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作者クリスすすのバイオハザード「忘却のゲーム」

1最強の剣士 ボンズ:2010/04/20(火) 18:48:23 ID:BuLpF9WQ0
なんとかベロニカまで来れました
ありが刀
今回は長くなりそうだ

2最強の剣士 ボンズ:2010/04/20(火) 19:11:35 ID:BuLpF9WQ0
登場人物紹介

クレア・レッドフィールド
普通の女子大生なのに強い。強過ぎる。

スティーブ・バーンサイド
自称 ナイト。コソ泥の息子でありルパンの親友。

クリス・レッドフィールド
クレアの兄ですぐ漏らす。だが、実力はすごい。

アルフレッド・アシュフォード
頭に虫が湧いた人で貴族。

アレクシア・アシュフォード
コールドスリープマニアで天才。

アルバート・ウェスカー
あれ?誰だっけ?

アレクサンダー・アシュフォード
リニアランチャーを開発したオッサン。

レオン・S・ケネディ
お前 出て無いだろ

ジル・バレンタイン
3終わったところでしょ!出てくんな!!!

ケネス・J・サリバン
死人が来ちゃったよ!!!どんだけベロニカ出たいんだ!!!

オズムンド・サドラー
お前の出番はもう少し先だ!!!教会に帰れ!!!

ロドリゴ・ファン・ラバル
お前誰だよ!!!あっ・・・アナタは出てましたね
すいません・・・

3最強の剣士 ボンズ:2010/04/21(水) 17:44:11 ID:BuLpF9WQ0
チャプター1「護送」
アンブレラのパリ研究所ビルに自動小銃の銃声が鳴り響く。
クレア・レッドフィールドはパリ支部に単身潜入に成功したのだ。
彼女のすぐ後ろに追っ手が迫っているも、彼女は冷静に逃走する。
クレア「うわっ!」
銃声と同時に窓ガラスが砕け続ける。
その時、彼女は偶然発見した広間へ身を投げ入れた。
だが、ゆっくりと立ち上がるクレアの前に現れた警備隊員達が銃口を向ける。
クレアは警備隊の背後に設置されたガスボンベを見つけると両手を上げ、
愛用のブローニングHPを右手から落とす。
銃が床に落ちる寸前に身を翻して再びそれを手にすると、ガスボンベに向けて発砲した。
クレア「死ねぇええええええええええ」
パリ支部の警備隊員達は爆発に巻き込まれて吹き飛んだ。
床に伏せていたクレアに近づいて来る足音。
彼女は銃をかまえたが、遅かった・・・。
相手のデザートイーグルの銃口はクレアの額に向けられていた。
クレア「パリはいい所ね・・・」
彼女は無理に笑顔を作って見せた。
だが、相手の銃口はしっかりとクレアを捉えていた。
男の名はロドリゴ・ファン・ラバル。第三警備隊の隊長だ。
ロドリゴ「お前がこれから行くロックフォート島の方がいい所だ」
クレア「そ、それは楽しみね・・・」

4闇の力を習得した男 ボンズ:2010/04/22(木) 18:02:35 ID:BuLpF9WQ0
チャプター2「謎の部隊」
ロックフォート島のすぐ近くを飛行する戦闘機。
飛行機の黒い機体には「H.C.F.」の文字があり、ガトリング砲が装備されている。
パイロット「あと2分で目標地点に到着します」
マシアス「よし、Tーウイルス散布の準備は?」
長身の男が席から立ち上がる。レッグホルスターにはコルトガバメントがマウントされ、
手榴弾とダガーナイフ、そしてM16を装備している。戦闘のプロのようだ。
ブラウン「準備は出来た。隊長の命令を待て」
マシアスとは対照的なこの男の装備はグロック17だけだった。
隊員によってポジションがあるのだろう。
ジョンソン「アルフレッドを殺ればいいんだな?」
ランド「今回の狙いはベロニカだ。アルフレッドは拘束する」
ジョンソン「でも久しぶりの任務だ。楽しまなきゃな」
マシアス「ああ、だが暴れすぎるなよ」
ジョンソン「何言ってる?俺はスナイパーだ。暴れちゃマズい」
そう言いながらオートマチックライフルPSGー1に弾を装填する。
ランド「ウイルス散布開始、俺達は1時間後に潜入だ。隊長は先に行ったが・・・」
マシアス「隊長は人間じゃない。心配するな」
ジョンソン「ははは 弾丸よりも速く動けるからな」
マシアス「あれならテレビに出れる」
ランド「あの性格でテレビ出演は無理だ」
ジョンソン「ていうか出たら色々ヤバいだろう・・・」

5闇の力を習得した男 ボンズ:2010/04/22(木) 19:14:08 ID:BuLpF9WQ0
チャプター3「刑務所」
ロックフォート島刑務所に護送されたクレアは檻を破壊して、ロドリゴ・ファン・ラバルから
ブローニングHPを取り返し、彼をロッカーに閉じ込める事に成功する。
ロドリゴ「ひゃああああ出してぇええええええ」
クレア「撃ち殺したい気分だけどやめてあげる。それよりさっきの警報は何?」
ロドリゴ「ああ、この島は何者かに襲撃されて全滅状態だ!ていうか早く出せぇええ!!!!」
クレア「ありがとう」
彼女はロドリゴを暗闇の中に置き去りにすると、管理室から出て行った。
ロドリゴ「は、早くぅぅううううううううううう」
叫び声はどこまでも聞こえてくる。
だが、聞こえて来るのは叫び声だけでは無い。島のあちこちで爆発音がする。
上空からは戦闘機の音も聞こえる・・・。
管理室から出たクレアは囚人用の墓地に辿り着いた。
墓場からは腐臭が漂う。どこかで嗅いだ事のある臭い。
あのラクーンシティの惨劇・・・。
間違いなくあの時と同じ不気味な空気が流れる・・・・・・。
その時、青年が墓地に走り来る姿が見えた。ここの囚人か?
彼女は青年の方へ向かう。
クレアはその青年の背後に近づき、背中に銃を突き付けた。
青年「おっと!脱獄なんてしねぇよ!鍵が開いたら誰だって・・・」
青年は銃を突き付けられ、焦り出す。
クレア「ロックフォート刑務所 0267・・・」
彼女は銃で青年の背中を撫でながら言った。
青年「あっあぁん はぁ はぁ もっと・・・」
クレア「前を向いて」
今度は青年の頭に銃を向ける。
青年「何だ 女かよ」
クレア「私はクレア・レッドフィールド あなたは?」

6闇の力を習得した男 ボンズ:2010/04/23(金) 17:45:08 ID:BuLpF9WQ0
チャプター4「青年との出会い」
その青年の名前はスティーブ・バーンサイド。
このロックフォート刑務所に収監されていたらしい。
クレア「これから私と脱出する?色々手伝ってくれたらご褒美をあげるから」
スティーブ「絶対手伝うよ!だから尻を触らしてくれ」
だがスティーブは知らなかった。クレア・レッドフィールドの本性を・・・。
クレア(このガキ、地の果てまで利用できる・・・)
悪女クレアは必死で笑いを堪えていた。
そこに囚人達が近づいて来るのが見える。顔の肉は腐り落ち、足を引きずっている。
クレアの前に再び現れる悪夢・・・。
スティーブ「コイツら普通じゃねぇ!何なんだよ!?」
クレア「ゾンビよ。誰かがこの島でバイオハザードを引き起こしたのよ」
スティーブ「バイオハザード?誰がそんなマニアックなプレイを・・・・・・」
クレア「アンタは一体何と勘違いしてんだよ!!!そんな災害を起こすようなプレイねぇよ!!!」
スティーブ「ごめんごめん。バイオハザードって何?」
クレア「生物災害の事よ」
スティーブ「性物災害か・・・・デへへへへ」
クレア「何を想像してるの?」
スティーブ「君の裸体・・・」
クレアの怒りは頂点に達し、スティーブの顔面に強烈なパンチを叩き込むと、
スティーブは血を吐きながら墓石に激突した。
クレア「さぁゾンビ共を片付けましょ」
スティーブ「OK・・・」
顔面を押さえながらスティーブは立ち上がり、ルガーP08を構える。
だが、トリガーを引けない。彼は躊躇する・・・。
人を撃つ事は出来ない・・・。
しかし、隣にいるクレアは惜しみなく銃弾を撃ち込む。
ゾンビは人ではない。別の形をした化け物なのだ。
クレア「その銃は飾り?」
スティーブ「本当の銃は俺の股間に・・・!」
スティーブはトリガーを引いた。下ネタを吐きながら・・・。

7闇の力を習得した男 ボンズ:2010/04/26(月) 18:14:40 ID:BuLpF9WQ0
チャプター5「格下げ」
ゾンビは頭を撃ち抜かれ、地面に倒れていく。
冷静にゾンビの頭部に銃弾を叩き込むクレアに対し、スティーブは
ゲーム感覚で腐った死体達に銃弾を浴びせる。
スティーブ「ゲーセンにもこんなゲームあったなぁ」
恐怖心はどこへ行ったのだろう。それは彼にも分かる事ではなかった。
クレア「ごめんなさい。私、UFOキャッチャーとモグラ叩きしかやらないの」
スティーブ「へぇ 俺はシューティング系ばかりだ。それか一人プリクラ」
クレア「女子高生か!!!そして一人プリクラ!?寂し過ぎる!!!」
スティーブ「彼女いねぇし〜〜〜〜」
クレア「そのルックスで?」
スティーブ「俺、実はオタクでさぁ」
クレア「あっ そう」
スティーブ「日本のアニメ最高じゃね?ハルヒとか超萌えるんだよなぁ」
クレア「カルビ?何それ?」
スティーブ「涼宮ハルヒだよ!!!それはお肉だろうが!!!」
クレア「二次元に興味はない。もう二度と話さないで」
スティーブ「わ、分かったよ!今度オレの家来るか?同人誌いっぱいあるぜ」
彼の目は輝き始める。そう、オタクの目になったのだ・・・。
スティーブ「ハルヒの抱き枕もあるぜ!ちょっと・・・ベタベタしてるけどな」
クレア「一体何に使ったんだよ!!?どういう使い方したんだよ」
スティーブ「へへ・・・それは・・・」
クレア「もういい!!!!!これ以上聞いたらアナタを殺してしまいそう・・・」
彼女はブローニングハイパワーをスティーブに向けて叫んだ。
クレア「アナタ、目が逝ってる・・・。その目をやめて!」
スティーブ「は、はい・・・」
クレア「アナタは私のパートナーに相応しくない。だから奴隷として使ってあげる」
スティーブ「は?今なんて?」
クレア「アナタは私の奴隷・・・。早く服脱いで!ほら!」
スティーブは服を脱ぎ捨てて、パンツ一丁になった。
その後、クレアはスティーブに発信機を飲み込ませ自分だけの奴隷にした。
スティーブ「クレア、酷過ぎるぜ・・・・これは」
クレア「私の事はクレア様と呼んで・・・。もしくは女王」
スティーブ「分かりました。クレア様」

8闇の力を習得した男 ボンズ:2010/04/27(火) 17:46:07 HOST:p8170-ipbfp2803osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター6「忘却」
ロックフォート島を統治して来た一族アシュフォード家。
初代当主のベロニカはアシュフォード家を創り上げた女性。
二代目当主であるスタンリーは「キング・オブ・コント」で優勝しており、
三代目のトーマスは「機関車トーマス」のモデルになった事で有名。
その弟アーサーは夢の国「ディズニーランド」を作った。
五代目当主エドワードはアンブレラ創始者の一人で、スペンサー卿とは親友であり
ライバル関係にある。六代目のアレクサンダーは便器にガムを吐き捨てたりする。
そして、七代目当主アルフレッド・アシュフォードはロックフォート島にいた。
何かを思い出そうと、スノーグローブを悲しそうに見つめている。
アルフレッド「アレクシア・・・今年は何の年だったか・・・」
スノーグローブから目を離したアルフレッドの目の前にいるのは、
アレクシア・アシュフォード。アルフレッドの妹だ。
アルフレッド「何か大事な事を忘れているような・・・」
アレクシア「そんなに思い詰めないで お兄様。ゲームをして遊びましょう」
アルフレッド「そうだな アレクシア。私は、君がいる今が一番幸せだよ・・・」
兄妹の所に聞こえて来る爆音と銃声。襲撃者だ・・・。
アルフレッド「私達の世界を乱す者は許さん。行って来るよ アレクシア」
アレクシア「気を付けて お兄様」
アルフレッドは壁に掛けられていたボルトアクションライフルを手に、外へ飛び出して行った。


