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Ammo→Re!!のようです

19名も無きAAのようです:2013/05/26(日) 19:59:25 ID:cwrc78lw0
咄嗟に発射した徹甲弾では、男の動きを止めることは出来なかった。
棺桶持ちが起動コードを口にしてから戦闘行動を開始するのは、バッテリーの使用量を減らし、少しでも長く活動することを目的としている。
いわゆる、様式美に近い慣習のようなものだ。
従って、コードを口にする間の致命的な隙は、全ての棺桶に共通した弱点でもある。

だから、棺桶持ちが棺桶を使う前に殺すのは当たり前のことだ。
それが容易であれば、棺桶はその存在の重要さを欠いていただろう。
その背負う棺桶が、使用者の命を守る楯として機能しなければ、そうなっただろう。
男は巨大な棺桶――間違いなく、大型に分類されるCクラスのそれ――を楯に、強化外骨格を身に着けることを成功させた。

棺桶を用いた戦闘を知っている証拠だ。
いや、こうなることを知っているだけで、ここまで疾くは動けない。
多くの場数を踏んできたに違いなかった。

ム..<::_|.>ゝ『夢ごと叩き潰す』

一目で分かった。
これは、コンセプト・シリーズの棺桶だと。
そして比類なき強さを持つ、強力なそれだと。

<0[(:::)|(:::)]>『ふざけんな!!』

オットーはブースターに点火し、屋上から飛び降りる。
彼の細胞は、対立ではなく逃亡を命じた。
正面からの殺り合いは分が悪い。
自らの得意な領域、即ち空へ逃げ、そこから攻撃を仕掛けるしかない。

もしくは、放っておくかだ。
逃げ道が多くある空中でなら、鈍いCクラスの棺桶相手に後れは取らない。
瞬く間にビルの屋上から三十フィート上空まで飛翔し、手を考える。
これだけの高度を確保すれば、銃撃を回避するのは容易だ。

銃撃を加えるのもまた、同じ。
優位性は、今、自分にある。

ム..<::_|.>ゝ『テルミットバリック!!』


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