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アメリカ軍がファンタジー世界に召喚されますたNo.15

199ヨークタウン ◆.EC28/54Ag:2017/02/21(火) 17:06:31 ID:VAFeLvik0
「索敵機、発艦せよ!」

ベルンハルトは命令を下した。
甲板にいた飛行科員がフラッグを振る。その次の瞬間、小さな爆発音と共にカタパルト上のシーラビットが前部甲板を駆け抜ける。
一瞬のうちにシーラビットは大空に舞い上がり、機体を載せていた滑車台が甲板前縁部よりやや離れた位置に落下して水しぶきを上げた。
発艦を終えたシーラビットは、キャッスル・アリスの上空をゆっくりと旋回する。
両翼の下と、胴体下部に付けられた大小3つのフロートが、シーラビットの飛行する姿をより一層、優雅な物へと引き立たせていた。

「これはまた……気持ちよさそうに飛びますねぇ」

発艦風景を見つめていたロイノー少尉は思わず感嘆し、無意識のうち尻尾を左右に振っていた。

「いいだろう、飛行機ってモンは」

ローリンソン飛行長が、ロイノー少尉に向けて自慢気に語り掛けた。

「飛行長の言われる通りですよ。自分もまた乗ってみたいものです」
「お、そう言えばロイノー君」

ふと、先ほどの含みある言葉を思い出したベルンハルトが、ロイノー少尉に顔を向けながら問い質す。

「ここには、発艦風景を見守る目的で来た訳ではないだろう?」
「ああ、そうでした。危うく忘れる所だった……」

彼はすまなさそうに頭を下げてから、ベルンハルトに話し始めた。


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