その頃、H.C.F.部隊は刑務所の壊滅を済ませると、目的のために動き出した。
ランド「あの公邸を包囲する。あの中にアルフレッドがいるはず」
ジョンソン「だが時間が掛かりそうだな」
ランド「何故だ?」
ジョンソン「部下の数が足りねぇからな」
ランド「そんな事は想定してた。これでも十分足りてるよ」
ジョンソン「この辺にウイルスを散布するのはNGだったらしい」
二人の前に地獄の番犬が姿を現す。
ランド「確かにNGだな。ケルベロスだ」
銃をホルスターから抜き、華麗な身のこなしでケルベロスを避け、
地獄の番犬の頭を撃ち抜いた。
ジョンソン「気付かれたかもしれんな」
ランド「裏口から行くか。ここは危険だ」

9闇の力を習得した男 ボンズ:2010/04/28(水) 17:48:17 HOST:p8170-ipbfp2803osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター7「欲求」
クレアとスティーブはTーウイルスに感染したコウモリの大群を避け、
囚人棟に辿り着いた。
クレア「この建物は?」
スティーブ「囚人棟だ。俺もここにいた」
クレア「パソコンはある?」
スティーブ「ああ。看守はニコ動とエロ画像専門だったけどな」
クレア「何か兄さんの情報を掴めるかも・・・」
スティーブ「ツッコミなしかよ・・・」
二人はドアを開け、腐臭が漂う棟へ足を踏み入れる。
壁には血痕、テーブルには読みかけの雑誌、床には囚人の死体・・・。
普通の人間なら恐怖で逃げ出したくなるだろう。しかし、クレアは奥へ進んで行く。
スティーブ「あのパソコンだ。自由に使ってくれ」
クレアは看守専用のパソコンを起動し、アンブレラのデータにアクセスした。
スティーブ「何を調べてんだ?」
クレア「兄さんはここに来てないみたいね・・・」
スティーブ(オオッ クレアの尻めっちゃセクシーじゃん!!!)
パソコンを操作するクレアの背後でスティーブは興奮を隠し切れなかった。
スティーブ「はぁ はぁ もう我慢できねぇ!!!」
スティーブは本能のままにクレアを背後から抱きしめる。
クレア「奴隷如きが!!!」
スティーブ「一発だけでいいんだ!!!だから頼む!!!!」
スティーブはパンツを脱ぎ捨て、狂ったように襲って来る。
だが、クレアは性欲に取り憑かれた男の対処法を誰よりも知っている。
クレア「じゃあ逝け」
素早い動きでスティーブを引き離したクレアは、彼の股間に銃弾を叩き込んだ。
スティーブ「ノォオオオオオオオオ!!!!!玉がぁああああああああ!!!!!!」
彼は股間を押さえながら、内股で倒れ込んだ。
クレア「欲求を制御出来なかったらゾンビと一緒よ。奴隷らしくしなさい」
スティーブ「・・・命令に従います。クレア様」

10ダークサイド:2010/04/29(木) 10:07:49 HOST:p8170-ipbfp2803osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター8「信用」
クレアはスティーブの最大の武器を機能停止にすると、共にラクーンシティの惨劇を乗り越えた
レオン・S・ケネディにシグナルを送る事に成功していた。
クレア「これでレオンが兄さんに伝えてくれるはず・・・」
スティーブ「兄さん?」
クレア「私は兄さんを捜してアンブレラのパリ支部に潜入した」
スティーブ「それで捕まってここに来たのか」
クレア「アナタは何をしたの?」
クレアがそう言うと、スティーブは情けないようにため息をついた。
スティーブ「何もしてねぇ大馬鹿野郎が捕まって、俺も・・・」
クレア「いや、どうでもいいわ」
スティーブ「酷い・・・」
クレア「でも安心して。兄さんはきっと助けに来てくれる」
スティーブ「こんな辺境の島に?いくら何でもそこまでするか?」
彼は疑った。いや、誰もが疑うだろう。死のウイルスで壊滅状態の島に来る奴などいるのか・・・。
それでも、クレアは兄を信じた。クリスを心から信用して尊敬しているのだ。
だが、スティーブには理解出来なかった。
スティーブ「この島のどこかに空港があるらしい。とりあえず脱出路は確保しよう」
クレア「それは賛成ね。でも急がないと・・・」
その時、クレアとスティーブは銃をかまえた。ドアが開き、ゾンビが入って来たのだ。
それと同時に、床に転がっていた死体も動き出し、襲い掛かって来た。
スティーブ「これじゃあ誰が誰だか分からねぇな!」
やはり彼は、ゲーム感覚でゾンビを撃ち倒していく。
クレア「ここも終わりよ。外に出なきゃ!」
二人は囚人棟から、雨が降る外へ逃げ出した。

11出身地 ボンズワールド:2010/04/29(木) 15:23:12 HOST:p8170-ipbfp2803osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター9「謎の歌声」
雨が降る中、クレアとスティーブは行動範囲を広げていく。
二人は刑務所から離れた場所にある公邸を見つける。
スティーブ「雨が降ってるから寒いんだよぉ!服を返せ!!!」
クレア「待って・・・何か聞こえる」
降り続ける雨の音とは別の何かが聞こえる・・・。
歌のようだった。だが、誰がこんな所で歌を?
スティーブ「あの建物から聞こえるぞ。女の声だ!」
彼は公邸を指差した。そこには女性の姿がぼんやりと見える。
クレア「あんな所で・・・」
スティーブ「何だあの女。頭がおかしいのか」
クレア「それなら放っておけないわ・・・」
二人は走って公邸の中に入る。そこは、まるで貴族の館のようだ。
しかし、クレアとスティーブを迎えたのは血肉を求めて徘徊する死体だけだった。
公邸の警備員達のなれの果てだ。白濁とした目を向け、襲って来る。
クレア「ここの警備員達ね!ご苦労様!」
冗談を言いながらも正確にゾンビ達を倒すクレア。
スティーブ「君はゾンビバスターかい?」
クレア「モンスターハンターなら知ってるけどね」
その時、クレアは人間の気配を感じ取っていた。
クレア「二階に誰かいる」
スティーブ「行ってみるか」
階段を駆け上がる。そこには綺麗な女性の肖像画があった。
モデル名「アレクシア・アシュフォード」。
その姿は先ほどの歌い手と酷似していたが、没年は1983年。
それを見た時、二人は背筋が凍ったような気がした。
つまり、その女性は15年前に死んでいるのだ。
スティーブ「そんな・・・嘘だろ」
クレア「私達が追っていたのは幽霊?」
スティーブ「ちょっ・・・やめろよ!!!別に怖くないけどやめろよ!!!」
クレア「奴隷如きがデカイ声出すんじゃねぇ!!!!」
スティーブ「・・・はい」

12ダース・ボンズ:2010/04/29(木) 18:15:34 HOST:p8170-ipbfp2803osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター10「七代目」
二人が公邸を出ようとした時、クレアの頭部にレーザーポインターの光が当たる。
とっさにクレアの体を抱え倒したスティーブの体をかすめたのは、ライフルの弾丸だった。
クレア「スティーブ!」
スティーブ「俺は平気だ・・・」
階上の肖像画の前にライフルを構えた男が立っていた。
アルフレッド「私はアルフレッド・アシュフォード。アレクサンダー・アシュフォードの息子だ」
クレアとスティーブはその隙に物陰に隠れ、体勢を整える。
アルフレッド「貴様らがTーウイルスをばら撒いたせいで、そこら中ゾンビだらけではないか!」
クレア「それは私達じゃないわ!あなたもここから逃げた方がいい!」
アルフレッド「なぜだ?なぜ私とアレクシアの幸せな世界を壊すのだ!?」
スティーブ「馬鹿野郎!!!アレクシアは15年前に死んでるだろうが!!!」
アルフレッド「死んだ?アレクシアは死んでなどあらぬわ!」
クレア「ふざけないで!」
アルフレッド「彼女はゲームが好きでね・・・」
彼は胸ポケットから自家用機のキーを取り出して二人に見せた。
アルフレッド「おまえらがゲームに勝てば、このアシュフォード家専用機のキーをくれてやる!」
この時、クレアは銃撃戦の準備をしていた。
アルフレッド「それじゃあゲーム開始だ!」
彼はライフルを構え、撃ってきた。スティーブは物陰から飛び出し、
向かい側の机の下に潜り込んだ。そこからルガーP08でクレアを援護する。
アルフレッド「どうした?この虫けらども!!!」
余裕の表情でライフルの銃弾を浴びせてくるアルフレッドに怒りを覚えたスティーブは、
マガジンが空になるまで発砲した。
アルフレッド「ぉお!虫けらのくせにやるじゃないか!」
彼は階上からライフルでスティーブを狙う。その時、クレアの放った弾丸がアルフレッドの足をかすめる。
アルフレッド「うぐっ・・・!!!」
ゲームに勝利したのはクレアとスティーブだったが、アルフレッドは負けを認めなかった。
スティーブ「早くキーをよこせ!!!」
アルフレッド「まだまだゲームはコンティニュ―だ。次は訓練所に来るがいい!」
銃撃にひるんだアルフレッドは捨て台詞を吐いて、逃げ去った。

13クリスすす:2010/04/30(金) 17:04:57 HOST:p8170-ipbfp2803osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター11「若き騎士の誕生」
クレアとスティーブはアルフレッドを追って公邸から連絡通路を通り、訓練所に足を踏み入れた。
一体どんな罠を仕掛けて来るのか。二人は暗闇の中で不安に包まれる。
スティーブ「電気を消しても意味ねぇぞ!!!出てきやがれ!!!」
アルフレッド「どうだ?怖いか?お前らは恐怖の中で死ぬのだ」
七代目当主アルフレッドはスピーカーを使って挑発してきた。
クレア「死ぬのはアナタよ。アルフレッド」
アルフレッド「ほぉ おもしろい。ではステージ2開始だ!!!」
訓練所の玄関の電気が点くと、クレアとスティーブの前に大クモが現れた。
それもかなりの数だ。これを相手にするのは困難だと判断したクレアとスティーブは、
奥にある部屋に逃げようとするが、ドアは電子ロックで開く事はなかった。
スティーブ「来たぞ!このクモ速い!」
彼はルガーP08を撃ちまくり、クレアに実力を見せつけた。
クレア「やるじゃない スティーブ」
この時、スティーブは自分のテンションが限りなく上がった事に気付く。
初めてクレアに褒められた・・・。彼はこの気持ちをバネに大クモを撃ち倒していく。
スティーブ「どんなもんじゃい!!!!!!」
クレア「さすがは私の奴隷ね。全部片付けるなんて・・・」
スティーブ「奴隷から昇進させてくれないか?」
クレア「いいわよ」
スティーブ「じゃあ俺は・・・アンタのナイトになってやろう」
クレア「何それ?」
クレア(あれ?なんだろう?なんで私、こんなにドキドキしてんだろう?)
その後、彼女は昇進の証としてスティーブに服を返してあげた。
スティーブ「どこへでもお供しますよ!」
クレア「頼もしいわね」
アルフレッド「よくやった!素晴らしい!だがステージ3はどうかな?」
スティーブ「やってやるぜ・・・」
アルフレッド「その前にクリアボーナスだ。そのボウガンをやる」
スティーブは壁に掛けられていたボウガンを装備した。
クレア「どうして武器を?」
アルフレッド「強力な敵には強力な武器が必要だからな。別にツンデレではないぞ」
スティーブ「分かってるよ」
アルフレッド「では奥の部屋に入れ。その先に闘技場がある」
二人は銃を構え、ステージ3に進んで行った。

14クリスすす:2010/05/06(木) 18:13:52 HOST:p8170-ipbfp2803osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター12「バンダースナッチの恐怖」
悪趣味な落書きがある広い空間。この場所が本当に闘技場なのか・・・。
クレアはスティーブと共に階段を降りて、しっかりと銃をかまえる。
スティーブ「悪趣味な落書きしかねぇ・・・・」
壁には挑発的な言葉から不吉な雰囲気を漂わせる落書きが書かれている。
こんな物を書けるのは狂った人間しかいない。
クレア「本当にここが・・・?」
アルフレッド「そうだ。その場所がステージ3の闘技場だ」
スピーカーから聞こえて来るのは興奮した挑発的な声。
スティーブ「一体何があるんだ!?」
アルフレッド「そこで待っているのは、貴様らの死だ・・・」
スティーブ「ふざけんじゃねぇ!!!」
その時、闘技場の天井に吊るされたコンテナが勢いよく開き、その中から化け物が
こちらに飛び降りて来た。その怪物の特徴は鋭い爪のある右手。
そして、欠如した左手とゴム皮膜をかぶせたような醜悪な姿・・・。
これこそ狂気に満ちたアンブレラの生体兵器なのだ。
アルフレッド「そいつが君たちをあの世へ送ってくれる ふっふっふ・・・はははははははは!!!!!」
狂人アルフレッドはスピーカーが壊れたのかというぐらい大きな声で笑った。
スティーブ「アルフレッドのクソ野郎!!!俺にはボウガンがあるんだよ!!!」
スティーブは化け物に向けてボウガンの引き金を引いた。すると、ポシュッと貧弱な音がした。
ボウガンの矢は頼りない音と共に化け物に命中。しかし、矢の先端に付いていたのは・・・
クレア「吸盤ッ!?そのボウガン偽物!!?」
スティーブ「おもちゃかよ!!!!!!騙されたぜ!!!!」
残念な事にスティーブが入手したボウガンは中国製の玩具だったのだ。
アルフレッド「いいリアクションだぁ!その顔を見たかったのだよ!!!」
スティーブ「いい加減にしろ!!!」
彼はバンダースナッチにルガーP08の弾丸を叩き込んだ。
スティーブ「こいつ手が伸びるのか!!!」
バンダースナッチは右腕を自分の身長の三倍ぐらい伸ばし、攻撃してきた。
スティーブ「コイツの手 俺のモノより長い・・・」
クレア「そりゃそうでしょ・・・」
バンダースナッチは伸縮自在の右腕を振り回し、スティーブを弾き飛ばした。
だが、クレアはバンダースナッチの腕を掴んで、その醜悪な巨体を硬い床にぶん投げた。
スティーブ「嘘だろ・・・・これじゃ、どっちが化け物か・・・」
強靭な肉体を持つ生体兵器も女帝クレアの前ではゴミに過ぎないのだ。
クレア「前菜にもならないわ・・・」
アルフレッド「・・・くそぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

