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【添削】小説練習スレッド【キボンヌ】
1
:
名無しさん
:2004/11/25(木) 19:54
「自分も小説を書いてみたいけど、文章力や世界観を壊したらどうしよう・・・。」
「自分では面白いつもりだけど、うpにイマイチ自信がないから、
読み手さんや他の書き手さんに指摘や添削してもらいたいな。」
「新設定を考えたけど矛盾があったらどうしよう・・・」
など、うpに自身のない方、文章や設定を批評して頂きたい方が
練習する為のスレッドです。
・コテンパンに批評されても泣かない
・なるべく作者さんの世界観を大事に批評しましょう。
過度の批判(例えば文章を書くこと自体など)は避けましょう。
・設定等の相談は「能力を考えようスレ」「進行会議」で。
714
:
取扱注意-ある本番前の光景-
:2015/11/16(月) 16:08:14
ageついでに、コメディタッチの短編を投下させていただきます。
時期的には、以前の書き込みによると第5次お笑いブームの沈静化と共に白黒抗争が
一段落するとされる、2006〜07年ごろのホリプロライブかラママの楽屋を想定しております。
あと一昨年にはここや他スレにいろいろ短いのを投下しましたが、それらの感想もいただけると
ありがたいです。
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「ああああぁぁぁぁ !!! やってもうたああぁぁぁ !!! 」
とあるお笑いライブ本番前の喧噪に満ちた大きな楽屋に、突如女の叫び声が響き渡った。
その声に驚き、一斉に声のした方に目を向ける他の出演者たち。
そこにはスピードワゴンの井戸田潤が放心したように座り込んでおり、そのすぐそばでは
先ほどの叫び声の主であるクワバタオハラのくわばたりえが慌てふためいていた。
「ちょっとどうしたの !? あー!潤!」
そこに駆けつけるなり叫び声を上げたのは、井戸田の相方の小沢一敬だった。
「潤!しっかりして!もうすぐ本番なんだから!」
そう言いつつ井戸田の体を揺すったりしてみるが、井戸田の方は全く反応を示さない。
くわばたはオロオロしながら小沢に事の次第を話す。
「あああの、今潤さんがちょっとした事で他の人と揉めて…それで仲裁せな思ったんやけど、
うっかりこれしてたの忘れとっててそのまんま潤さんに触ったら…」
そう言ってくわばたは自分の左手中指にはまったチタナイトの指輪を見せる。
相方の小原が持つジンカイトのブローチ共々、ファンからのプレゼントとしてもらった物だという。
この石の能力は、「周りの者の怒りの感情を吸い取り、それを緑の光弾にして撃ち出す」と
いう物だった。そしてこの石に怒りの感情を吸い取られた者は、しばらく放心状態になり
何もできなくなってしまうのだ。この事態には、さすがの小沢も狼狽を隠せなかった。
「どうすんのこれ、本番までもう30分しかないのに!あっそうだ、あれが使えるかも!」
そう言うなり傍らのテーブルに置かれた自分の鞄から小さなポーチを取り出し、そこからさらに
自分の石であるブルーアパタイトを取り出す。そして石を片手に収めてもう片手を井戸田に
向けると、軽く意識を集中させて言霊を紡ぎつつ井戸田に向けた手の指をパチンと鳴らした。
「夜は寝る時間じゃない。愛が目覚める時間だぜ!」
手の中のブルーアパタイトが一瞬緑がかった青い光を放つと、放心状態だった井戸田は
即座に我に返り、何度も瞬きをしたりキョロキョロ周りを見たりし始める。
「あ、あれ…俺今何してた ?? 」
「あーよかったー!一時はどうなるかと思ったよ!気をつけてよ、ホントにもう」
「ごめんなあほんま、次からは気ぃつけるから」
715
:
取扱注意-ある本番前の光景-
:2015/11/16(月) 16:09:52
安堵の溜め息と共に石を元通りしまいつつ、小沢は思う。
数年前からだろうか、芸人たちの間に不思議な力を持つ石が出回ってからというものの、
ちょっとした不注意やら何やらで石の力を「暴発」させてしまい、後始末やら場を取り繕う
手間やらで騒動になるといったトラブルがチラホラ起こっていたのだ。
今の件もまた、そうした暴発事故の一つといえる訳で…これが芸人だけの場ならまだしも、
一般人の目にも触れるライブやテレビでの本番中に起こってしまったら目も当てられない。
(まあ、幸いにも俺たちの石は暴発の危険は少ないけどね…でも油断は禁物だな)
そう、スピードワゴンの2人の石は共にあるキーワードによって力を発動させる性質であるため
暴発の危険は少ないが、それでもうっかり石を持ったままネタをやってしまったらと
思うと気が気でない。小沢は改めて、石の取り扱いには気をつけねばと肝に銘じた。
このちょっとしたトラブルはあったものの、ライブの方は滞りなく開始を迎える事ができたのだった。
2時間後、ライブは大盛況のうちに幕を下ろし、出演者たちはこの後の打ち上げ会に向かうべく
楽屋で着替えやら何やらに入り、楽屋内は楽しげな話し声に満ちていた。その中心にいたのは
スピードワゴンの2人で、周りには若手や中堅など多数の芸人がいる。
「それでさぁ、その時の動きがおっもしろいの。まるでゴキブリみたいでさあ」
「アハハハ、そうなんだー」
その場にはライブのスペシャルゲストとして来ていたさまぁ〜ずもおり、その一人の三村マサカズ
は、自分の石のフローライトを片手で弄びつつ小沢たちの話に加わろうとする。
「おいおい、ゴキブリはねえだろゴキブリは〜」
「ん !? 」
その時、三村の手の中のフローライトが一瞬輝きを放ったのを、井戸田は見逃さなかった。
「ちょっと三村さん、石!」
「へっ !? 」
「うわああああぁぁぁぁぁ !!! 」
「きゃあああぁぁぁぁぁぁ !!! 」
小沢の顔面めがけて飛んできた一匹のゴキブリのせいで、その場がちょっとした惨事になったのは
言うまでもなかった。
END
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