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クリフトとアリーナへの想いは Vol.1
702
:
名無しさん
:2019/08/23(金) 12:22:16 ID:PS7ebXzw
「強くてお互いに支え合って…か。見た目の話がないが、そこはどうだ?」
アリーナは考えるように頬に指をあてた。
「うーん、そうねえ…別に見た目は特に…あ、でも、だらしなくぶよぶよに
太ってるとかは嫌だわ。でもそれは見た目というより鍛錬の問題よね。」
「細身で締まっている体つきがよいということですかな。」
「うん?まあ、そんな感じかなあ。」
「顔は?不細工でも構わないと?」
「ええ、それは構わないわ。でも、笑顔が似合う人だとうれしいかな。」
「いつも姫様に会うたびに満面の笑みを浮かべ…」
王は咳払いしてブライの言葉をさえぎった。
「性格はどうだ?やはり男らしいタイプがいいか?」
「うーん…なよなよじゃ困るけど、ことさらに男らしくなくてもいいわ。」
「ということは、優しい方が良いということですかな。」
「お前をこれ以上甘やかすような男じゃ困るぞ。」
「『これ以上』って何よ、お父様ったら。でもそんなの私だっていやだわ。
言うべきことはちゃんと言ってくれないと。」
「姫様のご身分にかかわらず、くどくど叱ってくれる人、と。」
「…ブライ。」
「いやいや、王よ、老人の独り言ですじゃ、お気になさらず。」
お茶会も終わり、アリーナが出て行ったあと王は宮廷魔術師をじろりと見た。
「…何も言わんでよい。お前の言いたいことは分かっておるわ。」
宮廷魔術師は澄ました顔で答えた。
「あの条件にあてはまる人間は、世界広しといえどもあやつしかいないでしょうな。」
王は大きく溜息をつくと
「まあ、こうなることは初めから分かってはいたが…。」
苦笑いしながら、城に住む神官を呼び寄せるため、卓上の鈴を取り上げた。
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