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生態
228
:
言理の妖精語りて曰く、
:2007/12/22(土) 22:16:07
ではどうしたか。
単純明解。
読み書きの能力をもって【人類】を理解することができ、かつ犬どもに不利益的な行動を行う可能性の低い存在――つまるところ「図書館の司書」に頼んだのだ。
「お仕事中ごめんなさい、どうか字の読めない私たちの代わりにこの内容を読み上げてはくださいませんか」
司書は微笑を浮かべて言った。
「もちろんです、わたしは本を求めてやってくる、あなた達のためにも居るのですから」
週に一度の司書の空き時間、犬どもはお茶請けのお菓子と司書への感謝の証である様々な品物をもって、図書館へと通いつめた。
今でもその朗読会は続いている。
週に一度、あなたの家の番犬がふらりとどこかへ消えたなら、彼を責めないで欲しい。
犬どもは【人類】の理解者となるべく、学ぶことを必要としているのだ。
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