語りて曰く、:2011/06/11(土) 01:49:24
ナンバラカン、パドカンニ、ヌュルテモンでこっそりと布教を行い、協力者を増やしていった。

41言理の妖精語りて曰く、:2011/06/13(月) 02:26:27
後の大弾圧者トゥユル・ヤッコピは父であるナンバラカンの町長に言おうとした。
「ジュバ公(ジュバルディェゥィタムシャィャース宗信徒への蔑称)が
うちの裏道で集会してたけど、いいの?」
しかし、言葉は音節ごとにハエとなってどこかに飛び去ってしまった。
時すでに法王の本気の法術が作動していたのである。

42言理の妖精語りて曰く、:2011/06/13(月) 02:31:10
後の大迫害者ジャッカヴォマド・ピュンタムは父であるパドカンニの町長に言おうとした。
「ジュバ公(ジュバルディェゥィタムシャィャース宗信徒への蔑称)が
うちの地下道で集会してたけど、いいの?」
しかし、言葉は音節ごとにアブとなってどこかに飛び去ってしまった。
時すでに法王の本気の法術が作動していたのである。

43言理の妖精語りて曰く、:2011/06/29(水) 02:49:37
しかしヌュルテモンに貼られていたハチの法術は
そこの町長の息子に焼き切られてしまった。

宗門にとって危難を呼ぶ言葉を散らす法術が失われたことで、やがて、
古い条約によって禁じられていた行為――布教活動が露見することになる。

44言理の妖精語りて曰く、:2011/06/30(木) 18:46:50
町長の息子オッカリトテマー・ホノボチはもともと法術に長けていたわけでもない。
それに手習い程度で、誕生直後から英才教育を施される法王の敵でもない。
そこにはスェレンヴェレン・ノタマヒャという裏切り者の協力があった。彼はコカトリスに
目をつけられ、その来訪を受けた過去がある。普通なら戒めの通りに、
法王になることを選択肢に入れることなくやり過ごすのが常だ。
しかしスェレンヴェレンは、ふと心中に沸いた野望に駆られ手を差し伸べてしまった。
彼の腕に止まり、手のひらをクチバシで一突き。しかし案の定彼には法王の資格は無かった。
徐々に石化していく腕を壁に叩きつけて砕いた。死こそ免れたが周囲の目は冷たい。
分不相応に法王の位を求め、失敗しておいて生きている彼を周囲は差別した。
スェレンヴェレンはやがてザニの谷から姿を消した。
復讐心に染まった彼は各地を回りながら、コカトリス、法王選抜の儀、またその土台である
ジュバルディェゥィタムシャィャース宗を滅茶苦茶にすべく力を蓄え、様々な技を身に着けていった。

45言理の妖精語りて曰く、:2011/12/09(金) 03:57:24
【ディフワ】
バーフルード(天霊)の一人であり、天使達の武器を造り鍛える鍛冶師としての顔と、
戦士としての顔を持つ。鍛冶師のときのディフワはハンマーを持ち、
戦士としてのディフワは棍棒を持つ。この区別は厳格に分けられており、
鍛冶に使うハンマーを彼が戦場で使うことは絶対に有り得ないとされる。

彼は堕天使やその他の悪魔たちと戦うほか、自らの商売道具で不当な殺人を犯した者を罰するという。
例えば包丁で人を刺した料理人や弓矢で人を射た狩人などである。
殺害が正当であった場合でも、天国でその道具を本人に修理させると言われている。

46言理の妖精語りて曰く、:2011/12/09(金) 04:56:22
地獄の四隅を支える四大天使
大地の四隅を支える四大天使
天空の四隅を支える四大天使
天国の四隅を支える四大天使
神の玉座の四隅を支える四大天使
合計20名の偉大な天使たちが存在する。
彼らの階級は天霊の最上位たる「神の道具」である。