15クリスすす:2010/05/10(月) 18:24:24 HOST:p8170-ipbfp2803osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター13「キルハウス」
狂気の怪物バンダースナッチを倒したクレアとスティーブは、リフトに乗って地下に降りる。
そのフロアには巨大な「キルハウス」の入り口があったのだ。明らかに罠の匂いがするが、
二人はゆっくりと中に入って行った・・・。この場所にはあの忌々しい腐臭が漂う。
ゾンビが潜んでいるのだろう。木造の壁の隙間から何かがこちらを見ているのにも気付いた。
アルフレッド「ふふふ!今度こそ死んでもらおう」
スピーカーから聞こえて来る挑発的な声・・・。
スティーブ「ルールの説明をしろ!!!」
アルフレッド「生きてキルハウスから脱出すればクリアだ」
クレア「こんなジャングルジムさっさと出ましょ」
スティーブ「賛成だ」
キルハウスの薄暗く、複雑な通路を進んで行く二人の前に大量のゾンビが襲い来る。
Tーウイルスに感染した訓練生のなれの果てだ。
クレア「それにしても狂ってるわね!」
スティーブ「ああ!」
二人は走りながらゾンビを撃ち倒し、ハシゴを使って「キルハウス」二階に上がった。
アルフレッド「狂っていない戦場などあるものか・・・」
そして、さらに上から複数のドラム缶が落ちて来たのだ。
スティーブ「危ねぇ!!!」
アルフレッド「ペラペラの君たちが見たかったのに 残念だ」
クレア「頭に虫でも湧いてんの?」
アルフレッド「クレア・・・私は君が死ぬ所を見たいのだよ」
クレア「あなたに名前を呼ばれたら気分が悪くなる!」
彼女はゾンビを倒しながら言った。
アルフレッド「あいにく医務室はないんだ・・・すまないね」
スティーブ「くそぉ!落とし穴だ!」
冷酷なトラップが容赦なく、二人に襲い掛かる。
クレア「天井に気を付けて!」
木造の天井に設置された発射機から無数の毒針が飛び出す。
クレアはこれも上手く避け、スティーブと階段を下りる。
スティーブ「もう嫌だ!!!なんか背中痛いなぁ」
クレア「スティーブ・・・背中、毒針だらけよ」
スティーブ「ぎ、ぎ、ぎゃあああああああああああああああああああ」
スティーブは背中に重傷を負ったが、なんとか二人は「キルハウス」を脱出したのだった。

16クリスすす:2010/05/11(火) 18:02:51 HOST:p8170-ipbfp2803osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター14「解毒」
死のトラップ地獄から脱出した二人。
クレア「死ぬかと思ったわ・・・」
スティーブ「そうらふぁ びふぉいでうぇおうゔぇ」
クレア「スティーブ?」
スティーブ「ふぁんらめさぼへぇさっさいべんぬひおらうゆうゔぇぬす」
クレア「まさか、あなた・・・」
彼女の読みは正しかった。スティーブは大量の毒針を受けて、脳に毒が回って来たらしい。
スティーブはゾンビと変わらない顔色で、ニヤニヤと不気味に笑っている。
クレア「これは重傷ね」
スティーブ「げへへ ボブで〜す」
クレア「アンタはスティーブでしょ!」
スティーブ「ひ、ひゃああああ!!!!!来るなぁ!!!」
彼は取り憑かれたように銃を乱射した。幻覚を見ているのだろうか・・・。
スティーブ「やめでぐでぇえ!!!前髪だけは〜〜〜!!!!!」
クレア「どんな幻覚!?」
スティーブ「スティーブの実況プレイ はじまるよ・・・ひひひひひひ」
クレア「・・・」
スティーブ「パルメザンチーズ ドカアアアアアン!背骨 ビッキィイイイン!胸毛モッサァアアアアン!!!!」
クレア「なにか手を打たないと!」
彼女はスティーブを猛毒から救うため、解毒草「ブルーハーブ」を拾って来て、彼の口に押し込んだ。
スティーブ「甘ッ!!! やっぱ苦ッ!!!!!ゔぉうぇえええええええ」
クレア「ほら、口開けて!」
嫌がるスティーブの口に無理矢理ブルーハーブを押し込み続けた。
スティーブ「もがっ ぐふぉっ!息が・・・い・・・息がッ!!!!!!」

2時間後、スティーブは復活し、クレアと行動を開始するのだった。
スティーブ「ありがとう クレア」
クレア「べ、別にアンタのためじゃないんだからねッ!」
スティーブ「このツンデレめ!抱いてやろう!」
クレア「いらんわ!」
スティーブ「俺は君の裸体を見て はぁはぁ したいだけだ!」
その言葉に激怒したクレアはスティーブの膝に銃弾を叩き込んだ。
スティーブ「ひゃああああああああああああああああああああああああああああ」
クレア(私だってアナタに裸体を見られて はぁはぁ したいわよ!)
二人共考えている事は同じだった。

17クリスすす:2010/05/12(水) 18:43:20 HOST:p8170-ipbfp2803osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター15「父と息子」
危険なゲームを仕掛けられた二人は脱出路を探索し、歩き続ける。
クレア「あぁんッ!」
足下の床が崩れ落ち、クレアは階下のガレージに転落した。
スティーブ「クレアーッ!!!大丈夫か!!?落ちる時の声セクシーだなぁ」
クレア「ふざけてないで助けてよ!」
命に別状はなかったが、彼女は瓦礫に足を挟まれていた。
スティーブがガレージに飛び降り、クレアを助けようとした所に一体のゾンビが近づいて来る。
クレア「スティーブ、後ろッ!」
スティーブはクレアの声で、銃を構えてすぐさま振り向く。しかし、スティーブは
ルガーP08のトリガーを引く事は無く、硬直してしまった。
クレア「どうしたのスティーブ!?早く撃つのよ!」
スティーブ「駄目だ・・・撃てねぇ・・・」
ゾンビは身動きの出来ないクレアにゆらゆらと近づいて来る。
クレア「スティーブ!!!」
スティーブの耳にクレアの悲鳴が飛び込んできた。スティーブは叫びながら、
ルガーP08の弾丸をゾンビに浴びせ続ける。
スティーブ「親父ーーーーーッ!!!」
実に衝撃的な言葉だ。クレアは驚きを隠せないでいた。
このゾンビがスティーブの父親だったのか・・・。
スティーブはその場に膝を落とし、泣きながら繰り返した。
スティーブ「親父・・・親父・・・」

しばらくして、スティーブは全てを語り始めた。
スティーブ「親父はアンブレラの社員だったんだ」
父親(AV男優)がアンブレラの情報を密売しようとした事、それが理由で母親(AV女優)が殺された事、
そして自分(AV見習い)は父親と一緒にこの島に囚人として連れて来られた事・・・。
クレア「スティーブ・・・」
スティーブ「・・・ま、俺も運が悪いって事だな」
この時のスティーブの笑顔の裏にあるものを、クレアは感じ取っていた。
クレア「しばらくここに居ていいわよ・・・」
スティーブ「俺も行こう」
クレア「え?」
彼は悲しみを乗り越え、クレアとこの島から脱出する決意を固める・・・。
スティーブ「俺は、アンタのナイトだから」
クレア(かっこいい。あぁ、鼻血出そう・・・)

18クリスすす:2010/05/13(木) 18:02:00 HOST:p8170-ipbfp2803osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター16「ペットになった男」
クレアとスティーブは動く死体達が徘徊する訓練所を駆け回っていた。
スティーブ「ここなら安全だ・・・」
二人は訓練所の保管庫に逃げ込んだ。この部屋には大量の銃器が保管されている。
鉄砲店のように金属のガンラックには様々な銃が並ぶ。ハンドガン、サブマシンガン、ショットガン、
ボウガン、グレネードランチャー、アサルトライフル。二人は銃を手に取って、使いやすいものを選んだ。
クレア「私はこの装備でいくわ」
彼女はショットガン「スパス12」とグレネードランチャー「M79」を装備。
スティーブはサブマシンガン「イングラムM10」を2丁装備した。
クレア「スティーブ、見て。通気孔があるわ」
スティーブ「そこから外に出れそうだ」
保管庫から通気孔に入るクレアに続いて、スティーブも中に入って進んでいく。
予想通り訓練所の外に出る事に成功。二人は雨で湿った土を踏みしめる。
アルフレッド「人が悲しむ姿・・・。儚く、美しい。だが、ゲームはまだまだ続く・・・」
スピーカーから響く彼の言葉には狂気と殺意を感じた。
スティーブ「出てこい!!!腰抜けアルフレッド!!!!!」
クレア「アイツの気を逆撫でしないで!」
アルフレッド「アイツの気を逆撫でしないで!」
クレア「マネすんな!殺すぞ」
アルフレッド「やるがいい!私のペットを倒せたらな」
アルフレッドがそう言い放つと、地面から勢いよく何かが飛び出して来た。
クレア「あ、アナタは!!!」
スティーブ「誰だ!?」
地中から現れたのは馬鹿隊長ロドリゴ・ファン・ラバルだ。
なんとかロッカーから脱出し、クレアに復讐を果たすために地中に姿を隠し、待ち伏せしていたのだ。
ロドリゴ「ここの担当は砂虫先輩だが、彼は風邪だから俺が代わりに来た」
クレア「怪物の代わり?」
ロドリゴ「ふふ もちろん、お前に復讐するためだ」
スティーブ「何をされたんだ?」
ロドリゴ「ロッカーに閉じ込められたんだ」
スティーブ「そりゃ、酷いわ」
ロドリゴ「だろ?酷いよなぁ・・・」
スティーブ「酷いなぁ」
ロドリゴ「俺、怖かったんだぞぉ!とっても怖かったんだぞぉ!!!」
スティーブ「そうか、そうか・・・・じゃあ、死ぬか?」
ロドリゴ「え?」
スティーブはイングラムの銃弾をロドリゴの顔面に叩き込んだ。
ロドリゴ「ロドリゴショック!!!!ぼふぉぇぇぇぇぇえええええええ!!!!!!」
彼は大量の血を撒き散らし、冷たく湿った地面に倒れる。
クレア「スティーブ、あなた 私に似たわね」
スティーブ「だろ?」

19クリスすす:2010/05/15(土) 13:22:22 HOST:p8170-ipbfp2803osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター17「少年と少女」
最狂のペットであるロドリゴ・ファン・ラバルを倒されたアルフレッドは
怒り、クレアとスティーブにラストステージを用意してきた。
スティーブ「物足りねぇな・・・。もっと強い奴を用意しろよ」
アルフレッド「それなら、私の館に案内しよう・・・」
クレア「館って?」
アルフレッド「公邸の二階から石橋を渡れ。あと、段差が危ないから気を付けるがいい」
スティーブ「めちゃくちゃ丁寧に教えてくれるな お前」
アルフレッド「べ、別に貴様らのではない!!!」
クレア「こいつのツンデレ加減がウザイ」
アルフレッド「まぁあの館に辿り着く事は出来ないだろうな」
スティーブ「何ッ!?」
アルフレッド「ヒントをやろう。『少年と少女は結ばれる運命 道を開け』だ」
クレア「何それ・・・」
アルフレッド「その館がゲームの終着点だ」
スティーブ「やってやるぜ」
アルフレッド「あと、ジュース飲みたくなったら公邸のカジノバーの自販機を使えよ」
クレア「だからその無駄な優しさは何よ!!?」
スティーブ「コーラがいいなぁ」
クレア「飲む気か!?」
スティーブ「いいや・・・」
二人は訓練所の戦車置き場を通り、重い金属のドアを開けて公邸に向かった。
クレアとスティーブに迫る黒い影・・・。
丁度、二人が公邸の前に辿り着いた時、その影の主が口を開く。
???「女王アリの目覚めと聞き、島を攻撃したが・・・とんだまやかしだったようだ」
低い声がクレアとスティーブの歩を止める。
クレア「スティーブ!?」
スティーブ「誰だ!?」
???「だが皮肉にもお前が真実に導いてくれそうだな。 クリスの妹よ」
スティーブ「どこだ!?出てきやがれ!!!」
彼は声の主を見つけ、ルガーP08をしっかりかまえる。
クレアもスティーブに続き、振り向いた。
そこに立っていたのは金髪で漆黒のサングラスをかけた男だった。
クレア「誰なの?」
???「お前の兄クリスに殺され、復讐のために地獄から蘇った亡霊だ」
クレア「ウェスカー・・・・・・」

