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耐久神話31日24時までに100の神話を記述

14bothhands:2007/12/30(日) 00:02:02
今は昔、あるところに女の子がいました。この女の子は周囲から我がままと思われていました。これを女の子は知っていたので、気づいていてしました。それでも女の子は仕方がないとおもいました。慣れることができないのです。
でもそんなことは周囲の人間にはわかりません。理解してもらおうと女の子は努めましたが、性格に問題があると誤解されるばかりで、少しも伝わりませんでした。そして女の子の両親は女の子を捨てました。寄宿学校へ送ったのです。
ここで女の子は口を閉ざし、一心に勉強を始めました。翻訳でもできるようになって誰とも顔を合わさないで生きていこうとおもったのです。
ところで女の子に外国語を教えた先生は寄宿学校の中で異端の人物でした。出世の道から大きく外れてしまって外国語教師をしているそうでした。
あるとき先生は尋ねました。
「なぜお前は友達も作らずに黙り込んでいるのだ」
「先生には判らないことです。なぜ先生はこんなところにいるんですか」
「お前にはわからないことだ」
こんなやりとりがあって2人の偏屈者は少しだけ仲良くなりました。まあ女の子は外国語に関しては勉強熱心だったので、嫌われようがどうしようが先生のもとへいくのですが。
そのうちにやがて先生は女の子が翻訳家を志していることを知ると上手く仕事が見つかるように計らいました。そしてあるときいいました。「おれは人を踏み台にしてでも金持ちになりたかったんだが、お人好しやって墜落したんだ」
「後悔してますか?」
「ああ悔しいね。あんなド外道どもが上司なんだからな。とはいえこの学校ならあんな腐った肉共と口を聞かなくて済むからまあ、満足はしていないでもないね」
「私も同じようなことがあって家を追い出されたのです。私は間違っていましたか」
「そんなわけないだろう。おれたちこそが正しい」
こうして卒業とともに女の子は翻訳家になって外国へいきました。行き先は発展途上国でした。
そして先生のもとへ手紙が届きました。内容は、学校を造ったのですが忙しくて仕方ありません、とありました。
先生は学校に辞表を出すと女の子の行った国へ旅立ちました。


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