47言理の妖精語りて曰く、:2011/12/22(木) 23:08:07
ディフワはあらゆるものを熱する手を持つ。
ディフワには凍りついた流水を出す口がある。

48言理の妖精語りて曰く、:2012/05/10(木) 02:18:16
世界にはただ一人だけ、鼻をほじる天使がいる。

49言理の妖精語りて曰く、:2012/10/16(火) 02:11:41
その鼻糞は砂金となって地面や床に転がる。
それは困窮者の手と試されるべき者の手に渡る。
試されるべき者はそれを困窮者を救うために用いなくてはならない。
用いなければ、それは彼、彼女をさらなる試練に引きずり込む。

50言理の妖精語りて曰く、:2014/10/26(日) 21:51:53
「【ハーツァブラール】

ルザナイ教における天使の一人。女性格の天霊(バーフルード)。名前は「礫を蓄えるもの」の意。

ルザナイ教の全ての宗派における「天使表」に名を連ねる代表的な天使である。天使としての位階は第四級(最下級)の「神の従者」。
『終わりと始まりを標すの書』において、終末の迫った「一つ前の世界」に降り立ち、その終わりと、次の(現在の)世界の創造に立ち会った者として名が挙げられている。
第四位階でありながら唯一神から天を飛び交う流星の五分の一と噴火する火山から飛び出す岩石の三分の一を支配する権威を与えられており、
「一つ前の世界」の終末においては天と地からの礫により罪人たちを打ち据えたという。
「神の従者」階級としては破格の権能であり、ものを破壊することに限定するなら第三階級「神の奴隷」どころか、第二階級「神の家畜」の中の上位者にも匹敵する。

もとは「一つ前の世界」の人間であり、幼くして疫病で亡くなったが、天に引き上げられ育てられる。
世界の終末と創世(神による世界の作り直し)を経ずして天使へと変質した彼女は、自分を失った事が切っ掛けで神を呪い続けるようになり、
それどころか聖地を冒涜さえしようとした両親の頭を神の命令に従い石を叩き付けて砕いた。
唯一神マハ=ディヤルニは彼女の信仰心と妥協の無さを評価し、彼女の位格にそぐわぬ程の権能を与えたとされる。」

--ソルダ・アルセスタ・ミォレー『世界の神話事典』

51言理の妖精語りて曰く、:2014/11/17(月) 22:56:40
ギョウ・ダラゥ・ブマズ

異端の神官による宗教、という意味。他宗派のことを指す蔑称としても用いられる。
かなり強烈な意味を含み、実社会で面と向かって言えば、時代と場所によっては刃傷沙汰は避けられない。

この神官(ブマズ)とは、もともとは原始ルザナイ教のライバルであった多神教の
影響を受け、ルザナイ教の異端ないし派生宗教を生んだ一群の聖職者たちのことであると推測されている。

「神官」と訳せる名称の聖職者・宗教者がいるルザナイ教宗派はあるが、
そのものずばり「ブマズ」という名称を用いている宗派は存在しない。

ブマズをルザナイ教圏に数多ある蔑称の中でも最大限に危険なものとしている理由として、
悪魔の中の悪魔、魔王の名称でもある、という事情がある。
ブマズは「偽りの宗教の設立者」ェウィリリェムイオテシュの名前の一つでもある。

52言理の妖精語りて曰く、:2014/11/22(土) 10:11:22
アヤ・イーザラク

「鉄剣アヤ」の意味。アヤとは苦魔を指す。
苦魔を操作する天使法術において招請される天使である。
彼は天使であり、つまり人間として、古い世界の出身である。
このことは「過去の世界」にも苦魔が棲息していたことを暗示する。

