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冒険譚記入場
25
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レアニウス
:2021/03/12(金) 18:13:59 ID:cnxNPAz20
魔人降臨2
足止めに配置された教団員たちを蹴散らし、とうとうレアニウス達は儀式が行われている遺跡へとたどり着いた。だが
「ふふふふ 思ったより早かったな……だが……」
そこにはすでに発動しかかっている魔法陣を背に勝ち誇った様子のカルト教団の神官長が待ち構えていた。その傍らには教団の幹部である二人の神官同じように勝ち誇ったような顔で冒険者たちを見下している。
「あきらめろ、お前の部下はすべて俺たちが倒してきた、たとえ魔神を復活させたところでお前はもう終わりだ」
神官長に毅然とムネタダが勧告する。しかし、神官長はひるんだ様子もなく。
「何を言う? 部下などまたいくらでも集められる。魔神の力さえあればな!!」
そういって魔法陣へと振り返る。
「させるか!!」
振り返った神官長の背にゲンゼンが矢を、マントールが光の魔法を放つ。
――パーン――
その二つは見えない壁に阻まれてはじき返される。
「やはり結界ぐらいは張っていた……」
マントールがいれば即席の結界ぐらいならばすぐに解除できる。だが、その時間はカルト神官達が封印解除の儀式を行うには十分な時間だった。
「「エスティゴ・アデント・サルナクス・シンター!!」」
三人の邪神官が同時に封印解除術式の最後の一小節を口にする。そして……
魔法陣に力が集約する。三つの祭器から放たれた光が魔方陣の中央に集まると爆ぜた様に光の柱となり天に昇る。そして月の光を浴びて一際大きな光の矢となって魔法陣の中央に帰ってくる。
ーーピキッーー
何もないはずの空間で何かが軋む音がした。
「!!?」
魔方陣の中央の空間にヒビが入っている。そして
---ピキピキピキ・・・・・・パリーーン----
そのヒビが音を立てて広がったかと思うと次の瞬間砕け散った。そしてその瞬間現れたのは・・・・・・
「こいつが・・・・・・魔神・・・・・・?」
前身を緊張で硬くしながらレアニウスは現れた存在を見据えた。
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