したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

Ammo→Re!!のようです

167名も無きAAのようです:2013/09/26(木) 22:21:39 ID:W2H0TbLI0
橋の上のベンチに二人を座らせ、デレシアは一人雑貨屋に足を運んだ。
選んだ店は全ての商品が一ドル均一と云う格安店で、店内には所狭しと様々な雑貨が置かれている。
小物入れコーナーでパスケースと財布を手にし、レジで支払いを済ませた。
店を出たデレシアの前に一人の男が現れたのは、偶然ではなかった。

九階で餃子を食べている時から視線を感じていたし、ヒート達を置いて雑貨屋に来た時もその視線は背中で感じていた。
後を付けられていることは、ヒートも分かっていただろう。
だから、二手に分かれて対処することにしても、彼女は素直にそれを受け入れたのだ。

£°ゞ°)「どうも、御嬢さん」

胸ポケットにモノクルを挟んだ皺一つないスーツの下には、糊の効いたボタンダウンのワイシャツ。
深紅色のネクタイを止めるのは、金色の薔薇をあしらった悪趣味なタイピン。
圧倒的な存在感を出している右腕の金色の腕時計に、鏡のように磨かれたウィングチップの茶色い革靴。
鼻の下に生える髭は綺麗に整えられ、櫛の通された黒髪は左右に流し、目尻の垂れた碧眼がデレシアをまっすぐに見据えている。

身なりからして、このブロックを任されている上位の階級を持つ人間だろう。

ζ(゚ー゚*ζ「こんにちは。 何か用かしら?」

£°ゞ°)「失礼、あまりにもお美しかったので、つい。
      何かお困りなことはございますか?
      何分、この街は広くて複雑でしょうから、もしよろしければお手伝いしますよ」

ζ(゚ー゚*ζ「そうねぇ、今はないわ」

£°ゞ°)「では、何かありましたらこちらまでご連絡いただければ」

懐から銀色の名刺ケースを取りだして、そこから高級用紙に印刷された名詞を差し出した。
オアシズ第二ブロック責任者、オットー・リロースミス。
ロミスは右手を出して、握手を求めた。
腕時計を見せつけるための動作であることは、見え透いていた。

£°ゞ°)「ロミスとお呼びください」

ζ(゚ー゚*ζ「ありがとう、ロミスさん。
      私急いでるから、またいつか」

握手を交わしてからロミスの横を通り過ぎ、デレシアは橋の上で待っている二人の元に急いだ。
面倒な手合いとは、かかわった時間だけ面倒になる。
様子を見ていたヒートが、ブーンに知られないように状況を確認してくる。

ノパ⊿゚)「どうだった?」

ζ(゚ー゚*ζ「えぇ、問題なく見つかったわ。
       ブーンちゃん、カードを出して」

パスケースを袋から出して、ブーンの首にかける。

ζ(゚ー゚*ζ「で、ここにカードを入れるの」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板