53言理の妖精語りて曰く、:2014/11/23(日) 00:19:20
アヤは天における戦いにおいて、グラ=バルガウルに食べられた天使将の副官であり、彼女と彼女についた全ての堕天使たちへの復讐を誓っている。
彼は上官が目の前でバラバラにされ、宴に供されるのを目の当たりにしながら何もできず、恐れに駆られて逃げ帰っている。
彼が剣を向けたところで勝てる相手ではなく、逃げ帰った彼がもたらした情報も価値あるものであったが、
それでも深い負い目を感じている。彼の復讐心の大部分が、この負い目と「後に引くわけにはいけない(引けない)」という
自分を追い込んだ結果嵌まり込んだ一種の恐怖であり、不安定さも抱えている。
悪魔からこの弱点を突かれる事も少なくないが、心が折れそうになる時もマハ=ディヤルニへの祈りが彼を救うのである。

54言理の妖精語りて曰く、:2014/11/23(日) 22:56:45
グラ=バルガウルが、天使将ユウィッラタを解体し、最初に食べ、配下たちに供したこの宴は、「この世界で最初の異教的なるもの」とも呼ばれる。
女性が最初に食事に手をつけてから他の者の皿に分けていくことを忌む文化があるが、これはこの出来事に結び付けられる。

55言理の妖精語りて曰く、:2014/11/26(水) 03:57:53
女性は自分が手をつける前に他の者の皿に分けるか、男にやらせなければならない。
分け終えた後、いちど手をつけたなら、他の者の皿に注ぎ分けるわけにはいかない。
もしおれを女にやらせるなら、グラ=バルガウルの真似事をさせることになり、
皿に受けるほうにも配下の悪魔の真似事をさせることになる。

56言理の妖精語りて曰く、:2014/11/28(金) 07:35:18
ルズ・アナイ・ィ・アナイは「教えという(名の)教え」「教えたる教え」を意味する。
これが縮まってルザナィアナイ、すなわちルザナイ教となる。

57言理の妖精語りて曰く、:2014/11/28(金) 18:12:36
ルズ・バーフルード・ィ・バーフルード

「天使という(名の)天使」「天使たる天使」の意。
他の天使(バーフルード)達と異なり、人間(の信仰者)としての前身を持たない、唯一神が最初から天使として創造した天使。
最初の天地が創造される前に彼女は誕生しており、それ故「被造物の長子」の異名を持つ。
「彼女」と書かれることが多いが、神は創造するにあたって彼女に性別を与えておらず「女性格の天使」ではない。
唯一神を「彼」と呼ぶのと同じ便宜的なものである。

58言理の妖精語りて曰く、:2014/11/30(日) 00:08:25
ティナ・ガラブグルン

男性格のバーフルード(天使)。名前は
「豊かで強壮な鬣のティナ」の意。ティナとは「獅子」という意味である。
緋苦魔を思わせる巨大な体躯を鎧の様な筋肉で覆った姿で描かれる。
宗教画等では「普通の天使や人間の三回りくらい体格が大きい男性の戦士や力士」といった風情であるが、
これでもかなり簡略化した描写である。実際は筋肉で出来た巨木のような姿、という域にまで達している。
異名のもとになっている「豊かで強壮な鬣」とは、髪の毛でも体毛のことでもなく、
討伐した堕天使達の翼を引き千切って繋げた一種の首飾りである。
あらゆる武器の扱いに通じるが、基本的に素手を武器とし、他には戦場でひっ掴んだ敵を振り回したり投げたりして戦う。

「強靭さ」「勇敢さ」「群れ(仲間)と共に協力する」や「統率力」といった「獅子の徳」を体現し、逆に
「子殺し」「(特に雄獅子に見られる)同性愛」といった「獅子の悪徳」を戒める天使として聖典や伝承に登場する。

子供を大切にする性格で、たとえ王侯貴族であっても、そうすれば後継者争いを防ぐ事ができるとしても断固として子供を殺す事に反対する。
そうやって命が助かった子供も多いが、一方で助けた子供の一人が成長して同性と結ばれた時、
その恋人を彼が殺すか、離縁して信仰に戻るかを迫り、分かれさせてしまう顔も持つ。
異伝ではその要求を拒んだ相手の目の前で恋人を引き千切ってしまったとも語られる。
どちらにおいても、相手は「信仰を取り戻す」という、異様な結末となっている。