20クリスすす:2010/05/15(土) 14:03:39 HOST:p8170-ipbfp2803osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター18「亡霊」
クレアは信じられなかった。なぜなら目の前に立っているのは、忌まわしき洋館事件で
死んだはずのアルバート・ウェスカーだったからだ。
ウェスカー「まさかお前がここに捕まっていたとはな・・・」
彼のサングラスの中で不気味に光る爬虫類のような鋭い目が、クレアを捉える。
ウェスカー「だが、かえってそれが幸いした。妹想いの奴は必ずこの島に現れるだろう」
クレア「何があったか知らないけどアナタの逆恨みよ!」
ウェスカーはクレアの首を掴み、冷たく言い放つ。
ウェスカー「俺はクリスが憎い・・・」
クレア「兄さんに何をするつもりなの!?」
ウェスカーは無言でクレアの首を締め付ける。
スティーブ「クレアを放せ!!!」
彼はウェスカーにルガーP08を発砲し、クレアから引き離そうとする。
だがしかし、ウェスカーは超人的な動きで弾丸を避ける。
スティーブ「何だコイツ!?人間じゃない・・・!?」
ウェスカーはスティーブのルガーP08を地面に叩き落とし、彼の腹部に強烈な蹴りを与える。
すると、スティーブの体は宙を舞い、花壇に叩き付けられた。
ウェスカー「貴様に用はない」
彼はスティーブの体を片手で持ち上げ、とどめの一撃を繰り出そうとする。
その時、クレアがウェスカーにハンドガンを向ける。
ウェスカーは素早くクレアの銃を取り上げ、彼女を踏みにじった。
クレア「・・・・ッ」
激しい痛みが彼女に走り、床に倒れ込む。
それでもウェスカーは、容赦なくクリスに対する憎しみからクレアを叩きのめす。
ウェスカー「お前が死ねばクリスは悲しむだろう」
クレアが起き上がろうとした時、ウェスカーの蹴りが彼女の顔面を捉える。
スティーブはうずくまり、動けなくなっている。絶望的な状況を破ったのは、
ウェスカーに入って来た無線だった。
ウェスカー「俺だ・・・。 そうか、すぐ戻る」
彼は無線を切り、倒れるクレアに言い放つ。
ウェスカー「お前にはもうひと活躍してもらおう。 もう少し、その命を預けよう」
彼は超人的な動きで闇の中に姿を消した。
死んだはずの男が蘇って、兄に復讐を果たそうとしている。
クレアは兄に迫る危険を感じ、ただ恐れるだけだった・・・・・。

21神々のクリスすす:2010/05/20(木) 18:05:31 HOST:p8170-ipbfp2803osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター19「謎の謎」
地獄から蘇り、超人的な力を見せつけたアルバート・ウェスカー・・・。
彼がこの島を襲撃した目的は「女王アリの目覚め」だった。
果たして女王アリの存在とは!?そして、クレアの兄クリスは来るのか!?
次回も見てくれよな!次はスティーブが全裸で警察署に行くよ!
クレア「いや!まだ終わらねぇよ!始まったばかりだよ!」
スティーブ「しかも俺は全裸で警察署行かねぇよ!ナレーター誰!!?」
アルフレッド「私の仕事に口を出すな!」
クレア「またアナタ!?スピーカー依存症?姿を見せなさいよ!」
スティーブ「アルフレッド、テメェ!いい加減にしろ!」
アルフレッド「それより謎は解けたのかね?」
スティーブ「『20世紀少年と少林少女は結ばれる運命 道を開け』なんてわからんわ!!!」
アルフレッド「いや、20世紀少年も少林少女も言ってねぇよ!」
クレア「確か『中年と熟女は結ばれる運命 道を開け』よね」
アルフレッド「どんな運命だ コラァ!!!そんな運命ないわ!!!」
スティーブ「ん〜『クレアとスティーブは結ばれる運命 穴を開け』だったような・・・」
クレア「叩き殺すぞ クソガキ」
スティーブ「ひぃいいいいいいいいいいい」
クレア「これは『深夜アニメは見逃す運命 目を開け』だったわ!」
アルフレッド「よくある!あるよ!でも、ただの体験談だろ!録画しろよ!!!」
スティーブ「・・・『ゲームを買うならJoshin ポイントカードを作れ』だろ」
アルフレッド「原形どこだよ!!?ここで宣伝するな!!!!!」
クレア「じゃあ『吉野家の自動ドアは閉まるのが速い 速度を落とせ』でしょう」
アルフレッド「吉野家へのクレームじゃねぇか!!!謎解く気あんのか!!?」
クレア「ない」
スティーブ「ない」
アルフレッド「悲し過ぎるわ!せっかく考えた謎をそんな風に言いおって!!!」
スティーブ「で?」
クレア「・・・・・・・・・・・・・・」
アルフレッド「あっ『少年と少女は結ばれる運命 道を開け』だ・・・・」
スティーブ「ありがとよ・・・」
アルフレッド「う、うん・・・・・・・・・」

22神々のクリスすす:2010/05/25(火) 14:53:47 HOST:p8170-ipbfp2803osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター20「再会」
『少年と少女は結ばれる運命 道を開け』・・・。
このヒントを得た二人は所長室に入り、仕掛けを解除する事に成功する。
クレア「この先ね・・・」
スティーブ「なんでこんな仕掛けを・・・!?」
クレア「よっぽど隠したいものがあるのよ」
スティーブ「ん〜、エロ漫画とか?」
クレア「このエロガキ・・・」
スティーブ「男なら普通だぜ・・・」
クレア「あっそう・・・」
二人は暗い石橋を渡り、不気味な銅像の噴水がある広場に出た。
ここも爆撃を受け、瓦礫だらけだ。
スティーブ「あの屋敷がそうなのか?」
クレア「知らん」
スティーブ「ですよねぇ・・・」
その館の内部は驚くほど静かだった。だが、どこか不気味な雰囲気が漂っている。
玄関ホールの天井から吊るされた不気味な人形の視線・・・。
スティーブ「どこまで悪趣味なんだ」
クレア「他人の意見を聞くべきね」
人形の表情は実に気味の悪いもので、笑っているように見えるが別の角度から見ると、
悲しみに満ち溢れた表情に見えるのだ。これは何を意味するのか・・・。
クレア「・・・今、上の階から音が・・・」
スティーブ「行くか」
その時、玄関のドアの向こう側から声がした。
???「ここか・・・」
スティーブ「伏せろ クレア!!!」
ドアの向こうから飛び出して来るマシンガンの弾。
クレア「何よッ!」
彼女はスティーブと階段を駆け上りながら、応戦した。
スティーブ「誰だ!?」
マシアス「冥土の土産に教えてやる。マシアス・タルゴだ」
クレア「ウェスカーの部隊・・・」
マシアス「その通り。で、邪魔者は消せと言われてる」
スティーブ「それはお前だ・・・!」
スティーブがイングラムを乱射し、再び戦いが始まった。
マシアス「ガキに用はない」
彼のマシンガンの銃弾はスティーブの膝をかすめた。
スティーブ「あへぇぇええええええ」
そこに、狂気の怪物バンダースナッチが姿を現す。
マシアス「きゃあああああああこわいいいいいいいいいいい」
彼は裏口のドアから姿を消した。
クレア「駄目だこりゃ」

23クリスすす:2010/07/28(水) 11:07:27 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター21「破壊神クレア」
ウェスカーの部下の襲撃を受けたり、スティーブがムラムラしたりしたが、
二人は邸内の寝室に辿り着いたのだった。寝室からはアルフレッドの声と女性の声が
聞こえて来る。まさかアレクシアは生きているのだろうか・・・。
アルフレッド「アレクシア、君はまるで薔薇のようだ」
クレアとスティーブが廊下から寝室の壁に耳を近づける。
アレクシア「お兄様・・・」
アルフレッド「私の事はお兄たまと呼びなさい」
スティーブ「プフッ・・・」
声を殺して笑うスティーブ。
アレクシア「お兄たま・・・」
クレア「呼ぶんかい!!!」
スティーブ「うげっ!声がデカイよ!」
クレア「ごめん」
アルフレッド「だ、誰かいるのか!!?」
スティーブ「はぅ・・・!!!」
クレア「あ・・・」
アルフレッド「無事に辿り着いたか。ではボーナスだ」
スティーブ「ボーナス!?ありがとう、お兄たま」
アルフレッド「・・・聞いてたのか。私とアレクシアの会話を!」
スティーブ「えぇ、あの・・・」
アルフレッド「死ね!!!!!!!!!!!!!」
彼はスナイパーライフルで攻撃して来た。
クレアはスパス12で廊下の展示物を破壊していった。
アルフレッド「やめろ!お父様の花瓶がぁあ!!!熊の剥製がぁあ!!!」
クレア「いい銅像ね」
彼女はベロニカ・アシュフォードの銅像を粉々にした。
スティーブ「おい、もうやめておけよ。アイツ、泣いてるぜ」
クレア「えっ?」
アルフレッド「ひっくひっく・・・鬼!悪魔!」
彼は泣きながら寝室に消えて行った。
二人も後を追って寝室に入ったが、アルフレッドの姿はなかった。
スティーブ「どこだ!クソッ!また仕掛けかよ!!!」
クレア「もう解くのは面倒よ」
彼女はグレネードランチャーで壁や天井を破壊していく。
スティーブ「見ろ!ハシゴだ!」
クレア「行きましょう」
天井の穴から現れた木製のハシゴが寝室に降りてきた。
スティーブ「たまには破壊もいいもんだ」

24クリスすす:2010/07/29(木) 16:48:09 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター22「アレクシア・アシュフォード」
ハシゴを上っていくと、円形の子供部屋が現れた。
部屋の中心には、豪華な造りのメリーゴーランドがある。
クレア「何、ここ!?」
スティーブ「ただの子供部屋だ」
そこに、美しい金髪の清楚なドレスが似合う女性が現れた。
型式は不明だが、アルフレッドが使用していたスナイパーライフルを
こちらに向けている・・・。
クレア「まさか、あなたが!?」
アレクシア「そうよ。私がアレクシア・アシュフォードよ」
スティーブ「貧乳だな・・・。40点」
アレクシア「お黙り!!!」
彼女はスナイパーライフルを発砲する。
スティーブ「危ねぇ!41点でどうよ?」
クレア「冗談はやめて スティーブ!!!せめて45点に・・・」
アレクシア「点数の問題ではないわ!お兄たまの代わりに私が始末する!」
そう言うと、アレクシアはメリーゴーランドを起動して、攻撃してきた。
スティーブはイングラムでアレクシアを攻撃するが、命中しない。
メリーゴーランドの馬が障害物になっているのだ。
クレア「私がやるわ」
彼女はグレネードランチャーをメリーゴーランドの天井に発射した。
天井からガラスの雨がアレクシアに直撃していく。
アレクシア「ひゃあああああ!!!!!」
彼女の綺麗な髪の毛がゆっくりと床に落ちた。
そう、それはただのカツラだったのだ。
スティーブ「お前・・・」
二人に襲い掛かって来たのは女の化粧をしてアレクシアに
なり切っていたアルフレッドだった・・・。
彼は鏡に映った自分の姿を見て、絶叫して走り出した。
アルフレッド「あッ・・・ああああああああああああああああ」
スティーブ「待ちやがれ!!!」
アルフレッドは壁にある巨大な肖像画の裏に姿を消した。
スティーブ「クソッ!逃げられた!」
クレアは床に落ちたカツラを見つめる。
クレア「アレクシアの死を認める事が出来なかったのね・・・」
スティーブはただ頷くだけだった。
その時、床で何かが光る。自家用機のキーだ。

