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Ammo→Re!!のようです

451名も無きAAのようです:2014/03/30(日) 00:06:28 ID:46mCtulo0
海賊の王を夢見て幾星霜。
ラフィングの夢が成就するのも、そう遠くなさそうだ。
彼らは、ラフィングが海賊を志してから直に集めた同じ夢を持つ仲間。
皆、防弾ベストと個人防衛火器であるP90、そしてBクラスの棺桶で武装している。

海賊の装備としては現代的かつ高価な物ばかりだ。
部下には話していないが、今回の件には出資者がいる。
ラフィングは出資者の指示したことをやれば、後はオアシズをどうしてもいいと約束を取り交わしている。
無論、そんな約束を守る必要はないが、今後とも是非ビジネスを続けたい相手であるため、今はまだ裏切らない。

彼自身も船から梯子に飛び移り、胸の高鳴りを感じた。
この大きな獲物を彼らが好きにできると云うのは、金持ちの美女を好きにしていいのと同義だ。
出資者からの指示は一つ。
市長を捕らえて指定の場所で引き渡すだけ。

楽な仕事だ。
梯子を上り終えると、部下達が非常口である水密扉の前で待機していた。
入り口で指示を待つ部下達に、ラフィングはハンドサインで合図し、待機を命じた。
左舷が各階に散る中、右舷の彼らは一か所から侵入し、第三ブロック唯一の詰所を制圧することを狙いにしている。

つまり左舷は陽動、右舷が本隊だ。
事は慎重に、かつ確実に行う必要がある。
まだ誰にも気づかれていないことは分かっているが、焦って事を仕損じるわけにはいかない。
左舷が侵入し、船内の注意がそちらに向いた頃合いに詰所を襲えば容易に制圧が出来るが、タイミングを誤れば警備員の残る部屋に入ることになってしまう。

無線が三度、無言の合図を受信した。
二度、無言で無線を送り、こちらも合図を出す。

(::0::0::)「ゴー」


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