彼が持つ仲間意識や統率心とは、相手を人格の底まで干渉・掌握し、そして体を傷つけ心を折ってでも、
自分が正しいと思うほうへ「正してやる」という、「思いやり」と表裏一体である。
天使法術においても扱いが難しい天使とされるが、生半可な術者では制御困難なほどパワーもさることながら
その精神干渉の強さによるところも大きい。強大なパワーを持つティナも、複数の術者による儀式法術という形をとれば
難度は下がるのだが、一度強烈すぎる精神干渉を受けると、その術者は仲間の「不正さ」「堕落的な部分」と映った面が
我慢ならなくなってしまう。相手を支配してでも矯正しようとしたくなる。この特徴により
術者間の人間関係が崩壊し、儀式法術のチームを維持できなくなった事例すら存在する。

59言理の妖精語りて曰く、:2014/12/21(日) 13:57:46
北方にはラースタローシェが統べる稲穂の如く黄金色のアウルス、
地中にはアェルサムが統べる死と未知を内包するモルスが存在する。
この二つは異教的な偽りの楽園として、憧憬と忌避がない交ぜとなった感情を向けられている。

60言理の妖精語りて曰く、:2015/01/02(金) 23:06:13
不法な商人たちが荒らし回っている。

61言理の妖精語りて曰く、:2015/02/11(水) 21:28:32
最悪のブマズであるェウィリリェムイオテシュは十七万四千五百七十一もの聖典を記した。
もちろんそこに真理はない。

62言理の妖精語りて曰く、:2015/02/15(日) 08:54:35
ヌナィ・ミオテは、熱心なルザナイ教の家庭の女の子である。
三歳のミオは、今日も両親と共にお祈りをしていた。
またおいのりのじかん。へんなうごき、つまんない。たいくつ。あそびいきたいな。
それでも、最後までやれば、大好きな父と母が褒めてくれるのだ。
ミオは、頑張って二人を真似して、祈りを捧げていた。

不意に、ミオは落下した。

闇と寒気。どこまでも落ちる。誰もいない。光、家、父母、祈りの声、全て無い。
目を開けているのに何も見えない。全身が総毛立つ。恐ろしい。
まだ落ちる。底へ落ちる。もう、どれだけ落ちたかもわからない。
ここはどこ?ぱぱとまま、いない。さむい。くらい。おうちに、かえりたい。たすけて。
もう何もわからない。そして、何かが聞こえてくる。意識はもうない。
闇の底より響き渡るは、怨みと怒り、悦びの混ざった悪魔の唄――

……ヌナィ・ミオテとは「信心深き者」の意であるが。その彼女が、わずか三歳で、
ブマズの一柱「底より深き底」ェシュリェムリェミシュに
魅入られてしまったのは、皮肉というしかない。

悪魔の祝福に、目に見える効果はなかった。
ヌナィ・ミオテは、表向きは、両親と同じ敬虔な信者として成長した。
しかし、心のどこかで、ルザナイの教えへの違和感と、悪魔への興味が膨れ上がっていく。

やがて家を飛び出したヌナィ・ミオテは、悪魔への崇拝と研究を深めていく。
その成果は、あるいは聖典という形でまとめられ、あるいは布教という形をとった。
幾度もの焚書と弾圧を物ともせず、むしろ呪力と信仰を深めていく。
幾万の信者を得た彼女は、ェウィリリェムイオテシュと名を改め、宗教国家を樹立した。
ブマズと呼ばれるようになった彼女は、しかし、気づいているのだろうか。
かつて、ェシュリェムリェミシュが目論んだ通り、彼女自身が、
悪魔の中の悪魔、魔王と呼ばれる存在に変化してしまったことに。

63言理の妖精語りて曰く、:2015/02/16(月) 09:52:04
ルムダー・ヅットゥフィ「悪魔には二種類がある。堕天使としての悪魔、
もうひとつは思想としての悪魔である。そしてこの二つはしばしば、明瞭に区別できるものではない」