25クリスすす:2010/07/30(金) 11:53:31 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター23「空港へ」
アルフレッドが落としていった自家用機のキーを、
入手したクレアとスティーブは空港へ向かう。
クレア「これで帰れる」
スティーブ「よし急ごうぜ!」
私邸の廊下を走っていると、警報が鳴り響く。
アルフレッドが島の自爆装置を作動させたらしい。
スティーブ「・・・!!!」
アルフレッド「眠っている本当のアレクシアを起こすしかないようだ・・・」
自分の使命を思い出したアルフレッドはクレアとスティーブを、
ロックフォート島ごと葬る事を思いついたのだ。
クレア「ヤバいわね」
スティーブ「チッ こんな時に!」
彼は現れたゾンビ達に、イングラムの弾丸を浴びせる。
クレア「時間がないわ!走り抜けた方がいい!」
スティーブ「了解」
そして、私邸を出た二人はバンダースナッチの襲撃を逃れ、
石橋から公邸に辿り着いた。電気は消えている。
公邸のホール内には無数の気配だけがあった。
スティーブ「何かいるぜ。今、何かが向こうの壁に・・・」
その時、ハンター穸が飛び掛かって来た。
クレア「どいて!!!」
彼女はショットガンでハンターを床に撃ち落とした。
スティーブ「まだいるのか!」
イングラム2丁でハンターを倒していくスティーブ。
ハンター穸は鋭い爪で攻撃してくる。
二人は攻撃をかわしながら、怪物に銃弾を叩き込んでいく。
スティーブ「これで最後だぜ」
二人はハンター穸の群れを倒す事に成功。

その頃、操作室でアルフレッドはコントロールパネルの
複雑なパスワードを正確に入力していた。
安全装置の解除ボタンを拳で叩き、狂気に満ちた彼は微笑む。
それはロックフォートに冷凍保管されている切り札。
アンブレラの究極兵器の生命活動を再開させる呪いのコードであった。
アルフレッド「私に逆らったらどうなるか・・・」
地の底の保管庫で暴君が動き出した。
アルフレッド「思い知るがいいわ・・・!」

26クリスすす:2010/07/30(金) 16:20:44 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター24「放たれた暴君」
公邸から出た二人は銃に弾丸を装填して歩を進める。
クレア「待って スティーブ・・・」
スティーブ「どうした!?」
クレアは連絡通路の方に銃を向けていた。
スティーブ「一体、何が・・・」
連絡通路から近づいてきた黒い影は猛スピードで、
二人に襲い掛かって来た。
クレア「これは・・・」
ラクーンシティで遭遇したアンブレラの生体兵器タイラント・・・。
その姿が、こちらに突進して来る。
スティーブ「避けろ!」
二人はタイラントに銃弾を浴びせるが、効いている気配は無い。
スティーブ「すごい爪だな。筋トレやり過ぎだろ!」
クレア「あなたはどこまで馬鹿なのよ!アイツは生体兵器よ!てかどんな筋トレ!?」
スティーブ「人間じゃないのかよ」
クレア「元は人間でしょうけど、今は兵器なのよ!」
タイラントの攻撃は激しくなる。
クレア「弱点は頭よ!」
スティーブ「なんで知ってる?」
クレア「ちょっと詳しいのよ」
二人はタイラントの頭部に弾丸を叩き込む。
クレアがタイラントの背後に回り込み、ショットガンを発射すると、
放たれた暴君はゆっくりと地面に倒れた。
スティーブ「死んだのか」
クレア「わからない・・・」
その後、二人は空港に辿り着き、アシュフォード家の輸送機を発見した。
スティーブ「クレア、行くぞ!」
二人は飛行艇を奪取してロックフォートを脱出する事に成功。
飛行艇が離陸する時、空港の物陰に一人の男がいた。
ウェスカー「アルフレッドにも逃げられたか。だが、追跡は続けろ」
彼は通信機で部下に命令を下すと、島から離れていく飛行艇を見つめてつぶやいた。
ウェスカー「お前が真実に導いてくれそうだ」

27クリスすす:2010/08/02(月) 12:21:35 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター25「飛行艇」
スティーブ「ヒャッホー!脱出成功!」
彼は操縦席で飛び跳ねて喜んだ。
クレア「スティーブ、自動操縦プログラムが起動してるわ」
スティーブ「何ですって!?」
クレア「あなたはオカマなの?」
スティーブ「・・・」
クレア「それより、嫌な予感がする」
戦闘機で追って来たアルフレッドが自動操縦プログラムを起動。
二人は飛行艇のコントロールを奪われてしまう。
さらに、密かに機体にしがみついていたタイラントが
カーゴルームに侵入してきた。
スティーブ「あのハゲ!ぶっ殺してやる」
クレアは操縦席の横に特殊なグレネード弾を発見する。
「対B.O.W.ガス弾」これはアンブレラ製の特殊弾だ。
クレアはランチャーに弾丸を装填して、カーゴルームのドアを開けた。
スティーブ「これで最後だ!ハゲ!!!!」
タイラントはゆっくりと近づいて来た。
クレアはグレネードランチャーをかまえるが、タイラントの攻撃が
彼女を壁に叩き付けた。その時、ランチャーが彼女の手から床に落ちる。
スティーブはイングラムを近距離で発射する。タイラントはスティーブに
ラリアットをヒットさせ、スティーブを床に叩きつけた。
クレアとスティーブは逃げ場のないカーゴルームで、積まれていたミサイルを発見する。
スティーブ「あれは使える」
クレア「命中させなきゃ意味がない。まずはコイツを弱らせないと」
スティーブ「OK!」
クレアはスパス12で、スティーブはイングラムで
タイラントにダメージを与えていくが、アンブレラの暴君は
狭いカーゴルームを破壊する勢いで襲って来る。弱っている気配はない。
クレアはグレネードランチャーを拾い、暴君に「対B.O.W.ガス弾」を命中させる。
緑色のガスがカーゴルームに充満する。
スティーブ「俺達に害はないのか?」
クレア「ええ、私達は人間だから」
スティーブ「怪物用か」
タイラントは膝をついて動きを止めた。
クレア「弱ってるわ」
スティーブ「今がチャンスだ」
クレアとスティーブはミサイルの固定器具を銃で破壊し、
ミサイルを暴君の肉体に発射。タイラントは空中で爆発した。
スティーブ「やったぜ!花火のオマケ付きだ」
クレア「戻るわよ」
タイラントを空中に叩き出す事に成功したが、肝心の問題が解決していない。
この飛行艇はどこに向かっているのだろうか?

28クリスすす:2010/08/04(水) 13:44:26 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター26「南極」
機体はあらぬ方向へと飛行を始める。もうなす術がない。
二人は、運命に身を任せるしかなかった・・・。

静寂に包まれた機内。クレアはいつの間にか
スティーブに寄り掛かって眠っていた。どのくらいこうしているだろう・・・。
この時、彼は心の底にしまったはずの感情が蘇るのを感じていた。
スティーブ(これはチャンスだ。うひひひ)
彼の手はクレアの体に吸い寄せられていく。
スティーブ(もう少し・・・!!!もう少しぃぃいぃいいいい!!!!)
クレア「・・・ん」
スティーブ(ヤバッ・・・!)
クレアの目覚めと同時に彼のお楽しみタイムは遮られた。
クレア「ちょっと、顔近い」
スティーブ「ごめん・・・・・あの・・・」
クレア「???」
スティーブ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」
彼はもの凄い勢いでクレアに抱きついた。
スティーブ「ずっとムラムラしてたんだぁぁああぁぁあああぁああぁああ!!!!!!!!!」
クレア「ちょ・・・!!!!!」
スティーブ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」
クレアは操縦席にしがみついた。
スティーブ「頼むよぉおおおお!!!我慢できねぇんだよぉおおぉおおおお!!!!!!!!」
クレアはホルスターから銃を抜き、スティーブの肩を撃ち抜いた。
スティーブ「ぴぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ」
クレア「で、ここはどこなの?」
スティーブは照れ臭そうに立ち上がり、窓の外を見た。
そして、コックピットの経度に目を移した。
スティーブ「南緯82度17分、ここは北極だ!」
クレア「南極でしょ」
スティーブ「南緯82度17分、ここは南極だ!」
クレア「最初から言い直す所がウザイ」
二人の眼下には、氷の大地に並び立つ建物とアンブレラの飛行艇があった。
ここもアンブレラの施設・・・。そして、アルフレッドが仕掛けた罠だったのだ。
二人は、残骸と化した飛行艇から身を出すと、施設の探索を開始した。

29クリスすす:2010/08/04(水) 15:38:58 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター27「漏らす男」
自爆装置で崩壊したロックフォート島に辿り着いた人影。
その影はロープも使わずに巨大な崖を登っていく。
防弾ベストの背面にはS.T.A.R.S.の記章が装飾されている。
股間はびっしょりと濡れていた・・・。
そう、クリス・レッドフィールドが妹であるクレアを助けに来たのだ。
クリス「あぁ、また漏らしちゃったよ。高い所は苦手だからなぁ」
彼は崖を登り、ロックフォート刑務所に潜入した。
クリス「どこだ!?クレア!!!俺だ!!!!!クリスだ!!!!!!」
炎上した刑務所にいたのは動く死体だけだった。
クリス「ゾンビに用はないんだよ!こらっ!そこのゾンビ!こっち見んな」
彼はグロック17をかまえたが弾丸節約のために、発砲する事はなかった。
クリス「お前らの相手をするのは慣れたよ」
ゾンビの大群を避け、鉄橋を渡って訓練所にたどり着いた。
そこにはゾンビ犬が待ち構えていた。
クリス「5匹か。すまんが、ビーフジャーキーは持って無いんだ。代わりにこれをやるぜ!」
彼はもの凄い勢いでゾンビ犬の首を蹴り上げた。
クリスは襲い来るゾンビ犬達を力強い体術で地に叩きつけていく。
ゾンビ犬を倒したクリスは訓練所内部を探索する。
クリス「クレア!!!!!!どこだぁぁあぁあぁぁあああぁあ!!!!!!!」
彼は股間を濡らしながら叫んだ。
クリス「クレアァァァアアァァアアアアアアア!!!!!!!」
そこに狂気の生体兵器バンダースナッチが現れる。
クリス「ここに来てまさかの新モンスターかよ。顔が恐いなぁ」
バンダースナッチは巨大な腕でクリスに襲い掛かった。
クリス「ぐふぇえええ!!!あっまた漏れた」
彼はナイフを取り出し、バンダースナッチの顔面に突き刺した。
その一撃でバンダースナッチは床に倒れた。
クリス「アンブレラめ。訳の分からないモノを開発しやがる」
彼は訓練所の探索を続け、研究室に辿り着いた。
クリス「培養カプセルだらけだ。気味悪いなぁ。心細いなぁ」
???「久しぶりだな・・・」
クリスの背後にはサングラスの男が立っていた。

30クリスすす:2010/08/07(土) 14:21:57 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター28「因縁」
研究室内を探索するクリスの背後に立っていたのは、
死んだはずのアルバート・ウェスカーだった。
クリス「あわわわわわ・・・ッ」
彼は背筋が凍る思いをした。
かつて仲間を裏切った悪魔の手先だ。
クリス「オバケッ!来るなぁ!!!!!」
ウェスカー「目的はアレクシアだ。彼女を捕らえるために雇われた」
クリス「ちょっ!来るなって!やめろぉ!来るなぁ!気持ち悪いッ!」
ウェスカー「無礼な奴だ。まずは話を聞け」
クリス「もう声も聞きたくないんだって!爆弾魔!麻薬王!詐欺師!」
ウェスカー「俺は今、無表情かもしれん。だが、心の中で泣いているぞ」
クリス「お前の事なんかどうでもええわ!ボケェ!!!!!!」
頭の中に死んでいった仲間の顔が浮かんだクリスは銃をかまえる。
それに対し、ウェスカーは超人的なスピードでクリスの体をはね飛ばし、
不適な笑いとともにクリスを片腕で持ち上げた。
ウェスカー「お前が憎い。お前が俺の計画を打ち壊した」
クリス「それは俺じゃねぇ!ジル、バリー、レベッカが悪いのッ!俺は何もしてないの!」
ウェスカー「お前だってば」
クリス「それよりこの島を攻撃したのはお前だろ!人間のクズめ!」
ウェスカー「ああ、お前の妹にも会ったよ。実にいい尻だった」
クリス「お前、クレアに何をした!?」
ウェスカー「少し遊んでやった」
クリス「ぬぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
クリスは渾身の力でウェスカーの顔面を殴りつける。
しかし、今の彼は人間の腕力で勝てる相手ではなかった。
サングラスの下の鋭い眼光は赤く輝き、爬虫類のように冷たい視線をクリスに向けている。
ウェスカー「俺は新たな組織に魂を売った」
コイツは魂を組織に売ってまで何を企んでいるのか。
クリス「悪い事ばかりやってるようだが、ダース・ベイダーに比べたらお前なんか・・・」
ウェスカー「ダース・ベイダーと比べるんじゃない!」
ウェスカーはクリスの体を培養カプセルに叩きつけた。
クリス「ぐはっ!」
クリスはグロック17を拾い、ウェスカーに向けて発砲したが、
ウェスカーは脅威的なスピードで弾丸を避けて、クリスの顔面を蹴り飛ばした。
だが、クリスは床に倒れながらもグロックを発砲した。
クリス「裏切り者!殺してやる!」
ウェスカー「ここで死ね」
ウェスカーは弾丸を避け、培養カプセルの一つを持ち上げて床に倒れるクリスに投げつけた。
クリスが動かなくなった事を確認した彼は研究室から姿を消した。
クリス「・・・うぐッ 重い」
培養カプセルの下敷きになっていたクリスは妹のために立ち上がった。
クリス「待ってろよ クレア」