64言理の妖精語りて曰く、:2015/02/19(木) 09:38:09
異邦の悪魔を恐れる大僧正は、ツァククームモルスに銀の破城槌を撃ち込むことを決定した

65言理の妖精語りて曰く、:2015/02/19(木) 21:27:20
銀を銀たらしめる主要な要素がツァククームモルスであることは周知の事実である

66言理の妖精語りて曰く、曰く、:2015/02/22(日) 12:23:00
ツァククームモルスに物体を浸すと、その物体は霊的な意味で銀となる。
銀製のものを浸した場合、二重の意味で銀となり破魔の効果は絶大となる。
しかし問題はツァククームモルスもまた、悪魔――アェルサムの封土である事だ。

67言理の妖精語りて曰く、:2015/02/22(日) 13:10:38
ツァククームとは悪徳を許さぬ悪徳のことだ

68言理の妖精語りて曰く、曰く、:2015/02/22(日) 13:43:10
悪魔の世界にも治安が要るのだ

69言理の妖精語りて曰く、:2015/02/22(日) 13:45:30
ツァククームモルスの大地は傾いでいる

70言理の妖精語りて曰く、:2015/02/22(日) 13:49:47
微妙に傾いた家のようなもので、無意識では気付いているが、意識では気付けない傾きでいる。

71言理の妖精語りて曰く、:2015/02/22(日) 14:04:35
大工は銀を恐れる

72言理の妖精語りて曰く、:2015/02/22(日) 17:47:40
世界最初の大工は錆びてしまう銀に破魔の役割を持たせることに不安を覚えたという

73言理の妖精語りて曰く、:2015/02/22(日) 20:46:30
地を据え、天を広げドームのように丸めて固めたルズ・バーフルード・ィ・バーフルードは大工の守護天使とされる。

74言理の妖精語りて曰く、:2015/02/25(水) 01:31:40
金は永遠であるが故に停滞をもたらす。黄金による破魔は用いる者をやがて魔に変える。
錆びないことは安穏に繋がり安穏は堕落に繋がる。破魔には錆びることが要求される。

75言理の妖精語りて曰く、:2015/02/25(水) 02:38:47
金は魔に通ずる。経済もまた、魔物である。
よって、ルザナイの教えが、金貨崇拝を異端として戒めていることは、驚きに値しない。
金貨の魔力は、破滅と悲劇を手際よく呼び寄せるだろう。

76言理の妖精語りて曰く、:2015/02/25(水) 22:49:41
金貨には蝿のたかる糞を刻印すべきだ、とある神官は言った。

77言理の妖精語りて曰く、:2015/02/26(木) 00:09:19
蝿の蝿たる所以を知らぬがために神官は言った
今も語り継がれている

78言理の妖精語りて曰く、:2015/02/26(木) 10:32:08
蝿は縄神の騎獣なのだ。ガンディスシャニティアの有力ではないが強力な偶像背後霊《縄神》の騎獣なのだ。
神殿を持たぬこの異教神の祈祷域は蝿がいるところ、そして蝿の形があるところだ。
流通する通貨に蝿を刻印する事はやつ等めに祈祷域を作ってやるのと同じことだ。
と、ある祭司は言った。

79言理の妖精語りて曰く、:2015/02/27(金) 00:33:52
縄神、束ねられたグレイシス
眷属たる蝿の足に結びつき至る所に忍びよるという

80言理の妖精語りて曰く、:2015/03/01(日) 22:41:09
ブマズは甘味を好む

81言理の妖精語りて曰く、:2015/03/01(日) 22:50:15
ブマズは猫舌

82言理の妖精語りて曰く、:2015/03/01(日) 23:24:32
ブマズの舌は異界に繋がる

83言理の妖精語りて曰く、:2015/03/01(日) 23:57:35
縄神は束ねられてもいないし、グレイシスという名前でも無い、というわけでもない、わけがない、ということはない、というはずもない、という……(以下略