31クリスすす:2010/08/09(月) 12:40:13 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター29「脱出成功」
クリスはウェスカーを追って、空港に辿り着いた。
H.C.F.というマークが入った飛行艇が彼の目に飛び込んできた。
クリス「H.C.F.?あれが例の組織か・・・」
彼は空港のコンテナの物陰に隠れて、グロック17に弾丸を装填する。
クリス「奴ら、どこに行こうとしてるんだ」
B.O.W.保管カプセルが何台も、飛行艇の中に運ばれていく。
飛行艇の周りにはH.C.F.の隊員達が集まっていた。
クリス「アレクシアがいる所か。もしかしたらクレアもそこに」
彼の背後にH.C.F.隊員が近づいて来た。
クリス「うっ・・・!」
隊員「ここで何してやがる!?」
クリス「普段はスーパーで働いてるんだが今日はあの・・・」
隊員「今ここで何をしてるか聞いてるんだ!」
クリス「いや、捜してるんだよ」
隊員「何を?」
クリス「お前が見た事もないくらいセクシーな俺の・・・」
その時、クリスは出来るだけ音を出さずに隊員に接近し、
一瞬の隙を見て、首をへし折った。
クリス「妹だよ」
彼は隊員が持っていたAK47を拾い、飛行艇に近づいた。
ウェスカーは飛行艇の前で、隊員達に作戦内容を説明している。
クリス「ふむふむ・・・・何も聞こえねぇ」
計画の内容が聞き取れなかったクリスは退屈になっていた。
クリス「退屈だなぁ ジルとクレアの裸を想像しよう」
彼は、物陰でダラダラと鼻血を流し始めた。
クリス「ジルは彼女だからこういう想像もアリかなぁ」
すると、隊員達は飛行艇に乗り込んでいく。
これを逃すわけには行かない・・・。
クリス「うぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
彼は離陸体勢に入った飛行艇に向かって走った。
クリス「クレアのため!クレアのため!クレアのため!クレアのために飛びます!!!!!!」
クリスは機体にしがみついて、閉まりかけのハッチに飛び込む事に成功。
彼はそこからB.O.W.カプセル保管庫に忍び込んだ。
クリス「不気味だけどクレアのために我慢しよう・・・」
飛行艇はクリスを乗せ、ロックフォートから飛び立った。

32クリスすす:2010/08/13(金) 17:52:51 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター30「声」
クレアとスティーブはアンブレラ南極基地内部の縦穴通路を進んでいた。
クレア「私たち災難続きね」
スティーブ「そうだな。凍死する前にここを脱出しないと」
クレア「言えてる」
その時、縦穴通路に横たわる死体が動きだした。
スティーブ「またゾンビかよ」
クレア「でも動きが通常より遅い」
スティーブ「ゾンビも寒さには弱いんだろ」
二人は襲い来るゾンビを撃ち倒して、作業員室に入って行った。
スティーブ「時計が止まってる・・・」
この施設は長い間、使われていなかったらしい。
テーブルの上には弾丸が散乱していた。
クレア「使えるものは少ないわね」
スティーブはロッカーを開けて、中を調べている。
クレア「何かあった?」
スティーブ「スナック菓子と救急スプレーと・・・ショットガンの弾、それからエロ本」
スティーブは救急スプレーとショットガンの弾を取り出し、ロッカーを閉めた。
クレア「ここからはショットガン主力でいけそうね」
スティーブ「くそぉ イングラムのマガジンはないのか」
クレア「とにかく地上に・・・」
???「グォオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!」
風の音とは別に、不気味な叫び声のような何かが聞こえて来る。
クレア「何、今の!?」
スティーブ「風の音じゃなさそうだ」
クレアは銃を握りしめていた。
スティーブ「大丈夫だ。俺がついてる」
クレア「頼もしいナイトだものね」
スティーブ(ふふふ これでクレアの心は俺のものだ)
二人は咆哮の主を捜して、さらに地下へと歩を進めて行く。
クレア「人の声じゃないわね」
スティーブ「化け物かもな。でも、確認しよう」
クレア「待って!」
二人の前にTーウイルスに感染して巨大化した蛾が現れた。
スティーブ「蛾のゾンビ!?なんでもアリかよ」
クレア「リン粉に気を付けて!」
蛾は毒性を帯びたリン粉を飛ばして、攻撃してくる。
スティーブ「蛾はマジで嫌いだ!」
クレア「私もよ!」
彼女はショットガンのトリガーを引いて、ウイルスに感染した蛾を仕留めた。
スティーブ「死に方もグロ過ぎるな・・・」

33クリスすす:2010/08/15(日) 14:23:50 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター31「虜囚の記憶」
彼は長い間、南極基地の独房で気が遠くなるほどの孤独を味わっていた。
自分の名前すら覚えていない・・・。
記憶を呼び覚まそうとすると、それとは関わりのない光景が蘇って、
名前を思い起こそうとしていた事すら忘れてしまう。
記憶の光景は唐突に蘇って消えていく。
誕生した双生児の赤子の姿が脳裏に再生される。
高貴なる血統を間違いなく受け継いだ兄と妹・・・。
自分は殺風景な実験室で備え付けの硬いベッドに寝かされている。
拘束されて身動きができない。股間がかゆい。
すぐ傍らには息子と娘の姿があった。
助けを乞おうとしたが、彼らの冷ややかな視線に気付いた。
この研究所に自分を運び込んだのは、この双子の子供だったのだ。
娘は狂気に満ちた笑みを浮かべながら小さな注射器を近づけてくる。
彼は恐怖で喉が硬直し、声を上げる事もできない。
その時、首筋に小さな痛みを感じる・・・。
そこから冷たい液体が血管から全身に流れていく。
冷たさが、焦熱に変わった衝撃で眼球は裏返り、白目を剥く。
股間は高熱に耐えられず、すごい勢いで破裂した。
その時にはもう、彼は何を注入されたのか気付いていた。
なぜならそれは長い間、彼ら一族自身が研究を続けてきたものだったからだ。
アレクサンダー「お・・まえ・・・たち・・・どうして・・・」
アレクシア「まだ喋れるとはね。お父様」
アレクサンダー「どうして・・・!?ウグッ・・・!」
アルフレッド「ただの実験材料だよ」
アレクサンダー「ぐあああああああああああああ!!!!!!!!」
目隠しをされ、口輪をはめられ、強靭な拘束ベルトで
厳重に椅子に固定されて彼はそこにいた。
壁に打ち込まれた巨大な斧が、喉を圧迫している。
アレクアンダー「ぐああああああああああああああああああ!!!!!!」
スティーブ「こいつが声の主だ・・・」
クレア「動けないみたいね」
クレアとスティーブは所長室の奥にある独房を覗き込んでいた。
資料にはこう書かれている。ノスフェラトゥ・・・。
素体はアレクサンダー・アシュフォードだ。
スティーブ「こいつがアレクサンダー!?」
怪物が直接的な脅威ではないと判断した二人は、所長室を後にした。

34クリスすす:2010/08/15(日) 17:07:54 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター32「アルフレッドの敗北」
クレアとスティーブは採掘室に辿り着いていた。
スティーブ「でっけぇクレーンだな」
クレア「この先の通路は外に繋がってる」
二人は広い採掘室で何かが光るのを感じた。ライフルのレーザーサイトだ。
アルフレッド「もうじき女王が目覚める!お前らは生きて帰れない」
アルフレッドがスナイパーライフルの銃口をこちらに向けて立っていた。
スティーブ「うるせぇ!絶対に生きて帰るんだ!邪魔はさせねぇ!!!」
彼はイングラムを乱射したが、アルフレッドは物陰に身を隠した。
アルフレッド「ふふふ 私は使命を思い出したのだ!」
クレア「アレクシアを目覚めさせる事ね?」
アルフレッド「その通り。愛しのアレクシアを目覚めさせるのが私の仕事だ」
スナイパーライフルをかまえたアルフレッドは弾丸を発射した。
クレアはショットガンでアルフレッドを狙う。
アルフレッド「これで・・・これで最後にしないか?このゲームはアレクシアと私の勝ちだ!!!!」
スティーブ「アレクシアの前にお前が目を覚ませ!!!」
スティーブは天井から吊るされたクレーンの鎖を撃ち抜いた。
アルフレッドはクレーンの下敷きになって動けなくなっている。
スティーブ「コンティニュ―するか?アルフレッド」
アルフレッド「ぐふっ・・・・・・・」
二人は採掘室を出て、輸送用通路を通っていた。
クレア「スティーブ!後ろ!」
スティーブ「アイツらは!!!」
ハンター穸の亜種「スウィーパー」が二人の前に現れた。
肉体が赤紫色に変色し、爪の形が変化している。
クレアは飛び掛かって来るスウィーパーの頭部にショットガンの弾丸を
叩き込んでいく。スティーブはイングラムでスウィーパーを蹴散らした。
スティーブ「この数はなんだ!?」
クレア「これは意図的に放たれたものじゃない?」
スティーブ「アレクシアか?」
クレア「それは分からない。とにかくここを出ないと!」
スティーブ「アイツら追って来るぞ!」
二人は全力で出口まで走った。
クレア「危機一髪ね」
ドアの反対側ではスウィーパーがドアに激突する音が聞こえていた。
スティーブ「外に出たのはいいけど、乗り物がないぞ!」
クレア「あそこに格納庫があるわ!」
スティーブ「行こう!」
凄い吹雪の中に立つ異形の怪物がこちらに近づいて来る。
スティーブ「アイツは!?」
独房に拘束されていたアレクサンダー・アシュフォードのなれの果て、
ノスフェラトゥが不気味な声を上げながら迫って来た。
クレア「今年は運がないわ」
スティーブ「俺もだよ」

35クリスすす:2010/08/17(火) 14:31:36 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター33「女王の目覚め」
ノスフェラトゥは手足を拘束された状態で現れた。
体から三本の鎌状の触手を生やしている。ノスフェラトゥは鎌状の触手で
クレアとスティーブに襲い掛かった。
スティーブ「なんで縛られたままなんだよ!?」
クレア「拘束が趣味とか?」
スティーブ「そりゃあいいや」
二人はノスフェラトゥの攻撃を避けながら、弾丸を撃ちまくった。
クレア「触手が邪魔で当たらない!」
スティーブ「こいつ!触手で防御とは頭のいい化け物だ」
クレア「そうみたいね」
ノスフェラトゥはドラム缶を触手で放り投げて攻撃してくる。
人間時に蓄えた知識をある程度残しているらしい。
スティーブ「くそぉ!」
彼はドラム缶を避けながらイングラムを発射した。
クレア「どうして鎌を振り回して防御するのか分かった」
スティーブ「マジか!?」
クレア「心臓が弱点だからよ」
スティーブ「よし、触手をどうにかしないとな!」
ノスフェラトゥは鎌状の触手で攻撃してきた。
クレアとスティーブは触手を避ける。
スティーブ「今だ!!!」
クレアは触手を避けて、ノスフェラトゥの剥き出しの心臓に
ショットガンの弾丸を撃ち込んだ。
ノスフェラトゥはうめき声を上げながら凍てつく地面に倒れた。

その頃、南極基地所長室では負傷したアルフレッドがスノーグローブを眺めていた。
アルフレッド「アレクシア、目覚めの時だよ・・・」
彼はスノーグローブの台座にある起動スイッチを押した。
アルフレッド「偉大なるベロニカを手に出ておいで・・・」
南極基地の地下でコールドスリープ状態のアレクシアは女王として目覚めた。

クレアとスティーブは雪上車を発見していた。
スティーブ「これは使えるな!」
クレア「観測基地まで行けば助かるわ」
二人はその雪上車に乗り込む。
スティーブ「・・・クレア」
クレア「どうしたの?」
スティーブ「絶対に二人で帰ろうな」
クレア「ええ、もちろんよ」
スティーブ「約束だ」
この時、クレアはスティーブの中で何かが変わったのを感じ取っていたのだろう。
今まで初めて見せる笑顔だった。
クリス「おーい!君たち誰?」
男の声で二人は振り返り、後部座席を見た。
クレア「兄さん!!!!!!」
スティーブ「嘘だろ!?」
クリス「クレア!!!!!!」
兄妹は雪上車の中で抱き合った。
クレア「来てくれるって信じてたわ」
クリス「ああ、無事でよかったよ。で、このチャラ男は?」
スティーブ「スティーブだ。よく覚えとけよオッサン」
その一言で、雪上車の中は殺気に満ち溢れる事になった

36クリスすす:2010/08/18(水) 10:14:39 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター34「射撃の腕」
クリスは雪上車を運転しながらもスティーブと口喧嘩を繰り広げていた。
クリス「お前みたいなガキが愛しのクレアと行動していたとはな」
スティーブ「うるせぇ!」
クリス「絶対に結婚は認めないからな!」
クレア「結婚とか何も言ってないし!!!」
スティーブ「出来たら結婚したいけど、そんな話はしてねぇよ」
クリス「あぁん?もういっぺん言ってみろ」
スティーブ「出来たら結婚したいなって・・・」
クリス「いい度胸だ」
彼は運転席から後部座席のスティーブに殴り掛かった。
スティーブ「ぎゃひぃ!!!」
クリス「このガキめ!お前だけはアンブレラの次に許さんからな!!!」
スティーブ「そこまで悪いか!?」
クレア「兄さん前を見て!!!!!!」
クリス「あぁああああああああああああああ!!!!!」
雪上車は南極基地の採掘施設に激突した。
スティーブ「おいおい!南極基地に戻ったじゃねぇか!」
クリス「観測基地には行かなくて正解だった」
クレア「どうして?」
クリス「ウェスカーの組織の飛行艇があった」
クレア「アイツらここまで来たの?」
クリス「ああ、状況は良くない方向に進んでいる」
スティーブ「アンタのせいでな」
クリス「ウェスカーだってば!!!アイツの目的はアレクシアだ」
クレア「もしそれが・・・」
スティーブ「逃げろ!奴らが来た!」
三人の背後に迫る複数の影の正体はスウィーパーだった。
クリス「こいつらもウェスカーの組織が作った化け物だ」
スウィーパーは三人を囲んで攻撃体勢に入る。
クリス「俺に任せろ」
スティーブ「大丈夫かよ・・・」
クレア「兄さんなら大丈夫よ」
クリスはグロック17でスウィーパーの頭部を撃ち抜いていく。
一発も無駄にしてはいない。全て、命中させている。
だがしかし、股間だけは無駄に濡れていた。
クリス(恐いからじゃない!南極は寒いから漏らしてもいいんだ!)
スティーブ「一発も外していないだと!?」
クリス「こいつらの弱点は硫酸だが、ハンドガンで十分だ」
彼はグロック17をホルスターに収めながら言った。
クレア「これからどうするの?」
クリス「南極基地の脱出用プラットホームを目指す。ここから遠くはないからな」
クレア「分かったわ」
クリス「だが気を付けろ。嫌な予感がしてならない」
スティーブ「ああ、それよりアンタの射撃の腕には驚いたぜ」
クリス「S.T.A.R.S.の頃に鍛えたんだ」
スティーブ「すげぇな。見直したよ」
クリス「結婚は認めないからな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スティーブ「何でそうなる・・・・・・・」

37クリスすす:2010/08/19(木) 13:48:43 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター35「捕われたナイト」
三人は脱出用プラットホームを目指して歩いていた。
クレア「武器庫がある。何かあるはずよ」
クリス「でも急がないと」
スティーブ「イングラムの弾がほとんど無い」
クリス「まぁいい。俺はここを見張ってる」
クレア「ありがとう、兄さん」
クレアとスティーブは武器庫を調べに行った。
クリス(クレアもボインになったものだ・・・おっと、いかん!クレアは妹だ!)
しばらくして、二人はクリスの所に戻って来た。
クレア「兄さん、良いものを見つけたわ」
彼女はクリスにマグナムリボルバーを見せた。
クリス「それはお前が持ってるんだ。役に立つからな」
クレア「わかった」
クリス「スティーブ、弾はあったのか?」
スティーブ「無かったよ・・・」
クリスは持っていたAK47をスティーブに渡した。
スティーブ「え?これ・・・」
クリス「別にお前のためじゃないからな」
スティーブ「サンキュー・・・兄さん」
クリス「誰が兄さんだ!?あぁんコラァ!!!」
その時、通路の壁を破壊して触手が襲い掛かって来た。
クリス「避けろ!」
触手はスティーブの体に巻き付いた。
スティーブ「チッ・・・」
クリスはもう一本の触手に弾き飛ばされた。
スティーブ「くそぉ!!!」
彼は触手にAK47を叩き落とされて反撃できない状態になっていた。
クレア「スティーブ!!!!!」
彼女はスティーブに手を伸ばしたが、彼はクレアの手を掴む事はなかった。
クリスはナイフで触手を攻撃する。
スティーブは壁の奥に引きずり込まれてしまった。
クリス「やられたか・・・!」
クレア「スティーブを助けに行かないと!」
クリス「あの触手、スティーブだけを狙っていた感じだったが」
クレア「ええ、嫌な予感が的中しなければいいけど・・・」
兄妹はスティーブの捜索を開始した。

38クリスすす:2010/08/20(金) 18:24:51 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター36「終わらないゲーム」
クリス「くそぉ!一体どこに!?」
クレア「ここが怪しいわ」
二人は滅菌室の仕掛けを解き、秘密の通路を発見する。
クリス「驚いたな・・・」
クレア「何が?」
クリス「この通路の構造、ラクーンシティの洋館と同じだ」
忌まわしい洋館事件の記憶が蘇る。
クリス「だとすればこの先にはホールがあるはず」
彼の言う通りだった。二人の目にホールが飛び込んで来た。
アークレイ山地の洋館をスケールダウンしたようなものだが、構造は同じだ。
二人の頭上から笑い声が響いてくる。
クリス「誰だ!?」
見上げた先にはコールドスリープから放たれた
アレクシア・アシュフォードが立っていた。
クレア「アレクシア・・・!」
アレクシア「あら、よくご存知ね」
クリス「誰?あの金髪女がアレクシアなのか?もっとデブかと・・・」
クレア「どうやって蘇ったの?」
アレクシア「私は15年間、ベロニカ・ウイルスと融合を図っていたの」
クリス「ハーモニカ?ハーモニカウイルス?」
クレア「兄さん、黙るか死ぬかにして」
クリス(辛口なクレアもいいなぁ 罵倒されたい!縛ってぇええええええ)
アレクシア「お友達がコロシアムで待ってるわ」
そう言葉を残し、彼女は去っていく。
クレア「待ちなさい!」
彼女は階上に向けて、発砲した。
クリス「追うぞ!」
二人は大階段を上がって行くが、南極基地の警備員のゾンビ達が行く手を阻む。
クリスはゾンビを殴り倒し、二階の通路を確保した。
クレア「あの触手よ!」
クリス「分かってる」
壁を突き破って襲って来る触手から逃れた二人は、
牢獄が並ぶ通路に辿り着いた。
正面の扉の先がコロシアムのようだ。
クレア「この扉、開かない!」
クリス「任せろ!」
彼は重い鉄の扉を蹴破った。
クレア「ここがコロシアム・・・」
円形状の大きな闘技場の中心の巨大な柱にスティーブは
壁に打ち付けられた巨大な斧で、身動きを封じられていた。
クレア「スティーブ!」
スティーブ「逃げろ・・・クレア」
クリス「斧をどかせば・・・!!!」
スティーブ「二人共、聞いてくれ。あの女に何か注入された」
クリス「何ッ!?」
スティーブ「クレアを殺すように命令された・・・」
彼は最後の力を振り絞って叫んだ。
スティーブ「俺は・・・俺は、クレアを殺したくない!!!」
ベロニカ・ウイルスの力で異形と化していくスティーブ。
服を突き破って巨大化する体。爬虫類のような目。
クレア「スティーブ・・・」
スティーブは完全にモンスター化して立ち上がった。

39クリスすす:2010/08/23(月) 10:19:53 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター37「悲傷」
モンスター化したスティーブは巨大な斧を手に、迫って来る。
クリスはグロック17をかまえていた。
クレア「こんなの嫌よ・・・!!!!」
彼女は銃口を下に向けている。
クリス「こうなった以上、助ける事は出来ないんだ」
彼女は戦う意志を失っていた・・・。
クリス「俺達が知っているスティーブじゃないんだぞ!」
クレア「分かった・・・」
彼女は武器をショットガンに持ち替え、反撃した。
スティーブは儀礼用の巨大な斧で攻撃してくる。
クリス「凄い力だ!」
クリスとクレアは攻撃を避けるが、スティーブは素早い動きで
巨大な斧を軽々と振り回して襲って来る。
クレア「ハシゴがあるわ!」
彼女はコロシアムの中心にそびえ立つ巨大な柱にハシゴを発見する。
クリス「上に出口がある!急げ!」
だが、スティーブはハシゴに斧を放り投げてくる。
二人は斧を避けて、足場に着地する事に成功。
クレア「もう少し!」
足場にジャンプして襲い掛かるスティーブに弾丸を浴びせる二人。
クリス「すごい脚力だ」
彼はグロック17でスティーブに弾丸を叩き込む。
クレア「危ない!」
スティーブに足場を破壊され、クリスはコロシアムの床に落ちていった。
クレア「兄さん!!!」
クリス「俺は大丈夫だ!」
スティーブは新たな斧を手に、襲い掛かる。
クリス「・・・うわっ!」
クレアはコロシアムに飛び降り、グレネードランチャーをかまえた。
スティーブはクリスに斧を振り下ろそうとしている。
クレア「許して、スティーブ・・・」
彼女はグレネードランチャーのトリガーを引いた。
爆音がコロシアムに響き渡り、スティーブは倒れ込んだ。
その時、コロシアムのコンクリート壁を突き破って触手が侵入してきた。
クリス「クレア!!!」
触手はクレアの足に絡み付き、彼女を宙吊りにした。
他の触手はクリスを攻撃していた。
クレアはもう一本の触手に体を貫かれそうになっている。
この時、モンスター化したスティーブはクレアを見ていた。
彼女の命を狙う触手に攻撃対象を変更したスティーブは
斧を拾い上げ、クレアを助けるために突進した。
スティーブ「・・・・・・クレア」
それは意識を回復したスティーブ・バーンサイドの声だった。
スティーブは斧を振り下ろし、触手を切断した。
クレアは触手から解放され、床に落ちる。
もう一本の触手がスティーブの体に突き刺さる。
クレア「スティーブ!!!」
スティーブは中心の柱に叩き付けられ、触手は姿を消す。
驚く事に彼は人間の姿に戻っていく・・・。
クリス「こんな事が・・・!?」

40クリスすす:2010/08/23(月) 13:13:15 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター38「瞑目」
クレアは人間の姿を取り戻したスティーブに歩み寄る。
クレア「スティーブ、ここを出るわよ」
スティーブ「・・・クレア、俺は・・・もう駄目だ。分かるだろう?」
クレア「二人で帰るって約束したじゃない」
クリス(俺は!?寂し過ぎる!)
スティーブ「クレア・・・君の事が・・・す・・・」
彼はクレアに想いを伝える事が出来ないまま、目を閉じる。
クレアは役目を終えたナイトの体を抱き寄せて、涙を流した。
クリス「ここにいろ」
彼は妹の肩に手を置いて言った。
クリス「俺は起爆装置を隣の動力部に仕掛ける」
クレア「私も行くわ。アレクシアは許さない」
スティーブと抱擁を交わしたクレアは立ち上がった。
クレア「待ってて、スティーブ。すぐに戻る」
二人はコロシアムを飛び出し、制御室に向かった。
一人の男がその姿を物陰から見つめる・・・。
アルバート・ウェスカーはつぶやくように言った。
ウェスカー「このゲームの勝者は私だ・・・」

クリスとクレアは制御室に繋がる通路を歩いていた。
作業員のゾンビ達が襲い掛かる。
クリス「くらえぇい!!!クリスアッパー!!!」
新技クリスアッパーが炸裂する。
クレア「また新技を!?」
クリス「ああ、鏡の前で練習したんだ」
クレア「なんだかキモい・・・」
クリスは力強いアッパーでゾンビの顎を粉砕していく。
クリス「クリスキーーック!!!!!」
クレア「仮面ライダーみたいに言わないで!!!」
クリス「クリスキックはジルとデートした時に練習した・・・」
クレア「普通のデートしなさいよ!!!」
その時、ゾンビがクリスに噛み付こうとしてきた。
クリス「このゾンビ、中3の時の河瀬くんにそっくりだ」
クレア「日本人の友達いたっけ?ていうか河瀬くんに失礼でしょ!!!」
クリス「よく見たらオデッセイ中島に似ている気もする」
クレア「誰なのよ!?」
クリス「オデッセイ中島はモンキープライヤー田村と仲が良くてさ」
クレア「いや、知らないけど・・・。って早くゾンビ倒して!!!!!」
クリスは河瀬くんとオデッセイ中島に似たゾンビを殴り倒した。
クリス「ここが制御室か・・・」
二人はゆっくりと制御室のドアを開けた。