ブマズの舌はこのように何度も裏返っている。巻貝のような巻き舌構造である。
構造をつくることでそこに大量の言葉を収納できる。

84言理の妖精語りて曰く、:2015/04/22(水) 14:02:43
巻貝をブマズの眷属と信じる地方では淡水海水問わず、巻貝を根絶やしにする。
しかしかたつむりは例外なのである。かたつむりは天使の角笛だからである。

85言理の妖精語りて曰く、:2015/04/22(水) 21:40:02
天使の角笛と賛美されるゆえんは語るまでもない
かたつむりの鳴き声の美しさのためである

86言理の妖精語りて曰く、:2015/04/24(金) 10:45:39
かたつむりの対極にいる存在、それはうまびるである。

87言理の妖精語りて曰く、:2015/04/25(土) 08:29:26
うまびるは蛭だが血を吸わない。ブマズもまたそうなのだ。

88言理の妖精語りて曰く、:2015/04/27(月) 18:38:41
「ブマズは我々の脳を吸うのだ」
「家畜の脳を捧げれば、その年は満腹して助かるらしい」
邪教の中には、ブマズを神の如く恐れ、また崇めるようになった一派もあるという。
エーラマーンも残酷な仕打ちをするものだ。

89言理の妖精語りて曰く、:2015/04/27(月) 19:24:22
>>88
ブマズの伝承はかの吸脳鬼ザッハークを思い出させる。
あるいは、同じ起源を持つのかもしれない。

90言理の妖精語りて曰く、:2015/04/27(月) 22:21:13
ブマズはまず南より来たる
ザッハークは南に棲む
ツァククームモルスは南に輝く星の名だ

91言理の妖精語りて曰く、:2015/04/28(火) 09:39:05
ツァククームモルスは「点」ではなく「面」の星である。
だから広げて他の何かを包み込むこともできるのだ。

92言理の妖精語りて曰く、:2015/04/28(火) 21:14:22
ツァククームモルスと17回ほど(個人差があります)唱えてみると言葉がいいかんじに千切れて結晶化しがち
これはツァククームモルスの星と呼ばれ珍味として珍重される

93言理の妖精語りて曰く、:2015/05/12(火) 05:35:41
ツァククームモルスの星を口づけを形容する言葉として使うことは禁忌である。
これはプフェリの伊達男たちの間では常識なのだ。葡萄酒を血に例えるのと同じである。
君の瞳に乾杯と同じである。それはあまりにも使い古され過ぎて「愛茄子すら枯れさせる」のだ。

94言理の妖精語りて曰く、:2015/05/12(火) 21:26:40
近所のブマズに茄子漬け貰ってしまった
たぶん毒が盛ってあるんだけど食べないわけにはいかんから仕方なく食べたよ
美味かった

95言理の妖精語りて曰く、:2015/05/13(水) 23:03:03
ブマズの話ばっかりしてるとブマズになっちまうよ。気をつけな。

96言理の妖精語りて曰く、:2015/05/15(金) 20:38:08
マハ=ディヤルニはブマズにならない
世のすべてがブマズになればマハ=ディヤルニの明白さが際立ち幸福なのでは?

97言理の妖精語りて曰く、:2015/05/18(月) 01:52:47
ブマズにならない = 陳腐化しない
マハ=ディヤルニが唯一神であるのは、永遠性を獲得した者が他にいても全て陳腐化し世界に食べられてしまうからである。

美味しかった

98言理の妖精語りて曰く、:2015/05/21(木) 21:26:57
未然 ブまず
連用 ブみて
終止 ブむ
連体 ブむ時
已然 ブめども
命令 ブめ

99言理の妖精語りて曰く、:2015/05/21(木) 21:56:40
"ブ・む"
古ルザナイ教において重要な観念であったようだが、現代にその意味するところは伝わっていない

100言理の妖精語りて曰く、:2015/05/21(木) 22:02:34
忌まれし未然形
否定と可能性とどちらが忌まれているのかは未だに神学的決着はついていない


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