41クリスすす:2010/08/23(月) 14:06:38 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター39「女王蟻と女王様」
制御室はかなり広く、壁には大型モニターがあった。
そして触手を操るアレクシア・アシュフォードの姿が・・・。
アレクシア「コロシアムでの実験は楽しかったわ」
クレア「アレクシア!」
アレクシア「働きアリのくせに私に逆らうなんてね」
触手がクリスの体を床に叩き付ける。
クリス「ぐはっ・・・!!!」
他の触手がクリスの起爆装置を奪い取る。
クレア「兄さん!大丈夫!?」
起爆装置は制御室から下の階に放り投げられていた。
アレクシア「あなた達も兄妹だったわね。私にも兄がいたわ」
クレア「アルフレッド・・・」
アレクシア「私を起こす事すらままならないの。だからお仕事から解放してあげたわ」
クレア「自分以外は働きアリだと・・・」
彼女は銃をかまえる。
アレクシア「いいえ、働きアリというより実験材料と言った方がいいわね」
彼女の服は燃え上がって、体には炎が巻き付いていた。
クリス「ベロニカウイルスか」
アレクシアはベロニカウイルスの力を解き放ったのだ。
アレクシア「さぁ楽しい実験の始まりよ」
彼女は血を発火させて襲い掛かる。
クリス「なんだこの攻撃は・・・!!?」
クレア「空気に血液が触れると発火するのよ!」
クリス「さすが俺の妹だ!頭がいい!」
二人はアレクシアに弾丸を浴びせていく。
アレクシア「あぁ もっと攻撃して・・・」
クリス「この女、変態だ」
アレクシア「私の中でベロニカが暴れているのが分かる・・・」
クレア「この顔・・・最高」
彼女のサド魂に火が点いた・・・。
クレアはアレクシアの顔面にショットガンの弾丸を叩き込む。
アレクシア「あっ 感じる・・・。でもちょっと痛い」
クレア「聞こえないわよ!このメス豚が!!!!!!!!」
クリス(フッ 俺の出番は無さそうだぜ・・・)
クレアはショットガンを撃ちまくる。
アレクシア「近距離はやめっ・・・うぎぃ・・痛いッ・・・・・・あぁああああ!!!!」
クレアはアレクシアを踏みつけた。
アレクシア「酷いわ・・・。やり過ぎじゃない?」
クレア「死ねぇ 死ねぇ 死ねぇぇえええぇえぇええええ」
クリス「俺だって踏まれたいよ」

42クリスすす:2010/08/31(火) 17:51:35 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター40「アレクシア第二形態」
ベロニカウイルスの力を解放したアレクシアはさらに異形と化していく。
アレクシア「あなた達のおかげで強くなっていくみたい」
触手が彼女の体に巻き付いて一体化する。
その時、壁のモニターが起動される。
クレア「・・・!?」
アレクサンダー「この警告の発動はベロニカ計画が破壊的局面にある事を意味する」
モニターに映し出されたのはアレクサンダー・アシュフォードだ。
アレクシア「お父様・・・」
クレア「けっこうイケメンだったのね・・・」
クリス(イケメンは俺だけでいいんだよ!)
アレクサンダー「1983年現在、娘はベロニカウイルスにとりつかれ、自らの体を使った実験にまで手を出してしまった」
制御室に警報が鳴り響く。ベロニカウイルスの暴走でバイオハザードが発生したのだ。
アレクサンダー「その欲望は留まる事なく世界を実験場所にするだろう」
クリス「うそーん」
アレクサンダー「この兵器は娘のためにできる最後の事だ」
アレクシアの背後で透明のカプセルが開く。
アレクサンダー「あなたがアンブレラの敵であってもどうか娘を助けて欲しい」
カプセルの中に保管されていたのは巨大なランチャーだった。
アレクサンダーが開発した兵器だ。こうなる事を予想していたのか・・・。
アレクシア「私とアルフレッドを生み出した割にはつまらない事を言う人だわ」
彼女は触手と融合して巨大な卵管を露出させた。第二形態に進化したアレクシアは機動力を
失ったが複数の触手を操り、攻撃してくる。
クリス「あのランチャーを取らないと!」
クレア「私が取りに行くから兄さん・・・囮よろしくね」
クリス「まぁ妹のためならよかろう!そのかわり・・・・・・ッ」
彼はアレクシア第二形態に飛びついて、ナイフを突き刺した。
クリス「週に一回だけ、萌え萌えごっこしてくれよ!」
クレア「何それ!?」
クリス「お前が色んなコスプレしてだな・・・それで俺が・・・」
アレクシア「私の相手をしなさいよ!私、ラスボスよ!!!!!!!」
クレア「まだ生きてたの?」
クリス「ナイフ刺しただろ?あれでお前は死んだ事に・・・」
アレクシア「なるわけないだろが!ボケ兄妹!!!」
クレア「お前に言われたくないわ!変態アホ兄妹!!!」
クリス「この美人野郎め!モデルのオーディションでも受けとけ!」
クレア「それは悪口ではない・・・」
アレクシア「ちょっと嬉しいわ・・・・・・・・・」
クリス「君ならいけるよ!オーディション受けなよ!!!」
アレクシア「受けてみよっかな・・・」
クレア「その前にこれを受けてもらうわよ!!!」
彼女はランチャーを取り出し、アレクシアに向けてトリガーを引いた。
アレクシア「いつの間にぃいい!!!!ぎゃあああああああああああああああああああ」
発射されたランチャーの青い閃光はアレクシアの体に直撃した。
クリス「見た事ない大砲だな」
クレア「リニアランチャーって書いてる」
アレクシアは卵管から無数のアリを解き放ったが、クリスに踏みつぶされた。
クリス「敵と楽しく話すとは・・・バカな女だ」
クレア「アホ丸出しね」
アレクシア「悔しいッ!!!悔し過ぎる!!!!死ねぇ!!!」
彼女の触手は床を突き破って襲ってくる。
クリス「くそっ!囲まれた!リニアランチャーを撃つんだ!」
クレア「パワー充填中よ!!!」
クリス「なぬっ・・・!!!」
アレクシア「ふふふ 終わりにしてあげる」

43クリスすす:2010/09/01(水) 17:14:27 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター41「リニアランチャー」
アレクシア第二形態の触手が二人に襲い掛かる。
クリス「くそぉ!」
クレア「うらぁああああ!!!!!!!!!」
彼女はアレクシアの巨大な卵管にショットガンを発射した。
アレクシア「ぎぃいいいいやぁあぁぁああぁあああああああああ!!!!!!」
クレア「弱点を剥き出しにするなんてね」
クリス「女王気取りの雑魚女だな」
アレクシアは動きを止め、身体から羽を出現させて第三形態に進化した。
クレア「また進化したわ!ポケモンみたい!」
クリス「こんなグロポケモンいらね」
飛行能力を身につけたアレクシアは炎を発射して二人を攻撃する。
クリスはグロック17で対抗するが、命中する事はなかった。
アレクシア「非力ね」
クリス「炎に気を付けろ!」
クレア「何よアレ!?」
アレクシア「ふふふ・・・」
アレクシア第三形態は連続的に炎を放った。
クリス「マシンガンかよ!」
二人は制御室の階上に上がると、弾丸をアレクシアに発射していく。
クレア「命中しない・・・!」
アレクシア第三形態は触手状の尻尾でクレアを叩き付けた。
クリス「クレア!!!」
クレア「兄さん!使って!」
クレアはクリスにマグナムリボルバーを投げ渡した。
クリス「愛してるぞ!クレア!」
アレクシア「無駄な事を・・・・・・」
クリスはマグナムリボルバーの弾丸をアレクシアの腹部に叩き込む事に成功。
アレクシア「あがぁあああああああああああ!!!!!!」
クリス「今のはスティーブの分だ」
アレクシア「・・・!!!」
クリス「そしてこれはクレアを叩き付けた分だ!!!!」
今度はアレクシアの心臓に命中した。
アレクシア「うぅううう・・・・・・・・・うぅ・・・・・・」
クリス「弱体化したか。クレア!!!今だ!!!」
クレアはパワーの充填が完了したリニアランチャーをかまえ、アレクシアを捉えた。
クレア「最低なゲーム楽しかったわ アレクシア!」
電光に包まれた青い閃光が制御室に広がる。
アレクシア「こ、腰がぁぁ!!!腰だけ痛いぃぃいいいい!!!!!」
異形の怪物と化したアレクシアは消滅した。
クリス「よし、萌え萌えごっこするぞ!」
クレア「切り替え早いね」

44クリスすす:2010/09/02(木) 16:55:24 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター42「宿敵」
アレクシア第三形態を倒したクリスとクレアは、
制御室で起爆装置を作動させてコロシアムに戻って行った。
クレア「スティーブがいない!!?」
スティーブの姿が消えたコロシアムに足音が響く。
クリス「やはり、お前の仕業か・・・。ウェスカー」
二人の前にアルバート・ウェスカーが現れた。
ウェスカー「見事だったぞ。アレクシアを倒すとはな」
クリス「お前の目的であるアレクシアはもういない。残念だったな」
その時、ウェスカーは不敵な笑みを浮かべた。
ウェスカー「アレクシアは必要ない。スティーブが役目を果たしてくれる」
クレア「スティーブをどうするつもり!?」
ウェスカー「彼の体内にはベロニカウイルスが移植されている」
クリス「まさか!?」
ウェスカー「心配はいらん。少し研究に使うだけだ」
クレア「そんな事はさせない!」
クリスは飛び出すクレアをいさめた。
ウェスカー「彼の遺体は私の部下が運び出した」
クリス「何だと・・・!」
ウェスカー「ひょっとしたら俺のように蘇り、いつかお前の妹と再会できるかもしれんな」
クリス「この悪魔め。俺は、お前を倒す!」
クリスとクレアは銃をかまえ、ウェスカーに向けて発砲した。
ウェスカー「銃で俺は殺せない・・・」
超人的なスピードで弾丸を避けるウェスカー。
クリス「俺はS.T.A.R.S.の生き残りとして戦わなきゃならない!」
その時、ウェスカーはクリスの背後に回り込み、彼の背中を蹴り飛ばした。
クレア「兄さん!」
彼女はウェスカーの掌打を受けて壁に激突した。
クリス「よくも愛すべき妹を!!!」
怒りを剥き出しにしたクリスはウェスカーに飛び掛かる。
ウェスカーはクリスを掴み上げると、床に叩き付けた。
クリス「ぐふっ!!!」
ウェスカー「どうだ、クリス。これでも俺を倒せると言うのか?」
その時、クレアがウェスカーの顔面に鉄パイプを振り下ろす。
見事に鉄パイプは彼の顔面に直撃した。ウェスカーはわざと避けなかったのだ。
クレア「!!!」
ウェスカー「さすがはクリスの妹だ。勇気があるな。でも勇気だけでは・・・」
クリス「俺の妹に触るんじゃない!」
クリスはウェスカーの顔面に強烈なパンチを叩き込む。
それでも、ウェスカーは爬虫類のような鋭い眼光を光らせて笑みを浮かべるだけだった。
ウェスカー「よく聞け、クリス。お前は筋肉ムキムキのシスコン野郎だ」
クリス「ガーーーーーーーーーン!!!!!!!!!」
ウェスカーはテコンドーの蹴り技であるネリチャギをクリスに放つ。
クリスは床に踏みつけられ、動けなくなった。
その時、起爆装置の爆発音が施設内に響き渡ると、コロシアムも崩壊し始めた。
クレア「兄さん!!!」
ウェスカー「ここで死ぬがいい」
彼がそう言った時、天井が崩れ落ちてきた。
ウェスカー「何ッ!!?」
ウェスカーにコンクリートの破片が降り注ぎ、彼の姿は見えなくなった。
クリスは立ち上がり、クレアと共にコロシアムから飛び出した。
クレア「行きましょう!」
クリス「ああ!」
二人は格納庫に辿り着き、戦闘機に乗り込む。
クリス「行くぞ」
戦闘機は空高く飛び立ち、南極基地は消滅した。
悪夢のゲームは遂に終わったのだ。
クレア「兄さん、約束して。もうどこにも行かないって・・・」
クリス「すまない、クレア・・・。俺にはやる事がある」
クレア「萌え萌えごっこ?」
クリス「まぁ、それもやるけどな・・・」


                     終

45クリスすす:2010/09/02(木) 16:57:05 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
「忘却のゲーム」完結

次回、南米編


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